「第二新卒」の期間はいつまで?転職が有利になりやすい時期も解説

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この記事のまとめ

  • 「第二新卒はいつまで」という統一された定義はない
  • 第二新卒は「社会人経験3年以内」「20代」の転職者を指すことが多い
  • 第二新卒ならではの強みに注目し、積極的に採用する企業が増えてきている
  • 第二新卒が未経験からの転職を目指すなら、IT業界やメーカー業界などがおすすめ
  • 第二新卒の転職を成功させるためには、入念な自己分析や転職理由の深掘りが重要

新卒で入った会社を辞めて転職したいと考えているものの、「第二新卒とはいつまで?」「自分は第二新卒に当てはまる?」と疑問を抱えている方もいるでしょう。第二新卒に明確な定義はありませんが、社会人経験3年以内の転職者を指すのが一般的です。
このコラムでは、第二新卒の定義や考え方を解説します。第二新卒の転職が有利か不利かや、おすすめの転職時期なども紹介していますので、転職を検討中の方はぜひご一読ください。

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第二新卒に当てはまるのはいつまで?定義はある?

「第二新卒はいつまで」というような統一された定義はありません。とはいえ、多くの場合、第二新卒とは「大学や専門学校などを卒業して、一度就職したものの短期間で転職を希望する社会人」を指します。どういった場合に第二新卒となり得るのかを以下で把握しておきましょう。

社会人経験3年以内の転職者を指すことが多い

一般的には、新卒入社から数ヶ月~3年程度勤務した後に転職活動している人を「第二新卒」と呼びます。つまり、正社員としての社会人経験3年以内の転職者を指すことが多いでしょう。
ただし、社会人経験3年以内の条件に当てはまっていても、転職が2回目以降の場合は第二新卒と見なされないこともあります。

年齢にするといつからいつまで?

新卒入社して3年以内に転職活動する人を「第二新卒」と考えるのであれば、学校卒業の年齢に0~3年を足した年齢が該当します。たとえば、4年制の大学を22歳で卒業すると、第二新卒といえる年齢は22~25歳です。

院卒の場合の第二新卒とは?

満22歳で修士課程2年の大学院に入り、最短で卒業したときの年齢は24歳です。この場合、24~27歳程度を第二新卒と考えて良いでしょう。

ただし、企業によっては、学歴に関係なく、年齢で第二新卒の定義を定めているケースもあります。たとえば、「25歳まで」と定められていた場合、上記の条件に当てはまっていても、26歳以上だと第二新卒とは見なされない可能性もあるので注意してください。

「20代の若い人材」と広く定義される場合もある

基本的に「第二新卒」は大卒や院卒に対して使われる言葉なので、20代半ば~後半の人が該当するでしょう。
若い働き手を求める企業では、「第二新卒=20代」と幅広く捉え、第二新卒者を歓迎するような募集をかけることもあります。この場合、社会人経験3年以内かどうかはそれほど重視されないようです。

「職務経験あり」が基本だが企業によっては例外もある

前述したとおり、第二新卒は社会人経験3年以内を指すことが多いため、「職務経験あり」を前提にされるのが一般的といえます。ただし、企業によっては職務経験がなくても第二新卒と定義する場合もあるようです。「第二新卒」の対象範囲は、企業や人によって変わると認識しておきましょう。

第二新卒については、「第二新卒とはいつまでが対象?転職の場で評価される理由を解説!」もあわせてご参照ください。

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第二新卒との違いを知ろう!就活でよく使われる呼称

就職・転職活動の場では、第二新卒以外にも、「新卒」「既卒」「中途採用」などいろいろな呼称が用いられます。それぞれについて以下で解説するので、第二新卒との違いを理解しましょう。

「新卒」

「新卒」とは、大学や専門学校などを翌3月に卒業する学生のことです。一般的に、新卒は企業が設ける新卒採用枠での内定を目指して、在学中に就職活動を行います。第二新卒との違いは、正社員として就職した経験がないことです。
第二新卒と新卒の違いについて知りたい方は「新卒とはいつまで?卒業後3年以内ならOK?第二新卒や既卒との違いを解説」のコラムもご覧ください。

「既卒」

「既卒」とは、すでに学校を卒業していて、正社員として働いた経験がない人を指します。卒業後3年以内の人を「既卒」と呼ぶ場合が多いですが、いつまでが既卒かという明確な定義はありません。新卒と同じく、正社員経験がない点が第二新卒との違いです
既卒の方の就職活動については、「既卒と第二新卒の違いとは?どちらが有利?定義やメリット・デメリットを解説」をチェックしてみてください。

「中途採用」

「中途採用」は、正社員としての職務経験を持つ人材を対象に、企業が設ける採用枠の一つです。中途採用枠で入社した人を「中途採用者」と呼ぶ場合もあるでしょう。第二新卒も正社員としての社会人経験があるため中途採用の求人に応募できます。

ただし、一般的な「中途採用」では、即戦力になるような人材を確保したいと考える企業が多いようです。そのため、第二新卒をメインにした採用と比べて、経験やスキルを求められる傾向にあります。第二新卒が中途採用枠に応募する場合は、企業の採用ニーズをある程度把握しておくことも必要でしょう。
第二新卒の立ち位置については、「第二新卒は「新卒」・「中途」どっちなの?」でも詳しく解説しています。

「フリーター」

「フリーター」とは、パートやアルバイトなどの非正規社員として働く人を指すのが一般的です。厚生労働省の「平成16年雇用管理調査結果の概況(IV.フリーターについて)」によれば、学生や主婦を除いた15~34歳の若者(これまでアルバイト・パートを続けてきて、現時点では無業の人も含む)が該当します。
就活では、アルバイトやパートは職歴と見なされないことが多いため、フリーター経験しかない場合は、「正社員経験あり」が前提の第二新卒には当てはまらないでしょう。

ただし、前職を辞めてすぐに転職せず、アルバイトやパートをしている場合は、フリーターかつ第二新卒と見なされる場合があります。第二新卒がフリーターから再就職を目指すコツは、「第二新卒がフリーターをしながら就職する方法は?成功した人の体験談も紹介」をチェックしてみてください。

参照元
厚生労働省
―平成16年雇用管理調査結果の概況―

第二新卒としての転職は有利?それとも不利?

「第二新卒」というだけで、転職に有利になったり不利になったりすることは基本的にありません。ただし、新卒採用者や経験豊富な30代の中途採用者と比較すると、有利・不利と感じる面も出てくるでしょう。以下で詳しく解説します。

新卒者と比較した場合

第二新卒は、新卒者と比べて、新卒就活時の経験や反省を転職活動に活かせるのがメリットです。一度就職しているため、実体験をもとに自分の適性に合った転職先を考えることもできるでしょう。

一方、第二新卒の場合、新卒入社した会社を短期間で辞めたことがマイナスイメージに繋がる恐れがあります。また、大手企業では、将来の管理職候補といえる総合職を新卒採用でしか募集しないところも。そのため、第二新卒になると出世コースを狙うのは難しくなる可能性があるでしょう。

第二新卒として転職活動をすると、新卒者よりも自分に合った仕事に就ける可能性が高い点で有利といえます。しかし、短期間での離職にマイナスイメージを抱かれやすい点や新卒採用を重視する企業で評価されにくい点では不利といえるでしょう。

30代の中途採用者と比較した場合

30代の中途採用者と比較して、20代の第二新卒者はポテンシャル採用が見込めるのがメリットです。20代で初めての転職であれば、特定企業の色に染まりきっていないと判断し、柔軟性や成長性に期待する企業が多いでしょう。そのため、未経験の業界や職種への転職もしやすい傾向にあります。

一方で、経験豊富な30代の中途採用者と比べて、20代の第二新卒者の経験不足は否めません。また、第二新卒は前職を短期間で辞めていることから、1つの業界や現場で経験を積んできた30代の中途採用者よりも企業に早期離職を懸念されやすいデメリットもあるでしょう。

第二新卒は30代の中途採用者よりも、異業界・異業種にチャレンジしやすい点で有利です。ただし、第二新卒が「即戦力」を求める企業に応募した場合、経験豊富な中途採用者がライバルになれば経験不足と評価されやすく、不利になる可能性が高いでしょう。
第二新卒だと転職で不利になるのでは…と不安な方は、「第二新卒の転職は有利?不利?新卒や中途に引けをとらないアピール方法とは」で転職を有利に進めるためのコツをご確認ください。

第二新卒での転職を前向きに検討しても良い人の特徴

第二新卒として転職したいという気持ちがあるものの、「もう少し経験を積んだほうが良いのでは」「転職したら後悔するかも…」と迷っている方も多いでしょう。

以下では、第二新卒での転職を前向きに検討しても良い人の主な特徴を挙げました。転職すべきかどうか悩んでいる方は、参考にしてみてください。

新卒入社時とは別の業界や職種に挑戦したい

「新卒入社時とは異なる業界や職種に挑戦したい」という思いが強ければ、転職を検討してみても良いでしょう。新卒入社した会社で実際に働いてみたことで、より関心が持てる分野や自分に向いている業務に気づける場合もあります。今の会社で自分に合った仕事に携わるのが難しいなら、転職も一つの選択肢です。

明確な転職後のビジョンがある

「転職後のビジョン」を明確に描ける人も、前向きに転職を検討してみると良いでしょう。「なぜ転職したいのか」「転職することで何を実現したいのか」をもとに応募先を選べば、転職して後悔するリスクを減らせます

反対に、転職後のビジョンが描けていない場合、次の職場でも同じような問題を抱えて転職を繰り返すリスクが増すので注意しましょう。
転職すべきかどうか悩んでいる第二新卒の方は、「転職する時期は社会人何年目がベスト?判断するポイントを解説」もあわせてご覧ください。

世間的に「転職=前向きな行動」と考える傾向にある

昨今は、「転職=前向きな行動」と考える風潮が見られます。経済の低迷による人員整理や成果主義の企業が増えたことなどで、従来の終身雇用という意識は薄れつつあるようです。また、働き方が多様化し、転職で自分の理想を叶えようとする人も増えています。
転職をポジティブに捉える人や企業も少なくないため、自分にとって必要と思えるなら前向きな気持ちで転職活動に取り組みましょう。

第二新卒を積極採用する企業は多い?

第二新卒を積極的に採用する企業は多い傾向にあります。第二新卒は社会人経験があるため、新卒やフリーターに比べて育成コストが低くなるのが一般的。また、最初の会社を退職した経験から、自己分析やキャリアビジョンをしっかり持っている、年齢が若いので柔軟性があるといった点が、企業から評価される理由のようです。

第二新卒が転職市場で求められるようになった背景

第二新卒が転職市場で求められるようになった背景として、新卒者の早期離職や要員計画の遂行などが考えられます。
厚生労働省の報道発表資料によると、新規学卒就職者の就職後3年以内の離職率は、高卒者で37.0%、大卒者で32.3%でした。数年で離職する新卒就職者が一定数存在していることが分かります。

退職者が出れば、企業は空きを埋めるために新たな人材を探さなければなりません。新卒と同じように若い働き手としての将来性が見込め、かつ社会人経験を持っている「第二新卒」は、企業にとって採用メリットが多い人材といえます。会社がもともと想定していた人員を満たすためにも、第二新卒に注目する企業が増えたと推測できるでしょう。

参照元
厚生労働省
新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)を公表します

第二新卒を採用する企業側のメリット

第二新卒を採用する企業側のメリットの一つは、育成コストを抑えられることです。多くの企業では、新卒を採用した際に基本的なビジネススキルに関する研修を行っています。一方、第二新卒は社会人経験があるため、基本的なビジネススキルを身につけている場合が多く、採用後の研修を最低限で済ませられることが期待できるでしょう。

また、第二新卒の場合、前職の経験から「次こそは長く働きたい」という希望を持っている人が多い点も採用メリットとして挙げられます。実際に働いた経験から、より自分の適性や理想に合った企業も選べる可能性が高いため、会社とのミスマッチで早期離職するリスクも少ないといえるでしょう。
第二新卒が採用されるには?効果的な転職方法や企業側の視点を解説!」でも、企業から見た第二新卒の採用メリットを解説していますので、チェックしてみてください。

企業によっては「第二新卒」に懸念を抱く場合も

第二新卒は、最初の就職先を3年程度の短期間で退職しているため、応募先の企業によっては「また短期間で辞めてしまうのでは」という懸念を抱かれることがあるでしょう。企業はできるだけ長く勤務してくれる人材を採用したいと考えるもの。第二新卒として転職活動をするのであれば、採用担当者の懸念を払拭するような転職理由を伝える必要があります。

第二新卒で未経験からの転職に向いている業界・企業

第二新卒として未経験からの転職を成功させるには、積極的に採用活動を行っている業界や企業に狙いを定めてみるのが良いでしょう。以下の業界・企業では、若手確保のため、第二新卒の採用も積極的に行っているようです。

第二新卒で未経験からの転職に向いている業界・企業

  • IT業界
  • メーカー業界(製造業)
  • 外資系企業

上記に挙げた3つは、若い感性を活かしやすく、今後の成長が見込まれる業界・企業といえるでしょう。変化が激しい傾向もあり、年齢が若い第二新卒ならではの柔軟性も高く評価される傾向にあります。

IT業界

昨今の発展がめざましいIT業界は、需要の急激な伸びに対して供給が追いついていない状況です。未経験者を採用して人材の育成を積極的に行おうとする企業もあるため、第二新卒者が挑戦しやすい業界の一つといえるでしょう

特に、プログラマーやシステムエンジニアといったIT関連の専門職の需要は今後も高まっていくと考えられ、人材不足が懸念されています。基礎的なITの知識やプログラミングスキルがあると、転職活動でのアピール材料になるでしょう。
IT業界については、「IT業界は未経験者も挑戦できる?おすすめな職種と転職成功のコツをご紹介」もぜひご覧ください。

メーカー業界(製造業)

メーカー業界(製造業)は、主に「製品」を製造する業界を指します。製品の種類は、食品や素材、自動車、洋服などさまざまです。大手のメーカー企業に就職すれば、安定した雇用や待遇が見込めるでしょう。

メーカー業界には、製品の組立・加工・点検の製造に直接関わる仕事のほか、マーケティング職、営業職、研究開発職など多様な職種があります。
製品の製造工程に直接関わる仕事の場合、経験や資格を問わない求人が多く、未経験者も転職しやすいでしょう。また、前職の経験やスキル次第では、第二新卒として製品のプロモーションや開発過程に携わる職種にも挑戦可能といえます。
メーカー業界については、「メーカーとは?どんな業種がある?主な仕事内容や転職を成功させるコツを紹介!」もぜひチェックしてみてください。

外資系企業

外資系企業とは、外国企業や外国の投資家から一定以上の出資を得て成り立っている企業のことです。外資系企業は成果主義の場合が多く、経歴や年齢よりも、本人の意欲や実力が評価される傾向にあります。そのため、社会人経験が浅い第二新卒も、未経験から転職できる可能性が高いでしょう。

外資系企業では主体性やチャレンジ精神などが求められることが多いため、転職活動ではキャリアビジョンや自分の考えをしっかりと答えられるように準備しておくことが重要です。また、職種や企業によるものの、一定の英語スキルが問われる可能性があります。
外資系企業については、「外資系企業とは?定義と向いている人の特徴」もご確認ください。

上記のほか、未経験からの転職を検討しているなら「未経験での転職におすすめの業界は?成功のコツや内定を得やすい職種も解説」のコラムもおすすめです。

第二新卒から公務員に転職することも可能

第二新卒から公務員への転職を希望することも可能です。ただし、国家公務員、地方公務員ともに、採用試験の上限年齢が定められています。30歳前後が上限になっている場合が多いですが、自治体によって異なるため事前に確認が必要です。
公務員を目指すのであれば、選択の幅が広い20代のうちに行動を起こし、できるだけ早く公務員試験対策をスタートしましょう。

転職活動がうまくいかない第二新卒の共通点は?

「第二新卒という立場を活かして転職したい」と思ったものの、なかなか就活がうまく進まない状況に陥り悩んでいる方もいるでしょう。以下では、転職活動が失敗に繋がりやすい主なポイントを紹介します。

「転職理由」が漠然としている

「現状に不満はないけど、なんとなく仕事を変えたい」「今よりも良いところがあれば転職したい」など、漠然とした気持ちで転職活動を行っている場合、応募先企業とのミスマッチを引き起こしたり、面接で説得力のあるアピールができなかったりする可能性があります

転職活動では、自分がなぜ転職したいと思ったのか、どの部分を改善したいのかといった部分を明確にしておきましょう。転職先への条件や理想を自分の中で具体化し、それに沿って行動することが大切です。

業界や職種へのこだわりが強過ぎる

特定の業界や職種にこだわり過ぎて視野が狭まっている場合、なかなか転職先が決まらないことがあるようです。
たとえば、「絶対に企画の仕事がしたい」といった考えで仕事を探すと転職先が限られてしまい、未経験からの転職が難しくなる可能性があるでしょう。

転職活動が思うようにいかないときは、「将来的には企画もできる仕事」「企画に近い業務も含まれた仕事」のように、視野を広げて求人を探してみることをおすすめします。

転職先への理想が高過ぎる

転職先に求める理想が高過ぎても、転職活動がうまくいかない場合があります。「残業が少なくて休みが多いほうが良い」「給与が高くて福利厚生が充実していてほしい」「やりがいのある仕事がしたい」といった希望がすべて叶うような職場を探すのは容易ではありません。そのため、転職先に求める条件の優先度をある程度決めておくと良いでしょう

たとえば、「プライベートの時間を大切にしたい」という希望が最優先事項の場合、「残業時間が少ない」「年間休日が多い」という求人を探しつつも、給与については妥協する…というように、譲れないポイントと妥協できるポイントをはっきりさせておくことが大切です。
転職活動がなかなかうまくいかないと悩んでいる第二新卒の方は、「第二新卒が転職に失敗しやすい5つの理由は?成功するポイントについても解説」もぜチェックしてみてください。

第二新卒が転職を成功させるために実践したい3つの準備

第二新卒が転職を成功させるためには、しっかりと準備することが大切です。転職活動をするにあたって実践すると良い3つのポイントを以下で紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

第二新卒が転職を成功させるために実践したい準備

  • 入念な自己分析
  • 「転職理由」の深掘り
  • 魅力的な応募書類作り

1.入念な自己分析

第二新卒の方は、実際に社会で働いた経験を振り返り、入念な自己分析を行いましょう。
転職活動では、一定の社会人経験がある第二新卒だからこそ、新卒よりも具体的なキャリアビジョンを求められます。面接でも、今後のキャリアについてどう考えているのか、意見を求められる場面が増えるでしょう。

面接で自分の考えをしっかりと伝えられれば、第二新卒ならではの強みをより効果的にアピールできます。将来的にどのような働き方をしたいのか、その理想を実現するためにどのようなキャリアが必要なのかなど、自身の考えを見つめ直してみてください。

適職診断を活用するのも一つの方法

自己分析をする際は、適職診断を活用するのも一つの方法です。適職診断とは、複数の質問への回答結果をもとに適職を判定してくれるツールのこと。自分の適職を考えるうえでの参考材料として利用してみると良いでしょう。
転職エージェントのハタラクティブでも、無料の適職診断をご用意しています。このコラムの冒頭に所要時間1分程度で簡単に行える適職診断があるので、ぜひ試してみてください。

2.「転職理由」の深掘り

第二新卒の転職活動では、転職理由の深掘りも重要です。
転職市場において魅力的な人材として注目されがちな第二新卒ですが、企業によっては「またすぐに離職するのでは」と懸念を抱かれる場合も。企業の懸念を払拭するには、前向きで説得力のある転職理由を伝える必要があります。実際にはネガティブな理由で退職した方も、自身の思いを見つめ直し、伝え方を工夫してみましょう。

たとえば、「人間関係が悪く、仕事内容にも不満があった」という転職理由の場合、突き詰めれば「周りと連携し、チームワークを活かして仕事がしたい」「○○の仕事に対してさらに集中して取り組み、スキルアップを図りたい」など、ポジティブな内容に言い換えられる可能性があります。
第二新卒の転職理由はどう伝える?ネガティブな印象を与えない例文も紹介」では転職理由の例文も紹介していますので、ぜひご参照ください。

3.魅力的な応募書類作り

第二新卒の方の中には、応募書類の作成に苦戦する人もいるでしょう。特に職務経歴書については、「社会人経験が浅いため、何をどうアピールすれば良いのか分からない…」と悩む方も多いようです。まずは、下記を参考に、これまでにやってきたことを書き出してみましょう。

  • ・成果を出した仕事
  • ・研修期間に行ったこと
  • ・周りの人から褒められたこと
  • ・仕事を通じて学んだこと
  • ・自分が主体的に取り組んだこと

上記のような情報をさらに深掘りして、自己アピールに繋げてみてください。自分らしさを伝えられる、魅力的な職務経歴書を目指しましょう。

第二新卒が面接で聞かれやすい質問とは?

第二新卒の面接では、新卒就活とは異なる視点での質問が多くなります。面接で戸惑わないよう、事前準備を整えておきましょう。具体的な質問の例は、以下のとおりです。

  • ・なぜ新卒で入社した会社を短期間で退職したのか?
  • ・前職とは全く異なる分野に挑戦してもらうことになるが大丈夫か?
  • ・仕事に対してどのような考えを持っているか?
  • ・転職前の仕事で最も辛かったのはどのような仕事か?
  • ・前職で学んだことや身についたことはあるか?

「転職前の仕事について聞かれると答えにくい…」と感じる方もいるかもしれませんが、第二新卒にとって前職での経験はアピールするべきポイントの一つ。「第二新卒が面接で見られるポイントやよくある質問は?」を参考に、正直な回答に努めつつ、できるだけポジティブな印象に繋がるような伝え方を練習しておきましょう。

自分の熱意やポテンシャルをうまく伝えよう

面接では、自分の熱意やポテンシャルを積極的に伝えることが重要です。前述したように、第二新卒は新卒で就職した会社を早期に辞めているため、企業から「採用してもまたすぐ辞めてしまうのでは?」と不安視されやすいといえます。目的を持った転職であることを伝えたうえで、貢献意欲や入社後のビジョンを示し、採用担当者にポジティブな印象を与えられるようにしましょう

第二新卒におすすめの転職時期

第二新卒におすすめの転職時期として、「1月~3月ごろ」と「7月~9月ごろ」が挙げられます。以下で詳しく解説するので、転職のタイミングを考える際の参考にしてみてください。

4月入社を見込める1月~3月ごろ

年度末にあたる3月は退職者が増える時期といえます。それに伴い企業の採用活動も活発になるでしょう。また、4月に入社する新卒者と一緒に研修が行えるよう、第二新卒の募集を行う企業も増える傾向にあるようです。
そのため、4月入社を想定した企業の採用活動に合わせて、1月ごろから転職活動を本格化させるのがおすすめ。3月中には内定をもらうことを目標に、計画的に転職活動を進めましょう。

10月入社を見込める7月~9月ごろ

7月~9月は、6月にボーナスをもらったのを区切りに退職する人が多い傾向です。また、下半期に突入する10月に向けて人事異動や人員調整が行われる時期ともいえます。年度の中間にあたるため、第二新卒も対象となる「中途採用」の求人募集が増える可能性が高いでしょう。10月入社を目指して7月ごろから転職活動を始めれば、スムーズな転職が期待できます
転職のタイミングで悩んでいるなら、「新卒入社後の転職におすすめのタイミングは?在職期間別にコツを紹介」のコラムもぜひご覧ください。

転職活動スタートから離職までの期間は?

厚生労働省の「令和2年転職者実態調査の概況(20p)」によれば、転勤活動を始めてから離職するまでの期間は、「1ヶ月以上3ヶ月未満」が最も多い割合となっています。また、第二新卒が該当する20代を見ても、「1ヶ月以上3ヶ月未満」と答えた人の割合は、20~24歳で37.4%、25~29歳で29.6%と1位でした。

在職中に転職先が決まらなかった場合、離職後も転職活動を続けなくてはなりません。転職するまでには短くても3ヶ月程度は掛かるものと考え、余裕を持って転職活動のスケジュールを組みましょう。

参照元
厚生労働省
令和2年転職者実態調査の概況

第二新卒が転職先を探すためにすぐできる行動

第二新卒として転職することを決めたら、求人情報を集めましょう。幅広く転職先を探すためには、求人情報の入手経路を複数持っておくのがおすすめです。

以下では、第二新卒がすぐできる転職先探しの方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

企業のWebサイトで採用情報をチェックする

企業のWebサイトには採用情報が掲載されていることが多いため、気になる企業があればチェックしましょう。企業によっては自社サイトでしか求人を行っていない場合もあります

また、企業の理念や事業内容といった情報もあわせて確認しておくと、転職活動に活かせるのでおすすめです。採用情報は随時更新される可能性を考慮し、定期的にチェックするようにしましょう。

転職サイトの求人情報をチェックする

転職先を探す際は、転職サイト(求人サイト)も利用すると良いでしょう。転職サイトとは、求人情報を提供しているWebサイトのこと。希望条件を選択することでマッチする求人を検索でき、インターネットが繋がっていれば、パソコンやスマホでいつでもどこでも求人を探せるので便利です

ただし、求人への応募や面接日程の調整といった段取りは、すべて自分で行う必要があります。「自分のペースで転職活動を進めたい」という第二新卒の方に向いているでしょう。

就職・転職エージェントに登録する

第二新卒の方は、就職・転職エージェントにも登録しておくと、よりスムーズに転職できる可能性が高まります。就職・転職エージェントは民間の就職支援サービスで、専任のアドバイザーがキャリアカウンセリングを行ったうえで、希望条件だけでなく、適性や職歴も踏まえた、おすすめの求人を紹介してくれます
また、応募書類の作成や面接対策のアドバイス、企業とのやり取り代行といったサービスもあり、一人での転職活動に自信がない方も安心です。

就職・転職エージェントによってサービスの対象者や内容は異なります。第二新卒の方は、20代や社会人経験が浅い方の就職・転職支援に力を入れているエージェントを選んで利用すると良いでしょう。エージェントの選び方については、「第二新卒は転職エージェントを使って転職するべき?おすすめの選び方を解説」を参考にしてみてください。

第二新卒がいつまでか気になるなら早めに動き出そう

転職を考えており、第二新卒がいつまでか気になっている方は、できるだけ早めに行動を起こしましょう。特に、未経験の仕事や業界への転職を検討している場合、第二新卒のうちに挑戦するのがおすすめです。
このコラムで説明してきたように、第二新卒は吸収力や柔軟性に富んでいると判断されやすく、長期的な雇用が期待できる人材として企業から評価されやすい傾向にあります。そのため、しっかりと選考対策を行い、面接で自身の熱意を伝えれば、未経験から採用される可能性は十分にあるといえるでしょう。

初めての転職活動で何から始めて良いのか分からない、なかなか内定が獲得できない…そのようなお悩みを抱えている方は、転職活動のプロに相談しながら転職を進めるのがおすすめです。
就職・転職エージェントのハタラクティブは、若年層に特化した転職支援サービス。第二新卒を歓迎している求人も数多く取りそろえています。キャリアアドバイザーが一人ひとりのご希望や状況に沿った提案をいたしますので、転職をお考えの方はぜひご相談ください。

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  • 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
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