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新卒が半年で辞めるとその後転職できる?退職の判断基準や面接のコツを解説
更新日
この記事のまとめ
- 新卒が半年で辞めると「第二新卒」となり、企業側にも採用のメリットがある
- 転職活動における第二新卒の武器は、社会人経験や若さならではのポテンシャルなど
- 新卒が半年で辞める理由は、仕事とのミスマッチや職場環境の悪さなど
- 新卒が半年で辞めるメリットは、未経験の仕事に挑戦しやすいこと
- 新卒が半年で辞めて再就職するなら、経験よりもやる気や前向きな姿勢をアピールしよう
新卒として就職したものの、「まだ入社して半年だけど、もう辞めたい…」と考えている方もなかにはいるでしょう。新卒入社から半年で辞める場合は「第二新卒」となり、若さや柔軟性が評価されやすく、再就職は十分に可能です。
このコラムでは、第二新卒として転職するメリット・デメリットや、転職活動のポイントを解説します。第二新卒の強みを活かせるアピール方法を知り、内定獲得への一歩を踏み出しましょう。
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新卒入社から半年で辞められる?
新卒として入社後、半年しか経っていなくても転職することは可能です。入社半年での退職は転職に不利であると考えられがちですが、捉え方次第では企業へのアピールポイントになります。
新卒が半年で転職する場合、転職市場でどのように評価されるかを確認しておきましょう。
新卒入社から半年で辞める人の割合
新卒入社から半年で辞める選択をする方は、一定数いるようです。3年以内の離職率の推移は、厚生労働省の「新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)を公表します」で公開されています。以下の表では、2021年度の新卒入社から1~3年目の離職率を、学歴別にまとめました。
学歴 | 新卒入社から1年目の離職率 | 新卒入社から2年目の離職率 | 新卒入社から3年目の離職率 |
---|---|---|---|
中学卒 | 33.1% | 12.4% | 8% |
高校卒 | 17.4% | 11.5% | 9.4% |
短大等卒 | 18.3% | 13.6% | 12% |
大学卒 | 10.9% | 11.8% | 10.3% |
参照:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)を公表します 学歴別就職後3年以内離職率の推移」
新卒入社から3年以内に辞めた人のなかで、中学卒・高校卒・短大等卒の方は、入社1年目の離職率が特に高いことが分かります。また、学歴別に見ると中学卒の方の離職率が最も高く、大学卒の方が最も低い結果となっていました。
新卒から半年で辞める場合「第二新卒」となる
新卒入社から半年で辞める場合、転職市場では「第二新卒」として扱われます。第二新卒とは、新卒で入社した会社を3年以内に退職した人です。
短期間で離職しているため、スキルや経験の面では評価されにくい一方で、若さや柔軟性を評価されやすいのが第二新卒の魅力といえます。
企業側が第二新卒を採用する理由
企業が「新卒から半年で転職活動を行う第二新卒」を採用する理由は、以下のようなメリットがあるためです。それぞれ詳しく解説します。
1.教育コストの節約
第二新卒は、新卒で入社した企業で、ビジネスマナーや基礎研修といった基本的な社会人マナーの教育を受けていることが一般的です。そのぶん教育コストを削減できるので、採用を行う企業側にメリットがあります。
2.高い情熱と意欲
第二新卒は一度仕事を経験したうえで転職を希望しているため、新しい仕事に対する熱意が高まっている傾向にあります。
また、将来への展望をもち、学ぶことへの意欲があることも企業側から評価されやすいポイントです。社会人としての経験やスキルが少ないぶん、これからの成長を感じさせる人材としての活躍が期待されているでしょう。
3.順応性の高さ
新卒入社から半年で辞めて転職する第二新卒は、業務経験が少ないぶん、前職でのやり方にこだわらない順応性の高さに期待できます。若い人材は企業風土になじみやすく、相手の意見を素直に聞けたり、業務内容の変更に素早く順応できたりと、さまざまな状況に柔軟に対応できるといえるでしょう。
第二新卒は新卒時にない仕事への姿勢をアピールできる
新卒入社から半年で辞めたとしても社会人としての経験があるため、働くことへの心構えがアピールできます。前職で経験した仕事の厳しさや難しさを理解したうえで、より意欲的な社会人を目指しているという姿勢を採用担当者に見せましょう。
第二新卒については、「第二新卒とはいつまで?転職のメリットや『やめとけ』といわれる理由を解説」のコラムでも触れているので、参考にしてみてください。新卒社員が入社半年で辞めたいと思う理由
新卒で入社後半年で転職を考える理由は、「仕事内容が合わない」「職場の人間関係が悪い」といった内容が挙げられます。この項では、短期間で退職を考える場合のよくある理由と、転職で注意したい点を解説するので、参考にしてみてください。
新卒社員が入社半年で辞めたいと思う理由
仕事内容や社風が合わない
新卒で入社した会社の仕事内容や社風が自分に合わなかったり、イメージと実際の業務のギャップがあったりすると、「もっと自分に合っている仕事がしたい」と転職を考える人もいるようです。
転職活動の際は、応募先企業の業務内容が自分の希望とマッチしているかどうかを慎重に見極める必要があります。企業が求める人物像や必要とされるスキル、具体的な仕事内容などをあらかじめチェックしておきましょう。
ほかにやりたい仕事を見つけた
新卒の方が入社半年で辞める理由の一つに、ほかにやりたい仕事を見つけたという理由があります。入社当初は期待や希望をもって新しい環境に飛び込むものの、実際の業務や職場の雰囲気が自分の想像と異なることは少なくないでしょう。その結果、自分の興味やキャリアの方向性が変わり、ほかの職種や業界に魅力を感じるようになることがあります。
入社後のミスマッチを起こさないためには、事前の自己分析や企業研究をしっかり行うことが大切です。希望する仕事内容と実際の会社の環境にズレがないかは、入社してみないと分からない部分もあります。しかし、その差を少しでもなくすために、自分が本当にやりたいことを分析し、気になる企業についての情報を集めましょう。
給与が低い
新卒の方が半年で辞めたいと思う理由には、給与の低さが挙げられます。就職後初めての給料日に、実際の給与が期待していた給与水準より低かったという方もいるでしょう。生活費や学生時代の奨学金返済といった経済的なプレッシャーがあるなかで、思った以上に低い給与では生活が厳しくなり、モチベーションが低下することもあります。
しかし、新卒入社からまだ半年の場合、給与が大きく上がる機会には恵まれないことが一般的です。そのため、給与が想像より低かったからといって辞めるのではなく、入社した会社で実績を積み、昇給を狙うほうが近道である場合も考えられるでしょう。
残業や休日出勤が多い
残業や休日出勤による長時間労働で心身に負担がかかると、転職を考える場合があります。新卒入社から半年で転職を考える場合、勤務条件をよく確認し、納得できる仕事を選ぶことが重要です。
サービス残業や急な休日出勤は、求人票からは分からないこともあります。企業に取材を行っている転職エージェントを利用すれば、より実態に即した情報が得られるでしょう。
肉体労働で体力がもたない
新卒の方が半年で辞める理由として、重い荷物の運搬や長時間の立ち仕事のように、「肉体労働の負担に耐えきれなくなった」という場合もあります。体力面で仕事を続けることが難しいと感じた場合、病気や怪我を引き起こす前に転職を検討することが大切です。
若いうちは我慢できても、10年、20年先は体力的に厳しくなる場合もあります。そのため、長い目で見て転職先を選ぶことが重要といえるでしょう。
職場の人間関係が悪い
職場での人間関係に悩んで転職を考える新卒の方も少なくありません。しかし、どのような仕事であっても人間関係のトラブルを完全に防ぐことは難しいでしょう。
自分が周りの人とどのような人間関係を築きたいのか、そのためにどのような姿勢で関わる必要があるかを考えてみるのもおすすめです。
職場での人間関係の改善を図りたい方は、「仕事の人間関係が辛いときの対処法とは?ストレスを感じる要因を知ろう」の内容も参考にしてみてください。
嫌がらせやハラスメントがある
新卒の方が入社半年で辞める理由の一つに、職場で嫌がらせやハラスメントがあることも挙げられます。もし自分に被害がなくても、周囲の人がハラスメントを受けていれば、十分退職を検討する理由になるでしょう。
もし同僚や先輩社員からハラスメントを受けた場合は、まず直属の上司に相談することが大切です。直属の上司がハラスメントの加害者である場合は、別の上司や人事に相談してみましょう。
また、ハラスメントの証拠を残すことも重要です。具体的な日時や場所、発言内容を記録し、メールやメッセージ上でも暴言や侮辱などを受けた場合は、スクリーンショットも保存しておきましょう。
パワハラの相談先にお悩みの方は、「パワハラはどこに相談する?24時間無料の窓口や労働基準監督署などを紹介」のコラムを参考にしてみてください。
会社や社員を感情的に批判することは避ける
新卒での入社から半年で転職を考える場合、退職理由はネガティブな内容になりがちです。しかし、マイナスな感情を抱えると「辞められれば何でも良い」というように、冷静な判断ができなくなる恐れがあります。また、円満退社が難しくなったり、転職活動に影響が出たりすることも。前向きに転職活動を行うためにも、感情的に会社や社員を批判することは避けましょう。
新卒が半年で転職する6つのメリット
新卒入社から半年で転職する場合、未経験の仕事を始めやすかったり、若さが武器になったりというメリットがあります。この項目では、新卒者が早期に転職するメリットを5つまとめました。
新卒が半年で転職するメリット
- 環境がリセットされる
- 第二新卒枠に応募できる
- 未経験の仕事を始めやすい
- 若さやポテンシャルが武器になる
- 時間を無駄にせず有効活用できる
- 同年代にあまり差をつけられずに転職できる
1.環境がリセットされる
新卒から半年で辞めて転職すれば、仕事の進め方や人間関係などの環境がリセットされます。環境が変わることで悩みが解決すると、仕事に対するモチベーションが上がる可能性も考えられるでしょう。
また、同じ業務内容であっても、環境次第で成長スピードや成果の向上につながることもあります。より自分に合う仕事ができる環境へ転職できれば、やる気の上昇やスキルアップを望めるでしょう。
2.第二新卒枠に応募できる
新卒から半年で辞めて転職する場合、第二新卒枠に応募できるメリットがあります。第二新卒は社会人経験があり、基本的なビジネスマナーが身についているのが一般的。そのため、新卒よりも育成コストが低く済む第二新卒は企業から重宝される可能性があります。また、第二新卒は社会人経験が浅いため、前職に染まっておらず企業の文化や業務に柔軟に対応できることが期待されるでしょう。
3.未経験の仕事を始めやすい
一般的に未経験の仕事は経験よりも将来性が重視されるため、ポテンシャルの高い人材が採用される傾向にあります。新卒から半年での転職は、年齢が若くポテンシャルがあるため、第二新卒のなかでも特に伸びしろがある存在です。未経験の仕事にチャレンジしたい人は、できるだけ早く行動するのが成功の鍵といえます。
未経験で挑戦しやすい仕事は、「未経験でもできる仕事は?正社員として就職しやすいおすすめの業界・職種」のコラムでも詳しく紹介しているので、チェックしてみてください。
4.若さやポテンシャルが武器になる
第二新卒の転職活動では、若さやポテンシャルがプラス要素として働きます。第二新卒ならではの、新しいことに対する柔軟性や新鮮な感性は、成長を目指す企業にとって魅力的です。
即戦力ではなく将来への可能性が重要視される第二新卒市場において、新卒から半年での転職はアピール次第で武器にできるでしょう。
5.時間を無駄にせず有効活用できる
新卒で入社してから半年で辞めることで、時間を無駄にせずその後の転職活動に有効活用できます。不満を抱えたまま長期間働いていると、転職するタイミングを逃してしまったり、転職を決意したときには転職のハードルが上がっていたりすることもあるでしょう。会社や仕事が自分と合わないと感じたり、努力をしても成果が出なかったりする場合は、時間を無駄にしないためにも、転職を検討してみるのがおすすめです。
6.同年代にあまり差をつけられずに転職できる
新卒入社から半年で辞めることで、同年代にあまり差をつけられずに転職できることもメリットです。第二新卒はまだキャリアの初期段階のため、「就職先を間違えたかも…」と思っても、柔軟なキャリアチェンジが可能といえます。自分に合った職場環境や業務内容の会社へ早期に再就職できれば、仕事に対する姿勢やパフォーマンスも向上し、より充実したキャリアを築けるでしょう。
新卒が半年で転職する3つのデメリット
新卒から半年で転職をする場合は、早期離職した事実や実務経験の少なさが企業のマイナス評価につながる恐れがあります。以下で具体的なデメリットを解説するので、参考にしてみてください。
1.応募先に早期退職を懸念される
新卒入社から半年で転職したときのデメリットの一つに、会社側から「またすぐに辞めてしまうのでは」と懸念される点があります。会社側は、なるべく長く活躍してくれる人材を求めているものです。
早期離職のマイナスイメージを払拭するためにも、採用担当者が納得できるような、説得力のある退職理由や志望動機が求められるでしょう。
退職理由は必ず聞かれるものと考えておこう
新卒の方が半年で辞めた場合、退職理由は面接で必ず聞かれるものと考えておきましょう。退職理由を聞かない企業も少なからずありますが、面接官は入社から半年で辞めている新卒に対し「なぜ早期退職したのか?」という懸念をもつことが予想できます。
退職理由は正直に、かつ前向きに説明するのがポイントです。退職理由を単なるネガティブな経験としてではなく、成長の機会として捉え、前向きな姿勢を示しましょう。ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
2.新卒時よりも仕事探しが不利になる
第二新卒の場合、年齢が若くても中途採用としての扱いになるため、新卒時より仕事の選択肢が狭まりやすいのが実情です。
また、短期離職への懸念から書類選考の通過率も新卒時より低くなる傾向があります。新卒から半年での転職を成功させるためには、新卒時よりも念入りな対策が必要不可欠です。
3.実務経験が乏しいためアピールポイントが少ない
新卒から半年での転職では、実務経験があるとはみなされにくい傾向があります。そのため、実務経験以外での強みを積極的にアピールすることが重要です。
仕事に対する熱意やスキルアップへの意欲のほかにも、業務に活かせるスキルや資格などがある場合は忘れずに伝えましょう。
入社半年で辞めるか悩んだときの判断基準
短期離職は再就職に不利になる可能性があるので、退職の決断は慎重に行うべきです。ここでは、新卒の方が入社半年で辞めるか悩んだときの判断基準をご紹介するので、退職を迷ったときの参考にしてみてください。
心身の健康に影響は出ているか
新卒の方が入社半年で辞めるかどうか悩んだときは、自分の心身の健康に影響が出ているかを考えてみましょう。「今まで健康だったのに、入社後から体調が悪くなった」という場合、自分の体からSOSのサインが出ている可能性があります。睡眠不足や倦怠感、精神的な不調などが表れているなら、退職を視野に入れることも検討すべきでしょう。
辞めたい理由がはっきりしているか
入社半年で辞めるかどうかの判断基準の一つは、辞めたい理由がはっきりしているかどうかです。たとえば、「なんとなく仕事が嫌だ」というあいまいな理由で退職してしまうと、辞めてから後悔してしまう可能性があるでしょう。しかし、具体的ではっきりした退職理由がある場合、半年で辞めたとしても、退職理由の原因を解消するためにやるべきことも明確になりやすいといえます。
自分の努力で現職を続ける方法はないか
半年で辞めるかどうか迷ったときは、自分の努力で現職を続ける方法がないかを判断基準にするのも手です。たとえば、仕事内容についていけないことが退職理由なら、業務への理解を深めるために必要なスキルや知識を学ぶことで、悩みが解消する可能性があります。また、上司や同僚に相談しアドバイスを受けることでも、自分の成長につなげられるでしょう。このように、退職を決断するのは、現職を続けたまま悩みを解消できる方法がないか、模索してからでも遅くありません。
半年で辞める新卒者向けの転職準備
半年で辞めると決めた新卒の方向けに、転職の準備で行うべきことをご紹介します。初めて転職活動を行う新卒の方は、ぜひ参考にしてみてください。
転職の目的をはっきりさせる
新卒から半年での転職を採用担当者に納得してもらうためには、なぜ応募先の会社でなければいけないのかを伝えることが重要です。転職の目的や、実現したいことを明確にしておきましょう。
また、応募先企業で取り組みたい仕事内容も調べておくことが大切です。企業研究を念入りに行うことで、自分のやりたいことがより明確にイメージできます。
自己分析で自分の適性や長所を知る
転職準備において、自己分析は大切な準備の一つです。自分の適性や長所を理解することで、自分に合った転職先を選びやすくなります。
自己分析を行う際は、まず自分の興味や価値観を明確にすることが大切です。仕事に対してどのような考えをもっているのか、どのような環境で働くのが快適なのかを考えてみましょう。また、自己分析を通じて得た情報をもとに、次の職場で希望する職種や目標を決めることも必要な作業です。自分の適性や長所を理解することで、より働きやすい職場を見つける助けとなり、転職活動がスムーズになるでしょう。
転職先への希望条件に優先順位をつける
新卒の方が半年で辞める場合、転職するための準備として、希望条件に優先順位をつけましょう。希望条件が複数ある場合、すべての条件を満たす職場を見つけるのは難しいのが実情です。そのため、場合によって優先順位の低い希望は、妥協しなければならないこともあるでしょう。
給与や福利厚生、職場環境など、転職先に何を求めるかは人それぞれです。先述した自己分析の結果も参考にしつつ、最も優先すべき条件を決めておくと、求人を探す作業がスムーズになるでしょう。
第二新卒ならではの評価ポイントを把握するのが大切
第二新卒の転職は、新卒の就活や一般の中途採用の転職とチェックされるポイントが異なります。第二新卒の強みや弱みを把握したうえで、的確にアピールすることが重要です。
「第二新卒向け自己PRの例文をご紹介!詳しい書き方やポイントも解説」のコラムでは、第二新卒の転職で効果的なアピールポイントをまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。新卒が半年で転職する際の面接のコツ
短期間での離職を乗り越えて転職を成功させるためには、デメリットをカバーしながら前向きな姿勢を示すことが重要です。ここでは、新卒入社から半年で転職する際に押さえておくべきポイントを解説します。
新卒から半年で退職した理由を前向きに答える
「退職理由は必ず聞かれるものと考えておこう」でも触れたように、面接では「なぜ半年で辞めたのか」と聞かれる場合があります。嘘をつくことは良くありませんが、仕事への不満や人間関係のトラブルといったネガティブな内容をそのまま伝えると、企業側にマイナスイメージを与えかねません。
退職理由を答えるときは、「前職では●●だったため実現できなかったが、御社で働くことで実現できると考えている」というように、ポジティブな志望理由とセットで話すのがポイントです。
退職理由の伝え方は、「第二新卒の転職理由はどう伝える?ネガティブな印象を与えない例文も紹介」も参考にしてみてください。
在職中の会社に伝える退職理由は?
入社半年で辞めることを在職中の会社に伝える場合、正直でありながらも配慮を忘れない姿勢が大切です。「新たなスキルを学び自己成長したいと考え、退職の決断をいたしました。短期間での離職となってしまい、申し訳ありません」といったように、前向きな理由とお詫びを述べることで、退職の意向を理解してもらいやすくなります。
会社や社員を感情的に批判することは避けよう
新卒での入社から半年で転職を考える場合、退職理由はネガティブな内容になりがちです。しかし、マイナスな感情を抱えると「辞められれば何でも良い」というように、冷静な判断ができなくなる恐れがあります。
また、円満退社が難しくなったり、転職活動に影響が出たりすることも。前向きに転職活動を行うためにも、感情的に会社や社員を批判することは避けましょう。スキルよりもやる気をアピールする
第二新卒の転職では、前職での経験やスキルよりも、これから仕事に取り組んでいく意欲や姿勢を評価される可能性があります。過去ではなく未来を意識し、企業にどのような形で貢献できるのかをアピールすることが大切です。
「上を目指す姿勢」や「前進したい欲求」「現状を打破したい気持ち」などを、具体的なエピソードとともに伝えるのが望ましいでしょう。
半年で辞める新卒の方が転職活動で利用できるサービス
第二新卒が転職活動をするには、転職サイトやスカウトサービス、転職エージェントなどを活用するのがおすすめです。それぞれの特徴やメリットについて理解し、自分に合った方法で転職活動を進めましょう。
半年で辞める新卒の方が転職活動で利用できるサービス
- 転職サイト
- スカウトサービス
- 転職エージェント
転職サイト
転職サイトとは、企業が登録した求人情報を掲載しているWebサイトです。転職サイトでは、日々更新される求人のなかから職種や条件で絞り込み、自分の希望に合った仕事を探せます。
転職サイトの強みは、大量の求人を一度に見られることと、自分の好きなタイミングで応募できること。複数の求人を比較検討したい人におすすめです。
一方で、日程調整や面接対策などをすべて一人で行わなければいけないというデメリットもあります。また、自分一人で就職活動を進める過程で偏った判断をくだす可能性も否定できません。新卒から半年で転職を考えているものの、転職活動の方法が分からないという場合はハードルが高く感じる恐れがあるでしょう。
スカウトサービス
スカウトサービスとは、自分の経歴を登録すると、それを見た会社や提携先のエージェントからオファーが来るシステムです。自分のスキルや経験に興味をもった企業のなかから応募先を選べるので、企業が求めている人材へのミスマッチが起こりにくい点がメリットといえます。
新卒から半年で転職活動を行う場合、自分の市場価値について客観的に理解できない人もいるでしょう。スカウトサービスを利用することで自分の市場価値を把握できるため、スキルや経歴を客観的に分析したい人にもおすすめです。
転職エージェント
転職エージェントとは、民間企業が運営する人材紹介サービスを指します。企業が必要としている人材とのマッチングを重視しているため、自分にどのような仕事が向いているのか分からない人や、転職活動をどのように進めたら良いのか分からない人におすすめのサービスです。
ハタラクティブの「若者しごと白書2024/3-10. 就職活動・転職活動を始めるときの不安度」によると、就職・転職活動を始める際、自分に向いている仕事が分からないことに不安を感じる正社員は、58.3%と半数以上いることが分かります。
引用:若者しごと白書2024/3-10. 就職活動・転職活動を始めるときの不安度
知識が豊富なキャリアアドバイザーにアドバイスをもらいつつ効率的に転職活動をしたい人は、転職エージェントを活用してみましょう。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024
複数の転職サービスを併用するのも手
どのサービスを使うか迷ったときは、複数の転職サービスを併用するのも手です。たとえば、スキマ時間に転職サイトで求人を探しつつ、長く時間がとれるときには転職エージェントのアドバイザーへ相談するといった形でも構いません。自分の転職活動の進め方に合わせて、サービスを使い分けてみましょう。「新卒入社して半年だけど、辞めることを考えている」「自分にできる仕事が知りたい」という方は、ハタラクティブのご利用がおすすめです。ハタラクティブは、第二新卒や既卒の方に向けた就職支援を行っています。若くポテンシャルのある人材を求めている企業の求人を多数取りそろえており、新卒入社から半年で転職を考えている人も安心して転職活動に取り組めます。キャリアアドバイザーが丁寧なヒアリングを行うため、転職活動の進め方や求人の選び方といったお悩みを解決しながら仕事探しができるでしょう。
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新卒入社から半年で辞めるお悩みに関するQ&A
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新卒入社後、半年で辞めた後はどうしたら良いでしょうか?
新卒入社間もなくても、転職することは可能です。新卒入社後3年間は、第二新卒として扱われます。年齢が若くポテンシャルを評価されるため、転職のチャンスがあるでしょう。
しかし、早期退職や実務経験の少なさが、転職活動に影響を及ぼす恐れがあるデメリットもあります。「新卒が3ヶ月で辞めるとどうなる?退職理由やその後の転職のコツを解説!」で転職成功のコツをまとめているのでご覧ください。
早期離職した理由を面接でどのように伝えれば良いですか?
面接では、志望動機に結びつく理由を伝えましょう。なお、嘘はつかないようにするのがポイント。質問を深掘りされた際にうまく答えられなかったり、入社後のミスマッチの原因になりやすかったりするためです。
「早期退職の理由を聞かれたら?面接での伝え方や回答例を9つ紹介!」のコラムでは、前向きな印象を与える例をまとめています。
半年で辞めた理由を面接で伝えるのが気まずいです…
半年で辞めた理由がネガティブなもので気まずいという場合、ポジティブな内容に変換するのがおすすめです。退職理由が事実であっても、直接的な表現で前職への不満を述べるのは避けましょう。たとえば「人間関係が悪い」といったネガティブな退職理由は、「チームワークの良い職場で働きたい」というように変換できます。
「入社半年だけど仕事を辞めたい…よくある退職理由とは」でも、伝え方のポイントを詳しく紹介しているのでご一読ください。
新卒入社から半年で大手企業に転職するのは難しいですか?
ある程度難易度は高いものの、できないわけではありません。少子化の影響で若い人材を求める企業が増えており、新卒や第二新卒の需要も高まっているからです。
「第二新卒で大手へ転職する方法!面接のポイントや再就職時の注意点を解説」でより詳しく解説しているため、ご確認ください。
早期退職は今後の就職活動にどのように影響しますか?
1〜2回程度であれば問題視されなくても、短期間での転職を繰り返すと「忍耐力がない」「不満を抱きやすい」といったネガティブな印象につながりかねません。
「短期間で転職を繰り返す理由は?自分に合う会社を見つける方法も解説!」で早期退職のリスクを紹介しているので、参考にしてみてください。転職エージェントのハタラクティブではあなたにぴったりの仕事をご紹介し、長く勤められるよう転職後もサポートいたします。転職活動でお悩みの場合は、ぜひご利用ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。