履歴書への留学経験の書き方は?学歴欄に書いていい?語学学校は対象?

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この記事のまとめ

  • 大学留学と語学留学では履歴書の書き方が異なる
  • 休学や退学など、留学前の学歴によっても履歴書の書き方は異なる
  • 履歴書への留学経験の基本的な書き方は「留学期間」「国名」「学校名」を記載する
  • 語学留学やワーキングホリデーの経験は、履歴書の自己PR欄や資格欄に書く

就活の際に「せっかくの留学経験をアピールしたいけど、どのように履歴書に書けばいいかわからない」と、悩んでいる方もいるでしょう。留学経験を履歴書に記載する場合、目的や期間によってその書き方が異なります。このコラムでは、留学経験を効果的にアピールするコツを紹介し、履歴書での書き方を例文付きで解説していますので、ぜひご活用ください。

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履歴書に留学経験を書くときの基本

留学は大きく分けて「大学留学」と「語学留学」があり、それぞれ履歴書への書き方が異なります。留学経験を履歴書に記載する際、必ず書かなければならないのは留学期間と国名、学校名と専攻です。留学経験をどのように履歴書に書くのか、詳しく確認してみましょう。

1.学歴欄に書けるのは1年以上の正規留学

1年以上の正規留学は、履歴書の学歴欄に記載できます。正規留学には大学留学と交換留学が該当し、高い語学力と一定の成績が必要です。渡航先の学生に混ざって学士や修士を習得するのが目標で、正規の教育機関で就学するのが正規留学の特徴です。ただし、10ヶ月など正規留学でも期間が1年未満の場合は学歴欄に記入できません

2.語学留学やワーキングホリデーは自己PR欄などで書く

海外の語学学校に通う語学留学や短期留学、留学以外の海外経験であるワーキングホリデーは正規の教育機関で学ぶわけではないので、履歴書の学歴欄には記入できません。正規留学に該当しないものは自己PR欄や資格欄でアピールできます。履歴書での書き方や学んできた内容によっては、留学経験を効果的にアピールできるでしょう。

3.必ず記入する項目をおさえる

留学経験を履歴書に記入するときは、「留学していた期間」「留学先の国名」「留学先の学校名・専攻」を正しく記載します。学校名は現地の言語表記とカタカナ表記のどちらでも良いですが、必ず正式名称で書きましょう。

大学留学と語学留学との相違点

大学留学は専門知識を外国で取得し、論文を執筆して学位という形で成果を証明できます。実践的な語学力を持っていることのアピールができ、就活の際にも評価されるポイントになるでしょう。一方、語学留学は語学そのものの取得を目的とするため、実践的な語学力のアピールは大学留学と比べるとやや不利になる可能性があります。

履歴書の書き方についての詳細は「既卒の履歴書はどれがおすすめ?書き方のポイントや自己PRの例文も紹介!」も併せてご覧ください。

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5つのケース別に見る履歴書での留学経験の書き方

ここでは、履歴書に記入すべき項目と、留学した場合の書き方をケース別にご紹介します。正規の大学留学は短期留学と違って学歴欄に記入するため、書き方に決まりがあります。履歴書を作成するときの参考にご覧ください。

1.休学して留学した場合

大学を休学して海外に留学した場合は、以下のような書き方をします。

平成△年 4月 △△大学△△学部△△科 入学
平成△年 3月 1年間大学を休学し平成△年2月までオーストラリア◇◇大学◇◇学部◇◇科に大学留学
平成△年 3月 △△大学△△学部△△科 卒業

長期の大学留学であれば、履歴書の学歴欄に入学と卒業の間に休学して行ったことを記入します。留学期間が1年に満たないときや語学留学のときは、自己PR欄などで「大学在学中、休学して△ヵ月アメリカ合衆国へ留学に行った」というような書き方をしましょう。

2.交換留学していた場合

交換留学の場合は以下のような書き方をします。

平成△年 △月 △△大学△△学部△△科 入学
平成△年 4月 平成△年3月までアメリカ合衆国◇◇大学◇◇学部に交換留学
平成△年 3月 △△大学△△学部△△科 卒業

交換留学は休学扱いとはならないため、卒業までに時間がかかった理由を明記しておくと採用担当者の理解を得られます。海外の大学に通っていたことを明記しましょう。

3.大学中退してから留学した場合

大学を中退して留学した場合は、以下のような書き方をします。

平成△年 4月 △△大学△△学部△△科 入学
平成△年 6月 △△大学△△学部△△科 中途退学
(アメリカ合衆国△△大学で◇◇を専攻するため)
平成△年 8月 アメリカ合衆国◇◇大学◇◇学部◇◇学科 入学
平成△年 5月 アメリカ合衆国◇◇大学◇◇学部◇◇学科 卒業

大学中退は正式学歴になりませんが、その学校に在籍していた時期に関する記載がないと空白期間に見えてしまい、採用担当者が疑問を抱く可能性があります。大学中退から留学に至った事実を学歴欄に記載し、空白期間でないことをわかるようにしておくのが望ましいです。記載にあたっては「中退」ではなく、「中途退学」と書きましょう。

4.留年して留学した場合

休学ではなく留年して留学した場合は以下のような書き方をします。

平成△年 4月 △△大学△△学部△△科 入学
平成△年 3月 1年間大学を留年し平成△年2月までカナダ◇◇大学◇◇学部◇◇学科に大学留学
平成△年 3月 △△大学△△学部◇◇科 卒業

大学留学は海外で学んだ分、単位として加算できる場合とそうでない場合があります。大学によっては留学が単位として認められず、留年する場合もあるでしょう。1年以上の留学であれば履歴書の学歴欄に留年して行ったことを記入できますが、期間が短い場合は自己PR欄や資格欄でアピールすることになります。

5.社会人になって留学した場合

社会人が留学した場合の履歴書の書き方は、以下の通りです。

平成△年 4月 △△大学△△学部■■科 入学
平成△年 6月 △△大学△△学部■■科 卒業
平成△年 4月 △△株式会社 入社
平成△年 12月 一身上の都合により退社
平成△年 2月 令和△年12月までオーストラリア◇◇大学◇◇学部◇◇科に正規留学

このように記入することで退職理由を説明しやすく、自らスキルアップのために努力していることをアピールできます。これまで説明してきたように学歴に書けるのは正規の大学留学のみ(1年以上)のため、社会人になってからは学べないと考える方もいるでしょう。しかし、社会人から正規留学するのは不可能ではありません。正規留学ではなく語学留学の場合は、自己PR欄などに記入すると良いでしょう。

履歴書でアピールになる?留学経験のある人がもつスキル

ここでは、留学経験のある人が異国の地で学び、経験したことで得られるスキルを紹介します。

トラブルに対して自力で問題を解決する能力

留学先の国では、日本語や日本での常識が通用しない場面も多くあります。言葉が通じにくい中で暮らしているとさまざまなトラブルが発生するでしょう。

しかし、留学中は誰かに頼らず自分で問題を解決しなければなりません。試行錯誤を重ねながらトラブルを解消していくことで、解決策を導き出す能力が身に付きます

具体的かつ適切な目標設定能力

留学は期間が定められています。そのため、限られた時間で何を学びどのようなスキルを身に付けたいか事前に決めておく必要があります。より具体的に目標設定することで、同じ留学期間でも学びの深さが変わるでしょう。

会社でも個人やチームの目標を設定して、それに向かって業務を進めていく機会が多くあるため、留学で身に付けた目標設定能力が生かせます。

さまざまな価値観を持つ人とのコミュニケーション能力

留学先では、異なる文化や知識を持った相手とのコミュニケーションの連続です。勉強中の語学を使って話す場合、言葉だけではなく表情やボディーランゲージを駆使して気持ちや情報を何とか伝えようとするでしょう。

また、常識や価値観が異なる相手とのコミュニケーションも増えるため、相手の価値観を尊重する気持ちを学べ、日本におけるコミュニケーションでも役立ちます。

留学経験を履歴書でアピールする3つのコツ

ここでは、留学経験を履歴書でアピールする3つのコツをご紹介します。留学経験を自己アピールに使う人もいますが、中身が伴っていなければマイナスイメージがついてしまうことも考えられるでしょう。就職・転職活動では、採用担当者に興味を持ってもらえるようなプラスアルファを用意しておくことが成功させるコツです。

1.留学から学んだことを伝える

留学経験をアピールするのであれば、自己PRで海外での生活や学んできたことを盛り込みましょう。留学の動機や困難を乗り越えた経験、成長を感じた場面を具体的に説明することで、採用担当者に好意的に受け取ってもらえる可能性があります

2.語学の資格を取得したことと併せる

留学で語学力が上がった証拠として、TOEICなどの語学に関する資格を取得するのもアピールとして有効です。資格があれば実践で役立つことを証明できるため、応募先の会社で活かせそうなら履歴書に記入しましょう。

一般的にはTOEICなら600点以上、英検なら準1級以上が就職に役立ちます。ただし、頻繁に英語を用いる外資系企業などはTOEIC800点以上を掲げていることもあるので、基準をしっかり確認してください。

3.留学経験と仕事内容を結びつけてアピールする

採用担当者の印象に残るアピールのためには、留学経験を仕事内容と結びつけた書き方でほかの応募者と差をつけましょう。留学した目的と得た経験、仕事で何が活かせるかを理路整然と説明できれば、採用担当者に好印象を与えることも可能です。

留学した理由が志望動機に繋がっているなら、熱意を見せるために話すのも良いでしょう。
留学経験をうまく自己PRに組み込みたい方は、「行動力とは?言い換え例や効果的な自己PRのコツも詳しく解説」のコラムもご参照ください。

履歴書に留学経験を書くときの4つの注意点

ここでは、留学経験を履歴書に書くときの注意点4つをご紹介。口頭で素晴らしいアピールをしても、履歴書の書き方一つで印象が悪くなってしまうこともあります。履歴書は採用担当者が最初に見る書類なので、あなたへの第一印象が決まってしまいます。履歴書の基本的な書き方を押さえて、好印象を与えましょう。

1.留学であることを明記する

履歴書に留学経験を記入する際、書き方によっては学歴詐称と勘違いされることがあります。語学留学やワーキングホリデー、1年未満の大学留学は学歴にならないため、自己PR欄に通った学校名のみを記載すると誤解を生む可能性があるでしょう。「語学留学のため」や「休暇を利用した」と一言添えれば、正規の大学留学と間違えられずに済みます。

2.短すぎる期間の留学はマイナスになる可能性もある

極端に短い期間での留学は旅行や観光と同一視されやすく、採用担当者によってはマイナスイメージを持つことも考えられます。留学期間が半年未満であったり、語学力が十分に養われていなかったりする場合は、履歴書に書くのは避けた方が良いでしょう。就職ではTOEIC600点以上から評価されるので、点数を指標に記入するか決めるのがおすすめです。

3.和暦か西暦で統一する

留学した年を履歴書に記載する際の表記は和暦でも西暦でもかまいませんが、混在すると読みづらくなります。一貫性もないとみなされるため、履歴書全体で和暦か西暦のどちらかに統一しましょう。

履歴書の基本の書き方

年号の統一だけでなく、「学校名や企業名、資格名は正式名称で書く」「黒いボールペンを使用する」など、履歴書を作成するときに守るべき基本のマナーがあります。これらが守られていないと、留学経験があっても「基本が守れない」「一般常識を知らない」などマイナス印象になることも。「履歴書作成の基本!学歴や志望動機の書き方と封筒を使うときのマナー」のコラムを参考に、基本についても確認しておきましょう。

4.「修了」や「入学」といった記載をしない

語学留学、ワーキングホリデーの経験を記載する場合は「入学」や「修了」といった記載はできません。これらの表記をすると大学留学と判断されてしまう可能性があるためです。記載する場合は「語学留学」と記載し、「修了」の代わりに「語学留学した期間」を記載しましょう
履歴書の学歴欄についての書き方は、「休学は履歴書に書く必要がある?学歴欄の書き方見本を紹介」のコラムも併せてご覧ください。

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留学経験を履歴書でアピールする際の書き方Q&A

ここでは、履歴書における留学経験の書き方についてQ&A方式で回答していきます。

短期留学の経験は履歴書の学歴欄に書ける?

短期留学や語学留学といった経験は正規留学にあたらないため、履歴書の学歴欄には書けません。また、たとえ正規留学であっても、期間が1年未満と短ければ学歴欄には記載しないのが適切です。これらの経験を履歴書でアピールしたい場合は、自己PR欄や資格欄を活用すると良いでしょう。履歴書のどこに留学経験を記載するかは、このコラムの「留学経験を履歴書でアピールする3つのコツ」をご参考にしてください。

留学経験があれば就活に有利ですか?

留学経験を通して自身の人となりを伝えれば、就活を有利に進められる可能性があります。
留学経験の利点は、自身の積極性や適応力、コミュニケーション力などを採用担当者にアピールしやすくなることです。 ただし、留学するタイミングによっては、志望企業の採用活動時期までに帰国できないリスクも考えられます。留学コストもかかるため、自身の就活ビジョンと照らし合わせて計画的に進めることが大切です。

留学経験を書けば英語力を評価してもらえる?

留学経験を伝えるだけでは客観性に乏しく、英語力の評価を得られない場合もあるでしょう。
就活で英語力をアピールしたければ、留学経験にくわえて資格も記載するのがおすすめです。一般企業であればTOEIC600点以上、英語を常用する職種ならTOEIC800点以上が目安といえます。就活で必要な語学レベルの詳細については「既卒が英語力を活かして働くには?TOEICの点数や求人の探し方も解説」をご覧ください。

留学経験をアピールするコツを教えてください。

就活で留学経験をアピールする際は、その実体験から「何を学んだか」という自分なりの視点を交えて説明するのがポイントです。留学経験を効果的に自己PRする方法は、「自己PRで書く材料がない!書き方のポイントとは」もご参照ください。
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