「第二新卒」の期間はいつまで?既卒との違いや転職成功のコツを解説

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この記事のまとめ

  • 「第二新卒がいつまでなのか?」という問いに、明確な答えはない
  • 「社会に出てから3年以内」という定義で、第二新卒かどうかを定める企業が多い
  • 第二新卒ならではのメリットに注目し、積極的に採用する企業が増えてきている
  • IT業界やWeb業界は、特に第二新卒の採用に積極的
  • 第二新卒の転職を成功させるためには、入念な自己分析や転職理由の深掘りが必要

新卒で入った会社に不満がある場合、積極的に検討したいのが、第二新卒での転職活動です。とはいえ、「第二新卒とはいつまでなのだろうか?」と、不安を抱えてしまう可能性も。第二新卒の定義や既卒との違いを知り、自信を持って転職活動をスタートしましょう。このコラムでは、第二新卒に関する基礎知識から、企業側の採用メリット、転職成功のコツまでを幅広く解説。具体的な行動を開始する前に、ぜひ目を通してみてください。

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いつまでが第二新卒なの?既卒との違いは?

第二新卒とは「大学や専門学校などを卒業して、一度就職したものの短期間で転職を希望する社会人』を指します。明確な定義はないものの、新卒入社で2~3年勤務した後に転職活動をしている人を「第二新卒」と呼ぶのが一般的。また、基本的には大卒や院卒に対して使われる言葉なので、20代半ば~後半の人が該当するでしょう。

社会人経験が3年以内であったとしても、転職回数が1回以上ある場合には第二新卒ではなく、よほど短い在籍期間でない限りは、『社会人経験3年以内で20代の1回目の転職』というのが、第二新卒と呼ばれる基本的な条件となります。
また、学校を卒業したけれど、就職先が見つからずに数年経過してしまったというような人は第二新卒には該当しません。その場合は第二新卒ではなく「既卒』という呼ばれ方をします。

院卒の場合の第二新卒とは?

大学院(修士)卒の場合、学校を卒業するのは24歳~25歳です。このため、27歳程度までを第二新卒と考えて良いでしょう。
ただし、企業によっては、学歴に関係なく「25歳まで」など、年齢によって第二新卒の定義を定めているケースも。この場合、上記の条件に当てはまっていても、第二新卒とは判断されない可能性もあるので注意してください。

第二新卒と新卒の違いについて知りたい方は「新卒とはいつまで?第二新卒や既卒との違いを解説」のコラムもご覧ください。新卒について詳しく解説しています。

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第二新卒が企業に歓迎される理由

第二新卒は社会人経験があるため、新卒やフリーターに比べて育成コストが低くなるのが一般的。また、最初の会社を退職した経験から、自己分析やキャリアビジョンをしっかり持っている、年齢が若いので柔軟性があるといった点が、企業から評価される理由のようです。

第二新卒を採用するメリット

まず、多くの第二新卒には社会人としての最低限のマナーが身についています。
ほとんどの企業では新卒を採用した際に、基本的なビジネススキルに関する研修を行っています。第二新卒の場合はその研修内容をほとんど身につけた状態で採用することができるため、採用後の研修を最低限で済ませることができるというのがメリットと言えるでしょう。

次に、第二新卒の場合、次こそは長く働きたいという希望を持っている人が多いという点がメリットとして挙げられます。転職の理由は人それぞれなので一概には言えませんが、企業側は「短期間で離職したからこそ、うちでは長く働いてくれるのではないか」と期待している傾向があります。
また、『経験の少なさ』という点もメリットととらえられるのが第二新卒の特徴といえるでしょう。
社会人経験が長くなればなるほど、自分自身の考えや、在籍していた会社のやり方に固執してしまう人も多くなります。そのため、偏った常識などが身についていない第二新卒は、入社後に自社のルールや雰囲気にすぐに慣れてくれるのではないかと考えられているのです。

第二新卒採用にはデメリットもある

第二新卒を採用するにあたり、大きなデメリットになるのが「また短期間で辞めてしまうのでは」という懸念です。最初の就職先を3年以内と短期間で退職しているため、特に年齢の高い人や老舗、堅めの企業からはマイナスイメージを抱かれることも。
また、転職者として中途採用枠になるため、より経験のある人やスキルを持った人がライバルになります。即戦力や経験を求める企業だと採用が難しくなることも予測しておきましょう。
第二新卒の魅力については、「第二新卒はなぜ積極採用される?その人気の秘密とは」でも詳しく解説しています。併せてご覧ください。

第二新卒の採用に積極的な3つの業界

第二新卒として転職を成功させるためには、積極的に採用活動を行っている業界を狙ってみてはいかがでしょうか。以下の3つの業界では、若手確保のため、第二新卒の採用も積極的に行っています。

・IT業界
・Web業界
・人材業界

これら3つは、若い感性を活かしやすく、今後の成長が見込まれる業界といえるでしょう。変化が激しい業界でもあり、第二新卒ならではの柔軟性も高く評価されがちです。

また、第二新卒であれば、公務員への転職を希望することも可能です。国家公務員、地方公務員ともに、採用試験の上限年齢の目安は29歳~30歳。30歳以上でも公務員を目指すこと自体は可能ですが、難易度が急上昇します。20代のうちに目指す方が、合格しやすいでしょう。
第二新卒で公務員を目指す場合、通常の転職活動とはまったく異なる準備が求められます。安定した仕事を求める場合、できるだけ早く、公務員試験対策をスタートしましょう。

未経験の仕事に挑戦するなら第二新卒のうちに

未経験の仕事や業界への転職を検討している場合も、第二新卒のうちに挑戦するのがおすすめです。未経験ということは、入社してから知識やスキルを身に付けるということ。吸収力や柔軟性に富んでおり、長期的な雇用が期待できる人材が採用されやすい傾向なので、早めに行動を起こしましょう。
未経験からの転職を検討しているなら「未経験でも転職しやすい業界はある?おすすめの職種や企業選びをご紹介!」もおすすめです。

転職活動がうまくいかない第二新卒の共通点は?

第二新卒という立場を活かして転職したい!と思ったものの、なかなかうまく進まない…そんな状況に陥ってしまうのには、どんな理由があるのでしょうか。いくつか失敗につながりやすいポイントを紹介します。

業界や職種へのこだわりが強過ぎる

特定の業界や職種にこだわり過ぎて視野が狭まっている場合、なかなか転職先が決まらない…ということになりがちなようです。
たとえば、「絶対に企画の仕事がしたい」というような考えでは、未経験からの転職は難しいでしょう。「将来的には企画もできる仕事」「企画に近い業務も含まれた仕事」のように、視野を広げて求人を探してみることで内定獲得が近づくのではないでしょうか。

真剣に転職を考えていない

「今よりも良いところがあれば転職したいな…」という漠然とした気持ちで転職活動を行っている場合、実際に行動に移すのは難しいでしょう。
転職先への条件や理想を自分の中で具体的に形にし、それに沿って行動することが大切です。自分がなぜ転職したいと思ったのか、どの部分を改善したいのかという部分を明確にしておきましょう。

転職先への理想が高過ぎる

「残業が少なくて休みが多いほうが良い」「給与が高くて福利厚生が充実していてほしい」「やりがいのある仕事がしたい」…仕事への理想は人それぞれですが、それらの希望がすべて叶うような働き方はなかなか実現できるものではありません。どこかしら妥協する必要は出てくるものです。
たとえば、「プライベートの時間を大切にしたい」という希望が一番の優先事項である場合、「残業時間が少ない」「年間休日が多い」という求人を探しつつも、給与については妥協する…というように、譲れないポイントと妥協できるポイントをはっきりさせておくことが大切です。

以上が、転職活動がうまく進まない第二新卒の特徴です。自分にも当てはまる部分があったという方は、注意して改善してみてはいかがでしょうか。
転職のタイミングで悩んでいるなら、「新卒入社後の転職…おすすめの時期と注意点は?在職期間別にコツをご紹介」のコラムが参考になります。ぜひ目を通してみてください。

第二新卒が転職を成功させるために実践したい3つの準備

第二新卒が転職を成功させるためには、しっかりと準備することが大切です。3つのポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

入念な自己分析

一定の社会人経験がある第二新卒だからこそ、新卒よりも具体的なキャリアビジョンを求められます。面接でも、今後のキャリアについてどう考えているのか、意見を求められる場面が増えるでしょう。自分の考えをしっかりと伝えられれば、第二新卒ならではの強みを、より効果的にアピールできます。
実際に社会で働いた経験があるからこそ、新卒の就活時よりも、深い自己分析ができるはずです。将来的にどのような働き方をしたいのか、そのためにはどのようなキャリアが必要なのかなど、自身の考えを見つめ直してみてください。

転職理由の深掘り

転職市場において、魅力的な人材として注目されがちな第二新卒ですが、前項で述べたようにデメリットもあります。特に多いのが「またすぐに離職するのでは」という短期離職への懸念。これを払しょくするためには、転職理由をできるだけ前向きに伝える工夫が大切。実際には、ネガティブな理由で前職を退職する方もいるでしょう。しかし、自身の思いを見つめ直し、伝え方にも工夫することで、印象は大きく変えられるはずです。
「人間関係が悪く、仕事内容も思っていたのと違っていた」という転職理由も、「周りと連携し、チームワークを活かして仕事がしたい」「○○の仕事に対してさらに集中して取り組み、スキルアップを図りたい」などと伝えることで、ポジティブな印象につながります。

魅力的な応募書類作り

第二新卒の転職活動で、苦戦しがちな応募書類。特に職務経歴書については、「社会人経験が浅いため、何をどうアピールすれば良いのか分からない…」と悩む方も多いのではないでしょうか。
まずは、これまでやってきたことを書き出してみましょう。

・成果を出した仕事
・研修期間に行ったこと
・周りの人から褒められたこと
・仕事を通じて学んだこと
・自分が主体的に取り組んだこと

これらの情報をさらに深掘りして、自己アピールにつなげてみてください。自分らしさを伝えられる、魅力的な職務経歴書を作りましょう。
既卒の方の転職活動については、「既卒と第二新卒の違いとは?どちらが有利?定義や就職のコツも紹介」をチェックしてみてください。既卒のメリットについても、詳しく解説しています。

第二新卒が面接で聞かれやすい質問とは?

第二新卒の面接では、新卒生とは異なる視点での質問が多くなります。面接で戸惑わないよう、事前準備を整えておきましょう。具体的な質問は、以下のとおりです。

・なぜ新卒で入社した会社を、短期間で退職したのか?
・最初から退職するつもりで入社したのか?
・前職とは全く異なる分野に挑戦してもらうことになるが、大丈夫か?
・仕事に対して、どのような考えを持っているか?
・転職前の仕事で、最も辛かったのはどのような仕事か?

「転職前の仕事について聞かれると答えにくい…」と感じる方もいるかもしれませんが、第二新卒にとって、前職での経験は、アピールするべきポイントの一つ。基本的には素直に、ただし、できるだけポジティブな印象につながるよう、上手な伝え方を練習しておきましょう。

初めての転職活動で何から始めて良いのか分からない、なかなか内定が獲得できない…そんな悩みを抱えている方は、転職活動のプロに相談しながら転職を進めるのがおすすめです。
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