- フリーター就職支援「ハタラクティブ」TOP
- 第二新卒就職TOP
- 第二新卒就職先
- 第二新卒が大手へ転職する方法!面接のポイントや採用につなげるコツを解説
第二新卒が大手へ転職する方法!面接のポイントや採用につなげるコツを解説
更新日
この記事のまとめ
- 大手企業が第二新卒に求める要素は「柔軟性」「入社意欲の高さ」「基礎的なマナー」
- 大手企業で新卒よりも中途の採用比率を高めている企業は第二新卒が内定を取りやすい
- 第二新卒が応募先に関する経歴や学歴、知識を持っていると大手企業に採用されやすい
- 第二新卒が大手企業に転職するには自己分析と企業研究が重要
- 第二新卒が大手企業に転職する際、転職エージェントを利用するのも一つの手
第二新卒として大手企業に転職することはできる!
結論からいうと、第二新卒が大手企業へ転職するのは可能だといえます。第二新卒が大手企業への転職を成功させるためには、企業が求める要素について理解を深めることが大切。大手企業が第二新卒に求めていることは、柔軟性や入社意欲の高さ、社風へのマッチ度などです。
第二新卒は大手企業に転職するチャンスでもある
少子化の影響から若い人材の需要が高まっている近年では、第二新卒を歓迎し、積極的に採用する企業が増加傾向にあるため、大手企業を目指すチャンスがあるでしょう。第二新卒はスキル・経験よりも、入社意欲や人柄が重視される傾向があるため、未経験の業界・職種にもチャレンジしやすいようです。
また、企業側にとって第二新卒は、「社会人経験があり基本的なビジネスマナーが身についている」とされています。そのため、新卒よりも研修や教育などに掛けるコストが抑えられるのもポイント。新卒入社した企業とは異なる業界・職種で働きたいと考えているなら、第二新卒といわれるうちの転職がおすすめです。
第二新卒とは?
第二新卒とは、25歳前後で入社してから3年以内の人のことを指します。第二新卒に明確な基準はありませんが、上記に当てはまっていたとしても一度でも転職の経験がある人はその限りではありません。また、企業によっては年齢の上限を29歳としているところもあるようです。
第二新卒についてさらに知りたい方は「第二新卒とは?」も参考にしてみてください。
転職前に大手ならではの特徴を理解しておこう
中小企業やベンチャー企業から大手企業に転職すると、働く環境が変わることもあるようです。たとえば、中小企業では1人の社員が複数の業務を兼任していることがありますが、大手企業は社員数が多く業務が細分化される傾向があります。
ベンチャー企業は自由で挑戦しやすい社風のところもありますが、大手企業は慣例や年功序列を重んじることもあるようです。企業の規模だけでなく、社風や担当業務といった会社の内面もしっかり確認してから、大手企業に転職するか考えましょう。
第二新卒でおすすめの企業や業界を知りたい方は、「第二新卒は大手企業を狙える?おすすめの業界・職種と転職成功のコツを解説」もチェックしてみてください。
第二新卒を採用する傾向がある大手企業の特徴
第二新卒を採用する傾向がある大手企業は、積極的に中途採用を行っているといった特徴があります。ここで挙げられる特徴に当てはまる企業に絞って転職活動を進めていくのも、一つの手だといえるでしょう。以下で詳しく解説していきます。
積極的に中途採用を行っている
大手企業のなかで、新卒採用よりも中途採用の比率が高い企業は、第二新卒が内定を取りやすい傾向にあります。日本では新卒採用が主流ですが、「第二新卒は大手企業に転職するチャンスでもある」でも先述したように、即戦力として活躍できる中途採用の割合を増やそうとする企業もあるでしょう。こうした企業では、社会人経験があるものの若さと柔軟性を兼ね備えた第二新卒者が特に評価される傾向があります。
BtoB企業
知名度がある大手企業は新卒採用で人員を補充しやすいため、第二新卒の採用は比較的少ない傾向があります。特にBtoC(対消費者)企業では、一般消費者に馴染みが深いものの、第二新卒の採用はみられないこともあるようです。
一方、BtoB(対企業)企業は、学生からの認知度が低く、人材の集まりにくさが課題となっています。そのような背景から、こうした企業では第二新卒の採用を積極的に行っているのでしょう。
若手の退職者が多い
新卒採用を主に行っている大手企業で若手の退職者が多い場合には、第二新卒の採用を積極的に行うことがあります。
若手退職者の退職理由はさまざま。労働条件や環境が期待に沿わない場合もあれば、逆に労働環境が整っていても仕事内容に適性がなかったり、より挑戦的な環境を求めたりする場合もあるでしょう。
若手が多く辞める企業はネガティブなイメージを持たれることもありますが、退職者によって状況が異なるため一概には「ネガティブ」とはいい切れません。大手企業への就職を目指す第二新卒にとっては、プラスに働くこともあるのです。
第二新卒が大手企業に転職しやすい場合とは?
第二新卒が大手企業に転職するには、自分が大手企業から内定を獲得できる見込みがあるかを確認することが重要です。ここでは、第二新卒が大手企業に転職できる場合について解説します。
大手企業で活かせる職務経験がある
第二新卒の方が、未経験の業界や職種で大手企業を目指すのは難しい場合があるものの、応募先企業に関連する職務経験を持っていると採用されやすくなるでしょう。「入社後に仕事で成果を上げる可能性がある」とみなされるからです。
一方で、第二新卒の採用では、スキルよりも将来性を重視する「ポテンシャル採用」がとられることも。現職の業務内容が大手企業の事業と直接関連していなくても、社会人としての基本的な教育やマナーが備わっていれば、新卒と同様に競争力があるといえるでしょう。
3年以上の職務経歴があると転職に有利
応募先企業に関連する職務経験があったとしても、短期間の経験では十分なスキルを身につけているとは判断されにくい場合があります。一般的には、3年以上の職務経験があると有利とされるようです。
大手企業の募集要項には、「3年以上の就労経験」を求める条件が設けられている場合があります。そのため、前職での経験を活かすためには、少なくとも3年以上の勤務経験があるとアピールしやすくなるでしょう。
大手企業に関連する知識を学んだ経験がある
学生時代に関連する専攻をしていた場合、就職の際に有利になることがあります。たとえば、建築学科で学んでいた人は、建築設計技術者やCADオペレーターなど関連する職種への転職が成功しやすくなるでしょう。ただし、業務ではより高度で専門的な知識が求められるため、学生時代の専攻も高いレベルが望ましいといえます。
一定を満たした学歴がある
大手企業への入社には一定の学歴が求められることも。学歴が高いからといって必ずしも企業に適しているわけではありませんが、高学歴は入学や単位取得の難しさを乗り越えた証拠とみなされることがあるでしょう。そのため、高い学歴を持つ人がより採用されやすくなるといえます。
第二新卒が大手企業に転職するメリット
大手企業は、福利厚生が充実していたり給与レンジが高かったりする傾向があります。そのため、中小企業やベンチャー企業から転職したとき、差を感じることもあるでしょう。
また、大手には経営基盤がしっかりしている企業もあるため、雇用の安定や人材の長期育成も労働者にとってはメリットとなります。
年収アップが期待できる
1つ目のメリットとしては、年収アップが期待できることです。大手企業の規模になると経営基盤が強くなるため、給与が安定し、倒産のリスクも少なくなる傾向にあります。
第二新卒として未経験職種に転職すると、一般的に年収は下がる場合も。しかし、中小企業から大手企業への転職であれば、そもそもの年収の水準が異なるため、第二新卒から十分に年収アップが望めるでしょう。
大手企業の給与額
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査の概況」によると、男女計では、大企業が34万6,000円で中企業が31万1,400円、小企業が29万4,000円となっています。
大企業 | 中企業 | 小企業 | |
---|---|---|---|
男性 | 38万6,700円 | 34万1,600円 | 31万9,800円 |
女性 | 27万4,600円 | 26万2,500円 | 24万8,400円 |
男女計 | 34万6,000円 | 31万1,400円 | 29万4,000円 |
参照:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 (4) 企業規模別にみた賃金 第4表 企業規模、性、年齢階級別賃金、対前年増減率及び企業規模間賃金格差(p.9)」
男女別にみると、男性は大企業が38万6,700円、中企業が34万1,600円、小企業が31万9,800円です。また、女性は大企業が27万4,600円、中企業が26万2,500円、小企業が24万8,400円。
以上の結果から、中小企業に比べて大企業とされる大手企業の年収は高いことが分かります。
参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況
福利厚生が整っている
第二新卒が大手企業に転職するメリットとして、福利厚生が整っている環境で働ける可能性があります。社会保険制度が整っていることはもちろん、「産前産後休業」「育児休暇」「退職金制度」「家賃補助」「リフレッシュ休暇」「財形貯蓄制度」など、幅広い福利厚生が完備されている企業もあるようです。
スケールの大きい仕事を担当できる
大手企業になると、一つのプロジェクトに対して使える資金や人員が大きくなる場合も。顧客も大手になることが多いため、中小企業に比べるとスケールの大きな仕事を担当できるチャンスが増えるでしょう。
研修や教育制度が充実していて未経験から入職しやすい
大手企業は社員数の多さから、教育体制が整っている傾向があります。研修や制度は中小企業に比べると手厚い傾向にあり、未経験者から挑戦しやすいといえるでしょう。
また、大手企業は新卒採用を重視するところもあるため、若手社員に対する教育やフォロー体制も整っている場合もあるようです。
スキルを身につけキャリアアップしやすい
大手企業では、スキルを身につけキャリアアップしやすい傾向にあるでしょう。大手企業は求職者の応募率が高い場合があり、多くの応募者のなかから優秀な人材が選ばれるため、入社後は高いスキルを持った人材と業務を行う機会が得られることがあります。そのため、高いスキルを持つ人の技術を吸収し成長できる機会があるでしょう。
また、大手企業は大規模な研究開発部門や最先端の技術を持っているところもあります。最新の技術や資源にアクセスでき、自分のプロジェクトや仕事に活かせるでしょう。仕事を通して技術や資源を使うことで、新しいスキルや知識を身につける機会も増えると考えられます。
社会的信用が高い
大手企業は知名度が高いため、「誰もが知っている企業で働いている」ということから社会的信用を得やすいといえます。また、大手企業には厳しい選考プロセスや業務要求が行われる場合もあるため、採用されていること自体が応募者の能力やスキルの証明となり得るでしょう。
第二新卒が大手企業に転職するデメリット
大手企業は歴史のある企業が多く、昔からの企業文化や風土が根強く残っていることもあるようです。転職してはじめて、強い年功序列や派閥、学歴主義に気づくこともあるでしょう。
また、従業員数が多いため、入社歴が浅かったり年齢が若かったりすると、裁量権が少なく働きづらさを感じることも。ここでは、第二新卒が大手企業で働くことで生じてしまうデメリットについてを紹介します。
中途採用は新卒入社と比べ評価が低くなることがある
大手企業のすべてに該当するとは限りませんが、古くからの慣習にならって新卒入社の社員を優遇する企業もあるようです。成果や実力よりも入社歴などを重視されることもあり、社員にとっては理不尽を感じる場面もあるでしょう。そのため、新卒入社と中途採用の社員の評価が同じ場合でも、前者の方が昇進が早くなることがあります。
この傾向は企業の文化に根付いたものであり、短期間での改善は難しいでしょう。中途採用の第二新卒として入社する場合、新卒入社の社員と比べて評価が低くなる可能性があることを理解しておくことが重要だといえます。
任せられる業務の幅が狭い
大手企業は仕事の内容を細分化する傾向にあります。そのため、幅広い業務を担当するよりは、一つの業務に専念してスキルを身につけることになるでしょう。スペシャリストとしてのスキルアップが可能な反面、担当する業務の幅が狭くなりやすいといえます。
また、人員が充足していることや年功序列の文化が根付いていることから、入社間もない間や年齢が若いうちは担当業務が限定されがちに。中小企業では大きな裁量権で働いていても、大手に転職したら業務の幅が狭まる可能性があるでしょう。
物事の意思決定スピードが遅い
大手企業は物事の承認に時間がかかる傾向があります。現場で決定しても、実際にスタートするまでにいくつかの会議で説明したり、稟議を通したりと、組織が大きいがゆえにチェック段階も増え、結果的に意思決定スピードが遅くなることも。なかには変化に消極的で、IT化が進んでいない大手企業もあるようです。
企業によって特徴は異なりますが、大手企業に転職を希望するなら応募先企業に求める条件を明らかにし、適性を考えたうえで応募する会社を選択することが大事だといえます。
転勤や部署移動が多い場合がある
大手企業は、中小企業とは異なり、国内外に多数の支店を持つ傾向にあるため、予期しない場所への配属があることも珍しくありません。さらに、一部の企業では、勤務地が頻繁に変わることがあり、年に数回転勤がある場合もあります。勤務地が変わると、新しい人間関係を築いたり、その地域の地理や気候、文化に適応したりする必要があり、これが大きなストレスとなることも。
特に、中小企業で勤務地が固定されていたため、転勤の心配がなかった人は、大手企業での転勤に対する適応能力を事前に考えておくことが重要です。
パターン別大手企業への転職メリット・デメリット
大手企業への転職は、企業によってそのメリットやデメリットは異なります。前職の企業規模や自分のキャリア状況によって、転職後の働き方や待遇に差が出ることもあるため、転職を考える際にはそれぞれの特徴を理解しておくことが大切です。ここでは、第二新卒が大手企業に転職する際のメリットとデメリットを、パターン別に解説します。
第二新卒が大手から大手に転職するメリット
前職が大手企業だった場合、転職後に給料の差を気にすることもあるでしょう。前職で成果を上げて給料が増えていた場合、新しい職場でも同様の待遇が期待できるかどうか不安になることも。しかし、大手企業の場合、新卒の段階から高い水準の給与が支給される傾向にあり、給料の差はさほどない可能性があります。
また、前職が大手企業であれば、そこでの実績や経験が評価されることもあり、転職先でもより広い業務に携わるチャンスが増えることもあるようです。そのため、成長につながる仕事に就ける可能性があるでしょう。
第二新卒が大手から大手に転職するデメリット
大手企業はしばしば年功序列の文化が根強く、その点が前職に比べてデメリットとなることも。前職がフラットな評価制度だった場合、転職先の年功序列の制度に戸惑うこともあるでしょう。
年齢や勤続年数にもとづいた評価が行われるため、若手のうちは評価が低く見積もられる場合もあります。また、スキルアップを目指して転職した場合も年功序列が影響し、能力を活かせるポジションに就けないこともあるでしょう。転職先の企業文化について、事前にしっかりと調査しておくことが大切です。
第二新卒が中小から大手に転職するメリット
中小企業から大手企業へ転職するメリットは、収入のアップが期待できる点です。前述したように、中小企業では昇給が少なかったとしても、大手企業では新卒の段階から高水準の給与が支払われる場合があります。そのため、以前よりも高収入を得られる可能性があるでしょう。
また、大手企業では大規模なプロジェクトに携わる機会が増え、前職では経験できなかったような貴重なスキルを学べるチャンスが増えます。これにより、自身のキャリアアップにもつながる可能性があるでしょう。
第二新卒が中小から大手に転職するデメリット
大手企業への転職のデメリットは、分業化が進んでいる点です。中小企業では、幅広い業務を担当していたとしても、大手では役割が明確に分かれており、担当する業務範囲が狭くなる可能性があります。これまでのように多岐にわたる業務を手掛ける機会が減り、裁量権が小さくなってしまうでしょう。
また、年功序列制度の影響を受けることもあります。どれだけ成果を上げても、勤続年数が少ない場合には昇進が遅れることもあり、不満を感じることがあるかもしれません。
大手企業が第二新卒を評価している3つのポイント
大手企業が第二新卒を採用するメリットは「教育コストを削減できる」「社会経験があると判断できる」などが挙げられます。以下に詳しくご紹介していくので、チェックしてみてください。
1.教育コストを削減できる
企業にとって、第二新卒は教育コストを削減できるのがメリットです。第二新卒は新卒入社した企業で研修を受けたり、業務に従事したりしています。社会人として基本的なマナーを身につけていることがあるため、教える研修が不要となり、その分教育コストを削減できるメリットがあるでしょう。
2.社会経験があると判断できる
第二新卒は年齢が若いため柔軟性があり、新しいことを吸収しやすいのも企業にとってのメリット。第二新卒はまだ社会人として経験が浅く、企業の色に染まりきっていないことがほとんどといえます。柔軟性があれば企業の風土や文化にも順応しやすいため、「教育しやすい」と好意的に捉える企業もあるようです。
3.一年間を通して採用できる
第二新卒は新卒とは異なり、通年して採用できるメリットがあります。新卒が入るのは、基本的に4月の一斉入社のみ。そこで人材が確保できなかった企業にとって、欠員やプロジェクトに応じて通年で採用できるのが、第二新卒メリットのメリットでしょう。
大手企業が第二新卒に求めているポイント
大手企業が第二新卒を採用する際、求めるポイントは多岐にわたります。第二新卒はまだ若く柔軟な思考ができると同時に、社会経験もあるため即戦力を期待されることが多いようです。ここでは、第二新卒が大手企業に転職するために大切なポイントを紹介します。
柔軟性と新しい視点
大手企業が第二新卒に求めるのは、柔軟性や新しい視点です。第二新卒は、一度就職して社会経験を積みながらも、柔軟に新しい環境に適応できる能力を持っています。異なる業界や職種からの転職であれば、過去の経験を活かした新しい視点を企業に提供できる可能性があるでしょう。
第二新卒は、従来の業務に新たな風を吹き込める人材として期待されます。そのため、第二新卒が大手企業への転職を目指すなら、自分の持っているスキルや経験を、どのように新しい環境に適応させるかを面接で伝えることが大切です。
将来性と積極性
大手企業は、第二新卒の積極的な姿勢やモチベーションを重視します。第二新卒は、キャリアのなかでまだまだ成長の余地があり、今後のスキルアップやキャリアアップに対して積極的な姿勢を持っている人もいるでしょう。将来性を見込んで、自分を成長させようとする意欲は企業にとって魅力的なポイントです。
また、若い世代が活発に挑戦し、成長していく姿は、組織全体を活性化させるためにも重要といえます。自らの成長を意識して行動することが、大手企業において大切にされるポイントです。
第二新卒が大手企業の内定を得るためのコツ
第二新卒が大手企業の内定を獲得するためには、「自己分析を行う」「転職希望の業界や企業の研究を行う」といったことがポイントとなります。大手企業に就職したいと考えている第二新卒の人は以下の内容を参考にしてみてください。
転職活動の前に自己分析を行う
転職活動の前に自己分析を行えば、転職活動の方向性を明確にすることができます。社会人としての経験を積むなかで、仕事に対する考え方が就職活動時とは変わっていることもあるでしょう。自己分析を行うことで仕事への考え方に一貫性を持たせ、志望動機や自己PRに説得力を加えられます。
面接時に矛盾のある回答をすると、面接官はすぐに気づくことがありますが、一貫した考えから導き出された回答は矛盾が少なく、面接官に良い印象を与えられるでしょう。
転職したい業界や大手企業の研究
第二新卒が大手企業の内定を獲得するには、業界や企業の研究が欠かせないでしょう。転職希望の業界の研究を行うことで、自分のスキルや経験を活かせる企業が見つけられる可能性があります。また、業界や企業の価値観を理解することで、応募先企業に対し適切な対応で応募書類や面接の準備ができるでしょう。
大手企業の採用が増える時期を見定める
大手企業の採用が増える時期を見定めるのも、第二新卒が大手企業の内定を得るためのコツとして有効です。中途採用の募集は通年行われているのに対し、第二新卒は1〜3月と4〜6月に採用される可能性があるといわれています。
1〜3月は新年度にあわせて転職をするための退職者が増える時期。人員の補充をする必要があるため、第二新卒が大手企業に応募するには適切な時期だといえます。また、新卒者のなかには内定を辞退する人や早期退社する人もいるため、4〜6月にかけて穴埋めで第二新卒を採用する場合もあるでしょう。
応募書類のマナーを守る
第二新卒が大手企業の内定を得るコツとして、履歴書や職務経歴書を作成する際にマナーを守ることが挙げられます。企業によって採用状況は異なりますが、大手企業や有名企業は人気が高く、応募者が多い傾向にあります。数ある応募者のなかから選んでもらうには、マナーを守った応募書類を作成することが大切です。
たとえば、志望動機は企業ごとに異なる理由を述べましょう。もし、志望動機がほかの企業にも当てはまる内容であれば、入社の意欲が低いなどとみなされたり、採用担当者の印象に残りにくくなったりする場合も。
応募先の企業ならではの魅力を述べたうえで、自分の強みや活かせるスキルなどをアピールしましょう。
「転職時の履歴書の書き方!基本マナーや採用担当者がみるポイントなどを解説」のコラムでは、第二新卒が応募書類を作成する際のポイントを詳しくご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
複数の大手企業を並行して受ける
第二新卒が大手企業の内定を得るためには、複数の企業を並行して受けることが重要です。複数社を受けることで面接対応力が向上し、改善を繰り返すことで精度が高まる可能性も。また、複数の内定を得ることで給与や待遇面で有利な条件交渉ができ、精神的な負担も軽減できると考えられます。業界や職種を絞ることで、効率良く転職活動を進められるでしょう。
内定が出てから退職しよう
働いている企業を退職するタイミングは、応募先企業から内定が出てからが適切といえます。退職後に転職活動を行う場合、次の仕事がすぐに決まるかどうかが分かりません。経済的な不安や焦りが生じ、希望条件に合わない転職をする可能性や、無職の期間が長引いてしまう恐れがあります。
転職先が決まっていない状態での退職については、「退職時に転職先が決まっていないのは良くない?メリットとデメリットを解説」で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
第二新卒が大手へ再就職する際の注意点
第二新卒が大手へ再就職する際、注意点として転職先に多くの条件やこだわりを求めてしまうことなどが挙げられます。以下で具体的な注意点を挙げたので、参考にしてみてください。
- ・転職先に多くの条件を求めてしまう
- ・前職のこだわりを持ち込んでしまう
- ・業界への理解が足りない
- ・大手の企業文化や理念が合わない
転職先では、前職で魅力に感じていた仕事内容がなくなり、不満に感じることも少なくありません。そのため、転職活動をする際にはどうしても譲れない企業選びの基準を設定することが重要でしょう。転職で解決したい課題を一つまたは二つに絞り、優先順位をつけて企業を選ぶことがポイントです。
第二新卒が大手企業の面接で効果的にアピールする方法
第二新卒が大手企業の面接で効果的にアピールする方法として、面接対策を行うことや転職理由を明確にすることなどが挙げられます。以下で詳しくまとめました。
面接対策を徹底する
転職活動では面接に対する準備が大切。職歴が少ない場合でも、現職と応募企業やポジションとの親和性をしっかり伝えることが重要でしょう。自分が入社後にどのように活躍できるのかを示すことで、ポテンシャルをアピールできます。
また、面接では現職の不満やネガティブな話題は避けましょう。転職理由を前向きに伝え、その企業でどのようなことにチャレンジしたいのか、どのような貢献ができるのかをポジティブな視点で説明することが大切です。
大手企業への転職理由を明確に伝える
転職理由を明確に伝えることが、大手企業での面接において効果的だといえます。応募先企業での仕事内容や企業理念などと自分がマッチするポイントを見つけ、明確に伝えることで採用へのアピールとなるでしょう。
前職で得た強みやスキルを伝える
大手企業の面接で効果的にアピールするために、前職で培った高度なスキルや強みをしっかりアピールすることが重要です。たとえば、営業系の職種では、契約件数トップクラスをキープしていた経験や、企業に関する高度な資格を取得していることを強調するのが効果的でしょう。
大手企業は、すでに優秀な人材が揃っており、第二新卒の募集条件にも高度なスキルや技術を求める傾向があります。それに匹敵するスキルや将来的にそのレベルに達すると期待される人材が選ばれやすいでしょう。
長期的に働く意思をアピールする
第二新卒が大手企業の面接で効果的にアピールする際は、長期的に働く意思を強調することが大切です。第二新卒とは、通常、入社後3年以内に退職した人を指すため、初めての職場を早期に離職した経験があると、転職先でもすぐに辞めるのではないかという不安を持たれることがあります。
選考の際には、5年後や10年後のキャリアビジョンや目指す姿を具体的に示し、それに向けてどのように取り組むかを明確にすることで、長期的に活躍したいという意欲を伝えましょう。
第二新卒が大手企業への転職を成功させるには?
第二新卒が大手企業へ転職するには、中小企業も視野に入れて幅広くエントリーするのが望ましいといえます。また、転職エージェントを活用するのもおすすめです。
大手だけではなく中小企業の面接も受ける
第二新卒が大手企業へ転職するには、中小企業も含めて幅広くエントリーしましょう。中小企業庁の「中小企業・小規模事業者の数(2021年6月時点)の集計結果を公表します」によると、2021年6月時点で中小企業が336.5万者あるのに対し、大企業は1万364者となっています。
企業数(構成比) | |
---|---|
中小企業 | 336.5万者(99.7%) |
大企業 | 1万364者(0.3%) |
合計 | 337.5万者 |
参照:中小企業庁「中小企業・小規模事業者の数(2021年6月時点)の集計結果を公表します」
比率を見ると、中小企業は99.7%と日本の企業の大半を占めているのに対し、大手企業は0.3%と1%にも満たないことが分かるでしょう。つまり、大手企業に絞って転職活動を進めていると、99.7%の自分とマッチする企業と出会う可能性を捨ててしまうことにつながりかねません。企業を選ぶ際は視野を広く持っておきましょう。
また、中小企業の面接を最初に受けることで、大手企業を受ける際の練習にもなります。前職での経験や転職を決めた理由など新卒採用とは異なる質問が多いため、中小企業の選考を通じてその感覚を掴んでおきましょう。
参照元
中小企業庁
トップページ
転職エージェントを活用する
大手企業への転職を成功させたいなら、転職エージェントを積極的に活用しましょう。転職エージェントとは、転職エージェントとは、求職者の転職活動を支援する民間のサービスのこと。求職者と人材を募集する企業との間に立ち、マッチングを行っています。
自社サイトで中途採用を行っている企業もありますが、転職エージェントを通じてしか中途採用を行わない企業もなかにはあるでしょう。さらに、転職エージェントは大手企業の非公開求人を多数保有しており、第二新卒の方は応募のチャンスを広げることが可能です。
転職エージェントのハタラクティブは、既卒、第二新卒、フリーターなどの若年層に向けた転職支援サービスを行っています。
転職の経験がない場合も、経験豊富なキャリアアドバイザーが手厚くサポート。一人ひとりの適性に合った求人を紹介するため、「思っていた仕事とは違う」と感じるリスクを減らせるメリットがあります。1分程度で簡単に受けられる適職診断もあるため、自分に合う仕事を探しやすいのもポイントです。そのほか、応募書類の作成や面接対策などのサポートを無料で受けられるので、ぜひお気軽にご相談ください。
第二新卒として大手に転職する際に知っておきたいQ&A
最後に、第二新卒から大手企業への転職を目指すときに、よくある質問に回答をしていきます。
短期間でも社会人経験があれば大手に転職できる?
できれば3年は経験を積むのが望ましいでしょう。
近年は昔に比べて、「△年は働くべき」といった意見は薄れているものの、大手企業では「実務経験3年以上」「就業経験3年以上の方」など一定期間の経験を求めるところがあるのも事実です。「職歴3年未満は不利?転職や履歴書の作成で気をつけたいポイント」で、3年未満で転職するときの注意点を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
第二新卒がアピールできるポイントは?
第二新卒は社会人の基礎が身についていることと、ポテンシャルがあることがアピールできます。
特に、前職で希望が叶わなかった場合は仕事に対する熱意や意欲は強いはず。十分にアピールしましょう。
第二新卒として未経験の仕事に転職できる?
第二新卒は前職の経験が浅いことと、新しいことを吸収しやすい特徴があるため、未経験の仕事に転職しやすいといわれています。
前職の経験を活かせるなら、第二新卒の採用メリットも相まってスムーズな転職が叶う可能性もあるでしょう。「未経験でもできる仕事は?正社員として就職しやすいおすすめの業界・職種」のコラムで、未経験の仕事に挑戦するときのポイントを確認してみてください。
第二新卒が大手の内定をゲットする方法は?
転職理由をはっきりさせること、第二新卒の採用メリットを十分に理解してアピールすることが大切です。
「第二新卒が大手企業の内定を得るためのコツ」でも述べているように、転職を成功させるには転職の目的や理由をはっきりさせ、相手が納得する説明をすることが大切です。第二新卒の強みをしっかり理解し、企業の求める人材にあわせたアピールも効果的でしょう。
転職方法や自己PRのコツが分からずお悩みの方は、第二新卒の転職に強いハタラクティブにご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。