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IT企業とは?仕事内容や代表的な職業を分かりやすく解説!
更新日
この記事のまとめ
- IT企業とは、コンピューターに関する技術を扱う企業のこと
- IT企業にはソフトウェアやハードウェア、通信サービスなどを扱う会社がある
- IT企業には、システムエンジニアやプログラマーといった職種がある
- IT企業は人手不足の傾向にあり、未経験者を歓迎している求人も見つかりやすい
- IT企業に就職すると専門的なスキルを身につけられるため、長期活躍しやすい
「IT企業の存在は認知しているものの、実際にどんな業務を行っているのかは知らない…」という方もいるでしょう。IT企業では、顧客のニーズや抱えている課題に沿って、適切なITサービスを提供しています。このコラムでは、IT企業の特徴や具体的な職種などを詳しく解説します。IT企業に就職・転職したいと考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
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IT企業とは?
IT企業とは、コンピューター関連の技術を扱う企業のことです。IT企業には、ソフトウェア・ハードウェア・情報処理を取り扱う会社が含まれます。さらに、ネットワークを管理する通信サービス、インターネット通販やコンテンツサービスを提供するWeb系企業もIT企業の一種です。
IT企業の特徴
IT企業の特徴として、人々の生活に欠かせないインフラである点が挙げられます。また、さらなる進化が求められている現状から、求人が多いのも特徴の一つです。
ITは社会インフラのひとつ
IT技術は今や社会インフラのひとつといえます。多くの企業でPCやインターネットを使って業務を遂行しているほか、医療・教育・行政などでもIT技術は欠かせないものとなっています。したがって、多種多様な業界が新しい商品やサービスの開発のため、IT企業との連携を望んでいる状況です。
新卒も転職者も求人は見つかりやすい
IT技術の進化が速いことや、各業界がDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めていることが影響し、多くのIT企業は人手不足といわれています。そのため、IT企業の求人は豊富で、新卒にも転職者にも就職のチャンスが多いようです。経験者は就職・転職で有利になりやすいものの、業種によっては未経験・無資格の方も正社員になれる可能性があるでしょう。
IT企業に就職するメリット
IT企業に就職すると、専門的なスキルが身についたり、業界で長期的に活躍できたりします。ここでは、IT企業で働くメリットをまとめました。
専門的なスキルを身につけられる
IT企業で働けば、働きながら専門的な知識や技術を身につけられます。会社やプロジェクトの規模次第では、幅広い業務に携わることが可能です。専門性のある業務に携わることで、ITに関する上位資格の取得を目指せたり、スキルを活かしたキャリアアップが見込めたりするでしょう。
需要の高さから今後の活躍に期待できる
IT企業に就職すれば、社会的なニーズの高さから長期活躍を期待できるでしょう。IT関連の技術は日々進化を続けているため、既存システムの改善や新規事業の開発など、社会的なニーズは高くなっています。また、現在ITと関連性の薄い分野でも、今後は活用されていく可能性もあるでしょう。
社会貢献度が高い
IT企業の仕事は社会貢献度が高く、誇りをもって仕事ができる点もメリットです。Web上で提供できるサービスが増えれば、人々の生活が豊かになったり、社会を変えたりすることもできるでしょう。IT技術によって解決できる社会課題も多いと期待されているため、「人の役に立ちたい」「社会基盤を支えたい」という人にとってはやりがいが大きいといえます。
景気の影響を受けにくい
インターネット通販やSNS、動画配信サービスなどは人々の日常に根付いているため、IT企業は景気の影響を受けにくいと考えられています。また、オンラインサービスの需要は今後も拡大していく見込みです。将来性に不安が少ない点も、IT企業のメリットといえるでしょう。
IT企業の5種類の業種
IT企業の業種には、以下の5種類があります。
IT企業の5種類の業種
- ソフトウェアを扱う企業
- ハードウェアを扱う企業
- 情報処理を行う企業
- 通信サービスを行う企業
- インターネット・Web系の企業
それぞれの特徴や違いを解説するので、IT企業に興味のある方は確認しておきましょう。
1.ソフトウェアを扱う企業
ソフトウェアを扱う企業では、Webサイトやアプリケーション、オペレーションシステムなどを作成しています。たとえば、マイクロソフトのWordやExcelもソフトウェアのひとつです。具体的な仕事内容は、顧客情報の管理や経営管理、ソフトウェアの開発など。時代や業界のニーズを汲み取り、パソコンやスマートフォンに対応した機能のプログラムを生み出しています。
2.ハードウェアを扱う企業
ハードウェアとは、コンピューターやモニター、マウスといった機器のこと。ハードウェアを扱う企業では、機器の開発および製造を行っています。最近はスマートフォンやゲーム機、家電などにもプログラムが含まれているため、ハードウェアを扱うIT企業とメーカーの違いが曖昧な傾向にあるようです。そのため、コンピューター以外のメーカーも、ハードウェアを扱う会社に含まれることがあります。
3.情報処理を行う企業
情報処理を行う企業はSler(システムインテグレーター)といい、企業に必要な情報システムを企画提案しています。顧客のニーズに沿って具体的なサービス内容を提案し、システムの導入後も継続した支援をする業務です。会社やプロジェクトの規模によっては、数年かけてシステム開発をする場合もあります。
4.通信サービスを行う企業
インターネット回線の管理・運営を行うのが通信サービス系企業です。インターネット回線にトラブルが発生すると、モバイルデータ通信ができなくなったり、通話がしにくくなったりして、生活に支障を来たします。通信サービスを行う会社では、常に安定したサービスを提供できるようにメンテナンスを行うほか、より良い通信環境を目指して開発を行うのも重要な役割です。
5.インターネット・Web系の企業
インターネットを介したサービスやコンテンツを開発し、運営するのがインターネット・Web系企業です。たとえば、検索エンジンや動画配信サイト、SNSやオンラインショップなどが該当します。個人の利用者だけでなく、宣伝やブランディングのために利用する会社も増えていることから、多種多様な業界・業種と関わりがあるようです。Web系の仕事は、「Web系の仕事7つを紹介!SIerとの違いや必要なスキルについても解説」のコラムでも詳しく解説しています。
ITに関する知識をさらに深めたい方は、「ITとは何か?簡単に解説!仕事の特徴や関連用語も具体的にご紹介します!」をご確認ください。こちらのコラムでは、ITの概要や関連用語についても詳しく解説しています。
IT企業の主な11の職種
IT企業では、主に11の職種が活躍しています。
IT企業の主な11の職種
- システムエンジニア
- ネットワークエンジニア
- セキュリティエンジニア
- セールスエンジニア
- プログラマー
- ITコンサルタント
- Webデザイナー
- テクニカルライター
- Webマーケター
- コンテンツクリエーター
- 営業
下記では、IT企業の職種について、それぞれの役割や求人情報をまとめました。自分がどのような仕事に就きたいのかを見極めるためにも、職種の違いを理解しておきましょう。
1.システムエンジニア
システムエンジニアは、企業のニーズに沿ったシステムを設計する職種です。企業の課題をヒアリングし、人員や予算を考慮しながら長期的にサポートします。顧客の要求を把握し、プログラマーと連携を取りながら進めることが重要です。仕事内容やキャリアについて、詳しくは「SEの仕事」のコラムをご確認ください。
正社員
システムエンジニア
-
年収 305万円 ~ 471万円
-
未経験OK,賞与あり,昇給あり,諸手当あり
2.ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、ネットワークの設計や構築、保守管理などを行います。ネットワークに障害が起きた場合は、迅速かつ確実な復旧が求められる職種です。案件の規模次第では、設計から運用までを1人で担当することもあります。
正社員
ITエンジニア(ネットワーク/サーバ)
-
年収 277万円 ~ 428万円
-
未経験OK,残業少なめ,賞与あり,学歴不問,プライベート重視,昇給あり,諸手当あり
3.セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアは、サーバーや情報セキュリティに特化したエンジニアを指します。サーバーの構築や運用、セキュリティに配慮したITシステムの設計、サイバー攻撃を防ぐための調査などに対応する職種です。システムをサイバー攻撃から守るため、セキュリティを強化をする重要な役割を果たします。
4.セールスエンジニア
セールスエンジニアは、商品の説明や提案、技術サポートをするのが仕事です。営業とともに顧客のもとへ出向き、要望を聞いて応えます。そのほか、商品の説明や実演をすることも。基本的な仕事内容は営業職と似ていますが、現場経験のあるセールスエンジニアが営業をすることで、顧客から信頼を得やすく、商談が成立しやすくなるといったメリットがあります。
5.プログラマー
プログラマーは、システムエンジニアの設計に基づいてプログラミングを行います。プログラミング言語を用いて順序良くシステムやソフトウェアを作成。また、システム上で発生するバグを見つけ次第対処するのも、プログラマーの仕事です。
6.ITコンサルタント
ITコンサルタントは、顧客の抱えている課題をITの視点からサポートする職種です。顧客の経営戦略に沿ってシステムの最適化を行い、課題を解決する提案に注力します。IT分野以外にも、会社経営に関する知識があれば業務に活かすことが可能です。コンサルタントに関しては、「コンサルタントの仕事」を参考にしてみてください。
7.Webデザイナー
Webデザイナーは、Webサイトの見やすさ・使いやすさを考慮してレイアウトやコーディングを行います。プログラミング言語以外にも、IllustratorやPhotoshopを操作し、Webサイトの配色や装飾を決定する知識や技術が必要な仕事です。顧客のイメージを尊重しつつ、Webサイト全体のボリュームを意識して業務に取り組みます。
正社員
webデザイナー
-
年収 343万円 ~ 437万円
-
未経験OK,学歴不問,昇給あり,諸手当あり
8.テクニカルライター
機器の取扱説明書や仕様書を書く人をテクニカルライターといいます。初めてのユーザーも使えるように、分かりやすく、正確に文章を書くのが仕事です。技術に関する知識もある程度必要ですが、開発者と連携するためのコミュニケーション能力も求められます。
9.Webマーケター
Webサイトのアクセス数やクリック率、ダイレクトメールの開封率など、顧客の行動を分析し、効果を測定することをWebマーケティングといいます。Webマーケターはデータによる分析を行い、施策を考えて実行するのが仕事です。予算策定や企画立案を行う場合もあります。
10.コンテンツクリエーター
コンテンツを制作するのがコンテンツクリエーターです。Webコンテンツを専門に行う人はWebクリエーター、ゲーム制作専門ならゲームクリエイター、動画制作に特化している人は動画クリエーターといわれています。顧客から依頼を受けて、ターゲットに響くコンテンツを制作するのが仕事なので、世の中の流行や社会動向について把握しておくことが必要です。
11.営業
IT企業に在籍する営業職は、顧客の条件に沿った施策を提案・交渉し、契約を獲得します。顧客がどのような課題を抱えているのかをヒアリングし、必要とされるソフトウェアやシステムについて説明するのが仕事です。顧客の質問にも対応するため、提供するサービスについての理解を深めるのも重要といえます。
営業の魅力や必要とされる能力については「営業はやりがいのある仕事!求められる能力や面白さ、魅力を知ろう」のコラムで詳しく解説していますので、あわせてご確認ください。
正社員
営業・ソリューション提案
-
年収 552万円 ~ 883万円
-
未経験OK,賞与あり,昇給あり,諸手当あり
IT企業の年収はどのくらい?
IT企業の年収は、職種や能力によって差があるようです。この項では、経済産業省のデータをもとにIT企業の年収について解説します。
年代別の年収の平均値
経済産業省の調査「第1回 デジタル時代の人材政策に関する検討会 我が国におけるIT人材の動向」によると、IT企業の年収の平均値・最小値・最大値は以下のとおりです。
年代 | 年収の平均値 | 年収の最小値 | 年収の最大値 |
---|---|---|---|
20代 | 413万円 | 150万円 | 1,250万円 |
30代 | 526万円 | 100万円 | 1,250万円 |
40代 | 646万円 | 150万円 | 1,750万円 |
50代 | 754万円 | 100万円 | 2,250万円 |
引用:経済産業省「我が国におけるIT人材の動向 IT人材の処遇国際比較(p.5)」
上表から、年齢を重ねるにつれ一定の間隔で年収の平均値が上昇しているのが分かります。IT企業では専門的な知識や技術を駆使して働く労働者も多く、年収の最大値が1,000万円を超えていることも特徴のひとつ。ただし、最小値が100万円代と、ばらつきがあることに留意しておく必要があるでしょう。
業種・役職ごとのオファー年収
同調査によると、DX(デジタルトランスフォーメーション)を進めているユーザー企業では、役職ごとに以下のような年収が提示されています。ここでは、表から一部抜粋してご紹介するので、参考にしてみてください。
企業 | 役職 | オファー年収 | 備考 |
---|---|---|---|
コンサル | ITコンサルタント | 800〜1,200万円 | 6~9年目 |
1,200~1,500万円 | 9年目~ | ||
金融系システム子会社 | なし | 480〜1,200万円 | - |
製造系システム子会社 | AIエンジニア | 450〜700万円 | - |
製造 | ネットワークエンジニア | 450〜700万円 | - |
不動産関連システム子会社 | なし | 400〜802万円 | - |
Webサービス会社 | コーポレートシステムエンジニア | 月29〜125万円 | - |
参照:経済産業省「我が国におけるIT人材の動向 DXを担うIT人材の給与水準(p.4)」
上記年収には、年齢や経験年数などの条件がつくものもあるようです。IT企業で経験・スキルを積めば、高い年収を得られる可能性があると分かるでしょう。
参照元
経済産業省
デジタル時代の人材政策に関する検討会
IT企業で働くシステムエンジニアのスケジュール例
IT企業の社員がどのような1日を過ごしているか気になる方もいるでしょう。働き方や具体的な仕事内容、時間の使い方など、以下に一般的な例をご紹介します。
【システムエンジニアの1日の流れ】
ここでは、システムエンジニアの1日の流れをまとめました。IT企業ごとに細かい部分が異なる可能性があるため、参考としてご覧ください。
タイムスケジュール | 仕事の流れ | 仕事内容 |
---|---|---|
午前9時 | 出社・メールチェック | 顧客や他部署からのメールを確認し、急ぎの連絡がないかチェック。メールは都度確認していると仕事が進まなくなるので、30分置きなど時間を決めて確認する。 |
午前10時 | システム設計作業 | 午前中は集中して作業を進める。社内のシステムエンジニアと会議をすることもある。 |
正午 | 昼休憩 | |
午後1時 | 訪問先企業へ移動 | 顧客先へ訪問。営業と一緒に行くこともあれば、1人の場合もある。 |
午後2時 | 顧客とミーティング | 進行中のシステム設計について、顧客に進捗報告。質問や要望を聞いて持ち帰る場合もある。 |
午後4時30分 | IT技術関連の研修 | 新しいIT技術が次々に出てくるため、常に学びの姿勢が必要。技術者との情報共有も怠らない。 |
午後6時 | システム設計作業・退社 | 残っていた作業を終えて帰宅。翌日のタスクも確認しておく。 |
システムエンジニアは、プロジェクトメンバーや顧客と話し合う時間が多い傾向にあります。周囲や顧客の意見をしっかりと把握し、より良いシステム設計へつなげることが重要なためです。社内外との連携を図り、効率的に作業を進めることが求められます。
IT企業は未経験者も活躍できる?
企業や職種によりますが、IT企業は未経験者も活躍できるチャンスがあるでしょう。以下では、IT企業の人材不足について解説します。
人手不足のIT企業は多い
厚生労働省の「令和4年版 労働経済の分析 -労働者の主体的なキャリア形成への支援を通じた労働移動の促進に向けた課題-コラム2-4-10図 IT企業におけるIT人材の過不足の状況(p.216)」によると、「IT人材が大量に不足している」と考えるIT企業は16.8%、「やや不足している」は64.2%あります。合計すると、IT企業の81%は人手不足を感じていることになるでしょう。
このように、IT業界は、年々事業が拡大していることで人手不足の状態にあります。未経験者を歓迎して一から育てたいと考える企業が多いため、IT企業に興味がある場合は前向きに挑戦してみると良いでしょう。
未経験者がIT企業へ挑戦するポイントは、「IT業界は未経験者も挑戦できる?おすすめな職種と転職成功のコツをご紹介」にまとめています。
参照元
厚生労働省
令和4年版 労働経済の分析 -労働者の主体的なキャリア形成への支援を通じた労働移動の促進に向けた課題-
IT企業に向いている人の特徴
以下の特徴があると、「IT企業に向いている」と感じやすいでしょう。
IT企業に向いている人の特徴
- コツコツとした作業が得意な人
- IT業界の動向をキャッチできる人
- 集中力や体力に自信のある人
ここでは、IT企業に向いている人の特徴を解説。IT企業への就職を考えている方は、適性があるかどうかの参考にしてみてください。
コツコツとした作業が得意な人
システムエンジニアやプログラマーといった職種は、地道な作業をコツコツと進める必要があります。そのため、机に向かって黙々と作業を続けても苦にならないなら、IT企業の技術職に向いているでしょう。一人で黙々と作業するのではなく、周囲の意見を取り入れながら業務に集中できることもポイントです。
IT業界の動向をキャッチできる人
IT業界では、動向をすばやく掴み、柔軟に対応する姿勢が求められます。業界の変化に対する適応力は、現場での課題解決につながるでしょう。常にIT業界に興味・関心を持ち、自分の知識として取り入れられる人が活躍しやすい傾向にあります。
集中力や体力に自信のある人
IT企業における業務では、集中力や体力が必要です。万が一システムトラブルが起きれば、原因を発見して対処しなくてはなりません。復旧作業はどれほどの時間を要するか見込むのが難しいため、サポート対応を続けられる集中力や体力があるほど活躍しやすいでしょう。
IT企業で働くうえで求められる3つのスキル
IT企業で働くには、以下の能力が必要です。
IT企業で働くうえで求められる3つのスキル
- IT関連の知識や技術
- コミュニケーション能力
- 業務に対する積極性
ここでは、IT企業で求められるスキルについて解説していきます。
1.IT関連の知識や技術
IT企業の求人には無資格・未経験者を歓迎する会社もあるものの、仕事をするうえでは最低限のIT知識を求められるでしょう。「ある程度の専門用語が理解できる」「調べながら指示内容に対処できる」といった知識や技術を有していると、業務を効率的に進めやすくなります。
2.コミュニケーション能力
IT企業における仕事では、人と話す機会が多くあります。コミュニケーション能力が高ければ、周囲の意見を取り入れながら円滑に作業を進められるでしょう。また、顧客の要望やニーズを的確に汲み取り、すれ違いのないようにプロジェクトメンバーに伝える説明力や論理的思考力なども重要です。
3.業務に対する積極性
IT企業で活躍するには、業務に対する意欲が重要です。現場での判断力や決断力を活かし、期限内に作業を遂行しましょう。大きなプロジェクトほど全体的な業務効率を考え、積極的に取り組む姿勢が求められます。また、チームで協力しながら進めるプロジェクトは、一人ひとりの積極性がより重要になるでしょう。
「IT業界の仕事」のコラムでは、IT企業で働くうえで必要なスキルや向いている人の特徴のほか、未経験で会社の求人に応募する際の志望動機の例も紹介しています。あわせてチェックしてみてください。
IT企業への転職におすすめな8つの資格
ITの企業へ転職を考えているなら、未経験者が挑戦しやすい資格を取得しておくのがおすすめです。具体的には、以下の8つの資格が良いでしょう。
IT企業への転職におすすめな8つの資格
- ITパスポート
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
- マイクロソフトオフィススペシャリスト
- ITストラテジスト試験
- データベーススペシャリスト
- 情報セキュリティスペシャリスト
- Java SE 11 認定資格
先述したように、無資格・未経験者を歓迎する会社であっても、仕事をするうえでは知識を求められることがあります。資格を持っていれば一定の知識があることを証明できるので、転職活動を考えている方は取得を検討してみてください。
1.ITパスポート
ITパスポートを取得すれば、インターネットの仕組みや専門用語など、ITの最低限の知識が備わっていることを証明できます。会社によっては、ITの知識を吸収する目的として社員に取得を勧めることもあるようです。ITパスポートを取得すると基礎が備わるため、IT企業に入ってからスキルを身につけやすくなるでしょう。さらに詳しく知りたい方は、「ITパスポートで就職が有利になる?資格や試験の概要を詳しく解説!!」を参考にしてみてください。
2.基本情報技術者試験
基本情報技術者試験とは、簡単にいうと「ITパスポートのレベルが上ったもの」です。ITパスポートは、業界に関係なくITを利用するすべての人におすすめの資格で、基本情報技術者試験はIT企業で働く人が取っておきたい資格。取得することで、IT技術者としての基礎が身につき、応用力を鍛えられます。IT企業へ就職・転職したいと考えている方は、まずは基本を学ぶために挑戦してみましょう。
3.応用情報技術者試験
応用情報技術者試験は、「基本情報技術者試験のレベルが上がったもの」と考えると分かりやすいでしょう。取得することでITに関する高度な知識・技術があると証明できるため、就職や転職に有利になる可能性があります。
ただし、試験内容は未経験者向けではないので、まずはITパスポートや基本情報技術者試験を取得するのがおすすめです。「将来的に大手のIT企業で働きたい」「より専門的な知識を身につけたい」という方は、余裕ができたら勉強してみましょう。
4.マイクロソフトオフィススペシャリスト
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)を取得すれば、WordやExcelなどのOffice製品が使えることを証明できます。マイクロソフトオフィススペシャリストはIT企業以外の就職・転職にも役立つことがあるので、何の資格を取るか迷っている方におすすめです。
5.ITストラテジスト試験
ITストラテジスト試験とは、企業の業務改革やサービス・製品・事業の企画立案などに、ITを活用した戦略を立てられる人材を育てるための試験です。将来的に経営に携わりたい人や、ITコンサルタントを目指す人は挑戦するのも良いでしょう。ITの専門知識に加えて、経営や事業戦略についての知識も必要となるため、比較的難易度の高い試験です。
6.データベーススペシャリスト
データベーススペシャリストとは、データベースの運用・管理やデータ分析など、データに関する高度な専門知識が問われる試験です。顧客の要望に応じて、情報システムの開発や、セキュリティ対策を考えます。難関資格といわれており、実務経験者でもかなりの勉強時間が必要です。ビッグデータを扱う仕事などに興味がある人は、少しずつ勉強をはじめておきましょう。
7.情報セキュリティスペシャリスト
情報セキュリティの専門知識を活かし、セキュリティ対策・管理・効果測定などを行うための知識が学べる試験です。また、セキュリティポリシーの作成や、ほかの社員へ注意喚起を行う役割も持ちます。情報セキュリティ部門の管理者を目指す人は、勉強しておいたほうが良い資格です。
8.Java SE 11 認定資格
日本オラクル株式会社が主催する資格で、プログラミング言語の一つであるJavaについて学べるのがJava SE 11 認定資格。Javaを初めて学ぶ人向けのブロンズ、初級者Javaプログラマー向けのシルバー、中級・上級Javaプログラマー向けのゴールドの3種類のランクがあるので、まずはブロンズを目指しましょう。ブロンズは国内のみで有効な資格ですが、シルバーとゴールドは世界共通の資格なので、外資系企業や海外勤務を目指したい人におすすめです。
「手に職が付く資格は?男女問わず安定して働ける仕事の見つけ方」では、IT業界に限らず就職・転職におすすめな資格を紹介しています。気になる方は、あわせてご参照ください。
IT企業へ就職・転職する方法
IT企業へ就職・転職するには、「未経験OKの求人を探す」「エージェントに相談する」といった方法が挙げられます。また、スキルを身につけておくと、選考で好印象を残せるほか、就職後に仕事を覚えやすくなるのでおすすめです。
未経験OKの求人を探す
IT企業に入るには、未経験OKの求人を探すのがおすすめ。前述のとおり、IT企業は人材不足が懸念されているため、未経験者も応募できる求人が見つかりやすいでしょう。
未経験者も歓迎しているIT企業は教育・研修体制が整っている可能性が高く、一からスキルを身につけるのに良い環境といえます。「無資格OK」と記載されている求人もあるので、資格がない場合はそのような企業に応募すると内定をもらいやすいでしょう。
就職前にスキルを身につける
就職前にスキルを身につけてから、選考に臨むのも方法のひとつです。IT企業の求人では「無資格OK」と記載されている場合もありますが、ライバルに有資格者がいれば比べられてしまいます。また、未経験・無資格OKとされていても、面接ではITへの興味を確認されることも。選考までに資格を取得したり勉強したりと行動を起こしていれば、志望度の高さや意欲、積極性を評価してもらえる可能性が高まります。
知識を身につけてから就職・転職したい場合は、IT関連の書籍やWebサイトを利用して勉強してみましょう。また、短期や通信、オンラインのプログラミングスクールを活用するのもひとつの手です。
【アンケート調査】ITスキルを新しく学びたい人は多い
ハタラクティブが行った働き方やキャリアに関する調査「若者しごと白書2023」によると、リスキリングで身につけたいスキルについて、以下のような結果でした。
上記から分かるように、「語学スキル」「パソコンスキル」「プログラミングスキル」が上位にランクイン。調査対象になった正社員の16.3%がパソコンスキル、14.1%がプログラミングスキル、5.6%がWeb制作スキルをリスキリングで身につけたいスキルとして挙げていて、IT関連のスキルを身につけたい人が一定数いることがわかります。
リスキリングとは?
経済産業省の「リスキリングとは―DX時代の人材戦略と世界の潮流―」によると、リスキリングとは「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」です。リスキリングに取り組むことで、自分自身のスキルアップやキャリアに役立つでしょう。参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2023
経済産業省
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就職・転職エージェントに相談してみる
IT企業へ転職を考えている方は、就職・転職エージェントに相談するのもおすすめです。就職・転職エージェントでは、応募者の経歴や特性を考慮し、希望に合った求人を提案してもらえます。業務内容や労働環境、福利厚生など、Webサイトに掲載されている求人よりも詳しい情報を入手できるので、「思っていた仕事と違う…」といったミスマッチを防ぐことも可能です。IT業界が未経験の方も、キャリアアドバイザーによる履歴書の添削や模擬面接といった対策を受けられるので、不安や疑問を解消し自信をもって選考に臨めるでしょう。
「IT企業へ就職するにはどうしたら良い?」「IT業界のなかでどの業種が自分に合うか分からない」と悩んでいる方は、就職・転職エージェントのハタラクティブへご相談ください。若年層に特化したハタラクティブでは、求人の紹介や面接対策、企業とのやり取りなどをサポートします。専任のキャリアアドバイザーがマンツーマンで対応するため、就職や転職が初めての方も安心です。サービスはすべて無料なので、「自分に合う社風の会社を見つけたい」「未経験からIT企業に勤めたい」と考えている方は、ハタラクティブを活用してみてください。
IT企業への就職・転職に関するQ&A
IT企業への就職・転職を希望しているものの、不安や疑問を抱えている場合もあるでしょう。ここでは、IT企業へ就職・転職を検討している人のお悩みをQ&A形式で解決します。
高卒からもIT関係の仕事に就けますか?
高卒者も、IT関連の仕事へ就職可能です。パソコン関連の仕事には、Web系やメーカー系、ゲーム系などがあります。社会人としての基本マナーやITの専門知識があれば、活躍の場を広げられるでしょう。向いている人や就職のコツは、「高卒でパソコン関係の仕事に就くには?仕事の特徴や探し方のコツを解説」を参考にしてみてください。
文系出身者もシステムエンジニアになれるでしょうか?
IT企業では、システムエンジニアとして活躍している文系出身者もいます。顧客の要望・イメージを把握する能力や、自分の考えを簡潔にまとめられる能力は、文系出身者が実力を発揮しやすい分野といえるでしょう。未経験からシステムエンジニアを目指す方は、「未経験の第二新卒もSEを目指せる?必要なスキルや転職活動のコツを紹介!」を参考にしてみてください。
システムエンジニアの志望動機の書き方が分からないです…
システムエンジニアの志望動機には、「どうしてその職種に就きたいのか」「なぜその会社を選んだのか」「入社後どのようなことを実現したいか」などを盛り込みましょう。プログラミングやシステム開発の経験があれば、アピールにつながります。システムエンジニアの志望動機の作成方法は、「SEの志望動機を作成する際のポイントを解説!役立つ例文も紹介」で詳しく解説しているので、あわせてご確認ください。
IT企業で役立つ資格はある?
「ITパスポート」の資格を取得すれば、IT関連の基礎知識を身につけられます。就職・転職活動の場では、ITパスポートを取得した理由と資格を手に入れるうえで努力したことを伝えると、仕事に対する向上心をアピールすることが可能です。そのほかの資格については、このコラムの「IT企業への転職におすすめな8つの資格」でご紹介しています。
女性もIT企業で働けますか?
IT業界は、男女関係なく活躍可能な仕事といえます。「手に職をつけたい女性におすすめの仕事一覧!転職する際の注意点も紹介」で紹介しているように、システムエンジニアやプログラマーは女性にもおすすめの仕事です。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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