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高卒向けの正社員求人を探す方法は?どんな点に注意して仕事を見つける?
更新日
この記事のまとめ
- 高卒者の正社員求人倍率や就職内定率は高い傾向にある
- 高卒で正社員を目指すなら、「高卒以上」や「未経験者歓迎」の求人がおすすめ
- 高卒で正社員になるメリットは、大卒よりもキャリアのスタートが早くなること
- 大卒より求人の選択肢が狭まるのが、高卒で正社員就職をするデメリットである
- 向いてる仕事なんてあるのかな?
- 避けたいことはあるけれど、
- やりたいことが分からない・・・
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求人を探す前にチェック!高卒者の就職事情とは
高卒(新卒)者の求人倍率は上昇傾向です。厚生労働省の「令和4年3月高校・中学新卒者のハローワーク求人における求人・求職状況」によると、高卒者の就職内定率は、2015年以降99%以上をキープしています。以下で高卒者の就職事情をより詳しく解説するので、正社員就職を目指す方は参考にしてみてください。
卒業後に就職する高卒は2割弱
文部科学省の「令和4年学校基本調査」によると、2022年3月に高校を卒業した生徒の就職率は14.7%でした。なお、高校卒業後に専門学校へ進学する人は22.5%、大学・短期大学へ進学する人は60.4%と、8割以上は進学していることが分かります。
高卒(新卒)者の求人倍率は上昇傾向
厚生労働省の「令和4年3月高校・中学新卒者のハローワーク求人における求人・求職状況」によると、2023年3月卒の高校生の求人倍率は3.29倍でした。以下は、同資料をもとに作成した、高卒(新卒)者の求人倍率の推移です。
※9月時点 | 求人倍率 | 就職内定率 |
---|---|---|
2023年 | 3.29 | 62.4 |
2022年 | 2.66 | 62.0 |
2021年 | 2.43 | 64.2 |
2020年 | 2.75 | 62.3 |
2019年 | 2.63 | 62.7 |
引用:厚生労働省「令和4年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」取りまとめ(7p)」
高卒(新卒)者の求人倍率は、2011年の0.87倍から2020年の2.75倍まで上昇し続けました。2021年の求人倍率は、コロナ禍の影響で前年より低下しましたが、2022年には再び上昇。就職市場における高卒者の需要は高いままといえます。
高卒(新卒)者は就職率も高め
前項で示した就職内定率は9月のもの。卒業時期である3月時点に注目すると、高卒者の就職内定率は2015年以降、99%以上をキープしています。正社員求人に応募する高卒は、「高卒者は歓迎されなさそう」「大卒者に比べて就職が難しそう」といったマイナスイメージにとらわれず、前向きに就活を進めましょう。
高卒者の就職率に関する情報は、「高卒の就職率はどのくらい?大卒との違いや都道府県別の内定率も紹介」でも解説しています。都道府県ごとの就職率も紹介しているので、参考にしてください。
正社員選考では学歴以外を重視する会社が多い
正社員求人を出している会社の多くは、選考で学歴以外を評価するようです。そのため、高卒(既卒)者にも就職のチャンスは十分にあります。
以下は、厚生労働省の「平成30年若年者雇用実態調査の概況」をもとに作成した、「正社員の採用選考にあたり重視した点」別の事業所割合です。
正社員の採用選考にあたり重視した点 | 新卒者 | 中途採用者 |
---|---|---|
職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神 | 77.9% | 76.0% |
コミュニケーション能力 | 71.1% | 62.9% |
マナー・社会常識 | 61.0% | 60.1% |
組織への適応性 | 51.4% | 47.8% |
体力・ストレス耐性 | 34.9% | 31.0% |
業務に役立つ専門知識や技能 (資格・免許や語学力) | 31.5% | 35.9% |
柔軟な発想 | 27.5% | 17.7% |
学歴・経歴 | 25.4% | 23.1% |
従順さ・会社への忠誠心 | 20.5% | 17.6% |
業務に役立つ職業経験・訓練経験 | 10.7% | 40.6% |
その他 | 6.9% | 4.4% |
引用:厚生労働省「図2 正社員の採用選考にあたり重視した点別事業所割合(複数回答)(平成 30 年)(7p)」
選考では、「職業意識・勤労意欲・チャレンジ精神」「コミュニケーション能力」「マナー・社会常識」といった、学歴以外の項目を重視する会社が多いと分かります。
また、中途採用者の場合は「業務に役立つ職業経験・訓練経験」も重視されるようです。正社員求人に応募する高卒(既卒)者は、業務に関連するスキルを身につけておくと、採用される可能性が高まるでしょう。たとえば、厚生労働省の「ハロートレーニング」では、ビジネスマナーやパソコンスキル、職種ごとの実践的な技能などが習得できます。スムーズな正社員就職を目指すなら、就職支援サービスも積極的に活用しましょう。
参照元
厚生労働省
令和4年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」取りまとめ
平成30年若年者雇用実態調査の概況
文部科学省
学校基本調査
高卒が正社員求人を探すときの4つのポイント
高卒向けの正社員求人を探すときは、「高卒以上や未経験歓迎の求人を選ぶ」「大企業や有名な会社にこだわり過ぎない」などのポイントを押さえましょう。詳細は以下で解説します。
1.高卒以上や未経験歓迎の求人を選ぶ
高卒者が内定を獲得するための近道は、「学歴不問」「高卒以上」「未経験者歓迎」と書かれた求人を選ぶことです。たとえば、接客職や介護職といった体力が必要な仕事は、少子化も相まって慢性的な人手不足の状態にあります。 そのため、経験やスキルが少なくても、ポテンシャルや就業意欲をアピールすれば採用される可能性は高いでしょう。
「高卒で就職するのにおすすめの仕事は?就活を成功させるための方法も紹介!」では、高卒者におすすめの仕事をより細かく紹介しているので、あわせてご一読ください。
公務員は学歴不問なので高卒にもチャンスがある!
公務員試験は学歴不問のため、試験に合格して採用面接に受かれば、高卒者も公務員になれます。ただし、職種によっては「○○歳まで」「大卒以上」などといった条件が指定されている場合があるので、情報をよく確認しましょう。
「高卒で公務員に就職できる?大卒との給与の違いや試験の種類を紹介」では、高卒者が公務員になるメリット・デメリットや公務員試験の内容などを詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
2.有効求人倍率が高い職種を選ぶ
高卒者が正社員求人を探すときは、有効求人倍率が高い職種を選ぶのも効果的です。有効求人倍率は「求職者1人当たり何件の求人があるか」を表す指標。倍率が高いほど求職者の需要が高いと判断できます。
以下の表は、厚生労働省の発表しているデータをもとに、有効求人倍率が高い職種をまとめたものです(職業計の値なので、仕事の分野によっては1倍を下回ります)。
職業 | 有効求人倍率(令和5年4月) |
---|---|
産業計 | 1.13倍 |
建築・土木・測量技術者 | 4.95倍 |
運輸・郵便事務従事者 | 3.03倍 |
介護サービス職業従事者 | 3.38倍 |
接客・給仕職業従事者 | 3.23倍 |
機械整備・修理従事者 | 3.97倍 |
建設躯体工事従事者 | 9.83倍 |
土木作業従事者 | 5.60倍 |
引用:厚生労働省「一般職業紹介状況」
特に求人倍率が高かったのが、建築関係の仕事。多少の差はあるものの、ほとんどの求人倍率が5倍近くなっています。サービス関係の仕事も全体的に3倍ほどと、高い数値でした。
就職先を探すときは、これらの仕事も視野に入れてみてはいかがでしょうか。
参照元
厚生労働省
一般職業紹介状況(職業安定業務統計)
3.大企業や有名な会社にこだわらない
正社員就職を目指す高卒者は、大企業や有名な会社の求人だけに絞って就活するのを避けましょう。大企業や有名な会社は、応募者を絞り込む目的で学歴フィルターを設ける場合が多いため、書類選考の段階で落とされてしまう可能性があります。「どうしてもこの会社でやりたいことがある」という強い意志がない限りは、企業規模や知名度にこだわらないで求人を探すのがおすすめです。
アルバイトから正社員登用を目指すのもアリ
大企業や有名な会社に就職したい高卒者は、アルバイトや派遣社員から始めるのも一つの手です。
アルバイトの場合は正社員登用制度、派遣社員の場合は紹介予定派遣制度を利用すれば、一定期間働いたのち、正社員として雇用してもらえる可能性があります。アルバイトや派遣の求人は掲載数が多いうえ、正社員ほど入社のハードルが高くないので、いきなり正社員として働くのが不安な高卒にもおすすめです。
4.「仕事を続けられそうか」を考える
高卒者が求人を選ぶ際は「長く続けられそうか」を考えるのも大事なポイントです。
求人情報をよく確認せずに就職すると、入社後のミスマッチや早期離職につながる恐れがあります。また、早期離職を繰り返すと、面接で「またすぐに辞めてしまうのでは」と思われ、採用されにくくなることも。
厚生労働省が行っている新規学卒就職者の離職状況の公表によると、2020年度における「新卒採用後3年以内に離職した高卒の割合」は36.9%です。中卒は55.0%、大卒は31.2%なので、最終学歴が低いほど新卒採用後3年以内の離職率が高いと分かります。学歴に自信がない人こそ、慎重に求人を選ぶことが大切だと読み取れるでしょう。
参照元
厚生労働省
新規学卒就職者の離職状況を公表します
5.高収入を目指す高卒は歩合給がある会社を選ぶ
高収入を目指す高卒は、歩合給やインセンティブがもらえる会社の求人を選ぶと良いでしょう。
歩合給は「実績に応じて一律で支給される賃金」、インセンティブは「目標達成に応じて支払われる報酬」という意味合いがあります。ただし、企業によっては両者の区別をつけていないことも。詳しくは、「インセンティブの意味とは?制度の仕組みや手当との違いも詳しく解説!」で解説しているので、興味のある方は覗いてみてください。
高卒が正社員就職を成功させる5つのコツ
高卒者が正社員の求人選びや面接を成功させるには、「自己分析を十分に行う」「進学しなかった理由を明確にしておく」などの準備が必要です。「学歴不問」「高卒以上」の求人を選んでも、応募者に大卒がいれば高卒は不利になる可能性が高いため、以下のコツを参考に選考対策をしましょう。
1.自己分析をしっかりと行う
就職活動を成功させたい高卒者は、自己分析をしっかりと行いましょう。自己分析によって自分の特性が明確になれば、向いている仕事ややりたい仕事が分かり、求人を選びやすくなります。
やりたいことが分からない高卒者は、「できること」から考えるのも効果的。今までの経験を振り返り、友人から感謝されたことや先生から褒められたエピソードなどを洗い出してみましょう。自分では気づかなかった強み・スキルが見つかり、求人選びに役立つ可能性があります。
自己分析のやり方を詳しく知りたい方には、「自己分析のやり方が知りたい!ノートを使った簡単でおすすめの方法をご紹介」のコラムがおすすめです。
2.応募する会社のことをよく調べる
面接では「競合他社ではなく、なぜこの会社を志望するのか」を聞かれる場合が多いため、応募する企業を絞ったら必ず企業研究をしましょう。
Webサイトで理念や「求める人物像」を確かめるだけでなく、業界誌や専門書などの情報から応募先企業の立ち位置を知り、他社との違いを明確にすることが大切。他社と比較した応募企業の魅力を伝えれば、入社意欲が十分に伝わるはずです。「企業研究ってどうやるの?基本的なやり方と目的を解説」では、企業研究の方法を詳細に解説しているので、あわせてご覧ください。
3.進学しなかった理由を明確にしておく
高卒者は、「なぜ大学などに進学しなかったのか」という質問に備えて、進学しなかった理由を明確にしておきましょう。「少しでも早く社会人としての経験を積みたかった」「進学するよりも、この会社で△△の仕事に関わりたいと感じた」など、できるだけ就職意欲が伝わるように述べるのがポイントです。
空白期間についても述べられるようにしておこう!
フリーター経験やブランク期間がある高卒者は、面接の際に高確率で空白期間について聞かれます。採用担当者が空白期間について聞くのは、「就職後は真面目に働いてくれるのか」「積極性や向上心はあるのか」などを確認するためです。そのため、「フリーター経験や空白期間から何を得たのか」「今後どうなっていきたいのか」という、前向きな姿勢をアピールしましょう。本音は「働くことが嫌だった」というネガティブな理由でも、正社員求人に応募するまでの気持ちの変化を伝えれば問題ありません。
4.キャリアプランを考えておく
高卒者は、キャリアプランを考えたうえで求人を選びましょう。キャリアプランを立てれば、仕事選びの軸が定まり、より自分の理想に合った職場に出会いやすくなります。また、将来のビジョンをもとに志望動機を伝えると説得力が増すので、採用される可能性も高まるでしょう。
「面接に役立つキャリアプラン例を業界別に紹介」では、キャリアプランを立てるメリットや注意点を解説しているので、ぜひご一読ください。
5.とにかく行動を起こす
求人選びや面接を成功させたい高卒者は、とにかく行動を起こし続けましょう。目的なく非正規雇用で働き続けていると、年齢の上昇に比例して正社員就職が難しくなっていきます。企業によって求める人物像は異なるので、諦めずに行動し続けていれば、自分を歓迎してくれる企業に出会えるはずです。ポテンシャルや就業意欲、柔軟性など、若い人材ならではの魅力をアピールすることで、就職を成功させましょう。
年齢が上がるほど正社員就職の難易度は上がる
前述のとおり、アルバイトや派遣社員といった非正規雇用は、年齢が上がるにつれて正社員就職が難しくなる傾向が見られます。「フリーターからは正社員になれない?バイトから就職する人の割合もご紹介」のコラムでも述べているように、年齢が35歳を超えると非正規から正社員になる割合が大きく下がることに。若いうちはフリーターで良くても、将来を考えるなら早めに就職を検討しましょう。
高卒者が正社員求人を選ぶ5つのメリット
高卒者が正社員求人を選ぶメリットは、「大卒よりも早く社会人経験を積める」「学費が発生しない」「早く自立できる」などです。詳しくは以下をご覧ください。
1.大卒よりも早く社会人経験を積める
高校卒業後すぐに正社員として就職すれば、大卒よりも早く社会人経験を積めます。特に、入社後の成長を重視する会社では、キャリアのスタートが早い高卒者のほうが、昇給・昇格で有利になるでしょう。経験を積み、特定分野のスペシャリストになれば転職もしやすくなります。
2.学費が発生しない
大学や専門学校に進学すると、卒業までに200~500万円ほどの費用が掛かります。しかし、高校卒業後すぐに就職すれば、大学分の学費が発生しません。自分や家族に経済的負担が掛からないのは、高卒者が正社員の求人を選ぶメリットといえます。
3.経済面で早く自立できる
高卒で正社員として就職すれば、早い段階で自活できるようになります。親元から離れて自立したい高卒者にとっては、大きなメリットといえるでしょう。また、若いうちから経済的に自立することで、結婚や育児、住宅・車の購入といった理想のライフプランも実現しやすくなります。
4.社会的信用が得られる
正社員は基本的に給与が安定しているので、社会的信用が高い傾向です。社会的信用が得られると、カード審査に通りやすくなったり、自動車ローンや住宅ローンを組みやすくなったりします。将来、車や家を購入したいと考えている高卒者は、早いうちに正社員求人を探すのがおすすめです。
5.新卒は学校の就活支援を受けられる
新卒の場合は、学校の先生が求人の紹介や面接対策といった就活のサポートをしてくれます。自分のことをよく知っている先生が支援してくれるのは、高卒の新卒採用ならではのメリットです。
ただし、先生のサポートには頼り過ぎないように注意しましょう。なぜなら、先生自身に就職活動の経験がなかったり、就職希望の高卒者が多くて一人ひとりに手が回らなかったりする場合があるからです。自分でも積極的に求人情報や就職活動のコツを調べながら、希望の会社への正社員就職を成功させましょう。
高卒で正社員になる4つのデメリット
高卒者が正社員になる場合、大卒に比べて求人の選択肢が少なかったり、出世しにくかったりするなどのデメリットがあります。正社員就職を検討している高卒者は、以下を参考にしてください。
1.大卒者よりも求人の選択肢が狭まる
高卒者は大卒者に比べて選べる求人が少ない傾向にあります。特に、大企業や研究職などは「大卒以上」を条件にしている求人が多いようです。ただし、大企業のなかでも製造業やホテル業といった「学歴不問」の求人が多い業界であれば、高卒者も正社員として就職できる可能性があります。高卒者は大卒者よりも求人数が少ない分、積極的に求人情報を集め、視野を広げて就職活動を進めましょう。
2.大卒に比べて月給が少ない傾向にある
高卒は大卒に比べて月給が少ない傾向にあります。厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査結果の概況『学歴別』」によると、男性の月給は高卒が29万5,000円で、大卒が39万1,900円。女性は高卒が21万8,000円で、大卒が28万8,300円です。高卒と大卒で、10万円近い月給差があると分かります。
男性以上の収入を得たい高卒女性は、「高卒女子の就職事情!高収入を得るには?おすすめ職種や就活のコツを解説」をご確認ください。
参照元
厚生労働省
令和2年賃金構造基本統計調査結果の概況
3.学歴が影響して出世しにくい
高卒は大卒よりも出世しにくい場合があります。特に学歴主義の会社では「管理職になるのは大卒」といった暗黙のルールがあることも。一方で、実力主義の会社も増えつつあるので、高卒から出世できる可能性は高まっています。語学力や難関資格など、突出したスキルを持っている高卒者であれば、学歴に関係なく出世のチャンスがあるでしょう。
正社員以外の道を選ぶのも一つの手段
正社員求人を選ぶメリットが感じられない高卒者は、フリーターや進学、留学、起業など、正社員以外の道を選ぶのも一つの手段です。正社員として就職することだけが正しい道とは限りません。目的を持って行動すれば、どのような道を選んでも後悔しないはずです。
正社員以外の高卒の進路は、「高卒で就職する以外の主な3つの進路」でも紹介しているので、ぜひご覧ください。
4.一定の時期まで一人一社制が適用される
高卒の新卒採用では「一人一社制」のルールがあります。一人一社制とは、「一度に応募できる求人は1社のみ」というルールです。就職活動に追われる心配がなく、学校生活に負担が掛かりづらいというメリットがある一方で、大卒に比べて就職先の選択肢が狭まるというデメリットがあります。
ただし、2次募集では一人一社制のルールは適用外となるため、複数会社の求人へ応募することが可能です。応募できる求人数は2〜3社が一般的ですが、都道府県によって異なります。
高卒向け求人の公開時期と選考までの流れ
厚生労働省の「令和4年3月新規高等学校卒業者の就職に係る採用選考期日等について」によると、高卒(新卒)の選考スケジュールは以下のとおりです。
・7月1日:求人公開
・9月5日:応募書類提出開始(沖縄県は8月30日)
・9月16日:選考および採用内定開始
スムーズな正社員就職を目指す高卒(新卒)者は、スタートダッシュに遅れないよう、上記の日程をしっかりと頭に入れておきましょう。
高卒(既卒)者の場合は、基本的に中途採用枠での選考となるため、求人の公開時期や選考スケジュールは企業によって異なります。希望の就職先の求人情報をよく確認し、選考に備えましょう。
高卒就職の流れは、「高卒で正社員を目指すのに適した仕事って何?」でも詳しく解説しています。新卒・既卒・第二新卒といった状況別に紹介しているので、ぜひお役立てください。
参照元
厚生労働省
報道発表資料 2021年2月
高卒向けの正社員求人はどこで探せる?
高卒向けの正社員求人は、求人情報サイトや就職エージェントなどで探せます。以下を参考に、自分に合った手段を選んでみてください。
高卒就職情報WEB提供サービス(厚生労働省)
新卒の場合は、厚生労働省の「高卒就職情報WEB提供サービス」に掲載されている求人に応募できます。学生が直接求人を閲覧できるわけではありませんが、高校の先生が生徒に合った求人をピックアップしてくれる場合があるようです。
参照元
厚生労働省
高卒就職情報WEB提供サービス
ハローワーク
ハローワークの求人検索では、「求人区分」「年齢」「フリーワード」などが設定できます。高卒者がハローワークの求人検索を利用する場合は「新卒・既卒求人」を選ぶか、年齢を設定して検索するのがおすすめです。フリーワードの項目に「未経験者歓迎」や「高卒以上」と入力して求人を絞るのも良いでしょう。
対面で求人を紹介してもらうことも可能
ハローワークでは、対面で求人を紹介してもらうことも可能です。職業相談や面接対策など、就職に関する相談もできます。学歴や年齢に関係なく、誰でも利用できるのがハローワークの特徴です。高卒(既卒)の方は、就業経験が少ない若者を対象にした「わかものハローワーク」を活用してみると良いでしょう。新卒の方には、「新卒応援ハローワーク」がおすすめです。
参照元
厚生労働省
若者への就職支援
求人情報サイト
正社員求人を探す高卒には、求人情報サイトの利用もおすすめです。求人情報サイトの場合も、ハローワークの求人検索機能と同様、条件を指定しながら求人検索できます。ただし、求人情報サイトを利用する場合、求人検索に加え、応募や書類作成、面接対策などをすべて自分でやらなければなりません。
就職エージェント
高卒向けの求人は、就職エージェントでも見つけられます。エージェントでは、プロのアドバイザーがカウンセリングを行い、求職者に最適な求人を紹介。最短距離で自分に合う求人に出会いたい高卒(既卒)に向いている手段といえるでしょう。
また、就職エージェントを利用すれば、求人選びだけでなく、面接の日程調整や選考対策などといった就職活動も全面的にサポートしてもらえます。就活に関する疑問や悩みをプロに相談できるので、1人で就活を進める自信がない高卒でも安心です。フリーターやニートを対象とした就職エージェントのアドバイザーは、経歴をカバーするノウハウが豊富なので、1人で就活するよりも就職成功率が上がるでしょう。
高卒(新卒)の求人票の見方
厚生労働省職業安定局の「求人票(高卒)の見方のポイント」によると、高卒(新卒)向けの求人票の主な項目は、「会社の情報」「仕事の情報」「労働条件」「選考」「補足事項・特記事項」「青少年雇用情報」の6つです。項目ごとの説明や見方のポイントは以下をご覧ください。
求人票の見方が分からない場合は、学校の先生に相談するのもおすすめです。求人票の内容に疑問を持ったまま就活を進めると、希望条件と異なる企業を選んでしまうこともあるので注意してください。高卒(既卒)者は、「既卒・第二新卒が求人票を見るときのポイント」や「求人票を正しく見よう!ハローワークの活用法」などのコラムを参考に、求人票の見方をチェックしてみましょう。
参照元
厚生労働省職業安定局
高卒就職情報WEB提供サービス
高卒者から正社員を目指すならエージェントを活用しよう
高卒から正社員を目指すとなると、就職活動が必要になります。しかし、高卒の場合は就職活動の経験もないことが多いため、何をすべきかわからないと悩むこともあるでしょう。
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正社員求人を探す高卒が抱えるお悩みQ&A
この項では、正社員求人に応募する高卒の疑問やお悩みをQ&A方式で解決します。
高卒と大卒では選べる求人の幅が違う?
大卒は、高卒より求人の選択肢が豊富といえます。「高卒以上」と「大卒以上」の求人に応募できるからです。ただし、「高卒以上」の求人を出している会社は、若さやポテンシャルを重視する傾向にあり、大卒よりも若い高卒を歓迎することも。そのため、高卒と大卒の差を気にし過ぎずに求人を探しましょう。「高卒の仕事探しのポイントは?将来性のあるおすすめの仕事もご紹介!」のコラムもお役立てください。
高卒は進学と就職どちらを選ぶべき?
進学するか就職するか悩んでいる高卒者は、それぞれのメリット・デメリットを考えてみましょう。進学の大きなメリットは、応募できる就職先の幅が広がること、デメリットは多額の学費が掛かることです。就職は学費が掛からない一方で、求人の選択肢が狭まるというデメリットがあります。「高卒で就職するメリット・デメリットは?大卒との違いやおすすめの職業を紹介」も、あわせてチェックしてみてください。
高卒のニート・フリーターでも就職できる?
可能です。ただし、空白期間が延び、年齢を重ねるほど就職難易度は上がる傾向にあるので、若いうちに行動を起こしましょう。就活のポイントは、「未経験者歓迎」「高卒以上」「ニート・フリーターOK」などと書かれた求人を選ぶことです。就職活動に不安がある方は、若年層のニートやフリーターの就職支援に特化したハタラクティブに、ぜひご相談ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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