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高卒フリーターは就職できる?不利といわれる理由や正社員になる方法を解説
更新日
高卒フリーターから就職できますか?
高校を卒業してフリーターとして3年過ごしましたが、「そろそろ正社員にならないとやばい」と思い、就職するべきか悩んでいます。学校卒業後の経歴がアルバイトしかなくても正社員に就職できますか?就活に踏み出してもうまくいくか分からないので、このままフリーターでいたほうが良いのか、どうするべきか迷っています。
年齢が若ければ、学歴・経歴に関わらず就職することは可能です。履歴書の書き方や面接対策が分からずに不安を抱えている場合は、就職支援サービスに頼るのも一つの手。年齢が若ければポテンシャルを評価してもらえる可能性が高いため、早めに就活を始めるのがおすすめです。
- 自分でも丁寧に話を聞いてもらえるかな
- 無理な勧誘されないかな
- 最後までお金はかからないのかな
就活アドバイザーに詳しく聞いてみました!
高卒フリーターの方のなかには、「正社員として就職できるのだろうか?」と不安に思う方もいるでしょう。ここでは、そのようなお悩みにプロのキャリアアドバイザーがお答えします。採用市場における高卒フリーターの現状を知り、これからの就職活動に役立てましょう。就職を考えている高卒フリーターの方は、ぜひご一読ください。
高卒フリーターから正社員就職できる
結論から述べると、高卒フリーターは正社員として就職できます。大手企業は大卒歓迎の求人が目立つ一方で、中小企業なら学歴を応募条件としない求人も多くあります。「自分は高卒だから…」と諦めず、就職・転職サイトやエージェントを活用して前向きに就職活動しましょう。
大学を中退した高卒フリーターは就職できる?
大学中退後に高卒フリーターになった場合も、事前に対策をすることで内定を獲得しやすくなります。大卒に比べると応募できる求人は限られるものの、学歴や職歴を問わない求人も少なくありません。採用面接では、大学を中退した理由やフリーターになった理由を聞かれることがあるため、事前に回答を準備して選考に臨みましょう。
19歳は高卒フリーターのなかでも就職のチャンスが多い
高校を卒業したばかりの10代・20代の高卒フリーターは、若さならではのポテンシャルが評価されやすい傾向にあります。そのため、選べる求人が豊富で就職先を見つけやすいでしょう。
しかし、30代、40代と年齢を重ねると就業経験や能力が求められるようになり、未経験からの就職は厳しくなる傾向にあります。年齢を重ねると就職できないわけではありませんが、企業の採用ハードルが上がることを覚えておきましょう。
ポテンシャル採用とは
ポテンシャル採用とは、候補者の人柄や今後の可能性を評価するもので、主に20代までの若年層を対象に行われる採用方法のこと。一方、転職希望者の多い中途採用では、実務経験や専門的なスキルといった即戦力としての能力が主な評価対象です。若い人材は経験が浅い場合が多いため、入社後の成長が見込める素直さや柔軟性といったポテンシャルを軸に評価してもらえることがあります。
就職を目指すなら意欲的な姿勢を見せよう
高卒フリーターから正社員就職を成功させるには、「必ず就職したい」「就職して××を成し遂げたい」といった意欲が大切です。企業側は、「採用したら長く働いてほしい」「熱意のある人材を採用したい」と考えているため、長期的に働く強い意思が伝われば好印象を与えられるでしょう。
反対に、「何となく就職したい」「将来が不安だから就職したい」という気持ちだと熱意のなさが採用担当者に伝わり、マイナスの印象を与えてしまう可能性があります。就職を目指すときは、意欲的な姿勢で選考に臨みましょう。
「「高卒は仕事がない」は本当?理由と実態を確認しよう」では高卒フリーターから正社員就職を目指すときのコツをご紹介していますので、ぜひご一読ください。
高卒フリーターが正社員になる4つのメリット
高卒フリーターから正社員になれば、雇用や収入の安定につながる可能性があります。ここでは、正社員になるメリットをまとめました。現在フリーターとして不満に感じていることと照らし合わせ、自分が納得するキャリアを考えてみましょう。
高卒フリーターが正社員になる4つのメリット
- 雇用が安定する
- 社会的信用を得られる
- フリーターより収入が高くなる
- 責任の重い仕事に携われる
1.雇用が安定する
雇用が安定することは、高卒フリーターから正社員になる大きなメリットです。業績悪化や職務規定に反するような大きなトラブルがない限り、無期雇用契約を結んでいる正社員は解雇されることがありません。安定した雇用で働ければ、将来の不安を抱えることなく業務に専念できるでしょう。
2.社会的信用を得られる
高卒フリーターから正社員になると社会的信用を得られるため、クレジットカードやローンの審査に通りやすくなります。安定した収入と社会的地位が評価され、きちんと返済ができると判断されるからです。「将来的に住宅や車を手に入れたい」と考えている場合は、正社員を目指したほうがスムーズに手続きできるでしょう。
3.フリーターより収入が高くなる
高卒フリーターから正社員になれば収入が高くなり、余裕のある一人暮らしや貯蓄が可能です。
また、正社員は勤続年数や実績が評価されやすく、頑張りに応じて昇給が見込めます。企業によってはボーナスも支給されるので、フリーター時代よりも収入アップが叶うでしょう。
4.責任の重い仕事に携われる
正社員として就職すれば、大きな責任のある業務を任せてもらえます。教育制度が充実していたり、携われる業務範囲が広かったりするため、将来的なスキルアップやキャリアアップが期待できるでしょう。
また、責任を伴う仕事にやりがいを見出だせればモチベーションの向上も期待できます。
正社員になるメリットをさらに詳しく知りたい方は、「正社員のメリット・デメリットとは?派遣や契約社員についても解説!」のコラムもあわせてご覧ください。
なぜ高卒フリーターは就職に不利といわれるの?
高卒フリーターが就職に不利といわれるのは、企業側から早期退職やブランク期間を懸念されたり、大卒向けの求人に応募できなかったりするなどの理由があります。ここでは、高卒フリーターが就職に不利といわれている理由を詳しくまとめているので、ぜひチェックしてみてください。
1.すぐに辞めてしまうのではないかと思われやすい
採用担当者は、高卒フリーターが「なぜ進学(就職)しなかったのか」をチェックしています。大学を中退した高卒フリーターに対しても、「なぜ大学を辞めてしまったのか」「大学を辞めたらすぐに就職する道は考えなかったのか」といった疑問を抱くでしょう。高卒からフリーターを選択する背景は、家庭の事情ややりたい仕事がなかったなど、人によってさまざまです。
しかし、採用担当者のなかには「勉強したくなかったのでは」「気楽に働きたいのでは」といった懸念から、高卒フリーターの採用に難色を示す人もいます。高卒フリーターから就職を目指す際は、「入社してもすぐに辞めてしまうのではないか」という企業側の不信感を払拭する必要があるでしょう。
2.ブランクが長いと採用ハードルは高くなる
高卒フリーターの期間が長くなるほど、採用ハードルが徐々に高まります。独立行政法人労働政策研究・研修機構の「労働政策研究報告書 No.199 4.フリーターから正社員への離脱 図表6-34 フリーター継続期間と正社員になれた割合(N=640)」によると、フリーターから正社員になれた割合は、フリーター継続期間6ヶ月以内の場合が約60%、5年以上の場合が約20%でした。
このデータは高卒フリーターに限った調査ではないものの、フリーター継続期間が就職率に大きな影響を及ぼしていることが分かります。その理由には、ブランク期間が長いフリーターは、企業側から「仕事や職場に馴染めるか」「働く意欲がないのでは」と不安視されやすい点が挙げられるでしょう。高校卒業後すぐに就職した場合と比較して年齢が高いことや、ビジネスマナーやスキルが不十分で教育コストが掛かると考えられることが懸念材料となりやすいようです。
3.新卒枠・大卒向けの求人に応募できない
高卒フリーターの場合、新卒枠や大卒向けの求人の対象外になるため、応募できる求人の範囲が狭まります。高卒フリーターから応募できる求人は、中途採用枠が一般的です。中途採用枠の求人は転職サイトやエージェントで見つけられますが、新卒採用よりも募集人数が少ない傾向にあります。
高卒フリーターは新卒に該当しない?
企業によっては、学校卒業後3年以内の既卒者を新卒として歓迎しているようです。
ただし、大卒者のみを募集している場合は申し込むのが難しい可能性もあります。就職活動に取り組む際は、企業側がどのような人材を歓迎しているかをチェックすることが大切です。
「高卒の就職は本当に不利なのか?項目別の比較で大卒との違いを徹底検証!」のコラムでは、企業側が高卒者に求める能力や大卒者との待遇の違いを記載しています。学歴ごとの就活の違いに興味がある方は、ぜひご一読ください。
また、「高卒から正社員へ 体験談」では高卒から正社員になった人の体験談もご覧いただけます。「大卒じゃないから...」「高卒は終わりだ」と学歴に自信がない方は、ぜひチェックしてみてください。
参照元
独立行政法人労働政策研究・研修機構
労働政策研究報告書 No.199 大都市の若者の就業行動と意識の分化―「第4回 若者のワークスタイル調査」から―
高卒フリーターの割合と就職率
総務省統計局の「労働力調査(詳細集計) 2023年(令和5年)平均結果 第6 若年層(15~34歳)及び35~44歳の「パート・アルバイト及びその希望者」によると、2023年のフリーター数の平均は134万人で、前年に比べて2万人増えています。
ここでは、学歴別・年齢別のフリーター数と就職割合を詳しく解説しますので、高卒フリーターから就職を目指す際の参考にしてみてください。
学歴別のフリーター数
独立行政法人労働政策研究・研修機構の「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③ -平成29年版「就業構造基本調査」より-」を参考に、高卒フリーターの学歴別の人数をご紹介します。
学歴 | フリーター総数 | 男性 | 女性 |
---|---|---|---|
中学卒 | 14万7,300人 | 7万5,400人 | 7万1,900人 |
高校卒 | 68万100人 | 32万2,100人 | 35万7,900人 |
専門・短大・高専卒 | 34万2,400人 | 11万2,400人 | 23万人 |
大学・大学院卒 | 27万2,200人 | 14万4,800人 | 12万7,400人 |
引用:独立行政法人労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③ -平成29年版「就業構造基本調査」より- 表11 学歴別フリーター数、フリーター率」
フリーター総数を学歴別に見ると、高卒フリーターは全体の約47%にのぼっていることが分かるでしょう。高卒フリーターは、ほかの学歴のフリーターと比較すると男女ともに割合が高めです。
年齢別のフリーター数
独立行政法人労働政策研究・研修機構の同資料によると、年齢別のフリーター数は以下のとおりです。
年齢 | フリーター総数 | 男性 | 女性 |
---|---|---|---|
15~19歳 | 9万8,300人 | 5万100人 | 4万8,300人 |
20~24歳 | 48万6,100人 | 21万5,000人 | 27万1,100人 |
25~29歳 | 50万700人 | 22万500人 | 28万200人 |
30~34歳 | 37万6,300人 | 17万7,900人 | 19万8,500人 |
引用:独立行政法人労働政策研究・研修機構「若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③ -平成29年版「就業構造基本調査」より- 表10 年齢階層別フリーター数、フリーター率」
年齢別のデータでは、25~29歳がフリーター数が最も多くなっています。30~34歳で数値が急激に減っている点から、30代を前に正社員就職するフリーターが多いと考えられるでしょう。
年齢別のフリーターの就職率
厚生労働省の「正規雇用へ転換した方の特徴と影響 2017 年8月9日」によると、年齢別の正規雇用転換者比率は以下のとおりです。
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
15~24歳 | 14.9% | 6.4% |
25~34歳 | 14.6% | 8.0% |
35~44歳 | 12.7% | 4.5% |
45~54歳 | 9.3% | 2.2% |
引用:厚生労働省「正規雇用へ転換した方の特徴と影響 図2 正規雇用転換者比率(性・年齢階級、産業、職種)」
フリーターを含む非正規雇用労働者が正社員に転換した割合は、男女ともに34歳以下が高めになっています。早めに就活に取り組むことの重要性が分かるでしょう。
最終学歴別の正社員の割合
厚生労働省の「平成30年若年者雇用実態調査の概況」によると、高卒者の正社員の割合は56.3%です。
最終学歴 | 正社員の割合 |
---|---|
中学卒 | 35.4% |
高校卒 | 56.3% |
専修学校(専門課程)修了 | 66.6% |
高専・短大卒 | 66.2% |
大学卒 | 80.9% |
引用:厚生労働省「平成30年若年者雇用実態調査の概況 〔個人調査〕1 現在の就業状況 表 13 性、年齢階級・在学の有無・最終学歴、雇用・就業形態別若年労働者割合」
大学卒の80.9%が正社員であることを考えると、高卒フリーターの場合は、学歴以外のアピールポイントを明確にして就職活動を進める必要があるでしょう。
日本におけるフリーターの現状は「フリーターの割合は全人口でどれくらい?正社員になるためのコツも紹介」のコラムでも詳しく解説しています。フリーターのままでいるデメリットを理解し、現状を打破するきっかけをつかみましょう。
参照元
総務省統計局
労働力調査(詳細集計) 2023年(令和5年)平均結果
独立行政法人 労働政策研究・研修機構
若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③ -平成29年版「就業構造基本調査」より-
厚生労働省
労働経済分析レポート
平成30年若年者雇用実態調査の概況
高卒フリーターと正社員の収入の違い
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況」の結果をもとに、フリーターと正社員の賃金を比較します。
高卒フリーターの賃金は正社員の6~7割程度
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況(6) 雇用形態別にみた賃金」によると、正社員の平均賃金は33万6,300円、フリーターを含む非正規雇用労働者の平均賃金は22万6,600円でした。
性別 | 正社員・正職員の賃金 | 正社員・正職員以外の賃金 |
---|---|---|
男女計 | 33万6,300円 | 22万6,600円 |
男性 | 36万3,600円 | 25万5,000円 |
女性 | 28万1,800円 | 20万3,500円 |
引用:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況(6) 雇用形態別にみた賃金 第6-1表 雇用形態、性、年齢階級別賃金、対前年増減率及び雇用形態間賃金格差」
正社員の平均賃金は、男女ともに正社員以外の平均賃金を上回ることが分かります。高卒フリーターの賃金は、正社員の6〜7割程度に留まっているのが実態です。
年齢を重ねるにつれて正社員とフリーターの差は広がる
高卒フリーターのまま就職せずに年齢を重ねると、正社員と収入の差が広がる恐れがあります。同資料で、正社員とフリーターの平均賃金を年齢別に見ていきましょう。
年齢 | 正社員・正職員の賃金 | 正社員・正職員以外の賃金 |
---|---|---|
~19歳 | 19万2,800円 | 17万700円 |
20~24歳 | 22万8,700円 | 19万4,800円 |
25~29歳 | 26万3,600円 | 21万6,400円 |
30~34歳 | 29万4,100円 | 22万1,400円 |
35~39歳 | 32万7,000円 | 22万500円 |
引用:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況(6) 雇用形態別にみた賃金 第6-1表 雇用形態、性、年齢階級別賃金、対前年増減率及び雇用形態間賃金格差」
正社員の賃金は年齢とともに上がっていくのに対し、高卒フリーターを含む非正規雇用者の賃金にはほとんど変化がありません。20代では正社員とフリーターの収入差は目立たないものの、30代後半では10万円以上の差が開いています。
将来的に受け取る収入や生涯賃金を考えると、年齢が若いうちに正社員を目指すのが良いでしょう。
高卒フリーターの収入で一人暮らしはできる?
高卒フリーターとして働きながらの一人暮らしは実現できます。しかし、物価や家賃の高い都心部の場合、生活に金銭的なゆとりをもてない恐れがあるでしょう。一人暮らしには、家賃や水道光熱費、食費、通信費、娯楽費などが掛かるほか、医療費や冠婚葬祭費といったイレギュラーな出費が必要になることも。貯蓄をしながら余裕のある一人暮らしを実現するなら、正社員になるのがおすすめです。
参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況
高卒フリーターから正社員就職しなかった場合のリスク
正社員へ就職せずに高卒フリーターを続けると、将来的に収入や働き方に満足できなくなる場合があります。ここでは、就職をしないで高卒フリーターのままでいるリスクをまとめました。
高卒フリーターから正社員就職しなかった場合のリスク
1.給与が上がらない
フリーターのままでいると、同年代の正社員との収入差が大きくなるリスクがあります。前述のとおり、高卒フリーターを含む非正規雇用労働者の賃金は年齢を重ねてもあまり変化せず、ほぼ横ばいなのが現状です。正社員のように勤続年数を重ねることでスキルアップしたり、昇進に伴う給与アップを叶えるのは難しいでしょう。
2.スキルアップやキャリアアップができない
フリーターは、正社員と比べて責任の重い仕事を任される機会が少ない傾向にあります。そのため、高卒後に長期間フリーターでいるとスキルを磨くのが難しいでしょう。
また、正社員は経験を積んで役職や管理職を目指せますが、フリーターから管理職にキャリアアップするチャンスは少なめです。業務範囲を広げたり昇給を目指したりするのは、正社員就職をしてからのほうが実現しやすいでしょう。
3.年齢を重ねるごとに応募できる求人が減る
高卒フリーターから若いうちに就職を目指す場合は、体力や将来性があるため企業側の需要も高いといえます。
しかし、年齢を重ねると体力が衰えたり、若い同期と業務内容を覚えるスピードに差がついたりするので、企業側にマイナスイメージを抱かれることも。また、企業によっては「長期勤続によるキャリア形成のため30歳以下のみ応募可」のように年齢制限を設けている場合もあります。
そのため、年齢を重ねるごとに応募できる求人が減り、正社員就職をしたくても希望条件に合う求人を見つけるのが難しくなるでしょう。
4.病気やケガで働けないと生活が苦しくなる
病気やケガで一時的に働けなくなった場合、正社員には休暇制度や傷病手当といった仕組みがあるので、働けない期間も最低限の収入を確保することが可能です。
しかし、フリーターには正社員と同じような保障があるとは限らないため、働けなければ収入がゼロになる可能性があります。病気やケガが原因で長期にわたり治療費を支払うことになれば、さらに生活が苦しくなるでしょう。
5.結婚や子育てが難しくなる
結婚や子育てといったライフイベントにおいて、フリーターという働き方を懸念される場合があります。親から反対されたり、住居購入時にローンを組みたくても審査が通らなかったりと、フリーターの社会的信用の低さをネックに感じる可能性があるでしょう。
また、「フリーター男女は結婚できないって本当?その理由と対処法」のコラムでも述べているように、収入が少ないと結婚生活や子育てに関する費用の確保が難しくなります。「将来は結婚して家庭をもちたい」と考えている場合は正社員を目指すのがおすすめです。
6.将来的にもらえる年金に差が出る
高卒フリーターを続けたまま年齢を重ねると、将来支給される年金額に差が生じます。正社員は厚生年金に加入できるので、定年後に国民年金と厚生年金の両方を受け取ることが可能です。
一方、フリーターは厚生年金に加入できない場合もあるため、国民年金のみの受給になってしまう恐れがあります。
日本年金機構の「令和6年4月分からの年金額等について」によると、国民年金の月額は令和6年(2024年)4月時点で6万8,000円です。この額だけで毎月の生活を維持するのは難しいでしょう。
生活保護は簡単に受けられるものではない
生活保護は簡単に受給できるものではありません。厚生労働省の「生活保護制度」によると、生活保護制度は「資産や能力等すべてを活用してもなお生活に困窮する方に対し、困窮の程度に応じて必要な保護を行い、健康で文化的な最低限度の生活を保障し、その自立を助長する制度」と定義されています。
生活保護を受給するには収入や資産といった要件が定められており、すべての要件を満たさなければ受けられません。現段階で働くことが可能な高卒フリーターの方は、自身の能力を活かして正社員就職を目指すのが良いでしょう。
7.自信喪失や自己評価の低下につながる恐れがある
高卒フリーターのままでいると、社会的信用や給与の低さを実感する場面に直面しやすく、自己肯定感や自尊心に影響が出る可能性があります。そのような状態では自分自身を正しく評価できず、就職活動に支障が出てしまうこともあるでしょう。
「フリーターにはデメリットが多い!社会保険や税金について正社員と比較」や「フリーターを続けることで生じる問題点とは」のコラムでもフリーターを続けるリスクについて解説していますので、ぜひあわせてご一読ください。
参照元
日本年金機構
大切なお知らせ 2024年
厚生労働省
生活保護・福祉一般
高卒フリーターが就職する4つの方法
高卒フリーターから正社員になるには、就職・転職サイトやエージェントの利用がおすすめです。ここでは、高卒フリーター向けの就活方法を詳しくご紹介します。
高卒フリーターが就職する4つの方法
- 正社員登用制度
- 就職・転職サイト
- ハローワーク
- 就職・転職エージェント
1.正社員登用制度
アルバイト先に正社員登用制度がある場合は、それを利用して正社員になることもできます。「正社員になってより多くの業務に携わりたい」と考えている高卒フリーターの方は、職場に正社員登用制度の有無や条件を聞いてみましょう。
会社によっては実績や勤続年数の条件が設けられていたり、試験や面接といった選考があったりするので、計画的な準備が必要なこともあります。
2.就職・転職サイト
就職・転職サイトを活用するのも一つの方法です。就職・転職サイトでは、探したい仕事の条件を入力すると求人を絞り込める機能があります。高卒フリーターからの就職なら、「未経験者歓迎」「学歴不問」といったワードを検索条件に入れて探すと効率的です。
3.ハローワーク
地元での就職を考えている高卒フリーターの方は、ハローワークの利用もおすすめです。厚生労働省の「ハローワーク」によると、ハローワークは全国に500ヶ所以上に設置されており、地域のニーズに応じた雇用対策をしています。就職を希望するすべての求職者が利用でき、学歴や職歴、年齢による制限はありません。
ハローワークは地域の求人情報が豊富である一方で、会社の詳細な情報がやや少ない傾向にあります。入社してから「イメージと違った」と後悔しないよう、応募する前に社風や職場の雰囲気をよく確認しましょう。
最寄りのハローワークがどこにあるかは、厚生労働省の「全国ハローワークの所在案内」を参考にしてみてください。
参照元
厚生労働省
雇用
4.就職・転職エージェント
就職活動が初めての高卒フリーターは、就職・転職エージェントを利用するのも一つの手です。就職・転職エージェントでは就活のプロにアドバイスをもらうことができ、適性に合った求人紹介だけでなく、応募書類の作成や面接対策などの支援をしてもらえるメリットがあります。エージェントのサポートを受ければ就職活動を効率良く進められるうえ、入社後のミスマッチを防ぎやすいでしょう。
就職・転職に関するサービスは無料で利用できる
就職・転職サイトやハローワーク、就職・転職エージェントは基本的に無料で利用可能です。就活に関するマナーや応募書類の書き方、志望動機のまとめ方などのアドバイスが受けられます。
正社員の求人を探すときは、有名な大手企業だけに限定せず、希望条件に合った求人を広く調べることが大切です。高卒から正社員就職をするコツは、「正社員になるにはどうすれば良い?フリーターからの就職を成功させるコツ」や「高卒向けの正社員求人を探す方法は?どんな点に注意して仕事を見つける?」のコラムでもご紹介しています。
高卒フリーターにおすすめの業界
高卒フリーターからの正社員就職では、未経験から始められる仕事や人材不足の業界が狙い目です。ここでは、高卒フリーターにおすすめの業界を5種類ピックアップしているので、ぜひ参考にしてみてください。
高卒フリーターにおすすめの業界
- サービス業界
- IT業界
- 介護業界
- 運送業界
- 建設業界
1.サービス業界
飲食店や小売店、宿泊施設などがあるサービス業界では、高卒フリーターをはじめとした未経験者を歓迎する求人が多く展開されています。特に、販売・接客スタッフの採用を積極的に行っているのが特徴です。サービス業界の仕事の多くは専門的な知識やスキルを必要としないため、学歴・職歴不問の求人が豊富といえます。
2.IT業界
人手不足の傾向があるIT業界では学歴不問の募集が多く、高卒フリーターから就職しやすいでしょう。IT業界に必要な専門知識や技術を入社後の研修で習得できるよう、教育制度を整えている企業も多いようです。
独学でプログラムやWebサイト開発の知識が身についている状態であれば、企業から即戦力として歓迎してもらえる可能性があります。
3.介護業界
介護業界は学歴不問や未経験者歓迎の求人が多く、高卒フリーターから就職先を探しやすい分野の一つです。高齢化が進む昨今、介護業界では人手不足が課題となっています。
介護職は、無資格から就職が目指せるだけでなく、入社後に働きながら資格を取得することが可能です。就職先によっては、資格取得支援制度や研修制度が整備されている場合もあります。スキルを身につけたい高卒フリーターの方は、制度の整った就職先を探すのがおすすめです。
高卒から介護業界を目指す場合は、「高卒から介護職になれる?資格は?給料や年収面も詳しく解説」のコラムもぜひチェックしてみてください。介護職に向いている人の特徴や収入に関する情報をまとめています。
4.運送業界
Web通販の普及により、運送業界のニーズも上昇しています。運送・配送・引っ越しドライバーの求人は学歴不問や未経験者歓迎のものが多く、高卒フリーターからチャレンジしやすいでしょう。
ただし、ドライバー業務には運転免許が必要です。求人によっては「普通自動車第一種運転免許」をもっていることが最低限の条件になる場合もあるため、募集要項をよく確認してから応募しましょう。
5.建設業界
建設業界も人手不足に悩まされている業界のため、高卒フリーターからの就職におすすめです。近年は少子高齢化の影響で若手人材が不足しており、将来性のある若い人材は特に歓迎されやすいでしょう。
ただし、建設業界は基本的に重労働が多く、働きながら技術を身につけていく必要があります。「建設関連の仕事に興味がある」「専門的な技術を身につけたい」「体力に自信がある」という方に向いているでしょう。
女性のニーズが高い業界とは?
女性のニーズが高めな業界を以下に挙げました。・美容やアパレル業界
・医療や介護業界
・不動産業界
・女性向けの商品を開発しているメーカー
女性のユーザーが多い企業では、精度の高いマーケティングを行うために女性従業員を多く採用している場合があります。自分自身が応募先企業やその業界のユーザーであれば、就業意欲や採用メリットをアピールしやすいでしょう。
「高卒フリーター女性は正社員で就職できる!注意点とおすすめ職種をご紹介!」のコラムでも高卒フリーターの女性におすすめの仕事を紹介していますので、ぜひご確認ください。
ただし、上記の業界は女性しか働けないわけではなく、男性女性問わず活躍できる可能性があります。気になる業界があれば、業界研究や求人探しをしてみましょう。
高卒フリーターにおすすめの仕事4選
ここでは、高卒フリーターにおすすめの職業をご紹介します。以下で挙げる4つの職業を参考にし、自分に合った仕事や職場を見つけましょう。
高卒フリーターにおすすめの仕事
- 事務職
- 接客業
- 営業職
- 公務員
1.事務職
事務の仕事は学歴や経験を問われない場合が多く、高卒フリーターから正社員就職を目指しやすいでしょう。事務職の業務には、書類作成に加えて、ファイリングや来客対応、電話対応などがあります。周囲に気配りができる方や、物事を同時に進めることが得意な方に向いているでしょう。
2.接客業
接客業は、お客さまの案内やもてなし、販売などを行います。該当する職種は、ホテルのフロントや飲食店のホールスタッフ、ショップの販売員などです。学歴や職歴よりも対人能力や柔軟な対応力が求められるため、人と接することが好きな方や臨機応変に対応できる方に向いているでしょう。
「高卒フリーターからサービス業へ!接客業との違いと就職しやすい職種」のコラムでは、サービス業のやりがいや就職事情をご紹介しています。興味のある方はあわせてご一読ください。
3.営業職
営業職は、顧客の希望に合わせて自社の商品やサービスを提案し、購入や契約につなげる仕事です。学歴や経験よりも、対人能力や論理的思考力、プレゼン力などが重視されることが多いでしょう。
営業職には、顧客へのヒアリングを基本に継続的な取引を行う「ルート営業」や、新規顧客に商品やサービスを広める「新規開拓」など、いくつかの種類があります。営業職に興味がある方は「営業職とは何をする仕事?業務の内容やメリット・デメリットを解説!」のコラムを参考に、どの種類が自分に合っているかを考えてみてください。
4.公務員
「安定した仕事に就きたい」と考えている高卒フリーターの方は、公務員就職を検討するのも良いでしょう。公務員になるには、公務員試験への合格が必要です。「高卒程度」「大卒程度」といった試験区分はあくまで難易度の目安であり、学歴による受験制限ではありません。
公務員は、賃金も雇用も安定しており社会的に貢献できる仕事なので、「安定した仕事に就きたい」「人の役に立ちたい」という方に向いているでしょう。
公務員試験を受ける際の注意点
公務員試験には年齢制限が設けられているため、自分が応募資格を満たしているかどうかを確認しましょう。また、試験は難易度が高く、出題傾向を理解したうえで計画的に勉強する必要があります。「国家公務員採用一般職試験(高卒者試験)区分別実施状況 2023年度」によると、申込者数が9,889人であるのに対し最終合格者は3,407人と、狭き門であることが分かるでしょう。ただし、国家公務員と地方公務員では出題範囲や応募人数が異なります。希望する自治体の応募条件や試験内容を確認しておきましょう。
参照元
人事院
国家公務員採用一般職試験(高卒者試験) 試験実施状況
高卒フリーター歓迎の求人
高卒フリーターから就職を目指す方に向けて、ハタラクティブが取り扱っている求人の一部をご紹介します。未経験歓迎や学歴不問の求人ですので、ぜひチェックしてみてください。
営業事務
営業事務の主な仕事内容は、書類作成やファイリング、顧客管理、電話・メール・来客の応対などです。営業職のサポートをする仕事なので、営業メンバーからの依頼があればそれも同時に進めていくことになります。
コミュニケーション能力に自信がある、イレギュラーな状況にも落ち着いて対応できるといった方に向いているでしょう。
正社員
営業事務
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年収 315万円 ~ 360万円
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未経験OK,残業少なめ,賞与あり,学歴不問,プライベート重視,昇給あり,諸手当あり
営業職
求人メディアの利用を検討する法人・個人に対する営業のお仕事です。すべての業務を経験したうえで適性を考慮した配属をしてもらえるため、未経験からの入職者も安心できます。
スピーディに経験を積みながらキャリアアップが目指せるので、「いち早く成長したい」という方におすすめです。
正社員
セールス/マネージャー
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年収 474万円 ~ 758万円
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賞与あり,昇給あり,諸手当あり
高卒フリーターから就職がうまくいかない場合に考えられる原因
ここでは、高卒フリーターから就職がうまくいかない場合に考えられる原因を4つご紹介します。「就職活動がなかなか進まない」「不採用が続いている」という場合は、以下の内容に当てはまっていないかチェックしましょう。
1.主体的ではなく周りに促されて就活をしている
「親から就職しなさいと言われた」「周りの友人が就職したから就活を始めた」というように、就職に主体的でない場合は内定をもらうのが難しいでしょう。就活に対する意識の低さが面接で話す内容や態度に表れてしまい、企業の採用担当者に見抜かれてしまうこともあります。
心当たりのある高卒フリーターの方は、このコラムの「高卒フリーターが正社員になる4つのメリット」を振り返り、何のために就活をするのか今一度考えてみましょう。
2.失敗を恐れて自信がなさそうに見える
「書類選考で落ちてしまった」「面接で緊張してミスしてしまった」といった失敗が続くと、そのあとの選考に消極的になってしまい、思うような結果につながりにくくなる恐れがあるでしょう。自信がなさそうにしている求職者は、採用担当者の目に魅力的な人材として映りません。
ほかの選考や就活準備が残っている場合は「失敗した会社とは縁がなかっただけ」と割り切り、気持ちを切り替えることが大切です。
3.対策不足のまま選考を受けている
「たまたま志望動機がうまく答えられなかった」「質問に対する回答を用意していなかっただけ」と選考での失敗を反省しないと、何度も同じようなミスを繰り返す可能性があります。準備不足のまま選考を受けると、企業側に就職への意欲やその会社を志望する熱意が伝わりにくくなってしまうでしょう。
就職活動中の失敗や気づきはメモをとり、「自己分析の方法を変えてみよう」「ビジネスマナーをもう一度チェックしてみよう」と、改善策を見つけて次に活かすことが大切です。
4.応募する求人を絞り過ぎている
「給料は高いほうが良い」「年間休日は120日以上」「残業はしたくない」など、多くの条件を求めて求人を絞り過ぎてしまうのも、就職がうまくいかない原因の一つです。就職先にある程度の条件を設定するのは大切ですが、一度に詰め込み過ぎると応募できる求人の範囲が狭まってしまいます。
就活では希望条件に優先順位をつけよう
自分が仕事をするうえで大事にしたい要素は何かを書き出し、譲れない条件に順位をつけましょう。業務のやりがいや月給、福利厚生、アクセス面など、仕事に対する希望条件は一人ひとり異なります。就職活動における軸を定めておけば、応募する求人の取捨選択がしやすくなるでしょう。
就職がうまくいかないときの対策については、「就職が決まらないときの特徴とは?対処法と不安を軽減する方法をご紹介」のコラムで解説しています。書類選考と面接のシチュエーション別にポイントをお伝えしているので、ぜひ参考にしてみてください。
高卒フリーターが求人を見るときに確認したい3つのこと
高卒フリーターから就職活動をするときは、求人情報を隅々までチェックする必要があります。この項では、求人情報を見るときに確認したいことを3つまとめました。
1.「未経験者歓迎」「学歴不問」の記載があるか
高卒フリーターからの就職でおすすめなのは、「未経験者歓迎」「未経験者OK」「学歴不問」などの記載がある求人です。これらの求人は経験や学歴を重視しない傾向にあるため、フリーターから就職できる可能性が高いといえます。
なお、「新卒」とは大学を卒業する見込みのある就活生が対象で、高卒を含めないのが一般的です。高卒フリーターから就職活動する際は、「大卒向け」「新卒向け」ではなく、学歴を問わない「学歴不問」の求人を選ぶと良いでしょう。
2.休日はどれくらいあるのか
入社後のミスマッチを防ぐため、志望企業の休日制度を確認することが重要です。たとえば、完全週休2日制は毎週2日の休みがあり、週休2日制は月に1回以上、週2日の休みを取得できます。年間休日数や休日に関する福利厚生などは、応募前に確認しておくと良いでしょう。
3.正社員雇用の求人か
高卒フリーターが応募できる求人を見つけたら、自分の希望する雇用形態かどうかをチェックしましょう。就職・転職サイトには、契約社員や業務委託といった非正規雇用の求人も多く掲載されています。高卒フリーターから正社員就職を目指す場合は、あらかじめ条件を「正社員のみ」に絞り込み、正社員の求人を集中的に探しましょう。
求人選びのポイントは「仕事探しで迷わない!自分に合った求人の選び方や失敗しないポイントを解説」のコラムでも解説しているので、ぜひご覧ください。応募条件や雇用形態以外にも、勤務地や勤務時間を確認するのがおすすめです。
高卒フリーターが履歴書でアピールできる4つの項目
高卒フリーターは、バイタリティやアルバイト経験、志望度の高さなどを履歴書でアピールできます。以下で解説しているアピールポイントを意識して、選考突破を目指しましょう。
高卒フリーターが履歴書でアピールできる4つの項目
- 若年層ならではのバイタリティ
- 応募先で活かせるアルバイト経験
- 長期的に活躍できる粘り強さ
- 応募先企業に対する志望度の高さ
1.若年層ならではのバイタリティ
採用の場において、10代から20代前半の若さは大きなアピールポイントになります。企業側は若い年代のポテンシャルに期待している傾向があり、「高卒フリーターで職歴に自信がない」という方も評価されやすいでしょう。履歴書では、若い人材の魅力である柔軟性や素直さ、やる気を積極的に示すことが大切です。
2.応募先で活かせるアルバイト経験
高卒フリーターからの就職では、「職歴がないからアピールすることがない」と悩む方もいるでしょう。
しかし、選考ではアルバイト経験も立派な強みになり得ます。たとえば、接客業の経験があればコミュニケーション能力、バイトリーダーの経験がある方はマネジメント能力が強みになるでしょう。アルバイト業務で得たスキルや強みを伝えることで、自分の人柄や仕事への意欲をアピールできます。
アルバイト経験は具体的に伝えよう
就活でアルバイト経験を伝える際は、携わった業務や身につけたスキルを具体的に述べましょう。企業側は、応募者がアルバイトを経て身につけた能力を入社後に活用できるかを見ています。具体的なエピソードを伝えれば、入社後に活躍するイメージをしてもらえるでしょう。
トラブルが生じたときの対処法やルーティンワークで工夫したことなど、実際の体験談を交えて強みをアピールするのがおすすめです。
3.長期的に活躍できる粘り強さ
長期のアルバイト経験があれば、その勤続年数を伝えることで粘り強さを証明できるでしょう。高卒フリーターは定職に就いていないため、「正社員になってもすぐに辞めてしまうのでは」と思われる可能性があります。
しかし、多くの採用担当者が注目するのは「入社後に活躍してくれそうか」「長く働けるか」という点です。長期的に活躍したいという意欲を示せれば、好印象を与えられるでしょう。
4.応募先企業に対する志望度の高さ
企業側が採用活動を行うときは、応募者の志望動機に注目しています。志望動機では、「なぜその会社でなければならないのか」「どのようなポイントに惹かれたのか」という理由を述べましょう。
どの会社にも当てはまるような志望動機だと、「うちじゃなくても良いのでは」「フリーターのままでもできることなのでは」と思われてしまう恐れがあります。応募先でしか成し遂げられない理由を志望動機に盛り込めば、採用担当者に志望度の高さを伝えられるでしょう。
「履歴書の志望動機の書き方とは?例文とともに転職時のポイントを解説」のコラムでは志望動機の書き方をアドバイスしています。シチュエーション別の例文もご紹介しているので、内容を参考に自分の言葉で志望動機を作成してみましょう。
高卒フリーターが面接で好印象を与えるには
採用面接で好印象を与えるには、嘘を避けたり回答を用意したりすることが大切です。ここでは、高卒フリーターが面接で注意すべきポイントを解説します。
面接で嘘をつかない
学歴や職歴に自信がもてなくても、面接で嘘をつくのは避けましょう。虚偽の経歴を告げるのは経歴詐称に当たります。採用後に嘘が発覚すれば、最悪の場合解雇されてしまう恐れもある危険な行為です。
経歴をごまかしたり架空の職歴をアピールしたりせず、正直に伝えたほうが誠意が伝わります。
よくある質問への回答や逆質問を用意する
高卒フリーターからの就活を成功させるには、面接対策が重要です。志望動機や自分の長所・短所、入社後の目標などはよくある質問といえます。本番でスムーズに答えるためにも、いくつかの質問を想定して回答を考えておきましょう。
また、逆質問の時間で採用担当者に質問をすれば志望度の高さをアピールできます。逆質問は、自分で調べれば分かる内容やすぐに解決する内容は避け、企業研究をしたうえで疑問に感じたことを聞いてみましょう。
逆質問とは
逆質問とは、応募者が企業側に質問することを指します。採用担当者から、面接の最後に「何か質問はありますか」と質問される理由は、応募者と企業の相性やコミュニケーション能力の有無をチェックするためです。逆質問の内容は自由度が高いので、自分の考えを交えながら企業に知りたいことを質問できます。「入社前に身につけるべきスキルはありますか」「現在活躍している先輩方に共通する点はありますか」というように、仕事に対して前向きな内容がおすすめです。
身だしなみや言葉遣いのマナーを守る
面接に挑む前に、身だしなみや言葉遣いのマナーを身につけましょう。だらしない身だしなみや間違った敬語は、「マナーがなっていない」「取引先に連れていけない」と思われる恐れがあります。マイナス評価にならないように、相手を不快にさせない服装や言葉遣いを意識しましょう。
身だしなみ
就活での身だしなみは、以下のポイントに注意してください。
・スーツにシワや汚れがない
・ネクタイが曲がらないようにする
・ベルトはスーツの色と合わせる
・靴下は落ち着いた色にする
・ひげは剃る
・ナチュラルメイクを心掛ける
・アクセサリー類はつけない
・マニキュアやネイルは基本的に避ける
・髪が長い場合は束ねる
スーツやシャツは、派手なデザインを避けるのがおすすめです。また、ひげや髪が整えられていないと不潔なイメージを与えかねないため、剃ったり整髪料で整えたりしてから選考に臨みましょう。メイクをして面接に臨む場合はナチュラルにし、華美な小物は身につけないようにします。
「高卒から正社員へ!既卒・フリーターの面接対策についても解説」のコラムでは高卒者が行うべき面接対策について解説していますので、ぜひ参考にしてください。面接の流れやよくある質問の具体例も詳しくご紹介しています。
高卒フリーターが就職を成功させる6つのポイント
高卒フリーターが就職するには、早めの行動やエージェントの活用がおすすめです。以下では、高卒フリーターが就職を成功させるコツをまとめています。
高卒フリーターが就職を成功させる6つのポイント
- できるだけ早く行動に移す
- 就職に対する目的意識をもつ
- 自己分析や企業研究を行う
- 就職しなかった理由は前向きな内容にする
- 希望の仕事に役立つ資格を取る
- 就職・転職エージェントを活用する
1.できるだけ早く行動に移す
高卒フリーターからの就職活動は、年齢が若いうちに始めるのがおすすめです。「もう少しあとでも…」「気が向いたときにやろう」と思っていると、いつのまにか就職が難しい年齢になってしまう可能性もあります。
行動するのが苦手な場合は、「×月までに就職を目指す」と期間を決めたり、「まずは1社応募してみる」と目に見える目標を立てたりしましょう。
2.就職に対する目的意識をもつ
「何となく」という理由で就活すると、入社できたとしても業務内容や職場環境に不満を感じてミスマッチを起こすリスクがあります。「××の業務に携わってみたい」「就職して自分のキャリアを積みたい」というように、働くことに対して明確な目的意識をもちましょう。
面接では、携わってみたい業務や将来のビジョンを伝えられると好印象です。就職そのものをゴールにするのではなく、「就職してどうしたいのか」をしっかりと考えましょう。
3.自己分析や企業研究を行う
高卒フリーターからの就職活動には、自己分析や企業研究が欠かせません。自己分析は、過去の出来事を洗い出して自分の強みや価値観を知る作業です。企業研究は、会社や業務内容について知る作業を指します。
自分と企業の特徴をそれぞれ理解すれば「自分の適性に合う仕事」や「企業が求める人材」が分かり、その内容に合ったアピールの仕方が見えてくるでしょう。
詳しくは「自己分析とは?実施のメリットと就活・転職活動での必要性を解説」や「企業研究ってどうやるの?基本的なやり方と目的を解説」のコラムで解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
4.就職しなかった理由は前向きな内容にする
面接で就職しなかった理由を質問されたときは、前向きな内容を伝えましょう。面接官は、「高卒でフリーターをしていたのはやる気がないからなのでは」「入社してもすぐに辞めてしまうのではないか」という懸念を抱いていることも多いもの。起業や留学といった理由があれば評価してもらえますが、「なんとなく」「働きたくなくて」などと回答するとマイナス評価につながる恐れがあります。
「働きたくない」という理由であれば「自分に合った仕事を実際にアルバイトをしながら探していた」というように、ポジティブな表現に言い換えるのがおすすめです。面接官の理解が得やすいほか、伝え方によっては評価してもらえる可能性があります。
5.希望の仕事に役立つ資格を取る
「自分には強みがない…」と不安な場合は、業務に役立つ資格の取得がおすすめです。資格があれば必ず就職できるわけではないものの、専門的な知識やスキルを証明できたり、取得までの過程や努力を評価してもらえたりする可能性があります。
高卒フリーターからの就職におすすめの資格は、営業職やドライバーの求人に役立つ「普通自動車免許」、一定のパソコンスキルを証明する「MOS」、事務や経理の仕事で役立つ「日商簿記3級」などです。
なお、英語スキルを強みにしたいなら「TOEIC」の取得を目指すと良いでしょう。「TOEICは就職に有利?取得しておきたい点数やアピール方法を解説」のコラムで解説しているように、600点以上を取るのがおすすめです。
6.就職・転職エージェントを活用する
就職活動が思うように進まないときは、就職・転職エージェントのサポートを受けるのも一つの手です。高卒フリーターからの就職は、新卒のように学校の就職支援を利用できない場合もあるため、プロの手を借りて効率良く求職活動を進めるのがおすすめ。フリーター向けのエージェントでは、未経験歓迎や学歴不問の求人も豊富に扱っているでしょう。
就職・転職エージェントを活用するメリットは、希望や条件に合わせた求人を紹介してもらえたり、履歴書作成や面接対策のフォローを受けられたりする点です。就職・転職サイトを利用する場合は一人で活動しなければなりませんが、エージェントではキャリアアドバイザーからの支援を受けながら効率的に進められます。
「高卒フリーターから正社員を目指したい」「自分に合った仕事を探したい」という方は、若年層の就職支援に特化したハタラクティブにご相談ください。就職・転職エージェントのハタラクティブでは、キャリアアドバイザーが丁寧なカウンセリングを行い、求職者一人ひとりの希望や適性を洗い出したうえで求人を提案します。自分の適職が分からない場合も、適職診断を利用したりキャリアアドバイザーに相談したりすることで、自分に合う仕事が見つけられるでしょう。
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高卒フリーターの就職に関するQ&A
高卒フリーターから就職を考えると、疑問や不安を感じることもあるでしょう。ここでは、高卒フリーターの就職に関するお悩みをQ&A形式で解消していきます。
フリーターと正社員は何が違うのか知りたいです
フリーターとは、15~34歳で有期雇用のパートやアルバイト労働者として生計を立てる人を指します。一方、正社員は企業と雇用期間の定めのない無期雇用契約を結ぶ人です。フリーターは雇用や収入が不安定なのに対し、正社員は安定した雇用と月収を得て安心して働けるという違いがあります。
フリーターと正社員の違いについては、「フリーターから正社員になるには?就職活動の基本や受かりやすい求人を紹介」のコラムをご覧ください。
フリーターが就職できるのは何歳まで?
正社員になるのに明確な基準はありませんが、年齢が上がるにつれて就職が難しくなる傾向にあります。正社員就職を目指す場合は、20代のうちに行動したほうが良いでしょう。「正社員になれるのは何歳まで?フリーターの最終期限やメリット・デメリット」のコラムも参考にしてみてください。
19歳フリーターは早めに就職したほうが良いですか?
19歳の求職者は企業側からポテンシャルを評価してもらえる可能性が高いため、空白期間が長くなる前に就活を始めると良いでしょう。19歳でフリーターを続けるリスクや就職するメリットは、「19歳フリーターは就職したほうが良い?将来のために今できること」のコラムでまとめています。
ずっとフリーターのままでいたいです…
計画的な貯蓄やアルバイト以外の収入源がある場合は、フリーターのまま生活することも可能です。「ずっとフリーターでいたいけど…女性も就職した方が良いって本当?」のコラムでは、フリーターのままで生活するために必要なことを解説しています。
フリーター生活に不安を抱き、正社員になりたいと感じた場合は、若年層向け就職・転職エージェントのハタラクティブへご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
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ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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