仕事をもう辞めたいと思ったときは、理由を明確にすることが大切
「もう仕事を辞めたい」「転職するべき?」と悩んでいる方もいるでしょう。仕事を退職する場合は、辞めたい理由が何なのかをしっかりと認識することが重要です。そのうえで、「様子をみる」「転職する」といった、必要な対策を講じましょう。このコラムでは、仕事を辞めたいと感じる主な原因や対処法、退職の判断基準を紹介しています。仕事を辞めて後悔しないための方法も解説しているので、ぜひご一読ください。
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もう仕事を辞めたい…このまま退職してもいい?
「もう仕事を辞めたい」と思っている方のなかには、なかなか退職に踏み切れずに悩んでいる方もいるでしょう。仕事を辞めたいと思ったときにすぐ退職すべきかどうかは、自分が現在置かれている状況や事情を鑑みて、「なぜ辞めたいのか」を明確にしてから判断するのがベターです。自分の選択を後悔しないためにも、じっくりと考えていきましょう。
社会人の8割以上が仕事にストレスを感じている
厚生労働省の「令和4年労働安全衛生調査(実態調査)(p.13)」によると、現在の仕事や職業生活に関することで、強い不安、悩み、ストレスとなっている事柄がある労働者の割合は82.2%に上ります。
ストレスの原因は、仕事の量の多さや職場の人間関係、仕事の失敗・責任の重さなど人によってさまざまです。ストレスが積み重なり、「仕事を辞めたい」と悩むことは珍しくないでしょう。まずは多くの人が同じような悩みを抱えている事実を知り、自分を責めずに客観的に現状を見つめ直すことが大切です。
参照元:厚生労働省「令和4年 労働安全衛生調査(実態調査) 結果の概要」
「辞めたい」と思いつつなかなか辞められないのは甘え?
「もう仕事を辞めたい」と思うのは、誰にでも可能性があることなので、甘えということはありません。特につらいことがあったり、気持ちが沈んでいたりするときはそのようなことを考えやすい傾向にあるでしょう。
ただし、「もう辞めたい」という気持ちが先走った状態で衝動的に退職すると、「やっぱり辞めなければよかった」「自分に合う仕事が見つからない」というように後悔してしまう恐れがあります。まずは今の自分の気持ちや現状を整理し、本当に仕事を辞めるべきか慎重に検討しましょう。以下のコラムでは、「働きたくない」と感じている方に、年代ごとの転職対策を紹介しています。50代以上の方にも参考になる内容があるので、あなたに合った対処法を見つけるきっかけに、ぜひ参考にしてみてください。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
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実際に行動を起こすことは、自分に合った働き方へ近づくための大切な一歩です。しかし、何から始めればよいのか分からなかったり、一人ですべて進めることに不安を感じたりする方も多いのではないでしょうか。
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「もう仕事を辞めたい」と思う5つの原因
ここでは、仕事を辞めたいと思う主な原因についてまとめました。
ハタラクティブの「若者しごと白書2025」によると、正社員が抱えている現職への不満には、以下のようなものが挙がっています。
※回答者数238人 ※5位まで抜粋
| 仕事に満足していない理由(正社員) |
|---|
| 1位 | 給与(33.6%) |
|---|
| 2位 | 仕事に面白みを感じない(17.2%) |
|---|
| 3位 | 人間関係の悪さ(11.8%) |
|---|
| 4位 | 休日・休暇日数(7.6%) |
|---|
| 5位 | 働き方の自由度(6.3%) |
|---|
参照:ハタラクティブ「若者しごと白書2025 仕事に満足していない理由(p.20,21)」
1位は「給与」でした。そのほか、職場の人間関係や仕事のやりがい、働き方などが不満につながることが多いようです。
以下で、「もう辞めたい」と思う主な原因について詳しく解説するので、自分の現状を考える参考にしてみてください。
参照元:ハタラクティブ「若者しごと白書2025」
1.会社の給料が仕事の量や内容に見合っていない
仕事内容や働きぶりに対して会社の給料が見合っていないことは、「もう辞めたい」と感じる原因になり得ます。給料が仕事のモチベーションにつながっている場合、自分が思っていたほど給料が貰えなかったり、頑張っても給料が上がらなかったりすれば、不満を抱えやすくなるでしょう。
また、同年代の友人と比べて自分の給料が低過ぎる場合も、退職や転職を検討するきっかけになることも考えられます。
2.職場の人間関係にストレスを感じている
上司との関係性や同僚との仲など、職場の人間関係が悪いことにストレスを感じて、「もう辞めたい」と考えるようになることもあるでしょう。仕事をするうえで、基本的に人とのコミュニケーションは欠かせません。職場の人間関係が悪いと、自分が思うように仕事ができないことも考えられます。
職場の人間関係に不満があるときは、辞める前に一度会社へ部署異動を申し出てみるのも一つの方法です。異動が実現すれば、状況が改善される可能性があります。また厚生労働省では、「ストレスチェック」を労働者が50人以上いる事業所で義務化しています。定期的に受けることで、自分のストレス状態を客観的に把握し、必要に応じて適切な対処を行うことが重要です。
参照元:厚生労働省「ストレスチェック等の職場におけるメンタルヘルス対策・過重労働対策等」
3.将来的な仕事のビジョンを描けない
在籍する会社で将来のビジョンが描けず、仕事を続けることに不安を感じる場合もあるようです。「もっとスキルアップしたい」「ゆくゆくはこんな仕事がしたい」のようにキャリアの目標がはっきりしているなかで会社との方向性に相違が生じると、自分の目標が達成できないと感じて「もう辞めたい」と思う可能性があります。会社に相談してみても問題が解決できそうにない場合は、転職活動の準備を進めていくのも良いでしょう。
4.仕事にやりがいを見出せない
職場の環境や待遇に不満はなくても、仕事にやりがいが見出せなければ「良い会社だけどもう辞めたい」と思うことがあるでしょう。ある程度経験を積んで業務に慣れてくると、仕事に物足りなさを感じることも。仕事の目標を見失い、現職に対する自分の適性に疑問を持ったり、働くうえでのモチベーションが低下したりすることもあるようです。
このような場合、尊敬できる上司や活躍している先輩の働き方を参考に自分の将来像を考え、モチベーションをアップさせるのがおすすめ。社内で自分がどうなりたいのかを明確にすると、目標意識を持って仕事に取り組める可能性があるでしょう。
5.休日出勤やサービス残業が多く仕事を休めない
仕事が忙し過ぎてプライベートな時間を持てないことがストレスになり、もう辞めたいと感じる場合もあります。休日出勤やサービス残業が常態化して仕事を休めない日が続くと、ストレスで心身ともに疲弊してしまうでしょう。「精神的に疲れた」「体力的にもう無理…」と思うまで追い込まれている場合は、無理をせず退職を検討するのがおすすめです。
以下のコラムでは、仕事を辞めたい理由別の対処法を紹介しているので、こちらもぜひご覧ください。
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「もう仕事を辞めたい」と感じやすい人の特徴
性格的な傾向や仕事に対する向き合い方によって、他の人よりも「仕事を辞めたい」というストレスを抱えやすい人がいます。
ここでは、精神的な負担を自分一人で抱え込んでしまいがちな人の特徴を5つ紹介するので、自分に当てはまるかどうかチェックしてみてください。
責任感が強い
与えられた仕事を最後まで完璧にやり遂げなければならないと考える責任感の強い人は、キャパシティを超えた業務でも無理をして引き受けてしまいやすいでしょう。
誰かに頼ることを申し訳なく思い、自分を犠牲にしてでもトラブルを解決しようとした結果、周囲からの期待が高まる一方で、自分の負担は限界に近づいてしまうケースは少なくありません。「自分が休むと職場が回らない」というプレッシャーから休息を取れず、ある日突然「もうすべてを投げ出して辞めたい」という衝動に駆られてしまう可能性があるでしょう。
完璧主義
小さなミスも許せず、常に100点の成果を出そうとする完璧主義の人は、自分自身に過度なプレッシャーをかけてしまいます。仕事の進捗が少しでも計画通りにいかないと強いストレスを感じ、自己嫌悪に陥りやすいでしょう。
また、他人の仕事の進行状況や進め方などが気になってしまい、他人に任せることができず、自分で仕事を抱え込んでしまうケースもみられます。常に張り詰めた状態で仕事をしているため精神的な疲労が蓄積しやすく、「これ以上完璧を維持するのは無理だ」と感じたときに、一気に仕事への意欲を失ってしまいやすいでしょう。
断るのが苦手
上司や同僚から仕事を頼まれた際に「ノー」と言えない性格の人は、自分の業務量を顧みずに仕事を引き受け、結果的にパンク状態に陥りやすいといえます。相手との関係性を悪化させることを恐れるあまり、自分の限界を伝えられないのが実情です。
「自分さえ我慢すれば丸く収まる」と考えがちですが、次第に理不尽な要求や雑務ばかりを押し付けられるようになり、不満が鬱積していきます。断れない状況が常態化することで職場の環境そのものが苦痛になり、「辞めることでしかこの状況から逃れられない」という思考に陥りやすくなるでしょう。
心配性
仕事のミスや将来のリスクに対して過度に不安を感じる心配性の人は、常に最悪の事態を想定して行動するため、精神的な消耗が激しくなります。「このメールの文面で相手を怒らせていないか」「自分の評価が下がっているのではないか」と、常に頭の中で考えを巡らせているタイプです。
周囲の何気ない言動にも敏感に反応し、ネガティブに捉えてしまうことが少なくありません。不安を打ち消すために過剰な確認作業を行い、労働時間が長くなることもあるでしょう。この慢性的な不安感から解放されたいという思いが、退職願望につながることもあるようです。
コミュニケーションが苦手
職場で円滑な人間関係を築くのが苦手な人は、業務上のちょっとした相談や質問ができず、問題を一人で抱え込んでしまいやすい傾向です。雑談の輪に入れず孤立感を感じたり、上司への報告のタイミングを逃してミスを拡大させてしまったりするケースもみられます。
適切なサポートを受けられないと、他の人よりも業務を進めるのに苦労し、結果が出にくくなってしまいます。周囲とのコミュニケーションにエネルギーを使い過ぎてしまい、「この職場には自分の居場所がない」「誰とも話さなくていい仕事に就きたい」と退職を考えることもあるでしょう。
心と体のSOSサインを確認しよう!
仕事のストレスが限界に達すると、心身にさまざまなSOSサインが現れます。「朝起きると涙が出る」「食欲がない、または食べ過ぎる」「休日は何もする気が起きず横になっている」といった変化には注意が必要です。
これらは疲労が蓄積している証拠であり、放置すると回復に時間がかかる状態に陥るリスクがあります。無理をして働き続けるのではなく、まずは自分の体に起きている異変を客観的に認識し、早急に休息を取るなど自分を守るための行動を最優先にしてください。
「もう仕事を辞めたい」と思ったときの対処法
仕事を辞めたいと思ったときは、「自分の気持ちを書き出してみる」「心身を休める時間を作る」などの対処法が有効です。ここでは、対処法をご紹介しますので、ぜひご一読ください。
1.自分の気持ちを書き出してみる
「もう辞めたい」という自分の気持ちを、思いつくままノートに書き出してみましょう。職場で抱えている問題や嫌だと感じていることなどを文字に起こし、自分の感情を見える化することで、今の状況を客観視できることがあります。気持ちが整理され、ストレス解消になったり、やるべきことが見えてきたりする可能性があるでしょう。
2.心身を休める時間を作る
ストレスでもう辞めたいと感じたときは、いったん仕事から離れる時間を持つことも大切です。長期休暇が取れる場合は、ゆっくりと心身を休めましょう。休暇の取得が難しい場合は、短くてもリラックスできる時間を意識的に作ることをおすすめします。
音楽を聴く、本を読むなど、自分が好きなことに時間を費やしてみてください。心と身体をリセットすることで、仕事を辞めたい気持ちが弱まったり、物事をフラットに考えられたりする効果があります。
3.仕事がすべてにならないようにする
仕事の忙しさやプレッシャーなどで「もう辞めたい」と思っているのであれば、少し肩の力を抜いてみるのも良いでしょう。仕事はあなたの人生の一部でしかありません。「頑張り過ぎて精神的に疲れた…」と感じている方は、「仕事がすべてではない」と考え、気楽な気持ちで物事と向き合ってみることも大切です。
もう仕事を辞めたいと悩んでいる方は、以下のコラムもあわせてご参照ください。
「仕事を辞めたら次がない」と思い詰めないようにしよう
「仕事を辞めたら次がない」と思い詰めないようにすることも大切です。世の中には、視野を広くして探せば多くの求人が出ています。厚生労働省の「一般職業紹介状況(令和8年7月分)について」によると、令和4年のハローワークの有効求人倍率は平均で1.18倍で、求職者数よりも求人数のほうが多い状態です。この結果から「仕事を辞めたら次がない」ということはないといえるので、必要以上に自分を追い込まないようにしましょう。
参照元:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年7月分)について」
4.具体的なリフレッシュ方法を試す
日常的に蓄積するストレスをこまめに発散することは、仕事を辞めたいという衝動を抑える有効な手段です。自分に合ったリフレッシュ方法を日常に取り入れましょう。
以下で、おすすめのリフレッシュ方法を5つご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
おすすめなリフレッシュ方法
- 有給休暇を利用する
- 適度な運動を取り入れる
- 生活リズムを整える
- 趣味の時間を作る
- 旅行や外出でリフレッシュする
有給休暇を利用する
思い切って有給休暇を取得し、仕事の連絡を一切絶つ日を作ります。スマートフォンの通知をオフにして、仕事のプレッシャーから完全に解放される時間を確保することが目的です。平日であれば土日祝日に比べると混雑を避けやすく、ゆったりとした時間を過ごすことで心身の緊張を解きほぐすことができるでしょう。
適度な運動を取り入れる
ウォーキングやジョギング、ヨガなど、軽く汗を流す程度の運動を日常に取り入れることで、リフレッシュ効果が期待できます。体を動かすことで、悩み事から意識を逸らすことができ、睡眠の質の向上にもつながるといわれています。「帰宅後に自宅の周りを15分歩く」「エレベーターではなく階段を利用する」などを意識してみるのもおすすめです。
生活リズムを整える
不規則な生活は自律神経の乱れを招き、メンタルの不調に直結するといわれています。こうした事態を防ぐためには、毎日同じ時間に起床・就寝し、朝の光を浴びて朝食を摂るという基本的な生活習慣を意識するのが有効です。睡眠時間を十分に確保することで、ストレスに対する耐性が高まり、日中の業務における集中力やポジティブな思考を維持しやすくなるでしょう。
趣味の時間を作る
仕事とは全く関係のない、純粋に自分が楽しめる趣味の時間を持つこともリフレッシュに有効です。映画鑑賞・読書・料理・ゲームなど、自分が没頭できるものに時間を使ってみましょう。仕事の成果や評価を気にせず「楽しい」という感情に浸ることで、精神的な充足感を得られます。また、楽しみがあることで、平日の仕事へのモチベーションも維持しやすいでしょう。
旅行や外出でリフレッシュする
普段の生活圏から離れ、自然豊かな場所へ旅行したり、気になっていたカフェに出かけたりすることもリフレッシュになり得ます。美しい景色を見たり、美味しいものを食べたりする経験は、凝り固まった思考をリセットしてくれるでしょう。日帰り温泉や近場の公園への散歩など、手軽にできる環境の変化でも十分な気分転換になります。
5.働きながら相談・対処する
一人で抱え込まず、周囲の力を借りて現状の改善を図ることも重要です。退職を決断する前に、働きながらできる具体的な対処法を実行してみましょう。
信頼できる人に相談する
家族や友人、信頼できる先輩など、第三者に悩みを打ち明けることで気持ちが楽になる可能性があります。話を聞いてもらうことでストレスが軽減されるほか、自分では思いつかなかった客観的なアドバイスをもらえることもあるでしょう。社外の人であれば、利害関係を気にせず率直な意見を聞けるため、状況を冷静に見つめ直すきっかけになります。
仕事の進め方を見直す
業務量が多くてつらい場合は、自分のタスク管理や仕事の進め方に改善の余地がないか見直してみましょう。仕事を効率よく進めたい場合は、優先順位をつけて重要度の低い業務は後回しにしたり、自動化できるツールを活用したりするのが有効です。
また、上司に業務状況を報告し、一人に負担が偏らないようチーム内でのタスクの再分配を提案するのも手でしょう。
部署異動や配置転換を相談する
人間関係や仕事内容のミスマッチが原因であれば、会社の人事部や信頼できる上司に部署異動を申し出るのも有効な手段です。会社を辞めずとも、所属するチームや担当業務が変わるだけで問題が解決するケースは多々あります。退職という最終手段に出る前に、社内で環境を変える可能性を探ってみる価値は十分にあるといえるでしょう。
専門家(産業医・カウンセラーなど)に相談する
社内の産業医や、外部のキャリアカウンセラーなど、専門的な知識を持つ人に相談してみるのも方法の一つです。心身の不調を感じている場合は、産業医の面談を受けることで、業務量の調整や休職の提案などの適切な措置を受けられる可能性があります。専門家の第三者的な視点は、今後のキャリアを冷静に判断するうえで非常に役立ちます。
もう仕事を辞めたい…退職するかどうかの判断基準
ここでは、「もう仕事を辞めたい」と思っている方向けに、退職するかどうか悩んだ際の一般的な判断基準を挙げています。なお、人によって状況は異なるため、下記はあくまで参考程度に確認してみてください。
仕事を辞める・変える選択を検討したほうが良い場合
現状の環境が自分に多大な悪影響を及ぼしており、自力での改善が見込めない場合は、早めに新しい環境へ移る準備を始めるのが賢明です。
仕事を辞める・変えるほうが良いケース
- 人間関係のストレスが大きい
- 仕事が原因で体調を崩している
- 自分の仕事が正当に評価されない
- 会社の業績や先行きに不安がある
- いわゆる「ブラック企業」に該当する
人間関係のストレスが大きい
パワハラやモラハラが横行している、または特定の人物から継続的な嫌がらせを受けているなど、人間関係のストレスが極めて大きい場合は退職を検討しましょう。他人の性格や職場の風土を変えるのは非常に困難であり、我慢し続けると精神的に大きなダメージを負う可能性があります。今の職場から離れるのも身を守るための手段の一つです。
仕事が原因で体調を崩している
睡眠障害、激しい動悸、出社前の吐き気など、仕事のストレスが原因で明確な体調不良が現れている場合は、速やかに休職または退職を検討すべきです。健康を犠牲にしてまで続けるべき仕事はありません。無理をして決定的な不調に陥ると、その後の社会復帰にも長い時間を要する可能性があるため、早期の決断が重要といえるでしょう。
自分の仕事が正当に評価されない
継続的に成果を出しているにもかかわらず「給与に反映されない」「昇進の機会が与えられない」といった不当な扱いを受けている場合は、見切りをつけるタイミングです。評価基準が曖昧であったり、年功序列の風習が強すぎたりする環境では、モチベーションの維持が困難といえます。自身の能力を正当に評価してくれる企業へ移るのがおすすめです。
会社の業績や先行きに不安がある
「給与の遅配が発生している」「主力事業が長期的に赤字である」「有能な人材が次々と辞めていく」など、会社の経営状況に深刻な不安がある場合は、早めの転職活動をおすすめします。会社の倒産や大規模なリストラが起きてからでは、焦って不利な条件で転職先を決めてしまうリスクがあるため、余裕があるうちに行動を起こすことが大切です。
いわゆる「ブラック企業」に該当する
「違法な長時間労働が常態化している」「残業代が支払われない」「有給休暇の取得を禁止される」といった、いわゆる「ブラック企業」に該当する場合は一刻も早く退職を検討すべきです。劣悪な労働環境で働き続けても状況が改善する見込みは薄く、自身のキャリアや健康に悪影響が出る可能性があります。
仕事を辞めない・変えない選択も探ったほうが良い場合
一方で、一時的な感情や状況によって辞めたいと感じている場合は、少し時間を置くことで問題が解決する可能性があります。
仕事を辞めない・変えないほうが良いケース
- 時間が経てば状況が変わりそう
- 部署異動や業務内容の変更ができそう
- 昇給・昇格の見込みがある
- 転職の目的や希望条件がまだ固まっていない
- 今辞めるとキャリアに影響が出そう
時間が経てば状況が変わりそう
「特定のプロジェクトが終了するまでの数ヶ月間だけ異常に忙しい」「急な退職者が出て一時的に人員不足に陥っている」といった、期限が明確な状況であれば、すぐに退職を決断せず様子を見るのが得策です。繁忙期を乗り越えれば元の落ち着いた環境に戻る可能性が高いため、一過性のつらさだけで判断しないようにしましょう。
部署異動や業務内容の変更ができそう
現在の上司や業務内容に不満がある場合でも、定期的な人事異動が予定されていたり、社内公募制度を利用できたりする場合は、「退職せずに環境を変えられるかどうか」を検討してみるのがおすすめです。これまでの社歴や信頼関係を維持したまま新たな業務に挑戦できるのは、転職にはない大きなメリットといえます。まずは社内での異動の可能性を真剣に探ってみましょう。
昇給・昇格の見込みがある
「近い将来に役職に就く予定がある」「または昇格試験を控えている」など、待遇改善の明確な見込みがある場合は、その結果が出るまで待つ価値があるといえるでしょう。役職が変われば裁量が広がり、仕事のやりがいや給与に対する不満が解消されるケースも少なくありません。キャリアのステップアップを遂げてから転職する方が、市場価値も高まるでしょう。
転職の目的や希望条件がまだ固まっていない
「ただ今の仕事から逃げたい」という漠然とした理由だけで、次にやりたい仕事や希望する条件が全く定まっていない段階での退職は危険です。転職活動の軸がブレてしまい、再び自分に合わない企業を選んでしまうリスクが高まります。まずは自己分析を深め、次にどのような環境で働きたいかが明確になってから行動に移しましょう。
今辞めるとキャリアに影響が出そう
入社して数ヶ月しか経っていない、または短期間での離職をすでに複数回繰り返している場合、今すぐ退職すると転職活動において「忍耐力がない」とマイナス評価を受ける懸念があります。ハラスメントに悩んでいる、やりたいことがはっきりしたなど、明確な理由がない限りは最低でも1年程度の経験を積み、職務経歴書に書ける実績を作ってから退職を検討するのが無難です。
転職してすぐに辞めるのはダメ?
転職直後は慣れない環境で仕事を覚えなければならず、大変な時期といえます。仕事に慣れる前にすぐ辞めてしまうと、その後の転職活動で「仕事が長続きしない人なのでは?」と採用担当者から不安視され、就職しにくくなる恐れもあるので注意が必要です。
ただし、以下のコラムで説明しているように、明確な理由があれば早期退職するのも選択肢の一つです。
もう仕事を辞めたい!後悔しない選択をするには?
退職するかどうかの選択で後悔しないためには、「周囲の意見に影響され過ぎない」「自分が納得できる答えを探す」「仕事を辞めたい原因はクリアにしておく」などが重要です。「もう仕事を辞めたい」と考えている場合は、以下を参考にしてみてください。
周囲の意見に影響され過ぎない
退職するかどうか悩んでいるときは、周囲の意見に影響され過ぎないようにしましょう。職場の上司に退職希望を出せば引き止められる場合もありますが、辞めたい気持ちが強い場合は、自分の意思をしっかりと伝えることが大切です。
もし家族に仕事を辞めることを反対されて悩んでいるのであれば、あなたの考えや思いを包み隠さず説明したり、退職後のキャリアプランを伝えてみたりすると、理解を得られやすくなるでしょう。
自分が納得できる答えを探す
退職するか迷ったときは、自分が納得できる答えを探すことを意識してみてください。「もう仕事を辞めたい」と考える一方、「自分が辞めたら会社に迷惑がかかるかも」「辞めたら次がないのでは」と退職を躊躇してしまう場合もあるようです。
退職後について考えながら行動するのは悪いことではありませんが、周囲に気を遣い過ぎたり先を心配し過ぎたりすると、自分がどうしたいのかを見失ってしまうことも。現状に疑問や不満を抱いているなら、まずは自分の気持ちを見定めることが肝心です。
仕事を辞めたい原因はクリアにしておく
前述したように、仕事を辞めたい原因は明確にしておきましょう。原因によっては、辞める必要がないことも。たとえば、人間関係に悩んでいるなら部署異動の願いを出す、仕事の量が多過ぎるなら上司に調整をかけ合ってみるなど、対策を講じれば問題が解消されるはずです。
また、「もう辞めたい」と思う理由を曖昧にしたまま転職すると、次の会社でまた同じ悩みを抱え、転職を繰り返すリスクがあるため気をつけましょう。
円満に退職するコツ
円満に退職するコツは、「退職意思を伝えるタイミングに配慮する」「仕事の引き継ぎをしっかりと行う」「お世話になった職場の人に挨拶をする」などです。退職の仕方については、以下のコラムを参考にしてみてください。
仕事を辞められないことで失うものもある
仕事を辞めたいと感じながらも辞められないことで、以下のような重要なものを失う可能性があります。
仕事を辞められないことで失う可能性があるもの
- 人間関係
- 健康
- 自己成長のための時間
- 将来の選択肢
- 自己肯定感
人間関係
つらい仕事の状態が続くと、人間関係を維持するエネルギーを失い、友人や同僚との関係が希薄化してしまうことがあります。不安やストレスが原因で、人と会うことを避けるようになり、結果的に周囲から孤立してしまうことも考えられるので注意が必要です。
健康
心身の健康は、長期にわたるストレスにより深刻に影響を受けます。眠れなくなったり、慢性的な疲労感に悩まされたりすることで、体調を崩す可能性があります。また、精神的なストレスが蓄積すると、メンタルヘルス問題に発展するリスクもあります。
自己成長のための時間
現状に満足できず、悩み続けることで、自己成長のための貴重な時間を失うことになります。成長できる機会を逃し続けると、キャリアアップの可能性が減少し、長期的な自己実現に悪影響を及ぼすこともあるでしょう。
将来の選択肢
現在のつらい状況に耐えることで、転職やキャリアチェンジなどの将来の選択肢が狭まる可能性があります。適切なタイミングで行動を起こさないと、後悔する結果になりかねません。
自己肯定感
長期間にわたり、自分の意志を抑え込むことで、自己肯定感が低下することがあります。自分を信じる力が弱まると、新しいチャレンジに対する意欲も失われてしまい、結果的に人生全体の満足感が低下することにつながります。
仕事を辞めたいと心から思うなら転職を検討しよう
深く考えたうえで「やはり辞めるべきだ」と結論が出たのなら、前向きに次のステップへ進みましょう。行き当たりばったりにならないための準備が必要です。
退職を決めたらやるべき5つの準備
退職の意思を固めたら、スムーズに次のキャリアへ移行するために以下の準備を順番に進めていきましょう。
辞める理由を明確にする
先述のとおり、今の会社の何が不満で辞めるのかを再度リストアップし、明確にします。この退職理由は、転職活動時の「企業選びの軸」のベースとなります。ネガティブな理由だけで終わらせず、「残業が多すぎたから、次はワークライフバランスが整った環境で効率的に働きたい」というように、前向きな希望へと変換しておくことが大切です。
優先順位を明確にする
次の職場で何を最優先に求めるのか、条件の優先順位を決めます。「年収アップ」「年間休日数」「リモートワークの有無」「職場の雰囲気」など、すべての希望を叶える企業を見つけるのは至難の業です。絶対に譲れない条件をトップ3程度に絞り込み、逆に「通勤時間は多少長くても妥協できる」といった妥協点も決めておくと、企業選びがスムーズになります。
これまでのキャリアを棚卸しする
自分がこれまで経験してきた業務内容、身につけたスキル、達成した実績を詳細に洗い出します。営業成績などの客観的な数字だけでなく、「業務マニュアルを作成して効率化に貢献した」「後輩の指導を任されていた」といった定性的な経験も重要なアピールポイントになるので洗い出しておきましょう。キャリアの棚卸しを行うことで、職務経歴書の作成がしやすくなります。
今後のキャリアプランを描く
転職先でどのようなスキルを身につけ、5年後、10年後にどのようなポジションで活躍していたいのかという「キャリアプラン」を描きます。目標が明確であれば、面接の場で「なぜ御社を志望するのか」という質問に対して、一貫性のある説得力を持った回答ができるでしょう。自分自身の働くモチベーションを維持するためにも重要な作業です。
自己分析と企業分析を行う
自分の強みや弱み、価値観を客観的に把握する「自己分析」と、応募候補となる企業の事業内容や社風、業界の動向を調べる「企業分析」を徹底して行いましょう。この2つをすり合わせることで、自分が入社後に活躍できる企業(ミスマッチの少ない企業)を見極められます。求人票だけでなく、企業の公式Webサイトなどもチェックして情報を集めましょう。
転職に有利な時期
一般的に求人が増える時期は、年度が切り替わる3~4月、上・下半期の境い目となる9~10月といわれています。しかし、転職しやすい時期は業界や職種によって異なるもの。気になる企業や業界、職種がある場合は、志望先の求人が増える時期を事前に調べておきましょう。
退職を切り出す前に押さえておきたい注意点
上司に「辞めます」と伝える前には、以下の点に留意し、トラブルを防ぐ心構えをしておきましょう。
感情的にならず一度立ち止まる
上司と衝突した直後や、大きなミスをしてひどく落ち込んでいるときに、その勢いのまま「辞めます」と伝えるのはNGです。感情的になっているときは視野が狭くなっており、後で冷静になったときに「もう少し冷静に話し合えばよかった」と後悔するリスクが高まります。必ず一晩以上置いて、感情の波が収まってから論理的に伝えられるように準備をしましょう。
引き止められても流されない
優秀な人材や人手不足の職場であるほど、上司から「給料を上げるから」「異動させるから」と強い引き止めに遭う可能性があります。しかし、その場しのぎの口約束で待遇が改善されないケースはゼロではありません。自分の中で退職の意志と次の目標が固まっているのであれば、毅然とした態度で感謝を伝えつつ、退職の意向が揺るがないことをしっかりと伝えることが大切です。
まとめ
「もう仕事を辞めたい」と感じたときは、まず辞めたい理由を明確にすることが大切です。社会人の8割以上が仕事にストレスを感じており、そう思うこと自体は珍しくありません。自分を責めず、心身のSOSサインにも気を配りながら、今回紹介した判断基準や対処法を参考に「様子を見る」か「転職する」かを見極めましょう。転職を決めたら、原因の整理や準備を一つずつ進め、後悔のない選択を目指してください。
「もう仕事を辞めたい」とお悩みの方は、ぜひ就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、20代向けに専任アドバイザーが無料で求人紹介から内定後のフォローまで行っています。お一人で悩まず、お気軽にお問い合わせください。
「もう仕事を辞めたい」と思ったときのQ&A
ここでは、「仕事を辞めたいのは甘え?」「仕事の辞めどきは?」など、「もう仕事を辞めたい」と思ったときによくある疑問やお悩みをQ&A形式で解決します。
「精神的に限界」を理由に退職してもいい?伝え方は?
心身の健康が最優先ですので、精神的に限界を感じているなら退職して問題ありません。会社に伝える際は、正直に「体調不良により業務の継続が困難なため」と伝えます。必要であれば医療機関を受診し、医師の診断書を提出することで、休職の提案やスムーズな退職手続きにつなげやすくなります。
仕事を辞めたいと思いながら毎日働くのは甘えですか?
決して甘えではありません。労働環境の不満やキャリアへの不安など、明確な理由があって悩むのは社会人として自然な反応です。
ただし、悩みながら漫然と働き続けるのは精神衛生上よくありません。現状を変えるために社内で動くか、転職に向けた準備を始めるか、前向きな行動を起こすことが大切です。
仕事を辞めた方がいい「ストレス限界のサイン」とは?
「休日も仕事のことが頭から離れない」「常にだるくて起き上がれない」「些細なことで涙が出る」「食欲が極端に減る、または増える」といった症状は、ストレスが限界に達している危険なサインです。これらを放置すると深刻な不調につながる恐れがあるため、早急に休息を取るか、専門家に相談してみましょう。
辞めたいけどお金が不安…退職前にできることはある?
金銭的な不安を解消するには、在職中に転職活動を行い、次の就職先を決めてから退職するのがおすすめです。どうしても先に退職したい場合は、失業保険(雇用保険の基本手当)の受給要件や支給額を事前にハローワークで確認し、数ヶ月分の生活費を確保してから退職に踏み切るように計画を立てましょう。
仕事辞めたいけど次がない…
「次がない」と思い込んでいる状態は、疲労により視野が狭くなっているサインかもしれません。転職市場には年齢や未経験を問わない求人が多数存在します。まずは転職エージェントに登録し、どのような求人があるか相談してみるのがおすすめです。プロの客観的な視点により、自分の市場価値に気づきやすくなります。
エージェント利用を検討している方は、ぜひハタラクティブにお問い合わせください。プロのキャリアアドバイザーが求人紹介や選考対策、内定後のフォローなど、就職活動を無料でサポートいたします。