フリーター歴が長いと正社員になるのに不安を感じてしまうもの。しかし、そこで踏みとどまっていては一向に現状は変わりません。「安定した生活を送りたい」と思うのであれば、当コラムでフリーター・正社員のメリット・デメリット、平均賃金・生涯賃金の差、おすすめの職種、正社員になるコツを把握し、就職活動に臨んでみてはいかがでしょうか。
【このページのまとめ】
結論から述べると、フリーターからでも正社員になることは可能です。
しかし、正社員としての経験がなかったり、フリーター期間が長かったりすると「社会人としての基礎が身についているのか」「入社後に本当に活躍できるのか」「早期退職はしないか」などを懸念されてしまうのは事実。中途採用では基本的に即戦力となる人材を求めている傾向もあり、経験者と比較されてしまうことも多いでしょう。このように懸念点を払拭できなかったり、経験者と比べられたりすると、採用の可能性はぐっと低くなってしまいます。
また、法律では求人募集を行う際、年齢制限を設けることは禁止されているものの、「例外事由」に当てはまる若年層のキャリア形成や会社全体の若返りを理由に制限を設ける企業が多数存在するのも事実。年齢を重ねるほどに応募できる求人は少なくなります。さらに体力面においても検討できる仕事は減っていくと考えられるでしょう。
これらの理由から、フリーター歴が浅い、年齢が若いといった場合であれば十分ゆとりを持って正社員になれるはずです。
もしフリーターから正社員になりたいとお考えの方は、思い立った時点から就職活動を始めることをおすすめします。
フリーターと正社員では、労働時間や待遇面、雇用の安定性など大きな違いがあります。
フリーターの働き方は以下を参考にしてください。
・労働時間
労働契約上、「週◯日、1日◯時間」といった基準はあるものの、多くの場合はシフト制で好きな日・時間で働けます。時間給・シフト制であることから、時間内に仕事を終らせる、万が一仕事が残ってしまっても次のスタッフに任せられる、など残業が発生することは少ないです。
・給与/昇給/ボーナス
昇給できるケースはかなり少なめ。ボーナスを支給する企業も少なく、支給される場合でも寸志程度であることがほとんどです。給与は先に述べたように時間給が一般的なため、働いた時間が多ければたくさん稼げます。ただし、当然ながら働かなかった分は収入が減るので、急な欠勤などが続き生活が苦しくなるフリーターもいるようです。
・社会保険(年金)
社会保険とは「医療保険」「年金保険」「介護保険」「労災保険」「雇用保険」の総称で、簡単にまとめると、将来、怪我や病気をしたとき、失業したときなどに支援が受けられる制度です。年金は主に正社員が加入する厚生年金と、そのほかの人が加入する国民年金に大きく分けられます。厚生年金は、国民年金に上乗せした金額を納めるため老後もらえる年金が増えるという仕組みです。
フリーターがこれらに加入できるかは、週あたりの労働時間とその期間、給与金額、企業の従業員数によります。
・有給休暇/休みやすさ
労働日数・時間によって日数は異なりますが、入職して半年経過すれば、フリーターにも有給休暇は付与されます。特別な事由を除いて法律上の縛りもなく、労働者はいつでも有給休暇を取得可能ですが、勤め先によっては「フリーターが有給休暇を申請する環境が根付いていない」「紙などアナログなシフト申請で有給を申請しづらい」といったこともあるようです。
基本的には、パートやアルバイトはもともとシフト制であるため、ある程度休みたい日に休めます。
・転勤
正社員登用の話が出たなどの場合を除き、転勤はまずありません。ただし、人手が足りないといった理由で、近隣の店舗や支店などへ助っ人として呼ばれることはあります。
・雇用の安定性
職種によるところが大きいものの、繁忙期は「たくさんシフトを入れてほしい」と言われたり、閑散期はシフトに入りたくても入れない状態が続いたりすることも。社会情勢によってもシフトが調整されやすく、雇用は安定しない傾向にあるでしょう。状況によっては、かなりの日数を減らされたり、そのまま退職せざるをえない状態に陥ったりする恐れもあります。
正社員の働き方は以下の通りです。
・労働時間
労働契約によって所定労働日数・時間が定まっているのが正社員の働き方。残業が発生することもありますが、正当な理由があるときや違法性のある残業の場合は断ることも可能です。ただし、「36協定」が結ばれていると原則として断れません。36協定とは、法定労働時間以上の労働を命じる際に必要となる協定で、企業が労働者に残業や休日出勤を希望する場合は届け出が必要となります。
・給与/昇給/ボーナス
多くの企業では1年ごとに昇給があります。資格を取得したりキャリアアップしたりした場合でも、昇給に反映されることがあるようです。ボーナスもその年の収益や個人の成果によって金額が変わるものの、夏と冬の2回あるのが基本。給与は月給や日給月給制、または年俸制で、月に支給される金額はそれほど大きく変動しません。
なお、月給制は企業の稼働日数や労働者の欠勤・遅刻・早退に関わらず、毎月固定の賃金が支払われます。日給月給制は、企業の稼働日数によって賃金は変わらないものの、労働者の欠勤・遅刻・早退があれば平均日額賃金にもとづき相応の分を差し引く給与形態です。年俸制は1年ごとに給与総額を決定するもので、毎月1回以上、一定の期日に給与が支払われます。
・社会保険(年金)
正社員として就職すると、社会保険や厚生年金に自動的に加入します。書類などを提出すれば会社が手続きを行ってくれるため、個人で支払いに行く必要はありません。保険料は給与から天引きされます。
・有給休暇/休みやすさ
有給休暇は就職後、半年で付与されます。有給休暇は労働者の権利なので、付与後はいつでも取得できるのが基本です。ただし、企業によっては人手が足りない、使用する風土が根付いていないといった理由から、有給休暇を使いたくても使えない状態にあることも。休みやすさが気になる方は、求人で休暇に触れられているかを確認したり、就職エージェントなどを通して探ってみたりすると良いでしょう。
・転勤
支店がある会社では転勤の可能性があります。ただし、職種によっても転勤の可能性は変わるため、一概に「可能性が高い」とは言い切れません。介護などの事情があり転勤に応じられない方は、履歴書にその旨を記載しておくのがベターです。
・雇用の安定性
いわゆる「終身雇用」で、「雇用期間の定めはない」としている企業がほとんど。近年は「終身雇用制度の崩壊がはじまっている」といわれていますが、完全になくなるまではまだまだ時間がかかるといえるでしょう。
なお、フリーターと正社員だけでなく、契約社員や派遣社員でも働き方には違いがあります。自分に適した働き方はどの雇用形態なのか、よく比較したうえで選ぶと良いでしょう。契約社員と派遣社員を含めた違いは下記の表にまとめたので、ご参照ください。
正社員 | 契約社員 | 一般派遣 | パート・ アルバイト |
|
---|---|---|---|---|
保険 | すべて完備 | 正社員と 同じ場合が多い |
条件により派遣会社の 社会保険に加入できる |
働く時間や 期間による |
年金 | 完備 | 完備 | 派遣会社による | 働く時間や 期間による |
昇給 | 比較的上がりやすい | 比較的 上がりにくい |
基本的に昇給は ほとんどない |
比較的 上がりにくい |
ボーナス | あり | 契約に準じる | なし | なし |
有給休暇 | 就業しても半年で 付与されるケースが多い |
取れるケースもある | 取りやすい | 取りにくい場合が多い |
残業 | 自分で判断して 決められる |
必要に応じて 行うことがある |
基本的に 就業先が決める |
応じるかどうかは 自由 |
転勤 | 支店があると 可能性あり |
可能性は あり |
派遣先を変えない限り なし |
ない |
雇用の安定 | 雇用期間は 定めない |
期限付だが延長の 可能性あり |
法改定のリスクあり | シフト調整あり |
フリーターにはスケジュールを立てやすい、Wワークができる、責任が少なく退職しやすいといったメリットがあります。前項でご紹介した正社員とフリーターの違い以外にも、メリットとデメリットも把握しておきましょう。
先述したようにフリーターはシフト制で、自分のスケジュールに合わせて働く日数・時間を調整できます。家族や友人ともスケジュールが組みやすく、仕事もプライベートも充実した時間を満喫できるでしょう。
遊園地や宿泊施設、習い事などの料金は、平日が安く、土日祝日の金額は高く設定されています。シフト申請時に平日休みを希望すれば、支出を抑えながら娯楽施設やカルチャー教室を利用することが可能です。
また、「◯曜日は◯◯が安い」という風に、スーパーやドラッグストアでは特定の曜日に特定の商品が安くなっていることも。遊びや習い事だけでなく、生活必需品の出費も抑えることができるでしょう。
フリーターは基本的に副業NGではありません。収入を補いたいという理由で掛け持ちするのはもちろん、興味のある仕事に関わってみたい、将来に役立つ仕事に携わりたいという気持ちが強くチャレンジしている人も多いです。
フリーターの多くは、マニュアルが整備された誰にでもできる仕事を任されます。退職時に仕事の引き継ぎの負担が少なく、プレッシャーを感じすぎずに辞められるでしょう。
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フリーターでいると、収入が不安定で社会的信用も薄い、やりがいや成長を見いだせなくなるといったデメリットがあります。前項で紹介したようにメリットも多いですが、これらのデメリットと比較しても大切にしたいものなのか、よく検討してみてください。
繰り返しになりますが、フリーターは時間給制でその月の労働時間によって収入が大きく変動します。長期休暇を取ってしまえば、収入が半減することもあるでしょう。また、人手が充足しているなどの理由から、自分自身の意志ではなく休みを余儀なくされることもあります。
フリーターはその収入面の不安定さから、社会的信頼度も低いです。クレジットカードを作ったりローンを組んだりするには収入面の安定性、社会的信頼度の高さも見られます。そのため、フリーターだとカードを作れない、ローンを組めないといったケースもよくあるそう。また、結婚に関しても同様です。当人同士が問題ないと思っていても、家族や親族から心配されたり拒絶されたりすることもあります。
最初にお伝えしましたが、フリーター期間が長くなるほど正社員になりにくくなるのが現実です。履歴書には基本的にアルバイト・パート経験は書かないため、「職歴欄」に空白期間ができてしまいます。アルバイトやパートが行う業務では、アピールできるスキル・経験も少ないです。就職活動では不利になりやすいといえるでしょう。「もう◯年もフリーター生活を送っているからダメかもしれない…」と諦めるのではなく、すぐにでも行動に移してみてはいかがでしょうか。
フリーターのメリットとして責任が少ない仕事を任されるとお伝えしましたが、これは人によってはデメリットになることも。責任が少ない仕事は、いつでも誰にでもできるため、やりがいも自身の成長も感じられなくなっていくからです。「仕事は楽なのが一番大切」と思っている方は別ですが、少なからず「誰かの役に立ちたい」「やりがいを感じたい」と思う方は、フリーター期間が長くなるほど現状を変えたいと考えるようになる可能性があります。
フリーターとして長く勤めていると、バイトリーダーを任されたり人材育成に携わったりすることもあります。時には、正社員の仕事とまではいかなくてもそれなりに重大な仕事を任されることもあるでしょう。しかし、そういった経験を積んでいっても、キャリアアップや昇給につながる可能性は低いといえます。
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正社員になると、収入が安定して福利厚生も使える、キャリアアップできてやりがいも感じられる、転職活動時には職歴をアピールできるといったメリットがあります。
正社員は月ごとに一定の給与が支払われるのが基本のため、収入が安定します。もし休んでしまった場合でも、有給が残っていたらそれを使用できる企業も多いです。前提として怪我や病欠はしない方が良いものの、安心に一役買っている要素といえるでしょう。
福利厚生に関して、アルバイトやパートにも一部適用しているところはあるものの、すべてを利用できるようにしている企業は少なめ。正社員であれば展開している福利厚生のすべてが利用対象となります。実際の給与は低くても、豊富な福利厚生を利用して充実したプライベートを実現しているという正社員も少なくありません。
仕事を通して充実感を得られるのも正社員のメリット。責任のある仕事を任されますし、それを成し遂げたり成果を挙げていったりすることで、比例してより重大な仕事・プロジェクトを任されることもあります。経験を積むほどやりがいを感じられるうえ、キャリアアップや昇給も期待できるでしょう。
正社員は数週間~数ヶ月程度など短い期間であっても必ず履歴書に書く必要があります。転職活動では経歴をアピールできますし、もし全く異なる分野・職種への転職であっても過去の経験を通したうえで、「なぜその業界・職種を選んだのか」といった理由を明確に伝えられるでしょう。
正社員になるのはメリットばかりに思えますが、自由時間が減る・異動や転勤の可能性がある、責任ある仕事を任されるなどのデメリットもあります。
正社員の労働時間の基本は、「週5日・1日8時間・休憩1時間」と定めている企業がほとんどです。36協定を結んでいれば、この基本に加えて残業や休日出勤が発生します。自分で自由に働く時間・曜日・日数を決められるフリーターと比べれば、自由時間は少なくなる可能性が高いといえるでしょう。
ただし、基本の労働時間を変えるのは難しいものの、残業については企業のWebページや求人票からその有無や具体的な時間をある程度把握できます。気になる方は、「残業ほぼなし」「月あたりの残業◯時間程度」などの記載を参考にして選んでください。
企業や職種によるところが大きいものの、正社員になると部署の異動や転勤が発生する可能性も。もし異動・転勤を命じられたら、基本的に労働者は拒否できません。
しかし、親の介護や病気の子の育児など正当な理由がありどうしても転勤が難しいときは、選考時に伝えておくこともできます。労働契約時に特定の勤務地や職種で契約を交わしている場合も、「契約違反」に該当するため拒否できます。
繰り返しになりますが、正社員になると仕事に責任が生じます。もしミスやトラブルがあれば、自分で解決する必要があります。「周りの社員に協力を仰ぐ」といった対処法もありますが、ずっと頼り続けるわけにはいきません。
とはいえ、ミスもトラブルも経験を積んでいくうちに回数は減っていくもの。「減らない…」という方は、先輩社員に仕事のコツを教わると良いでしょう。
ここでは、フリーターと正社員の平均年収・生涯賃金の差についてご紹介していきます。
厚生労働省の調査によると、正社員とフリーターの賃金は30代で年間100万以上の大幅な開きが出るという統計が出ています。具体的な平均賃金は以下の通りです。
正社員は20代から50代まで、年齢を重ねるほどに年収が上がっていく傾向に。
一方、フリーターは年齢に関係なく、年収に大幅な上昇がないことがわかります。
独立行政法人労働政策研究・研修機構が展開する「ユースフル労働統計2019 ―労働統計加工指標集―」によると、生涯賃金は大学卒で正社員の方は2億2,000~3億1,000万円ほど。フリーターは1億1,000~1億6,000万円ほどと、正社員とフリーターの生涯賃金には2~3倍ほどの差があることが分かりました
また年収以外にも、退職金制度や厚生年金による定年退職後の収入という点で、正社員とフリーターには大きな差があります。
フリーターから正社員を目指すなら、以下の職種がおすすめです。
事務職は来客対応などはあるものの、基本的な作業内容はルーティンワーク。残業することは少なめです。生活リズムが乱れがちなフリーターも、無理なく正社員として活躍でき、自信を持てるようになるでしょう。なお、事務は経験者が優遇されているイメージを持つ方も多いようですが、一般事務ならパソコンスキルを有していれば実務経験がなくてもOKとしていることもあります。
どの業界でも営業職は活躍しており、需要はかなり高め。豊富な求人の中から、自分の条件に合う内容を見つけやすいです。とはいえ、営業というと「ノルマがあって大変そう」と思う方もいるでしょう。しかし、既存客との取引やニーズ調査を行う「ルート営業」であればノルマはなかったり少なかったりして、それほどプレッシャーを感じない傾向にあるようです。新規顧客を集客する「新規開拓営業」は比較的、毎月の達成目標などが定められている傾向にあるので、自分の向き不向きをよく考えて選ぶと良いでしょう。なお、どちらも特別な資格やスキルは必要ないものの、顧客の心からのニーズを汲み取れるよう傾聴力は欠かせません。
お客様に対して「おもてなし」の心を持ってサービスを提供する接客業。具体的な職種としては、アパレルの販売員や飲食店・宿泊施設・ブライダル・テーマパークのスタッフなどが挙げられます。マナーが身についている、身だしなみが整っている、といった接客に相応しい対応ができるかが重視されるため、事前に必要なスキル・経験はないことが多いです。「いざ接客するとなると緊張してしまうかも…」など不安に感じる方もいますが、接客業はどのスタッフも同じレベルの接客ができるよう、マニュアル・入職後の教育体制が整っているため安心です。
SE(システムエンジニア)やPG(プログラマー)などがIT職の代表例。IT業界は現在発展中の業界でさらなる事業・サービスの拡大も見込まれており、今後はIT職が足りなくなるといわれています。当然ながら、求人は益々増加する見込みです。人材不足解消のためにプログラミング未経験者に対してはゼロから丁寧に指導する教育体制を築いている企業が多く、経験はもとより知識もない方もチャレンジしやすいのが魅力。さらに、PGからSEへキャリアアップ後、PM(プロジェクトマネージャー)を経て組織マネジメント職へ就く、という風にキャリアを積むことも可能。SEとしてのスペシャリストを目指すといった選択肢もあります。スキルや経験を積むほど、多彩なキャリアビジョンを描けるようになるのもこの職種のポイントです。
介護職は、高齢者の方が安心して生活できるよう介護保険施設や老人ホームなどで、利用者の身の回りのお世話や食事の補助といった介護サービスを提供する職種です。一般的に、介護の現場で働く人のことを「介護職」または「介護士」と呼びます。
介護の資格はアルバイトなどをしながら取得することもでき、一度資格を取得すればさまざまな施設で働けるメリットがあるといえるでしょう。初心者の方には、比較的取得しやすいとされる「介護職員初任者研修」がおすすめです。介護職は慢性的な人手不足に陥っており、学歴や経験不問で募集をかける施設も多く、未経験でも就職しやすい業界といえます。また、高齢化社会の到来により、今後さらに需要が伸び続けることが予想される業界なので、仕事がなくなる不安が少ないことも魅力の一つでしょう。
施工管理とは、主に建設工事現場の監督として、工事全体の管理を担う職種を指します。施工管理は図面の通りに建物を建設する仕事が多く、未経験の方も十分就職可能です。未経験でキャリアアップを目指す場合は、国家資格の「施工管理技士」を取得しておくと良いでしょう。高収入を期待するならば、1級または2級の取得がおすすめです。
施工管理職はビルやマンションの建設現場、公共事業など、需要が幅広いため、採用募集人数も多い傾向にあります。「モノづくりに興味がある」「人と接することが好き」「仕事へのやり甲斐を求めている」といった方には狙い目の職業といえるでしょう。
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ここでは、フリーターの方が正社員になるためのコツを具体的にご紹介します。
まずは自己分析をしっかり行いましょう。自己分析とは、主に就職・転職活動の際に自分の長所や適性に合った仕事選びができるよう、これまでの経験を振り返り、自分の強みをあぶり出す作業です。自己分析をすることで、自分に合った就職先を見つけられたり、入社後のミスマッチを防げたりします。ネット上には複数の質問に答えることで自分の適性を導き出してくれる「自己分析ツール」も存在しますが、最もオーソドックスで簡単な自己分析方法は、紙とペンを使い、エピソードや自身の強みを書き出していく方法です。以下、効果的な自己分析方法を手順ごとにまとめたので、ぜひご参考にしてください。
・これまでの経験で印象に残ったエピソードをピックアップする
まずは自分のこれまでの経験を振り返り、特に印象に残っているエピソードを羅列していきましょう。学生時代のことでも、アルバイトでの経験でもかまいません。大切なのは、そのエピソードがその後の人生に深く影響を与えたものや、自分の価値観を変えたものであることです。自分を大きな成長に導いた経験でも良いでしょう。
・エピソードを深堀りしてい
次に、導き出したエピソードについて細かく深堀りしていきます。たとえばアルバイト経験でのエピソードであれば、まずなぜ自分がそのアルバイトを始めたのか、アルバイトを続けられた理由などを明らかにしましょう。些細な自分の選択から、自分自身の適性や強みが見えてくるはずです。エピソードは、自分の「強み」を根拠付ける大切な要素なので、できるだけ細かく振り返りましょう。
・経験から得た価値観や長所をあぶり出す
エピソードを深堀りできたら、その経験から自分が得た価値観、長所をあぶり出していきます。ハプニングや挫折経験、トラブルなどのなかでどんな気付きを得て、どのような行動でその状況を打破したのか。また、その時の心理状況などを詳細に振り返ります。そして、その経験のなかで自分が自覚した長所を、明確な言葉で表しましょう。「明るい」「真面目」など抽象的なものではなく、「誰とでもすぐに打ち解けられる社交性」「何があっても目標を達成させる粘り強さ」など、相手が具体的な人物像を思い浮かべられるものにするのがおすすめです。一人で考えても自分の強みが分からないという方は、自分をよく知る家族や友人に相談し、第三者の意見を取り入れるのも良いでしょう。
自己分析を行わずに就活を進めると、「なんとなく向いていると思った」「自分は◯◯が好きなはずだから」など、不明瞭な理由で就職先を選んでしまいかねません。そのように曖昧な理由で就職すると、入社後に理想と現実のギャップを痛感し、後悔する可能性も高いです。しっかり自己分析を行い、自分の適性や長所を知ったうえで就職を行うことが、正社員就職を成功させる鍵といえるでしょう。
正社員就職を実現させるために欠かせないのが、業界分析・企業分析です。下記で双方の効果的なやり方を見ていきましょう。
・業界分析
業界分析とは、その業界の特徴や成長率、業界のなかの職種、その業務内容などの理解を深める作業です。志望企業がある場合、まずはその企業の属する業界を調べることで、業界のなかの企業の立ち位置や競合他社と比べた特徴を知ることができ、志望動機に活かすこともできるでしょう。基本的にはインターネットで情報収集できますが、信憑性のある情報ばかりではないので、『会社四季報』や業界研究セミナーも併せて活用してみることをおすすめします。興味のある業界が今後も成長していける業界なのか、この業界で自分自身が成長できるのか、しっかりと見極めましょう。
・企業研究
業界分析がひととおり済んだら、志望企業の企業研究を入念に行います。企業のWebサイトや説明会を利用し、事業内容や企業理念、経営方針などの理解を深めましょう。先に述べたとおり、競合他社と比べた企業の特徴を押さえることで、効果的な志望動機を伝えられます。また、企業によっては面接時に「弊社に対してなにか質問はありますか?」といった「逆質問」を促すことも。企業研究を徹底していれば、その企業への関心事や疑問をスムーズに言葉にすることができるでしょう。その企業への志望度が高いなら、「知らないことはない」と思えるまで企業研究を徹底することが採用への近道です。
フリーターの方の正社員面接では、面接官からの質問を通して応募者の人柄や適性、将来性を判断します。そのため、質問の意図を理解して答えることが大切です。動揺せずに答えるために、面接でよく聞かれる質問の回答をあらかじめ用意しておきましょう。以下、フリーターが面接で聞かれることの多い質問内容をまとめたので、ぜひご参考にしてください。
・なぜフリーターをしていたのですか
「なぜフリーターをしていたのか」という質問は、フリーターが正社員就職する際、必ずといって良いほど聞かれる質問の一つです。履歴書では伝えきれなかったフリーターになった経緯を口頭で説明できる大切な機会なので、プラスな印象になるよう答えを用意しておきましょう
この質問に答えるうえで大切なのは、正直に理由を伝え、現在の就業意欲を誠意をもって伝えることです。フリーターになる主な理由は、「夢や目標のため」「家庭の事情」「早期離職や就職活動の失敗」など。なかには言いにくい理由もあるでしょうが、嘘はつかず正直に伝えましょう。理由を述べたあと、フリーターから正社員を目指すに至った気持ちの変化を前向きに語ることで、好印象を与えられます。
回答例としては「大学時代からミュージシャンとしてデビューすることを目指しており、就職せずフリーターになりました。音楽事務所のプロデューサーの方に目をかけてもらったのですが、3年を過ぎてもデビューすることは叶いませんでした。このまま続けてもデビューすることは難しいと思い、3年という区切りで就職を決心するに至りました。現在は、自分の新たなキャリアを広げるため、御社の営業社員として活躍していきたいと思っております」などです。
・なぜ正社員に就職しようと思ったのですか
「なぜ正社員として働こうと思ったのか」という質問は、応募者の正社員就職に対する意志がどの程度なのかを確認するための質問と考えられます。たとえ本心に「給与」や「待遇」、「周囲に友人と比較して焦りを感じた」などといった気持ちがあったとしても、ストレートに述べてしまったら熱意を感じられません。就業意欲を感じ取ってもらうには、「正社員になりたい」と考えるに至った具体的なエピソードやきっかけとなった言葉を用いると効果的です。
回答例は「正社員になることで、より自分自身が成長できると感じたからです。現在メーカー企業で事務のアルバイトをしていますが、正社員の方と比べて成長できるチャンスや責任の重さが明らかに違うと感じております。私も正社員の方のように、大きな裁量のなかで生き生きと活躍したいと強く思い、正社員としての就職を決意しました」などです。
・どんなアルバイトを経験しましたか
企業がアルバイト経験を聞く意図は、「自社で活かせるスキル・能力が備わっているか」を確かめるためといえるでしょう。この際、アルバイト経験をそのまま伝えるのではなく、経験から得たスキルを仕事にどう活かせるか、まで伝えるのがポイントです。たとえば「コミュニケーション能力」「リーダーシップ」「継続力」などは、どんな職種でも共通して必要とされるスキルといえるでしょう。実際にアルバイトで経験したエピソードを用いると、より入社後の活躍を想起してもらいやすいです。
回答例としては「大学卒業後、1年間空港で土産菓子の試食販売のアルバイトをしていました。空港にはさまざまな国籍の方が訪れます。英語が堪能でない私でしたが、外国のお客様の表情や身振り手振りから要望を察知し、簡単な英語で対応していました。必要なのは語学力ではなく相手に寄り添う気持ちだということを意識して仕事をしていたところ、上半期の売上1位を記録することができました。御社に入社後も、お客様の気持ちに寄り添った接客を徹底し、売上に貢献していきたいと思っています」などです。
・自己PRをしてください
面接で頻出するのが、自己PRを促す質問です。企業は応募者の自己PRを通し、「自分を客観視する力」「自社で働く適性」などをチェックしています。自己PRで好印象を与えるためにも、先に述べたように企業研究を徹底し、志望企業の採用ニーズを調べあげましょう。そして、企業の求める人材と合致するような強みをアピールすることが重要です。
回答例は「私の強みは、コミュニケーションスキルです。学生時代から続けていた飲食店のアルバイトでは、持ち前の協調性を買われてアルバイトスタッフをまとめるバイトリーダーを任されていました。シフトを決めたり、接客研修を開いたりする際も、一人ひとりの意見をしっかり聞き、全員が納得する形で収めることができました。人と会話し、その人の潜在ニーズを引き出すことが得意なので、御社でも営業としてこの能力を十分に発揮できるのではと思っています」などです。
正社員になるための効果的な方法として、正社員登用制度の利用が挙げられます。正社員登用制度とは、契約社員・アルバイトなどの非正規雇用から正社員へと転換できる制度のことです。たとえばアルバイトとして1年勤務し、昇格試験合格によりその企業の正社員になるケースなどが、これにあたります。ただし、正社員登用制度は法律で決められたものではなく、実施しているか否かは企業によって異なります。アルバイト先で正社員を目指すなら、まずその企業で正社員登用制度を実施しているか確認する必要があるでしょう。
履歴書や面接で必ずといって良いほど聞かれるのが、その企業を志望した理由、つまり「志望動機」です。この章では、正社員就職を実現させるための効果的な志望動機のポイントをご紹介します。
志望動機を述べる際は、まず、なぜその業界を志望したか明確にしましょう。それが前職やアルバイトと関連しているものであれば、これまでの自身の実体験を添えると説得力が増して効果的です。志望する業界がこれまでの経歴と関連性が薄い場合は、採用担当者を納得させるような理由が必要になります。自分がその業界を志望するに至った具体的なエピソードを伝え、「この業界でなくてはいけない」という熱意をアピールしましょう。
志望動機を述べる際は、企業ならではの魅力を伝えるよう心がけましょう。志望動機では、「どれだけ企業研究をしてきたか」もチェックされます。企業をよく理解したうえで、競合他社にはないその企業の特長を述べると、好印象を与えられるでしょう。
せっかく企業への入社意欲があっても、それを効果的に伝えられなくては意味がありません。志望動機の文章を作成する際は、相手に伝わりやすい構成を意識することが大切です。以下で、伝わる志望動機の構成を確認しておきましょう。
1.結論
初めに、「これからどういった話をするのか」を伝えるために結論を提示します。文章では「貴社を志望した理由は~」、口頭の場合では「御社を志望した理由は~」と述べましょう。
2.根拠となるエピソード
次に、志望動機を根拠付けるためのエピソードを述べます。前職での経験や友人の言葉など、自分にとってその業界・企業への入社を志すきっかけとなった出来事を自分の言葉で伝えましょう。
3.入社後なにがしたいか
最後に、志望動機をふまえ、入社後自分がどういった仕事をしたいか具体的に述べましょう。企業理解の証明にもなりますし、入社後の活躍を想起してもらいやすいからです。
志望動機の基本を押さえたら、次に、なるべく避けたほうが良いマイナスポイントを知っておきましょう。
・どの企業でもいえる内容
志望動機では、ほかでもないその企業を志望した理由を熱意を持って伝える必要があります。そのため、どの企業でもいえるような無難な内容は避けましょう。
・志望理由が抽象的
「人と関わることが好きだから」「社風が素敵だと思ったから」などの抽象的な内容は避け、なるべく具体的に伝えましょう。たとえば「人と関わることが好きなので、御社の人と人の繋がりを大切にする経営理念に感銘を受けた」「風通しがよく若手社員にも裁量が与えられる社風に惹かれた」など、採用担当者に響く内容を意識すると効果的です
・待遇面の話ばかり
もちろん「福利厚生が充実している」「給料が高い」なども立派な志望理由です。しかし、待遇面の話ばかりでは、「もっと好条件の企業があれば辞めてしまうのでは」「自社の仕事内容や企業理念については興味がないのではないか」と怪訝に思われかねません。志望動機では待遇面の話は極力抑え、その企業ならではの魅力を伝えるよう意識しましょう。
上記の志望動機のポイントをふまえ、志望動機の例文を見ていきます。ただし、下記はあくまで例文です。実際に志望動機を考える際は、自分にしか書けない内容を心がけましょう。
・卒業後ずっとフリーターの場合
私が貴社(※口頭の場合は御社)を志望したのは、人と人との繋がりを大切にする社風に惹かれたからです。
私は卒業後、やりたいことが見つからず、喫茶店でアルバイトをしていました。その喫茶店は家族経営で、店長のご家族がサポートでホールに入ることもありました。店長やご家族は、私がアルバイトであるにも関わらず、まるで家族のように接してくれました。私はアルバイトをするなかで人と人の繋がりの大切さを深く実感し、来店するお客様にも、血が通った温かなサービスを提供できるよう心がけるようになりました。常連の方々とのコミュニケーションも楽しく、人と話すことが好きな私にとって、とてもやり甲斐のあるアルバイトでした。
家庭の事情でアルバイトの収入では賄えなくなり、この度正社員就職を目指すこととなりました。企業選びの際に大切にしていたことが、喫茶店で出会ったお客様や店長、ご家族のように、人との出会いを大切にする会社であることと、血の通った接客サービスに従事できることです。貴社の事業内容は、お客様と一対一で直接話すことができる点で自分に合っていると思いましたし、何より「人と人の繋がり」を重視する企業理念に強く惹かれました。
・正社員経験がある場合
私が貴社を志望した理由は、若手エンジニアが多く、切磋琢磨しながら成長していける環境があると思ったからです。
私は前職でIT企業向けにエンジニアの人材紹介を行っていました。仕事をするなかで、IT分野の急速な発展と、それに伴い危惧される将来のIT人材不足、という問題を強く実感しました。もともと学生時代はプログラミングやSEの勉強をしていたこともあり、自分もエンジニアとしてこれからのIT業界を支えたいと思い、退職を決意しました。退職後はアルバイトをしながら勉強に励み、エンジニアの仕事に活かせる資格「マイクロソフト認定プロフェッショナル(MCP)」を取得しました。
社内エンジニアの採用を積極的に行う企業のなかでも、特に貴社は、IT分野で活躍している若手エンジニアが多い印象を受けました。貴社のエンジニア社員と仕事をすることで自分を高めることができ、日々成長しながらIT業界を支えていけると確信しました。
多くのフリーターの方が気になる疑問として、「履歴書に経歴をどう書くか」というのが挙げられるでしょう。ここでは、フリーター歴を履歴書に書く方法や注意点を解説いたします。
学校卒業後、ずっとフリーターをしているという方は、アルバイトの職歴を記載しましょう。履歴書にアルバイトの職歴を書いて良いのかと悩む人も多いようですが、アルバイト経験は職歴として記載可能です。むしろアルバイト経験を記載しないと、卒業後長いこと空白期間があったように見えてしまい、選考で不利になってしまう恐れもあります。そのため、アルバイト経験はしっかり記載しましょう。
・企業の不安点を払拭するアピールポイントを記載する
企業が正社員経験のない方を採用する場合、気になるのは「正社員として責任を持って働き続けることができるか」という点です。もちろんアルバイトに責任が必要ないというわけではありません。ただし、正社員とアルバイトでは任される仕事の範囲の責任の比重が変わってくるのは事実です。そのため、採用担当者の不安を払拭できるよう、履歴書にはアルバイトで培ったスキルを社会人の適性と結び付けられる形で記載しましょう。たとえば「アルバイトではバイトリーダーを任され、社員の方に変わってスタッフの管理やシフト調整を行っていた」「レストランのホールとして、企業の看板を背負う意識で責任感を持って取り組んでいた」などとアピールすると効果的です。
正社員としての経験があり、退社後にフリーターをしている方は、履歴書に前職の経歴を記載しましょう。前職の仕事内容が志望企業と関連するものであれば、どんな部署でどういったプロジェクトに参加していたのかなど、なるべく具体的に書くと効果的です。また、長い間空白期間があるとマイナス印象を抱かれかねないので、退社後アルバイトをしていた経験も併せて記載しておくと無難でしょう。
履歴書に嘘を書くと「経歴詐称」となってしまうので、必ず控えましょう。経歴詐称が企業にバレると、内定取り消しや懲戒解雇などの処分がくだされる可能性が高いです。仮に罰則がなかったとしても、一度失った信頼を取り戻すのは並大抵のことではありません。再就職しようとしても、経歴詐称の事実がいつどこで露呈するか分からず、不利になってしまう恐れもあります。
・履歴書での経歴詐称は法的責任に問われる
履歴書に虚偽の経歴を記載した場合、「軽犯罪法違反 軽犯罪法1条15号」に問われる恐れがあります。
■軽犯罪法違反 軽犯罪法1条15号
「官公職、位階勲等、学位その他法令により定められた称号若しくは外国におけるこれらに準ずるものを詐称し、又は資格がないのにかかわらず、法令により定められた制服若しくは勲章、記章その他の標章若しくはこれらに似せて作つた物を用いた者」は拘留又は科料に処する。
・経歴詐称をして給与を受け取った場合も犯罪に
また、経歴を詐称したまま入社し、企業から給与を受け取った場合、「刑法第246条 詐欺罪」にあてはまる恐れがあります。
■詐欺 刑法第246条
「人を欺いて財物を交付させた者は、十年以下の懲役に処する。2 前項の方法により、財産上不法の利益を得、又は他人にこれを得させた者も、同項と同様とする」
仮に経歴詐称が発覚しなくても、自分自身が詐称をし続けている事実は日常生活に「罪悪感」として重くのしかかるでしょう。事実を隠し続けることで「いつかバレるのでは」という不安を抱えたまま働くことになり、その精神的負担は計り知れません。たとえ詐称が気づかれなくても、詐称の行為自体に自身の心が疲弊してしまう可能性もあるでしょう。経歴詐称は百害あって一理なし。絶対に控えましょう。
「履歴書で嘘を書かない」というほかにも、覚えておきたい履歴書マナーが存在します。履歴書で少しでも不備があると、「常識が守れていない」「志望度が低い」とマイナス印象を与えかねないので、マナーを守った完璧な履歴書を提出し書類選考を突破しましょう。以下で、履歴書の基本マナーが守れているか確認してみてください。
・シミや折り目、汚れが無いか
履歴書は綺麗な状態で提出しましょう。シミがついていたり、折り目がついてヨレていたりする場合、必ず新しいものに書き直します。履歴書が汚れていると、それだけで志望度が低いと見なされてしまう恐れもあるので、綺麗な状態で完成させることを意識しましょう。履歴書を綺麗に保つために、書く際は飲み物や食べ物を置かない、書いた履歴書はクリアファイルに入れて保管するなど工夫することをおすすめします。
・誤字脱字がないか
履歴書に誤字脱字がないか注意深く確認しておきましょう。もし採用担当者が履歴書の誤字を発見したら、「注意力散漫」「ミスが多い人なのでは」と捉えられてしまう可能性もあります。そのため、履歴書を書き終えたら、誤字脱字や記入漏れがないか再度チェックすることが大切です。自分だけでは些細なミスを見落としてしまうこともあるので、可能なら友人や家族など第三者に確認してもらのがおすすめ。客観的なチェックが入ることで、誤字脱字を大幅に防ぐことができます。
・修正液や修正テープを使用していないか
履歴書は企業に提出する書類です。書類に修正の跡があれば、「間に合わせに作った履歴書なのでは」「社会人のマナーがなっていない」と悪印象をもたれてしまう可能性も高いです。そのため、語字脱字を発見したとしても、修正液・修正テープを使わず、必ず新しく書き直しましょう。
・文字を装飾していないか
強調したい部分を太字にしたり、色ペンで囲んだりして目立たせたいという人もいるでしょう。ただし、先述のように履歴書は企業に提出する正式な書類なので、文字の装飾は控えるのがマナーです。どうしても伝えたいことがある場合、採用担当者を惹き込むような文章になるよう工夫しましょう。
このように、履歴書ではマイナス印象を抱かれないよう、空白期間はアルバイトの経歴を記載し、不備がないよう心がけることが重要です。書類選考では履歴書の内容のみであなたの人柄や適性が判断されます。少しでも好印象を与えられるよう、時間をかけてミスのない履歴書を完成させましょう。
面接に行くときは、身だしなみを整えるのはもちろん、体型に合うスーツを選ぶといったポイントがあります。第一印象で合否が決まることもあるので、事前にマナーを学び不備のないようにしておきましょう。
ズボンやスカートなどの腰周りのサイズは自分でも「苦しい/ゆるい」など気になる部分であることから、気を配る人は多いでしょう。しかし、肩幅や袖・裾の長さ、ジャケットの絞り具合などは着用時に支障が出ることが少ないため、気に留めない人もいるようです。
自分が気にならなくても、これらのサイズが合っていないと相手にだらしない印象を与えてしまいます。実際に試着してサイズの合ったものを購入しましょう。
20代前半であれば新卒で就活をしたときに着ていたリクルートスーツを着用しても良いとされていますが、そのような場合でも事前にサイズが合っているかを確認したうえで着てください。
なお、リクルートスーツは「新卒」「若手」という印象があり、20代後半以降の人が着ることに違和感を覚える採用担当者もいるので避けた方が無難です。サイズが合っていたとしても、新しくスーツを買い直しましょう
ここからは男性・女性・男女共通で分けて、身だしなみのポイントをお伝えします。こちらでは男性の身だしなみについて見ていきましょう。
・ヘアスタイル
選考やビジネスシーンでは清潔感を重視するため、長髪は避けてください。過度にパーマをかける、髪を逆立てるといったヘアスタイルも軽薄な印象を与えてしまいます。髪は短く切ってもみあげもすっきりさせ、耳に髪がかからないよう整えましょう。寝癖がついていないかどうか、後ろ側まで鏡でしっかり確認してください。もし寝癖がついていたら、整髪料などで整えます。
・顔
男性の場合、眉毛を気にしない、または整えすぎてしまうという人もいるようです。眉毛の太さは細すぎず、太すぎずを意識し、清潔感があり誠実な印象となるよう整えましょう。自分で行うのが難しいようであれば、美容室や専門店などで整えてもらうのがおすすめです。
ヒゲは剃り残しがないよう気をつけます。面接が夕方の場合は、ヒゲが生えてきてしまう可能性に備えて電気シェーバーなどひげ剃りを持ち歩くのがおすすめ。面接会場に入る前に、人の迷惑にならない場所へ移動してヒゲを剃っておきましょう。
・服装
スーツは、黒、紺、グレーなど落ち着いた色で無地のものを選んでください。
ジャケットのボタンは2つまたは3つのものがおすすめ。2つボタンの場合は上のボタンを、3つボタンでは真ん中のボタンだけを留めるのがマナーです。
ベルトは、スラックスのサイズが合っていたとしても必ずつけておきましょう。
ネクタイは志望職種や自分のアピールしたいイメージに合わせて、色や柄を選びます。たとえば、赤はリーダシップ力があることを、青なら知的さを。ストライプなら勤勉で、ドットは上品な印象を与えるという風です。ただし、冠婚葬祭に使用する黒・白や、キャラクター柄は場にそぐわないため避けてください。
・靴
色は黒か焦げ茶がベター。紐付きの革靴で、つま先が丸く装飾の少ないものが良いとされています。汚れや傷みも意外と見られている部分なので、事前に靴を磨いておきましょう。
靴下も黒か紺、グレーが無難です。
こちらは女性の身だしなみについてご紹介します。
・ヘアスタイル
額と耳を出すと明るい印象を与えるため、できれば前髪をピンで留めましょう。耳にかかってしまう髪も同様です。ミドル~ロングヘアの方は、ハーフアップかポニーテールで髪をまとめます。
・顔
いわゆるナチュラルメイクがおすすめです。特につけまつげや過度なアイラインなどで目元を強調しすぎるのは、派手なイメージがつきやすい傾向に。まつげは軽めにカールをかけ、アイラインは薄く引く程度を心がけましょう。
口紅も真っ赤な色は悪印象。肌の色に合わせた馴染みの良い色を選びましょう。
逆にナチュラルメイクが良いからといって、「化粧をしない」というのは失礼にあたります。化粧に慣れていない人は、メイクを失敗してしまうなど当日になって慌ててしまうこともあるので、毎日コツコツ練習を重ね、本番に備えましょう。
・服装
男性と同様に黒、紺、グレーが定番色ですが、女性の場合は明るめのグレーやベージュも好印象です。
ジャケットは襟元やバスト周りを要チェック。立った状態はもちろん、かがんだり座ったりしたときの襟元の開き具合やシワができないかなども確認しておきましょう。
また、女性のスーツにはパンツスタイルとスカートスタイルの2種類あります。男性のネクタイと同じように与えたいイメージで選びましょう。たとえば、パンツスタイルは活発で明るい印象を、スカートスタイルは穏やかで優しいイメージを与えるのが一般的です。なお、スカートスタイルでは、タイトスカートで、膝丈のものを選びましょう。パンツスタイルでは、ベルトループがついている場合はベルトをつけるのがマナーです。ビジネス用の細めのベルトをつけましょう。
・靴
色は黒、紺、グレーで、装飾のないパンプスがおすすめ。ヒールの高さは3~5cm程度が良いでしょう。
ストッキングは自分の肌色に合ったベージュを選びます。面接会場に行くまでに伝染してしまう可能性を考えて、予備のストッキングを持ち歩いておきましょう。
・ネイル
ネイルは基本的にしないほうが無難。短く整えた素爪が良いでしょう。どうしてもネイルをしたい方は、薄めのピンクなど自然な色のマニキュアで対応してください。
ここでは、男女共通して守るべき身だしなみのポイントをまとめました。
・ヘアカラー
髪の色は黒または暗めの茶色。すでにヘアカラーをしてしまっている人は、黒く染め直しましょう。
・カラーコンタクト
カラーコンタクトを日常的に使用する方は増えているものの、就活ではイメージダウンにつながることも。「もともと瞳の色が薄いといえば良いのでは」とカラーコンタクトをしたまま面接に臨もうとする方もいますが、数多くの応募者を見ている採用担当者にはバレる可能性が高いです。少しでも不利な要素をなくすためにも、普通のコンタクトかメガネで面接に臨みましょう。
・鞄
鞄は、書類を折らずに入れられるA4サイズが便利です。面接中は床に直置きするので、倒れないよう自立するタイプを選びましょう。色はスーツの色に合わせるのが基本のため黒が主流です。
・コート
コートも自分のサイズに合ったものを選びます。色は黒、ベージュなどが定番なので、スーツや靴の色に合わせましょう。ライナー(裏地)の取り外し可能なトレンチコートであれば、春、秋、冬と長く使うことが可能です。
なお、コートは面接会場に入る前に脱ぐのがマナー。入り口で脱いだら、表面の汚れなどを落とすために軽く手で払います。コートの両肩・内側の部分に手を入れ、内側が外にくるよう裏返してください。そのまま前身頃と後身頃を合わせたら、上下半分に落ちたたんで手にかけ持ち歩きます。
面接中は、鞄の上に、さらにもう一度上下に折りたたんだ状態で置きましょう。
もしハンガーラックなどの置き場所があっても、勝手に使用するのは厳禁です。相手側から使用許可の通達があった場合のみ使用できます。
・小物
メガネはつけたままでOK。ただし、事前に水垢や汚れなどがついていないかチェックし、清潔にしておきましょう。
時計はつけていくべきですが、大きすぎるものや華美なデザインのものは場に適しません。機能性を重視したシンプルなタイプをつけましょう。
また、結婚指輪以外のアクセサリー類はつけないほうが良いです。
雨が降っていて傘を持ってきた場合は、入り口に来訪者用の傘立てが設置されていれば使っても大丈夫。傘袋が用意されている、傘立てがないといったときは、傘を持ち歩きます。持ち歩く際は床を汚したり不必要に濡らしたりしないよう、床をひきづらずきちんと手に持って移動してください。
冬の場合はマフラーや手袋をつけていく人も多いです。その際は、コートと同様に入館前に外して、鞄の中に入れましょう。手袋が鞄に入らない場合は、コートのポケットにしまっても大丈夫です。マフラーが大きくて入らないときは、畳んでコートと一緒に持ち歩きます。
面接日当日になって焦らないよう、面接前日までには、服装のほかにも持ち物や面接会場の確認、再度の企業研究といった準備も欠かさず行っておきましょう。
スーツのサイズが合っているかはもちろん、シワや汚れがないか、靴はきちんと磨いてあるか、鞄が傷んでいないかなど細かな部分も見ておきましょう。
また、当日、持っていくべき書類や印鑑など必要な持ち物も揃えておき、鞄に入れておきます。持ち物リストは会社から指定されていることも多いので、必ず渡された書類やメールで確認してください。なお、筆記用具は特に指定がない場合でも持っていくのがベター。ビジネスシーン、特に入社後の研修などではメモを取るシーンが多いため、持参していないことで「やる気がない」「ビジネスをイメージできていない」と懸念されてしまいます。
履歴書もコピーを取っておき、一緒に鞄に入れておいてください。面接前に履歴書を見返せば、「間違って他社に使った志望動機や自己PRを話してしまった」「緊張して何を書いたのか思い出せない」といったミスを減らせます。
志望企業や担当者の連絡先も忘れずに持っていきましょう。万が一、面接時間に間に合わなくなってしまう場合は、それが判明した時点で速やかに採用担当者に連絡をし、指示を仰ぎます。
基本的な持ち物の例としては以下のとおりなので参考にしてください。
書類関係はすべてクリアファイルに収めると、折り目や汚れがつく心配がありません。企業側から新たに書類をもらうこともあるので、予備のクリアファイルも持っていくと安心です。
「分かりやすい場所だから」「よく知っている土地だから」と、会場の場所やそこまでの道のりについて下調べをしないのはトラブルの元。たとえば、「地図で見ると分かりやすかったのに、実は道が入り組んでいた」「目印となるお店がなくなり、駅や会場周辺などの環境が変わっていた」「工事中の場所があり、遠回りせざるをえなくなった」といった理由で遅刻してしまったりギリギリの時間になってしまったりする可能性があるからです。事前に会場の場所や道のりを調べておくことで、予想外のことが起こっても冷静に対応し、迷わず会場にたどり着けます。できれば面接日前日までに一度実際に会場の近くまで行ってみて、場所とルートを確認しておくのがおすすめ。
電車が遅延してしまったときも、複数の移動経路とそれぞれの所要時間を事前に把握しておけば、スムーズに乗り継ぎができるでしょう。
なお、より安心感を持つためには、会場までの地図と経路をプリントアウトしておくのがおすすめ。最近はスマートフォンを使って移動する方がほとんどですが、故障や電池切れ、水没などが原因で使えなくなってしまう恐れもあります。
また、「面接会場は本社ではなく別の場所で行う」としている場合もあるので、必ず企業から届いた書類・メールやWebサイトなどで面接会場の場所を把握しておきましょう。
各種研究はすでに書類選考の時点で行っていますが、ビジネスは常に動きがあるもの。面接日当日までの間に最新の技術やサービスが展開されていたり、それに付随する情報が流れていたりすることがあります。そのため面接では、「最新のニュースで特に気になったものはありますか」といった質問をされることも。情報収集は前日まで入念に行ない、どんな質問にも答えられるようにしてましょう。
イメージトレーニングや情報収集だけでは、面接本番で自分の魅力を出せない人が多いです。面接の前日まで繰り返し模擬面接を行い、本番と同様の空気感や予想しない質問に慣れておきましょう。ただし、質問に対する回答を丸暗記するような練習は避けてください。丸暗記した回答を述べようとすると一言忘れただけで焦ってしまいますし、質問を掘り下げられたときにうまく返せなかったりする恐れがあるからです。回答は要点だけを押さえておき、その都度、採用担当者とコミュニケーションを取りながら答えていきましょう。
面接日当日の、受付の挨拶から待合室などでの待機の仕方、面接中、退館するまでのマナーも学んでおきましょう。
会場に到着する時間は15~20分前を目安にしましょう。ギリギリに到着する予定で動くと、少しの交通トラブルで間に合わなくなってしまう可能性があります。もし早く到着した場合は、会場近くの公園やカフェなどで時間を調整してください。その際、鏡を使って身だしなみを整えておくのがベターです。
入館する際は、コートやマフラー、手袋などを外しておきます。
携帯電話やスマートフォンなどの電源は切っておきましょう。「マナーモードなら大丈夫そう」と思う方もいますが、バイブレーションの音が響くこともあります。
受付は面接時間の5~10分前に済ませましょう。5分を切ると、手続きに時間がかかった際に遅れる可能性がありますし、受付の方がほかの来客対応をしていた場合は思わぬ時間を取られてしまうこともあるからです。逆に10分以上早く受付を行うと、企業側の準備が整っていなかったり、業務を中断させてしまったりすることが。相手の事情を考慮し、程よいタイミングで受付をしてください。
なお、受付時には「お世話になります。わたくし、◯◯(名前)と申します。本日◯時からの面接で参りました。採用ご担当の◯◯様にお取次ぎいただけますでしょうか」と挨拶します。
受付を内線電話で行う際も同様の挨拶で大丈夫です。ただし、事前に内線番号が伝えられている場合や、「面接の方はこちらの内線をお使いください」と明記されているようなときは、必ずその番号でつなぎましょう。
また、受付の際も笑顔で明るく対応してください。
受付が済んだら面接開始までの間、待合室や面接室の前で待機することになります。待機中はスマートフォンや携帯電話をいじったり音楽を聞いたりせず、すぐに移動できるよう静かに待ちましょう。姿勢に関しても、人に見られていると意識して正しい姿勢で椅子に座ります。
呼ばれたら面接室に入ります。入室の際のノックは3回で、「どうぞ」と声がかかったら「失礼します」と言って入りましょう。入室したら身体をドアに向けて閉めてください。ドアを閉めたら面接官の方へ向いてお辞儀をし、椅子の横に移動します。この際、すぐに椅子に座らず、「◯◯(名前)です。よろしくお願いいたします」と自己紹介をし、再度お辞儀をしてください。「どうぞおかけになってください」と促されたら「失礼します」と言って着席します。
面接官から「では本日の面接はこれで終わりです」と言われたら、「本日はお忙しいなか、貴重なお時間をいただきありがとうございました」と延べ、着席したまま軽く一礼。席を立って椅子の横に移動し、「ありがとうございました」と再度一礼してドアに移動します。面接官の方に向き直って「失礼します」と一礼して退室してください。ドアは入室時と同じように、きちんと向き直った状態で閉めましょう。
時には、面接官がエレベーターや会社の出口まで見送ってくれることもあります。その際は、面接官のやや後ろを歩いてついていきましょう。別れ際には「本日はありがとうございました」と挨拶をしてください。
もし面接官が見送らない場合でも、退館するまでスマートフォンや携帯電話などは触らず、スムーズに移動しましょう。受付でお世話になった方に対して、軽く会釈をしたり「ありがとうございました」と挨拶をするのも忘れずに行ってください。
なお、退館時に限らず、社員とすれ違った際には必ず軽く会釈をしましょう。
ここでは、フリーターから正社員を目指す際によくある質問に対してお答えします。
正社員を目指すのではなく、契約社員や派遣社員になるか迷っています。
将来を考えれば、契約社員や派遣社員よりも、就職を考えた今の段階で正社員を目指すのがおすすめです。
しかし、当コラムの「フリーターと正社員の働き方の違い」でもご紹介したように、雇用形態によってメリット・デメリットが異なるのは事実。いきなり正社員で働くことに自信がない方は、自分に合う働き方をよく検討した上で、契約社員や派遣社員を選ぶのも良いでしょう。
ただし、より安定した生活を送りたい方や、ゆくゆくは正社員として働きたいと考えている方であれば、「20代のうちに正社員になるための就職活動を始める」「契約社員・派遣社員として働く期間をあらかじめ決めておく」といった決め事をしておくことをおすすめします。
週5で働ける自信がありません。どうしたら良いですか?
就職活動を始める前に、生活リズムを整えましょう。フリーターはシフトによっては昼夜逆転してしまうなど、一定のリズムで生活できないこともあります。そのため「週5日、特定の時間に勤務する」といったことが重荷に感じる人も多いです。
まずは土日祝日に関わらず、毎日同じリズムで生活できるよう取り組んでみましょう。シフトの関係でどうしても毎日同じリズムを刻めないという人は、「夜勤の日はこのリズムで生活する」というように日別でのリズムを決めてみてください。
それができたら、可能であればシフトを一般的な正社員の労働時間である「週5日、8時間」に近づくよう少しずつ勤務時間を増やしてみましょう。「週5日、8時間の労働ができた」と実感できれば、自信を持って就職活動に臨めるはずです。詳しい生活リズムの整え方は「フリーター向け:昼夜逆転生活の直し方」でもご紹介しているので、ぜひご覧ください。
高卒でずっとフリーターを続けてきました。大卒じゃなくても正社員になれますか?
高卒のフリーターでも、正社員になれます。当コラムの「フリーターから正社員になるのは難しい?」でご紹介したように、正社員は年齢が若いほどなりやすい傾向にあり、高卒もその例外ではないからです。日本は学歴社会のため、高卒であることや卒業以降フリーターだったことに対して不利になりやすいものの、「20代のポテンシャル」「人柄」を見て採用を行っている企業が多いのも実状。求人の応募要項で「大卒以上」というように学歴を限定されていなければ、十分チャンスが広がっていると考えて良いでしょう。特に同じ勤め先に長く勤務していた場合や、志望企業・職種に関わるアルバイト・パートをしていた場合は重宝されます。経歴次第では、大卒のフリーターよりも有利に動けることもあるでしょう。
正社員になるために、なにか資格を取得した方が良いですか?
資格が必要な職種であれば取得したほうが良いですが、特に指定がないのであれば勉强よりも就職活動に専念することをおすすめします。簡単に取得できる資格であればそもそも就職先で活かすシーンが少ないため取る必要性は薄いですし、難しい資格では取得するまでに数ヶ月~1年以上の時間を要してしまうため。受検して、もし落ちてしまえば、さらに年月を重ねてしまいます。志望求人・職種に必要な資格について事前に調べたうえで、受検するか検討してください。「就職が有利になる?フリーターが資格取得を目指す理由」では、就活に集中したほうが良い理由をより詳しく説明しているとともに、持っていると有利になりやすい資格についても紹介してます。
就職活動をしているものの、なかなか正社員になれません。何が悪いのでしょうか?
なかなか内定が出ない人には、企業研究・自己分析・事前準備が足りていないなど、共通した特徴があるようです。また、面接が終わったあとに振り返りを行い、良かった点・良くなかった点を洗い出しているかも明暗を分けるよう。当コラムのほか、「就職できない人とできる人の特徴は?既卒はあり?辛いときの対処法も解説!」でもフリーターからの正社員への就職に向けて対策を網羅していますので、ぜひ参考にしてください。
27歳フリーターですが、第二新卒として就職活動できますか?
第二新卒は一般的に「最終学歴を修了後3年以内で、就労経験がある者」を指すうえ、「就労経験」には非正規雇用も含まれるため、状況次第では27歳フリーターも第二新卒に当てはまります。ただし、企業側が採用時に第二新卒に求めるのは「ある程度の社会人経験があり、基礎的なビジネススキルが身についていること」です。第二新卒として選考に臨む場合は、きちんとそれが身についていることを示す必要があるでしょう。
27歳で未経験の職種に就くのは難しいですか?
繰り返しになりますが、20代であれば未経験の職種であっても歓迎している求人はたくさんあります。20代後半である27歳もその例外ではありません。むしろ、アルバイトやパートの経歴によっては、ポテンシャルに加えてその経験も高く評価される可能性があります。「27歳は転職に適している?キャリアチェンジを叶えるための5つのポイント」を読み、未経験職種への就職を目指しましょう!
フリーターと正社員では税金の負担額に大きな差がありますか?
住民税や所得税は1年間の所得金額によって決まるため、フリーターと正社員で税率は変わりません。どちらの場合も、所得が上がるほど税率が上がるという仕組みです。ただし、所得税は所得が年間103万円を超える場合に課税対象となるため、この金額を超えないよう勤務するフリーターもいます。正社員は労働契約上103万円を超えることがほとんどのため、フリーターのような所得税の減らし方はできないでしょう。
また、年金と保険料に関しては、フリーターだと「国民健康保険」と「国民年金」に加入し、保険料はすべて自分で支払うのが一般的。しかし、正社員は「厚生年金保険・健康保険・雇用保険・介護保険」の4つからなる「社会保険」に加入します。この社会保険料は、従業員と企業側それぞれが約半分ずつ負担するものです。それぞれの料金の算出方法は各都道府県・市区町村によって異なるため「どちらが安い」とは言えないものの、会社が約半分負担していることを考えると社会保険に加入しているほうがお得といえるでしょう。税金や保険料に関しては「フリーターは税金をいくら払えばいい?年金や保険料についても解説」でも詳しく説明しています。仕組みや払い方、加入方法などについても知りたい方はぜひご一読ください。
<参照元>
フリーターから正社員になるには、ハローワークや就職支援エージェントといった第三者機関を頼るのがおすすめです。
ハローワークとは厚生労働省により全国に設置されている公共職業安定所のことで、求職者に対して就職の支援を行っています。主な事業は、職業紹介。ほかにも就職に関する相談・指導や職業訓練校に関する説明・相談、失業保険(雇用保険)の手続きなども行います。
ハローワークではもともと企業などで人事を担当していた方が、就職に関する相談・指導にあたっているため、具体的な対策をとることが可能です。
全国に設置されているという特徴から、扱っている求人はその地方に特化したものが多く、近場で就職先を探したい方にぴったりといえるでしょう。
ただし、企業側・求職者側どちらの登録・サービスも無料であることから、すでに募集していない求人がそのまま残っていたり、いわゆるブラック企業の求人が点在していたりすることも。窓口担当者と相談のうえで応募できるため、リスクはそれなりに回避できるものの、余計な手間や時間が取られる可能性もゼロではありません。
就職支援エージェントは、民間の企業が運営している就職支援サービス。ハローワークのように求職者への職業紹介や就職に関する相談・指導などを行います。
担当者は専任で、マンツーマンで就職までをサポート。各々の企業が求める人材などに注目した、より具体性のあるアドバイスを受けられるのが特徴です。
比較的、都市部に展開されており、扱っている求人も都市部のものや大手・優良企業などが多め。アドバイザーが実際に企業を訪問し、厳選した求人を扱っているエージェントがほとんどです。「就職先は近場にこだわらない」「信頼できる求人に応募したい」という方におすすめのサービスといえるでしょう。
ハタラクティブはフリーターや第二新卒向けに就職支援を行っているため、「経歴に自信がない」「フリーター期間の書類の書き方や面接での答え方が分からない」と不安な方に寄り添ったサポートが可能。不安を感じた際は、いつでもチャットツールを使って相談することもできます。
アドバイザーは登録後から就職、就職後のフォローまで専任で担当するため、「人によってアドバイス内容が違う」といった戸惑いもありません。また、もしもアドバイザーとの相性が悪いと感じたら変更することも可能です。
登録はもちろん、すべてのサービスが無料で利用できます。「まだ正社員に踏み出すか迷っている」という方も、ぜひお気軽にご相談ください。
正社員
多様化している雇用方法の中からその人の働きたい条件や置かれている状況に合わせ、選択できる時代です。その就業形態には正社員・契約社員・派遣社員・アルバイト社員などがあります。中でも正社員は、責任ある仕事をしたい・キャリアを積みたい・同じ会社で長く働きたい・昇格昇給、安定を求める人に…
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自分らしい働き方を模索する中で、契約社員を選ぶ人が増えています。契約社員は、基本的に異動・転勤・出向の義務がありません。慣れ親しんだ地元でフルに力を発揮したいという方に向いています。仕事帰りに趣味や習い事する時間を確保しやすい点も魅力の一つです。契約社員は、正社員に比べタイミング…
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