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やりたくない仕事を乗り切る方法9選!ケース別の選択肢や断るコツを解説
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この記事のまとめ
- 仕事をやりたくないと感じる主な原因は、「責任が大きい」「やりがいがない」など
- ご褒美を用意したり気分転換したりと工夫することで、気分を上げて仕事を乗り切れる可能性がある
- どうしてもやりたくない仕事を断るときは、仕事の都合や相手のことも考えて早めに伝えよう
- やりたくない仕事を続けるべきか悩んだら今の働き方や待遇、キャリアプランを見直してみよう
- やりたくない仕事を乗り切れなくて転職するときは、エージェントに相談するのがおすすめ
やりたくない仕事はなかなか手につかず、ついあと回しにしてしまいたくなりますよね。仕事に対してプレッシャーや不安を感じたり、仕事に対して前向きになれなかったりすると、「やりたくない」と感じることも。状況を改善するには、自分なりの原因を突き止めたうえで乗り切る方法を試してみることが大切です。
このコラムでは、やりたくない仕事がある原因や、モチベーションを上げて仕事を乗り切る方法をご紹介します。また、どうしてもやりたくない仕事を断るコツや、転職を考えるときの判断基準も解説。やりたくない仕事との上手な付き合い方を知るために、参考にしてみてください。
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やりたくない仕事があるのはなぜ?6つの主な原因
やりたくない仕事があるのは珍しいことではありません。特に、責任やプレッシャーを感じたり仕事をこなす自信がなかったりすると、「やりたくない」と感じることがあるようです。仕事に対するマイナスな気持ちを解消するためには、仕事にやる気が出ない原因を把握することから始めましょう。
ここでは、仕事をやりたくないと感じるときの主な原因について解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
やりたくない仕事があるのはなぜ?主な原因
- 責任やプレッシャーが大きい
- スキルや知識が足りず仕事をこなす自信がない
- 自分の強みや価値観と仕事内容が合っていない
- やりがいを実感できない
- 仕事量が自分に合っていない
- 心身の疲れが溜まっている
1.責任やプレッシャーが大きい
責任やプレッシャーが大きい仕事は前向きに取り組めず、やりたくないと感じる場合があります。「失敗したら大きな損害につながりかねない」「顧客や取引先が相手なのでミスできない」などの不安や心配があると、常に気を張ったり緊張したりしてしまうもの。万が一のことを考えて気持ちが重くなり、仕事に積極的になれない可能性があります。
また、業務に慣れてきたり上司から評価されたりすると、より責任の大きな仕事や企業の利益に直接影響する仕事を任されることもあるでしょう。期待されることはやりがいや活力につながる一方で、人によっては「がっかりされたくない」と必要以上に気負ってしまうことも。精神的に張り詰めた状態が続くとストレスにつながり、「この仕事はやりたくないな」と感じる可能性があります。
2.スキルや知識が足りず仕事をこなす自信がない
スキルや知識に不安がありこなせる自信のない仕事に対して、「やりたくない」と感じることもあります。「一人で最後までやりきれるか不安」「まだ仕事に必要なレベルに達していない」という考えがあると、仕事に対する姿勢も後ろ向きになってしまうでしょう。
特に、まったく経験のない業務やある程度の経験・専門性が求められる仕事は、身構えてしまいやすいものです。「経験のある人が代わってくれないだろうか」「逃げたい」と思ってしまい、仕事に取り組みたくなくなる可能性があります。
3.自分の強みや価値観と仕事内容が合っていない
自分の強みを活かせなかったり価値観と異なったりする仕事も、やりたくないと感じやすいようです。たとえば、「事務処理が得意なのに苦手な窓口対応を任された」「営業活動をしていたいのに書類作成もしなければいけない」などの状況が挙げられます。苦手な分野や自分の強みを活かせない仕事をしなければならない場合、モチベーションが下がりやすいでしょう。
また、価値観と異なる仕事の例としては、「個人的に魅力を感じない商品を売らなければいけない」といった状況が考えられます。罪悪感や迷いがあると、その仕事に対してモヤモヤした気持ちが生じかねません。仕事だからと割り切れなかったり自分のなかでの折り合いをつけられなかったりして、やりたくないと感じることが考えられます。
4.やりがいを実感できない
やりたくない仕事があるのは、やりがいを感じられないからというケースもあるでしょう。目的が明確だったり自社や社会へ貢献できていることが分かる仕事は、仕事のゴールや成果が分かりやすいもの。そのため、やりがいを感じやすく、向上心やモチベーションアップにつながります。
一方で、その仕事をやる意味を見出せなかったり手ごたえがなかったりすると、「なぜこの仕事をやらなければいけないのか」「時間の無駄では」と疑問や不満を感じることも。結果的にやりがいを感じられず、前向きに仕事に取り組めない可能性があります。
仕事でモチベーションが下がる原因については、「仕事のモチベーションが下がる原因とは?維持するメリットや対処法」のコラムでも紹介しているので、こちらもご一読ください。
やりがいや達成感のなさは転職のきっかけになることも
仕事に対してやりがいや達成感を得られないことが続くと、「今の仕事のままで良いのかな」と感じる方もいるかもしれません。ハタラクティブの「若者しごと白書2025 3-4. 就職活動・転職活動を始めたきっかけ」によると、正社員の方が就職活動・転職活動を始めたきっかけのトップ3は、以下のとおりでした。
- ・給与が低い(43.4%)
・やりがい・達成感がない(25.6%)
・人間関係が悪い(22.2%)
就職・転職活動を考えた方の4分の1以上が、やりがいや達成感がないことをきっかけに挙げています。やりがいや達成感は、仕事に前向きに取り組むための重要な要素であることが分かるでしょう。
やりがいを実感できないのが特定の仕事のみだったり一時的なものだったりするときは、このコラムで紹介する対処法を試すことで乗り切れるケースもあります。しかし、「仕事にやりがいをまったく感じられない」「仕事をやっても達成感がない」という場合は、転職を検討してみるのも手です。ハタラクティブでは、一人ひとりの適性や希望を伺ったうえで、ぴったりの仕事を厳選してご紹介します。ぜひご相談ください。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2025
5.仕事量が自分に合っていない
仕事量が自分に合っていないことで、仕事に苦痛を感じ「やりたくない」と感じる場合もあります。
たとえば、「ほかの人に頼めない仕事が自分にすべて回ってくる」「通常業務に加えて事務作業も任されている」などの状況が考えられるでしょう。
今ある仕事で手一杯になってしまっているときに新たな仕事を頼まれると、「これ以上はキャパオーバーなのに…」「ほかの人に頼んでほしい」といった不満を感じやすいものです。頼まれたからと無理に引き受けてしまうと、仕事に追われるあまり心身ともに余裕がなくなってしまうことも考えられます。
6.心身の疲れが溜まっている
やりたくない仕事があるときは、心身の疲れが溜まっているケースもあるでしょう。たとえば、残業が続いて十分に休みが取れなかったり、プライベートでの悩みごとがずっと続いていたりすると、心や体に疲れが溜まり自然と気持ちも後ろ向きになりやすいものです。
万全の状態であれば苦手な仕事を乗り切れる場合も、体力や気持ちが落ちている状態のときは「やりたくない」「今はできない」と感じてしまう可能性があります。
仕事自体を「やりたくない」と感じるのはなぜ?
仕事自体に「やりたくない」という思いを抱く場合、主に以下のような理由が考えられます。
- ・仕事が適性に合っていない
・職場環境や企業風土が合っていないと感じる
・収入面や待遇に不満がある
・正当な評価を得られていないと感じる
・長時間労働や休日出勤が多い
仕事内容や労働環境といった根本的な部分でミスマッチを感じたり不満があったりすると、前向きに仕事に取り組むのは難しいでしょう。この状態を放置していると、より仕事へのモチベーションがなくなってしまうだけでなく、心身の不調につながる恐れもあります。「仕事をやりたくない」と感じる理由が一人では解決できないものなら、転職も視野に入れてみるのがおすすめです。
仕事自体をしたくないと感じる理由や対処法については、「「仕事したくない」と感じるのは病気?甘え?原因と乗り切り方を解説します」のコラムで詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてください。
やりたくない仕事のモチベーションを上げて乗り切る方法
やりたくない仕事があると、どうしてもモチベーションが下がってしまうものです。ここでは、モチベーションを上げて仕事を乗り切るための方法をご紹介します。前向きに仕事に取り組むために、ぜひ普段の仕事に取り入れてみてください。
やりたくない仕事のモチベーションを上げて乗り切る方法
1.自分へのご褒美を考える
自分へのご褒美を考えることで、「やりたくない仕事」に対してもやる気が湧いてくる可能性があります。ご褒美は「昼までに資料作成を終えられたらコンビニスイーツを食べる」という小さなものから、「プレゼンが成功したら欲しいものを買う」といった大きなものまで自由に設定可能です。「この仕事を終えたら楽しいことがある」と自分なりのゴールを作ることで、モチベーションアップにつながる効果が期待できます。
仕事に楽しく取り組むためのコツは、「仕事を楽しくする方法が知りたい!楽しくない原因や成果を上げるコツも解説」のコラムでも紹介しているので、こちらもぜひご覧ください。
2.気分転換をする
やりたくない仕事に対してどうしてもモチベーションが保てない場合は、適度に気分転換をするのもおすすめです。きりの良いところまで仕事が進んだら、外の空気を吸ったり同僚と雑談したりしてみましょう。気持ちをうまく切り替えられれば、リフレッシュした状態でもう一度仕事に取り組める可能性があります。
また、休日に趣味に没頭したり、友人や家族と話したりするのも効果的。プライベートを充実させることで心身が満たされ、「明日からも仕事を頑張ろう」「お金を稼ぐためにやってみよう」という気持ちになることもあるでしょう。
3.仕事をゲームとして捉えてみる
仕事を「ゲーム」として捉えてみることで、モチベーションアップにつながる場合もあります。たとえば、営業で新規案件を獲得できるか不安な場合は「営業先から案件を獲得するゲーム」と考え、「どうすればこのゲームをクリアできる?」と攻略法を考えてみましょう。
ほかにも、「同僚を助けるゲーム」「20分以内に書類作成をするゲーム」というように、一つひとつの仕事をゲームとして楽しむ意識をもってみてください。「やりたくないな」と思いながら仕事をしていると、さらに暗い気持ちになってしまうことも。「ゲームを楽しもう」という気持ちで取り組むことで、少しずつ楽しんで取り組めるようになる可能性があります。
4.自分の成長やキャリアに役立つと考える
自分自身の成長やキャリアに役立つと考えることで、やりたくない仕事も前向きに捉えられるようになり、乗り切れる場合もあるでしょう。たとえば、自分にとってハードルが高い仕事をやりたくないときは、「スキルアップできる」「経験を積める」と考えてみてください。
また、直接的にキャリアに役立たないと思える仕事でも、頼まれた仕事に責任をもって取り組む姿勢を示すことで周囲からの評価につながることも。短期的・長期的な視点から「この仕事は自分にとって取り組む価値がある」と捉えることで、モチベーションを上げて仕事を乗り切れる可能性があります。
5.仕事の目的を考える
仕事の目的や背景を考えてみることで、やる気が湧いてくる可能性もあります。たとえば、部品製造の仕事に対して、目の前のタスクだけを見てしまうと「会社にどう貢献しているのか分からない」「ルーティンワークでやりがいがない」と感じることもあるでしょう。
しかし、自分が部品製造をすることで製品が作られ消費者に届けられていることや、製品を使った消費者の口コミやお礼の言葉などを知ることで、「自分も役に立っている」と実感しやすくなります。
6.仕事のなかに楽しみを見つける
ただ仕事を進めるのではなく、楽しみややりがいを探しながら進めてみることで、やりたくない仕事のモチベーションを上げられることも。「この作業は周りの人より早くこなせる」「感謝されてうれしい」など、自分の得意なことやうれしかったことに注目すると、仕事をやりたくない気持ちが和らぐ可能性があります。
7.仕事と割り切ってこなす
仕事と割り切ってとりあえず行動してみることも、モチベーションを上げてやりたくない仕事を乗り切る方法の一つです。「まずは5分だけやってみよう」「この部分だけ進める」などハードルを下げて取り掛かることで、「意外にできそう」という気持ちになれる可能性があります。
やりたくないからと仕事をあと回しにしてしまうと、さらに仕事に取り組むのがおっくうに感じてしまうものです。「やりたくない」と悩んで時間が過ぎてしまいがちな場合は、まずは取り組むことを意識してみてください。
8.TODOリストを作って目標を明確にする
やりたくない仕事のモチベーションを上げるために、TODOリストを作る方法もあります。毎日の業務を何となくこなしていると達成感が感じられず、モチベーションが低下してしまうことがあるためです。TODOリストを作って目標を明確にすれば、業務を一つずつ着実にこなしていく達成感を味わえ、モチベーションアップにつながる可能性があります。
また、「仕事に追われていてこれ以上の仕事はやりたくない」という場合、頭のなかが整理しきれずに効率的にタスクに取り組めていない可能性も。TODOリストを作ることで、タスクの状況と頭を整理できる効果も期待できます。
優先順位の考え方やリストの作成方法については、「要領が悪い人と良い人の違いは?仕事を効率的に進めるための対処法を紹介!」のコラムをご覧ください。
9.目標とする人を見つける
目標とする人物を見つけることで、やりたくない仕事のモチベーションを上げられる可能性があります。職場の先輩や上司など、「あの人のようになりたい」「憧れ」と感じる人を見つけてみましょう。プレッシャーやスキル不足が原因でやりたくない仕事がある場合、「この仕事ができればあの人に近づける」と前向きに考えられるようになる可能性があります。
また、やりたくない仕事について、目標の相手から仕事を教えてもらったりアドバイスをもらったりすることもおすすめです。やりたくない仕事を新しい視点で捉えられるようになったり、より熱意をもって取り組めたりするでしょう。
どうしてもやりたくない仕事を振られたときの断り方
どうしてもやりたくない仕事がある場合は、勇気をもって断るのも方法の一つ。無理して仕事をこなそうとすると疲労やストレスが溜まり、さらに仕事に消極的になってしまう悪循環に陥ることもあるためです。限界を迎える前に対策することで、自身や周囲にとっても良い方向に仕事を進められるでしょう。この項では、やりたくない仕事を断る際のポイントを紹介します。
自分の意思を早めに伝える
頼まれた仕事に対応できない場合は、なるべく早く相手に伝えるようにしましょう。断るタイミングとしては、依頼されてから24時間以内が理想的です。
一定以上の時間が経ってから断ると仕事の納期に間に合わなくなってしまったり、チームで作業している場合はプロジェクト全体が遅れたりする可能性もあります。早い段階で対応できない旨を伝えておけば、ほかの人に依頼するといった対処も可能なため、仕事への影響を最小限に抑えられるでしょう。
理由は具体的に説明する
やりたくない仕事を断る際には、具体的な数字や事実を提示しつつ客観的に理由を説明することも大切です。なるべく詳しく説明することで、相手の理解を得やすくなります。
たとえば、すでに手持ちのタスクで予定が埋まっている場合は、「△時までに△△の資料作成とデータ分析を依頼されているので、本日は△時ごろまで着手できません」と伝えましょう。また、知識やスキルが不足しているなら「△△分野への知識がないため、習得までに時間がかかるかと思います。△時の締め切りに間に合わせるのは難しいです」といった伝え方が考えられます。
自分の都合のみを優先しない
やりたくない仕事を断る際に、自分の都合のみを優先するのは避けましょう。「やりたくない」「自分にメリットがない」といった理由で断ると、周囲から「自分本位な考え方をする」と認識されてしまう恐れがあります。依頼された仕事を断る場合は、前述したように客観的な理由を伝えるのが大切です。
また、仕事に対して自信がなかったり不安があったりして「やりたくない」と感じるなら、依頼された際にすぐ断るのではなく、不安点や対処法などを相談してみるのがおすすめ。やり方を改めて教えてもらえたり、不安な部分は一緒に作業してくれたりする可能性があります。
会社はチームで協力して仕事を進める場であることを念頭に置き、断る際も相手の状況や気持ちに配慮したコミュニケーションを意識することが大切です。
代わりに自分ができることを伝える
仕事に対応できないことを伝える際に、別の仕事で貢献したいという意向を伝えたり協力的な姿勢を示したりするのも有効といえます。また、「△△は時間的に難しいですが、××の部分は手伝えると思います」といった代替案を提案するのも方法の一つです。
仕事に対する前向きな姿勢を見せることで、意欲や協調性を示せます。また、仕事を依頼した相手も「次の機会があったらよろしくね」「では××だけお願いしようかな」というように、気持ち良く対応しやすくなるでしょう。
やりたくない仕事を断る際に考えられるリスク
仕事量や時間などの関係でやりたくない仕事を断るのは、悪いことではありません。しかし、何回も同じような仕事を断ったり自分本位で協力する姿勢を見せなかったりすると、評価や人間関係の面でリスクが生じる可能性があります。
以下は、やりたくない仕事を断る際に考えられるリスクの一例です。
- ・仕事を断る回数が多いと評価されにくくなる
- ・積極性がないと捉えられる可能性がある
- ・やりたい仕事や成長するためのチャンスを失いやすい
- ・人間関係が悪くなる可能性がある
仕事を何回も断ると「協調性がない」と判断され、その後の評価に影響するリスクがあるでしょう。
また、仕事に積極性がないと捉えられると仕事を頼まれる機会が減ってしまい、新しい仕事に挑戦しにくくなる可能性も考えられます。仕事を断る際は、上記のリスクと自分自身のキャパシティを比較し、慎重に判断する必要があるでしょう。
やりたくない仕事は誰しもが経験すること
仕事をするうえで「仕事をやりたくない」と感じたときに、前向きに頑張っている同僚と自分を比較して自分を責めたり落ち込んでしまったりする方もいるでしょう。しかし、苦手な仕事や不安な仕事を「やりたくない」と感じるのは珍しいことではなく、誰しもが経験することです。
前向きに見える同僚や上司も、本音では「やりたくない」と思うことがあったり、思っていても見せないようにしたりしているだけというケースもあるでしょう。「やりたくない仕事は誰にもある経験」と考え、自分自身を責め過ぎないことが大切といえます。
やりたくない仕事を断るのは「甘え」「わがまま」とは限らない
やりたくない仕事を断ることに罪悪感を覚え、「甘えなのでは」「わがままばかり言えない」と悩んでいる方もいるかもしれません。しかし、やりたくない仕事を断るのは、「甘え」「わがまま」とは限りません。
たとえば、「まだ経験のない仕事をいきなり任された」「業務量的にこれ以上仕事を増やせない」という場合は、無理に引き受けることで思わぬミスにつながったり、仕事の進みが遅くなったりして周囲に迷惑を掛けてしまう恐れも。また、体調不良や疲労などで普段通りのパフォーマンスができそうにない場合も同様です。
先述したように理由をきちんと説明したうえで断れば、相手も理解してくれることがほとんどでしょう。「自分が引き受ければ丸く収まる」と背負い過ぎず、今のスキルや業務量、体調などを考えて引き受けるかどうかを判断することが大切です。
ときにはやりたくない仕事もやる必要がある
これまで述べてきたように、すべての仕事を無理にこなそうとする必要はありません。しかし、会社員であれば、ときにはやりたくない仕事をやらなければいけない場面も生じるものです。
多くの場合、会社に求められることと自分がやりたいことが常に合っているのは珍しいことといえます。会社員は、会社の事業や利益を上げるために貢献することが求められるため、その過程のなかで、自分のやりたい仕事と異なる業務を任されることもあるためです。
やりたくない仕事を任されてモヤモヤすることがあっても、多様な経験を積むことで自分の成長や本当にやりたい仕事をするためのベースづくりになると考え、ある程度は割り切って取り組んでみるのをおすすめします。
仕事を楽しむためのコツは、「仕事を楽しむには?工夫次第で「辛い」と感じる仕事もやりがいが得られる!」のコラムで紹介しているので、こちらもぜひチェックしてみてください。
やりたくない仕事へのストレスを減らすには?
やりたくない仕事へのストレスを減らすためには、やりたくないと感じる原因別の対処法を実践することがポイントです。また、やりたくない仕事のみに取り組むのではなく、同時並行で挑戦したい仕事や副業に取り組んでみるのも手。ストレスを減らして仕事に前向きに取り組むために、ぜひ参考にしてみてください。
仕事の準備を入念に行う
仕事の準備を入念に行うことで、「やりたくない」「失敗したらどうしよう」という不安を軽減できる可能性があります。たとえば、仕事の手順や機器の操作などを事前にシミュレーションしたり、考えられるミスやトラブルの対処法を想定したりするのがおすすめです。
やりたくない気持ちを完全になくすことは難しいものの、丁寧に準備をすれば安心感や自信につながりやすいもの。「これだけ準備をしたから大丈夫」「いつも通りやれば問題ない」と気持ちに余裕をもちやすくなるため、ネガティブな考えやストレスを減らせる可能性があります。
必要に応じて周囲に助けを求める
やりたくない仕事にどうしても取り組めないときは、必要に応じて周囲に助けを求めることも大切です。特に、苦手意識のある仕事や業務量が多く取り組めない仕事の場合、なかなか手をつけられないこともあるでしょう。
そのような場合に無理して取り組もうとしたり仕事を放置したりすると、思わぬトラブルにつながることも。「ここが不安だから手伝ってください」「××の仕事の分担をお願いしたいです」など分かりやすく伝えれば、手を貸してくれる可能性があります。
ただし、職場の人と連携して仕事を進めるためには、普段からコミュニケーションを取ったり相手の仕事も手伝ったりして、関係性を構築することが欠かせません。具体的には、「自分から挨拶する」「相手の目を見て話す」「雑談をする」「自分に余裕があるときは相手の仕事をサポートする」など、職場内でのコミュニケーションを意識して行うことが大切です。周囲との良好な関係性を築ければ、仕事で協力してもらいやすくなったり、連携が取れて仕事を進めやすくなったりして仕事に前向きになれる可能性があるでしょう。
コミュニケーション能力を高める方法については、「コミュニケーション能力を鍛えるには?具体的な方法をご紹介」のコラムで紹介しているので、気になる方はぜひご覧ください。
やりたい仕事に挑戦する
「業務内容が自分に合っていない」「ほかにやりたい仕事がある」という場合は、自分が本当にやりたい仕事について上司に相談するのも方法の一つ。関心のある仕事の割合が多くなれば、高いモチベーションを保ちやすくなり、ストレスが溜まりにくくなる可能性があります。
やりたい仕事を伝えたからといって、必ずしもその仕事ができるとは限りませんが、部署やチーム内の業務であれば調整してもらえることもあるでしょう。
勤務している会社にやりたい仕事がないという場合は、転職を検討するのも一つの手です。未経験から挑戦できる職種もあるため、まずは自分の興味のある仕事について調べてみるのも良いでしょう。
自分に合った仕事がやりたいという方は、「向いてる仕事が分からない!適職の見つけ方と性格タイプ別のおすすめ職種」をご参照ください。
副業を始めてみる
副業を始めることで、本業で得られない仕事の充実感ややりがいを得られる可能性があります。たとえば、今の仕事で「自分の強みを活かせていない」と感じるのであれば、スキルや知識を活かせるビジネスに挑戦してみましょう。また、本業で社会に貢献している実感がないなら、社会貢献につながる副業を選ぶのも手です。副業で仕事の満足感を満たせば、相対的にやりたくない仕事のストレスを軽くできる場合があるでしょう。
また、副業で刺激を受けることで仕事に対する考え方を改められたり、視野が広がったりするメリットも考えられます。ただし、副業に注力し過ぎて本業に支障が出てしまっては本末転倒です。副業を選ぶときは仕事内容や働き方についてよく調べ、自分への負担が大きくなり過ぎないように注意しましょう。副業については、「正社員は副業してOK?働く際の注意点と確定申告の基礎知識」のコラムを参考にしてみてください。
待遇面について話し合う
業務量が多かったり仕事内容と待遇が見合っていないと感じたりしてやりたくない仕事がある場合は、待遇面について会社側と話し合うことも方法の一つ。業務量を調整してもらえたり、配置転換を検討してくれたりと、ストレスの原因を解消するための対策をとってもらえる可能性があります。また、悩みを言語化することで気持ちを整理でき、心が軽くなる効果も期待できるでしょう。
ただし、企業が社員一人ひとりの希望や要望にすべて応えるのは難しいもの。相談したうえで「今の会社では問題を解決できない」と感じた場合は、希望の条件を叶えるために転職を考えてみるのも手です。
待遇へのストレスを解消したい場合は、「給料が上がらない会社は辞めるべき?転職したほうがよい理由や対処法を紹介」のコラムも参考にしてみてください。
自分に合うストレスコントロール方法を実行する
やりたくない仕事へのストレスを溜め過ぎないためには、自分なりのストレスコントロール方法を実践することも大切です。ストレスを蓄積しないように小まめに実行することで、定期的に息抜きやリフレッシュができます。
以下で、気軽にストレスをコントロールできる方法をいくつか紹介します。
- ・ゆっくり深呼吸する
- ・ヨガや瞑想をする
- ・軽い運動をする
- ・タスクの優先順位をつけて計画的に進める
- ・家族や友人と感情を共有する
- ・周囲とコミュニケーションを取る
ストレスを発散する方法については、「ストレス発散できないときはどうする?すぐに実践できる解消法や対策を解説」のコラムをご参照ください。
生活リズムの乱れや体調不良から余裕がなくなっているケースも
やりたくない仕事に対して普段より強い拒否感を覚える場合、生活リズムの乱れや体調不良のせいで余裕がなくなっている可能性があります。不規則な生活や体調不良が続くと、頭がさえず仕事がうまく進まなかったり、ストレスや疲れが溜まって気持ちが落ち着かなかったりすることも。心身の余裕がなくなることで、仕事に対して「やりたくない」「きつい」といったマイナス思考に陥る可能性があります。
心身の調子を整えて仕事に臨むには、規則正しい睡眠やバランスの良い食事を意識したり、少しでも不調を感じたら無理せず休んだりすることが大切です。自分自身の体調や気持ちを注意深く観察し、ストレスが積み重なる前に対処することを心がけてみてください。
生活リズムが乱れるデメリットについては、「昼夜逆転の治し方を詳しく解説!大人でも治せる?原因別の対処法をご紹介」のコラムで詳しく解説しています。
やりたくない仕事を乗り切るための考え方
仕事をやりたくないという気持ちを払拭するには、「Will・Can・Mustのフレームワーク」を活用してみましょう。「Will・Can・Mustのフレームワーク」とは、仕事においてモチベーションを維持したり、やりがいをもって業務を行ったりするうえで大切な考え方です。主に自己分析やキャリア形成、就職活動をするときに用いられます。
ここでは、「Will・Can・Mustのフレームワーク」の3つの考え方についてまとめました。フレームワークを応用してやりたくない仕事の目的や意図をつかみ、乗り切るための参考にしてみてください。
1.【Will】自分が何をしたいか考える
一つ目は「Will」(何をしたいかを考える)です。自分のしたいことや夢、目標を考えてみましょう。誰しもやりたくないことより、自分が興味をもてることのほうがやる気が出るものです。
本当にやりたいことを見つけるためには、自分の好みについてとことん掘り下げるのが大切です。仕事や私生活の経験を振り返って、「どんなときに楽しいと感じたか」「どんな作業が好きか」を客観的に考えてみましょう。振り返りで自分の好みや得意分野を把握したら、それをもとに「現在自分がしている仕事においてやってみたいこと」や「どのような将来を目指しているのか」を言語化します。
2.【Can】自分の能力でできる範囲を把握する
2つ目は「Can」(自分の能力でできる範囲を把握する)です。ここでは、人と比べてできることではなく、自分のもつスキルや能力を客観的に把握することがポイント。これまでの仕事の経験をもとに、自分の得意なことや習得したスキル、同僚や上司からの評価などを確認してみましょう。
3.【Must】するべきことを把握する
3つ目は「Must」(するべきことを把握する)です。Mustが意味するのは、自分の使命を明確にすることともいえます。自分の所属部署や役割、チームでのポジションなどをもとに周囲から求められていることを探り、「会社や同僚のために何ができるのか」「自分は何をやるべきなのか」を考えてみましょう。
ポイントは、「Will」「Can」でつかんだ自分自身のやりたいことや適性を踏まえて、今求められていることを確認すること。そうすることで、「今はスキルアップのための通過点」「適性を評価されてこの仕事を割り振られている」のように現状を正しく認識しやすくなるでしょう。やりたくない仕事の意味や任される意図が見えてくれば、前向きに仕事を乗り切れる可能性があります。
頭のなかだけで考えず書き起こしてみよう
「Will・Can・Must」はただ考えるだけではなく、紙面やパソコン上に書き起こしてみるのがおすすめです。書くことで頭のなかが整理されるほか、客観的な視点で考えやすくなるでしょう。
ほかにも、自分自身を知るためには自己分析をするのもおすすめ。自己分析については「自己分析とは?実施のメリットと就活・転職活動での必要性を解説」をご覧ください。
ハタラクティブアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
やりたくない仕事をこのまま続けるかの判断基準とは?
やりたくない仕事での我慢やストレスが続くと、「このまま仕事を続けて良いのだろうか?」「辞めてしまおうかな」と悩む方もいるでしょう。しかし、安易に辞める決断をすると、あとから後悔してしまう可能性もあります。
ここでは、やりたくない仕事をこのまま続けるかどうかの判断基準についてご紹介。ぜひ参考にしてみてください。
ワークライフバランスが整っているか
仕事を続けるかどうか悩んでいる場合は、やりたくない仕事がワークライフバランスに影響を及ぼしていないかを確認してみましょう。「仕事のプレッシャーで休日も悩みに気を取られてしまう」「仕事量が多く残業が続いている」などの影響が出ている場合は、放置していると心身の不調につながることも考えられます。
仕事を無理なく続けるためには、心身の健康が第一です。やりたくない仕事が原因で充実した私生活を実現できていないのであれば、転職を検討するのも手といえます。
仕事においてプライベートを大切に感じている正社員は約40%
ハタラクティブの「若者しごと白書2025 2-5. 仕事で一番大切にしている価値観」によると、仕事で一番大切にしている価値観への質問では、正社員の40.1%が「プライベートを大切に働けること」と回答しました。このことからも、ワークライフバランスを重視する人は一定数いることが分かります。
ただし、転職にあたって大切なのは、自分が何を一番大切にしたいかです。転職するかどうか悩んでいる方は、「自分にとってどのくらいワークライフバランスが重要か」を考えてみましょう。
参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2025
適切な給与をもらっているか
やりたくない仕事を続けるかどうかの基準として、給与や待遇が適切かどうかも挙げられます。「仕事が増えても給与は上がらないからこれ以上仕事をやりたくない」という場合は、転職を検討してみるのも有効です。
ただし、現在の給与や待遇だけで判断するのではなく、将来像についても確認しておくのがおすすめ。「今頑張れば将来は大幅な待遇改善が見込めそう」「スキルを身につければやりたい仕事に携われ、昇給も叶いそう」という場合は、今の職場でキャリアアップやスキルアップを目指す手もあるでしょう。
職場でのサポート体制があるか
職場のサポート体制が充実しているかどうかも、仕事を続けるかの判断基準になり得ます。分からない仕事や業務で発生する問題について、上司や先輩から指導やアドバイスをもらえる環境であれば、仕事に安心して取り組めるでしょう。
一方で、職場での協力体制がなかったり、コミュニケーションが不足したりしていると、仕事へのモチベーションが低下しやすくなる可能性があります。働きやすさや職場環境を重視する方にとっては、仕事を続けるかどうかの判断基準となり得るでしょう。
今の仕事はキャリアプランを達成するために必要か
やりたくない仕事がある場合、今の仕事はキャリアプランを達成するために必要かを考えてみましょう。たとえば、「接客業が好きで将来は店長になりたい」という場合、シフト作成やマネジメントなど接客以外の仕事も経験を積む必要があります。「裏方の業務は苦手」という場合も、キャリアを積むためには必要な仕事といえるでしょう。
しかし、「やりたくない仕事を続けてもキャリアのためにならない」という場合は、転職を視野に入れるのがおすすめといえます。この前の項で紹介した「Will・Can・Mustのフレームワーク」も試しながら、今の仕事が将来の自分のために必要かを考えてみてください。
やりたくない仕事を辞める前にできること
この項では、やりたくない仕事を辞める前にできることを紹介します。辞める決断をする前に、ほかの選択肢を検討してみると、現状の改善につながる方法が見つかる可能性もあるでしょう。
上司や人事担当者に相談する
転職を決意する前に、「やりたくない仕事がある」という悩みやストレスを上司や人事担当者に相談してみるのがおすすめです。上司はあなたがストレスを抱えていると気づいていない場合もあるため、現状や思っていることをしっかり伝えてみてください。先述したように、仕事をサポートしてくれたり担当や配置の変更をしてくれたりする可能性もあります。
上司に相談しても状況が変わらない場合や、どうしても相談が難しい場合には、人事担当者や労働組合を頼ってみるのも手です。
仕事で相談する相手に迷ったら、「仕事の悩みを抱えたら誰に相談すれば良い?解決方法も紹介!」のコラムも参考にしてみてください。
休職する
やりたくない仕事が原因でストレスや心身の不調を感じている場合は、仕事を辞めるのではなく休職するというのも一つの方法です。休職することで、時間や気持ちに余裕ができ、仕事を続けるかどうかを落ち着いて考えられるでしょう。また、休んでいる間に気持ちの整理ができたり、心身が休まることで仕事へのモチベーションが復活したりする可能性もあります。
無自覚のうちに頑張り過ぎている可能性もあるため、自分自身を休ませてあげるためにも、休職は有効な手段です。ただし、企業によっては自己都合での休職は難しいケースも。休職する主な理由や休職中の給与については、「休職中の給料ってどうなるの?休業との違いや申請する際のコツ」のコラムで解説しています。
異動や転職を検討する
やりたくない仕事によるストレスが溜まってしまう場合には、異動や転職で環境を変えることを検討してみるのもおすすめです。たとえば、業務量やノルマが多いことが負担の場合は、ノルマや残業時間が少ない部署に異動希望を出すのも有効でしょう。異動を希望するときの伝え方は、「仕事でストレスを感じて「部署異動したい」はわがまま?対処法や注意点は?」を参考にしてみてください。
転職を検討する場合には、事前に準備をしておくのが大切です。次の就職先が決まっていないまま辞めてしまうと安定した収入がなくなるため、焦りや不安を感じてじっくりと転職活動に取り組めない恐れがあります。そのため、まずは現在の会社で働きながら情報収集や就職活動を進めていくと安心です。次の項で転職活動の進め方を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
やりたくない仕事を乗り切れないときは転職も検討してみよう
やりたくない仕事を続けることにストレスを感じているなら、転職を検討してみましょう。前述したように、やりたくない仕事を続けると次第にストレスが大きくなったり、モチベーションが上がらず仕事に支障が出たりする恐れがあるためです。
思い切って新しい環境に移ってみることで、いきいきと働ける可能性があります。本当に自分がやりたいことは何かを明確にし、高いモチベーションを保って取り組める仕事を探しましょう。
まずは現状を整理する
転職活動を行うにあたって、まずは現状を整理することから始めるのがおすすめです。たとえば、上司との関係や業務内容、職場環境、給与など、仕事を「やりたくない」と感じたきっかけとなる点を洗い出し、原因を明確に把握しましょう。
転職のメリット・デメリットを理解する
転職を検討する際には、メリット・デメリットを理解したうえで判断することも大切です。どのような点をメリット・デメリットと捉えるかは人によって異なるものの、ここでは一般的にいわれるものを紹介します。
【メリット】
- ・新たな職場で新しい挑戦ができる
- ・やりたい仕事に就けるチャンスが期待できる
- ・新しい人間関係を構築できる
【デメリット】
- ・新しい環境に適応するまで一定の時間がかかる
- ・転職活動にストレスを感じる場合がある
- ・転職しても問題が解決しない可能性もある
メリットだけを見て「新しい職場でやり直したい!」と転職を決めてしまうと、転職後に「思っていたより大変」「やりたくない仕事があるのは同じ」とミスマッチを感じてしまうことも。先述したとおり現状を整理したあとで、「転職して今の悩みは解消されるか」「デメリットに耐えられるか」などに注目して考えてみましょう。
転職のメリット・デメリットは、「転職するメリット・デメリットとは?エージェントを使う利点も解説」のコラムでも紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
転職の目的や希望条件を明確にする
転職の目的や希望条件を明確にしておくのも重要です。最終的にこうなりたいという目標や条件が定まっていないと、ゴールが明確にならず転職活動がスムーズに進まなかったり、転職後にミスマッチを感じたりする可能性があります。
転職の目的は、「まずは現状を整理する」の項目で把握した仕事をやりたくないと感じる原因を踏まえて導き出します。たとえば、「自分のキャリアの方向性と異なる仕事だからやりたくない」と感じた場合、転職の目的は「理想とするキャリアの実現」になるでしょう。
また、条件については、給与や勤務地、職場環境などのなかから3~4つまで厳選するのがポイントです。「給与は譲れないが、通勤時間は多少長くても良い」「土日休みであれば多少残業があっても良い」というように、譲れない条件と妥協できる条件を明確にしておきましょう。転職の目的については「転職軸の作り方と面接での答え方を解説!具体例の一覧や回答例も紹介」のコラムで解説しているので、参考にしてみてください。
キャリアプランを見直す
転職活動をするのであれば、キャリアプランを見直すことは不可欠といえます。今後の働き方や目指す方向性をブラッシュアップできれば、理想の仕事や働き方に向けて転職活動やキャリアを進めやすくなるためです。
まずは自分が将来どのような業界や職種、職位などを目指したいのかを探りましょう。3年後や5年後にどのように仕事したいかをイメージするのもおすすめです。
キャリアプランを見直す際には、「キャリアプランとは?簡単に解説!面接での回答例や立て方のポイントも紹介」のコラムもぜひご参照ください。
無理のないスケジュールを立てる
働きながら転職活動を行う場合、「3ヶ月以内には決める」「半年を目標にする」のように期間を決め、無理のない就活スケジュールを立てるのがおすすめです。仕事の後に毎日面接を入れたり、休みの日をすべて選考対策に充てたりと無理をし過ぎてしまうと、体調を崩したり転職活動が嫌になってしまったりする恐れがあるためです。
情報収集や選考対策、面接などには多くの時間を使うため、心身ともにエネルギーが必要になります。仕事の予定や休息に必要な時間なども考え、余裕をもった計画を立てることが、転職活動をスムーズに進めるコツといえるでしょう。
転職活動の期間の目安は「転職活動にかかる期間とは?準備の目安や早めに終わらせるコツを知ろう」のコラムで詳しく解説しているので、ご覧ください。
情報収集は入念に行う
転職活動では、業界研究や企業研究などをしっかりと行い、情報収集をしておくことが大切です。仕事内容や待遇面といった希望条件に関する部分だけでなく、業界や企業の需要や将来性なども調べてみましょう。
業界研究や企業研究は、インターネットや業界に関する書籍などを使って行います。また、企業説明会や見学会に参加することで、実際の雰囲気を知ることも可能です。企業研究のポイントは、「企業研究は転職でも必ず行おう!情報の集め方と活用のポイント」のコラムも参考にしてみてください。
ただし、書籍や企業のWebサイトからは、実際の働き方や職場の雰囲気が自分に合うかを判断するのはなかなか難しいといえます。また、特に在職中は説明会や見学会にも参加しづらいでしょう。その場合、転職エージェントを活用するのがおすすめです。
転職エージェントとは、仕事探しや選考対策などをプロにサポートしてもらえるサービスのこと。自己分析のお手伝いや希望条件の丁寧なヒアリングから始め、内定獲得後のアフターフォローまでを一貫してサポートしてくれるのが特徴です。転職活動に詳しいアドバイザーが専任でお手伝いするため、仕事と並行しての転職活動も無理なく進められるでしょう。
「やりたくない仕事から転職を考えている」「一人で転職活動を進めるのが不安…」という方は、若年層向け転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。
ハタラクティブでは、専任のキャリアアドバイザーが丁寧なヒアリングを実施。また、強みを引き出す自己分析を一緒に行い、「なぜ今の職場でやりたくない仕事があるのか」「どんな仕事ならやりたいと思えそうか」を探すお手伝いをします。さらに、仕事の希望を丁寧にヒアリングしたうえで、厳選して5~6社の求人をご紹介。若手を積極的に採用している企業の求人を職種を問わず取り扱っているため、一人ひとりの適性や希望、やりたいことに合わせて柔軟にご紹介可能です。
「未経験者歓迎」「職歴・学歴不問」の求人も多数取り扱っているので、未経験分野に挑戦したい方もご安心ください。自己分析や面接の対策も実施しており、所要時間1分程度でできる適職診断も受けられます。サービスの登録・利用はすべて無料なので、ぜひお気軽にご相談ください。
やりたくない仕事を乗り切るためのQ&A
ここでは、やりたくない仕事に関するよくある質問について、Q&A方式でお答えしています。仕事を乗り切る方法や異動した場合に転職すべきかどうかについても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
やりたくない仕事との向き合い方が分かりません…
やりたくない仕事と向き合うには、やりたくないと感じる原因を探ることが大切です。原因は人それぞれですが、主なものには「プレッシャーが大きい」「スキルや経験が足りていない」「強みと合っていない」などが挙げられます。原因が分かれば、「仕事の前に入念に準備して不安を取り除こう」「仕事の目的を考えてモチベーションを上げよう」など自分に合った向き合い方が分かる可能性があるでしょう。
やりたくない仕事がある原因と乗り切る方法については、このコラムの「やりたくない仕事があるのはなぜ?6つの主な原因」「やりたくない仕事のモチベーションを上げて乗り切る方法」をご覧ください。
やりたくない仕事ばかりやらされるのはパワハラですか?
自分にとってやりたくない仕事ばかりをやらされているからといって、パワハラになるとは限りません。厚生労働省の資料によると、パワハラは「職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる」行為と定義されています。任された仕事が職場にとって必要な業務であり、脅しや強要などがないのであれば、パワハラとは判断されにくいでしょう。
ただし、明らかに業務に関係ない仕事を強要されたり暴言や暴力を振るわれたりした場合は、パワハラに該当する可能性も。「パワハラの定義とは?3つの要素や対処法について解説!」のコラムでパワハラの定義を解説しているので、参考にしてみてください。
参照元
厚生労働省
職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議ワーキング・グループ報告
異動でやりたくない仕事に就いてしまった…すぐ転職して良い?
異動でやりたくない仕事に就いてしまった場合も、2~3ヶ月ほど様子を見ることをおすすめします。異動したての時期は覚えることや慣れないことも多く、戸惑いを感じたり「やりたいことじゃないのに」と不満を覚えたりしやすいもの。しかし、慣れるまで様子を見ることで、仕事の楽しさややりがいに気づける可能性があります。
ただし、明らかに異動先の仕事が自分のキャリアプランと合わなかったり、2~3ヶ月経っても仕事に馴染めなかったりした場合は、転職を検討するのも手です。転職エージェントのハタラクティブでは、適性や希望をお伺いしたうえで一人ひとりに合った仕事を厳選してご紹介します。ぜひお気軽にご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
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※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。