高卒で工場勤務は出世できる?年収は?メリットや転職方法もご紹介

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この記事のまとめ

  • 工場勤務は高卒者も役職に就くことで、出世や昇給が可能
  • 工場勤務は、手当次第で高卒者も高収入を得られる可能性がある
  • 高卒は大卒に比べて工場勤務の経験が長くなるぶん、早く出世できる可能性が高い
  • 工場勤務から転職をしたい高卒者には、事務職や技術職がおすすめ

「高卒で工場勤務は稼げない」と思い込んでいる人もいるのではないでしょうか。工場勤務は年収が低いと思われがちですが、必ずしもそうとは限りません。このコラムでは、高卒で工場勤務した場合の年収やメリット・デメリットをご紹介します。工場勤務から転職する方法も解説しているので、工場勤務からの転職を検討している方も参考にしてみてください。

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工場勤務の高卒者は出世できる?

工場勤務は学歴が問われないことが多いためか、「稼げない」というイメージを抱いている人も多いようです。しかし、工場勤務は必ずしも給料が低いというわけではありません。また、中卒者や高卒者も正社員になれる可能性が十分あり、頑張り次第では出世も可能です。

役職に就けることもある

役職制を導入している工場であれば、最終学歴が中卒や高卒でも課長や部長に昇進できる可能性があります。役職に就くと基本的には手当が支給されるので、給与アップも望めるでしょう。製造業における最高平均年収は500万円ほどですが、就業先や役職によってはそれ以上の年収を目指せます。

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工場勤務の年収は?

ここでは、工場勤務をした場合の年収について詳しく解説します。工場によって夜勤の有無や昇給制度が異なるので一概にはいえませんが、年収の目安を知りたい方は参考にしてみてください。

工場勤務の平均年収は約300万円

厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況(3)学歴別にみた賃金」によると、高卒者の平均年収は以下のとおりです。

男女計男性女性
273万8,000円297万5,000円222万9,000円

引用元:「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況(3)学歴別にみた賃金

同資料の「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況(5)産業別にみた賃金」によると、工場勤務が含まれる製造業の平均年収は以下のとおりです。

男女計男性女性
301万5,000円326万3,000円229万3,000

引用元:「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況(5)産業別にみた賃金

男女ともに高卒の平均年収より、製造業の平均年収が高いことが分かります。企業によっては、それ以上の給料がもらえる場合もあるでしょう。

参照元
厚生労働省
令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況

役職や手当次第で給料アップも見込める

入社時の給料が低い場合でも、役職者に任命されることで給料アップが見込めます。中小企業では、中卒者や高卒者が工場長になれることも。大企業であっても、高卒者が班長や主任などの役職を任されることがあり、立場に応じた手当をもらうことで手取りも増え、安定した生活を送れるでしょう。労働基準法では、工場勤務の人に限らず残業や夜勤をした人に対し、基本給の25%を手当として支給するよう定められています。24時間体制で稼働している工場も多く、働く時間によっては高卒の人も、月収30万円以上稼げる可能性もあるでしょう。

工場勤務の主な仕事内容

工場勤務の主な仕事内容

  • ライン作業
  • ピッキング
  • 生産・工程管理
  • 工務

一言で工場勤務といっても、その仕事内容は多岐にわたります。少しでも長く勤めるためには、自身に合った仕事内容を選ぶことがポイント。ここでは、工場勤務の主な仕事内容をご紹介するので、工場内で自分に向いている仕事は何か考えてみてください。

ライン作業

ライン作業とは、ベルトコンベアの上を流れてくる製品に対して、決められた業務を行う仕事を指します。目視で検品をする仕事から実際に部品の組み立てを行うものまで、さまざまな作業があります。ライン作業は、基本的に同じ動作を繰り返すので、中卒や高卒などの学歴に関係なく未経験者も業務を覚えやすいのが特徴です

ピッキング

ピッキングとは、注文に沿って倉庫内の商品を集める仕事です。あらかじめ注文ごとに梱包されているものを集めるシングルピッキングと、複数商品をリストに沿って集めるトータルピッキングに分けられます。ライン作業よりもスピードが求められることが多いようですが、未経験者も取り組みやすい業務です

生産・工程管理

工場全体のスケジュールを組み立てる仕事は、生産・工程管理と呼ばれます。生産・工程管理は、資材の調達からスタッフの人数調整まで幅広い業務があるのが特徴です。工場内設備のメンテナンスや伝票の確認を行うこともあります。工場内全体の状況を確認しながら動く必要があるため、問題解決能力が高い人はやりがいを感じながら働けるでしょう。

工務

建築資材を発注したり予算を管理したりするのが工務の仕事です。事務的な業務がメインになるため、一般的には工場の事務所で仕事をすることになるでしょう。データ入力や資料整理、クライアントとの金額交渉などを行うこともあるようです。

高卒で工場勤務する4つのメリット

高卒で工場勤務する4つのメリット

  • 若いうちから高収入を目指せる可能性がある
  • 未経験者も仕事が覚えやすい
  • 長い時間をかけてスキルを身につけられる
  • 大卒者より早く出世できることもある

高卒で工場勤務をするメリットについて解説します。マイナスな印象を抱く人も多いようですが、工場勤務は若い人も活躍しやすい職場です。工場に就職するメリットを詳しく見ていきましょう。

1.若いうちから高収入を目指せる可能性がある

先述のとおり、手当が支給されることで若い人も高い給料をもらえることがあります。夜勤手当など、就業時間に対する賃金は、年齢やスキルに関係なく受け取れるもの。一通りの業務がこなせるようになれば、中卒者や高卒者も同年代よりも高い給料をもらえる可能性があるでしょう。

2.未経験者も仕事が覚えやすい

同じ作業を繰り返す業務が多く、未経験者も仕事が覚えやすいのも工場勤務のメリットの一つです。評価やノルマがモチベーションになる人にとっては退屈に感じる可能性もありますが、プレッシャーが苦手な人には働きやすい環境といえます。
未経験者におすすめの業界については、「未経験での転職におすすめの業界は?成功のコツや内定を得やすい職種も解説」もあわせてご覧ください。

3.長い時間をかけてスキルを身につけられる

高校卒業後、すぐに働き始める場合は大卒の同年代よりも多くの経験が積めるのもメリットです。工場では、溶接など資格取得が必要な業務もあります。早いうちから現場に立つことで、多くの経験を積んで、高いスキルを身につけられるでしょう。

4.大卒者より早く出世できることもある

中卒や高卒の人は大卒よりも現場経験が長い分、早く役職に就ける可能性があります。先述のとおり、役職に就くと基本的に手当が支給されるので、大卒者よりも高い給料が稼げることも。社会人経験が長いと、対応力なども高まるでしょう。
中卒者におすすめの仕事が知りたい方は、「中卒向けの就職先は?仕事探しに役立つ就職支援サービスのランキングも!」も参考にしてみてください。

高卒で工場勤務する4つのデメリット

高卒で工場勤務する4つのデメリット

  • 体力が必要なので将来性に不安を感じやすい
  • 土日出勤の友人と疎遠になる恐れがある
  • 人脈が広がりづらい
  • 単純作業に飽きて辞めたいと感じる人もいる

高卒で工場勤務するメリットについて解説しましたが、人によってはデメリットに感じやすい部分もあります。以下で解説するデメリットも踏まえたうえで、工場勤務は続けられそうか考えてみましょう。

1.体力が必要なので将来性に不安を感じやすい

工場での作業は単純なものが多いですが、扱う製品やポジションによっては体力が求められます。衣料品や雑貨など、扱う商品自体は軽くても、工場内を1日中歩き回ったり、立ちっぱなしで作業をしたりすることも。重い製品を扱う場合は、筋力も求められるでしょう。将来的に、年齢を重ねても体力を使った仕事を続けることに対して不安を感じる人も多いようです。

2.土日出勤の友人と疎遠になる恐れがある

24時間365日稼働している工場も珍しくありません。工場勤務の場合、土日・祝日に関係なくシフトを組まれることが多いため、友人や家族と予定が合いにくくなり、疎遠になることも考えられます。
平日休みの仕事について詳しく知りたい方は、「平日休みのメリットは?土日休みとの比較や仕事の例をご紹介」をご参照ください。

3.人脈が広がりづらい

工場では担当業務をひたすらこなしていくので、他部署との関わりが少ないのが一般的です。そのため、自然と新たな交友関係を広げやすい大学進学者や、ほかの部署と協働することが多い仕事とは、人脈の広さに差が出ることがあります。人脈を広げたい人は、自ら積極的に動く必要があるでしょう

4.単純作業に飽きて辞めたいと感じる人もいる

工場勤務を始めた最初のうちは、多くの人が単純作業を担当することになります。単純作業は未経験者も取り組みやすい業務ですが、長期間同じ作業を続けていると、飽きてしまう可能性があります。仕事に飽きることでモチベーションが無くなってしまったり、業務自体が楽しくなくなってしまったりするでしょう。それが原因で仕事を辞めたいと感じる人もいるようです。
単純作業については、「単純作業とは?向いている人の特徴や仕事を楽しむコツを紹介」のコラムで詳しくご紹介しています。あわせてご覧ください。

工場勤務に向いている人の特徴

工場勤務に向いている人の特徴

  • 同じ作業を続けられる
  • 黙々と作業をしたい
  • ものづくりに携わりたい

ここでは、工場勤務に向いている人の特徴をご紹介します。工場勤務は人によって向き・不向きが分かれやすい仕事であり、向いていない人は「つまらない」「辞めたい」と感じることも。以下の適性と自身の性格を照らし合わせてみましょう。

同じ作業を続けられる人

工場では単純な作業を繰り返す仕事がほとんどなので、毎日コツコツと同じ仕事に取り組める人に向いているでしょう。工場勤務は未経験の人も覚えやすい仕事である反面、変化を好む人によっては退屈に感じやすいものでもあります。「できるだけプレッシャーを感じたくない」「臨機応変な対応が苦手」という人は、工場勤務で有意義な仕事ができるでしょう。
単調な作業の仕事について詳しく知りたい方は、「単調な仕事をしたい!どんな特徴があるの?」をご一読ください。

黙々と作業をしたい人

工場での作業は基本的に一人で行うものが多め。周りとコミュニケーションをとりながら仕事を進めることが少ないため、黙々と作業に打ち込みたい人にはおすすめです。反対に、「周りと協力して目標を達成したい」「コミュニケーション能力を活かしたい」という人は、理想の働き方とのギャップを感じる可能性があります。

ものづくりに携わりたい人

物を作る工程に興味がある人にとって、工場勤務は適職といえるでしょう。ポジションによっては、材料の調達から出荷まで、ものづくりにおけるすべての工程に関わることができます。製造工程を間近で見られるので、ものづくりへの探究心がより強くなるでしょう。

高卒者が工場勤務から転職する際におすすめの業種

「高卒で工場へ就職したけれど、別の仕事に転職をしたい」と考える方のために、スムーズな転職方法をご紹介します。工場勤務からの転職を視野に入れている人は参考にしてみてください。

事務系・技術系

工場勤務からの転職を検討している人は、事務系や技術系の仕事に転職するのがおすすめ。仕事内容は異なりますが、今までの経験やスキルを活かせる場面が多く、転職活動をスムーズに進められるでしょう。

生産・工程管理のスキルを活かして事務職へ

工場内の生産・工程管理に携わった経験がある人は、事務職への転職がおすすめです。今まで工場内の管理に関わっていた人は、PC操作や伝票の処理など、事務職で活かせるスキルが備わっていることも多く、転職がしやすいでしょう。ただし、事務職はあらかじめ取得すべき資格が指定されていることがあるので、求人情報に記載されている応募条件をよく確認してください
高卒で事務職を目指す方は、「高卒で事務職に就くには?種類ごとの仕事内容やおすすめの資格を紹介」もご参照ください。

ものづくりの知識を活かして技術職へ

「工場勤務から転職をしたいけれど、ものづくりは好き」という人は、技術職への転職を考えてみましょう。ライン作業などは「技能職」と呼ばれ、技術職が設計した体制に従って作業を進める仕事です。一方、技術職は生産コストの削減や製品の品質向上を目指し、設計を担当する仕事。今までの仕事と変わらないようにも思えますが、技術職は総合職でもあるため、営業などを行うこともあります。そのため、ものづくりに携わりながらより専門性を高めたい人は、技術職を目指してみるのも一つの手でしょう。学歴や資格を求められることが多い業界ですが、高卒・未経験から挑戦できる会社もあります。

大手を目指すなら転籍制度も一つの手

高卒で大手メーカーの工場勤務を目指す場合、「転籍制度」を利用する方法もあります。転籍制度とは、勤務していた会社を退職して転籍先の企業で働く制度。一般的に大手メーカーは求人倍率が高く、就職するのが難しいと感じる人も多いようです。しかし、転籍制度を利用すれば、移籍先を決めてから退職できたり、いずれ大手メーカーに入社できる可能性が出てきたりなど、さまざまなメリットがあるでしょう。

転職エージェントを活用して自分に合った仕事を選ぼう

「別の業種へ転職したいけれど、適職が分からない」「転職活動が不安」という人は、転職エージェントを活用してみるのもおすすめです。転職エージェントではカウンセリングを通して、あなたの適性を踏まえた求人を紹介してくれます。

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高卒で工場勤務をすることに関するFAQ

高卒で工場勤務をする際に抱く疑問は人それぞれですが、想定されるお悩みについてFAQ方式で解決していきます。

工場勤務は女性には不向き?

女性も工場勤務は十分に可能です。スマホや衣料品の検品、食品の箱詰めなど女性の活躍が目立つ工場も多くあります。立ちっぱなしの場合はやや体力が求められますが、工場勤務が必ずしも重いものを運ぶ仕事というわけではありません。詳細については、「検品の仕事」で紹介していますので、こちらも参考にしてみてください。

工場はブラック企業が多いイメージがある…

製造業は全体的に人手不足であることが多いため、福利厚生の充実を図っている会社が増えてきています。昔に比べて勤務環境や労働条件が改善されている工場が多く、働きやすくなっていると感じる人も多いようです。注意すべき会社の特徴について知りたい方は「ブラック企業の特徴とは?入社前に見極める方法と対処法を解説」もご覧ください。

工場勤務は転勤がない?

基本的に転勤はない企業が多いようです。ただし、雇用条件に「転勤あり」と記載がある場合や、工場の閉鎖・倒産に伴う異動が発生する可能性はあるでしょう。また、管理職に就いた場合は業務の関係で転勤の必要が出てくる場合も。転勤を望まない方や、家庭の事情で転勤が難しい方は、採用面接の際に転勤の有無をしっかり聞いておきましょう。転勤を避けたいという方は「『転勤したくない』は甘え?拒否できる?」も参考にしてください。

工場に入ったばかりで転職すると転職活動に響く?

面接で前向きな退職・転職理由を答えられれば問題ありません。前職の退職理由を聞くのは、転職後の早期退職のリスクをできる限り減らすため。採用担当者が納得できるような理由を答えられれば、工場勤務の期間が短くても転職は十分可能です。中卒や高卒など、学歴に対する不安によって転職活動に自信がない方は、就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブでは、一人ひとりに合わせた求人をご紹介するほか、若年層に向けた就職・転職サポートを提供しています。

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