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新卒が3ヶ月で辞めるとどうなる?退職理由やその後の転職のコツを解説!
更新日
この記事のまとめ
- 新卒が3ヶ月で辞める場合であっても、早いうちに行動すれば転職のチャンスはある
- 新卒が3ヶ月で辞める場合、その後の転職では第二新卒として扱われる
- 3ヶ月で辞める理由が人間関係や働き方への不満なら、退職は少し待ったほうが無難
- 3ヶ月で辞めることを決めたら、その後はマナーを守って円満退職を心掛けよう
- 第二新卒として転職を成功させるためには、在職中に行動を開始することのがおすすめ
新卒の方が3ヶ月で辞める場合、「その後はどうなるのか」「再就職は可能なのか」というように、さまざまな不安が浮かぶでしょう。新卒入社してから3ヶ月以内の退職でも、早い段階で行動を起こせば再就職のチャンスは十分にあります。
このコラムでは、短期間で退職した方が転職を成功させるコツや、企業からの懸念点を回避する方法をご紹介。早期退職を考えている方は参考にしてみてください。
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新卒入社から3ヶ月で辞めるとどうなる?その後の影響は?
新卒入社から3ヶ月で辞める場合であっても、早い段階で転職活動を始めれば再就職のチャンスはあります。就職や転職は、20代のうちにするのが有利とされているからです。
以下の表では、厚生労働省の「令和5年雇用動向調査結果の概況」による年齢別・性別の転職入職率をまとめました。
年齢 | 転職入職率(男性) | 転職入職率(女性) |
---|---|---|
19歳以下 | 18.6% | 23.9% |
20~24歳 | 15% | 17% |
25~29歳 | 13.4% | 14.5% |
30~34歳 | 9.2% | 12.3% |
35~39歳 | 8% | 10.5% |
40~44歳 | 5.5% | 7.5% |
45~49歳 | 4.6% | 7.7% |
参照:厚生労働省「3 転職入職者の状況(1)年齢階級別転職入職率」
上記の表を見ると、男女ともに年齢が若いほど転職入職率は高く、年齢が上がるにつれて低下していくことが分かります。新卒の方が3ヶ月で辞める場合、一般的に年齢は10代後半~20代前半であるため、転職に有利な年齢に該当するでしょう。
早期離職をすると転職で不利になる可能性がある
前述のとおり、一般的に年齢が若いほど転職に有利な傾向があります。しかし、企業によっては、新卒入社後3ヶ月以内での退職がマイナス評価となる場合もあるでしょう。入社後早期に退職していると、「忍耐力がない」「またすぐに辞めてしまうのではないか」などと懸念されるためです。企業側の不安を払拭するためには、早期退職に至った理由や今後どのように仕事と向き合うかを伝えることが重要といえます。
面接で3ヶ月で辞める理由を上手く伝える自信がない新卒の方は、「早期退職の理由を聞かれたら?面接での伝え方や回答例を9つ紹介!」を参考にしてみてください。
新卒が3ヶ月で辞める場合の離職率
厚生労働省の「新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)を公表します」では、学歴別に3年以内の離職率の推移が公開されています。以下の表は、2021年度入社の方における就職後1~3年目の離職率を、学歴別にまとめたものです。
学歴 | 就職後1年目の離職率 | 就職後2年目の離職率 | 就職後3年目の離職率 |
---|---|---|---|
中学卒 | 33.1% | 12.4% | 8% |
高校卒 | 17.4% | 11.5% | 9.4% |
短大等卒 | 18.3% | 13.6% | 12% |
大学卒 | 10.9% | 11.8% | 10.3% |
参照:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)を公表します 学歴別就職後3年以内離職率の推移」
就職後3年以内の離職率のなかで、大学卒以外は就職後1年目の離職率が最も高いことが分かります。また、学歴別の離職率は中学卒が最も高く、大学卒が最も低い結果となりました。
早期離職が転職に影響を及ぼす可能性は否めないものの、新卒1年目で辞める人は少なくありません。やむを得ない事情で入社3ヶ月で辞めたい場合は、「自分だけなのではないか」のように捉えず、前向きに行動するようにしましょう。
会社に迷惑をかける場合がある
新卒入社した就職先を3ヶ月で早期退職する場合は、就業期間の短さから「教育コストが無駄になってしまう」「代わりの人材を探すため短期間で採用活動を再開しなければならない」など、会社に迷惑をかけてしまう可能性があります。
円満退職するためには、最低限のマナーを守るようにしましょう。具体的には、「退職を申し出る時期は社内規定に従う」「退職理由に会社の不満を含めない」といった、会社側へ配慮のある行動をとることが基本です。
退職時にトラブルを起こしてしまうと職場に迷惑をかけるだけでなく、転職活動に支障が出る恐れも。そのため、感情的になって揉めたり一方的な要求を通そうとしたりするのは避けることが大切です。「どうせもう辞めるから」と気を抜かず、マナーを守った言動や対応を心掛けましょう。
退職についてのマナーを確認しておきたい方は、「退職の伝え方で気をつけたいことは?タイミングと伝える相手についても解説」をご一読ください。
参照元
厚生労働省
令和5年雇用動向調査結果の概況
新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)を公表します
入社3ヶ月で辞めたら迷惑料や損害賠償を請求される?
入社3ヶ月で辞める場合であっても、会社に迷惑料や損害賠償を請求されることはありません。上司から「早期退職の迷惑料として損害賠償を請求する」といった旨の内容を言われた場合、会社側に問題があります。請求されても支払う必要はないので、覚えておきましょう。新卒入社後3ヶ月で辞める場合の扱い
新卒入社後3ヶ月で辞めた場合の扱いについて、気になる方もいるでしょう。ここでは、新卒入社後3ヶ月で退職し、転職を目指す場合のその後の扱いについて解説します。
新卒入社後数年以内で退職した場合は第二新卒扱いになる
新卒入社後3ヶ月で退職した人は、「第二新卒」扱いになります。第二新卒とは、新卒で入社後、およそ3年以内に離職して転職活動をしている人のことです。
第二新卒のメリットは、社会人としての基本的なスキルと、若い年齢ならではのポテンシャルを評価されやすいこと。若さと社会人経験を兼ね備えている点が、企業にとって魅力的に映るようです。なかには、一般の転職者と枠を分けて第二新卒を募集している企業もあります。
そのため、新卒入社後3ヶ月以内に辞めることを負い目に感じる必要はありません。第二新卒枠を狙う場合は、これまでに培ったビジネスマナーや仕事への意欲などをアピールして、企業にとって魅力的な人材であることを伝えましょう。
第二新卒と既卒の違いは?
第二新卒と既卒の違いは、「正社員経験の有無」にあります。既卒とは、学校を卒業したあと一度も正社員就職を経験していない人のこと。学校卒業後に働いていない人だけでなく、アルバイトや派遣社員などの非正規雇用社員として働いている人も対象です。
「既卒と第二新卒の違いは?どちらが有利?定義やメリット・デメリットを解説」では、第二新卒と既卒の違いや就職のコツを紹介しています。第二新卒や既卒についてより詳しく知りたい方は、あわせてご参照ください。新卒入社3ヶ月で辞めるメリット・デメリット
新卒入社した会社を3ヶ月で辞めることには、メリットとデメリットがそれぞれ存在します。ここでは3ヶ月で辞めるメリットとデメリットを解説するので、「新卒で入社してまだ3ヶ月だけど、辞めてもいいかな…」と迷っている方は、参考にしてみてください。
メリット
新卒入社3ヶ月で辞めるメリットは、以下のとおりです。
職場のストレスから解放される
新卒の方が3ヶ月で辞めるメリットは、職場のストレスから解放されることです。新卒入社の場合は初めての社会人生活なので、「やっぱりこの仕事は合わないのかも」「周囲の期待やプレッシャーがつらい」など、さまざまな不安を感じることがあるかもしれません。ある程度は仕事に慣れることで解消する場合があるものの、根本的に職場環境が合っていない場合、早期退職することでストレスから解放されるでしょう。
第二新卒としてのスタートを切りやすい
3ヶ月で辞めることで、第二新卒としてのスタートを切りやすいこともメリットの一つです。期間にかかわらず退職は、自分に合った職場環境や業務内容を早期に見つめ直す機会になります。1社目の職場での経験があるからこそ、転職先を選ぶ際により明確なキャリアビジョンをもてるようになるでしょう。
未経験の仕事にチャレンジできる
新卒の方が3ヶ月で辞めることで、新しく興味をもった未経験の仕事にチャレンジする機会を得られるでしょう。未経験の仕事への就職・転職は、年齢が上がるにつれて難易度が上がります。新たにやりたい仕事を見つけたのなら、再就職が有利なうちに決断することもときには大切です。
時間を浪費せずに済む
退職したいと思った会社を3ヶ月で辞めることで、時間を浪費せずに済むのもメリットです。入社後に自分のキャリアビジョンや価値観と合わないことに気づいた場合、早めに退職することで、次のステップに進むための時間を確保できるでしょう。
デメリット
新卒の方が3ヶ月で辞めることには前述のようなメリットがある一方、以下のようなデメリットもあります。
転職の選考で早期退職について懸念される
新卒の方が3ヶ月で辞める場合、転職の選考で早期退職について懸念されるでしょう。企業は、短期間での退職を「根気がない」「適応力が低い」と捉えることがあり、入社後に貢献してくれる人材であるかどうかを疑問視される可能性があります。企業側を納得させられる早期退職の理由を説明できなければ、面接官に対してネガティブな印象を与えてしまうでしょう。
新卒と比べると求人が少なくなり不利になる可能性がある
新卒で入社してから3ヶ月で辞める場合、新卒と比べて応募可能な求人が少なくなり、不利になる可能性もあります。第二新卒を対象をした求人自体が少ないわけではありませんが、新卒を対象とした求人と比較すると減少傾向にあるため、転職活動の際に「就活より難しい」と感じてしまうことも。また、応募できたとしても、短期間で辞めたことを理由に書類選考の段階で落とされてしまうリスクも考えられるでしょう。
転職しても同じ不満を抱えてしまう場合がある
職場に対する不満があって新卒入社3ヶ月で辞めたとしても、再び同じような不満に直面する可能性があります。「やりがいがない」「仕事が覚えられない」という悩みは、入社して間もない方であればなおさら感じやすいでしょう。そのため、別の会社に転職したとしても、転職先で同じ不満を抱えてしまうことがあるかもしれません。
失業手当が受給できない
新卒の方が3ヶ月で辞める場合、失業手当が受給できない点もデメリットです。ハローワークインターネットサービスの「基本手当について」によると、受給要件の一つに「離職の日以前2年間に被保険者期間が通算12ヶ月以上あること」とあります。特定受給資格者・特定理由離職者の方は「離職の日以前1年間に、被保険者期間が通算して6ヶ月以上ある場合でも可」とありますが、3ヶ月で辞める場合はどちらの条件も満たしていません。そのため、公的な経済支援を受けられず、転職先を探す際に金銭的な不安が増す恐れがあります。
失業保険についての詳細は、「失業保険の受給条件は?給付日数やもらい方などもあわせて紹介!」のコラムを参考にしてみてください。
参照元
ハローワークインターネットサービス
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新卒から入社3ヶ月で辞める決断をするのは慎重に
新卒入社から3ヶ月で辞める決断は、慎重に考えましょう。お伝えしたように、早期退職にはメリットがある一方、デメリットもあるのが事実です。また、一度早期退職をすると、転職先で不満があったときにまた3ヶ月で辞めるといった転職癖がついてしまう恐れもあります。しかし、早期退職が必ずしも悪いわけではありません。辞めるに至った理由が合理的なものなら、キャリアを早めに軌道修正することで、より充実した社会人生活を目指せるでしょう。
新卒入社3ヶ月でも退職を検討すべき理由
新卒の方が会社を3ヶ月で辞める決断は慎重に行うべきですが、理由によっては早期退職をしても問題ない場合もあります。
ここでは、新卒入社3ヶ月でも退職を検討すべき理由をご紹介するので、参考にしてみてください。
病気やケガなどで仕事に支障をきたしている
病気やケガなどが原因で仕事に支障をきたしている場合、在籍期間にかかわらず退職を検討すべきでしょう。健康の問題は、仕事のパフォーマンスに影響を及ぼすことがあります。特に、まだ新しい環境に慣れていない新卒の方は、ストレスが増大することも。体調が優れない状態で働き続けることは、病気やケガを悪化させるリスクがあるため、無理は禁物です。
なお、退職以外の選択肢としては、上司に相談して仕事内容や業務量を調整してもらったり、休職の相談をしたりなどが考えられるでしょう。
勤務環境が原因で体調不良になることも
入社前は健康であっても、勤務環境が原因で体調不良になってしまうこともあります。通勤時間が長過ぎたり残業が常態化していたりする場合、心身に影響を及ぼしかねません。「働き始めてから体調が良くない」とお悩みの新卒の方は、通勤に時間がかかり過ぎる、社風に馴染めないなど、勤務環境が合っていない可能性も考えてみましょう。退職してからやりたいことが明確である
退職してからやりたいことが明確に決まっている新卒の方は、3ヶ月で辞めても問題ない場合があります。入社してからの現在まで短い期間であっても、自分のキャリアや人生において何を重視したいかがはっきりしていれば、今の状況に見切りをつけて、新たな目標に向かうことも選択肢の一つです。今の会社では学べない特定のスキルを身につけたい、目標とする業界での経験を積みたいといった明確なビジョンがあれば、退職の決断は合理的といえます。
新卒入社3ヶ月で退職しないほうが良い理由
前述のように、3ヶ月で辞めることが合理的である退職理由もありますが、辞めたい理由によってはまだ退職すべきではない場合もあります。
ここでは、新卒入社3ヶ月で退職しないほうが良い理由をご紹介するので、退職を迷っている新卒の方は、ぜひご一読ください。
人間関係の不満
3ヶ月で辞める理由が人間関係の不満の場合、退職は思いとどまったほうが良い可能性があります。新しい職場で同僚や上司との人間関係を築くことは大切ですが、3ヶ月という短期間では、ビジネスにおいて信頼関係を築くことは難しいでしょう。入社から数ヶ月は職場環境に慣れるための重要な時期であり、この時期に退職してしまうと、今後転職先でも人間関係の構築が難しくなる可能性があります。
働き方への不満
働き方に不満があって退職したいと感じている場合も、3ヶ月で辞めるべきではないといえるでしょう。入社から間もない時期は、仕事内容や職場環境に慣れていないため、自分の期待や想像とのミスマッチを感じやすくなっている可能性があります。加えて、初めての就職という緊張や不安から、過敏になっている場合もあるようです。そのため、働き方への不満が辞めたい理由であるならば、職場環境に慣れるまで待ってから再度判断することをおすすめします。
やりがいを感じられないことへの不満
やりがいを感じられないことが不満な場合も、新卒の方が3ヶ月で辞める合理的な理由としてはやや弱いといえます。入社から3ヶ月の時期は、まだ仕事に慣れるのに精一杯の期間で、仕事のやりがいを感じられない人は一定数いるでしょう。
やりがいを感じられるようになるのは、基本的に仕事に慣れてからです。業務に慣れてくると、自分の役割や目標などが見えてきやすくなります。最初の数ヶ月は、業務の全体像を把握するための学びの期間と捉え、目の前の業務に集中してみましょう。
仕事にやりがいを感じられないことにお悩みの方は、「仕事にやりがいがないと感じる原因とは?対処法も合わせて紹介」のコラムも参考にしてみてください。
新卒入社から3ヶ月で辞める場合の流れ
「入社から3ヶ月でも良いから辞める」と決断したら、退職までの流れを把握しましょう。退職の際は、手順を守って報告や手続きを進めるのが社会人としてのマナーです。円満退職できるよう、以下の流れを確認してみてください。
新卒入社から3ヶ月で辞める場合の流れ
- 転職活動の準備を始める
- 直属の上司に退交渉をする
- 退職届を提出する
- 退職の挨拶をする
1.転職活動の準備を始める
退職することを決めたら、まずは転職活動の準備を始めましょう。やむを得ない理由や急を要する事情がある場合を除き、経済的な困窮を避けるためにも、転職活動は在職中に行うのがおすすめです。
初めに次の職場で働き始めたい時期を大まかに定め、面接を受けるペースや企業研究・面接対策などに割く期間を逆算してみましょう。興味のある職種や業界、身につけたいスキル、理想の働き方など、働くうえでの希望条件も洗い出してみてください。そのうえで求人を探してみると、在職中の転職活動も比較的スムーズに進められるでしょう。
転職活動でやることや流れについては、「転職活動でやることとは?大まかな流れと進め方について解説」のコラムを参考にしてみてください。
2.直属の上司に退職の交渉をする
転職先が決まったら、直属の上司に退職の交渉をしましょう。「●月●日に退職します」のように一方的に報告するのではなく、まずは上司にアポを取って、相談という形で退職を切り出すのがコツです。
3ヶ月という短期間での退職は、上司に引き止められることが予想されます。そのため、事前に上司へ伝える退職理由を考えておき、交渉の際は退職の意志が固いことをしっかり伝えましょう。
退職の切り出し方は、「円満退職するための伝え方は?上司への切り出し方や注意点もご紹介」で詳しく解説しているので、こちらもぜひご一読ください。
3.退職届を提出する
上司と退職の話がまとまったら、退職届を提出しましょう。会社によっては、口頭で退職の話がまとまっている場合、退職届が不要の場合もあります。しかし、後で「退職の話は聞いていない」というトラブルになるリスクを防ぐためにも、準備しておいたほうが安心でしょう。退職届の書き方については、会社の就業規則を確認し、規則に従って作成してください。
4.退職の挨拶をする
最終出勤日になったら、会社の関係者に退職の挨拶をしましょう。直属の上司や同部署の社員には口頭で挨拶をするのがマナーですが、他部署や関わりのなかった社員に対しては、全社向けにまとめて挨拶メールを送ればOKです。3ヶ月で退職する新卒の方の場合、業務上で外部とのつながりをもっている可能性は低いですが、もし社外で関わりがあったりお世話になったりした人がいれば、その人にも退職の挨拶をしましょう。
新卒3ヶ月で辞める場合に転職を成功させる9つのコツ
ここでは、新卒入社後3ヶ月で辞める方が、第二新卒として転職を成功させるためのポイントを9つ紹介します。転職活動を始める際は、ぜひ参考にしてみてください。
1.在職中に転職活動を行う
「1.転職活動の準備を始める」で触れたように、急を要する退職の場合を除いて、転職活動は在職中に行いましょう。在職中であれば、給与をもらいながら転職活動ができるため、経済的に困窮するリスクが低くなります。また、「やっぱり転職しなくても良いかも」と考えが変わった場合、在職中であれば転職活動をやめて、そのまま働き続けることも可能です。
2.就職活動と転職活動の違いを理解する
3ヶ月で辞める新卒の方が転職を成功させるコツは、就職活動と転職活動で異なる部分を理解することです。
たとえば、就活では学生時代の部活やサークル、アルバイトなどの経験を自分の長所や自己PRでのエピソードとして伝えられたでしょう。しかし、転職活動では、これまでの業務経験を入社後どう活かすかアピールする必要があるため、学生時代の経験を語るだけでは足らない可能性があります。
このような違いを理解することで、第二新卒の転職活動に向いた面接対策ができるようになるでしょう。
就職活動と転職活動の違いや第二新卒の方が行う転職については、「第二新卒の転職は新卒時とどう違う?履歴書についても解説!」のコラムをご一読ください。
3.第二新卒の強みをアピールする
第二新卒の転職面接では、第二新卒ならではの強みをアピールしましょう。早期にキャリアプランの立て直しを図り、転職という新たな挑戦をしている点は、積極性や柔軟性と言い換えてアピールできます。早期退職をマイナスイメージとして受け取られないよう、応募先への熱意や自分のポテンシャルについても織り交ぜながら、自己PRを行いましょう。
4.短期間で退職した原因を分析する
第二新卒として転職を成功させるためには、3ヶ月の短期間で退職した原因を分析しましょう。退職理由を曖昧なままにしておくと、せっかく転職先を見つけても同じような失敗を繰り返してしまう恐れがあります。「残業が多過ぎた」「ほかにやりたい仕事が見つかった」など、退職した理由を明確にしておくことが大切です。早期退職に至った原因が分かれば、転職先を探す際の一つの指標になります。
5.自己分析と企業分析で自分に合う仕事を見極める
長く働ける転職先を見つけるためには、自己分析と企業研究を行いましょう。3ヶ月で辞めることになった場合、仕事内容や職場環境にミスマッチがあった可能性が高いといえます。
自己分析とは、過去の経験から強みや価値観を洗い出し、適性を見つめ直す作業のことです。自分自身の経験を振り返れば、好きなことや苦手なことが明らかになり、より自分に合った職種を見つけられるようになります。
企業研究とは、企業情報を集める作業のことです。企業理念や成長率、業界内での立ち位置を把握でき、自分の強みを活かせる企業を絞り込めます。
自己分析のやり方は「自己分析とは?実施のメリットと就活・転職活動での必要性を解説」、企業研究のやり方は「企業研究のやり方とは?情報収集の方法や得られるメリットなどを解説!」をご覧ください。
6.大手企業ばかりにとらわれず視野を広げる
企業を選ぶ際は、大手企業や特定の企業ばかりにとらわれず、広い視野をもちましょう。企業選びにこだわり過ぎてしまうと、選べる求人の選択肢が狭まり再就職のチャンスを逃しかねません。
知名度が低かったり企業規模が小さかったりしても、業績を伸ばしている企業や職場環境がホワイトな企業は多く存在します。求人情報を探すときは、条件を絞り過ぎず幅広くリサーチしましょう。
7.履歴書や面接で経歴を偽らない
新卒入社後3ヶ月以内に退職してしまい経歴に自信がなくても、嘘をつくのはやめましょう。在籍期間をごまかしたり第二新卒であることを隠したりする行為は、経歴詐称に当てはまります。
経歴詐称は、思わぬ形で発覚する恐れも。入社前に発覚した場合は内定取り消し、入社後に発覚した場合は解雇になる可能性もあります。そのような事態にならないためにも、職歴は正直に伝えるようにしましょう。
8.退職理由をポジティブに伝える
新卒入社後に早期退職した理由を面接で伝える際は、ポジティブな内容を心掛けましょう。会社への不満や愚痴といったネガティブな理由は、「不満があるとすぐ辞めてしまうのでは」というマイナスイメージにつながりかねません。
たとえば、残業が多くて退職した場合は、「オンとオフの切り替えをはっきりさせたい」と言い換えてみましょう。また、人間関係が原因であれば、「チームワークを大切にし、お互いにサポートし合う環境で働きたい」と伝える方法もあります。「応募先で実現したい働き方」を軸にポジティブに伝えるのがおすすめです。
企業側の懸念を払拭することが大切
短期離職の経歴は、その後の就職活動で厳しく見られる可能性があります。しかし、短期離職となる背景には職場の人間関係や業務量、イメージとのギャップなどさまざまな要因があると考えられ、場合によっては仕方のないこともあるでしょう。
選考の際に企業が見ているポイントは、「また短期離職をしてしまうのではないか?」「長期的に働いてもらえるのだろうか?」という点です。その懸念を払拭するために、選考では短期離職を防げなかった反省と、これからは長期的に働いていきたいという意欲をしっかりと伝えることが大切です。ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
9.転職エージェントを利用する
「新卒で入社後3ヶ月で退職していて再就職が不安」「自分一人で転職活動をする自信がない」という場合は、転職エージェントの利用もおすすめです。転職に関する経験や知識が豊富なキャリアアドバイザーのサポートを受け、悩みを解消しながら転職活動を進められます。第二新卒の転職活動は、新卒時の就職活動とは進め方のコツやアピールポイントが異なるので、プロのアドバイスをもらうのが得策といえるでしょう。
既卒や第二新卒といった若年層のサポートに特化した就職・転職エージェントのハタラクティブでは、求職者の適性や希望に合わせて仕事をご紹介します。カウンセリングをもとに厳選した求人情報をご提案するため、「自分に合った仕事が分からない」「短期離職してしまったので不安」という方も安心です。
また、履歴書の書き方や面接のポイントといった選考対策も、キャリアアドバイザーがマンツーマンでアドバイスいたします。アピールポイントの整理をはじめ、効果的な伝え方を指導するため、初めての転職活動でも自信をもって進められるでしょう。サービスはすべて無料ですので、転職をお考えの方はぜひお気軽にご相談ください。
新卒入社3ヶ月で辞めるか悩んでいる方によくある質問
新卒入社後すぐの退職や転職を迷っている方によくある疑問を、Q&Aで解消します。
新卒入社後すぐの退職はダメ?
入社後すぐに退職して良いかどうかは、退職したい理由によって異なります。たとえば、「ミスが多い」「苦手な上司がいる」といった悩みは、仕事や環境に慣れることで改善する可能性があるでしょう。一方で、就職先が明らかにブラック企業である場合や心身の負担が限界だと感じる場合は、早期に退職するのが賢明です。
退職の判断に迷っている方は、「早期退職とは?メリット・デメリットや再就職を成功させる方法を解説」を参考にしてみてください。
3ヶ月で退職すると転職活動で不利になる?
職歴が短いと、企業から「物事が長く続かないのでは」「採用してもすぐ辞めてしまうのでは」と思われるリスクがあります。ただし、企業の懸念を払拭できれば転職を目指すことは可能です。企業が納得できる転職理由を説明し、仕事への前向きな姿勢を示しましょう。
早期退職後の転職事情は、「半年以内に辞めた第二新卒は転職可能?就職成功のコツを解説!」に掲載しています。
新卒が入社後3ヶ月で辞めたら人生終わり?
新卒の方が入社後3ヶ月で辞めたとしても、人生終わりということはありません。早期退職は大きな決断であり、周囲からの視線や自身の将来に対する不安を感じることもあるでしょう。しかし、大切なのは同じ失敗を繰り返さないように、辞めた理由を振り返って次のステップに活かすこと。第二新卒としての転職を前向きに考えて、自分の価値観や目標に合った職場を見つけることが、より良いキャリアへの道につながるでしょう。
「入社3ヶ月の壁」とはなんですか?
入社してから3ヶ月ほど経ち環境に慣れたことで、会社への不満や理想との違いに直面し、「仕事ができない」「転職したい」と考えてしまうことです。主に、「仕事内容が理想と違った」「人間関係が悪い」といった悩みが理由として挙げられます。
上司に相談したりキャリアプランを立て直したりすることで、悩みから抜け出せる場合もあります。いきなり退職してしまう前に、「仕事を変えずに解決できないか」を考えてみましょう。
第二新卒が転職を成功させるには?
これまでの反省を踏まえて、ミスマッチのない転職先を選ぶことが重要です。自分の適性や価値観を確認し、条件に合った企業を探しましょう。志望する業界や企業についても詳しく情報収集することで、入社後に「イメージと違った」と後悔するのを防げます。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。