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【このページのまとめ】
高卒で就職する人の割合は、例年9割を超えています。高卒で就職するか、それとも大学に行くか悩んでいる方は、高卒で就職するメリット・デメリットを確認しましょう。
高校卒業後にフリーターをしているなら、就活を早く始めた方が正社員になれる確率がアップします。
このコラムでは、高卒で正社員になれる確率が高い仕事をまとめました。これから就活を始める高卒の方は参考にしてください!
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「高卒の就職率は低い」というイメージを持ってる人がいますが、そんなことはありません。平成31年3月時点での高卒の就職率(就職を希望する人に対する就職者の割合)は、98.2%。
男女別に見ると、男子が98.5%、女子が97.6%とどちらも高い割合になっています。
平成31年3月時点における、高卒の就職状況の具体的な内訳を見てみましょう。
・卒業した人 1,056,847人
・就職希望者 187,342人
・希望者のうち就職した人 183,891人
・希望者のうち未就職の人 3,451人
平成30年3月 98.1%(男子98.5%、女子97.4%)
平成31年3月 98.2%(男子98.5%、女子97.6%)
平成29年3月 98.0%(男子98.5%、女子97.4%)
平成28年3月 97.7%(男子98.3%、女子96.8%)
平成27年3月 97.5%(男子98.1%、女子96.4%)
平成26年3月 96.6%(男子97.5%、女子95.1%)
平成25年3月 95.8%(男子96.9%、女子94.2%)
ここ最近の就職率の推移を見ても、例年就職率は9割を超えていることが分かります。
・工業 99.5%
・農業 99.0%
・商業 98.9%
・水産 98.8%
・家庭 98.6%
・看護 98.4%
・情報 98.3%
・福祉 98.2%
・総合学科 97.5%
・普通 96.6%
上記の通り、学科別の就職率も9割を超えています。
これらのデータからは、高卒だからといって就職率は決して悪くない、むしろ高いことが分かるでしょう。
参照元
文部科学省「平成31年3月高等学校卒業者の就職状況(平成31年3月末現在)に関する調査について」
文部科学省「高等学校卒業(予定)者の就職(内定)状況調査-結果の概要」
高校を卒業した後は、大学・専門学校に進学するか、就職という2つの選択肢が主になります。就職するか迷っている人は、高卒で働き始めるメリット・デメリットを確認してみましょう。
高卒で就職するメリットの1つ目は、大卒と比べて早い段階で社会人経験が積めること。10代の多感な時期に様々な社会人と出会うことで、知らない世界に触れたり、新しい知識を柔軟に吸収したりできます。
また、早く社会人になることで、仮に最初の会社が合わなかったとしても、若さを武器に次の転職先を探すことが可能です。
大学に入るには、高額の授業料が必要です。2019年時点での国立大学の標準額は、入学金が282万円、授業料が54万円。私立大学の授業料は約360万円、授業料は約90万円とさらに高くなっています。
大学進学は経済的な負担が大きいため、家庭によっては高卒での就職がメリットと捉えられるでしょう。奨学金で大学に行く方法もありますが、社会人になってからの返済が負担になる点には注意が必要です。
参照元
文部科学省「私立大学等の平成29年度入学者に係る学生納付金等調査結果について」
高校生はアルバイトできる時間が少ない、あるいは学校でアルバイトを禁止しているケースがあるため、社会で働く経験がないまま就職先を決めなくてはなりません。
この点をデメリットと感じるかはその人次第ですが、アルバイトは自分がどんな仕事に適性があるかを知るヒントになります。
自分に合った就職先を見つけるには、向き・不向きの見極めが非常に重要。その点では、アルバイトや長期インターンに時間を割ける大学生に比べて、高卒で就職する人は自己分析の材料が少なくなると考えられます。
世の中に大卒以上を条件とする求人は非常に多く、高卒は選択肢が限られてしまうのがデメリットです。
ただ、覚えておきたいのは、大卒以上の求人への応募自体が禁止されているのではないということ。企業が学歴を大卒に限定する理由は、「優秀な人材と会う確率を高めたいから」「専門知識が必要な仕事だから」とさまざま。中には、大卒以上の学歴が必要なのではなく、「条件をつけないと応募者が殺到して対応しきれないから」という企業もあります。
このような背景を考えると、行きたい企業が大卒に限定して募集を行っていても、高卒が採用に至る可能性はゼロではありません。志望度が高いのであれば、ひとまず書類を出したり、高卒で応募できるか問い合わせたりしてはいかがでしょうか。
高卒は大卒に比べて初任給が低い傾向があります。厚生労働省のデータによると、令和元年の初任給は、大卒が約21万円である一方、高卒は約17万円。例年、高卒は大卒より初任給が低い結果となっています。
ただ、学歴ではなく仕事の結果のみを参考に給与や評価を決めるという企業もあります。入社後に学歴で差をつけられるのが嫌な場合は、評価制度が整備されている企業を選びましょう。
参照元
厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給」
高卒で就職する人の割合は非常に高いと分かりましたが、高校卒業後すぐに就職する人と、卒業後しばらくブランクをあけて就職を目指す人では事情は異なります。
もし卒業後アルバイトなどで働いていて、いずれは正社員になりたいと考えているなら、1日も早く就職活動を始めましょう。
なぜなら、フリーター期間が長くなればなるほど正社員への就職率は低くなるからです。厚生労働省のデータによると、フリーター期間が半年以内の人が正社員になれた割合は男性で約7割、女性で約6割。一方、フリーター期間が3年を超えると、正社員になれた割合は男性で約6割、女性で約4割にまで下がっています。
フリーター期間が長くなるほど就職の難易度は上がっていくため、正社員を目指すなら早いうちから行動しましょう。
参照元
厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給」
企業がフリーターに抱くマイナスイメージとして、「働く意欲が低いのではないか」「努力するのが嫌いなのではないか」といったものがあります。
それでも、若くて柔軟な人材は企業にとって採用のメリットがあるでしょう。フリーター歴があっても、真剣に就職活動をすれば正社員になることは可能です。
ただ、「フリーター歴1年」と「フリーター歴10年」ではずいぶん印象が違うように、フリーター期間が伸びると、その分企業が受けるマイナス印象は強くなります。正社員になるか迷っているなら、ぜひその点を考慮してください。
ここでは、高卒の人の就職率が高い業界・職種の例をご紹介します。
超高齢社会を迎えた日本において、介護業界に対する社会的なニーズは高まり続けています。
介護は「体力面での負担が大きい」というイメージがありますが、一概にそうとはいえません。介護施設には、在宅の高齢者が日帰りで利用するデイサービス、寝たきりの人が生活する入居型の老人ホームといったさまざまな形態があり、施設によって働き方が異なります。
介護業界の魅力は、業界全体が人手不足なので未経験でもチャレンジしやすいこと。「介護職員初任者研修」「実務者研修」「介護福祉士」といった資格があり、取得によって確実にスキルアップできるでしょう。
IT業界の代表的な職種といえば、システムエンジニア(SE)とプログラマー。
SEは顧客の要望をヒアリングし、最適なシステムを開発する仕事。システムの大まかな設計を行い、納期に合わせたスケジュール管理を行います。
一方、プログラマーはSEの計画に従い、実際のプログラミングを行う仕事。コンピューターを動かすプログラミング言語を使って、プログラムを組んでいきます。
新人はまずプログラマーとして経験を積み、SEにステップアップするのが一般的なキャリアの流れです。
建築業界は、ビルや住宅といった建物をつくる「建築」と、道路や水道、橋、ダムをつくる「土木」に大別されます。
建築業界には未経験からスタートできる仕事もあり、資格取得の支援制度がある企業も少なくありません。建築は一日中外で作業するイメージがありますが、事務職や営業といった求人を見つけることも可能でしょう。
現場の仕事は朝が早く、外が暗くなれば終了することが多いので、就業後のプライベートが充実するのがメリットです。
営業職はあらゆる業界・企業で活躍する職種で、求人数も非常に多いのが特徴です。
営業職の仕事は、顧客(企業・個人)に自社のサービスや商品を紹介し、購入・契約に結びつけること。販売意欲が低い客に対しても商品の良さを説明し、「購入したい」という気持ちにさせるのが腕の見せ所です。
営業職には、新しい顧客を開拓する「新規営業」、すでに取引きのある顧客に新しい商品を提案する「既存営業」、店舗内で顧客にセールスを行う「内勤営業」があります。
営業職と一口に言っても働き方はかなり多様なので、企業の事業や求人内容をよく確認しましょう。
事務職とは、書類の作成や管理、データ入力、電話・来客対応などを行う職種のこと。
会社の売上げに直接貢献する職種ではありませんが、営業職といった他の社員をサポートする大切な役割を担っています。縁の下の力持ちという表現がぴったりのポジションでしょう。
事務職には、一般事務や営業事務、経理事務、法務事務、貿易事務といったさまざまな種類があり
、それぞれ細かな仕事内容は異なります。このうち一般事務は高度な専門知識を必要としないため、未経験からのスタートにおすすめです。
販売スタッフはお店でお客様に商品を売る仕事。接客はもちろん、商品の在庫管理やディスプレイも業務に含まれます。販売スタッフが売るものは、衣類や書籍、家電などさまざま。活躍の場もドラックストアやデパート、セレクトショップと多岐に渡ります。
販売スタッフは未経験で応募できる求人が多く、働きながら接客スキルを磨けるでしょう。経験を積んだ後は、店長や複数店舗を管理するスーパーバイザー、本社勤務のバイヤーやマーチャンダイザーへのキャリアアップが期待できます。基本的には沢山のお客様と話す仕事なので、人と接するのが好きな人に向いているでしょう。
大学中退は高卒?学歴の定義について教えて下さい
最終学歴は「最も教育水準の高い教育機関での卒業歴」のことです。
大学を中退している場合は、大学に通っていても卒業はしていないので、最終学歴は高卒になります。こちらの「大学?専門学校?意外と知られていない最終学歴の定義」ではその他の例も挙げて説明していますので、参考にしてください。
高卒は大卒に比べて就職に不利ですか?
就職率は同じ。給与や就ける仕事などの条件が異なります。
大卒者のほうが、スキルや知識が高いという考え方から、条件が良い企業がほとんど。ただし、学歴だけが評価対象ではありません。詳しくは高卒の就職事情にフォーカスしたこちらの記事をご覧ください。
高卒から高収入を目指せる仕事を教えて下さい
給与水準の高い企業や専門性の高い仕事がおすすめです。
一般的に給与水準が高いのは大企業。大企業でも高卒の新卒者を採用対象とすることはありますし、他企業で得た経験・スキルを武器に転職することが可能です。「高卒と大卒は年収が大きく違う?高卒でも高い年収を獲得するためには」で詳しく紹介しています。
高卒の場合、どんな求人が狙い目ですか?
採用されやすいのは接客や工業系。学歴不問や未経験歓迎の求人もおすすめです。
企業が高卒者に求めるのは、人柄やコミュニケーション能力など。「高卒歓迎求人によくある特徴」の内容を参考に、採用の可能性を広げるために専門性の高い資格を取得するのもいいでしょう。
最後に、高卒の人が就職を成功させる4つの方法をお伝えします。就職先が決まらないまま卒業してしまった人、フリーター期間が長くなっている人も、以下のポイントを意識し就職を成功させましょう。
自分に合わない社風や仕事の企業を選ぶと、入社後うまく環境に馴染めず、スキルアップも難しくなってしまいます。そんな事態を防ぐため、求人を探す前には必ず自己分析を行い、自分の強みや弱みを明らかにしましょう。
自己分析では学生時代の経験を振り返り、頑張ったことや大変だったこと、楽しかったことを書き出してみましょう。さらにそれぞれの経験を、「具体的なエピソード」「生じた課題」「課題に対して行動したこと」「取り組みから学んだこと」といった細かな視点で振り返ります。
いくつかの経験を振り返ったら、それぞれに共通する自分の行動や考え方をピックアップ。そこから、あなたの強みや弱み、向き不向きが見えてくるはずです。
求人を選ぶ際は、自己分析で把握した自分の適性や価値観をもとに、あなたに合った仕事を探してください。
希望する就職先によっては、資格を取得することでスキルや熱意の証明につながり、選考が有利になります。
例えば、先ほどご紹介した業界・職種であれば、以下のような資格が役立つでしょう。
・介護業界:介護職員初任者研修、実務者研修
・IT業界:ITパスポート、基本情報技術者、応用情報技術者
・建設業界:建築施工管理技士、管工事施工管理技士、土木施工管理技士、建築機械施工管理技士、電気機械施工管理技士
・営業職:営業士検定、普通自動車免許
・事務職:マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)、簿記
・接客、販売:販売士、サービス接遇検定
資格で注意したいのが、取得の優先順位を考えること。取得に時間がかかりそうなら、就活をして早く就職先を決めた方が良い場合もあります。
志望する業界や職種で必須の資格はあるのか、取得までにどれくらいの時間がかかりそうかを調べた上で、資格を目指すかどうか決めましょう。
高校卒業後すぐに就職していない場合、多くの企業で「なぜフリーターをしていたのか」という質問があるはずです。この質問への回答で合否が決まることもあるので、回答は事前に準備しておきましょう。
もし、家庭の事情や病気などで就職していなかったら、事実をそのまま説明すればOK。あわせて現在は問題なく働けることを説明しましょう。
何か目指す夢があった場合は、その事実を説明し、なぜ就職しようと思ったのかを述べましょう。何となくフリーターをしていたという人は、何かしらの反省を述べた上で、就職を考えた理由を説明します。
この時、フリーターであることをごまかしたり、目指していたことがあったからと嘘をつくよりは、素直に反省して今後の抱負を語る方が好印象です。面接中の嘘は深く聞かれると答えられなくなるので、事実を伝えることを心がけてください。その上で、今は就職を前向きに考えていること、入社後は精一杯頑張りたいことをアピールするのがポイントです。
高校卒業後に就活する場合、学校のサポートを受けることができません。そんな状況で優良企業を見極め自分に合った職場と出会うためには、プロの力を頼るのが良い方法です。
就職エージェントは一般に公開していない非公開求人を保有するため、自分一人では見つけられなかった企業と出会えます。
また、エージェントでは応募書類の添削や面接対策も行うので、選考対策に不安がある人にもおすすめ。疑問や要望があれば、いつでも専任の担当者に相談できます。
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就活ではハローワークを活用することもできますが、ハタラクティブならカウンセリングから選考対策まで一貫して専任のアドバイザーが担当。疑問点があればすぐに相談でき、一人で不安を抱えることがありません。高卒の学歴に自信がない方、フリーター期間が長く就職のハードルが高いと感じている方にも、アドバイザーが的確なアドバイスを行うので安心してください。
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ご利用者の口コミ
真那
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2021/02/26
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2021/02/01
まり
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2021/01/27
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2020/12/21
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2020/12/14
ka
担当の方がとても親身になって相談に乗ってくださったので、第一希望の…
2020/12/12
Dan
担当の方のサポートが素晴らしかったおかげでトントン拍子に就活を進め…
2020/12/01
昔野貴方
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2020/11/26
鶴岡雅史
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2020/11/10
みやみや
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