新卒と第二新卒の違いとは?就職難易度の差や転職のコツを解説

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この記事のまとめ

  • 新卒と第二新卒には、社会人経験の有無といった違いがある
  • 第二新卒とは、新卒入社から短い勤務期間で転職活動をしている人のこと
  • 第二新卒は新卒と違い社会人の基礎が身についているため、教育に掛かるコストを削減できる
  • 新卒と第二新卒では、企業が求める人材の特徴や面接の内容にも違いがある
  • 企業は第二新卒者に対して、社会人経験を活かした活躍や主体性を期待している

「新卒と第二新卒の違いが分からない」という方は多いのではないでしょうか。就活や転職活動を効率良く行うには、企業がそれぞれに求めていることを理解する必要があります。このコラムでは、新卒と第二新卒の違いに加えて、第二新卒が転職活動を行うメリット・デメリットなどをご紹介。転職・就職活動中の方は、ぜひ参考にしてみてください。

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新卒と第二新卒の違いとは?

新卒とは、来年度までに大学や専門学校などを卒業して就職する予定の学生を意味します。「新規卒業者」や「新規卒業」の略称で「新卒」と呼ばれることが多いようです。第二新卒とは、大学や専門学校などを卒業して新卒として就職したものの、短期間で転職活動をしている人のことを指します。第二新卒と見なされる勤務期間は明確には決まっていませんが、一般的には学校卒業後3年以内が目安です
第二新卒について詳しく知りたい方は、「第二新卒って誰のこと?転職に有利といわれる根拠とは?」もあわせてご覧ください。

新卒と第二新卒の年齢

新卒は、学校を卒業したあとすぐに新入社員として働く人が該当します。卒業時の年齢にもよりますが、一般的には大学新卒なら22歳でしょう。高校新卒だと18歳が多いようです。第二新卒に明確な定義はありませんが、前述したように新卒入社した会社で1〜3年働いている転職希望者のことを指します。22歳で新入社員として入社していれば、おおむね25歳くらいまでが該当するでしょう。

第二新卒になる理由はさまざまです。たとえば、就職先の倒産などの事情で新しい就職先を探さなければならない場合もあります。就職先での仕事内容が想像と違ったために転職するケースも少なくありません。第二新卒は社会人の基礎を身につけているため教育コストが掛からず、年齢が若いことから将来性も見込まれるため、積極的に採用を行っている企業は多いようです。ただし、企業が第二新卒に求めるものは、新卒に求めるものとは異なります。面接で質問される内容も新卒とは違うため、注意が必要です。

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新卒と第二新卒で期待される内容の違い

第二新卒は短いながらも社会人経験があります。そのため中途採用を行う企業は、第二新卒に基本的なビジネスマナーが身についている人材を期待していることが多いようです。新卒を雇った場合、ビジネスマナーを習得するまでは仕事を任せられないことも多いため、企業は第二新卒が即戦力になることにメリットを感じています。
また、多くの第二新卒者は前職で、新人研修や新人教育を受けているでしょう。研修を受けていれば、社会人としての基本的な知識やスキルは習得していると考えられます。特に、第二新卒を採用する企業が前職と同じ業界である場合は、その知識やスキルをそのまま活かせるでしょう。このことから、企業は中途採用で第二新卒の人材を確保することによって、新卒向けの研修時間やコストの削減を期待しているのです。

第二新卒に対して、仕事への主体性を求めている企業もあるようです。新卒は、周囲が一斉に就職活動を始めるため、流されて就職する場合も少なくありません。周囲に流されて就職した場合、仕事に対して受け身的なスタンスであることも多いでしょう。一方で、第二新卒の場合は、周囲とは関係なく、自分の考えに基づいて転職する人がほとんど。やりたい仕事に就くために転職するなど、強い熱意を持っている人も少なくありません。そのため、第二新卒者には受け身ではなく、主体的に仕事に取り組める人材であることを期待している企業が多い傾向にあります。

第二新卒採用と中途採用の違い

中途採用は、第二新卒採用より長い就業経験のある人材を採用することを指すのが一般的です。よって、中途採用のほうが社会人経験が豊富であると見られ、スキルや経験を求められる傾向にあるでしょう。中途採用の人材に求められるのは、応募先企業で補えていない業務を行える実践力や、中途採用者の新たな視点を増やして組織を改善することです。中途採用の面接対策については、「中途採用の面接では何に気をつけるべき?」をご参照ください。

第二新卒で転職活動をするメリットとデメリット

第二新卒は基本的なビジネスマナーや社会人の基礎が身についており、かつ年齢が若く柔軟性に富んでいる場合が多いことから、新しい環境に馴染みやすいのがメリット。未経験の業務に慣れるスピードも早く、対応力が高い点も特徴です。その一方、早期離職の経歴からネガティブな印象を抱かれたり、転職理由を深掘りされたりする可能性があるので、しっかり対策する必要があります。

メリット

第二新卒は、新卒とは異なり就業経験があります。社会人経験があることから、基本的なビジネスマナーや社会人の基礎が身についているのが特徴です。中途採用を行う会社は、欠員補充や増員のために募集をしている場合があります。その際、引継ぎなどにできるだけ時間を掛けずに短期間で戦力になってくれる人材を求めている場合が多いでしょう。そのため、教育コストが掛からない人材を確保したい企業からの評価を受けやすいのがメリットです。また、年齢の若さから物事に柔軟に対応できる点も、第二新卒として転職活動を行うメリット。業務経験は少なさが、むしろ「凝り固まった考えを持っていない」「新しいことを積極的に取り入れられる」と評価されたり、新しい環境や業務に慣れるスピードが早かったりするのは強みといえます。

デメリット

第二新卒として転職活動をする場合、新卒入社した会社を短期間で離職していることから、忍耐力のない人材と評価されることも考えられます。特に離職理由が曖昧だと、面接で深掘りされたときに回答に詰まってしまい、マイナス評価を受けることもあるようです

第二新卒と既卒はどちらが有利?

「既卒」とは、学校卒業後に正社員としての就業経験がない人を指すのが一般的です。第二新卒と既卒のどちらが就職で有利かは、企業の方針や採用条件などによっても変わってきます。しかし、第二新卒は、社会人経験があり基礎的なビジネスマナーが備わっている人材であると評価されやすいため、既卒よりも有利になる場合が多いようです。「新卒」「第二新卒」「既卒」の違いを詳しく知りたいという方は、「新卒とはいつまで?第二新卒や既卒との違いを解説」も、あわせてご覧ください。

新卒と第二新卒の面接での違い

第二新卒と新卒は面接で質問される内容が異なります。新卒の場合は採用前には具体的な配属先が決まっておらず、新人研修が終わるころに適性や各部署の状況などを考慮して、配属先を決めることが少なくありません。一方で、第二新卒の場合は、面接の段階から配属先の候補が決まっているケースが多いようです。そのため、前職での業務経験について詳しく質問されることも。新卒の場合は学生時代に関する質問が多いですが、第二新卒の場合は学生時代のことはあまり聞かれず、前職に対する質問が中心になります。
志望理由については、新卒・第二新卒ともに、面接の序盤に聞かれることが多いでしょう。第二新卒の場合は志望理由だけでなく、前職の退職理由も質問されると予想されるため、回答を準備しておくのがおすすめです。
また、第二新卒の面接については、「第二新卒が面接で見られるポイントやよくある質問は?」も参考にしてみてください。

第二新卒は新卒で応募できる?

第二新卒が新卒採用に応募して面接を受けることは問題ありません。近年、第二新卒を就活で新卒扱いとする企業は増えている傾向にあります。厚生労働省の「3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!~「青少年雇用機会確保指針」が改正されました~」によると、学校などを卒業したあと、少なくとも3年間は新卒として求人に応募できるようです。詳しくは「第二新卒は新卒扱いになるの?就活を成功させるための方法を徹底解説!」でも解説しているので、ぜひご一読ください。

参照元
厚生労働省
3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!

第二新卒から転職を成功させる4つの方法

第二新卒で転職を成功させる方法を4つ紹介します。それぞれ自分に合う方法を見つけて、工夫をしながら転職活動を進めていきましょう。

1.転職理由を明確にしておく

転職活動を行う理由は明確にしておいてください。転職をするということは、前職に対して何かしらの不満や課題を抱えているという場合が多いでしょう。具体的になぜ転職する必要があるのか説明できるようにしておくと、面接での質問にもしっかり回答できます。「なんとなく仕事に飽きたから」「周りで転職した人がいたから」といった理由ではなく、「前職では自分のキャリアプランが叶わないため」「よりスキルを向上させたいから」など前向きな理由を考えましょう

2.企業が採用したいタイミングで転職活動を始める

一般的に、3〜4月または9〜10月に求人が増えることが多いようです。しかし中途採用の場合、企業によって採用したいタイミングが異なるもの。中途採用は基本的に通年採用であると考え、興味のある求人があればすぐに動けるよう準備をしておくことをおすすめします。「転職する時期は何月が良い?おすすめや避けるべきタイミングを解説」のコラムでは、転職におすすめの時期を紹介しているので、こちらもご参照ください。

3.社会人経験を強みにする

第二新卒の強みとして、社会人経験を活かして活躍できることが挙げられます。新卒や既卒では主に入社意欲やポテンシャルで採用が決まるのに対し、第二新卒は身についているスキルや知識を評価されるケースも多いようです。前職での経験を効果的にアピールできれば、企業から即戦力で活躍できる人材として採用される可能性も高まるでしょう

4.主体的に行動する

第二新卒としての転職は、新卒のように「情報が一斉に公開される」「○月に面接が解禁される」など画一的ではありません。転職は基本的に通年採用なので、新卒のように「○月に企業情報が解禁」「○月に面接スタート」と決まっておらず、自分から求人情報を探す必要があります。第二新卒は新卒の就職活動と異なる点が非常に多いため、一人での転職活動に不安がある場合は、エージェントを活用してみるのも一つの手でしょう。

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