仕事を辞めたいほど辛いときの相談先は?窓口機関ややるべきことを紹介

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この記事のまとめ

  • 仕事での悩みはそのままにせず、誰かに相談すると良い
  • 仕事の相談ができる人がいるにも関わらず実行できずに悩む人も多い
  • 仕事に関する悩みの相談先には、公的な機関や専門のサービスがある
  • 仕事の相談をする際のポイントは、悩みをまとめ客観的に伝えること
  • 悩みが解決しない場合は転職も視野に入れる

仕事の相談をする相手や、伝える際の注意点を知りたい方は多いのではないでしょうか。仕事の悩みは、給与や時間外労働への不満、人間関係の悪化など人によって異なります。問題を解決するには、適切な相談相手に話すことが大切です。このコラムにて、仕事の相談をする際におすすめの相手やサービス、気をつけるべきことを紹介します。

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仕事が辛くて辞めたい…そんなときはどうする?

仕事が辛いと感じたときは、周囲に相談することで前向きになれたり、解決に向かったりすることがあります。仕事が辛いと感じる理由は、業務内容や労働時間、人間関係など人それぞれでしょう。仕事に対してネガティブな思考になり、「辞めたい」と感じることはおかしなことではありません。我慢し続けたまま仕事を続けると、心身の不調を引き起こすことも。仕事に悩むときは「話を聞いてもらう」という行動だけでも、気持ちが楽になることがあります
また、人に相談することで自分の考えが整理され問題解決に向かう可能性もあるでしょう。
なお、仕事を「辞めたい」と悩んだ際に役立つ対処法については、「仕事を辞めたい…甘えだと判断される場合と辞めるべき理由の違いを解説!」で紹介。あわせてチェックしてみましょう。

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仕事の相談をできる状態にある人は多い

厚生労働省が実施している「労働安全衛生調査」では、ストレスや仕事の悩みを相談できる人がいるかどうかが掲載されています。
令和3年の調査では、ストレスを相談できる人がいると回答したのは全体の92.1%でした。

  相談できる人がいる 相談相手(複数回答可)     相談できる人はいない
    上司・同僚 産業医 家族・友人  
全体 92.1% 75.2% 8.3% 80.1% 5.4%
男性 89.4% 79.0% 11.3% 76.2% 8.0%
女性 95.2% 71.1% 5.2% 84.1% 2.5%

引用:厚生労働省「令和3年 労働安全衛生調査 個人調査(15p)

ただし、相談できる人がいるにも関わらず実際に相談した人は、69.8%にとどまっています。

  実際に相談した 相談相手(複数回答可)    
    上司・同僚 産業医 家族・友人
全体 69.8% 70.2% 1.8% 71.5%
男性 67.2% 73.4% 2.6% 64.8%
女性 72.5% 67.2% 1.0% 78.1%

引用:厚生労働省「令和3年 労働安全衛生調査 個人調査(16p)

周囲に相談できる人がいながら、何らかの理由で相談できずにいる人も多くいることが分かります。
以上のことから、相談相手の有無に関わらず、仕事に関する悩みを持っていながら解決できずに困っている人がいると予測できるでしょう。

参照元
厚生労働省
労働安全衛生調査(実態調査)

仕事の悩みは誰に相談すればいい?

仕事の悩みを相談する相手は、身近な人であれば話しやすいでしょう。すでに自身の状況や性格を理解されていることが多く、共感を得ながら話せるのもメリットです。しかし、相談内容によってはしかるべき機関に頼ることも大切です。以下にまとめているので、参考にしてみてください。

会社の上司

仕事内容や労働時間、人間関係といった悩みであれば、信頼関係のある職場の上司に相談してみても良いでしょう。前項の調査でも、上司や同僚など仕事状況が分かっている人に相談すると回答した人は多くいます。同じ会社で働いていれば職場の現状や抱えている問題などを踏まえたうえで、的確なアドバイスや意見に期待ができます。その際、自分なりの解決策もあわせて伝えてみると、仕事に対する誠実な姿勢をアピールできるでしょう。「私は悩みを解決して明るい気持ちで業務を進めたい」という気持ちを伝えると好印象を与えます。
具体的に何に悩んでいるのかが明確だと、改善に向けて直接的に働きかけてくれることも。ただし、言葉を選ばないと職場への不満や愚痴に捉えられてしまうので、注意が必要です。

家族や友人などの身近な人

家族や友人、学生時代の先輩など自身と親しい間柄の人に相談するのも一つの方法です。特に社会人としての先輩に相談すれば、業種や職種は違っても仕事の大変さを理解してもらえるでしょう。経験を元に、辛いときの乗り越え方を教えてくれる可能性も。また、同じ職場の人に言いにくいことも、異なる環境に身を置く相手には話しやすいこともあります。
さらに、別業種の人に話すと第三者目線でのアドバイスがもらえる可能性も。つらい気持ちを吐露するだけでなく、改善策を見出だせることもあります。
仕事の悩みは、職場の人間関係が原因という人も多いでしょう。人付き合いで悩んだときの対処法は、「仕事で合わない人がいる…人間関係で悩んだときの対処法」で紹介しているのでご一読ください。

仕事の相談は信頼できる人に!

人によっては周囲に悩みを相談しづらい、言いにくいと考えてインターネットやSNSを利用することもあるでしょう。Webでの相談は匿名性が強く不特定多数に届くため、的確な回答をもらえることもあれば揶揄や批判、信頼性に欠ける回答が来ることも。「誰かに話しを聞いてもらいたい」という程度なら利用することも悪くはありませんが、信頼に欠ける人からの回答を鵜呑みにするのは危険といえるでしょう。

仕事の悩みを相談できる人がいない場合はどうする?

「知っている人に仕事の相談をしにくい」「悩みを打ち明けられる人が周りにいない」という場合は、相談窓口や専門機関を利用すると良いでしょう。身近な人には言いにくい相談ができることもあります。また、無料のサービスが多いのもメリット。以下でいくつか紹介しますので、ご自身に合った方法を選ぶと良いでしょう。

会社の相談窓口を利用する

職場に相談窓口がある場合、利用してみるのも一つの手です。会社によって労務や人事に仕事の相談できることもあれば、メンタルヘルスケアの窓口が導入されていることもあるでしょう。
相談内容によっては、部署異動や労働環境の改善など、解決に向けて動いてもらえる可能性があります。

公共機関を利用する

厚生労働省が管轄の「総合労働相談コーナー」は、解雇や不当な給与カット、パワハラといった仕事での悩みを相談できます。各都道府県の労働局や全国の労働基準監督署内になり、専門の相談員が対応。予約は不要で、利用も無料です。労働基準法に反する内容だと判断される場合は、労働基準監督署をはじめ行政指導の部署に取り次いでもらえます。

直接出向くのが難しい人に向けた電話相談窓口

仕事の悩みを相談したいけど、「出向く時間が作れない」「人と対面して話すのはハードルが高い」という方は、電話相談サービスを利用すると良いでしょう。

こころの耳

こころの耳は、厚生労働省が実施する相談機関で、労働者の悩み解消や情報提供などを行っています。どのような内容でも相談できますが、特にメンタルヘルスや健康被害の対応に力を入れている機関です。電話だけではなくメール相談も可能。基本的に土日も開いているので、休日に利用したい方におすすめです。

労働条件相談「ほっとライン」

「ほっとライン」は、厚生労働省が委託しているサービスで、違法な残業時間やサービス残業、過重労働による心身への影響といった仕事の相談ができます。無料のサービスで、電話相談のみ。匿名で話すことが可能です。

みんなの人権110番

みんなの人権110番は、法務省が行っている電話相談サービスです。仕事に関する内容だけではなく、差別やハラスメント、プライバシー問題といった人権に関わる悩み全般を相談できます。法務局の職員や人権擁護委員が相談を受けてくれるようです。窓口によっては、面接での対応もあります。

相談先は自分に合ったものを

仕事に関する相談は、人間関係や待遇面など、デリケートな内容もあるでしょう。人によって悩みに対する捉え方もさまざまなので、相談先は身近な人や公的機関など、自身の状況や考えに合ったものを選択することをおすすめします。

参照元
厚生労働省
総合労働相談コーナーのご案内
厚生労働省
こころの耳
厚生労働省
労働条件相談ほっとライン
法務省
みんなの人権110番

仕事の悩みを相談する前にやるべき3つのこと

仕事に関する悩みを相談する際は、伝えたい内容を整理して冷静に話す必要があります。ただ自分の思いをぶつけるだけだと、相手にストレスを与えるだけで解決しないこともあるでしょう。下記の項目では、仕事の相談をする前にやっておくべき行動やポイントを解説します。

1.事前に相談する内容をまとめておく

相談したい内容は、あらかじめ簡潔かつ分かりやすくまとめておきましょう。話を整理せずに軸がないまま相談しても、上手く伝わらないこともあります。仕事の悩みによってどう感じ、相談をすることで何を改善したいのかを明示すると効果的です。そのためには、相談したい悩みごとをメモに書き出し、要点をまとめておくことをおすすめします。

2.客観的な視点を持つ

一方的に自分の見方や思考だけで話すと、事実とズレてくることがあります。主観で話していると次第に感情が高ぶってしまい、仕事への不平不満をぶつけるだけになってしまう恐れも。ただの愚痴になってしまわないように意識して相談しましょう。
どんなに自分が辛く感じていても、常に客観性を持って話すことが大切です。問題を多角的に見つめることで、相談していくうちに、自身では気づけなかった課題が見つかることもあります。また、相談相手も双方の立場から見たアドバイスがしやすいでしょう。

3.相談する相手を見極める

仕事の相談は今後の業務の方向性や人間関係を左右する可能性もあるため、相手を見極める必要があります。「ただ話を聞いてもらいたい」「問題解決に向けた専門知識を得たい」「すぐに対処してほしい」など、状況によって相談相手を決めることが大切です。
しかし、ハラスメント行為や違法な残業を早めに解決したい場合は、友人や家族よりも公的な機関や会社の窓口に相談すると良いでしょう。

仕事の相談内容で多いのは?

厚生労働省が実施している労働安全衛生調査によると、仕事に関するストレスや悩みで最も多かったのは仕事の量。仕事に関する失敗や責任についてストレスを感じる方も多い結果となりました。

  全体 男性 女性
仕事の量 43.2% 43.1% 43.4%
仕事の質 33.6% 34.1% 33.1%
対人関係 25.7% 22.6% 29.1%
役割の変化 17.9% 18.1% 17.8%
失敗・責任 33.7% 34.5% 32.9%
クレーム 17.7% 24.3% 10.0%
雇用の安定 11.9% 11.9% 12.0%
会社の将来性 20.8% 26.1% 14.8%

※一部抜粋
引用:厚生労働省「令和3年 労働安全衛生調査 個人調査(13p)

上記以外にも、労働条件や待遇、仕事内容との適性で悩む人は多いようです。「仕事の悩みにはどのようなものがある?解決方法も紹介!」のコラムでも、よくある仕事の悩みについてまとめているので参考にしてください。

参照元
厚生労働省
労働安全衛生調査(実態調査)

仕事の相談先で悩んだらエージェントも活用しよう

上司や家族など身近な人には相談しづらい、公的機関に相談しても解決しないといった仕事に関する悩みをお持ちの場合は、転職エージェントを活用するのもひとつの方法です。
転職エージェントとは、民間企業が運営を行う転職支援サービス。転職先の案内や選考サポートだけでなく、仕事に関する相談にも対応しています。
相談内容によって「今の仕事に適性はあるか」「今の会社で悩みが解決できるか」を第三者目線で判断してくれ、必要に応じて転職サポートも受けられるのがポイント。相談先で悩んだらエージェントもうまく活用してみましょう。

仕事の相談をしても問題が解消されない場合は、転職を視野に入れてみるもの手。前向きな気持ちと健康的な心身を維持して仕事をするには、自分に合った職場で働くことが大切です。
ハタラクティブでは、専任のアドバイザーが一人ひとりのお悩みをヒアリングし、適した職場を提案します。面接日の調整から選考対策、入社までをトータルでサポート。転職活動が初めての人も安心です。また、サービスはすべて無料。まずはお気軽にご相談ください。

仕事の悩み相談に関するQ&A

仕事をしていると、「誰かに相談したい…」と感じることもあるでしょう。ここでは、お悩みを解消するためのポイントをQ&A方式でお伝えします。

仕事が辛いです…

仕事が辛いときは、誰かに自身の気持ちを話してみるだけでもスッキリすることもあります。落ち着いて相談できる状況であれば、内容に応じて友人や上司、同僚などに相談してみましょう。溜め込まずに発散することが、最初に行える解決策ともいえます。仕事が辛いときの対策については「仕事が辛い!辞めたい事情と対策色々」も併せてご覧ください。

仕事を辞めたいときの相談は誰にすればいい?

仕事が辛くて会社を辞めたいと感じたときは、直属の上司に相談するのがベター。「退職の意志はまだ固まっていないけど悩んでいる」という場合は、信頼できる先輩や同僚に話てみても良いでしょう。また、辞めたいのに辞められないという状況であれば、「会社を辞めさせてくれない理由とは?違法性はある?対処法と相談先ご紹介」を参考にしてください。

相談をするときにうやっておくべきことは?

仕事の相談をするときは、先に自分の考えや抱えている問題を整理しておくことが重要です。また、相談したい内容によって話す相手も考えましょう。詳しくは、このコラム内の「仕事の悩みを相談する前にやるべき3つのこと」をご覧ください。

相談しても改善されない場合は?

職場や公的な機関などに相談しても状況が改善されない場合は、職場を変えてみるのも一つの手段です。悩みを抱えたまま同じ職場で働き続けるのは、心身に悪影響を及ぼすリスクがあります。働くということ自体が嫌になってしまうことも。転職によって、前向きに仕事に取り組めることもあります。ハタラクティブでは、業界を熟知したプロのアドバイザーが転職活動をサポート。経歴やスキルなどを考慮して適した職場を紹介します。

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