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未経験でもできる仕事は?正社員として就職しやすいおすすめの業界・職種
更新日
この記事のまとめ
- 企業が未経験者を募集するのは、採用の間口を広げて良い人材を確保する狙いがある
- 未経験でもできる仕事には「IT業界のプログラマー」「介護業界の介護職」などがある
- 未経験でもできる仕事では柔軟性や将来性、人柄などを重視する傾向がある
- 成長業界は増員のため積極的な採用を行うので、未経験でもできる仕事を見つけやすい
- 未経験から新しい仕事に挑戦するのが不安なら、エージェントに相談すると良い
「未経験でもできる仕事は少なさそう」「未経験の仕事に挑戦するのは怖い…」など、悩んでいる方もいるでしょう。未経験者を歓迎する企業は多いので、前向きに挑戦するのがおすすめです。このコラムでは、未経験から挑戦しやすい仕事や狙い目の求人の特徴を解説します。また、求職活動を成功させるためのコツもご紹介。特に20代は未経験の仕事でも採用されやすい年齢なので、コラムを参考に積極的に行動しましょう。
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未経験でもできる仕事に応募するのはあり?
「正社員の経験がない」「正社員だけど別の業界や職種に興味がある」というような理由で、未経験者を募集している仕事に応募しようか迷っている方もいるでしょう。
ここでは、未経験者を歓迎している求人に応募するのは「あり」なのか、それとも「なし」なのかについて解説します。
未経験OKの仕事は豊富なので挑戦するのは「あり」
結論から述べると、未経験OKの仕事に応募するのはありです。新卒や既卒の方のように正社員経験がない場合はもちろん、今の仕事にミスマッチを感じていたり、ほかの分野に興味があったりしている人も、経験の有無にかかわらず挑戦してみる姿勢が大切といえます。
人によっては、「未経験の仕事に応募するのは怖い」と不安になるかもしれませんが、挑戦しないまま後悔する恐れがあるのなら、前向きに考えてみるのも方法の一つです。
教育体制に力を入れて未経験者が活躍できる企業も増えている
近年では教育体制に力を入れて、未経験者が活躍しやすい環境を整える企業も増えている傾向にあります。企業が丁寧な研修プログラムや教育支援を実施することで、経験がなくても力を発揮できる人が増えるでしょう。未経験ながらもスキルや新しいアイデア、仕事への熱意などがあれば、経験を積んでいる人と同等に成果を出せることもあります。
企業が未経験者を募集する理由とは?
企業が未経験者を募集するのは、「人材を確保したい」「異業界・他職種での経験を活かしてほしい」「若さを求めている」などの理由があります。以下でそれぞれの詳細を確認してみましょう。
1.人手不足で採用の間口を広げたい
需要が伸びていて人手が不足している業界や、新卒採用で思うように人材を確保ができなかった企業では、「未経験者OK」として幅広く人材を募集する傾向にあるようです。
たとえば、発展が目覚ましいIT業界や高齢化にともない介護の需要が伸びている介護業界では、人材の確保が課題となっています。経験者に絞って募集をかけてしまうと、思うように人材が集まらないことも。経験者から未経験者まで採用の間口を広げることで、「経歴問わず良い人材を確保したい」というのが企業側の狙いの一つといえます。
2.異業界や他職種から新しい観点を得たい
社内で新規事業や新しい部署を立ち上げる際に、あえて異業界・他職種からの転職希望者を募集する場合があります。既存の社員のみで新しいことを始める場合、考え方がマンネリ化してしまうことも。そのようなときは、別の業界や職種から人材を採用することで新しい観点を得たいと考えるようです。
前職で得たスキルや経験から新しい価値を生み出せるような人材であれば、未経験者かどうかは採用する企業にとって問題になりません。
3.企業の若返りを図りたい
後継者不足の業界では、会社の若返りを図るため、20代~30代の未経験者を積極的に募集することがあります。たとえば、建設業界では、働き手の高齢化が問題視されていることから、若い人材の確保を積極的に実施しているようです。
職場の若返りを図りたい職場では、スキルや経験よりも意欲や素質を重視するポテンシャル採用が行われる傾向があるので、未経験者も採用されやすいでしょう。
4.経験よりも若手の将来性を優先することもあるから
企業が未経験者を募集する理由の一つに、経験よりも若手の将来性を重視するケースがあります。若手の未経験者は、経験者にはない新しい視点やアイデアをもっていることもあり、将来的に期待して採用することも。また、経験だけでなくポテンシャルや成長意欲も重視される傾向があります。
「人柄重視」の求人を出す目的は?
企業が応募者の人柄を重視する目的は、入社後のミスマッチによる早期離職を避けるためです。厚生労働省の「学歴別就職後3年以内離職率の推移」によると、大学新卒として就職し3年以内に離職した人の割合は2020年で32.3%でした。およそ3人の1人が比較的早い段階で辞めてしまっていることが分かります。未経験者を育てるには、一定の時間が必要です。できるだけ長期的に働いてほしいという理由から、人柄に注目して会社との相性を確かめたいというのが企業の本音といえます。
参照元
厚生労働省
新規学卒者の離職状況
未経験でも挑戦しやすいおすすめの「業界」7選
この項では、未経験から目指しやすい業界を7つご紹介します。なぜ未経験で挑戦できるのか、どのような業界が自分に向いていそうかの疑問を解消する参考にしてみてください。
1.IT業界
IT業界は、インターネットの普及にともない目覚ましい成長を遂げている業界です。生活に身近な存在であることやAI技術の進歩により、今後もますます需要が伸びていくことが予想されます。
その一方で、ITエンジニアといった技術者不足が課題となっているのが現状です。若い人材を一から育てるため「経歴不問」の求人を出している企業は多く、未経験から挑戦しやすい業界といえるでしょう。
IT業界について詳しく知りたい方は、「IT業界は未経験者も挑戦できる?おすすめな職種と転職成功のコツをご紹介」をご覧ください。
2.介護・福祉業界
介護・福祉業界は日本の少子高齢化による人材不足が顕著なため、採用が積極的に行われているのが特徴です。厚生労働省の「介護人材確保に向けた取組」によると、2019年度の時点で約211万人だった介護人材の数を、2040年には約280万人まで増やす必要があると推計されています。
こうした背景から、介護業界では無資格・未経験者OKの求人が多く、「未経験でもできる仕事」といえるでしょう。
参照元
厚生労働省
介護人材確保に向けた取組
3.運送・物流業界
運送・物流業界は、インターネット通販の利用者数の増加にともない右肩上がりで需要が高まっています。物流拠点の拡大やサービスの展開のために、積極的に人材を募集している企業は多いようです。なかでも、物流ドライバーは需要に対して不足傾向にあるため、未経験から運送・物流業界に挑戦したい方におすすめといえます。
詳しくは、「運輸業界の仕事」で解説しているので、参考にしてみてください。
参照元
厚生労働省
図表1-4-3 ネットショッピングをした世帯割合の推移(二人以上の世帯・世帯主の年齢階級別)
4.アパレル業界
アパレル業界は、衣服や服飾品の企画・生産・販売などを展開しています。働きながら基礎を身につけられるため、服飾についての専門知識がない未経験者の場合も就職を実現しやすいでしょう。
アパレル業界の理解を深めたい方は、「アパレル業界の現状と将来性は?市場規模や志望動機の例文を紹介!」をご一読ください。
5.美容・ブライダル業界
美容業界は出店数の多さから人員確保が求められています。また、ブライダル業界は誰が担当しても充実したサービスを提供していく姿勢が必要です。どちらの業界も人材教育に力を入れていることから、未経験者を歓迎する傾向があります。
各業界の業務については、「美容業界の仕事」や「ブライダル業界の仕事」をご覧ください。
6.飲食業界
飲食業界は、レストラン・カフェ・居酒屋などの飲食店に関わる業界です。チェーン店や個人の店舗というようにさまざまな形態があり、働き手の選択肢が豊富なのが特徴といえます。飲食業界の仕事は接客がメインのため、専門的なスキルが求められることは少なく、未経験から挑戦しやすいといえるでしょう。
詳しくは、「飲食業界の仕事」をチェックしてみてください。
7.建築業界
建設業界は、働き手の不足や高齢化が課題となっているため、未経験から新しいことにチャレンジしたい20代・30代におすすめの業界です。
厚生労働省の「建設業の人材確保・育成に向けて(令和6年度予算概算要求の概要)」によれば、「建設業の技能者のうち、 60歳以上の割合が約4分の1を占める一方、29歳以下は全体の約12%」というのが現状。国が主体となって人材確保・育成に取り組んでいるため、今後の処遇改善にも期待できるでしょう。
参照元
厚生労働省
建設業の人材確保・育成に向けた取組を進めていきます
未経験でも挑戦しやすいおすすめの「職種」14選
下記では、未経験から挑戦しやすい職種を14種類ご紹介します。前項で気になる業界が見つかった方は、それに関連する職種をチェックしてみましょう。
1.ITエンジニア
ITエンジニアは、プログラマーやシステムエンジニア、ネットワークエンジニアなどの総称を指します。エンジニア職は「未経験からできる仕事なのか」と疑問に思うかもしれませんが、IT業界では人手不足を解消するため若い人材を一から教育する会社も多いようです。未経験者に対する教育体制のしっかりした会社を選べば、着実にスキルを身につけられるでしょう。
未経験からITエンジニアに応募するコツ
IT業界は技術の進化スピードが速く事業領域の拡大も顕著なので、常に勉強し続ける姿勢や、新しいことを吸収する意欲が大切です。実務未経験でも、独学で身につけた技術をポートフォリオとして提出すると、採用担当者に評価してもらえる可能性があります。参照元
職業情報提供サイト(日本版O-NET)
プログラマー
2.介護職
介護職は、介護が必要な高齢者の方を対象に、介護サービスを提供するのが仕事です。有料老人ホームやデイサービスなどで働く施設介護員だけでなく、利用者さまのご自宅を訪問するホームヘルパーも介護職に含まれます。介護職になるために必須となる資格はないので、無資格・未経験から応募することが可能です。
ただし、一人で身体介護を行うには介護資格が必要なので、働きながら資格取得を目指せる資格取得支援制度を導入している職場を選ぶと良いでしょう。
未経験から介護職に応募するコツ
常に人と接しながら働く介護の仕事では、周囲に気を配りながら思いやりを持って働ける人が求められます。介護職だけでなく医師や看護師とチームで仕事をすることも多いため、協調性やコミュニケーション能力をアピールすると良いでしょう。介護職を目指すときのポイントは、「未経験から介護職に転職したい!無資格も大丈夫?仕事内容も紹介」のコラムでも触れています。
参照元
職業情報提供サイト(日本版O-NET)
介護の仕事
3.販売職
販売職は、お客さまに向けて商品を販売・提供する業種です。アパレルや雑貨、食品、インテリアなど、扱う商品は職場によってさまざま。働くために必須となる資格はなく、接客のマニュアルが用意されていることから、未経験からチャレンジしやすい仕事といえます。
自分が好きなブランドや店舗などで働けば、仕事へのモチベーションも維持しやすいでしょう。
未経験から販売職に応募するコツ
販売職は接客がメインとなるため、言葉遣いや礼儀といったマナーに加えて、コミュニケーション能力も重視されます。「人と明るく接することができる」「笑顔に自信がある」「初対面の人とも臆せず会話できる」などに当てはまる人は、就職活動でより良いアピールができるでしょう。詳しくは、「販売職の仕事内容とは?活躍できる場・向いている人について解説」をチェックしてみてください。
4.営業職
営業職は顧客に商品やサービスを提案し、契約につなげるのが仕事です。人柄やコミュニケーション能力を重視する企業が多いため、経歴を問わず内定獲得のチャンスがあります。会社の利益拡大のためには営業職の仕事は必要不可欠。そのため、幅広い業種で営業担当者を募集しており、未経験から挑戦しやすいのが特徴です。
なお、営業職は「個人営業か法人営業か」「単独制かチーム制か」などによって、仕事の進め方が異なります。自分の適性に合う営業の種類を知りたい場合は、「営業の仕事の種類はどんなものがある?魅力や事務との違いを解説」のコラムで確認してみましょう。
未経験から営業職に応募するコツ
営業職には、顧客のニーズに迅速に応えるためのリサーチ力や、マーケティング力が求められます。インセンティブや歩合制を導入している会社もあるので、努力次第で収入アップができるのが魅力。成果を求めて貪欲に動けることをアピールするのも方法の一つです。参照元
職業情報提供サイト(日本版O-NET)
営業の仕事
5.事務職
事務職は、書類作成やデータ入力といったルーティーンワークがメインで、未経験からチャレンジしやすい仕事として人気です。医療事務・営業事務・IT事務などのように、事務作業は業界を問わず必要とされるため、求人の選択肢が幅広いといえます。
30代・40代と年齢を重ねるにつれて、選考時に経験やスキルを求められることが増えるので、未経験から事務職を目指すなら20代~30代前半に就職・転職するのがおすすめです。事務職に興味がある方は、「事務員は未経験から目指せる?業務内容と求められるスキルをチェック」もご覧ください。
未経験から事務職に応募するコツ
事務職には、コツコツと物事を進めたり正確に作業したりする能力が求められます。資格やスキルを必須とする求人は少ないものの、簿記やMOSなど事務職で活かせる資格を取得しておくと評価してもらえる可能性が高いでしょう。参照元
職業情報提供サイト(日本版O-NET)
事務の仕事
6.警備員
警備員は、約20時間の法定研修の受講が義務付けられていることから、未経験者も安心して就職・転職を目指しやすいのが特徴です。働く場所によって仕事内容は異なり、同じ場所を警備し続ける業務もあれば、指定された範囲を巡回して警備することもあります。
警備員の仕事について理解を深めたい方は、「警備員の正社員はきつい?主な就職先や向いている人の特徴を解説」も参考にしてみてください。
未経験から警備員に応募するコツ
未経験から警備員を目指すときは、「警備員指導教育責任者講習」や「機械警備業務管理者講習」といった関連資格を有していると、選考で有利にはたらく可能性があります。なお、警備員の仕事には夜勤が含まれる可能性があるため、求人に応募する際は勤務時間帯をよく調べることが大事です。参照元
職業情報提供サイト(日本版O-NET)
施設警備員
雑踏・交通誘導警備員
7.ホテルスタッフ
ホテルや旅館のスタッフは、実際の業務を通じて専門的な知識を身につけるため、未経験から挑戦しやすい仕事の一つです。ホテルや旅館には、受付を行うフロントスタッフやドアスタッフ、コンシェルジュなどのさまざまな役割があります。修学旅行や結婚式の会場になるホテルもあるので、自分がやりたい仕事ができる職場を探すと良いでしょう。
未経験からホテルスタッフに応募するコツ
ホテルスタッフは、接客が中心となるのでマナーやおもてなしといった接遇スキルが重視されます。無資格・未経験からチャレンジできますが、「サービス接遇検定」といった検定資格をもっていると、面接で高評価を得られる可能性があるでしょう。参照元
職業情報提供サイト(日本版O-NET)
フロント(ホテル・旅館)
接客担当(ホテル・旅館)
8.コールセンター
コールセンターのスタッフは、商品やサービスに対するお客さまからの問い合わせに対し、電話やメールで対応します。コールセンターを設けている企業・業種は多いため、求人数も比較的豊富です。
細かい対応は問い合わせ内容によって異なるものの、基本的となる仕事の流れはマニュアル化されているので、未経験でも挑戦しやすいでしょう。カスタマーサポートを経験すると、敬語の使い方やビジネスマナーが身につくため転職の際も役立ちます。
未経験からコールセンターに応募するコツ
コールセンターの仕事はお客さまと直接やり取りするため、コミュニケーション能力が重視されます。また、臨機応変かつ冷静に対応できることや、スピード感を持って正確に処理することも重要です。コールセンターの仕事について詳しく知りたい方は「コールセンターの仕事」も参考にしてください。参照元
職業情報提供サイト(日本版O-NET)
コールセンターオペレーター
9.工場・倉庫スタッフ
工場・倉庫スタッフは、マニュアルに沿って作業を進められる傾向があるので、未経験からでも始めやすい仕事といえるでしょう。仕事内容は、商品の製造・組立・検査・梱包・マシンオペレーターなどさまざまです。
仕事中は、ほかのスタッフと接する機会が少なめなので、1人で集中して仕事をしたい方におすすめ。工場スタッフの働き方については、「工場に就職するメリットを紹介!仕事内容と向いている人の特徴も解説」をチェックしてみてください。
未経験から工場・倉庫スタッフに応募するコツ
工場・倉庫では安全に作業を行う必要があるため、マニュアルに沿った作業を慎重に行う能力が重視されます。集中力や正確性、細かい作業をコツコツと行う能力などが求められるでしょう。また、職場によってはフォークリフトや危険物取扱者の資格を取得すると、手当がつく場合もあるようです。10.物流ドライバー
物流ドライバーは、宅配便配達員やトラック運転手などが該当します。商品の在庫管理や梱包・運送・荷下ろし作業など、扱っている商品が顧客に届くまでの過程全般に関わる仕事です。物流ドライバーになるには運転する車の積載量に応じた免許が必要ですが、それ以外に必須となるスキルはないため未経験からできる仕事といえます。
未経験から物流ドライバーに応募するコツ
物流ドライバーは重い荷物を運んだり、天候に関係なく屋外で作業したりすることがあるため、体力に自信のある人に向いているでしょう。また、納期や配送時間を守ることはもちろん、急なスケジュール変更など、状況に応じた臨機応変な対応ができる柔軟さも求められます。なお、準中型免許やフォークリフトの運転免許があると、活躍の幅を広げられるでしょう。参照元
職業情報提供サイト(日本版O-NET)
宅配便配達員
トラック運転手
11.設計補助・CADオペレーター
設計補助・CADオペレーターは、建築・製造・ITなどの業界で人材を募集しています。幅広い分野で需要が高いことから、未経験者も就職・転職を実現しやすいでしょう。設計補助・CADオペレーターとして働く際は、図面を読めたり専門用語の理解ができていたりすることが必要です。
未経験からCADオペレーターに応募するコツ
CADに関する基礎知識があり、基本操作ができる方は、未経験の場合も採用担当者に好印象を与えられます。どこから勉強したら良いかわからない場合は、資格取得に挑戦するのも手です。CAD利用技術者試験や建築CAD検定試験の資格を取得すれば、選考を通過しやすくなるでしょう。参照元
職業情報提供サイト(日本版O-NET)
CADオペレーター
12.施工管理や鳶職
施工管理や鳶職は、大工や舗装といった専門工事を行う建築関連の職人を指します。建築・土木の設計や施工などを一括して請け負う「ゼネコン」、その一部を担う「サブコン」といった工事業者からの発注を受け、担当する部門で作業を行うのが仕事です。建設・採掘従事者全体の有効求人倍率は2024年5月時点で5.28倍と非常に高いので、未経験から挑戦しやすい仕事といえるでしょう。
未経験から施工管理や鳶職に応募するコツ
未経験から建築業界の職人を目指すなら、仕事について調べることから始めましょう。職人の仕事は多様な種類があるので、自分がどの分野を目指すのかをイメージしておくことが大切です。
鳶職の場合は、「鳶職の由来とは?将来性はある?年収や役立つ資格を紹介!」のコラムが参考になるので、興味のある方はぜひご覧ください。
参照元
厚生労働省
一般職業紹介状況(令和6年5月分)について
土木・建築の仕事
13.電気工事士
電気工事士は、変電設備や分電盤の据え付け、配線、電気設備の取り付けなどを行う職種です。高いところで配線や電気整備を行うこともあるので、平衡感覚のある人や慎重さのある人に向いています。
電気工事士として働くには資格が必要です。しかし、会社によっては資格取得支援制度を導入していることから、未経験者の応募を歓迎しているところもあります。
未経験から電気工事士に応募するコツ
電気工事士の資格には、第一種と第二種があります。それぞれ携われる業務が異なるため注意が必要です。入社前に資格取得をする方は、第二種でどこまでの範囲を任されるか理解しておくと、イメージギャップを防げるでしょう。参照元
職業情報提供サイト(日本版O-NET)
電気工事士
14.公務員
公務員は、行政・福祉・資格免許などの幅広い種類があります。雇用や収入が安定していることから、生活面で安心したい方に向いているでしょう。公務員試験の倍率は高めですが、合格すれば未経験でも公務員として活躍することが可能です。
未経験から公務員を目指すコツ
公務員試験は、種類によって難易度が変化します。自衛官や警察官、刑務官などは比較的筆記試験の難易度が低い傾向にあるようです。なお、公務員試験によっては年齢制限があるので、自分の年齢が当てはまるか確認しておきましょう。「業界未経験」と「職種未経験」の意味の違い
就職・転職の場における「未経験」には、下記の3つの状況が考えられます。それぞれの違いは、以下のとおりです。
- ・業界が未経験
- ・職種が未経験
- ]・業界、職種ともに未経験
「業界未経験」とは、募集している職種で働いた経験があるものの、業界は未経験である状態です。たとえば、食品業界の営業から医療業界の営業へ転職するときは「業界未経験」に該当します。
「職種未経験」とは、同じ業界内で未経験の職種へ転職する状態。たとえば、アパレル業界の販売職として働いていた方が同業界の営業職へ転職するときは「職種未経験」です。
上記のどちらにも該当しない場合は、「完全未経験」になります。新卒を含め社会人未経験の方や、異業界・異職種からの転職をする方が当てはまるでしょう。
未経験からチャレンジしやすい仕事の特徴
未経験の業界や職種で正社員を目指すときは、「成長が期待できるか」「専門スキルが応募要件にないか」「教育制度が整っているか」などに注目するのがおすすめです。挑戦しやすい仕事の特徴を掴み、仕事探しに役立てましょう。
1.成長が期待できる業界・職種
成長が見込まれる業界では、事業拡大や従業員増員のために採用活動が積極的に行われます。「未経験者の新しい視点を事業拡大に活かしたい」「多種多様な経歴を持つ人を集めて、自社の成長につなげたい」と考え、あえて実務未経験者を受け入れている企業も。成長中の業界がどのような人材を求めているかを調べるようにしましょう。
2.応募に専門的な資格や経験の要件がない
「実務未経験でもできる仕事」を就職・転職サイトで探すときは、資格や経験、スキルの要件がない求人に注目するのがポイントです。入社後のフォロー体制や未経験者向けのマニュアルがしっかりと用意されている環境なら、働きながら業務を覚えられるでしょう。ある程度業務を進められるようになってから資格取得をすれば、収入アップやキャリアアップにもつながります。
3.教育制度が整っている
未経験者向けの研修や教育制度を設けている企業は、これまでの経歴よりも将来性を重視する傾向にあります。また、未経験入社の従業員を、積極的にサポートしようとする社風の会社である可能性も高めです。周囲の人の助けを受けつつ、ステップアップが目指せるでしょう。
新入社員の教育方法は職場によって異なります。なかには、直接指導はあまり行われず「先輩の背中を見て学んでほしい」といったやり方の会社も。入社後に、「思ったより研修が少ない」「教育体制がなく仕事を覚えにくい」という事態を避けるためにも、企業説明会や面接で確認しましょう。
未経験の仕事に応募するなら事前にスキルを身につけたほうが良い?
未経験から仕事に就く場合は、将来的にスキルを磨いていけばOKです。応募前に無理にスキルを習得しようとしなくて大丈夫ですよ。業務に資格が必須の場合は別ですが、多くの場合は入社後にスキルを磨いていけば問題ありません。「本当に未経験から働ける?」と不安な方は、就職・転職エージェントを利用すれば、募集内容の詳しい情報を確認できるのでおすすめです。わたしたちハタラクティブのキャリアアドバイザーがあなたの将来を考えるお手伝いをいたします。
ハタラクティブアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
未経験からチャレンジしにくい仕事の特徴
未経験から挑戦しにくい仕事には、「資格を必要とする仕事」「経験が重視される仕事」「新卒採用を中心としている仕事」が挙げられます。それぞれの理由は、以下のとおりです。
1.専門的な資格を必須とする仕事
仕事によっては、応募条件に専門的な資格を必須条件にしている場合があります。すでに求められている資格を取得している場合は問題ないものの、応募の段階で保有していない場合は注意が必要です。資格取得には、一定の時間が必要になるもの。勉強をスタートするタイミングによっては、取得を目指している間に目的の求人がなくなってしまう可能性もあります。
2.その職種での経験や実績が求められる仕事
応募職種で特定の経験が重視される場合も、未経験からは挑戦しにくいでしょう。たとえば、音楽業界のプロデューサーや広告業界の企画職のように、複数の部門で経験を積み、業界の知識を得たうえで就く仕事が該当します。このような仕事は未経験からいきなり担当するのは難しいので、業界内のほかの職種に就職してからステップアップを図りましょう。
3.新卒一括採用しか行っていない仕事
未経験者の採用枠を「新卒者のみ」に限定している企業の場合、既卒者や転職者の応募が難しい場合があります。このような企業では、まれに中途採用枠で募集があっても、高度なスキルや実務経験が求められる傾向があるようです。キャリア形成の観点から、このような企業側の意図があることも覚えておくと良いでしょう。
「未経験でもできる仕事」を探して正社員を目指す際の注意点
未経験の仕事へ挑戦することは、自分のキャリアの幅を広げるチャンスです。しかし、就活を進めるうえで気をつけなければいけない点もあります。ここで注意すべきポイントを確認しておきましょう。
未経験でもできる仕事で正社員を目指す際の注意点
- 最初から高待遇で採用されることは少ない
- 年齢が上がるにつれて就職の難易度は高くなる
- 入社直後は仕事を覚えるのに一定の大変さがある
- 未経験歓迎の求人であっても不採用になることはある
- 「高待遇」「経歴不問」と謳うブラック企業も存在する
1.最初から高待遇で採用されることは少ない
未経験から仕事に就く場合、たとえ別の業界や職種での経験があっても新人と同程度の給与を設定されることがあります。就職後は一から昇給・昇進を目指す場合があるので、高待遇を期待してしまうと、収入に対する不満を感じる可能性があるでしょう。
転職後の給与で現在の生活を維持できそうか、将来的に待遇の向上が見込めそうかを判断しておく必要があります。
未経験・正社員で採用された場合の給与額
未経験で正社員として就職した場合、平均給与は約20万円ほどといわれています。実際の収入は業界や職種によって異なるため、ある程度の相場をチェックしておくのがおすすめです。
2.年齢が上がるにつれて就職の難易度は高くなる
20代よりも30代、30代よりも40代と年齢を重ねるごとに未経験からの正社員就職はハードルが上がります。未経験者を受け入れている企業のなかには、長期的な成長に期待して若い人材を積極的に採用する企業も。そのため、年齢が上がるにつれて就職のハードルが上がっていくことを念頭に置きましょう。
20代・30代・40代別の就職難易度
20代は年齢が若いため経験の浅さやスキル不足はそれほど就職に影響せず、ポテンシャルを評価してもらえる可能性があります。一方、30代・40代になると即戦力となるスキルや実務経験が求められるように。未経験の分野であっても即戦力となるスキルやマネジメント経験が評価されるので、全くの未経験から就職するのは徐々に難しくなっていくでしょう。
30代からの就職については、「30代から目指せる職業を紹介!男女別におすすめの仕事を解説」をご覧ください。
3.入社直後は仕事を覚えるのに一定の大変さがある
未経験の職種に就職・転職すると、仕事を一から覚えなくてはなりません。業界の傾向や取り扱う商品、業務内容の流れなど、幅広い知識を身につけていく必要があります。不明点や疑問点が生じたら、なるべく早めに質問し、前向きに取り組む姿勢を維持しましょう。
仕事に慣れるまでは3ヶ月ほどかかるのが一般的
未経験から仕事に慣れるまでは、3ヶ月ほどかかるといわれています。始めのうちは焦らず、着実に業務を進めることを意識しましょう。仕事に慣れていないうちは、「今日は●●ができたから、次は△△を覚えよう」と目標を立て、経験者と自分を比較しないようにするのもポイントです。
4.未経験歓迎の求人であっても不採用になることはある
「未経験者OKの求人であれば必ず採用される」とは限りません。面接官に「社風に合わない」「求めている資質とは異なる」と判断されれば、不採用になることもあります。選考に臨む際は自己分析や企業研究をしっかりと行ったうえで、入社意欲やどのように事業に貢献したいかを述べ、自分をアピールしましょう。
5.「高待遇」「経歴不問」と謳うブラック企業も存在する
「未経験者歓迎」とする求人のなかには、「高待遇」「経歴不問」と謳うブラック企業が含まれている可能性があります。極端に賃金が高く設定されていたり、待遇が良過ぎたりする企業は、実際の条件が悪い場合もあるので注意が必要です。
就職に焦っていると良い条件にばかり目がいってしまいがちですが、同業他社と比較するのを忘れないようにしましょう。「ブラック企業の見極め方は?求人から分かることや面接で注意すべきポイント」ではブラック企業の特徴を紹介しているので、あわせてご確認ください。
未経験からの就職・転職を成功させる7つのポイント
未経験からの就職を成功させるためには、押さえておくべきポイントが7つあります。以下の内容を確認し、自信を持って就活を進めましょう。
未経験からの就職・転職を成功させるポイント
1.自己分析を行い適職を知る
就職・転職活動の際は、志望する職業が未経験かどうかにかかわらず、自己分析を行うことが大切です。自己分析とは、自分の過去の経験から「長所や短所」「価値観」などを客観的に分析する作業のこと。自己分析を行うと就職や転職の方向性や適職が見え、志望動機や自己PRを考えるときに役立ちます。
詳しくは「自己分析とは?実施のメリットと就活・転職活動での必要性を解説」をご参照ください。
2.応募先企業が求める人物像を理解する
未経験の仕事に就くなら、企業研究を十分に行うことも重要です。応募先企業の公式Webサイトや口コミサイトから、どのような人材を求めているかを把握しましょう。また、「業務内容」「会社の雰囲気」「労働条件」などを確認しておけば、就職後のミスマッチを防げます。
企業研究の目的や具体的な方法については、「企業研究ってどうやるの?基本的なやり方と目的を解説」でも解説しているので参考にしてみてください。
3.応募先企業に合う志望動機を考える
未経験への仕事への就職・転職を成功させるためには、応募先企業に合った志望動機を考えることも大切です。企業が求める価値観やビジョンへの共感や、自身が企業にどういった貢献ができるかを明確に伝えることがポイントとなります。企業とのマッチングを意識した志望動機を作れると、未経験の職種や業界へ内定獲得の可能性が高まるでしょう。
4.目指す業界や仕事に関する知識をつける
自分のアピール材料を増やすために、目指す業界や仕事について勉強しておくのも有効です。業務に早く慣れるためにも、最低限必要な基礎知識は身につけておきましょう。「未経験でもできる仕事だから大丈夫」と何もしないと、面接で意欲が低いと判断される恐れもあります。基礎知識があることをアピールして、自分から勉強する姿勢を示しましょう。
また、どのような仕事を選ぶとしても、基本的なビジネスマナーは必要です。「仕事での立ち振る舞いのマナーとは?就活に活かせるコツをご紹介」のコラムを参考に、マナーをチェックしておきましょう。
可能なら転職したい分野に役立つ資格を取得する
難易度がそれほど高くなく、短期間で手に入れやすい資格なら、就職・転職前に取得を目指すのも手です。企業によっては、資格取得の事実に対し、やる気や熱意を汲み取ってくれることもあります。企業からの信頼を得やすいだけでなく、入社後のスキルアップにもつながりやすくなるのもポイントです。
5.20代は若さやポテンシャルをアピールする
20代で未経験の仕事に挑戦する場合は、若さやポテンシャルをアピールしましょう。若い人材の育成に力を入れている企業は、応募者に対し就業意欲や柔軟性、フレッシュさなどを求める傾向にあります。その点をアピールできれば、専門的な知識や資格がなくても評価してもらえる可能性があるでしょう。
「ポテンシャル採用とは?何歳まで適用される?新卒・中途との違いも解説」のコラムでは、自身のポテンシャルをアピールするコツを解説しています。
6.活かせる経験があれば志望動機や自己PRに盛り込む
未経験分野に挑戦する転職者の場合は、前職で磨いたスキルや実務経験を伝えるのも手です。少しでも応募先の業務に関連するような経験があれば、好印象を与えられる可能性があります。また、なぜ未経験でその仕事に就きたいのか、興味をもったのかという説得力も上げられるでしょう。
志望動機の作成のコツを掴みたい方は、「志望動機の書き方はどうする?注意点やパターン別のポイントも紹介」のコラムを参考にしてみてください。
7.就職・転職エージェントを活用する
未経験からの就職を成功させたい方には、求人サイトだけでなく就職・転職エージェントの活用もおすすめです。就職・転職エージェントは、「仕事を探している人」と「人材を求めている企業」のマッチングを行います。カウンセリングをもとに、適性に合う求人を紹介してもらえるほか、きめ細かなサポートをしてもらえるのが特徴です。書類添削や面接対策も行ってもらえるので、就職・転職活動に自信がない方も安心して選考対策ができます。
「未経験でもできる仕事を探したい」「正社員として就職するのが初めてで不安…」という方は、就職・転職エージェントのハタラクティブをご利用ください。
ハタラクティブは若年層に特化した就職・転職支援サービスです。既卒や第二新卒・フリーターなど、経歴に自信がない方に寄り添った支援を行っているのが特徴。未経験から挑戦しやすい求人を紹介するのはもちろん、自己分析の方法や応募企業に合わせた面接対策などもマンツーマンでアドバイスいたします。サービスはすべて無料なので、ぜひお気軽にご相談ください。
未経験でもできる仕事に関するお悩みQ&A
ここでは、未経験でもできる仕事に興味がある方によくあるお悩みをまとめました。未経験の仕事を目指す際は、ぜひご活用ください。
正社員未経験のフリーターは就職できる?
正社員未経験のフリーターの方も、就職することは可能です。「未経験歓迎」「ポテンシャル重視」といった記載のある求人に注目しましょう。仕事探しの際は、求人サイトやハローワーク、就職エージェントの利用がおすすめです。
フリーターから正社員就職を目指している方は、「フリーターから就職する方法は?正社員になるメリットとおすすめの職種!」で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
未経験から挑戦できる女性におすすめの仕事は?
正社員未経験の女性におすすめの仕事は、ITエンジニア・介護職・販売職・事務職などです。性別問わず募集している傾向があるので、興味のある分野に挑戦してみると良いでしょう。詳しくは、「就職したい女性ニートにおすすめの仕事は?職歴なしで就活するコツ」で解説しています。
未経験でもできる仕事は30代になると減る?
20代に比べると減る傾向にあるでしょう。しかし、30代だからといって未経験の仕事に挑戦できないわけではありません。自分の強みや人柄が、企業が求める人材像とマッチすれば採用してもらえる可能性があります。「30代から未経験分野に転職するのは厳しい?おすすめの業界と成功のコツ」のコラムで、30代の方におすすめの業界や就職・転職時の注意点を解説しているので参考にしてみてください。
「未経験でもできる仕事」で稼げる職種はある?
インセンティブの大きい仕事であれば、未経験から高収入を得ることが可能です。具体的には、不動産の営業職や長距離ドライバー、施工管理などの職種が挙げられます。ただし、「稼げる仕事」は業務負担も大きい傾向にあるため、自分に向いているか、長く働けそうかといったポイントも確認するようにしましょう。
未経験から自分の希望に合った仕事に就きたいという場合は、就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。
- 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
- 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
- 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方
ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。
※2023年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数
一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。