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仕事が一年続かない原因は?働き続けるコツとおすすめの仕事
更新日
この記事のまとめ
- 仕事が一年続かない原因には、人間関係や労働環境といった職場起因がある
- 退職に対する軽視や適職が分からないなども、仕事が一年続かない原因になる
- 仕事が一年続かない状況を繰り返すと、社会的信用や収入が下がるリスクがある
- どうしても一年足らずで仕事を辞めたいときは、上司に相談したり求職したりする
このコラムでは、「一年続かない」など仕事を短期間で辞めてしまう原因と対処法をまとめています。仕事が続かない原因にはいろいろあるものの、大きく「会社に原因がある場合」と「労働者に原因がある場合」に分けられます。短期間での離職を繰り返すと転職活動にも大きな影響を及ぼすため、仕事が続かなくて「人生終わり」と安易に決めつけるのではなく、コラムで原因を把握し、適切な対処を行いましょう。
仕事が続かない原因
仕事が続かない理由に、職場の人間関係や業務に対する不満などがあります。以下に、職場に起因する主な原因を詳しく解説するので見ていきましょう。
仕事が続かない原因
- 職場の人間関係が良くない
- 労働環境が良くない
- 正当な評価を受けられない
職場の人間関係が良くない
職場の人間関係の悩みは多くの人が経験しています。職場は一日の多くを過ごす場所。また、仕事は一人では行えないため職場の人間関係は労働意欲に直結するとも考えられます。
苦手な上司や同僚がいたり、高圧的かつ否定的な態度を取られたりする場合、会社に行くのが辛くなって辞めてしまうようです。
労働環境が良くない
残業が多い会社だと十分に体を休めることができず、業務へのモチベーションも次第に下がってしまいます。また、業務内容や業務量に対して給与が低すぎたり、手当やボーナスがなかったりと、労働環境の悪さは仕事を辞める大きな理由になるでしょう。
正当な評価を受けられない
会社から正当な評価を受けられないと、モチベーションが上がらないのは当然です。どんなに努力をしていい結果を出しても、評価基準や評価体制があいまいだと適切に還元されないことも。
また、近年では減りつつあるものの、年功序列を重視する企業もあります。大きな成果を出しても年齢や勤続年数を理由に評価されなければ、一年経たずに仕事を辞めてしまっても仕方ないといえるでしょう。会社からの評価に納得できずに悩んでいる方は「会社で評価されないのはなぜ?考えられる原因を解説」のコラムもあわせてご覧ください。
仕事が一年続かない…労働者側に考えられる原因とは
この項では、仕事が続かない人に共通する特徴についてご紹介します。仕事を一年ほどで辞めてしまうことが多い場合は、自分の考え方や行動を振り返ってみましょう。
1.自分を過大評価している
「自分は今より良い会社で働けるだろう」「さらに条件の良い企業なら能力を活かせるはず」など、自信過剰で上昇志向が強いタイプの人は、仕事が続かない傾向にあります。
常に高みを目指す姿勢は素晴らしいこと。しかし、自分の市場価値を客観視できないまま転職して職場を変えても、「思っていたのと違う」という状況になりやすく、結果として仕事が一年続かない状況になるようです。
自分に自信がないのも仕事が続かない原因
自分を過小評価しすぎるのも、自信がなくなり「会社を辞めたい」という気持ちが芽生えてしまいます。自分に自信がない人は、仕事でミスをしたときやうまくいかないときに自己嫌悪に陥りやすい傾向にあります。努力して困難を乗り越えようとするのではなく、「自分には能力がない」「自分はメンタルが弱い」とネガティブな考えを抱きやすいため、大変なことがあるとすぐに会社を辞めてしまい、仕事が続かないようです。
2.周囲と比べてしまう
「隣の芝生が青く見える」タイプの人も、仕事が続かないことが多いようです。
自分に向いている企業や職種を考えず、給料・福利厚生・休暇といった高待遇の条件にばかり気を取られて職選びをすると、仕事の本質である業務内容が合わないことも。次第にほかの企業が良く見えるようになり、一年以上続けずに辞めてしまうという事態になるようです。
自分と周囲を比べるのをやめ、自分自身と向き合うためのヒントを知りたい方は、「他人と比較する時間があれば、過去の自分と比較を」のコラムも参考にしてみてください。
3.退職に対して軽い気持ちで考えている
職場で問題が生じたとき、解決するよりも先に「合わないなら辞めてしまえば良い」という考えが先に出てきてしまう人は、仕事が続かない傾向。「仕事なんて探せばいくらでもある」という軽率な考えで転職を繰り返すため、次の仕事に就いても再びすぐに辞めてしまうのです。
4.自分に合う仕事が分かっていない
自己分析をしっかりしないまま就職した人は、入社後にミスマッチを感じやすく、仕事が続かないことがあります。自分の得意不得意や適性が分からないと仕事で能力を発揮するのが難しいため、「合わない」と感じて、仕事を辞めてしまうようです。
5.仕事をするうえでの目的がない
「とりあえず仕事は生活のため」「会社から言われた仕事をしているだけ」など、仕事をする上での自分なりの目標がない人も仕事が続かない傾向にあります。仕事内容や業務成績、達成感、やりがいなどへの関心が薄いため、惰性で仕事をしている状態になってしまい、些細なきっかけですぐに辞めてしまうことが多いようです。
また、仕事のほかに収入があると目的を持ちにくい傾向があります。仕事以外に安定した収入がある場合は働かなくても生活していけるため、「辞めたい」と思ったとき無理にその職場に留まる必要がありません。そのため、仕事に不満が生じたり、自分のやりたいことがほかにできたりしたら、辞めてしまうようです。
6.すぐに飽きてしまう
飽きやすい人も仕事が続かないことがあります。20代や30代に限らず、仕事に飽きてしまう人は少なくありません。仕事の醍醐味やおもしろさは、小さなハードルを幾つも乗り越えて試行錯誤を続けるうちに徐々に生まれるものです。「仕事に一年耐える」という経験は、ただの時間ではありません。 この期間に得られる学びや成長は、大きな財産となるでしょう。
仕事の目的や本質に目を向けず、単なる作業として捉えていると、楽しみを見出せません。次第に仕事がつまらなくなって投げ出してしまうこともあるでしょう。今、仕事に物足りなさを感じている方は、「仕事に飽きたときはどうする?つまらなくなったときの対処法をご紹介」のコラムもあわせて、ぜひご覧ください。
仕事が一年続かない…短期間の離職で生じるリスク
仕事を辞めるとストレスから解放されたり、新しいことにチャレンジできたりするメリットがあるのは事実。しかし、退職と転職を繰り返すことにはデメリットもあります。以下で、仕事が一年以上続かないことで起きるリスクを見ていきましょう。
短期間の離職で生じるリスク
- 社会的信用が得にくくなる
- 同年齢に比べて収入が低くなる
- 辞めることが癖になる
- スキルアップしにくくなる
社会的信用が得にくくなる
仕事が続かない人は社会的信用が得にくく、マイナスな評価につながる可能性があります。なぜなら、住宅ローンの審査などで「次の仕事もすぐに辞めてしまいそうだから、完済は難しいのでは」と判断されやすくなるからです。
また、転職活動では、一つひとつの業務経験が浅い・専門スキルがない・忍耐強さがないなどの低評価を受けて採用に影響してしまうことも考えられます。過度な転職回数は信頼性にも欠けるため、転職活動が難航する原因にもなりえるでしょう。「転職は何回までなら許容範囲?マイナスイメージを持たれないポイントとは」のコラムもご覧ください。
同年齢に比べて収入が低くなる
短期間での転職を繰り返しているということは、1社あたりの在籍年数が短いということ。つまり、スキルや経験が年齢に見合う以上に浅く、転職しても給与が高くなることは少ないでしょう。
また、一般的には夏のボーナスは前年の10月から3月、冬のボーナスは4月から9月の勤務状況や成果が査定対象。短期間で転職を繰り返していると、この査定時期に在籍せずボーナスが支給されなかったり、支給されても十分な査定ができずに少額になったりする可能性が高まります。
辞めることが癖になる
仕事が続かず、短期間での退職を繰り返すと辞め癖がついてしまうというリスクも。
辛いことがあったらすぐに辞めるという癖がつくと、仕事を変えても困難が起きるたびに逃げたくなってしまいます。努力して乗り越えた経験やそれによって得られるスキルがないまま年月が経つと、自分に自信がつかないばかりか、将来転職が難しくなる可能性も考えられるでしょう。
一度辞め癖がついてしまうと、それを克服するのは容易ではありません。一年以上同じ会社で働き続けることを目標に、少しずつでも良いので、仕事に対する向き合い方を変えてみましょう。
スキルアップしにくくなる
1社あたりの在籍期間が短いため、特定のスキルや経験を持てないのは大きなデメリット。すぐに転職してしまうので、どの会社でも基礎しか学べずにスキルが身につかないでしょう。
このように、仕事が一年以上続かないことによるリスクを分かっていても、辞めたくなってしまうことはあるでしょう。「『もう働きたくない』という20代~40代の方へ!疲れた人に適した働き方とは」では、「働きたくない」という気持ちを変える方法についてご紹介しています。将来について検討する際の参考にご覧ください。
仕事が続かない現状を打破する5つのポイント
「仕事が続かない」と悩んでいるなら、自分の行動を振り返り仕事に対する意識を変える必要があります。安易に辞められると考えるのではなく、「慣れるまでは続けよう」「△△のために仕事をする」といった目的を設定するのがおすすめ。仕事が続かない方は、長続きさせるために以下のポイントを意識してみると良いでしょう。
仕事が続かない現状を打破するポイント
- 自分の行動を振り返ってみる
- 慣れるまで続ける
- 仕事をする理由を明確にする
- 完璧主義をやめる
- 仕事とプライベートを切り分ける
1.自分の行動を振り返ってみる
職場の人や仕事内容に不満を抱いて仕事が一年以上続かない傾向にある人は、過去の行動を振り返って改善できる点がなかったか考えてみましょう。
職場に不満を感じて辞めたものの、自分の考え方や対応の仕方を変えることで、状況を良くできた可能性もあります。自分本位にならず相手の立場に立って考えたり、広い視野で物事を見たりするのは、仕事を続けるために必要なことです。
2.慣れるまで続ける
就職や転職したあと、十分な経験や業務を持たないまま転職するのは良くありません。どんな仕事でも、入社してから一定の期間は基礎を学んだり簡単な仕事から挑戦したりするもの。それにもかかわらず「やりたい仕事ができない」「この仕事は自分に合わない」と判断して短期間で辞めてしまうと、同じ経験を繰り返すことになります。
一年以上同じ会社で働くことで、その会社の文化や業務の流れを深く理解し、自分の強みや弱みを客観的に把握できるように。数か月など入社すぐに退職したくなってもこらえて働き続けることで、やりたい仕事ができたり、仕事に対する考えが変わったりする可能性は大きいでしょう。
3.仕事をする理由を明確にする
「なぜこの会社に入ったのか」という原点に立ち返って考えてみたり、改めて仕事の目標を立て直してみたりすることも必要です。
与えられた仕事を漠然とこなしているだけでは、やりがいや達成感を得るのは難しいもの。「この会社でどうなりたいか」という目標を明確にしたうえで、自分なりに仕事のモチベーションを上げる工夫を加えると前向きになる可能性が高いです。小さな成功体験を積み重ねて、充実した気持ちを味わえれば仕事が続かない悩みを克服できるでしょう。
仕事に対する考え方や、働き方について幅広く解説しているコラム「仕事をする意味は?なぜ働くのか悩んだときの仕事との向き合い方を紹介」も参考にしてみてください。仕事に対するモチベーションを上げるヒントや、自分らしい働き方を見つけるための手がかりが得られるかもしれません。
働かなければいけない状況にする
仕事をしなくても暮らしていける人は、働かないといけない環境に自分をおくことも大切です。一人暮らしをして自分で生活費を支払ったり、何歳までにいくら貯金をするという目標を立てたりするのがおすすめ。働いて収入を得ないと難しい状況になれば、仕事が一年以上続かない状況から抜け出せるでしょう。
4.完璧主義をやめる
真面目で完璧主義なことは悪いことではありません。しかし、完璧を求めすぎると精神的に疲れてしまい、仕事にネガティブな気持ちが生まれてしまいます。時には「まあ良いか」と楽観的に仕事に取り組むことも必要です。
失敗をなくそうと仕事に取り組むことは良いことですが、無理のないように力の入れ加減を調整することが大切です。
みんなに好かれようとしない
人とうまく関われずに悩んでいる人は、職場の全員に好かれようとするのはやめましょう。男性女性問わず仕事が長続きしない原因として、人間関係の悩みを抱えがちです。仕事を一年以上続けていると、人間関係のトラブルや気になることが出てくることもあるでしょう。しかし、会社での人間関係は、個人的に親しくなることよりも業務を円滑に進めることを目的としたものです。仮に嫌われたとしても「人間関係が嫌な会社だ」と決めつけて辞めてしまうのはナンセンスととらえましょう。
5.仕事とプライベートを切り分ける
仕事が続かない方は、休みの日は思い切り遊んだり眠ったり、好きなことをして過ごすことをおすすめします。家に帰ってからも「仕事で失敗してしまった」「嫌な仕事を任されてしまった」などと考え続けていると、気持ちをリフレッシュできません。考えて解決する内容ならば無駄ではありませんが、考えても仕方のないことに時間を使うのなら、プライベートの時間は気持ちを切り替えて楽しんだ方が有意義です。
仕事とプライベートの両立を実現する、メリハリのある働き方のヒントを具体的に解説している「仕事とプライベートの両立方法とは?切り替え方のコツやメリットも解説」もぜひ参考にしてみてください。
職場以外の人と会ってみる
職場の人としか会っていないと自分の世界が狭まってしまうので、仕事と関係ない友人や先輩、家族や恩師などと会って話すのもおすすめです。自分の悩みを相談すれば、客観的なアドバイスをもらえることがあります。話をすることで、自分を冷静に見つめ直すこともできるでしょう。
また、自分とは違う職種の人の話を聞くと、「大変なのは自分だけではない」と分かり、今の職場で頑張ってみようと思えることもあります。
短期間で仕事を辞めたいときはどうすれば良い?
前述したポイントを意識しても「仕事を辞めたい」という気持ちが強い人は、会社の上司に相談したり、仕事を休んだりすることを検討してみるのも一つの手です。
短期間で仕事を辞めたいときはどうすれば良い?
- 上司に相談する
- 休職する
- 転職する
上司に相談する
自分の仕事を日々近くで見ている上司に、苦しい・辛いと感じていることを具体的に話してみましょう。上司としては仕事を辞めてほしくないと考えるものなので、状況を改善するための方法を提案してくれるはずです。また、一人で辛い気持ちを抱え込んでいる人は、人に話すことで心が軽くなる可能性があります。
休職する
一度休職して、仕事から離れてみるのもおすすめです。日々仕事に追われている人や、苦手な人と会わなければならない状況の人は、冷静に自分を見つめなおす時間が足りない可能性があります。
仕事と距離をおいて気持ちや体をリフレッシュさせることで、「今の仕事を続けるにはどうしたら良いか」「辞める場合は今後どうするか」を落ち着いて考えられるでしょう。
転職する
仕事を辞めたい方は、転職するのも一つの手です。どうしても今の職場で改善が難しい場合、悩み過ぎると心の病気を引き起こしてしまう可能性があります。ストレスによって症状が出ている場合は注意が必要です。その場合は、無理に続けようせず、自分が活躍できそうな会社に出会えるように行動を取りましょう。
ただし、再び一年以上仕事が続かないという事態を避けるために、なぜ辞めるのかを明確にして、次は同じことを繰り返さないようにすることが大切です。仕事をしたくないよくある原因については「『仕事したくない』と感じるのは病気?甘え?原因と乗り切り方を解説します」で詳しく紹介しています。ぜひ転職する前に一度ご覧ください。
転職後に仕事が続かない事態を避ける3つのポイント
転職したものの「再び仕事が続かない」という事態だけは避けたいものです。以下で、仕事が続かない人が転職時に注意すべきポイントを3つご紹介します。
転職後に仕事が続かない事態を避けるポイント
- 通勤時間の短い職場を選ぶ
- 仕事への目標を持つ
- 自分に合った仕事に就く
1.通勤時間の短い職場を選ぶ
仕事を一年以上続けたいという意欲がある場合、自宅からの距離がなるべく短い職場を選ぶのがおすすめです。会社が近ければ朝ゆっくりと眠れたり、余裕を持って準備したりできます。就業後もすぐに家に帰れるのでプライベートの時間を有効活用できるというメリットも。
時間に余裕がないと、日々の生活と業務の両方に追われてストレスが溜まりやすくなるので、仕事が続かない方はできるだけ自分の時間を確保できる働き方を選ぶと良いでしょう。
2.仕事への目標を持つ
仕事をとおして何を成し遂げたいか、将来どんな自分になりたいかを考えて、その目標が叶う仕事や企業を探すことも大切です。前述したとおり、条件だけに注目して目標がないまま選ぶのは仕事が続かない原因の一つといえます。
「仕事が続かない人が続く仕事ってなんだろう」とお悩みの方は、多少の不満に左右されず、自分が意欲をもって取り組める場所に転職しましょう。「人生の目標の立て方やメリットを紹介!日々の生活を充実させよう」のコラムも参考にしてください。
3.自分に合った仕事に就く
自己分析を行い、自分に合う業務についてよく考えることも、仕事が続かない人が転職する際に気をつけたいポイントです。能力を最大限に発揮できれば、自分自身も仕事を楽しめるでしょう。「自分に合う仕事が分からない!適職の上手な見つけ方と注意点を解説」では自分に合う仕事を判断するポイントなどを詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
もし、「自分に合った仕事を見つけられるか不安」「一年以上続けられる仕事を見つけたい」という方は、就活のプロに相談するのもおすすめです。ハタラクティブは若者の就職・転職を支援するエージェント。就活アドバイザーが、あなたの希望を聞きながら、マンツーマンで就活をサポートします。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。