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高卒でパソコン関係の仕事に就くには?仕事の特徴や役立つ資格を解説
更新日
この記事のまとめ
- パソコン関係の仕事がある職種は、学歴不問のところが多く高卒の方も活躍できる
- パソコン関係の仕事は慢性的な人材不足のため、高卒の方も高収入が期待できる
- 高卒は、初任給や年収などの収入面で大卒と差ができてしまう傾向にある
- 未経験でも問題ないが、パソコン関係の仕事に就く際にはスキルや資格を取得すると有利
- 高卒でパソコン関係の仕事に就くには、勉強や準備などの行動を早めに起こすことが大事
高卒でパソコン関係の仕事に就けるか気になる方は多いのではないのでしょうか。高い学歴や専門知識が豊富でないと難しいというイメージの業界ですが、知識はあとからでも身につくため、パソコン関係の仕事がある職種は基本的に学歴は不問です。このコラムでは、パソコン関係の仕事に就くために必要なスキルや向いている人・仕事の探し方などを解説。将来について悩んでいる高卒の方はぜひ参考にしてください。
パソコン関係の仕事は高卒も活躍できる
パソコン関係の仕事は学歴を問われることが少ないため、高卒の方も活躍できるチャンスは多いといえます。その特徴について、以下で詳しく解説します。
IT業界は人手不足のため若い人材の需要が高い
パソコンやスマートフォンなどのIT機器が普及したことに加え、AIを利用した提供サービスやSNSの利用増加を筆頭に、世の中は急速なIT化が進んでいます。そのため、システムエンジニアやプログラマーなど、パソコン関係の仕事に就いている人数に見合わない仕事量が存在しているのが現状です。また、技術者が高齢化により定年退職を迎えているのも人手不足の理由といえるでしょう。
さらに、90年代から「オープン系システム」が普及したことによって、基幹システムの再構築や保守などを行う「汎用機系エンジニア」は年々減少傾向にあります。また、昨今はゲームやWeb系を希望する人材が増加していることも、前述したような一部の技術者不足の原因といえます。
このような人手不足から、プログラミングなどができる人材の価値が上がり、学歴が重視されにくく高卒の方も高待遇になりやすいのです。
「オープン系システム」と「汎用系システム」について
「オープン系システム」は、異なるメーカーのハードウェアやソフトウェアが相互運用できるように設計されているシステムで、Windowsもオープン系システムにあたります。インターネットや企業内のシステムで多く利用されています。「汎用系システム」は、大型コンピュータを用いたシステムで、金融機関や官公庁などの業務で利用されることが多いシステムです。
学歴よりもスキルが重視される
前述のとおり、実力主義であるIT業界は、学歴に関係なくその人の持つ技術やスキルを評価するため、高いスキルを持っていれば高待遇となります。また、昇給や昇格についても学歴を問わない場合が多く、上昇志向を持ってスキルの習熟に励めば、それに応じた評価が得られるでしょう。
スキルの取得方法はさまざまありますが、独学で学べるものも多くあるため、自分がなりたい職種についてしっかりと研究し、足りない部分を抽出しておく作業も重要です。
パソコンが使えない高卒の場合も活躍できる?
パソコンスキルに自信のない方は「未経験者歓迎」の企業を見つけるのがおすすめです。「未経験歓迎」の求人を出している企業によっては、育成に力を入れ、学びながらスキルアップを目指せるところも。そのなかで、さまざまな業務をこなしたり自らスキルの習得を目指したりすることで、自ずと成長し、活躍できる将来が望めます。
「IT業界は未経験者も挑戦できる?おすすめな職種と転職成功のコツをご紹介」では、未経験者にお勧めな職種など詳しく解説しています。
パソコン関係の仕事一覧
パソコン関係の仕事とは、コンピュータ・IT・Web・ゲームなどに携わる職種を指します。
パソコン関係の仕事一覧
- Web系
- メーカー系
- ゲーム系
クリエイティブな仕事をするWebデザイナーやゲームプログラマーのほかに、管理や運営・分析などを扱うネットワークエンジニアやサポートエンジニア・OAオペレーターなども含まれます。
一般的に認識されている職種には、システムエンジニアやプログラマーなどが挙げられるでしょう。プログラマーの求人は、IT企業ならどこの職場からも多く出ているのが特徴です。また、未経験歓迎の求人も多く、高卒の方やフリーターの方なども就職するチャンスが十分にあります。
パソコン関係の仕事内容は業界によって異なるので、Web系やメーカー系・ゲーム系など、下記の一例を参考にしながら自分に合った職種・業界を探しましょう。
Web系
Web系とは、主にWebサイトの制作やオンラインショッピングの運営など、インターネットに関わる仕事を指します。具体的には、以下のような職種があります。
- ・Webディレクター
- ・Webプランナー
- ・Webデザイナー
- ・Webマーケター
Web系の業界は、就職した後の競争率が最も激しい業界といわれています。理由は、インターネットが世界中で急速に普及している現代社会において、常に最先端の専門技術が求められるためです。正社員として就職した際は、業務を覚えることに加え、業界のスピードに追いつくために勉強を続ける努力が必要です。Web系の職種については「Web系の仕事を10種類紹介!SIer企業との違いや必要なスキルも解説」のコラムでも紹介しているので、あわせてご覧ください。
メーカー系
自動車メーカーや家電メーカーなどから依頼を受け、設計やソフトウェア開発に関わる仕事です。「開発系エンジニア」と呼ばれる場合が多く、具体的には次のような職種があります。
- ・システムエンジニア
- ・プログラマー
- ・R&Dエンジニア
日本は世界でも技術力が高いため企画の進行が早く、多くのプログラマーが必要になるため、求人は常に多めの傾向にあるといえます。「エンジニアとは何をする人?仕事内容や求められる能力をわかりやすく解説!」のコラムではさらに詳しくエンジニアの職種について紹介しているので、参考にしてください。
ゲーム系
ゲーム系の業界は、主に家庭用ゲーム機やゲームソフト・ゲームセンターに置かれている機器の開発や販売をしています。また近年は、パソコン・スマートフォンなどの端末で遊べるアプリゲームやオンラインゲームを開発・販売する企業も増加傾向にあるようです。
具体的には、以下のような職種が該当します。
- ・ゲームエンジニア
- ・グラフィックデザイナー
- ・CGデザイナー
- ・デバッカー
応募倍率が非常に高いですが、TV・PC・スマートフォンなど、さまざまな機器を対象にした企業が大手や中小など多数あるため、求人も非常に豊富です。ゲーム業界の詳しい職種については「ゲーム業界の仕事」のコラムで詳しく紹介しています。あわせて確認し、業界への理解を深めましょう。
高卒・未経験も挑戦可能!パソコン関係の仕事の特徴
パソコンを使用する仕事のなかで、特にIT業界については自身が持つスキルやマインドを重要視される傾向にあります。そのため、学歴や経歴を問わず挑戦できる仕事が多いといえるでしょう。
パソコン関係の仕事の特徴
- IT業界は実力主義が多い
- 学歴よりもやる気やポテンシャルが評価される
- ニートやフリーター経験があっても挑戦可能
ここでは、それぞれの特徴について詳しく解説します。
IT業界は実力主義が多い
まず知っておきたいのが「IT業界は実力主義」である点です。ほかの業界に比べて新しい会社や若い経営者が多かったり、新しい技術が次々に生まれていたりしていることが要因と考えられます。
また、学歴や経歴・性別に関係なく活躍できる業界のため、自分の持つスキルが収入に直結する傾向にあります。
以上のことから、高卒の方も高い技術力を持っていれば評価され、活躍できるでしょう。整った評価体制や実力主義の現場に魅力を感じて、IT業界に転職をする方も多いようです。
学歴よりもやる気やポテンシャルが評価される
IT業界は、未経験から挑戦する方が多い場所でもあります。日々ソフトウェアや端末は進化しており、サービス展開や維持のために常に人材が必要な業界だからです。学歴が影響しにくく、やる気とポテンシャルがあればそのまま上を目指せる可能性が高いといえるでしょう。
努力した分だけ結果がついてくるため、高卒であっても、学ぶ意欲があり実際に行動に移せる方におすすめの業界です。実際に、IT業界では高卒や大学中退といった学歴から会社代表を務めるなど、成功している方が多く存在するのが特徴です。
ニートやフリーター経験があっても挑戦可能
学歴や経歴を問われない業界の特徴から、ニートやフリーターからの挑戦も可能です。
前述したように、パソコン関係の仕事に必要なのは、向上心とスキル。さらに、プログラミング言語の知識があれば、より就職を成功させやすくなるでしょう。
もし、IT業界が未経験の場合は、企業で実務経験を身につける必要があります。そのためには、まず「未経験OK」のIT企業求人に応募し経験を積みましょう。この最初の経験が、将来的にスキルを活かすためのポイントになります。
大企業の場合は大学を卒業していないと難しい?
IT企業のなかでも、大手・有名企業は大卒以上の学歴を問う場合があります。そのため、高卒からパソコン関係の仕事を目指すなら、ベンチャー企業や中小企業などがおすすめです。「学歴は関係ないはず」という思い込みや見落としで後々損をしないためにも、募集要項や条件は隅々まできちんとチェックすることが重要です。
高卒でパソコン関係の仕事に就いた場合の給料
パソコン関係の仕事では学歴を問われない場合が多いですが、一般的に大卒と高卒では給与面に大きな開きが出てしまう現状を知っておく必要があります。
高卒と大卒の給与の違い
高卒と大卒の給与の違いは、初任給や年収のデータにもあらわれています。
高卒と大卒の初任給
厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給」によると、学歴の違いは初任給に大きな差となってあらわれているのが現状です。
男性 | 女性 | |
---|---|---|
高卒 | 168,900円 | 164,600円 |
大卒 | 212,800円 | 206,900円 |
引用:厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給」
上記のデータはパソコン関係の仕事に限らず、すべての業界についての平均ですが、パソコン関係の仕事も一般的に学歴による給与差があり得ると心得ておきましょう。
また、高卒者の初任給の推移をみると、平成27年度以降からは男女ともに増加傾向にあります。
引用:厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給」
しかし、同データによる高卒者と大卒者の初任給と比較すると、男女計平均でいずれの年も約4~5万円程度の差があり、学歴の違いによる初任給の差が確認できます。
参照元
厚生労働省
令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況
高卒と大卒の年収
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査(3)学歴別にみた賃金」をもとに計算すると、最終学歴が高卒の方の平均年収は約282万円です。一方、最終学歴が大学卒の方の平均年収は約369万円ほど。そのため、高卒と大卒では約87万円の差があることになります。
引用:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査(3)学歴別にみた賃金」
さらに、年齢による給与の変化もポイントです。一般企業では、年齢が上がるごとに給与は上がり、最も給与が高い年代は50代前半といわれている現状が、この表からもわかります。そのため、10代から20代、および60歳以降はしっかりとした年収が得にくいことも理解しておく必要があります。
参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況
このように、パソコン関係の仕事を扱う業界だけに限らず、学歴による収入面の差があるのは事実です。
しかし、大卒者は給与が高い反面、大学入学費用や予備校費用・授業料などを払っているため、社会人になるまでの金銭的な負担は大きいと考えられます。一方、高卒者は大卒者よりも一足早く社会へ出ているため、スキルを取得したり経験を積んだりと社会経験を経ている方が多いでしょう。
自身の状況やできることを把握し、自分の目指す将来のために何が必要なのか、しっかりと見極めるのも重要です。
企業によって高給与を狙えることも
企業によっては、学歴よりも個人のスキルやポテンシャルに期待し、評価するところもあります。先述のとおり、IT業界の場合は人手不足です。人員確保のため、学歴関係無く高給与・好待遇の求人を出している企業も期待できます。スキルやポテンシャルを伸ばすことで、高卒の場合も充分に高収入が期待できるのがポイントです。目につくものだけでなく、幅広い企業の求人情報をチェックしましょう。
ただし、待遇に関しては、企業によって異なるのが実情です。大企業や有名企業では慣例的に「高卒」と「大卒」で月給などの待遇を変える可能性がある点に理解が必要です。
高卒と大卒の賃金差については「高卒と大卒の生涯賃金の差はいくら?学歴が就職や年収に影響する理由」のコラムでも詳しく解説しています。参考のために目を通してみましょう。
高卒からパソコン関係の仕事に就くのに役立つ資格
IT資格は業種によって異なりますが、一般的な資格には以下のようなものがあります。
高卒からパソコン関係の仕事に就くのに役立つ資格
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者
- ITパスポート試験
- マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
それぞれの資格について、内容を解説します。
基本情報技術者試験
ITエンジニアの基礎資格ともいわれている、最も基本的な情報技術全般の国家資格です。
テクノロジ系やマネジメント系など幅広い分野から出題されるため、非常にニーズの高い資格といえるでしょう。
応用情報技術者
ITに関する応用知識や技術を持ち、高度IT人材となる方を対象にした国家資格です。
情報技術を用いた戦略立案をはじめ、さまざまな動向や事例を収集できること・分析ができることなどの水準が求められます。試験内容は「基本情報技術者試験」とほぼ同じですが、レベルが1から4まで設定されており「基本情報技術者試験」に比べると難易度は上がります。
ITパスポート試験
こちらも基本情報技術者試験と同様、IT業界において必要な基礎知識を身につける国家資格です。社会人が備えておくべきIT知識を証明できるので、仕事にしっかりと活かせます。
出題範囲はテクノロジ系・マネジメント系・ストラテジ系の3つ。数多く存在するIT資格のなかで、最初にチャレンジする資格としておすすめです。
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
マイクロソフト社が提供し、Microsoft Officeのソフトにおける操作技能を測定する民間試験です。試験科目は Word・Excel・ PowerPoint・Access・Outlookの5種類があり、さまざまなビジネスシーンに役立ちます。業種や業界に関係なく、多くの方々が取得している資格です。
また、MOSの取得により仕事の効率アップが見込めるため、価値のある資格といえます。
高卒からパソコン関係の仕事に就くために必要なスキル
専門的な知識はもちろん、情報収集を欠かさない向上心やコミュニケーション能力なども重要なポイントです。特に持っておきたいスキルとして以下が挙げられます。
高卒からパソコン関係の仕事に就くために必要なスキル
- 社会人としての基本的マナー
- 特定分野の専門知識・技術
- 常に最新の情報をキャッチアップする敏感さや向上心
- 協調性・コミュニケーションスキル
これらの必要スキルについて、詳しく解説します。
社会人としての基本的マナー
パソコン関係の仕事に就くためには、専門性のある知識がすべてではありません。
どこで働くにしても「仕事」であることに変わりはなく、そこで発生する動作は基本的に同じです。たとえば、営業先に出向く際には顧客に失礼のない接客態度をとります。チームで仕事をするときは、ほかのメンバーや上司へ報告・連絡・相談する「ほうれんそう」は必須。報告書や資料を作るためには、文書作成スキルも必要です。
業務の中心となるIT知識を活かすためにも、働くための基本的なビジネススキルはしっかりと養っておきましょう。
特定分野の専門知識・技術
IT業界は学歴を問われない場合が多いため、第二新卒やフリーターから正社員として就職した方も多数存在します。しかし、将来的に日本がITの最先端となるためには、より専門的な技術を持つシステムエンジニアやプログラマーが求められていくでしょう。 企業は基本的な知識だけを幅広く網羅した人材よりも、特定の専門分野の知識・技術に長けている人材を欲しています。
短期間で専門分野の知識に長けるのは難しいですが、資料を集めたり通信教育を受けたりなど、まずはできることから取り組んでみるのも一つの手段です。
常に最新の情報をキャッチアップする敏感さや向上心
IT技術は移り変わりが早いもの。常に最新の情報や技術をキャッチアップするスキルも、その職種で長く活躍するために欠かせない要素です。勤務時間以外に勉強する場面も出てくるため、仕事に対して「好き」という気持ちや意欲があると、無理なくスキルアップしていけるでしょう。
自分がどこまでその分野に打ち込めるか、情熱を注いで飽きずに続けられるか、といった熱量によっても結果が変わってきます。
協調性・コミュニケーションスキル
IT業界で働く人々は、プロジェクトの一員として働くため、ほかのメンバーと協力し合う協調性やコミュニケーション能力も必要です。 たとえばプログラミングのスキルが不十分でも、チームワークスキルの高さをアピールできれば、採用の可能性が高まる可能性があります。
人とコミュニケーションをとるのが苦手な場合は、何気ない会話を繋げていく力を身につけましょう。「ありがとうございます」といったお礼を会話のきっかけにすると、相手に不快な思いもさせず自然なやり取りが始められます。また、話す相手と自分の呼吸を合わせるのも効果的です。
社会人として仕事をしていくうえで欠かせないコミュニケーションスキルについては「社会人に必要なコミュニケーション能力は?苦手な方の向上ポイントを解説!」のコラムが参考になります。
パソコン関係の仕事に向いている高卒者の特徴
パソコン関係の仕事が自分に向いているかどうか、以下のポイントをチェックしてみましょう。
パソコン関係の仕事に向いている高卒者の特徴
- 集中力がある
- 常に学ぶ意欲がある
- コツコツと努力できる
- 体調管理ができる
IT関連の業種は比較的就職しやすいものの、納期厳守で残業が多いことや、疲労がたまりやすいことなどが難点といえます。仕事で無理をしすぎないためにも、これらの適性については確認しておく必要があります。
集中力がある
集中力は、デスクワークがメインであることやPCに向かって同じ作業を続けることが多い職種に求められる要素です。 一つのことをじっくり深くまで掘り下げる探求心がある方にとって、パソコン関係の仕事の正社員はピッタリでしょう。
ただし、集中し過ぎて周りの意見を聞けなくなる場合は要注意。チームワークの多い現場では、意識の方向性の合致が非常に重要です。仕事に集中力は必要ですが、周囲の状況を把握できるような視野の広さを失わないよう注意しましょう。
常に学ぶ意欲がある
パソコン関係の仕事は、比較的「才能より慣れ」が必要です。たとえばプログラミングの場合、多くのコードを書いただけ上達するという意見があり、プログラミング自体への興味や勉強する意欲などが大切であるといえます。
IT業界の変化は日々著しく、わからない問題にも遭遇するでしょう。そこで諦めず「やってみたい」「これを知りたい」といった探究心や好奇心旺盛な方は、パソコン関係の仕事に向いていると考えられます。
コツコツと努力できる
パソコン関係の仕事は、一つの大きな目標に向けて細々とした作業をコツコツと進めていく地道な努力が求められます。そのため、業種によっては大きな達成感を得られる仕事ばかりではない場合も。それでも、目の前の課題と真摯に向き合い丁寧な働きができる方には、やりがいを感じられる仕事です。
また、性格によっては真面目に頑張り続けることでストレスフルに陥ってしまう方もいます。一人で思い詰めやすいタイプの方は、ある程度の鈍感力を身につける必要もあるでしょう。「自分だけで何とかしなければ」と思わず、何でも周りに聞けるような心の余裕が大切です。
体調管理ができる
体調管理は、パソコン関係に関わらず、仕事をする社会人全員が注視すべき項目です。体調管理を怠ると、日常生活に影響が出るほか、仕事のパフォーマンスも低下します。
パソコン関係の仕事は長時間座っている作業が多く、運動不足に陥りやすい仕事といえます。さらに、職種によっては夜勤があったり徹夜が続いたりと、短期間で急激に体力を奪われてしまう可能性も。疲労やストレスを溜めこまないよう、運動や生活習慣の見直しといった体調管理を意識的に実践しましょう。
最近では、自宅で簡単に始められるトレーニングも増えているので、空いた時間を使って少しずつ体力をつけていくのがおすすめです。
自分の性格に合った仕事を選ぶのは、その仕事を長く続けるための基本です。「自分の適性に合う仕事の探し方とは?」のコラムを参考に、自分の適性を把握してください。
高卒でパソコン関係の仕事に就くための3つのポイント
高卒の方がパソコン関係の仕事に就くためにどのような行動が必要なのか、基本的な3つのポイントをまとめました。
高卒でパソコン関係の仕事に就くための3つのポイント
- 早いうちから行動を起こす
- 独学やスクールでプログラミングを学ぶ
- 就職のプロにサポートしてもらう
ここでは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。
1.早いうちから行動を起こす
IT業界は比較的学歴や経歴を問わない業界ではありますが、何もしていない「空白期間」が長いと就職活動において不利になります。IT業界における職種は、慢性的な人手不足状態です。そのため、正社員就職できるチャンスが大きいうえに、少しでも若いほうが「仕事の覚え」「柔軟な考え方」「教育のしやすさ」という観点から企業人気は高くなります。就職を考えているなら、一日でも早く行動を起こしましょう。
新着求人情報に軽く目を通してみる・関連する本を読んでみるなど、日常でできる些細なことから始めるのも一つの方法です。
2.独学やスクールでプログラミングを学ぶ
プログラマーを選択した場合、全くの未経験でも就職できる可能性は高いですが、事前にプログラミングスキルを習得していると就職成功率も上がり、採用時の待遇が良くなる場合があります。求職者側にとっても、仕事の基礎を知っていれば業務の内容や進め方をある程度予想できるため、ミスマッチを減らせるでしょう。
仕事に活かせるプログラミングを独学で身につけるには、数ヵ月の学習時間が必要であるといわれています。就活前に長い学習期間が必要となると少々不安になるものの、費用をかけずに高いクオリティを目指すためなら妥当ともいえます。およそ1年間を勉強期間と設定し、長期的な目標を掲げて取り組むのがおすすめです。
また「独学でスキルが身につくのか」「挫折が怖い」といった場合は、プログラミング専門のスクールに通う方法があります。予算が必要になりますが、確実に就職を目指すには最適といえます。初心者向けに、動画での学習や質疑応答など充実した内容の無料学習サービスも存在するため、自分に合ったサービスを探して活用してみましょう。
3.就職のプロにサポートしてもらう
就活の方法がわからない・未経験から採用している企業を知りたいなど、就職に関して疑問や不安があるなら、就職エージェントなどの第三者にサポートを頼むのもおすすめです。
就職エージェントとは、民間企業が運営する就職支援サービスです。企業によって扱う業界や求人数、支援対象に違いがあるため、自分に合ったサービスを選ぶと希望する条件の求人が見つかる可能性が高まるでしょう。
「高卒だけどパソコン関係の仕事に就ける…?」とお悩みの方は、20代向け就職・転職エージェントのハタラクティブをご利用ください。ハタラクティブでは、専任のアドバイザーが一人ひとりに合った求人をご紹介。スキルや経験に不安のある方向けに、個人の人柄やポテンシャルを重視する企業の求人も多数取り扱っております。また、面接対策や応募書類の添削なども行っているので、就職活動をどう進めていけばいいのかわからない方も安心して利用できます。サービスはすべて無料。どうぞお気軽にご相談ください。
高卒からの正社員就職については「高卒向けの正社員求人を探す方法は?仕事を見つけるときの注意点も解説」のコラムが参考になります。
高卒でパソコン関係の仕事に就くためのQ&A
ここでは、高卒の方がパソコン関係の仕事に就職するためのポイントをQ&A方式でご紹介します。
ITエンジニアはどんな仕事ですか?
ITエンジニアとは、コンピュータシステムの設計や管理・運営などを行う仕事です。ITエンジニアと一口にいっても幅広い職種があり、代表的なものは「システムエンジニア」「ネットワークエンジニア」など。IT技術を取得する方法には、独学のほかにスクールの受講や入社後の研修といったものがあります。詳細は「エンジニアとは何をする人?仕事内容や求められる能力をわかりやすく解説!」で説明しているので、ご参照ください。
高卒でネットワークエンジニアになることは可能ですか?
可能です。高卒の方がネットワークエンジニアを目指す場合、IT関連の知識を身に着け、資格を取得すれば有利になるでしょう。「LPIC(Linux技術者認定試験)」「ネットワークスペシャリスト」などの資格がおすすめです。また、ネットワークエンジニアは、周囲との対話や調整能力を要する場面が多いため、コミュニケーションスキルも重要になります。「高卒で目指すネットワークエンジニア」のコラムで詳細を確認してください。
高卒でシステムエンジニアに転職するのは厳しい?
システムエンジニアになるために重要なのは、日々進化し続けるIT分野のニーズや新技術をキャッチアップしていく姿勢です。学歴よりも個人のスキルやポテンシャルが重要視されやすい業界のため、高卒可の求人を積極的に探し、転職活動を進めていきましょう。特に「未経験者歓迎」の企業は研修制度が充実している傾向にあり、おすすめです。詳しくは「高卒からSEを目指せる!仕事内容や正社員になるためのコツを解説」のコラムをご覧ください。
女性におすすめのパソコン関係の仕事は?
パソコン関係の仕事は、性別問わず活躍しやすい仕事が多いため、多種多様な選択肢があるでしょう。そのなかでも、結婚や出産でライフスタイルの変化が見込まれる女性には、在宅で働けるパソコン関係の仕事がおすすめです。具体的には「Webデザイナー」「グラフィックデザイナー」「ライター」などが挙げられます。「手に職をつけたい女性におすすめの仕事一覧!転職する際の注意点も紹介」のコラムでは、より詳しく解説しているのであわせてご覧ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。