- フリーター就職支援「ハタラクティブ」TOP
- お役立ち記事TOP
- 卒業後に留学した場合は新卒扱いになる?就活への影響やデメリットを解説!
卒業後に留学した場合は新卒扱いになる?就活への影響やデメリットを解説!
更新日
この記事のまとめ
- 留学した後に就活をする場合、卒業後の年数により新卒扱いになる可能性もある
- 卒業後3年を過ぎると、新卒扱いではなくなるため留学するタイミングが大切
- 在学中に休学して留学する場合、時期によっては新卒扱いで就活を受けることができる
- 卒業後に留学して就活すると、強みになるのは「語学力視野の広さ行動力」など
- 卒業後に留学するときは、やりたいことを明確化していくことが大切
大学卒業後に留学しようと考える方へ。帰国後に就活する場合、選考にどう影響するか知りたい方は多いでしょう。大学卒業後、3年以内であれば新卒扱いとなり新卒枠での応募は可能です。このコラムでは、卒業後に海外留学してから就活するメリット・デメリットを解説。また、留学後に就活する際の注意点もまとめました。大学卒業後に留学し、得たスキルを活かして就活を行う場合のポイントもご紹介しているので、参考にしてみてください。
自分に向いている仕事を
簡単に診断してみましょう
性格でわかる
私の適職診断
卒業後に留学すると就活では新卒扱いになる?
大学卒業後に海外へ留学した場合、卒業後の年数によって応募できる採用枠が異なります。海外留学を予定している期間から、どの採用枠に応募可能となるのかを事前に確認しておくことが大切です。
卒業後3年以内の場合は新卒扱いが多い
大学卒業後に留学し、帰国した時点で卒業から3年以内であれば、新卒枠での就職活動ができる可能性があります。厚生労働省は2010年に「青少年雇用機会確保指針」を改正。「卒業後3年以内の既卒者は、「新卒枠」での応募受付を!」にあるように、既卒者の就職状況改善に向け、事業主に対して大学卒業後3年間は新卒者向けの採用枠に応募できるよう要請しています。
ただし、実際に大学卒業後も新卒扱いとするかは事業主の判断によるところが大きく、すべての企業に対して新卒枠で応募できるとは限りません。気になっている企業があれば、留学経験者や第二新卒の求人情報や採用状況について事前に調査しておく必要があるでしょう。
参照元
厚生労働省
若者雇用促進法に関するリーフレット集 事業主等指針について
卒業後3年以上の場合は既卒扱い
基本的に、大学卒業から3年以上経つと新卒扱いにはならず、「中途採用枠」への応募になります。ただし、その中には語学力を重視した採用や、海外留学経験者向けの求人を設けている企業も。語学力が高い、または海外留学経験者でなければ採用されない可能性が高い求人なので、海外留学経験者にとってメリットのある採用枠だといえます。
新卒と既卒の違い
新卒とは、高校や大学などをその年の3月に卒業する学生のことをいいます。一方、既卒は企業などの内定がないまま大学などを卒業し、社会人経験がない人です。新卒と既卒の大きな違いとしては、卒業しているかしていないかがポイント。新卒と既卒の違いについて詳しく知りたい方は、「新卒と既卒の違いとは?就職活動に与える影響」のコラムで詳しく紹介しているのでご参照ください。
在学中に休学して留学した場合は新卒扱い?
在学中に留学する場合、大学を卒業しない状態で留学しているため、帰国後は大学生として新卒での就職活動が可能です。しかし、休学の終了時期によって就職活動に与える影響が異なります。大学4年次の夏から就活をはじめても、新卒枠での採用を終えている企業が多いためです。できれば休学期間は大学4年次の春までに留め、4月から就職活動ができるようにしておくと良いでしょう。なお、留学した場合でも休学すると履歴書にその旨を伝える必要があります。具体的な書き方については「休学は履歴書に書く必要がある?学歴欄の書き方見本を紹介」を参照してください。
卒業後に留学してから就活をする3つのメリット
既卒で海外留学してから就活する場合、留学先での学びや、物事に対する情熱・意欲をアピールできることがメリットとして挙げられるでしょう。
卒業後に留学してから就活をするメリット
- 語学力をアピールできる
- 視野の広さがアピールできる
- 行動力や意欲などが評価されやすい
1.語学力をアピールできる
語学力の取得にかかる期間は人それぞれ。しかし、留学期間中にネイティブレベルの語学力を身につけられる方もいます。特に、グローバルに事業展開している企業に応募する場合、語学力をアピールすれば響くはずです。ただし、そういった企業は求人の募集要項として一定以上の語学力を設けている場合も。海外留学の期間の長さや実際の語学力はもちろん、プラスアルファになるアピール材料を用意しておくと良い場合もあります。
「外資系企業とは?日本の会社との違いや転職に有利なスキルも解説」では、グローバルに活躍できる外資系企業の特徴を紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。
2.視野の広さがアピールできる
海外で数多くの人と関わることで、価値観や視野も広がります。就職後は企業の社員とはもちろん、取引先やお客さまなどと接する機会もあることも。多種多様な意見や要望、ときにはクレームといった内容があっても、柔軟に対応できると期待される可能性があります。
3.行動力や意欲などが評価されやすくなる
留学を希望した理由によっては、向上心や積極性、コミュニケーション力なども評価される可能性もあるでしょう。一般的に、留学はある程度、事前の下調べや準備が必要なもの。計画性や行動力といった面も評価されることもあります。
なお、行動力については「行動力とは?言い換え例や効果的な自己PRのコツも詳しく解説」でも詳しく解説しています。
卒業後に留学してから就活をするデメリット
大学卒業後に海外留学してから就活を始める場合、メリットだけではなくデメリットがあることを正しく理解しておきましょう。海外留学は人生経験を積むうえでは、かけがえのない時間や出会いを与えてくれます。一方で、「就活」の観点からは、必ずしもメリットばかりではありません。海外留学してから就活するデメリットも理解しておくことが重要でしょう。
卒業後に留学してから就活をするデメリット
- 語学力や留学経験が評価されづらい
- なぜ就職せずに留学したのか疑問を持たれる
- 同世代よりも社会人経験が短くなる
語学力や留学経験が評価されづらいこともある
語学力や留学経験を活かせる企業へ応募する場合、大学で語学および海外に関する知識を身につけた人がライバルになる可能性があります。語学力やグローバルな視点を持ち合わせていることも、共通のアピールポイントとなるでしょう。
先述したように、このような企業では語学力があるのが最低条件である場合も多く、留学経験が「特別に評価すべきスキル・経験」と見なされない場合もあるようです。
なぜ就職せずに留学したのか疑問を持たれる可能性がある
大学卒業後に留学してから既卒として就活すると、就活時に採用担当の方から「なぜ在学中の留学でないのか」もしくは「計画性がないのでは」と疑問を持たれる恐れもあるようです。留学する場合は、なぜ卒業後に留学をしようと思ったのかを明確にしましょう。特に理由がないのであれば、在学中の大学1、2年次から留学の計画を立てるのが無難です。
同世代の人よりも社会人経験が短くなる
大学卒業後に留学に行くと、同世代の人よりも就職活動を行うのが遅れてしまい、社会人経験が短くなってしまいます。就活や就職が遅れると、同世代が先輩や上司になることも。
また、大学卒業後「3年以上」が経過している場合は新卒ではなく、既卒扱いになるので求人の選択肢が狭まってしまい、社会人経験のある人と同じ中途採用の採用枠でエントリーする必要があります。特に中途採用枠では、即戦力となるスキルと経験を持った人材を求める企業も。大学卒業後に留学をして社会人経験がない場合は、選考の際、どのように自分をアピールするかを考えることが重要なポイントです。
留学をする前にやっておくこと
大学卒業後に海外へ留学をするときは、帰国後の就活について考えておくことが大切です。就職活動について準備せず留学に行ってしまうと、帰国後に慌ててしまう可能性もあります。スムーズに就職活動を行うためにも、下記の「留学前に実施しておくこと」を整理しておきましょう。
留学先でやりたいことを明確にしておく
留学先でやりたいことを明確にしておくと、帰国後の就職活動がスムーズになります。就職活動においては高確率で採用担当の方から、「なぜ、大学を卒業後にあえて海外留学したのか」と質問を受けることも。その際、「何となく」「楽しそうだから」といった理由ではなく、「特定の分野について知見を広げるため」「将来グローバルに活躍したいと考えている」など明確な根拠を伝えられるよう準備する必要があります。また、やりたいことが明確なら現地でしっかり経験を積み、アピールポイントにすることも可能です。
ただし、海外留学の目的が「語学力の向上」の場合は、思うほどアピールにならないことも。近年は日本国内においても十分に語学力を向上できるからです。語学以外に、海外留学でしか身に付けられないものを明確にし、経験を積んでおくことで、採用担当者にも評価されやすくなるでしょう。
留学前に会社説明会に行く
帰国後の就活を見据え、留学前には会社説明会をはじめとする就活イベントに参加し、準備をしておくと良いでしょう。これらに事前に参加しておくと、その企業が就活者に対して何を求めているかが分かります。留学先で「何を学ぶと良いか」を明確にでき、かつ留学の目的の1つにできるでしょう。
「会社説明会に参加するときは最低限のマナーを守ろう!」では、はじめて会社説明会に参加する際のルールを紹介しています。
卒業後の就活で留学経験を活かすには
貴重な海外留学経験を就職活動で活かすためにも、書類作成や面接では以下のように準備やアピールをすると良いでしょう。
TOEICを受け英語力を示す
海外留学経験があっても、実証がなければ実際の英語力がどれくらいあるのかは本人の証言によるところが大きいものです。TOEICで高得点をとっておくと、仕事でどのように活躍するか、具体的にイメージしてもらいやすくなるでしょう。
留学先でのエピソードを伝える
留学先での人間関係や頑張ったこと、その結果身についたことなど、具体的なエピソードを伝えましょう。そのエピソードから導き出せる、スキル・経験の仕事での活かし方も添えます。
海外経験の活かし方についてより詳しく知りたい方は「履歴書への留学経験の書き方は?学歴欄に書いていい?語学学校は対象?」もご覧ください。留学経験のアピール方法が分からない方は、就活エージェントのハタラクティブに相談してみましょう。
卒業後に留学を経験して就活の進め方に迷ったときは
留学後にいざ就職活動を始めようと思っても、「何から始めたらいいかわからない」と思う人も多いでしょう。そのようなときは、就職サイトや就職エージェントを活用することをおすすめします。
就職サイトを活用する
就職活動を始める際は、どのような企業が募集を行っているかを知るため、就職サイトに登録してみましょう。就職サイトにはさまざまな企業の採用情報が記載されています。その中から自分に合った職種を探し、新卒もしくは既卒扱いの採用を行っている企業などを見つけてみましょう。
就職エージェントを活用する
「一人で就職活動を始めるのは不安…」と思う人は、就職エージェントに登録してみましょう。就職エージェントは一人ひとりに担当のアドバイザーが付き、求人紹介をはじめ就職活動に関するお悩み相談から履歴書の添削、面接対策までを行ってくれます。また、企業に直接聞きにくいことも就職アドバイザーが答えてくれるので相談しやすく、就職活動をよりスムーズに行うことができるでしょう。
大学卒業後に留学したものの「アピール方法が分からない…」という方は、就職・転職エージェントのハタラクティブにぜひ相談してみましょう。ハタラクティブは、新卒や既卒、第二新卒、フリーターなど20代の若年層に特化した就職・転職エージェントです。プロのキャリアアドバイザーがマンツーマンで就職活動を支援しています。留学経験を活かした自己PRや志望動機の作成・面接対策も実施。「既卒からの就職活動が不安」「海外留学の経験を活かせる企業へ就職したい」など、就職活動に関して悩んでいる方は、登録・ご利用はすべて無料なのでお気軽にお問い合わせください。
卒業の留学と就職に関するFAQ
ここでは卒業後に留学したい方、また新卒で働きたい方の疑問を解消していきます。
大学卒業後はただ海外に行きたいという理由で留学はだめですか?
目的がない状態で大学卒業後に留学するのはおすすめできません。大学卒業後の留学は別途費用がかかることから、ご両親に説明する際も「なんとなく」では理解してもらえないでしょう。「将来自分の役に立つか」といった理由を考えて留学を検討しましょう。
大学卒業後に留学するか大学院に進むか迷っています。
大学卒業後に留学を検討するなら「海外にいくべきか」をよく考えたうえでの決定がおすすめ。国内で成し遂げられる目標であれば大学院に進んだり、就職したりする方法がよいでしょう。
なお、大学院に進む場合もしっかりと将来を見通したうえでの選択が大切です。中退になると進路や就職で不利になる可能性があります。大学院と中退の関係性については「大学院を辞めると就職に影響する?中退したい理由や対処法を解説!」で詳しく解説しているため、あわせてご覧ください。
大学卒業後の留学は遅いですか?
やりたいことが急に出てきた場合は、まだ20代のうちに取り組むのがおすすめ。そのため、一概に遅いとはいえないでしょう。ただし、留学する目的や将来のプランを考えたうえでの行動をおすすめします。留学後のキャリアについては自身で考えるほか、ハタラクティブをはじめとした就職エージェントに相談してみるのもよいでしょう。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。