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19歳フリーターは就職したほうが良い?将来のために今できること
更新日
この記事のまとめ
- 19歳フリーターのうちなら、ポテンシャルが評価されやすく求人の選択肢も豊富
- フリーター期間が長くなると、採用ハードルが上がり就職率は下がる傾向がある
- 長期的にフリーターを続けるのは、年齢とともにアルバイト求人が減るリスクがある
- 19歳フリーターから正社員になると、収入が安定し社会的信用が得られる
- 19歳フリーターの方は、ビジネスマナーを身につけて就活を成功させよう
19歳でフリーターをしている方のなかには、「できればこのままバイト生活を続けたい」「就職しないで大丈夫?」と不安や悩みを感じている方もいるでしょう。年齢が若いうちのフリーターは、正社員とそれほど変わらない給料を稼げますが、年齢を重ねると、正社員とフリーターでは給与や待遇面での差が生まれるのも事実です。このコラムでフリーターが企業に就職すべき理由を知り、ぜひ自分の将来を考えるヒントにしてください。
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19歳フリーターが就職すべき3つの理由
就職ハードルは、年齢とともに高くなります。「いつか企業に就職しよう」と考えていると、いつの間にか就職しにくい状況になる恐れがあるため、年齢の若いうちに行動を起こすことが大切です。
ここでは、19歳フリーターで高卒の方が企業に就職すべき理由を、大きく3つに分けてご紹介します。「なぜ今就職するのが良いのか」を確認してみましょう。
1.19歳フリーターはブランクが長いほど就職率が下がるため
年齢が若いうちに企業への就職を目指すと良い理由として、フリーター期間が長いほど就職率が下がるというデータがあるためです。
独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)の「労働政策研究報告書No.213 『大都市の若者の就業行動と意識の変容』」によると、フリーター期間が1年以内の就職率が68.8%(男女計)であるのに対し、4~5年の場合は37.9%(男女計)まで低下することが分かりました。細かいデータは以下のとおりです。
フリーター期間1年以内の就職率 | フリーター期間1~2年以内の就職率 | フリーター期間が2~3年以上の就職率 | フリーター期間が3~4年以上の就職率 | フリーター期間が4年以上の就職率 | |
---|---|---|---|---|---|
全体 | 68.8% | 61.2% | 56.6% | 61.1% | 37.9% |
男性 | 74.7% | 64.2% | 68.9% | 69.0% | 51.4% |
女性 | 64.6% | 58.8% | 47.5% | 55.8% | 28.8% |
引用:独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)「労働政策研究報告書No.213 『大都市の若者の就業行動と意識の変容』(128p)図表4-33 男女別 フリーター継続期間と正社員になれた割合」
上表から、性別による違いはあるものの、フリーター期間が長いほど就職率が下がる傾向にあると考えられます。特に女性は、フリーター期間が4年以上になると就職率が20%代にまで下がるため、早めの就活が就職成功への鍵となるでしょう。
フリーター女性の就職については、「フリーター女性が就職するには?おすすめの仕事や就活で内定を得るコツ」のコラムでご紹介していますので、あわせてご覧ください。
2.面接でフリーターになった理由を質問されるため
19歳フリーターのうちに就職しないと、企業側から「新卒で就職しなかったのは、何か問題があるのでは?」と懸念される可能性があるでしょう。フリーターから正社員を目指す面接では、「なぜ学校を卒業後(中退後)に就職しなかったのか」と質問されやすい傾向があります。
フリーター期間が短ければ、「一度フリーターになったが、企業への就職の必要性を感じて考えを改めた」と答えられますが、ブランクが長くなれば「今まで就職チャンスは何度もあったのでは?」と疑念を抱かれやすく、回答の難易度はさらに上がるでしょう。採用担当者に「計画性がない」といったマイナス印象を与えないためにも、19歳フリーターの方はブランクをできるだけ作らないことが大切です。
3.年齢の若い19歳フリーターにはポテンシャル採用があるため
年齢が若い19歳フリーターのうちであれば、ポテンシャルを評価してもらえる可能性があるためです。年齢を重ねると経験やスキルが重視され、求められる能力が徐々に高まる傾向にあります。年齢が若いうちは、経験やスキルの代わりに本人の人間性や可能性、就職への意欲などを評価してもらえることも。フリーターから就職するなら、ポテンシャル採用が受けられる若いうちがチャンスといえるでしょう。
参照元
独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)
労働政策研究報告書No.213 「大都市の若者の就業行動と意識の変容―「第5回 若者のワークスタイル調査」から―」
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19歳フリーターの本音は…
19歳のフリーターから企業への就職を迷ってしまう場合は、以下のような本音があるようです。以下を参考に、フリーターでいることへの考えを整理してみましょう。
できるならフリーターを続けたい
「フリーター生活が楽しい」「アルバイトと違って就職したら自由がなくなりそう」など、フリーター生活を続けることを望む声もあります。アルバイトは、自分の都合に合わせてシフトを組めたり勤務先を変えやすかったりするなど、柔軟性の高い働き方です。多少の不安があっても、今の楽しさや居心地の良さを手放したくないと考える19歳フリーターの方もいるでしょう。
フリーターも稼げるから大丈夫
「アルバイトで正社員並みに稼げていれば良いのでは?」「生活していける十分な金額をアルバイトで稼いでいるから就職する必要はない」と考える19歳フリーターの方もいるようです。特に、高時給のアルバイトをしていれば、シフトに多く入らなくてもある程度ゆとりのある生活ができます。フリーター生活が充実していれば、あえてアルバイトから正社員になる必要性を感じない可能性もあるでしょう。
19歳がフリーターでいる6つのリスク
19歳フリーターからの就職を迷っている方や正社員になる必要性を感じられない方は、フリーターのままでいるリスクを知ったうえで将来の働き方を検討すると良いでしょう。ここでは、主なリスクを6つご紹介します。
1.働けないときの生活費に困る
19歳のフリーターで一人暮らしをしている場合、病気やケガで働けなくなると収入がゼロになります。アルバイトは、自分が働いたぶんだけ給与が支払われる仕組みです。また、正社員のように傷病手当が出るとは限りません。一人暮らしで、生活費をすべて自分のアルバイト代でまかなっているフリーターの方は、働けない状況になると生活が厳しくなる恐れもあるでしょう。
2.年齢が上がればフリーター求人が減る
年齢が上がると、フリーターとして応募できる求人は減る傾向にあります。年齢が若い19歳のうちは柔軟性が高く体力もあるため、フリーター求人は豊富にある場合が多いでしょう。しかし、高齢フリーターは、「指示を出しづらい」「体力がなさそう」といった懸念から、面接官から評価されにくくなってしまうようです。
3.仕事の幅が広がらずスキルアップが叶わない
19歳フリーターに任せられる仕事は正社員に比べて簡単なものが多く、業務の幅が狭い傾向にあります。仕事に慣れても、アルバイト業務の範疇を超えて仕事を任せてもらえることは少ないでしょう。「新しい仕事を覚えたい」という向上心がある場合、フリーターのままでいるのはもったいないといえます。
4.フリーターを長期間続けても収入は増えない
正社員は年齢に応じて経験やスキルが身につき、昇進や昇給による収入アップが可能です。対してフリーターは、年齢が上がっても収入はほぼ横ばいといわれています。アルバイトを長く続けても、収入が増える見込みは考えにくいでしょう。
5.年収が130万円を超えると扶養を外れ税金が掛かる
親の扶養に入っている19歳のフリーターの方は、年収が130万円を超えると扶養から外れます。これまで健康保険料を支払っていなかった場合は、アルバイト先の社会保険に入ったり、自分で国民健康保険に加入したりしなければなりません。保険料に加え、住民税や所得税といった税金の支払い義務があるため、「フリーターでは思ったより稼げない」と感じるようになる可能性があるでしょう。扶養を外れるタイミングや手続きについては、「フリーターが親の扶養を外れるとどうなる?抜けるタイミングや手続きを解説」のコラムでも詳しくご紹介しています。
6.就職が遅くなるほどキャリアアップが遅れる
「いつか正社員になろう」と考えているうちに就職時期が遅くなると、同世代と比べてキャリアアップが遅れることも考えられます。年齢が若いうちはそれほどキャリアの差はありませんが、30代を超えて未経験で就職しようとした場合、すでに同世代が経験や実績を積み昇給・昇進している可能性が高いでしょう。
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19歳フリーターが就職する4つのメリット
ここでは、19歳フリーターから正社員になるメリットをご紹介します。「正社員は大変そう」「自由がなさそう」などと就職にマイナスな印象をもっている方も、正社員の魅力をチェックしてみましょう。
1.収入が安定する
フリーターから正社員になると、安定した収入を得られます。シフト制のアルバイトの場合、出勤日数や勤務時間によって、月々の収入が増減することがあるでしょう。正社員はあらかじめ基本給が設定されているため、基本的に収入が大きく変動することはありません。雇用も安定しているため、よほどの事情がない限り解雇される心配もないでしょう。
フリーターと正社員の収入の差については、「フリーターの平均年収は?20代・30歳の年齢別に正社員の収入と比較!」のコラムでもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
2.待遇面に期待できる
正社員就職をすれば、フリーターのままでいるよりも待遇面が良くなるでしょう。企業によっては住宅手当や家族手当、役職手当といった各種手当や、産休・育休制度、資格取得支援制度、退職金制度といった、さまざまな制度を用意しています。社会保険が完備されている場合は、雇用保険や健康保険、厚生年金保険、労災保険などの社会保険に自動的に加入することに。健康保険料と厚生年金保険料は会社と折半になるのもメリットです。
3.社会的信用が得られる
19歳フリーターから正社員になれば、社会的信用度が高まります。社会的信用を得られると、クレジットカードの作成や、住宅や車のローンを組むときにスムーズです。そのため、結婚を機に、社会的信用を得ようとフリーターから正社員になる場合もあるでしょう。
4.スキルアップ・キャリアアップできる
正社員は、経験や実績、資格などに応じてスキルアップやキャリアアップができます。同じ職種を長く続けるだけでなく、営業職から企画職、販売職から広報といったキャリアパスを用意している企業は多いため、努力次第で自分の道を切り開くことが可能です。
19歳フリーターが就職を成功させる3つのヒント
ここでは、19歳フリーターから就職活動を成功させるためのヒントを3つご紹介します。気軽に実践できることもあるので、ぜひ参考にしてみてください。
1.できるだけ早く行動を始める
就職へ少しでも気持ちが傾いたら、できるだけ早く就活をスタートしてみましょう。「やり方が分からない」「うまくいくかどうか不安」と踏み出せない場合は、就職支援サービスを利用したり周囲の人に頼るのも一つの手です。
先述したように、年齢が若いうちはポテンシャルが評価されるため、採用ハードルはそれほど高くありません。チャンスを逃さないよう、まず行動に移すのが、19歳フリーターの方が就職を成功させる近道です。
2.ビジネスマナーを身につける
19歳のフリーターで社会人経験のない場合は、ビジネスマナーをしっかり身につけておきましょう。ビジネスマナーには、身だしなみのマナーや応募書類のマナー、話し方・伝え方のマナーなどがあります。「服装やヘアスタイルを就活仕様にする」「正しい敬語を使えるようにする」「あいさつ・お礼をきちんと行う」など、簡単なことから実践していけば、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。
3.ブラック企業に気をつける
求人のなかには、ブラック企業が潜んでいる可能性もあるため注意が必要です。19歳フリーターからの就活でブラック企業を見抜くには、できるだけ多くの企業の公式Webサイトを見比べて、情報収集を徹底的に行うのがポイント。求人募集の内容を見ただけでは、その企業の良し悪しは分からないことがほとんどです。そのため、多くの情報を集めておけば、「業務内容がきちんと明記されていない」「離職率が高い」といった違和感に気づけるようになるでしょう。
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19歳フリーターにおすすめの就職方法
ここでは、19歳フリーターにおすすめの就職活動の方法をご紹介します。就活のやり方を自分なりに考えることも大切ですが、間違った方向へ進めてしまっては意味がありません。以下で、基本的な正社員就職するための方法を確認し、効率よく就活を進めましょう。
アルバイト先の正社員登用制度を利用する
アルバイト先の業務内容や社風が気に入っている場合は、その企業の正社員登用制度を利用するのも手です。正社員登用制度や利用する条件があるか、職場の人に聞いてみるのがおすすめ。正社員登用には履歴書の提出や面接が必要な場合もあるので、あらかじめ対策を行いましょう。
正社員登用については、「正社員登用制度とは?読み方や必要な実績・試験について解説!」のコラムでもご紹介していますので、ぜひご一読ください。
フリーター向けの就職サイトを利用する
就職サイトを通して自分に合った求人を探し、応募する方法も挙げられます。就職サイトには、新卒向け、既卒向け、転職者向けなどさまざまなタイプがあるため、既卒向け・フリーター向けを選ぶのがおすすめ。第三者に頼らず自分の目で求人を探したい、すき間時間に就活を進めたいといった方に適している方法です。
ハローワークを利用する
最寄りのハローワークを利用する方法も、就職活動の手段の一つです。19歳フリーターの方がハローワークを利用するには、窓口で「求職者登録したい」という旨を伝えましょう。ハローワークでは、登録後に渡されるハローワークカードを使って、求人検索や窓口での就職相談、セミナーへの参加などを行えます。なお、ハローワーク関連施設には「わかものハローワーク」や「ジョブカフェ」といった正社員を目指す若年層向けサービスもあるので、自分に適したサービスを活用しましょう。
若年層向けの就職エージェントを利用する
「自分一人で就職活動を進めるのは難しそう」「できるだけ時間を掛けずに就職したい」といった19歳フリーターの方は、若年層向けの就職エージェントを活用する方法がおすすめ。
「就職エージェント」とは、民間企業が運営する就職支援サービスのことです。エージェントが就活をフォローしてくれるので、分からないことや不安なことを相談しながら就活を進められるのが、求人サイトとは違う点。自分一人では行き詰まりがちな企業探しも、エージェントがカウンセリングをもとにピックアップしてくれるので、スムーズに進められます。
就職エージェントには、新卒向け、転職者向け、専門業界向けなど種類が豊富にあり、どのサービスを利用しようか迷ってしまうことも。そのようなときは、若年層向け就職エージェントのハタラクティブがおすすめです。
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19歳フリーターからの就職に関するQ&A
ここでは、19歳フリーターからの就職に関するよくある疑問についてQ&A方式でまとめています。就職についてだけでなく、実家暮らしや留学についても触れていますので、ぜひご一読ください。
19歳から30歳までフリーターでいるのはやばい?
若いうちはフリーターとして生活できていても、30代になると正社員就職の難易度が高くなってしまう可能性があります。正社員就職をしたほうが良い理由が気になる方は、「正社員になれるのは何歳まで?フリーターの最終期限やメリット・デメリット」のコラムでも詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
フリーターでお金を貯めて留学するのは難しい?
留学費を貯める計画ができている状態であれば、フリーターで留学に行くことは難しくないでしょう。帰国後の就活において、留学経験は大きなアピールポイントになり得ます。「卒業後に留学した場合は新卒扱い?就活の影響について解説!」のコラムも参考にしてライフプランを明確にすれば、より充実した留学や就活になるでしょう。
フリーターでお金を借りるのは難しい?
すべての企業でカードローンを組めるとは限りませんが、19歳のフリーターの方もカードローンを組んでお金を借りることは可能です。ただし、お金を返せる見込みや具体的な計画を立ててから借りるようにしましょう。カードローンについては、「フリーターがカードローンを組む方法」のコラムでもご紹介していますので、ぜひご一読ください。
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その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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