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【このページのまとめ】
「高卒で就職した場合の年収はどれくらい?」「高卒で高年収を目指したいけど、どうしたらいいんだろう」と悩む方も多いのではないでしょうか。高卒の平均年収は大卒に比べて低いのが一般的な傾向です。ただし、専門スキルのアピールや応募先の選び方次第では、高年収を得られる可能性があります。
このコラムでは、高卒の平均年収や収入を上げるコツなどを解説。高年収に近づける方法もご紹介しているので、ぜひご一読ください。
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まずは、高卒で就職した場合、世代別に見込める年収額の推移を順に見ていきましょう。
厚生労働省の令和元年賃金構造基本統計調査のデータによれば、高卒の平均初任給は男性で16万8,900円、女性で16万4,600円という結果が出ているようです。これらの数字に、想定賞与として1ヶ月分をプラスした13ヶ月分をかけると、初年度の平均年収は男性219万5,700円、女性213万9,800円になります。
ここでは、厚生労働省の令和元年賃金構造基本統計調査結果をもとに、20代~60代の平均年収の詳細をまとめました。なお、年代別の平均年収は、賞与を1か月分と想定し、平均賃金に13ヶ月分をかけて算出した金額です。
20代における高卒の平均年収は男性約280万円、女性約250万円ほどです。
高卒で就職した20代の男女それぞれの平均賃金が、20~24歳の男性で20万3,000円、女性で18万6,400円。25~29歳の男性で23万3,400円、女性で19万8,300円という結果が出ています。このデータをもとに算出した平均年収の詳細は、以下のとおりです。
・20~24歳:男性263万9,000円、女性242万3,200円
・25~29歳:男性303万4,200円、女性257万7,900円
厚生労働省の令和元年賃金構造基本統計調査による一般労働者の20代平均年収は、男性約300万円、女性約280万円ほど。そのため、全体と比較した際の高卒の平均年収は、男性で約20万円、女性で約30万円ほど低い傾向にあるといえるでしょう。
30代における高卒の平均年収は男性約350万円、女性約270万円ほどです。
高卒で就職した場合、30~34歳の平均賃金は男性25万8,800円、女性20万4,500円に、35~39歳だと男性28万4,900円、女性21万1,200円になります。これをもとに算出した平均年収は下記のとおりです。
・30~34歳:男性336万4,400円、女性265万8,500円
・35~39歳:男性370万3,700円、女性274万5,600円
高卒の初年度平均年収と比較すると、男性約130万円、女性約56万円ほどの年収アップが見られます。男性に比べて、女性のほうが年収が上がりにくい傾向にあるようです。
40代における高卒の平均年収は男性約420万円、女性約290万円ほどです。
高卒の平均賃金は、40~44歳の男性で30万9,500円、女性で22万1,000円。45~49歳では、男性33万3,800円、女性23万100円になります。これらをもとに算出した細かい平均年収は下記のとおりです。
・40~44歳:男性402万3,500円、女性287万3,000円
・45~49歳:男性433万9,400円、女性299万1,300円
この年代における一般労働者の平均年収は、男性約480万円、女性350万円程度。高卒の平均年収に比べて、男女ともに60万円ほど高いことが分かります。また、20代における一般労働者の平均年収と高卒の平均年収の差が、男性で約20万円、女性で約30万円だったことを考えると、その差は広がる傾向にあるようです。
50代における高卒の平均年収は男性約450万円、女性約300万円ほどです。
高卒で就職した場合、50~54歳の平均賃金は男性で34万8,100円、女性で23万1,300円。55~59歳では男性34万9,100円、女性22万8,400円になります。これらをもとに算出した平均年収の詳細は、以下のとおりです。
・50~54歳:男性452万5,300円、女性300万6,900円
・54~59歳:男性453万8,300円、女性296万9,200円
50代は、管理職に就く方も多く、高卒から働いていれば勤続年数30年以上になる年代です。そのため、平均年収は全世代の中で最も高い結果となっています。
60代における高卒の平均年収は男性約320万円、女性約255万円ほどです。
高卒の平均賃金は、60~64歳の男性で25万9,700円、女性で20万400円。64~69歳では、男性23万900円、女性19万2,200円という結果が出ています。これらをもとに算出した平均年収は、下記のとおりです。
・60~64歳:男性337万6,100円、女性260万5,200円
・64~69歳:男性300万1,700円、女性249万8,600円
60代では、定年退職や役職退任などにより、今までに比べて平均年収が下がるのが一般的でしょう。また、年収を下げる一因として、従来より低い給与で再雇用契約を結ぶなども挙げられます。
高卒で就職した場合には、年齢を重ねても年収が500万円に届かないこともあり得るでしょう。先述のように、最も高い年収を期待できる50代でも、高卒の平均年収は約450万円程度にとどまっているためです。これらの要因には、大卒者のほうが役職に就きやすかったり、大企業に比べて中小企業の給与が低い傾向にあったりすることなどが考えられます。
参照元
厚生労働省
令和元年賃金構造基本統計調査 結果の概況
(学歴別にみた賃金)
(性別にみた賃金)
(学歴別にみた初任給)
一般的に、高卒よりも大卒のほうが年収は高い傾向にあります。ここでは、高卒と大卒の年収の違いを見てみましょう。厚生労働省の令和元年賃金構造基本統計調査結果によると、男女別の全年齢を合わせた平均賃金は以下のようになっています。
・高卒の平均賃金(男性):29万2,900円
(女性):21万4,600円
・大卒の平均賃金(男性):40万0,500円
(女性):29万6,400円
高卒男性の平均賃金が29万2,900円であるのに対して、大卒男性は40万500円という結果になり、その差は10万7000円ほど。女性の場合でも、高卒だと平均賃金21万4,600円、大卒だと29万6,400円で、およそ8万円強の差が出ています。賞与を1ヶ月分と想定し、上記の平均賃金に13ヶ月分をかけて算出した平均年収は、以下のとおりです。
・高卒の平均年収(男性):380万7,700円
(女性):278万9,800円
・大卒の平均年収(男性):520万6,500円
(女性):385万3,200円
高卒の平均年収は、男性で380万7,700円、女性で278万9,800円。これに対して、大卒の平均年収は、男性で520万6,500円、女性で385万3,200円です。高卒と大卒の年収差は、男性で約139万円、女性で約106万円となります。これらの結果から、高卒よりも大卒のほうが平均年収は高めであるといえるでしょう。
参照元
厚生労働省
令和元年賃金構造基本統計調査 結果の概況(学歴別にみた賃金)
高卒の年収が低い傾向にある原因の一つとして、規模の大きい企業に採用されづらいことが考えられます。厚生労働省の令和元年賃金構造基本統計調査によると、大企業の平均賃金は男性38万300円、女性27万900円。これに対して、中企業では男性32万3,200円、女性24万8,100円、小企業では男性29万7,100円、女性22万8,700円となり、企業規模が小さくなるほど賃金は低下する傾向に。そのため、規模の大きい企業に採用される確率が高ければ、年収アップに繋がる可能性があるでしょう。
参照元
厚生労働省
令和元年賃金構造基本統計調査 結果の概況(企業規模別にみた賃金)
高卒が大企業などに採用されづらい理由には、「学歴が採用基準の一つとされる場合がある」「大学経由の繋がりがない」などが挙げられます。下記で、詳しい内容を見ていきましょう。
企業によっては、個人の能力を判断するために、学歴を採用基準の一つにしているところもあるでしょう。特に応募者の多い大企業では、一定の基準を定めて採用者を振り分けなければなりません。「大学に入り必修課程を修めて卒業した」という事実は、物事を成し遂げられる意欲や能力があるという目安になり得ます。そのため、一定程度の能力が備わっていると見なされやすい大卒者は、高卒者よりも大企業などで採用される確率が高いといえるでしょう。
企業が新しい人材を募集するとき、「社員と同じ出身大学の応募者を積極的に採用する」といった大学の縁故が内定に繋がる場合もあるようです。前述したように、応募者の多い大企業や人気企業では、大卒者が採用されやすい傾向にあります。そのため採用活動において、高卒者よりも大卒者のほうが人間関係の面で有利に働く可能性が高く、結果として高卒者は大企業などに入りづらい場合も考えられるでしょう。
高卒で高収入を得るには、「キャリアビジョンを明確にする」「専門的なスキルを身につける」といったポイントを押さえることが重要です。自身の目標達成に向けてやるべきことを見極め、計画的に準備を進めましょう。
まずは自身のキャリアビジョンを明確に描きましょう。「〇〇の仕事に就きたい。そのためには、今年中に〇〇の資格を取得する」というように、具体的に考え内容を深堀りすることが重要です。「高い給与を貰って成功する」といった漠然としたプランだと、やるべきことを先延ばしにしてしまい、目標を達成できない恐れがあります。
自身の望むキャリアビジョンを描けたら、それを叶えるために必要な経験やスキルを身につけましょう。専門的な経験や技術があれば、即戦力としての活躍を見込まれ、就活で有利に働く可能性があります。
たとえば、IT系の仕事を目指すならプログラミング言語や英語を覚えておいて損はないはずです。ほかにも、事務職ならMOSや日商簿記というように、仕事に活かせる資格を取得するのも良いでしょう。志望する職種や業界でアルバイトをして経験を積み、就活でアピールできるようなスキルを身につけるのもおすすめの方法です。
高卒で年収1000万円を目指したいという方は、前述のポイントを踏まえたうえで、「大企業の中途採用を狙う」「ベンチャー企業などで経験を積む」といった方法を試してみることをおすすめします。就活のやり方次第では、高卒での高収入もあり得ます。下記を参考に、自身に合ったやり方を見つけましょう。
大企業や優良企業の中途採用を受けるのが一つの方法。
新卒採用では学歴が重視される場合もありますが、中途採用においては学歴よりも経験やスキルが求められるのが一般的な傾向です。そのため、職務経歴を積み、必要な能力を兼ね備えていれば、学歴を問わず中途採用で大企業に就職できる可能性も。大企業に就職できれば、高卒であっても高収入を期待できます。
専門的な技術や知識を問われる職種への就職を目指すのも良いでしょう。
前述したように、仕事に活かせる専門的なスキルがあれば、即戦力を見込まれ採用されやすくなります。企業や志望する業界にとって希少性の高い人材になれるよう、特化した資格や技術などを取得するのがおすすめ。そうすると大企業に就職できたり、待遇アップに繋がったりして、年収を上げられる可能性があります。
IT系やベンチャー企業は、学歴よりも応募者の意欲やスキルを評価する傾向にあるため、高年収を目指す高卒者におすすめです。
採用担当者に響く自己アピールができれば、学歴に関わらず内定をもらえる可能性が高いでしょう。仕事においても実力主義の企業が多く、成果によっては給与アップやキャリアアップも見込めます。
年収1000万円を目指すなら、起業するのも一つの手。会社という組織に属している限り、一定額以上の年収を望むのが難しいこともあるためです。自分で起業し事業が成功すれば、1000万円以上の年収もあり得ます。
ただし、必ずしも事業が順調に進む保証はありません。また、安定した利益を得られるまでには時間を要することも。リスクを考慮したうえで検討することが不可欠です。
高卒で高収入を目指すなら、専門的スキルの習得や就職先の見極めなどが重要といえるでしょう。また、採用確率を高めるには、やみくもに就活を進めるのではなく、応募先に響く効果的な自己アピールをするのも必要です。
高卒からの就活でお悩みの方は、ぜひハタラクティブをご活用ください。ハタラクティブでは、60,000人以上の相談実績をもとに、プロのアドバイザーが就活を全力でサポート。就活に欠かせない面接対策や履歴書作成のアドバイス、日程調整の代行など全面的にバックアップします。ぜひお気軽にご相談ください。
高卒と大卒では初任給に差があるため、年収に大きな開きが出てくるのが現状です。しかし、高卒であっても大卒の年収を超えるケースもあります。今回は高卒と大卒の年収に関する疑問をQ&A方式でお答えします。
大卒より高卒のほうが年収が高くなる業種ってある?
高卒の方が高収入を目指せる職業もあります。なかでも、コミュニケーション能力を重視する営業職や、人手が不足しているIT系がおすすめです。「高卒でも高収入は可能?おすすめの職業や資格をご紹介!」では高卒でも狙える資格もご紹介しています。
高卒と大卒では生涯年収でも差があるって本当?
同じ企業・同じ職種の場合は、基本給に差があることがほとんどであり、高卒よりも大卒のほうが生涯年収が高いことが多いでしょう。なお、生涯年収は働く企業の規模によって差がつくと考えられているため、学歴よりも勤める企業によって差がつくといえるでしょう。詳しくは「生涯賃金(生涯年収)の本当のトコロ」で解説していますのでご覧ください。
高卒でも大企業への就職を目指したほうがいいですか?
高卒で大企業に就職した場合、高収入が得られるメリットがあります。しかし、キャリアの面では、大卒の方が優遇されやすいのが現状です。そのため、キャリアを積みたいと考えるのであれば学歴よりも実力主義の中小企業に就職するほうが良いでしょう。
大卒にはない高卒の強みって何?
高卒の強みは、大卒に比べて早い段階から技術を取得できることです。専門的な知識や技術を身に付けて、若いうちに転職できるメリットもあります。「高卒の給料事情!就職しやすい業種を合わせて紹介」では、高卒の強みを活かした業種も紹介しているので、参考にしてみてください。
高卒で年収アップが見込める転職先はある?
高卒も大卒と同じように転職でキャリアアップや年収アップを目指すことが可能です。中途採用であれば、学歴よりも社会人経験を重視するところが多いため、同じ職種での転職であった場合、むしろ有利になることもあります。ハタラクティブでは学歴不問の求人を取り揃えていますので、お気軽にご相談ください。
ご利用者の口コミ
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