フリーターにおすすめの資格を職種別に解説!取得時の注意点や勉強法も紹介

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この記事のまとめ

  • フリーターは資格を取得することで、スキルの証明や就職意欲をアピールできる
  • MOSやITパスポート試験は、オフィスワークに就きたいフリーターにおすすめの資格
  • フリーターの女性には、医療事務や保育士資格などがおすすめ
  • 自分が希望する職種に活かせる資格を取得するのが大切
  • 自分に必要な資格が分からないときは、就職エージェントに相談するのもおすすめ

「フリーターにおすすめの資格はある?」「就職するには資格を取得すべき?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。資格は就活時にスキルや意欲などをアピールできるため、仕事によって有利に働くことがあります。
このコラムでは、フリーターにおすすめの資格を職種別に紹介。フリーターが資格を取得すると良い理由や勉強法、注意点もまとめているので、ぜひ参考にして理想の正社員就職を目指しましょう。

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フリーターが資格を取得すると良い5つの理由

フリーターの資格取得は、就職活動において、専門のスキルや知識を持ち合わせていることの証明になります。それによって、資格必須の職につけたり、資格手当がつくこともあったりするためおすすめです。そこで、フリーターが資格を取得すると良い5つの理由について解説します。

1.就職活動でスキルを証明できる

資格は、何をどの程度できるのかというスキルの証明になります。また、資格を保有していることは、正社員として働いた経験がなかったり学歴に自信がなかったりするフリーターの方にとって、履歴書でアピールできる項目になるでしょう。

2.資格が必要な職に就ける

仕事によっては、資格を有していないと就けない職種があります。自分が就きたい仕事が資格必須の場合、資格を有していないと働けないどころか、採用試験を受けられない可能性も。そのため、自分が希望する仕事に資格は必要なのか事前に確認しておきましょう。

3.意欲をアピールできる

資格を取得するには、独学で書籍から学んだり学校に通って勉強したりと、何かしらの努力が必要です。就きたい仕事のために努力して資格を取得したことは、大きなアピールになるでしょう。

4.資格手当がつく場合がある

働く企業や職種によっては、資格手当がつく場合があります。厚生労働省「令和2年就労条件総合調査」によると、令和元年11月分で技能手当や技術(資格)手当などを支給した企業は50.8%でした。支給された手当の平均は約19.000円です。資格手当の有無や金額は企業や職種によって異なりますが、資格を有していると収入アップに繋がる可能性があります

参照元
厚生労働省
令和2年 就労条件総合調査((3)諸手当)

5.将来のキャリアアップにつながる

資格取得は、自身のスキルアップやキャリアを形成していくうえで有利に働くことが多いといえます。将来的には、資格を活かしての独立・起業もあり得るでしょう。
また、終身雇用制度がない状況で働く期間が延びるということは、キャリアチェンジのタイミングが増えることにもつながります。そのとき、資格は自身のスキルを客観的に証明する重要なツールとなるのです。
就職が有利になる?フリーターが資格取得を目指す理由」のコラムでも、フリーターが資格をとる理由について詳しく解説しています。ぜひ併せて参考にしてみてください。

フリーターに資格は意味がない?
資格よりも経験が重視される業界や職種では、経験のないフリーターが資格を取得しても就職において有利になる可能性は低いでしょう。また、目指す業界や職種の業務に直結しない資格は、持っていても評価されない可能性が高いです。

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職種別!フリーターにおすすめの資格と試験概要

ここからは、フリーターの方におすすめの資格試験概要を紹介します。自分が目指す職種におすすめの資格を確認してみてください。

オフィスワーク系

オフィスワークの仕事ではMOSや秘書検定、簿記の資格などがおすすめです。

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)資格試験

Microsoft Office製品における操作スキルを証明するもので、国家資格です。WordやExcelなど、仕事に役立つ一定のパソコンスキルが身に付いていることをアピールできます。
試験の形式は毎月1回~2回開催される全国一斉試験と、各試験会場が開催する随時試験の2つです。随時試験の会場は全国で約1700ヶ所あり、ほぼ毎日試験を開催しています。受験資格は特にないため、PCを扱うのが好きというフリーターの方には受けやすい試験といえるでしょう。

秘書検定

電話対応や言葉遣いといったビジネスマナーに関する知識や技能を証明する資格です。1級から3級までレベルに応じた知識や資質が求められ、基礎知識から専門知識まで幅広く学べます。
試験時期は、3級と2級は2・6・11月の年3回、準1級と1級は6・11月の年2回です。なお、準1級と1級は7月~8月、12月~1月の間に面接試験があります。これまで働いたことがなく、基本的な社会人の常識やマナーを身につけたいというフリーターの方は積極的に受験すると良いでしょう。

日商簿記検定試験

一般的に簿記の資格というと「日商簿記」を指します。簿記とは、企業の経済活動を記録・計算し、お金の流れや財政状態を明らかにする技能のことです。簿記の知識はお金に直接触れる販売や営業の仕事でも役立つでしょう。日商簿記は3~1級があるので、まずは初心者向けの3級からチャレンジするのがおすすめです。
試験は2・6・11月の年3回。ネット試験の場合は、試験を行う各試験会場が実施日を設定しています。特に金融業界で働きたいフリーターの方は、取得しておいて損はない資格といえるでしょう。

ITパスポート試験

ITパスポートは、情報技術に関する基礎知識をどの程度持っているかを測るための国家試験です。
昨今はどんな業界、職種でもITに触れる機会があるため、ITパスポートは多くの人にとって取得のメリットがあるといえるでしょう。IT系の仕事に就くにはより高度な資格が必要になるケースがありますが、ITの基礎知識を身につけるには最適といえます。未経験でIT企業への就職を希望するフリーターの方は、取得しておくと良いでしょう。
試験は、全国の試験会場でのCBT受験です。午前と午後、夕方の3つの時間帯で行われます。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験とは、主にIT職に関わる方、またはこれから関わろうとする方を対象とした試験です。試験では、ITの基本的知識のほかに、論理的思考力やマネジメント知識などが問われます。
基本情報技術者は国家資格で、試験に合格すると、経済産業省より情報処理技術者として一定以上のスキルを持っていると認定。受験資格は設けられていないため、基本的に誰でも受験できる試験です。

福祉系

福祉系には介護福祉士や訪問介護員といった資格がありますが、まずは基本となる介護職員初任者研修を取得するのがおすすめです。

介護職員初任者研修

介護の基礎知識や技術を証明する資格です。介護の資格は比較的簡単なものから国家資格まで幅広くあります。介護職員初任者研修は介護関係の仕事をする方にとって入門的な資格といえるでしょう。
介護職員初任者研修は、職務の理解を6時間、介護における尊厳の保持・自立支援を9時間、介護の基本を6時間というように全部で130時間の講習を受けることで取得できます。
高齢化が進む現代において、福祉業界は慢性的な人手不足です。未経験者も積極的に採用しているので、フリーターの方もチャレンジしやすい業界といえるでしょう。

不動産系

不動産系の職種に就くのであれば、国家資格である宅地建物取引士の取得がおすすめです。

宅地建物取引士資格試験

宅地建物取引士は、宅地建物取引業者(不動産業者)における不動産の売買や賃貸の仲介といった業務に必要不可欠な資格です。 国家資格の中でも人気の資格といえます。
試験は、原則として住んでいる都道府県での受験です。合格後は、試験地の都道府県知事に資格登録の申請を行います。
不動産会社への就職は、宅地建物取引士を持っていなくても可能です。しかし、未経験で不動産関係の職種に就こうと考えているフリーターの方は、宅地建物取引士の資格を取得しておくと就職で有利になる可能性があります。

その他

職種や業種に限らず、普通自動車免許やTOEICは取得しておくと就職において有利になる場合があります。

普通自動車免許試験

普通自動車や原付バイクを運転できる資格です。営業や運送業など、運転が必要な仕事をする時には普通自動車免許が必須の場合もあります。
普通自動車免許の資格が取得できるのは満18歳以上です。自動車教習所に通って学び、運転免許試験場で受験をします。
普通自動車免許は取得するのにある程度の時間を必要とするため、時間に余裕があるフリーターのうちに取っておくと良いでしょう。

TOEIC

英語コミュニケーション能力を測る試験です。海外で働きたい、外国人観光客が多い場所で働きたいなど、英語能力を証明したい場合に有効といえます。TOEIC以外にも、TOEFLや実用英語技能検定(英検)でも英語能力の証明は可能です。
TOEIC試験では、リスニングとリーディングが各100問の合計200問が出題されます。マークシート方式のテストで、スコアの最高点は990点です。
英語は話せるけれど、英語力をアピールする資格を持っていないフリーターの方は積極的に受験しておくと良いでしょう。

FP技能検定

生活とお金に関わるさまざまな専門知識を持っていることを証明する資格です。FPとは、ファイナンシャルプランナーのこと。FP技能検定には1級、2級、3級の3等級があり、それぞれに学科試験と実技試験があり、合格すると等級ごとにFP技能士(例:2級FP技能士)に認定されます。
就活を有利に進めるには、2級の取得がおすすめ。ただし、幅広い分野で勉強する必要があるため、時間に余裕のあるフリーターのうちに対策しておきましょう。

日本漢字能力検定

漢字能力を測る技能検定です。漢字の読み書きだけでなく、漢字の意味を理解する力、漢字を適切に使える力も測ります。受験方法には、個人受験、団体受験、漢検CBTがあるので、状況によって選択しましょう。。
「漢検」の評価は社会的な評価として企業が注目しているため、就職にも役立つ資格といえるでしょう。漢字は生活に密着した学習対象であり、フリーター問わず漢検挑戦者は幅広い年齢層となっています。

登録販売者試験

登録販売者とは、医薬品全般を取り扱う薬剤師とは違い、一般用薬品のなかでも第二類・第三類のみ販売ができる資格です。コンビニエンスストアでの一般用医薬品販売も始まっているため、今後さらにニーズが高まる資格としておすすめです。
登録販売者になるためには、都道府県での試験に合格し、登録をする必要があります。受験資格はないため、フリーターを含め誰でも試験を受けることができるのが特徴です。
ただし、登録販売者が一人で医薬品を販売するには、直近5年間で通算2年の実務経験が必要であることを理解しておきましょう。
取りやすい国家資格9選!取得のメリットや選ぶときのポイントを解説」では、国家資格の取得についてご紹介しています。こちらもぜひチェックしてみてください。

フリーター女性におすすめの3つの資格

ここで、女性に人気のおすすめ資格を3つご紹介します。比較的取得しやすく、女性ならではの特性を活かすことができ、資格によってキャリアアップも目指せるような資格となっています。

1.保育士試験

保育士資格は、保育士養成校で所定の課程および科目を履修し卒業するか、保育士試験に合格することで取得可能です。
近年は男性保育士も増えていますが、まだまだ女性の方が多い仕事。同性である保護者の母親とコミュニケーションが取りやすかったり、女性特有の穏やかさは子どもに安心感を与えたりと、女性ならではの強みを活かせる仕事といえます。また、保育士不足が深刻な問題となっているため、フリーターからでも就職先を探すのはそれほど難しいことではないでしょう。

2.医療事務検定

病院やクリニックの受付で業務を行う医療事務は、女性に人気の仕事です。医療事務の仕事をするうえで、資格は必要ありません。しかし、医療事務未経験の方は資格を取得することで、医療事務の基本を身につけることができます。
医療事務の資格は医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)や医療事務管理士技能認定試験、診療報酬請求事務能力認定試験、医療事務認定実務者試験の全部で4種類。なかでも医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)はメジャーな資格といわれており、難易度も比較的低いのでフリーターでも挑戦しやすいでしょう。

3.ネイリスト技能検定試験

ネイリストも医療事務と同じく、資格が必須の職業ではありません。しかし、スキルを証明するために資格を取得するのが一般的です。
ネイリストの資格には、ネイリスト技能検定試験やJNAジェルネイル技能検定などがあります。未経験の方は、ネイリスト技能検定試験の3級から取得すると良いでしょう。なお、フリーターとして収入を得ながら学びたい方は、資格取得の勉強ができるネイルサロンでの勤務がおすすめです。

フリーターが資格を取得する際の3つの勉強法

フリーターが資格を取得するための勉強法には、独学したり、資格取得の学校に通ったりするなどの方法があります。ここでは、それぞれの勉強法のメリットとデメリットをお伝えしていきます。自分にあった勉強法を選択し、将来役立つ資格取得を目指しましょう。

1.資格に関連する業種で働きながら取得を目指す

フリーターから希望の職種に就く場合、資格を持っていることよりも、「実務経験があること」の方が即戦力として重視されやすいといえます。資格に関連する業種で、実務経験を積みながら資格取得を目指すのは、有効な勉強法です。
ただし、定型的で補助的な職務内容によっては、実務経験をそれほど問わないことが多くなるようです。

2.独学で勉強する

参考書を買う、またはインターネットを使って調べることで資格の勉強が可能です。独学の場合は、費用があまりかからないのがメリットといえるでしょう。ただし、計画性がなかったり勉強を後回しにしてしまったりする癖がある方は、なかなか勉強ができずに資格取得まで時間がかかる可能性があります。時間の融通が利きやすいフリーターの特性を活かして、スケジュールをしっかり立てながら勉強を進めましょう。

3.資格取得の学校に通う

フリーターのうちに資格取得の学校へ通うのは、独学よりも効率的に勉強ができる点がメリットといえます。短期間で資格取得を目指すのであれば、資格取得学校や通信講座の受講を検討すると良いでしょう。しかし、それなりの費用とまとまった時間が必要です。
資格の勉強時間を捻出する方法を知りたい方は、「社会人が勉強時間を確保する方法や勉強すべき内容とは?」のコラムも併せて参考にしてみてください。

フリーターが資格取得をする際の注意点

資格は、自分に適した資格をもってこそ役立ちます。「資格さえあれば就職できる」「資格を取ったからいつでも職に就ける」といった、資格取得がゴールのような考えは危険です。
フリーターの資格取得時において、気を付けておきたい4つの注意点を確認しておきましょう。

就業したい業種に合った資格を選ぶ

資格は、自分が希望する職種に活かせるものを取得するのが大切です。フリーターのうちにとただやみくもに資格を取得しても、自分の置かれている状況や資格を使う目的によって、活かされるかどうかは変わります。
資格は、「希望する職種で本当に必要なものなのかどうか」「就職でしっかりと有利に働くかどうか」を考えて取得しましょう。

自分に合った取得難易度のものを選ぶ

資格は、自分に合った資格取得難易度のものを選びましょう。資格の難易度を知っておかなければ、無謀な挑戦が続くことになります。
自分が使うことのできる限られた時間の中で、合格可能な範囲内の資格試験に挑戦しましょう。難しい資格だから良いという訳ではなく、資格はあくまでも「手段」として考えることが必要です。

将来的に見て、資格を持っていることは大きなメリットになります。「フリーターから希望の定職に就きたい」「自分に合った資格を知りたい」など、一人で考えてもなかなか答えが出ないときは、就職エージェントに相談するのもおすすめです。
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フリーターの資格取得に関するお悩みQ&A

フリーターから正社員を目指そうとしている方の中には、「資格取得をするメリットはあるの?」「資格の取得を優先した方が良い?」といった疑問を抱えている方もいるでしょう。下記では、資格取得に関するお悩みをQ&A方式で解決します。

フリーターが資格取得をする際のポイントとは?

就職活動の場では、資格を有していることが能力のアピールになる場合があります。
採用担当者へ効果的なアピールをするためには、気になる業界や就きたい職種に合わせて資格取得をすることが重要です。自分の経験や能力をどのように志望企業へ活かせるかを考え、就活に取り組みましょう。資格選びのポイントについては「フリーターからの就職に役立つ『資格選び』のポイントとは?」をご一読ください。

フリーターが資格取得をするメリットって?

資格を取得していれば、その分野における知識や能力をもっていることの証明になります。
また、専門性の高い資格であれば実務経験の浅さをカバーすることも可能です。特定の資格を所持している状態で正社員になれば、給与アップにつながることもあり安定した収入を得られるでしょう。資格と仕事の関係については「やっぱり手に職や資格がある人のほうが強い?」にまとめています。

資格を取得してから就活した方が良いですか?

目指す業界にもよりますが、資格取得のために時間をかけるより、今すぐ就活に取り組む方が良いでしょう。資格取得の学習に時間をかけている間に、条件の良い求人を逃してしまう可能性も考えられます。資格取得を優先すべきか、就活に取り組むべきかは、業界のニーズに合わせて冷静に判断することが大切です。詳しくは「就職が有利になる?フリーターが資格取得を目指す理由」を参考にしてみてください。

フリーターから正社員になるには?

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