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フリーターは正社員になれない?それぞれの違いや就職すべき理由を解説!

フリーターは正社員になれない?雇用形態ごとの違いやおすすめの職種を解説の画像

【このページのまとめ】

  • ・フリーターからでも正社員は目指せる
  • ・フリーターのなかでも10代・20代の若い人材は、正社員採用の場で需要が高い
  • ・フリーターと正社員は、待遇面や給与面に違いがある
  • ・フリーターのまま年齢を重ねると、正社員就職は難しくなってくる
  • ・正社員就職がうまくいかないフリーターは、エージェントを活用しよう

監修者:多田健二

就活アドバイザー

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フリーター歴が長い場合、「正社員になれないのでは?」と不安を感じてしまう人もいるでしょう。フリーターが正社員就職を目指すのは可能ですが、年齢を重ねるごとに一定の厳しさを感じることになります。正社員就職を目指すなら、年齢の若いうちに行動するのが成功への近道です。就職を迷っているフリーターは、このコラムで正社員になるメリット・デメリットをチェックしてみましょう。

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そもそもフリーターとは?

フリーターとは、15歳から34歳までの若者のうち、正社員ではなくパートやアルバイトで生計を立てている人を指す言葉です。無職でも、パートやアルバイトの仕事を探している15~34歳の方はフリーターに含まれます。

そもそもフリーターとは?の文中画像

フリーターの定義はある?

フリーターに関する法的な定義はありませんが、厚生労働省の「若年者雇用に関する参考資料(p11)」では、フリーターを以下のように定義しています。

フリーターの定義は、15~34歳で、男性は卒業者、女性は卒業者で未婚の者のうち、 以下の者の合計。

1.雇用者のうち「パート・アルバイト」の者
2.完全失業者のうち探している仕事の形態が「パート・アルバイト」の者
3.非労働力人口で、家事も通学もしていない「その他」の者のうち、就業内定しておらず、希望する仕事の形態が「パート・アルバイト」の者

引用:
厚生労働省
若年者雇用に関する参考資料(p11)

なお、「完全失業者」や「非労働力人口」とは、無職の人のこと。正社員就職している人はもちろん、家事や通学をしている人はフリーターに含まれないとされています。

ニートとの区別は?

ニートとは、「Not in Education,Employment or Training」の頭文字を取った言葉で、教育を受けておらず、雇用者でもなく、職業訓練中でもない人を指す言葉です。一般的には、15~34歳の非労働力人口のうち、家事や通学もしていない人を指します。フリーターとの違いは、働く意思がないことです。無職であっても、パートやアルバイトで働くために求人を探している人は、フリーターといえるでしょう。

2020年現在、フリーターの人口は136万人いるといわれています。フリーターの人口やその増減などについて詳しく知りたい方は、「フリーターとは?」をご覧ください。

フリーターは正社員になれない?

「フリーターから正社員になるのは難しそう…」といったイメージを持っていると、なかなか正社員への一歩は踏み出せません。まずは、フリーターの就職事情を簡単に解説します。

フリーターから正社員になることは十分可能!

結論から述べると、フリーターから正社員になることは十分可能です。特に、10代・20代の若い人材の需要は高く、就職はそれほど難しくはないでしょう。30代になると経験やスキルが重視されるため採用ハードルは上がりますが、正社員就職の可能性がゼロになるわけではありません。中途採用では即戦力になる人材もライバルになるため、フリーターが正社員になるのは難しいイメージを持つかもしれませんが、未経験から始められる仕事もあるため安心してください。

企業が抱くフリーターに対する不安要素を知ろう
フリーターの就職が厳しいといわれるのは、企業が以下のようなポイントを不安視しているためと考えられます。

・採用してもすぐに辞めてしまうのではないか
・正社員として働く意欲が低いのではないか
・ビジネスマナーが身についていないのではないか

正社員採用を行う面接官は、候補者の職歴や能力、そして就業意欲から「入社したら長く活躍してくれそうか」を判断するものですが、フリーターにはその根拠となる経験やスキルが不十分といえます。そのため、企業はフリーターの採用に関して、慎重になる部分もあるのでしょう。

フリーターに対する企業の懸念点を払拭することが大切

冒頭で述べたように、フリーターのような若い人材は採用の場で一定の需要があります。企業が懸念する「早期離職にならないか」「就業意欲やマナー意識が低いのではないか」といった点を面接で払拭できれば、正社員就職の可能性はぐっと高まるので、あきらめず前向きに取り組むことが大切です。

フリーターからの就職が難しいのでは…と不安な方は、フリーター向けの就活ガイド記事「フリーターからの就職は難しい?男女別の難易度やエージェントの活用方法」もチェックしてみてください。

そもそもフリーターと正社員の違いは?

先述のとおり、フリーターは15~34歳までの若年者で、有期雇用のパートやアルバイト労働者として生計を立てている人を指すのが一般的です。対して、正社員は会社と雇用期間の定めのない無期雇用で雇用契約を結んでいる人を指します。

フリーターと正社員の違いは、待遇面や社会的信用度、給与面などさまざまです。以下でそれぞれ詳しく解説します。

待遇面の違い

まずは、フリーターと正社員における待遇面の違いをチェックしましょう。比較しやすいよう、正社員と契約社員、一般派遣、パート・アルバイトの4つのカテゴリーに分けて表をまとめました。

待遇面の違いの表

社会保険/年金
一般的な企業に勤めている正社員の場合、自動的に社会保険(健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険、介護保険※40歳以降)に加入します。手続きは会社が行い、保険料は給与から天引きされるため個人で支払う手間が掛かりません。
一方、フリーターが社会保険に加入できるかどうかは、アルバイト先の従業員数や賃金、労働期間、週当たりの労働時間といった条件次第です。加入できない場合は、家族の扶養に入ったり、自分で国民健康保険料や国民健康保険料を納めたりする必要があります。

昇給/ボーナス
正社員の場合、経験年数やスキルアップに応じた昇給、業績に応じたボーナスの支給があります(※企業によって異なる)。昇給やボーナス以外にも、家族手当や資格手当、役職手当といった各種手当てが基本給に上乗せされることも。そのため、正社員は収入アップを図りやすいといえます。
対してフリーターは、正社員のように昇給するのは非常に稀です。ボーナスや手当の支給もほとんど期待できないでしょう。

有給休暇/残業
有給休暇は正社員・フリーターに関わらず、一定の条件を満たせば就職後半年ほどで付与されます。フリーターの場合、労働日数や時間によって付与される有給休暇の日数は変わるので、厚生労働省の「有給休暇ハンドブック(p3)」を参考にすると良いでしょう。
また、正社員は契約時にあらかじめ所定労働日数・時間が定められています。残業が発生することもありますが、基本的には自分で判断して決めることが可能です。フリーターも、本人の意思により残業を行う場合があります。

転勤
転勤の有無は、正社員とフリーターではっきり分かれるところです。正社員の場合、支店のある会社では転勤の可能性があります。ただし、職種によって転勤の有無や頻度は変わるため、転勤のない正社員もいるでしょう。
フリーターの場合、人手が足りないときのヘルプとして近隣の店舗や支店などに呼ばれることはあっても、転勤の可能性は非常に低いです。

雇用の安定
正社員の労働契約では、雇用期間の定めのない無期雇用としている企業がほとんど。近年は「終身雇用は時代遅れ」という声も聞かれますが、それでも正社員はよほどの理由がない限り急に職を失うリスクは低いでしょう。
一方、フリーターは期間の定めがある有期雇用のため、契約が更新されなければ職を失うリスクがあり、雇用は不安定です。さらに、繁忙期は稼ぎやすく閑散期はシフトに入りにくいなど、雇用主の事情や社会情勢によって調整される傾向があります。

社会的信用度の違い

雇用が安定している正社員は社会的信用度が高く、安定しないフリーターは社会的信用度が低い傾向にあります。社会的信用度が低いと、クレジットカードや住宅、車などの各種ローンの審査に通りにくいことも。そのため、結婚や子育てといったライフプランを考える場合、フリーターよりも正社員のほうが有利といえるでしょう。

給与面の違い

正社員は基本給が設定されているため一定の収入を得られます。さらに、会社の業績やスキルアップといった努力次第で収入アップを図っていくことも可能です。対してフリーターは、時間給が一般的。働いた分だけ稼げますが、当然ながら欠勤が続けば給与は少なくなります。

フリーターと正社員の平均賃金
フリーターと正社員の給与面の違いは、平均月収を比較してみるとよく分かります。以下は、厚生労働省の「令和元年賃金構造基本統計調査(2p)」のデータから抜粋したものです。※ここでは正社員・正職員以外をフリーターと表記しています。        

年齢 フリーターの平均賃金 正社員の平均賃金 賃金差
20~24歳 18万900円 21万4600円 3万3700円
25~29歳 19万8900円 24万9500円 5万600円
30~34歳 20万4700円 28万4800円 8万100円
35~39歳 20万7700円 31万7100円 10万9400円
40~44歳 20万8200円 34万4400円 13万6200円
44~49歳 20万8100円 36万8900円 16万800円
50~54歳 20万6600円 39万8600円 19万2000円
55~59歳 20万5600円 39万6300円 19万700円

引用
厚生労働省
令和元年賃金構造基本統計調査 結果の概況(2p)

正社員は年齢を重ねるほどに賃金が上がっていくのに対し、フリーターを含む正社員以外の賃金は年齢に関係なくほぼ横ばいでした。賃金差に関しては、20代前半で約3万円、30代前半では約8万円、40代前半では約14万円、50代前半では約19万円と広なり、年齢が上がるにつれて広がっていくのが分かります。

参照元
厚生労働省
令和元年賃金構造基本統計調査 結果の概況

フリーターと正社員の生涯賃金
給与面の違いを知るうえで、「生涯賃金」も見ておくと良いでしょう。独立行政法人労働政策研究・研修機構の「ユースフル労働統計 2020 労働統計加工指標集」によると、2018年度における大学・大学院卒で60歳までフルタイムの正社員を続けた人の生涯賃金は、男性で約2億7200万円、女性で約2億1600万円でした。

フルタイムの正社員を続けた人の生涯賃金のグラフ

引用
独立行政法人労働政策研究・研修機構
ユースフル労働統計 2020 労働統計加工指標集(319p)

一方、2018年度における大学・大学院卒で60歳までフルタイムの非正規社員を続けた人の生涯賃金は、男性で約1億5400万円、女性で約1億2200万円でした。

フルタイムの非正規社員を続けた人の生涯賃金のグラフ

引用
独立行政法人労働政策研究・研修機構
ユースフル労働統計 2020 労働統計加工指標集(336p)

このことから、フリーターが非正規社員として続けた場合、正社員を続けた人の生涯賃金と比べて1億円程度の差があることが分かりました。フリーターはまだまだ若く体力があるため、シフトにたくさん入れば正社員同等の収入を得られる可能性があります。それでも、生涯を通して見れば、正社員の賃金には及ばないことが予想されるため、できるだけ若いうちに正社員を目指したほうが良いでしょう。

また、ここでは詳しく触れませんでしたが、フリーターと同じく非正規社員に分類される契約社員と派遣社員については、「派遣社員と契約社員の違いって?向き・不向きや切り替え時の注意点を紹介」を参考にしてください。

参照元
独立行政法人労働政策研究・研修機構
ユースフル労働統計 2020 労働統計加工指標集

正社員にならずにフリーターのままでいるメリット・デメリット

ここでは、フリーターのまま正社員就職しないメリット・デメリットを解説します。「フリーター生活を手放したくない」「今のままでも十分稼いでいる」といったフリーターの方も、自分では気づかないメリット・デメリットが見つかる可能性があるので、ぜひチェックしてみてください。

フリーターのメリット

フリーターが正社員にならないメリットは次の3つ挙げられます。

1.プライベートに合わせた働き方ができる
2.仕事を掛け持ちしやすい
3.責任が少なく仕事を辞めやすい

以下で、それぞれのメリットを解説するので、チェックしてみましょう。

1.プライベートに合わせた働き方ができる

フリーターは基本的にシフト制のため、自分の都合に合わせて働く日数や時間を調整できます。家族や友人ともスケジュールを合わせやすく、仕事とプライベートの両立を図りやすいでしょう。

2.仕事を掛け持ちしやすい

フリーターは収入を増やしたい思ったときに、複数のアルバイトを掛け持ちできます。業務内容によって副業禁止の制限がある正社員と比べて、自由度が高いといえるでしょう。

3.責任が少なく仕事を辞めやすい

フリーターは、業務の責任が少ない傾向があります。マニュアルが整備された仕事を任されることが多いので、辞める際に引き継ぎの必要もありません。

フリーターのデメリット

フリーターが、アルバイトのままでいるデメリットは以下のとおりです。

1.雇用や収入が不安定になる
2.社会的信用度が低くライフプランを立てにくい
3.やりがいや成長を感じられなくなる
4.経験を積んでもキャリアアップを望めない
5.フリーターを長く続ければ正社員就職が難しくなる

漠然と「フリーターのままでは不安…」と感じている人は、正社員と比べてどんなリスクがあるのかを具体的に確認しましょう。

1.雇用や収入が不安定になる

先述のように、フリーターは有期雇用や時給制の場合が多いため、雇用や収入は正社員に比べて不安定です。ケガや病気、人手が足りているなどの理由からシフトに入れなければ、収入が減るリスクもあります。

2.社会的信用度が低くライフプランを立てにくい

フリーターは社会的信用度が低いため、クレジットカードを作れない、ローンを組めないといった可能性も否定できません。フリーターのまま結婚する場合は、当人同士が良くても、家族や親族から正社員就職を望まれる場合もあるようです。

3.やりがいや成長を感じられなくなる

フリーターは正社員に比べて業務上の責任が少ないのがメリットである反面、人によっては「やりがいや成長を感じられない」と不満を抱くことも。「誰かの役に立ちたい」「スキルアップしたい」と思う方は、フリーターの現状を変えたいと考えるようになるでしょう。

4.経験を積んでもキャリアアップを望めない

フリーター暦が長くなると、バイトリーダーや後輩育成を任せられる場合もありますが、ある程度のレベルになるとそれ以上のキャリアを望めないのがデメリットです。正社員同様のキャリアや昇給を望むなら、フリーターのままでは厳しいでしょう。

5.フリーターを長く続ければ正社員就職が難しくなる

若い人材は採用でポテンシャルが評価されるため、正社員就職のハードルはそれほど高くありません。しかし、年齢を重ねるにつれて経験やスキルが重視されるため、採用ハードルは上昇。フリーターを長く続ければ、それだけ正社員就職が不利になります。詳しくは、「増加する高齢フリーター。背負うリスクとは?」をご覧ください。

フリーターが正社員就職するメリット・デメリット

次に、フリーターが正社員になるメリット・デメリットを解説します。「フリーターのほうが楽」と思っていた方も、正社員になる具体的なメリット・デメリットを知れば、「もしかしたら正社員のほうが向いているのかも?」気持ちが変化する可能性もあるでしょう。

フリーターが正社員になるメリット

正社員になるメリットには、以下のような項目が挙げられます。フリーターのデメリットと合わせて比較してみましょう。

1.雇用や収入が安定する
2.社会的信用が得られる
3.仕事に対するモチベーションを維持しやすい
4.スキルアップやキャリアアップがしやすい
5.転職活動で就業経験やスキルをアピールできる

1.雇用や収入が安定する

正社員はフリーターに比べて雇用や収入が安定しています。正社員は一般的に固定給のため、1年を通した収入の波がほとんどありません。万が一、病気やケガで休んでしまった場合でも、有給休暇を利用できたり傷病手当が支給されたりするため、収入がゼロになるリスクは少ないでしょう。

2.社会的信用が得られる

先述のように、正社員は雇用が安定しているため社会的信用度が高いです。フリーターのままでは通らなかったローンの審査も、正社員として一定期間勤めて社会的信用を得れば、スムーズに通過できるでしょう。

3.仕事に対するモチベーションを維持しやすい

正社員は、経験やスキルに応じて任せられる仕事が変化していきます。場合によっては、昇給や昇進のチャンスもあるため、モチベーションを維持しやすいでしょう。また、フリーターに比べて福利厚生や手当が手厚いため、長期的に安定して働けるメリットもあります。

4.スキルアップやキャリアアップがしやすい

正社員には、研修制度や資格取得支援制度といったスキルアップやキャリアアップを支援する仕組みが充実しています。フリーターは高い能力を求められるわけではないので、会社の教育制度を利用したスキルアップは難しいでしょう。

5.転職活動で就業経験やスキルをアピールできる

正社員経験がある場合、たとえ短い期間であっても履歴書には必ず経歴を書くことになるため、転職活動で就業経験やスキルをアピールすることが可能です。一方フリーターのアルバイトは、職歴とみなされず、アピールしにくい現状があります。

フリーターが正社員になるデメリット

フリーターが正社員になるメリットは多いですが、デメリットも存在します。以下で確認しましょう。

1.自由な働き方ができなくなる可能性がある
2.異動や転勤をともなう場合がある
3.責任のある仕事を任される

1.自由な働き方ができなくなる可能性がある

正社員は、「週5日・1日8時間・休憩1時間」というように働き方が決められているほか、長期的な休みを取りづらいこともあります。シフト制のフリーターと比べれば、働き方の自由度は低めでしょう。最近は正社員でも、「在宅勤務OK」「フレックスタイム制」といった柔軟な働き方が可能になってきましたが、一部の専門職に限られることも。正社員はフリーターに比べて働き方の自由度が低いのが現状です。

2.異動や転勤をともなう場合がある

フリーターから正社員になると、企業や職種によっては部署の異動や転勤が発生する可能性があります。転勤が多いと、拠点をどこに置くかで迷うこともあるでしょう。ただし、親の介護といったどうしても転勤が難しい理由があれば、選考時に伝えておくことで会社が状況を考慮してくれる場合もあります。

3.責任のある仕事を任される

正社員になると仕事で責任を問われる機会が増えます。ミスやトラブルが生じれば自分で責任を持って解決しなければなりません。とはいえ、経験を積んでいくうちに失敗の回数は減っていくもの。仕事に慣れたころには、責任のある仕事も上手くこなせるようになっているでしょう。

ここまで、フリーターと正社員それぞれのメリット・デメリットをご紹介しました。より詳しく知りたい方は、「正社員のメリットとデメリットを解説!非正規社員とのちがいは?」の記事も合わせてご覧ください。

フリーターが正社員を目指すボーダーラインは?

フリーターが正社員を目指すなら、29歳がボーダーラインといえるでしょう。以下で詳しく解説します。

30代を過ぎると採用ハードルが上がる傾向にある

社会人未経験のフリーターの場合、採用で若さやポテンシャルを評価してもらえるのが20歳ごろまでといわれています。詳しくは後述しますが、30代を超えると経験やスキルが重視されるようになるため採用ハードルが上がり、正社員になるのは難しくなっていくでしょう。

フリーターから正社員を目指すなら20代がベター

先述のとおり、フリーターから正社員を目指すなら「20代」が有利。さらにいえば、20代後半よりも前半のほうが若者特有の柔軟性や将来性が高いと考えられ、採用市場で需要が高い傾向があります。20代だからと就職を先延ばしにしていると、あっという間に30代です。「自分はどんなことが向いているだろう」「面接で評価されなかったらどうしよう」などと考えるより先に、就職活動を始めてみてはいかがでしょうか。

フリーターから正社員になる5つの方法

フリーターから正社員になる5つの方法の文中画像

ここでは、フリーターから正社員になる方法を5つご紹介します。自分に合った方法で正社員を目指しましょう。

1.正社員登用制度を利用する

フリーターとして勤務するアルバイト先の正社員登用制度を利用して、正社員を目指せます。正社員登用制度とは、契約社員・アルバイトなどの非正規雇用から正社員へと転換できる制度のこと。企業によって正社員登用制度の有無や条件は異なるので、興味があれば勤務先に聞いてみましょう。

2.就職・転職サイトから求人に応募する

就職・転職サイトで正社員求人を探して応募する方法もあります。就職・転職サイトはWeb上で簡単に見つかりますが、フリーターが利用するなら「未経験者歓迎」や「学歴不問」の求人が多いものを選んでください。就職・転職サイトから求人へ応募するには登録が必要。複数の就職・転職サイトを併用して、自分にぴったりの仕事を探しましょう。

3.ハローワークを利用して就職活動をする

厚生労働省が運営するハローワーク(公共職業安定所)を利用してフリーターから正社員になるのも手です。ハローワークは、フリーターをはじめ、新卒者や転職希望者など誰でも利用できるため、求人数が豊富なのが特徴。扱う求人はその地方に特化したものが多く、地元で正社員就職したいフリーターの方に適しています。
ハローワークでは、求人検索端末を用いた仕事探しや窓口での就業相談が可能です。転職する際は、失業保険(雇用保険)の手続きも行います。ハローワークの利用方法や持ち物については、「ハローワークに必要な持ち物は?失業保険申請や求職登録などの目的別に解説」をご覧ください。

4.紹介予定派遣を利用して派遣から目指す

「紹介予定派遣」という仕組みを利用すれば、フリーターから派遣社員として就業経験を積み、そこから正社員になることも可能です。紹介予定派遣では、あらかじめ正社員になることを前提に派遣社員として働くため、フリーターから正社員になれる可能性は高いといえます。ただし、派遣社員として働く姿勢やスキルを認めてもらう必要があるため、軽い気持ちで紹介予定派遣を利用するのは避けましょう。

5.就職・転職エージェントのサポートを受ける

フリーターは、民間企業が運営する就職・転職エージェントでも正社員を目指せます。就職・転職支援エージェントでは、ハローワークのように求職者への就職支援を行っています。ハローワークと違う点は、就職・転職エージェントのアドバイザーが、マンツーマンで求人紹介から内定までを手厚くサポートしてくれるところ。面接対策として、企業ごとの特徴を踏まえた具体性のあるアドバイスを受けたい方におすすめです。フリーターが就職・転職エージェントを利用するメリットは、「転職エージェントをフリーターが利用するメリット」の記事でご紹介しています。

フリーターの正社員就職で大切な5つのポイント

フリーターの正社員就職で大切な5つのポイントの文中画像

1.できるだけ早く就職活動を始める

フリーターから正社員を目指すなら、できるだけ早く就職活動を始めましょう。年齢やフリーター期間によって、正社員就職の難易度は変化します。10代・20代の若いフリーターであれば、人柄や就業意欲といったポテンシャルを高く評価される可能性があるため、経験やスキルが不十分な未経験者でも正社員になるのはそれほど難しくありません。しかし、30代・40代になると、就業経験やスキルが重視されるようになります。就職活動を保留しているうちにいつの間にか採用ハードルが上がっていたという事態になりかねないので、思い立ったらすぐ行動に移しましょう。

2.就職先はやりたいこと以外にも目を向ける

仕事を探す際は、やりたいことや好きなことだけに絞って就職先を探さないようにしてください。最初から条件を絞り過ぎてしまうと、応募できる求人が限られてしまいます。条件は絞り過ぎず、視野を広げて正社員求人を探しましょう。

3.未経験者歓迎・学歴不問の求人に注目する

就業経験のないフリーターは、「未経験者歓迎」や「学歴不問」といったワードに注目してみるのがおすすめです。未経験者歓迎や学歴不問の求人は、言い換えると「正社員経験やスキルよりも人柄やポテンシャルを重視する求人」です。経験やスキルの代わりに、若い人材ならではの仕事に対する柔軟性や吸収力を評価してくれるので、フリーターはぜひチェックしましょう。

4.正社員就職する目的意識を持って行動する

フリーターの就職活動は、正社員になる目的意識をはっきりさせることも大切です。たとえば、面接で志望動機を聞かれたときに「何となくそろそろ正社員になったほうが良さそうだと思った」のように伝えてしまうと、採用担当者は「就業意欲が低い」「すぐに辞めてしまいそうだ」とマイナスイメージを受けてしまいます。面接で、「なぜフリーターから正社員になりたいのか」「入社後にどんなことを成し遂げたいのか」などを明確に伝えられるよう、自分なりの就職軸を持ちましょう。

5.ブラック企業に気をつける

ブラック企業に就職しないよう気をつけましょう。ブラック企業とは、労働者に対して極端なノルマや残業を課したり、パワハラが横行していたりする企業のことです。せっかく正社員になっても、過酷な労働環境に耐えられずに早期離職してしまう可能性が高いでしょう。ブラック企業の求人は、給与が高額、待遇が良い、採用の結果通知が早いといった面があり、一見して魅力的に映る可能性があります。悪質なブラック企業を見極めたいフリーターは、厚生労働省の「『ブラック企業』ってどんな会社なの?」もチェックしましょう。

フリーターが正社員になるために必要な就活準備

フリーターが正社員になるためには、「自己分析」と「業界・企業研究」を行うことが大切です。「やり方が分からない」という方は、以下の項目に順を追って取り組んでみましょう。

【自己分析】自分の適性や価値観を洗い出す

自己分析とは、これまでの経験を振り返り、自分の強みを洗い出す作業のこと。自分の適性に合った求人を選んだり、企業に自分の強みをアピールする際に必要です。自己分析を行わずに何となく正社員になってしまうと、入社後に実際の業務とのミスマッチを感じて後悔する場合も。自己分析をしっかり行い自分の適性や長所を知ることが、フリーターが正社員就職を成功させる鍵といえるでしょう。

過去の経験を棚卸しする方法
まずは、フリーター生活や学業など、これまでの経験で印象に残ったエピソードをピックアップしてみてください。ハプニングや挫折、トラブルなどマイナスの経験でもかまいませんが、自分を大きな成長に導いたものであるとなお良いでしょう。
次に、導き出したエピソードからどんな気づきを得て、どのような行動でその状況を打破したのかなどを考え、自分の強みや価値観を洗い出します。
最後に、自己分析で得た強みや価値観を、正社員就職後にどのように活かせるのかを考えてみましょう。詳しい自己分析のやり方は、「効果的な自己分析のやり方とは?」をご覧ください。

他己分析する方法
一人で考えても自分の強みが分からないフリーターは、第三者の意見を取り入れる「他己分析」がおすすめ。他己分析とは、自分をよく知る家族や友人に簡単なアンケートを取り、その結果から自分の強みや価値観、適性のある正社員の就職先を分析する方法です。他己分析のやり方は「自己分析と併用したい!他己分析のススメ」の記事でご紹介しているので、チェックしてみましょう。

自己分析ツールや適職診断ツールを使う方法
簡単に自己分析を行いたいフリーターは、Web上の「自己分析ツール」や「適職診断ツール」を利用してみましょう。複数の質問に答えるだけなので、数分~数十分で結果が分かります。就職・転職支援サービスのハタラクティブが提供する「適職診断ツール」もぜひご活用ください。

【業界・企業研究】企業が求める人物像を知る

「正社員になるとどんな仕事ができるの?」「どんな仕事があるか分からないから応募企業を選べない」というフリーターは、業界研究、企業研究を行いましょう。

業界研究
フリーターが正社員として働くなら、まずは業界について知らなければなりません。業界研究では、業界の特徴や成長率、職種、業務内容などの理解を深めます。すでに志望企業がある場合、まずはその企業の属する業界を調べることで企業の立ち位置や特徴を理解し、志望動機に活かすこともできるでしょう。

業界研究のやり方

Webサイトで情報収集を行うことも可能ですが、フリーターが業界研究を行うなら、より信憑性の高い「業界地図」といった書籍や「業界研究セミナー」を活用してみるのがおすすめです。成長が見込まれる業界はどこか、自分が正社員として成長していける業界かどうか、といった視点で情報収集してみてください。

企業研究
企業研究は、応募先企業についての理解を深める作業です。志望企業のみならず、競合他社についても調べるようにしてください。フリーターが企業研究を行うメリットは、「効果的な志望動機を考えられる」「正社員就職に対する意欲を伝えられる」といった点です。企業についてよく理解しておかなければ、効果的な志望理由は考えられません。志望企業について「知らないことはない」と思えるまで、徹底して行いましょう。

企業研究のやり方

企業の公式Webサイトや説明会を利用し、事業内容や理念、経営方針などを調べます。フリーターにおすすめなのは、ノートを使う方法です。詳しくは、企業研究ノートについて解説した記事「企業研究ってどうやるの?基本的なやり方と目的を解説」をチェックしてみてください。

正社員になりたいフリーターにおすすめの職種6選

フリーターの正社員就職で大切な5つのポイント」でもご紹介したように、正社員を目指すフリーターは「未経験者歓迎」や「学歴不問」というワードに注目すると、採用の可能性がぐっと高まるでしょう。以下で、未経験者歓迎や学歴不問の多いおすすめの職種を6種ご紹介します。

1.事務職

事務職は、書類作成やデータの整理、電話・来客対応といった業務を行います。ルーティンワークが中心なので、未経験者歓迎や学歴不問の正社員求人が多く、フリーターも無理なく始めやすいでしょう。特に、パソコン操作が得意なフリーターの方は、PCスキルを評価してもらえる可能性があります。

フリーターから事務職を目指せるって本当?
事務職と一口にいっても、一般事務や営業事務、経理事務、医療事務などさまざまな種類があります。フリーターから正社員を目指しやすいのは一般事務。応募倍率は高めですが、年齢が若いうちは入社後の研修で必要なスキルを身につけられるため、ポテンシャル重視で採用してくれる可能性もあります。詳しくは、「未経験から事務職を目指して大丈夫?業務内容と求められるスキルをチェック」をご覧ください。

2.営業職

会社が提供する商品やサービスを売り込む営業職は、どの業界でも需要の高い職種です。コミュニケーション能力があれば無資格から正社員を目指せるため、未経験者歓迎や学歴不問が多い傾向にあります。なお、業務を行ううえで普通自動車免許が必要な正社員求人もあるので、事前に確認するようにしてください。

営業職はノルマがあって大変?
フリーターのなかには、「営業=ノルマがある」と思う方もいるかもしれませんが、それは新規開拓の営業である可能性が高いでしょう。既存客との取引やニーズ調査を行う「ルート営業」はルーティンワークの場合が多いので、社会人未経験から始めやすいといえます。ノルマのない営業職を知りたい方は、「営業ノルマがきつい?達成できない現状を打破する5つの方法」で紹介しています。

3.接客・販売スタッフ

接客・販売スタッフは、会社が提供する商品・サービスを提案するのが仕事です。正社員求人が多い職種としては、アパレルの販売員や飲食店・宿泊施設・ブライダル・テーマパークのスタッフなどが挙げられます。接客・販売に関する職種については、「接客業の種類を解説!必要なスキルや志望動機の書き方もご紹介」をチェックしてみてください。

接客・販売スタッフに求められるものは?
マナーや身だしなみといった接客に必要な最低限の能力は求められますが、未経験者歓迎や学歴不問の募集が多いでしょう。接客・販売スタッフは、どのスタッフも同じレベルの接客ができるよう、マニュアルや入職後の教育体制が整っているため、社会人経験のないフリーターも安心です。

4.ITエンジニア

SE(システムエンジニア)やPG(プログラマー)といったITエンジニアもフリーターが正社員を目指しやすい職種の一つ。IT業界は現在発展中で、さらなる事業・サービスの拡大も見込まれており、今後はITエンジニアが足りなくなるといわれています。IT業界の現状や職種については、「IT業界への就職が未経験におすすめな理由とは?業務内容も詳しく紹介!」を参考にしてください。

ITエンジニアを募集する求人の特徴は?
ITエンジニアの求人には、人材不足解消のために未経験者歓迎や学歴不問とするものが多いのが特徴。入社後にゼロからスキルを身につけられる教育体制が充実した企業が多いようです。フリーターから未経験で正社員になっても、経験を積みスキルを身につければ、ITエンジニアとして活躍していけるでしょう。

5.介護職

介護職は、高齢者の方が安心して生活できるよう、介護保険施設や老人ホームなどで、利用者の身の回りのお世話や食事の補助といったサービスを提供する職種です。高齢化の進む日本では、介護職の人手不足がたびたび社会問題になっており、幅広い人材を確保するため、未経験者歓迎や学歴不問とする介護施設が少なくありません。特に若い人材が不足しているため、フリーターのような若い人材は重宝されるでしょう。

介護業界に就職するメリットは?
介護業界は未経験者の正社員採用の間口が広いうえ、就職してからも働きながら資格取得を目指しやすいのがメリット。「介護職員初任者研修」や「実務者研修」といった資格を取得すれば、転職の際に有利になります。詳しくは、「高卒で介護職員に。その仕事内容は?」をご覧ください。

6.施工管理職

施工管理とは、主に建設工事現場の監督として、工事全体の管理を担う職種を指します。施工管理は図面の通りに建物を建設する仕事が多く、未経験者歓迎や学歴不問とする求人も多いようです。フリーターが未経験で正社員就職した場合は、現場の作業員としてスタート。国家資格の「施工管理技士」を取得すればキャリアアップも目指せるでしょう。

施工管理職の求人の特徴は?
施工管理職は、ビルやマンションの建設現場、公共事業など需要が幅広いため、採用募集人数も多い傾向にあります。「モノづくりに興味がある」「体力に自信がある」といったフリーターには、狙い目の職業といえるでしょう。施工管理の仕事について詳しく知りたい方は、「施工管理とはどのような仕事?つらいって本当?資格についても解説」をご覧ください。

フリーターは完成度の高い履歴書で正社員を目指そう!

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フリーターが正社員になるためには、履歴書の準備も欠かせません。正社員採用はアルバイト採用に比べて、マナーや就業意欲を重視する傾向にあります。以下で、フリーターならではの履歴書作成ポイントを確認しましょう。

入社後に活かせるフリーター経験は職歴欄に書く

履歴書の職歴欄には、正社員の職歴のみを書くのが基本です。しかし、学校を卒業してからずっとフリーターを続けている場合は、当然ながら職歴欄に書ける項目がありません。職歴欄に何も書かないと、卒業後に「空白期間」があるように見えてしまい、選考に不利になってしまうことも。就職後に活かせるアルバイト経験であれば、企業へのアピール材料になるため、積極的に書きましょう。

正社員経験があるなら前職の経歴を必ず書く

正社員としての経験があり、退社後にフリーターをしている方は、履歴書に前職の経歴を記載しましょう。前職の仕事内容が志望企業と関連するものであれば、どんな部署でどういったプロジェクトに参加していたのかなど、なるべく具体的に書くと効果的です。また、長い間空白期間があるとマイナス印象を与えかねないので、退社後アルバイトをしていた経験も併せて記載しておくのが無難でしょう。

履歴書作成・扱い方のマナーを守る

履歴書に少しでも不備があると、「正社員になる能力が備わっていない」「志望度が低い」とマイナス印象を与えかねません。以下のマナーを意識して、履歴書の完成度を高めましょう。

嘘は経歴詐称になるためNG
履歴書に嘘を書いてはいけません。もし採用担当者に「経歴詐称」と判断されれば、内定取り消しや懲戒解雇などのリスクがあるためです。「フリーター暦が長いと不利になりそう…」と架空の正社員歴を書きたくなるかもしれませんが、決して嘘は書かないでください。

修正液や修正テープを使用しない
履歴書は、フリーターから正社員になった後も保管される正式な文書です。正社員採用の場で、誤字脱字の目立つ履歴書を提出してしまうと、「仕事でもミスが多そう」という悪印象につながります。また、ミスを修正液や修正テープで消すのはマナー違反。間違えてしまったら、新しい用紙に一から書き直すのがマナーです。

企業名や住所は正式名称で書く
先述のとおり、履歴書は正社員として入社後も保管される大切な文書です。そのため、企業名や住所、資格名は略称を使用するのは避け、正式名称で書きましょう。

折り目や汚れを防ぐためクリアファイルに入れる
履歴書はクリアファイルに入れ、折り目や汚れのない綺麗な状態で提出しましょう。履歴書が汚れていると、それだけで志望度が低いと判断される可能性も。正社員採用では、フリーターの面接よりもしっかりしたビジネスマナーが必要です。

書類選考では履歴書のみであなたの人柄や適性が判断されます。少しでも好印象を与えられるよう、時間をかけてミスのない履歴書を完成させましょう。正社員就職における履歴書のマナーについて詳しく知りたいフリーターは、「履歴書を手渡しする際に封筒なしはOK?持参する場合のマナーを知ろう!」もチェックしてみてください。

正社員を目指すフリーターが志望動機を書く6つのコツ

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正社員採用の履歴書や面接で欠かせないのは志望動機でのアピールです。この項では、フリーターから正社員就職を実現させるために効果的な志望動機の作成ポイントをご紹介します。

1.「フリーターから正社員になりたい」はNG!

フリーターから正社員を志望する動機が、単純に「正社員になりたいから」というものでは採用担当者には響きません。「うちの会社じゃなくても良いのでは?」といったマイナスの印象を与えるため具体的な理由を述べましょう。

2.なぜその企業なのかをアピールする

志望動機には、「なぜ応募先企業でなければならないのか」を積極的に盛り込みましょう。
熱意をアピールするには、フリーターからその企業の正社員になりたいと考えた具体的なエピソードや、競合他社にはない魅力を伝えるのがポイント。採用担当者を納得させるような理由が必要になるので、企業研究を徹底して行うようにしてください。

3.フリーター経験をエピソードとして盛り込む

入社後に役立つスキルがある場合は、志望動機でフリーター経験をアピールするのも手です。たとえば、「バイトリーダーとしてスタッフの管理やシフト調整を行っていた」のようにアルバイトで培った経験やスキルを正社員の業務と結びつける形でアピールすれば、採用担当者が入社後の働く姿をイメージしやすくなります。

4.結論ファーストで伝わりやすい構成を意識する

志望動機は結論ファーストで分かりやすく伝えるよう意識しましょう。

1.結論

冒頭は結論から、「貴社(御社)を志望した理由は~」と、これからどういった話をするのかを伝えます。履歴書では「貴社」、面接では「御社」使いましょう。

2.根拠となるエピソード

次に、志望動機を根拠づけるためのエピソードを具体的に述べます。フリーター経験や友人の言葉など、その業界・企業への正社員就職を志すきっかけとなった出来事を自分の言葉で伝えましょう。

3.入社後に何がしたいか

最後に、正社員として入社後どのように活躍していきたいかを、志望動機と絡めて具体的に述べてください。「すぐに辞めてしまわないか」といったフリーターを採用する懸念点を払拭できるだけでなく、入社後の長期的な活躍をイメージしてもらいやすくなります。

5.NG志望動機に注意する

志望動機には、伝えるとマイナス印象を与える内容もあります。正社員就職を成功させたいフリーターは、特に以下の志望動機は避けるようにしてください。

・どの企業でもいえる志望動機
・根拠のない抽象的な志望動機
・待遇面や給与に関する志望動機

志望動機が漠然としていたり待遇面だったりすると、「もっと好条件の企業があれば辞めてしまうのでは」「自社の仕事内容や企業理念について興味がないのではないか」と悪印象を与えてしまいます。志望動機では待遇面の話は極力抑え、その企業ならではの魅力を伝えるよう意識しましょう。NG志望動機について詳しく知りたいフリーターは、「志望動機が合否を決める!効果的な面接対策の方法とは?」を参考にしてください。

6.例文を参考にオリジナルの志望動機を考えよう

志望動機が思いつかない…というフリーターは、例文を参考にしてみましょう。

【フリーターが正社員就職を目指す場合の志望動機例】
「私が御社を志望する理由は、御社の人と人とのつながりを大切にする社風に惹かれたからです。私は新卒の就職活動でやりたいことが見つからず、フリーターになりました。アルバイト先の喫茶店は、店長やそのご家族、常連のお客さまとの距離が近く、人とのつながりを実感するような居心地の良い場所でした。次第に、自分のやりたいことは心の通ったサービスだと思うようになり、フリーターから一歩前進することを決めました。御社の◯◯サービスでは、地域のお客さまとの距離が近く、手厚いサポートを提供できることが自分に合っていると思いました。入社後は営業職の一員として、人と人のつながりを大切にする御社の魅力を多くの人に知ってもらうため、尽力していきたいと考えています。」

志望動機は自分にしか書けないオリジナルの内容を考えましょう。正社員就職で役立つ志望動機の作り方は、「志望動機の作り方決定版!例文から作成のコツを掴もう」の記事も参考になります。

フリーターの正社員就職を成功に導く面接対策

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フリーターが正社員就職を成功させるには、面接対策を万全にしておくことも重要です。この項では、フリーターが押さえておきたい面接のポイントを解説します。

よくある質問には回答を用意しておく

正社員面接では、面接官の質問意図を理解して答えるのがポイントです。落ち着いて答えるためにも、面接でよく聞かれる質問はあらかじめ回答を用意しておきましょう。以下、フリーターの面接で定番の質問をまとめました。

なぜフリーターをしていたのですか
この質問には、候補者の人柄や就業意欲を図る意図があります。フリーターをしていた理由は、「夢や目標のため」「家庭の事情」「早期離職や就職活動の失敗」など正直に伝えてください。ネガティブな理由の場合は、フリーターから正社員を目指すに至った気持ちの変化を前向きに語ることで、好印象を与えられます。

【回答例】

「大学時代からミュージシャンとしてデビューすることを目指しており、正社員にならずフリーターになりました。音楽事務所のプロデューサーの方に目をかけてもらったのですが、3年を過ぎてもデビューすることは叶いませんでした。このまま続けてもデビューすることは難しいと思い、3年という区切りで正社員就職を決心するに至りました。現在は、自分の新たなキャリアを広げるため、御社の営業社員として活躍していきたいと思っております」

なぜ正社員になろうと思ったのですか
この質問には、フリーターから正社員になる覚悟があるかを確認する意図があります。たとえ、給与や待遇、周囲に友人と比較して焦りを感じたといった本音があっても、そのまま伝えるのは避けたほうが無難です。就業意欲をアピールするには、正社員になりたいと考えた具体的なエピソードやきっかけを述べ、説得力をもたせるのが効果的です。

【回答例】

「フリーターから正社員になることで、より自分が成長できると感じたからです。現在メーカー企業で事務のアルバイトをしていますが、正社員の方と比べて成長できるチャンスや責任の重さが明らかに違うと感じております。私も正社員になり、大きな裁量のなかで活き活きと活躍したいと強く思い、正社員就職を決意しました」

どんなアルバイトを経験しましたか
アルバイト経験を聞く意図は、「自社で活かせるスキル・能力が備わっているか」を確かめることです。回答する際は、アルバイト経験をそのまま伝えるのではなく、経験から得たスキルを正社員としてどう活かせるかを伝えましょう。フリーター経験で実際にあったエピソードを用いると、より入社後の活躍を想起してもらいやすくなります。

【回答例】

「大学卒業後はフリーターとして1年間、空港で土産菓子の試食販売をしていました。空港にはさまざまな国籍の方が訪れます。英語が堪能でない私でしたが、外国のお客さまの表情や身振り手振りから要望を察知し、簡単な英語で対応していました。必要なのは語学力ではなく相手に寄り添う気持ちだということを意識して仕事をしていたところ、上半期の売上1位を記録することができました。正社員として御社に入社後も、お客さまの気持ちに寄り添った接客を徹底し、売上に貢献していきたいと思っています」

自己PRをしてください
フリーターの正社員就職に関わらず、面接で頻出するのが自己PRに関する質問です。企業は応募者の自己PRを通し、「自分を客観視する力」「自社で働く適性」などをチェックしています。企業の求める人材と合致するような強み考え、好印象を与える自己PRにしましょう。

【回答例】

「私の強みは、コミュニケーションスキルです。学生時代から続けていた飲食店のアルバイトでは、持ち前の協調性を買われてアルバイトスタッフをまとめるバイトリーダーを任されていました。シフトを決めたり、接客研修を開いたりする際も、一人ひとりの意見をしっかり聞き、全員が納得する形で収めることができました。人と会話し、その人の潜在ニーズを引き出すことが得意なので、御社で正社員就職後は、営業としてこの能力を十分に発揮できるのではと思っています」

ほかにも、フリーターの正社員面接では、「最後に何か質問はありますか?」といった「逆質問」があります。逆質問の意図や答え方については、「最終面接の逆質問で好印象を与えるには」をご覧ください。

面接の流れやマナーを確認する

正社員の採用面接が初めてのフリーターは、当日に戸惑うことのないよう、流れを確認しておくと良いでしょう。

到着
面接会場へは、余裕を持って15~20分前を目安に到着するようにしましょう。正社員の採用面接において遅刻や無断キャンセルはマナー違反。どうしても遅刻しそうなときは、採用担当者に電話で遅刻する旨を伝えましょう。面接会場へ入る際は、スマートフォンの電源を切り、コートやマフラー、手袋などを外しておきます。

受付
正社員採用の面接受付は、5~10分前に済ませるのがマナーです。企業側にも準備があるため、程よいタイミングで受付をしてください。なお、受付時には「お世話になります。◯◯(名前)と申します。本日◯時からの面接で参りました。採用ご担当の◯◯様にお取次ぎいただけますでしょうか」と、感じ良く挨拶しましょう。

待機
フリーターに注意してほしいのは、待機中の姿勢です。受付が済んだら面接開始までの間、待合室や面接室の前で待機することになります。待機中はスマートフォンをいじったり音楽を聞いたりせず、すぐに移動できるよう静かに待ちましょう。正社員の採用面接では、つねに社会人としてふさわしい対応ができるかどうかチェックされています。

入室
別室で待機していた場合は、面接官に「どうぞ」と言われてから3回ノックし、「失礼します」と言って入室します。ドアを閉めたら面接官の方へ向いて一礼し、椅子の横に移動しましょう。その際、「◯◯(名前)です。本日はよろしくお願いいたします」と挨拶して再度お辞儀をしてください。「お掛けください」と促されたら「失礼します」と言って着席します。

退室
面接が終わったら、「本日はお忙しいなか、貴重なお時間をいただきありがとうございました」とお礼を述べましょう。退出する際は、面接官のほうに向き直って「失礼します」と一礼します。正社員面接では、入退室のマナーも採用を判断する重要なポイントです。面接の入退室のマナーに不安を感じるフリーターは、「面接の入室・退室マナーを守って好印象!就職活動を有利に進めよう」を参考に練習しましょう。

好印象を与える身だしなみを整えておく

正社員採用では、第一印象も合否を左右するといわれています。面接前は、身だしなみマナーもきちんと確認しましょう。

【フリーターが注意すべき身だしなみチェックリスト】
・面接にふさわしいスーツやオフィスカジュアルか
・服装は自分のサイズに合っているか
・服装にシワ、汚れなどの乱れがないか
・清潔感があり表情が隠れないヘアスタイルか
・男性はヒゲを剃ったか
・女性はナチュラルメイクになっているか
・華美なネイル、アクセサリーは控えたか
・香水やスタイリング剤に匂いがしないか
・TPOに合わせた小物(ネクタイやベルトなど)を選んだか

フリーターのときは、自由な髪色や服装でも面接を受けられたかもしれませんが、正社員の採用選考では、社会人としてふさわしい身だしなみを心掛けるのがマナーです。面接案内に記載がなくても、スーツやオフィスカジュアルを選び、派手な服装やカジュアル過ぎる格好は避けるのが常識なので念頭に置きましょう。特に、髪型や髪色は直前に変えるのは難しいので、数日前には落ち着いたヘアスタイルや髪色に戻しておくと安心です。

正社員採用に受からないフリーターにおすすめの対処法

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最後に、正社員就職がなかなかうまくいかないフリーターに向けて、おすすめの対処法をご紹介します。些細なことがきっかけで、就活がうまくいくこともあるので、あきらめずに挑戦しましょう。

不採用通知が続くことはよくある、気持ちの切り替えを

フリーターに比べて正社員の面接では採用ハードルが上がるため、不採用通知が届くこともあります。アルバイト採用で落とされた経験の少ない人は、不採用通知にショックを受けてしまうことも。しかし、正社員就職の面接では、不採用通知が続く人も多いです。決して自分だけではないので、気持ちを切り替えて前向きに行動するようにしてください。

失敗はそのままにせず、改善点や工夫点を探そう

正社員の面接がうまくいかないフリーターは、失敗をそのままにしている可能性があります。「志望動機を伝えたときに面接官の反応が微妙だった」「回答を用意していなかった質問に答えられなかった」といった失敗があれば、必ず振り返ってその改善点や工夫点を探しましょう。正しい言葉遣いが出来ていたか、姿勢や態度はどうだったかなど、改善できる点は意外とたくさんあります。自分では分からない場合もあるので、家族や友人といった第三者に見てもらうのがおすすめです。

就職・転職エージェントでプロのサポートを受ける

一人で正社員を目指すのは不安なフリーターは、就職・転職エージェントのサポートを受けてみるのも手です。就職・転職エージェントでは、求人紹介から内定までトータルサポートを行います。フリーター向けのエージェントを選び、未経験者歓迎求人や学歴不問の求人を紹介してもらいましょう。また、「書類選考で落ちてしまう」「面接がうまくいかない」といった悩みをアドバイザーに相談すれば、あなたにピッタリなアドバイスを提示してくれるはずです。

就職・転職エージェントのハタラクティブは、フリーターをはじめ、ニートや既卒、第二新卒といった若い人材向けに正社員就職を支援しています。若手に特化したサービスのため、フリーターにありがちな「正社員経験がなく経歴に自信がない」といったお悩みに寄り添ったサポートが可能です。また、ハタラクティブでは、専任のアドバイザーが登録後から正社員就職後のフォローまで担当するので、「人によってアドバイス内容が違う」といった戸惑いもありません。サービスはすべて無料。「まだ正社員に踏み出すか迷っている」というフリーターも、ぜひご相談ください。

フリーターから正社員を目指す方向けのQ&A

ここでは、フリーターから正社員を目指す際によくある質問に対してお答えします。

正社員以外の働き方を検討しようか迷っています

将来を考えれば、契約社員や派遣社員よりも正社員就職を目指すのがおすすめです。とはいえ、雇用形態によってメリット・デメリットが存在するため、一概に正社員が適しているとは言い切れません。いきなり正社員で働くことに自信のない方は、自分に合う働き方をよく検討したうえで、契約社員や派遣社員を選ぶのも良いでしょう。契約社員や派遣社員の特徴については、「派遣社員と契約社員の違いって?向き・不向きや切り替え時の注意点を紹介」もご確認ください。
 

高卒フリーターでも正社員になれますか?


高卒のフリーターでも、正社員を目指すことは可能です。ただし、正社員就職を目指すなら、人柄やポテンシャルを評価してもらえる10代、20代のうちに就活を進めるようにしましょう。年齢を重ねるにつれて、経験やスキルが重視されるため、就職の難易度が上がる恐れがあります。就活のプロの意見が知りたい方は、高卒フリーターの正社員就職についてアドバイザーが答える記事「高卒フリーターでも就職できる?」を参考にしてみてください。
 

正社員になるなら資格を取得した方が良いですか?

資格が必須でない限り、資格の取得よりも就職活動に専念したほうが良いでしょう。スキル不足を気にして資格の取得を優先してしまうと、難易度によっては数ヶ月~数年を要してしまう可能性があります。正社員就職は年齢が若いほうが有利なので、応募したい求人に必要な資格かどうか調べたうえで検討してください。正社員就職に役立つ資格が知りたい方は、「フリーターにおすすめの資格と取得時の注意点を解説!」をご覧ください。
 

就活がうまくいきません…何が悪いのでしょうか?

なかなか内定が出ない人には、企業研究・自己分析を行っていない、事前準備が足りていないなど、共通した特徴があります。また、面接が終わったあとに振り返りを行い、良かった点・悪かった点を洗い出しているかも明暗を分けるようです。どうしても正社員就職がうまくいかないなら、就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。専任のアドバイザーが、あなたと一緒に就活がうまくいかない原因とその対処法を見つけるお手伝いをいたします!

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