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第二新卒とは?いつまでが該当する?定義や求職活動を成功させるコツを解説!
更新日
この記事のまとめ
- 第二新卒とは、新卒で入社した会社を3年以内に辞めて転職活動をする人のこと
- 第二新卒は「柔軟性が高い」「将来性がある」といった理由から採用ニーズが高い
- 第二新卒は若くて柔軟性があるため、未経験の業種・職種にも転職しやすい
- 第二新卒の転職活動では、自己分析や企業研究を徹底して行うことが大切
- 第二新卒は1人での求職活動よりエージェントを活用したほうが効率的に進められる
第二新卒として転職をしようか迷っている方は多いでしょう。第二新卒は転職市場でニーズが高い反面「就活は厳しい」という声もあるため、よく検討する必要があります。このコラムでは、第二新卒での転職を成功させるコツを紹介。第二新卒とはいつまでを指すのか、大手の就職は難しいのか、転職サイトで「第二新卒歓迎」の求人を探せるのかなど、気になる点も説明します。第二新卒の強みをアピールして、転職を成功させましょう。
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第二新卒とは
まず「第二新卒」とはいつまでが該当するのか、新卒や既卒、中途との違いも含めて解説します。転職市場における第二新卒の需要や実態もあわせて把握しておきましょう。
第二新卒とは新卒入社し数年で辞めた転職希望者を指す
第二新卒とは、新卒として就職した会社を1〜3年程度で辞め、転職活動している人を指すのが一般的です。卒業時の年齢にもよりますが、高卒の場合は21歳前後、大卒の場合は25歳前後までに転職を行う人が第二新卒に該当します。
第二新卒と新卒・既卒との違いは、社会人経験の有無です。「新卒」とは、3月末に卒業見込みで4月から就業できる学生のこと。「既卒」は卒業後に一度も就職した経験がない人のことを指します。一方、第二新卒と中途の違いは、就業期間の長さです。一般的に「中途」というと、3年以上の就業経験があり、即戦力となる人のことを指します。ただし、第二新卒・既卒・中途の定義は明確に定められているわけではありません。企業により判断が異なるので、求人票をよく確認して応募しましょう。
第二新卒と新卒や中途などとの違いは「第二新卒は「中途」「新卒」どっちなの?区分の違いや転職成功のコツを紹介」のコラムでも解説しています。あわせて参考にしてください。
第二新卒の割合は新規学卒就職者の3割程度
厚生労働省が発表した「新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)」によると、2020年以前の3年間における新卒入社後3年以内の離職率は、高卒・大卒ともに3割を超えていることが分かります。
就職後3年以内離職率 | 高校卒(%) | 大学卒(%) |
---|---|---|
2018年 | 36.9 | 31.2 |
2019年 | 35.9 | 31.5 |
2020年 | 37.0 | 32.3 |
引用:厚生労働省 「新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)」
もちろん、就職後3年以内に離職した人のすべてが第二新卒として求職活動を行っているわけではありません。しかし、3〜4人に1人以上が早期に離職し、そのうちの一定数が転職を目指していることは容易に推測できます。離職者の割合から見ても、第二新卒の存在はそれほど珍しくないといえるでしょう。
なお、業界ごとの離職率については「第二新卒の割合とは?現状と転職成功のポイントをご紹介!」のコラムを参考にしてください。
参照元
厚生労働省
新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)
第二新卒の需要は高まっている
第二新卒は「やめとけ」「就活が厳しい」といったネガティブな声もありますが、転職市場では需要が高まっているのが現状です。厚生労働省の「労働経済動向調査(12p)」によると、新卒採用枠で既卒者の応募を受け付ける企業は、全体の37%。そのうち、卒業後3年以内の既卒者、いわゆる第二新卒に該当する人を対象にしている企業は93%という結果でした。全体の約3分の1の企業が、新卒とほぼ同様に第二新卒を募集していることが分かります。
上限付きで 新卒枠に応募可能 | 1年以内 | 1年~2年以内 | 2年~3年以内 | 3年~ |
---|---|---|---|---|
37% | (21%) | (17%) | (55%) | (7%) |
近年はどの企業も人材不足が目立ち、将来を担う人材の確保を急いでいます。今後は少子化が進みより労働人口が減ることから、求人を出すなかで新卒だけでなく第二新卒も候補に含める企業が増えるでしょう。新卒は採用コストがかかりやすいことから、第二新卒や中途採用など、即戦力の登用は期待できます。
第二新卒が新卒枠に応募できる理由は「第二新卒は新卒扱いになる?就活を成功させるための方法を解説!」のコラムでも説明しているので、あわせて確認しておきましょう。
参照元
厚生労働省
労働経済動向調査(平成30年8月)の概況
中小企業は新卒枠で第二新卒を募集することが多い
中小企業は、第二新卒を新卒枠で募集するケースが少なくありません。たとえば、新卒者が十分に集まらなかったり、急な欠員が出たりしたときに第二新卒の募集をかける傾向があります。4月の入社を待たずにすぐ採用できるのも、企業側が第二新卒に注目する理由の一つです。新卒同様に積極的に募集したいと考える企業も多いでしょう。中小企業に関心のある方は「中小企業に就職するメリットは?後悔しない優良企業の探し方をご紹介」のコラムにも目を通してみてください。
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第二新卒が転職する4つの理由
第二新卒の人によく見られる退職の理由を4つ紹介します。厚生労働省の「雇用動向調査結果(15p)」で発表された「転職入職者が前職を辞めた理由」は以下のとおりです。第二新卒の多くが該当する20代の転職理由を中心に解説します。
転職入職者が前職を辞めた理由別割合(%) | 20~29歳 男性 | 20~29歳 女性 |
---|---|---|
労働時間、休日などの労働条件が悪かった | 15.6 | 12.3 |
給料など収入が少なかった | 7.0 | 8.6 |
職場の人間関係が好ましくなかった | 7.5 | 8.0 |
仕事の内容に興味を持てなかった | 7.0 | 5.5 |
能力・個性・資格を活かせなかった | 4.6 | 4.2 |
会社の将来が不安だった | 8.4 | 4.5 |
結婚・出産・育児・介護など | 1.5 | 5.9 |
そのほかの個人的理由 | 25.9 | 24.9 |
引用:厚生労働省の「雇用動向調査結果(2p)」
1.待遇に不満があったから
転職理由として多く見られるのは、労働条件や給与などへの不満です。転職理由の結果をみても「労働条件の悪さ」「給料の低さ」をあわせると、男女ともに20%以上を占めています。
どれだけ魅力的な仕事でも、給与が低かったり残業が多かったりすると不満が募るものです。待遇への不満から「よりよい条件で働ける職場を探そう」と転職する第二新卒が多いと考えられます。
2.職場の人間関係がうまくいかなかったから
働く中で職場の人間関係に悩み、転職を検討する人も少なくありません。転職理由の結果では、男女ともに7〜8%の人が、人間関係を理由に辞めています。毎日顔をあわせる人との関係がうまくいかない場合「仕事に行くのが辛い」「強いストレスを感じる」という人もいるでしょう。新卒の場合、上司や先輩との相性が合わないことを理由に、転職する人も一定数見られます。
職場での人間関係を理由に転職を検討中の方は「人間関係で仕事を辞めるのはあり?ストレスになる理由や対処法などを解説」のコラムも参考にしてください。
3.やりがいが感じられなかったから
新卒で入社した会社でやりがいを見いだせず、転職する第二新卒もいます。転職理由として「仕事の内容に興味を持てなかった」「能力・個性・資格を活かせなかった」ことを挙げている人が一定数いることが分かるでしょう。
期待に胸を膨らませて入社したものの、イメージした業務内容とのミスマッチから転職を検討する人がいるといえます。仕事にやりがいを求めるのであれば、企業研究や業界研究をしてミスマッチをなくす取り組みが大切です。転職をしてやりがいのある仕事に就きたい方は「やりがいのある仕事とは?その特徴や見つけ方をご紹介」もあわせてご覧ください。
4.会社の将来性に不安を感じたから
入社した会社の将来性が期待できず、転職を決断する人もいるでしょう。業界全体に勢いがなかったり会社の業績不振でボーナスが出なかったりと、将来を懸念して転職する例も見られます。会社の将来性への不安を理由に転職するのは、男性に多い傾向です。第二新卒はポテンシャルを秘めた人材のため、より将来性が期待できる企業に転職し、キャリアアップを目指すのも一つの手でしょう。
将来性のある会社や業界については「将来性のある仕事とは?これから注目したい4つの業界や職種を紹介」「将来性のある業界とは?その特徴や仕事選びのポイントをご紹介」などのコラムをご覧ください。職場選びのヒントを多数紹介しています。
参照元
厚生労働省
令和4年雇用動向調査結果の概要
第二新卒の求人が転職サイトに多い3つの理由
第二新卒は新卒と同じくらい需要がある人材のため、転職サイトにも求人が多く掲載されています。第二新卒歓迎の求人が多い理由を企業側の視点で解説するので、参考にしてください。
第二新卒の求人が転職サイトに多い理由
- 社会人経験が浅く柔軟性があり職場に馴染みやすい
- 年齢が若いためこれからの成長が見込める
- 新卒よりビジネススキルがあり研修費用を省ける
1.社会人経験が浅く柔軟性があり職場に馴染みやすい
第二新卒は、新しい会社に馴染みやすいことが、需要が高い理由の一つです。第二新卒は正社員の経験はあるものの経歴が浅いため、前に勤めた会社の社風や価値観に染まっていないケースが多いでしょう。若い人材ならではの柔軟性があり、早い段階で仕事を吸収して活躍することが期待されているといえます。
2.年齢が若いためこれからの成長が見込める
第二新卒は20代前半が多いため、これから長期的なキャリアパスを構築しやすいことも理由に挙げられます。「一から教育して将来は企業の根幹を担う人材になって欲しい」という企業側の思いから、第二新卒歓迎の求人を出す企業も少なくありません。第二新卒の若さは「これからの成長を見込める」という大きな強みであることを覚えておきましょう。
3.新卒よりビジネススキルがあり研修費用を省ける
第二新卒に需要がある理由として、研修費用を抑えられることも挙げられます。新卒と違い、すでに一定のビジネススキルや業務のノウハウが身についていることが多いため、一から教育を行わずに済むのは、企業側にとって大きなメリットです。新卒や既卒の場合、アルバイト経験があっても正社員としての経験はないため、入社後にビジネスマナーを身につける新人研修をする必要があります。第二新卒だと研修費用と時間を削減できることが、求人が多い要因といえるでしょう。
転職市場で第二新卒のニーズが高い理由は「第二新卒とは?転職の場で採用ニーズが高い理由やいつまでが対象かを解説!」のコラムでも詳しく解説しています。ぜひ、あわせて目を通してみてください。
第二新卒が転職するうえでの4つのデメリット
第二新卒を新卒枠と中途枠のどちらにするかは、企業側の方針によって異なります。「第二新卒はやめとけ」という意見もある理由の一つは、企業側が求める人材を理解せずに応募すると、内定をもらうのが難しいためです。第二新卒が転職に成功するためには、新卒や中途と比べたときの弱みを把握し、企業側が求める人材を理解して応募することが重要といえます。第二新卒が転職活動を進める際にデメリットとなりやすい点を理解しておきましょう。
社会人経験が短くスキルや知識が少ない
第二新卒は就職後3年以内に退職しており、中途採用に比べると社会人経験が短くスキルや知識が少ないことが弱みです。企業側が即戦力となる人材を求めている場合、中途に比べて不利になる可能性があるでしょう。即戦力となる知識やスキル、資格などがない場合、中途枠に募集するのは避けるのが無難です。
早期離職を懸念される
一度早期退職しているため「またすぐに辞めてしまうのではないか」と企業側に懸念される恐れがあることもデメリットの一つです。企業側はできるだけ長く勤め、会社に貢献してくれる人材を採用したいと考えています。短期間で退職した前例があると、採用時に慎重になるのは当然でしょう。転職活動では、明確な志望理由と長く働く意志があることをはっきりと伝えることが重要です。
第二新卒を受け入れていない企業もある
企業によっては第二新卒を受け入れていない場合もあり、希望の会社に就職できるとは限りません。
「既卒不可」や「3年以上の実務経験があること」などを募集要件にしている企業もあります。企業によっては「第二新卒可」としていても、採用例がないこともあるでしょう。第二新卒の採用状況がわからない場合、転職エージェントなどで確認してから応募するのも一つの手です。
転職後に後悔する可能性がある
第二新卒のなかには勢いで退職・転職してしまい、後悔する例も多く見られます。新卒で入社後、仕事での失敗や上司に叱責されたことなどを理由に退職を考える人は少なくありません。「早く辞めたい」という気持ちから十分に検討しないまま転職活動をし、ブラック企業に入社してしまうケースもあります。
第二新卒だと社会人としての経験が浅く、転職先を選ぶときの判断基準が曖昧になりやすいため、転職後に「前の会社の方が良かった」と後悔する人が多いといえるでしょう。転職したいと思ったら、まずは会社を辞めたい理由を明確にしてから冷静に検討することをおすすめします。
今の仕事を辞めるべきか迷う場合は「もう仕事を辞めたいと感じたら退職すべき?対処法や転職成功の方法を紹介」のコラムにも目を通しておくと良いでしょう。
第二新卒として転職する4つのメリット
第二新卒としての転職は、メリットがたくさんあります。第二新卒の強みを十分に活かして転職を成功させましょう。
未経験の業種・職種に転職しやすい
第二新卒は年齢が若く柔軟性があるため、前職とは異なる業種・職種に転職しやすいのがメリットです。歳を重ねてから転職をするより、効率よく知識やスキルを習得できるでしょう。早い段階で自分に適した業種・職種が見つかれば、長期的にキャリアを形成しやすくなります。
今の仕事が適性に合わないと感じるなら、早めに転職を検討するのがおすすめです。第二新卒として未経験の仕事に就きたい方は「未経験の職種に転職するなら第二新卒もおすすめ」のコラムにも目を通してみてください。
第二新卒は新卒に近い選考基準で採用が決まりやすい
第二新卒の選考は、新卒と同様に「熱意・意欲」が重視される傾向があります。社会人としての実務経験よりポテンシャルに期待されているため、自信を持って転職活動を進めましょう。厚生労働省の「若年者雇用を取り巻く現状(3p)」にて発表された「採用選考で重視する項目」は以下のとおりです。
引用:厚生労働省「若年者雇用を取り巻く現状 採用選考での重視項目」
新卒と第二新卒ともに企業が重視しているのは「熱意・意欲」です。第二新卒は新卒より実務経験が求められているとはいえ、ほかの項目と比べると割合としては大きくありません。一方、中途採用では「実務経験」が重要視されることが明らかです。第二新卒は新卒に近い採用基準で選考を受けられるため、年齢が若いうちに転職する価値は大きいといえます。
参照元
厚生労働省
若年者雇用を取り巻く現状
基本的なビジネスマナーを習得している
第二新卒として転職するメリットとして、基本的なビジネスマナーを既に習得している点も挙げられます。新卒者と違い、第二新卒は社会人としての経験があるため、職場でのコミュニケーションや報連相(報告・連絡・相談)、電話応対、メールの書き方といった基礎的なビジネススキルを習得している人が多いでしょう。
基本的なマナーが身についていれば、新しい職場でも早いうちに活躍できる可能性が高くなります。企業としても研修期間を短縮できるため、採用後すぐに業務に取り組んでもらえる点は大きな利点です。
時期を問わずいつでも応募が可能
第二新卒の募集は、時期を問わず行われていることもメリットといえるでしょう。新卒採用は一般的に年度末や年度初めに集中しますが、第二新卒の採用は企業の需要に応じて通年で行われています。自分の都合に合わせて転職活動ができるので、募集時期に合わせる必要がありません。企業側も急な人材補充が必要な場合や、特定のスキルを持った人材を迅速に採用したい場合など、柔軟に対応できるため、双方にとってメリットがあります。
第二新卒として転職すべきか迷うときの考え方
第二新卒として転職を迷う場合は一度立ちどまり、本当に転職するべきかを冷静に考えることが大切です。第二新卒で後悔しない転職をするために、退職への迷いを解消するヒントを紹介します。
本当に必要な転職かどうかを冷静に判断する
今の自分にとって本当に必要な転職なのか、会社や自分の置かれている状況を冷静に把握して考えましょう。新卒で入社してから間もないときの離職理由には「すぐに転職したほうが良いもの」と「様子を見て判断しても良いもの」があります。
パワハラが横行していたり、サービス残業が常態化していたりと、ブラック企業に該当すると思われる場合は、早急に転職するのが賢明です。しかし、転職を考える理由が「ミスや失敗が続く」「スキルアップできない」といった場合、仕事に慣れていないことが根本的な原因である可能性が高いでしょう。仕事に慣れていけば状況が改善する場合もあるため、今の職場でできることを試してから転職すべきかどうか判断することをおすすめします。
理由によっては転職しない方が良い場合もある
第二新卒として転職する意味はあるものの、転職理由によっては今の会社で仕事を続けたほうが良いこともあります。「収入に不満がある」「仕事にやりがいを感じない」など、給料ややりがいが理由の場合は、単純に経験値が足りないことが影響しているケースも少なくありません。経験や実績を積むことで、収入アップややりがいの発見につながる可能性があるので、もうしばらく様子をみることをおすすめします。「転職するべきかどうか分からない…職場を変えるメリットとデメリットとは」のコラムでは、転職すべきか悩む理由や判断に役立つヒントを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
「第二新卒=不利になる」と考え過ぎない
第二新卒だからといって、必ずしも不利になるとは限りません。企業は第二新卒に対して「新卒と同様に柔軟性や将来性がある」「ビジネススキルが備わっている」といったプラスの印象を持つことが多く、積極的に第二新卒歓迎の求人を出しています。
ネガティブな気持ちのままでは視野が狭くなり、選考中に自信がなさそうに見えたり過度に緊張したりしてしまいがちです。「第二新卒だと転職が難しい」「不利になる」といったことはあまり意識し過ぎず、ポジティブな気持ちで転職活動に臨みましょう。
「短期間で仕事を辞めるのはもったいない」は本当?
早期離職に対し「これからというときに辞めるのはもったいない」と考える人もいます。しかし、辞めるかどうかを決めるのは自分です。もちろん、安易に転職を考えるのは避けるのが無難といえます。しかし、よく考えたうえでの決断なら、前向きに進んでみるのがおすすめです。「仕事が合わないときすぐ辞めるのは甘え?退職基準や理由ごとの対処法を解説」のコラムでは、退職に対する迷いを解消するヒントを紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
転職に不安を感じるのは第二新卒だけではない
転職の際に不安を感じるのは、第二新卒の人だけではありません。「第二新卒として転職するのはやめとけ」「3年以上は働いたほうが良い」など、第二新卒の転職に関するネガティブな噂を聞き、不安に感じる人もいるでしょう。しかし、転職に対する不安はキャリアを積んだ中途の人も同じなので、過度に気にする必要はありません。
ハタラクティブが18歳〜29歳の正社員を対象に実施した「就職活動・転職活動をはじめるときの不安度」の調査結果は以下のとおりです。
不安な項目 | 割合 |
---|---|
選考時に上手く自分を伝えられるか不安 | 63.9% |
自分の経歴で就職/転職できる仕事があるかが不安 | 63.2% |
内定が出るまで就職/転職活動を続けられるか不安 | 59.5% |
引用:ハタラクティブ「若者しごと白書2024」
転職にあたって自分の経歴が不安な人は6割以上おり、第二新卒以外にも共通する悩みであることが分かります。選考時のアピール力や、選考プロセスに不安を抱える点も同じです。第二新卒の転職に関してネガティブな意見や噂があっても、自分の考えを尊重しましょう。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024
第二新卒が転職活動を成功させる7つのコツ
第二新卒が転職を成功させるには「在職中に転職活動を進める」「早期離職の懸念を払拭する」ことなどを意識すると良いでしょう。第二新卒向けの転職成功のコツを紹介するので、選考対策に役立ててください。
第二新卒が転職活動を成功させるコツ
- 在職中に転職活動を進める
- 早期離職の懸念を払拭する
- 転職理由はポジティブな内容にする
- 自己分析で自分の強みを見つける
- 企業研究で「求める人材」を理解する
- 志望動機は新卒との違いを意識して差別化する
- 第二新卒歓迎・未経験者OKの求人を探す
1.在職中に転職活動を進める
第二新卒として転職をするなら、在職中に転職先を見つけるのがおすすめです。個人差はあるものの、一般的に転職活動を始めてから内定を得るまでは1〜3ヶ月ほどかかります。仕事を辞めてから転職活動を始めると、金銭的な不安から焦ってしまうことも少なくありません。結果的に自分と合わない会社に転職してしまい、早期離職を繰り返してしまう恐れもあります。
第二新卒歓迎の求人は年間を通してあるので、焦らずに転職活動を進めるのがポイントです。仕事が忙しくて就活に割く時間がない場合は、転職エージェントを活用するのも良いでしょう。転職活動を多方面からサポートしてもらえます。
第二新卒の転職に適した時期を狙おう
効率よく転職活動を行うなら、求人募集の出やすい時期を狙うのもポイントです。7〜9月もしくは1〜3月は、求人数が増加しやすい傾向があります。7〜9月あたりの求人が多いのは、ボーナスを支給されたタイミングで退職した人や、異動・転勤によって出た欠員の補充のため。1〜3月は1年以内に退職した新卒の社員や、定年退職を迎える社員の欠員を補充するためです。1〜3月に転職が決まった場合、4月の新卒と一緒に研修を受けられるでしょう。第二新卒におすすめの転職時期は「新卒入社後の転職におすすめのタイミングは?在職期間別にコツを紹介」のコラムも参考にしてください。
2.早期離職の懸念を払拭する
第二新卒は「またすぐに辞めてしまいそう」というマイナスイメージを払拭することが大切です。企業側から早期離職を懸念されないよう、長期的に働く意志を明確にアピールして転職成功の可能性をアップさせましょう。第二新卒ならではの若さや柔軟性のほか、転職後のビジョンを伝えれば好印象を与えられるはずです。面接で早期退職の理由を聞かれたときの対応方法は「早期退職の理由を聞かれたら?面接での伝え方や回答例を9つ紹介!」のコラムで確認しておきましょう。
3.転職理由はポジティブな内容にする
面接で伝える転職理由はポジティブな内容に変えることが大切です。仕事内容や人間関係への不満など、ネガティブな理由であっても、前向きな表現に言い換えましょう。「ノルマがあり大変だった」「仕事内容に飽きた」などのネガティブな理由をそのまま伝えると、面接官に「不満があるとすぐに辞めてしまうのではないか」とマイナスな印象を抱かれるリスクがあります。「一人ひとりの顧客に寄り添って接客したいと感じた」「新しい環境で目標を達成したい」など、ポジティブな表現に変換することがポイントです。
転職理由を前向きな表現に言い換えるコツは「転職理由を言い換える方法とは?ポジティブな伝え方を例文とあわせてご紹介」のコラムで詳しく解説しています。具体的な例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
4.自己分析で自分の強みを見つける
第二新卒ならではの強みのほか「自身だけの強み」を見つけておくことも重要です。企業の多くは、強みを活かして業務に貢献してくれる人を求めています。自分の強みを正確に把握するためには、自己分析が効果的です。前職の経験を棚卸しして、自分なりの強みや価値観を洗い出してみましょう。
「自己分析とは?実施のメリットと就活・転職活動での必要性を解説」では、自己分析を行う4つのメリットと就活・転職活動での自己分析の必要性について紹介しています。自己分析のやり方も詳しく解説しているため、ぜひご一読ください。
前職で培ったスキルや経験をアピールしよう
自己PRでは、前職で培ったスキルや経験を取り入れてアピールしましょう。企業側が知りたいのは「前職でどのような経験を得てきたか」です。正社員としての経験があるにも関わらず、学生のときの話題を出すと「就職に失敗したから転職したいだけなのでは」と不信感につながる恐れがあります。第二新卒ならではの「経験」をアピールしましょう。第二新卒での自己アピールのコツは「第二新卒の強みとは?見つけ方や転職活動での自己PR方法を例文付きで解説」のコラムで解説しています。自己PRの例文を紹介しているので、参考になるでしょう。
5.企業研究で「求める人材」を理解する
入念に企業研究を行い、応募先が求める人材を把握しましょう。企業が求める人物像が分かれば、会社との相性を判断するのに役立ちます。企業の採用ニーズを理解したうえで自己PRや志望動機を考えると、採用担当者から「自社にマッチした人材」と判断してもらえる可能性を高められるはずです。
企業研究を効果的に行う方法は「企業研究は転職でも必ず行おう!情報の集め方と活用のポイント」のコラムで確認しましょう。企業研究が必要な理由や、企業の情報を集める7つの方法も解説しています。
6.志望動機は新卒との違いを意識して差別化する
志望動機は新卒との違いを意識し、第二新卒の強みである前職での経験を盛り込むと差別化できます。面接では、前職でのエピソードを交えながら、学んだことや反省点などを伝えるのがコツです。「前職の経験を御社で活かしたい」とアピールすれば、意欲や伸びしろを評価されるでしょう。「第二新卒向け志望動機の書き方!効果的なアピール方法を例文つきで解説」のコラムでは、第二新卒向けの志望動機の作成の流れや状況別の志望動機の例文も紹介しています。ぜひ、ご参照ください。
7.第二新卒歓迎・未経験者OKの求人を探す
転職を成功させるためには「第二新卒歓迎」「未経験者OK」の求人に注目しましょう。第二新卒歓迎や未経験者向けの求人は、スキルや経験より熱意や人柄が重視されやすい傾向があります。転職サイトで求人を探すときは「未経験可」「第二新卒歓迎」などの条件で絞り込むと、マッチング率が高まります。
自分が求める業界や業種の求人数が多い場合は、絞り込み機能も活用しましょう。未経験から挑戦できる仕事を探したい方は「第二新卒の業界選び!未経験からの転職先におすすめなのはどこ?」のコラムもチェックしてみてください。
第二新卒の転職支援はエージェントに任せよう!
第二新卒としての転職が不安な方は、転職エージェントの利用を検討しましょう。新卒は就職サイトから自分で求人を探して応募するのが定番ですが、第二新卒は「転職支援サービス」も活用するのがおすすめです。転職サービスも利用することで、好条件の求人に出会える可能性が高まるでしょう。
転職サイトと転職エージェントの違いは、求人の探し方とサポートの有無です。転職サイトでは「第二新卒歓迎」や「経験不問」といった条件で絞り込み、自分で求人を探します。一方、転職エージェントでは、専任のアドバイザーが求人を紹介してもらえるケースがほとんどです。選考対策もサポートしてもらえるうえ、企業とのやり取りも代行してくれます。非公開求人の情報を教えてもらえることもあるので、自分では探せない新しい選択肢が見つかる可能性もあるでしょう。
「第二新卒で大手に転職は無理そう…」「このまま1人で転職活動を進めるのは不安」などの悩みを解消したいなら、手厚いサポートが受けられるハタラクティブをおすすめします。ハタラクティブは、経験豊富なアドバイザーが悩みに寄り添いながら転職活動をサポートする民間の転職エージェントです。「前職の経験をもとに転職先を探したい」「職歴やスキルに自信がない」など、第二新卒の方が抱える悩みや要望をしっかりとヒアリングしたうえで、おすすめの求人を紹介します。オンライン方式での面談も可能なので、在職中の方も利用しやすいでしょう。サービスは無料で利用できるため、お気軽にご相談ください。
第二新卒に関するQ&A
第二新卒に関するよくある質問をまとめました。疑問やお悩みの解決にぜひお役立てください。
第二新卒から大手への転職は無理ですか?
第二新卒から大手に転職するのは、決して無理なことではありません。
少子化の影響で若い人材の確保は難しくなりつつあり、年齢が若い第二新卒の将来性に期待を寄せる大手企業は多くあります。ただし、大手企業は求職者から人気があり倍率が高いため、難易度が高いのが実情です。大手企業だけに絞ると転職活動が長引いてしまうリスクがあるため、中小企業を含めた幅広い求人にも目を向けるようにしましょう。大手企業への転職に興味のある第二新卒の方は「第二新卒で大手へ転職する方法!面接のポイントや再就職時の注意点を解説」のコラムもあわせて参考にしてください。
第二新卒で公務員を目指せますか?
第二新卒で公務員を目指すことは可能です。
第二新卒はまだ若いため、幅広い選択肢があります。
公務員試験に向けた勉強には一定の大変さはありますが、強い気持ちがあるのなら目指してみても良いでしょう。ただし、公務員試験には分野によって受験要件や年齢制限があります。自分に応募資格があるかどうか確認してから準備を始めましょう。詳しくは「第二新卒が公務員を目指すのは不利ではない!種類や採用試験について解説」で解説しています。
第二新卒の求人が多いのはどんな職種ですか?
第二新卒の求人募集が多いのは、営業職や介護職、販売職、事務職、IT関連職など多岐にわたります。第二新卒は20代で年齢が若いため、経験やスキルがなくても採用したいと考える企業が多く、転職先の選択肢は豊富です。第二新卒から未経験の業界・職種にキャリアチェンジもできます。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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