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ブラック社員とは?その特徴と対処法を解説します!
更新日
この記事のまとめ
- ブラック社員とは、ブラック企業に関連するネットスラングの一つで明確な定義はない
- ブラック社員がいるからといって、企業もブラックであるとは限らない
- ブラック社員の特徴は、辛い仕事を美徳に感じたり過剰な自己犠牲を図ったりするなど
- ブラック社員の対処に困ったら身近な人や上司、公共機関などに相談する
- 職場環境の改善が期待できないなら、転職を検討するのもおすすめ
「ブラック社員とはどんな人?」と疑問に思う方もいるでしょう。ブラック社員とは、ブラック企業に関連するネットスラングの一つ。「ブラック」という言葉から、マイナスのイメージで使用される場合が多いようです。このコラムでは、ブラック社員の特徴を詳しく解説します。また、ブラック社員がいる職場の見分け方や対処法なども紹介。ブラック企業に入社しないためのポイントにも触れているので、ぜひ参考にしてください。
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ブラック社員とは?
ブラック社員とは、「ブラック企業」に関連するネットスラングの一つ。企業が掲げる方針や業務体制などに対して偏った意見を持っていたり、自分がもつ意見を周囲にも同じように求めたりする社員のことを指す表現です。「ブラック」という言葉から、マイナスのイメージで使用される傾向があります。
ブラック社員がいる=ブラック企業とは限らない
ブラック社員がいるからといって、その会社が必ずしもブラック企業であるとは限りません。厚生労働省「Q&A全般(『ブラック企業』ってどんな会社なの?)」によると、ブラック企業とは長時間労働や過剰なノルマ、パワハラ、賃金の未払いなどが横行し、コンプライアンス意識が低い企業を表します。しかし、会社側にこのようなブラック企業の傾向がなくても、ブラック社員の行動によって、マイナスのイメージがついてしまうこともあるようです。
たとえば、意味もなく会社に残っている人がいるために長時間労働が慢性化したり、パワハラで従業員を休職に追い込んだ上司がいたりするなど、一部社員の行動によって企業の評判に悪影響を及ぼす可能性も。このような問題行動を起こす社員がいれば、ブラック企業のように見えてしまうこともあるので、ブラック社員がいる場合は何らかの対処をするのが望ましいでしょう。
ブラック社員の対策は、このコラムの「ブラック社員に困ったときの対処法」で後述しています。ブラック企業については、「ブラック企業とは?厚生労働省による定義の有無についても解説」のコラムでも詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
参照元
厚生労働省
確かめよう労働条件
モンスター社員とは?
モンスター社員とは、行動や言動によって職場でトラブルを起こしやすい社員のことを指します。ブラック社員と同様、モンスター社員に明確な定義はありません。
モンスター社員のタイプは、「パワハラ・セクハラを繰り返す」「就業規則に従わない」などさまざまです。モンスター社員によって職場環境が悪化したり、社員のモチベーションが下がってしまったりすることがあれば、業務の生産性に関わる恐れがあるでしょう。
会社の不利益やほかの社員の離職などにつながらないためにも、会社側はモンスター社員を放置せず適切な対処をとる必要があります。
ブラック社員にありがちな特徴
ブラック社員には、さまざまなパターンがあります。ここでは、ブラック社員にありがちな特徴をご紹介するので、「会社に困った社員がいる…」「もしかしたら自分はブラック社員…?」と不安な方は、下記の特徴に当てはまることがないか、確認してみましょう。
企業方針や業務の進め方に偏った意見をもっている
ブラック社員は、企業方針や業務の進め方に偏った意見をもっている場合があるようです。たとえば、会社の方針や経営者の考えに尊敬の念を抱くあまり、そればかりに固執してしまう場合や、「仕事は辛くても耐えるもの」といった偏った意見をもっている場合などが挙げられます。それ自体が悪いことではありませんが、取引先や業務内容によっては、柔軟に考えることも必要です。
ブラックな職場環境を受け入れている
ブラック社員のなかには、「この会社はブラック企業かもしれない」と気付きながらも、特に対策を講じずそのまま職場環境を受け入れている人もいるようです。
ブラック企業の環境を受け入れてしまうと、本来であれば問題のある状況を普通だと感じるようになることも。何かを働きかけることも意見することもなく、「ただ仕事をこなしている」という感覚になると、仕事へのモチベーションも低下してしまうかもしれません。
偏った考えや働き方を周囲にも求めている
自分が偏った考えをもっていることに気づかず、周囲にも同じ考えや働き方を求めてしまうのも、ブラック社員にみられる特徴の一つといえます。たとえば、「会社のためだから」と周囲へ自己犠牲の精神を求める場合などがあるようです。もし、教育担当者がブラック社員だった場合、新人社員へ偏った認識が定着してしまう可能性もあるでしょう。ブラック社員の行動一つで、会社をブラック体制にしてしまう恐れがあるため、できるだけ早く対処することが大事です。
ブラック社員に困ったときの対処法
ブラック社員に悩んでいる場合は、身近な人や上司に相談してみましょう。また、働く環境を変えたいなら転職を視野に入れるのも方法の一つです。
ここでは、ブラック社員に困ったときの対処法を解説します。
身近な人に相談してみる
ブラック社員に困ったときは、家族や友人など身近な人に相談してみましょう。親しい間柄であれば悩みを打ち明けやすいほか、客観的な意見をもらえるはずです。社会人として働いている人に相談すれば、たとえ業界や職種などが違っても、これまでの経験を踏まえたアドバイスや改善策をアドバイスしてもらえる可能性があります。
同僚に相談をするなら?
同僚に相談する場合、同じチームやプロジェクトに携わっている人なら、仕事の悩みを理解してもらいやすいでしょう。相談をすることで、自分と同じようにブラック社員に悩んでいる人が見つかる可能性もあります。周囲がどう思っているのかを把握するためにも、一度話を聞いてもらうと良いでしょう。
ただし、社内で相談する場合は、自分の話が本人に伝わってしまうリスクも。相談する際は、社内以外の場所、信頼の置ける相手を選ぶことが大切です。
職場の上司に相談する
ブラック社員の対応に困ったら、直属の上司に相談するのもおすすめです。チームや部署内の状況を理解している上司なら、配置換えやメンバーの変更といった適切な対処を講じてくれる可能性があります。ただし、ブラック社員について話すときは、感情的になったり、誹謗な発言をして個人攻撃になったりしないように注意しましょう。
また、上司に声を掛ける際は、話を切り出すタイミングや時間の確保などに配慮してください。
公共機関を利用して専門家へ相談する
専門家に相談できるサービスを利用するのも一つの手です。たとえば、厚生労働省が管轄している「総合労働相談コーナー」では、パワハラや不当な解雇、過重労働などの悩みを相談できます。総合労働相談コーナーは全国各地に設置されており、予約不要・無料で利用できるので気軽に相談してみましょう。
ほかにも、「労働条件相談『ほっとライン』」や「労働基準監督署チャットボット」など、電話やメール、チャットでの相談が可能です。忙しくて窓口に足を運べない方は、このようなサービスを利用する方法もあります。
相談先については、「仕事を辞めたいほど辛いときの相談先は?窓口機関ややるべきことを紹介」のコラムでもご紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
参照元
厚生労働省
労働基準行政の相談窓口
転職を検討する
ブラック社員について周囲の人や公的機関に相談しても解決できない場合は、思い切って転職をすることも考えてみましょう。今の状況に耐えながら仕事を続けても、業務の生産性が低下するだけでなく、心身に支障をきたす恐れがあります。劣悪な環境に身を置き続けるよりも、新しい環境に飛び込んだほうが良い結果を得られるはずです。
転職先にブラック社員がいるかどうかを見分ける方法
ブラック社員から逃れるために転職を決意したものの、次の職場にもブラック社員がいたらどうしよう…と悩む人もいるでしょう。
転職先にブラック社員がいるどうかを見分けるには、事前に求人サイトで情報や口コミを調べたり、実際の面接時での対応に注視してみたりするのがおすすめです。以下でそれぞれ詳しく解説します。
求人サイトや口コミサイトを参考にする
志望先企業について、求人サイトや口コミサイトを事前によく確認しておきましょう。特に口コミサイトでは、実際にその企業で働いている人、または働いていた人の声が見られるので、入社後の働く姿をイメージしやすくなります。また、求人サイトでは企業・求人情報を閲覧するだけでなく、社内の写真が掲載されている場合があるので、職場環境を把握するのに良いでしょう。
ただし、口コミサイトは書き込みを削除したり、虚偽の内容を書いたりすることもできるので、必ずしもすべて正しいとは限りません。あくまでも参考程度に確認しておくのがおすすめです。
面接時の対応や態度などに注意する
面接に進んだ際、「過剰に歓迎された」「面接後すぐに雇用契約書を書くように言われた」といったことがあった場合は、ブラック社員がいる会社かもしれません。
ブラック社員がいる会社は、なかなか従業員が定着せず離職率が高い場合があります。そのため、人材確保に力を入れるべく面接時に優しい対応をしたり、その場で内定を出したりすることもあるようです。面接官の態度や対応が不自然に感じた場合は、面接後に内容をよく振り返ってみましょう。
「面接官が見るポイントとは?合否の決め方や採用したい人の特徴を解説」のコラムでは、面接官が重視しているポイントについて解説しているので、こちらもあわせて参考にしてください。
ブラック企業に入職しないためには?
ブラック企業に入職しないためには、企業研究の徹底が重要です。企業理念や業務内容、新卒者の離職率、求人広告の掲載期間など、ブラック企業の特徴を押さえて事前にしっかりとチェックしましょう。また、職場見学に参加して職場の雰囲気を確認しておくのもおすすめです。
それでも不安な場合は、転職エージェントへ相談してみましょう。転職エージェントとは、民間企業が運営する転職支援サービスです。求職者の希望に沿った求人を紹介してもらえるほか、選考対策や応募先企業との条件交渉などを担ってくれるので、自分では気付けなかった新たな目線から転職活動が行えるでしょう。
転職エージェントについては、「転職エージェントとは?利用の流れや使うメリットなどを紹介」のコラムをご覧ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。