県外就職は難しい?後悔しないコツと面接で納得される理由を解説

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この記事のまとめ

  • 都会に県外就職するメリットは、賃金の高さや就職の選択肢の多さなど
  • 地方に県外就職するメリットは、生活費の安さや通勤によるストレスの少なさなど
  • 地方の県外就職は、地元出身が有利になりやすかったり中小企業の求人が多かったりする
  • 県外就職を成功させるには、やりたい仕事を明確にして地域の情報を調べることが大切
  • 初めて県外就職をする人は、経験者やエージェントに相談するのがおすすめ

県外就職を実現するのは難しいのではと考えている人も多いでしょう。県外就職で重要なのは理由の明確化です。理由が曖昧だと面接で困るだけでなく、就職後に「地元の方が良かった」と後悔することも。県外就職のメリット・デメリットを理解し、自分に合った就職先を選びましょう。このコラムでは、県外就職で成功するコツや後悔するパターン、面接での回答例を解説します。

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都会や地方へ県外就職するメリット

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県外就職のメリットはいくつかありますが、都会に行くか地方に行くかによって異なります。それぞれのメリットは、以下のとおりです。

都会に県外就職するメリット地方に県外就職するメリット
賃金が高い生活費が安い
就職の選択肢が増える地域に貢献できる
キャリアアップにつながる通勤のストレスが少ない
娯楽が豊富自然が多くリフレッシュできる

都会と地方の就職でどちらのほうがよりメリットがあると感じるかは、自分が求める環境や条件によって変わるでしょう。ここでは、都会に県外就職するメリットと地方に県外就職するメリットをそれぞれご紹介するので、県外就職を検討している方は参考にしてみてください。

都会に県外就職するメリット

地方から都会へ県外就職するメリットには、賃金の高さや就職の選択肢の多さなどが挙げられます。また、娯楽施設や人との出会いが多いため、プライベートを充実させられるのもメリットといえるでしょう。

賃金が高い

会社によって差はありますが、地方よりも都会のほうが賃金が高い傾向にあります。厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、都道府県別賃金の上位3県・下位3県は以下のとおりです。

平均賃金の高い都道府県平均賃金の低い都道府県
【1位】東京…375,500円【47位】青森…247,600円
【2位】神奈川…335,600円【46位】宮崎…249,600円
【3位】大阪…330,900円【45位】沖縄…252,000円

引用元:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況 都道府県別

最も平均賃金の高い東京と最も低い青森とでは、平均賃金に13万円近くの差があることが分かります。もちろん、実際にもらえる賃金は個人の能力や企業によって異なりますが、最低賃金が地域によって異なることも影響し、賃金差が生まれているといえるでしょう。

参照元
厚生労働省
賃金構造基本統計調査

就職の選択肢が増える

都会に県外就職することで、就職の選択肢が増えるのもメリットの一つです。厚生労働省の「一般職業紹介状況(職業安定業務統計):雇用関係指標(年度)」によると、2022年度の都道府県別の有効求人数上位3県・下位3県は以下のとおりです。

有効求人数の多い地域有効求人数の少ない地域
【1位】東京…174万5,579件【47位】高知…8万1,277件
【2位】大阪…118万5,975件【46位】鳥取…8万1,811件
【3位】愛知…80万9,941件【45位】和歌山…8万5,174件

引用:厚生労働省「一般職業紹介状況(職業安定業務統計):雇用関係指標(年度) 有効求人数、新規求人数、就職件数(正社員)」

大都市である東京や大阪には、いかに求人が集まっているかが分かるでしょう。有効求人数の少ない地域は、もともとの人口が少ないケースもあれば、大都市圏に近い場合もあります。どこの地域で働くか決まっていない場合は、求人数の多さにも注目してみましょう。

参照元
厚生労働省
一般職業紹介状況(職業安定業務統計)

キャリアアップにつながる

都会には大企業やベンチャー企業、スタートアップ企業などのさまざまな会社があります。また、本社を構える企業も多いため、地元や他の地域と同じ業種・職種であっても多様な経験を積む機会は多いでしょう。

また、県外就職をすると多種多様な人や物との出会いから、視野が広がることも。県外就職を通して、自分が知らなかった職業や働き方を知り、幅広くキャリアアップを考えられます。周りの人に影響を受けてスキルを磨いたり、資格取得を目指したりするなど、成長意欲を刺激される機会も多いでしょう。

娯楽が豊富

都会へ県外就職した場合、娯楽施設や文化施設が多いため、プライベートを充実させやすいでしょう。おしゃれな飲食店やアパレルショップなど、休日に出かける場所が豊富で気分転換をしやすいのがメリット。また、映画館や美術館、音楽ライブの公演なども多数あるので、文化的な刺激も多々受けられます。プライベートが充実するとストレスが溜まりにくく、仕事にも良い影響があるでしょう。

地方に県外就職するメリット

都会から地方へ県外就職するメリットには、生活費の安さや通勤ストレスの少なさ、自然の多さといった環境の良さが挙げられるでしょう。将来的に子育てを考えている人には、子どもが自然と触れ合える環境はもちろん、待機児童の少なさもメリットになります。

生活費が安い

地方へ県外就職する場合、都会に比べて生活費を抑えられます。特に、家賃は大きく引き下げることができるでしょう。家族構成によりますが、最も生活費が高い首都圏と比べて、最も安い地域では1ヶ月の差額が約5万円になるともいわれています。県外就職を希望する場合、希望先の地域がどのような生活環境なのか、事前に確認しておくと安心でしょう。

地域に貢献できる

企業数が少ない地方では、1つの会社が地域に与える影響が大きいため、地域への貢献度が高くなります。地域の衰退は自社の経営悪化に大きく影響するので、会社としても発展させたい気持ちが強いでしょう。そのため、イベントの開催や地産地消の推進などを通して、地域に貢献している会社が多いようです。また、働き手が減っている地域では、後継者不足のために衰退していく事業もあります。自分が後継者となって、事業を継承していくのも地域貢献になるでしょう。自分が住む地域を自らの手で活性化できるのは、地方へ県外就職するメリットの一つといえます。

通勤のストレスが少ない

都会に比べて人口が少ない地方では、通勤ラッシュのストレスは少ないでしょう。国土交通省の「三大都市圏の平均混雑率が増加~都市鉄道の混雑率調査結果を公表(令和4年度実績)~」によると、東京圏・大阪圏・名古屋圏の三大都市圏主要区間の平均混雑率は、いずれも100%を超えています。地方の場合、通勤時間帯に電車が混雑しても、大都市圏のように乗車率が100%を超えることはないようです。

また、マイカー通勤をする人が多いのも特徴。東京に比べて渋滞が少なく、空いている道を自家用車で通勤できるので快適です。通勤時間が30分以下のところも多く、時間のゆとりが持ちやすいのも地方への県外就職のメリットといえるでしょう。

参照元
国土交通省
三大都市圏の平均混雑率が増加~都市鉄道の混雑率調査結果を公表(令和4年度実績)~

自然が多くリフレッシュできる

地方へ県外就職をすると、海や山、川などの自然にいつでも触れ合える環境になることが多いです。都市部であっても少しの移動時間で自然豊かな場所に行けるので、休日のリフレッシュがしやすいでしょう。空気や水がおいしいのも特徴で、都会に比べて健康的な生活を送れるのがメリットです。将来的に自然に囲まれた環境で子育てがしたい人には、地方で就職するのがおすすめ。待機児童が少ない地域では、産育休後の復帰や就職活動もスムーズでしょう。

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都会や地方へ県外就職するデメリット

県外就職には前項でご紹介したようなメリットがある一方、都会と地方のどちらに就職する場合でも、以下のようにそれぞれのデメリットがあります。

都会に県外就職するデメリット地方に県外就職するデメリット
家賃が高い交通の便が悪い
地方よりも就活に費用がかかる都会より平均賃金が低い
競争率が高く就活が難航しやすい娯楽が少ない

ここでは、都会や地方へ県外就職するデメリットをご紹介します。メリットとデメリットの両方を知ったうえで、県外就職を検討してみてくださいね。

都会に県外就職するデメリット

都会に県外就職するデメリットは、家賃や物価の高さや就活に費用がかかることなどが挙げられます。それぞれ詳しく見てみましょう。

家賃が高い

都会に県外就職するデメリットは、地方に比べて家賃が高いことです。総務省統計局の「都道府県別でみる住宅状況~住宅及び世帯に関する基本集計(確報値)より~」によると、1ヶ月当たりの家賃・間代の全国平均が5万5,695円であるのに対し、東京都の平均は8万1,001円でした。都道府県別の平均値が最も低かった鹿児島県の3万7,863円と比較すると、その差は4万円以上に昇ります。都会に就職するのであれば、その地域の家賃の高さは事前に調べておいたほうが良いでしょう。

参照元
総務省統計局
都道府県別でみる住宅状況~住宅及び世帯に関する基本集計(確報値)より~

地方よりも就活に費用がかかる

地方よりも就活に費用がかかることも、都会に県外就職するデメリットの一つです。県外就職の際は、就職希望先への面接で滞在費がかかることがあります。都会は地方よりも物価が高い傾向にあるため、地方への県外就職よりも、就活にかかるあらゆる費用が高くなってしまうでしょう。

競争率が高く就活が難航しやすい

就職の選択肢が増える」でも触れたように、都市部の有効求人数は多いですが、その分競争率も高くなるのはデメリットといえます。のんびり就活を進めると、狙っていた求人の募集が終わっていたということもあり得るので、就活はテキパキと行動する必要が出てくるでしょう。

地方に県外就職するデメリット

都会から地方に県外就職するデメリットとして挙げられるのは、求人数の少なさや賃金の低さでしょう。前述したとおり、都会のほうが求人数が多いため、地方は求人数や仕事の選択肢が少なくなりがち。また、人が集まれば相対的に給与も高くなりやすいため、賃金も低い傾向にあります。

交通の便が悪い

地方に県外就職するデメリットは、都会と比べて交通の便が悪いことです。電車やバスといった公共交通機関の本数が少ないと、本来の始業時間よりも早く出勤せざるを得なかったり、定時に退勤しても帰宅が遅れてしまったりといったことがあるでしょう。

また、交通機関が発達していない地域では、自動車が必要になることもあります。購入費に加えて、ガソリン代や駐車場代など、思わぬ出費があるので注意が必要です。

都会より平均賃金が低い

都会より平均賃金が低いのも、地方に県外就職するデメリットです。「賃金が高い」でも触れたように、地方の平均賃金は都市部より低い傾向にあります。そのため、都会に就職する人と比較して収入が少なくなる可能性が出てくるでしょう。

娯楽が少ない

地方は都会よりも娯楽が少ないのも、デメリットの一つです。飲食店やレジャー施設は、一般的に都市部のほうが充実している傾向にあります。そのため、休日の息抜きや趣味を楽しみに行く際は、都会と比べて選択肢が狭まってしまうでしょう。

県外就職をするうえでかかる費用

県外就職をするうえでかかる費用の画像

県外就職は、就職活動の段階から県内や近場での就職に比べて大きな費用がかかります。あらかじめ「何にいくら必要か」を把握しておき、準備をすれば心に余裕を持って就職活動を行えるでしょう。

就活中に必要となる費用

就活中に必要となるのは、面接などに赴く際の交通費や滞在費、スーツなどの費用です。特に大きいのが交通費。新幹線や飛行機を使用しないと行けない地域の場合は、1回の往復で数万円がかかることも。できるだけ同じ地域の選考日程をまとめて1回で済むようにしたり、可能であればオンラインを活用したりして出費を抑えましょう

また、「就活貯金はしておくべき?必要になる費用とあわせて解説!」でも説明しているように、スーツや靴、鞄、証明写真など、選考を受けるにあたって必要となる物品も以外に多くあります。

就職後に必要となる費用

就職が決まったあとに必要となるのは、移動費(交通費)や家賃、引越し費用など。なかでも注意したいのが家賃です。家賃は1ヶ月分ですが、賃貸物件を契約するときには敷金や礼金、仲介手数料、数ヶ月分の家賃、火災保険料などが必要になります。地域や物件によって異なるものの、敷金や礼金は家賃の1~3ヶ月分、仲介手数料は1ヶ月分ほどです。たとえば、家賃が5万円で敷金と礼金が2ヶ月ずつ、仲介手数料が1ヶ月分、2ヶ月分の家賃を前払いする場合は合計で35万円かかります。これに、火災保険や鍵交換代などもかかるため、50万円ほどは用意すると安心でしょう。

引っ越しも、遠方になるほど費用は高くなります。特にシーズンとなる3月前後は料金が高くなるため、時期をずらして就職活動を行うのも検討してみましょう。

なお、就職してすぐに給与が支給されるわけではありません。入社日にもよりますが、十分な額を得られるのは入社から1ヶ月~2ヶ月後。内定を得たら給与規定を確認し、当面の生活費も用意しておきましょう。

費用を抑える方法

就職活動中や就職後に家が決まるまでの期間など、短期間であれば親戚の家にお世話になったり、友人とルームシェアをしたりするのがおすすめ。また、ホテルに宿泊するより安価で済むマンスリーマンションやシェアハウスなども、期間に応じてうまく活用しましょう。

県外就職で後悔する3つのパターン

県外就職を後悔した理由として多く挙がるのは、「地元に帰りたい」「通勤の仕方にギャップを感じる」など、環境の変化による不安です。あらかじめ後悔するパターンを知り、不安やストレスを軽減するための対策を考えておくと良いでしょう。

1.家族や友人と離れホームシックになる

県外就職をして地元を離れると、寂しい思いをしたり、想像以上に負担が大きかったりなどで、ホームシックになる人が少なくないようです。また、いつも通っていたお店や、子どものころからお世話になっている病院など、見慣れた建物が一切ない見知らぬ土地で1人になることで不安が増す場合もあるでしょう。慣れない仕事で疲れると弱気になり「地元に帰りたい」と県外就職を後悔するのが1つのパターンです。

ホームシックを回避するための対策は、家族や友人と定期的に連絡を取り、いつでも相談できるような環境を作ること。また、習い事やサークルで仲間を作るのも良い方法です。自分の居場所を作ると、新しい生活に早く慣れるので、寂しさの軽減につながるでしょう。

2.通勤がストレスになる

都会や地方へ県外就職するデメリット」で解説したように、地方から都会へ県外就職した場合は、電車の通勤ラッシュが大きなストレスになるようです。地方に比べて人口が多い都会では、朝夕の通勤ラッシュ時は乗車率が180%を超える路線もあります。特に首都圏では、郊外から都心への通勤が1時間以上に及ぶことも。往復2時間を超える通勤が毎日…というのは、大きなストレスになるでしょう。

一方、都会から地方へ県外就職した場合は、混雑ではなく交通の不便さや自動車にかかる費用がストレスになることも。交通インフラが整っていない地域では電車やバスの本数が少ないため、発車時刻に合わせて行動する必要があります。乗り遅れると大幅な時間ロスになり、ストレスを抱える原因になるでしょう。また、就業時間や通勤ルートによっては、自動車がないと通勤できない場合があります。購入費だけでなく、駐車場代や車検代などの維持費が負担になるようです。

3.一人暮らしが大変

初めて一人暮らしをする人には、毎日の家事や自己管理が負担になるでしょう。一人暮らしは自由で楽しい一面もありますが、掃除や洗濯、毎日の食事など、すべてを自分でやることになります。体調を崩したときでも、自分で薬や食料品の買い物に行かなければならないのが、一人暮らしの大変なところでしょう。

県外就職を成功させる4つのポイント

県外就職を成功させるポイント

  • 県外就職をしてでもやりたい仕事を明確にする
  • 県外就職したい地域の情報を詳しく調べる
  • 県外就職を希望する理由を面接で答えられるようにする
  • 県外就職経験者やエージェントに相談する

県外就職で成功するには、明確な理由が重要です。なんとなく「都会への憧れ」だけで上京を決めたり、「ゆっくりしたい」というだけで地方移住を決めたりすると、後悔する可能性があります。就職先は「なぜ地元ではなく県外へ就職するのか」という理由を明確にしたうえで決めるのが、成功のポイントです。

1.県外就職をしてでもやりたい仕事を明確にする

県外就職を成功させるポイントの1つめは、やりたい仕事を明確にしておくことです。「やりたい仕事を実現できる会社が県外にしかなかった」というのであれば、地元を離れても後悔しにくいでしょう。たとえ寂しい思いをしても、「この仕事がしたい」と思えるような強い動機が必要です。

2.県外就職したい地域の情報を詳しく調べる

就職先を決める前に、地域のことを詳しく調べておきましょう。企業数や家賃相場、通勤手段などを調べておき、許容範囲であることを確認しておけば、後悔する確率が低くなります。特に地方は都会に比べて人とのコミュニケーションが密接で、ストレスになる場合も。地域によって特性があるので、自分に合った場所を選ぶのも県外就職を成功させるコツです。

3.県外就職を希望する理由を面接で答えられるようにする

県外就職の面接では「なぜ県外へ就職するのか」という理由を必ずといって良いほど聞かれます。理由が曖昧だと「この会社でなくても良いのでは」と思われてしまうこともあるでしょう。就職成功のポイントは、地元を離れてまで、応募先企業に入りたい理由を明確にすることです。企業理念への共感や入社後のキャリアプランなどを説明し、「この会社だから移住してでも入りたい」という熱意をアピールしましょう。

4.県外就職経験者やエージェントに相談する

県外就職を希望している方は、実際に県外就職をしたことがある経験者や、プロのエージェントに相談するのもおすすめです。初めて県外就職をする方にとって、経験者やプロの意見は大変参考になるでしょう。周囲の意見を取り入れることで、「本当に県外就職すべきか」「就職成功のために自分は何から始めるべきか」などがより明確になりします。

ハタラクティブ在籍アドバイザーから県外就職を目指す方へのアドバイス

やりたい仕事を明確にする、地域の情報を詳しく調べるといった準備を行うことで、県外就職が成功する可能性が上がります。就活の仕方やかかる費用、その企業に入社するにあたってやるべきことも確認しておくと、よりスムーズに就活を進められるでしょう。

また、選考では自宅からの通勤可否が合否に関係することもあります。引っ越し先から職場まではどのような交通手段で、どれくらいの通勤時間になるのかも、選考前に確認しておきましょう。

就活を成功させるには、綿密な準備をすることが大切です。「何から始めれば良いか分からない…」とお悩みの方は、ハタラクティブのアドバイザーがあなたの就活をサポートするので、ぜひお気軽にご相談くださいね。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス

県外就職の志望動機の答え方と例文

県外就職の志望動機の答え方と例文の画像

先述のように、県外就職をする場合は面接で「なぜ県外へ就職したいのか?」という理由を聞かれることが多くあります。ここでは、県外就職の志望動機の答え方を例文つきでご紹介するので、面接対策の参考にしてみてください。

会社にどんなメリットを与えられるか

県外就職の面接では「これまでの経験を活かして即戦力として働いてくれるか」「採用することで会社に新しい風を吹かせてくれるか」といった点が重視されます。志望動機を作成する際は、自身のこれまでの経験が、どのような形で会社のメリットになるかという点をアピールしましょう。志望動機の回答例を下記でご紹介します。

例文

「これまでの○○業界での仕事経験を活かし、○○業界のトップシェアを誇る御社で、○○製品の開発に関わってみたいと考え志望しました」
「これまで○○職を○年経験してきました。御社の求人で○○職の募集を行っていることを知り、これまでの経験を活かして即戦力として仕事ができると考え志望しました」
「後継者不足が懸念されるこの業界で、自身がこれからの担い手として経験を積み、この分野を盛り上げたいと考えたため志願しました」

前の職場での経験のほか、学生時代の経験やアルバイトでの経験のなかから、志望する会社で活かせそうなことを見つけてアピールポイントにつなげましょう。

就職を希望する土地に思い入れがある

県外就職の面接では、「どうしてその土地を選んだのか?」、「なぜ数ある選択肢の中からこの地域で生活したいと思ったのか」という質問もされる可能性が高いでしょう。「地方(都会)に住んでみたかったから」「一人暮らしをしたかったから」だけではなく、その土地でなければならないという必要性が伝わる回答をできることが大切です。下記に回答例をご紹介するので、参考にしてください。

例文

「親類が住んでいて子どもの頃から訪れており、風光明媚な風景や人の温かさに触れて、この土地で暮らしたいと考えました」
「この土地にしかない○○の文化に惹かれ、自身もこの土地に住んで伝統文化を守っていきたいと考えました」
「選択肢が豊富なこの地域で、生活や仕事を通して視野を広げ、キャリアアップをしたいと考えました」

この土地でなくてはならないと、面接官が納得してくれる明確な理由を説明できるようにしましょう。志望動機の答え方について詳しく知りたい方は、「志望動機はなぜ聞くの?会社側の意図と書き方を知ろう」も参考にしてみてください。

県外就職でよくある傾向

県外就職では地方・都会のそれぞれに傾向があるようです。地方では地元出身者が有利になったり、中小企業の求人が多かったりする傾向が見られます。一方、都市部への就職活動では求人数が多いため、優良企業を見つけるのが難しい傾向があるでしょう。

地方では地元出身が有利になりやすい

地方では、能力が同じなら地元出身の人を採用する傾向があるようです。会社によって理由は異なりますが、「方言が通じる」「地元の事情をよく分かっている」などが仕事のしやすさにつながると考える企業が多いのでしょう。特に営業の仕事では「知り合いの知り合い」といった地元出身を活かしたネットワークが強みになることも。地元以外の地域へ県外就職する場合は、上記のような地元出身のメリットを超える、効果的な自己PRが必要だといえます。

地方は中小企業の求人が多い

地方の求人には「学歴不問」や「高卒以上」で募集をしている会社が多いといわれています。都会は求人数が多いものの、「大卒以上」「経験者」の条件も多いため、学歴によっては応募できる求人数が限られてしまうでしょう。地方には地域密着の中小企業が多く、学歴や経験よりも若さや人柄を重視する傾向が見られるので、まずは地方で働きながらスキルや経験を積んで、いずれ都会の企業へキャリアアップ転職を目指すのも良い方法です。

県外就職が決まったあとの流れ

県外就職が決まったあとの流れの画像

無事に内定をもらった後も、問題なく新生活をスタートさせるためにやることがたくさんあります。ここでは県外就職が決まったあとの流れをご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

退職の準備

現在働いている企業から転職する形で県外就職する場合は、以下の退職準備を行いましょう。

  • ・直属の上司に退職の相談をする
  • ・引き継ぎの準備をする
  • ・会社への返却物や退職時に自分が受け取るものを確認する

内定をもらったら、まずあなたの直属の上司に退職の相談をします。このとき引き止めに遭わないよう、退職の意思が堅いことを伝えるのがポイントです。退職予定日が決まった後は、後任者への引継ぎ資料を作成したり、退職時に会社へ返却する物や、自分が受け取るものを確認して、スムーズに円満退職できるようにしましょう。

引っ越しの準備

退職予定日が決まったら、引っ越しの準備も進めましょう。引っ越しに必要な主な準備は以下のとおりです。

  • ・新居探し
  • ・引っ越し業者探し
  • ・転居届の提出
  • ・印鑑登録の廃止手続き
  • ・インターネットプロバイダーの解約手続き
  • ・ライフラインの解約手続き
  • ・NHK受信契約の住所変更
  • ・郵便物の転送手続き
  • ・現在一人暮らしをしている場合は退去の手続き
  • ・荷造り

上記のように、引っ越しの準備はやることが多く、時間もかかります。そのため、スマホのメモ機能やアプリでやることリストを作成して、1つずつチェックしながら準備を進めるのがおすすめです。

引っ越し後の準備

引っ越しが完了後も、やるべきことや手続きがいくつかあります。これらも忘れずに行うようにしましょう。

  • ・転入届の提出
  • ・印鑑登録の手続き
  • ・免許証や車検証の住所変更
  • ・マイナンバーの住所変更
  • ・ライフラインの契約

上記の手続きは、役所に行かなければできないものもあれば、インターネット上で完了できるものもあります。手続き可能な時間帯や必要な持ち物などを確認したうえで、引っ越し後できるだけ早めに行うようにしましょう。

都市部への県外就職は就職エージェントを利用すると良い

都市部への県外就職には、就職エージェントの利用がおすすめです。地方から都市部の企業へ就職活動をするときには、分からないことが多くて悩むもの。求人数が多いぶん、優良企業を見つけるのが難しい面もあります。
就職エージェントなら、専任のアドバイザーに相談しながら就職活動を進められるので安心です。エージェントを通した求人からは、求人サイトよりも詳細な企業情報を得られるでしょう。また、電話面談を行っているエージェントもあるので、地方在住の方も利用が可能です。エージェントに何度も足を運ばなくても、効率的に就職活動が進められます。

「就職活動をサポートしてほしい」「県外就職に関する情報がほしい」という方は、ぜひ就職エージェントのハタラクティブへご相談ください。ハタラクティブでは、独自に取材した企業の求人から、あなたのご希望に合った求人をご紹介。専任のキャリアアドバイザーが企業の雰囲気や、良い面・悪い面も確認したうえでご紹介するので、入社後のミスマッチを防ぎます。また、細かい日程調整も就職活動アドバイザーが代行しますので、県外就職を検討している人におすすめです。サービスは無料ですので、まずはご登録ください。

県外就職に関するお悩みQ&A

就職は県外でしたいと考えている人は多いでしょう。ここでは、県外就職に関するお悩みをQ&A方式で解決していきます。

就職するなら県外と県内どちらが最適ですか?

県外と県内どちらで就職するかは、求める要素によって異なるでしょう。県外就職、県内就職はそれぞれメリットとデメリットが存在しています。メリットとデメリットについて理解したうえで、どちらで就職したいか考えてみましょう。このコラムの「都会や地方へ県外就職するメリット」にて詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

県外での就職に向いている人は?

働くうえで高い収入を求めている人や、大手企業へ勤めたい人は県外での就職に向いています。県外での就職を考えている人は、自分の希望に合った企業の情報を確認し、しっかりと下準備をしてから就職活動に臨みましょう。

県外(都会)で就職するにはどんな準備が必要?

地方に比べ都会は家賃や物価が高い傾向にあるため、ある程度の資金を準備しておくことをおすすめします。また、都会の方が企業の数も多く存在しているため、働きたい会社の候補も考えておきましょう。こちらのコラム「東京で仕事を探すなら事前準備は必須?やみくも就活が危険な理由」では、都会での就職を考えている人に向けた解説をしているので、参考にしてみてください。

フリーターも県外で就職できますか?

フリーターの方も県外で就職できる可能性はあります。ハローワークや就職エージェントといった支援機関を活用すると良いでしょう。ハタラクティブでは、若年層の就職活動をサポートしています。フリーターの方に向けた求人を数多く紹介していますので、まずはお気軽にご相談ください。

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