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第二新卒は再就職できない?既卒との違いや転職成功のポイントをご紹介
更新日
この記事のまとめ
- 第二新卒は就職できないということはなく、近年は企業からのニーズも高い
- 第二新卒で就職できない理由の一つに、企業や将来へのビジョンがないことが挙げられる
- 第二新卒と既卒の違いは、社会人経験の有無である
- 第二新卒には「教育コストが低い」「ポテンシャルに期待できる」などのメリットがある
- 第二新卒と既卒の就活では、キャリアビジョンを明確にしておくことが大切
- 就職できないと悩む人には、自分に合った支援サービスを利用する方法もある
第二新卒の中には、再就職できないと悩んでいる人もいることでしょう。最近では、第二新卒はポテンシャルのある若い人材として企業から注目を集めているようです。一方、既卒も政府の要請により、以前より就職しやすい状況になったといわれています。当コラムでは、第二新卒や既卒が就職を成功させるポイントを解説。「また辞めてしまうのでは?」という企業の懸念点を払拭するためにも、前向きに就活に励みましょう。
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第二新卒は再就職できない?
第二新卒は、「再就職したくてもできない」ということを耳にした方もいるかもしれませんが、第二新卒はスキルアップの余地が大きいことから、業種未経験での転職を受け入れている企業も多いようです。業種や職種を問わず、第二新卒を積極的に採用している企業も増えてきており、一概に就職できないとはいえないようです。
第二新卒の定義
第二新卒とは、新卒で入社後約3年未満で退職し、転職活動をしている若手求職者のことを指します。第二新卒という言葉は法的に定められていないため、企業によって定義が異なる場合もありますが、「短期間でも社会に出た期間がある」という部分は共通していることが多いようです。
第二新卒を評価する企業も多い
近年、就職状況は売り手市場が続いており、新卒の人数が確保できない企業から第二新卒に注目が集まっているようです。また、企業の中には「社会人としての基本が身についており、教育コストが節約できる」「前の企業での経験が浅いので、自社に馴染みやすい」「就活の反省を活かして仕事探しをするので、入社後のミスマッチが少ない」といった理由で第二新卒を積極的に採用するところもあります。「第二新卒歓迎とは?企業が若手を求める理由と転職でアピールするポイント」のコラムでも第二新卒の転職について解説していますので、併せてご覧ください。
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就活がうまくいかないケース
第二新卒の需要が高まっているからといって安易に転職すると、入社後にミスマッチを感じてしまう可能性があります。また、転職回数が多いと採用で不利になってしまう恐れも。最初に就いた会社を短期間で辞めてしまったからこそ、次は自分が納得できる転職をして、早期退職や更なる転職を防ぎたいところです。
再就職で失敗しないためにも、避けた方が良い転職のケースについて以下で考察します。
転職理由が会社への不満
会社に対する不満から転職を考えている場合、転職活動をスムーズに進めることが難しい場合があります。希望する仕事のビジョンがないと、転職する際に仕事を決められないだけではなく、志望動機が明確にならずに意欲が伝わりにくくなってしまう可能性が考えられます。
退職理由を他の人のせいにしている
退職理由を企業や周囲の人のせいにしている人は、転職をしても同じことを繰り返す可能性があります。また、責任転嫁するクセがついてしまうと、転職活動の面接でも無意識に周りに責任を押し付ける言葉が出てしまい、面接官にマイナスの印象を与えてしまう可能性も。他責的な発言は責任感や主体性の無さと捉えられ、選考に影響する場合があります。
自分に合った企業ではなくネームバリューにこだわる
大手企業や有名な企業にこだわりすぎて、自分に合った会社を見落としていると、転職に失敗してしまう場合があります。そもそも大手企業は競争が激しく、内定を獲得しにくいもの。さらに、ネームバリューだけで選んだ企業の場合、自分の能力や強みに合わず、また転職してしまう可能性もあるでしょう。
再就職を焦って転職先の検討を怠る
とにかくすぐに辞めたいと思い、転職活動をしないまま退職してしまう人も少なくありません。しかし、退職後なかなか転職先が決まらず、焦りから転職先の検討を怠ってしまうこともあります。キャリアプランや将来のビジョンを考えないまま転職してしまうと、転職後にミスマッチを起こしかねないでしょう。
第二新卒の就活の注意点については「第二新卒の就活は厳しい?面接対策のやり方や成功させるコツを解説」でもご紹介しています。こちらも併せてチェックしてみてください。
第二新卒と既卒の違い
第二新卒と似た言葉に「既卒」がありますが、両者は社会人経験の有無という点で異なります。以下、詳しく見ていきましょう。
既卒とは?第二新卒との違い
既卒とは、学校を卒業してから一度も就職していない人を指します。第二新卒が、新卒時に一度就職して3年以内に退職した人を指すことから、両者は社会人経験の有無で分けられます。
既卒は就職できない?
既卒は、従来就職では不利とされてきました。その理由としては、「新卒時にどこからも採用されなかった人」と捉えられたり、「社会人経験がないため、新卒でないのに教育コストがかかってしまう」と懸念されたりすることが挙げられるでしょう。しかし、平成22年に「青少年雇用機会確保方針」の改正により「卒業後3年以内の人は新卒と同様とみなす」という要請が政府から企業に出されたことや新卒の人数を確保できない企業が増えてきたことを受けて、近年の既卒の就職状況は以前ほど不利ではなくなっているようです。
参照元
厚生労働省
平成22年「青少年雇用機会確保方針」の改正に関するお知らせ
第二新卒で再就職するメリット・デメリット
第二新卒で再就職をすると、どのようなメリットとデメリットがあるでしょうか。以下、それぞれご紹介します。
第二新卒で就職活動をするメリット
第二新卒で就職活動をするメリットには、企業に「ポテンシャルのある若い人材」と評価されることが挙げられます。また、新卒とそれほど年齢が変わらないのに「社会人としての基本ができているので、教育コストを節約できる」という企業側のメリットもあります。新卒採用と中途採用の長所を兼ね備えているため、若い人材を積極的に採用したい企業にとっては高く評価されるでしょう。
第二新卒で就職活動をするデメリット
第二新卒で就職活動をするデメリットは、「新卒で入った企業を数年で辞めてしまったなら、またすぐ辞めてしまうのでは…」と思われてしまう点です。また、「中途採用なのにスキルや経験が足りない」と思われるのもデメリットになるでしょう。特に、中途採用でスキルのある人材が欲しい企業にとっては、第二新卒を採用することはデメリットに感じてしまうようです。
既卒で就職活動をするメリット・デメリット
既卒で就職活動をするメリットとデメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。第二新卒とも異なる点があるため、確認しておきましょう。
既卒で就職活動をするメリット
既卒で就職活動をするメリットは、「新卒と同じようにみなされる機会が増えてきている」ことにあります。新卒で就職しなかった理由を明確に説明し、就活で前向きな姿勢を見せれば、若手の人材として採用される可能性が高まるでしょう。
既卒で就職活動をするデメリット
既卒のデメリットは、「新卒で就職しなかったのはなぜか」という点に面接官の関心が向きやすいところにあります。新卒で就職しなかった理由は人それぞれですが、「就職に力を入れなかった」「内定が決まらなかった」というマイナスな理由も中にはあるからです。しかし、マイナスの理由があったとしても、大切なのは正社員として働こうという積極的な姿勢や成長意欲。今までのことを自分なりに分析し、どんなふうに働いていきたいかを明確にすることが大切です。
第二新卒と既卒の就職を成功させる6つのポイント
就職を成功させて新しい企業で活躍するには、次の6つのポイントが重要です。就職成功を目指す人は参考にしてみてください。
1.明確なキャリアビジョンを描く
転職する前に自己分析を念入りに行い、自分のキャリアビジョンを明確にすることが重要です。5年後や10年後はどのような仕事をしていたいか、どのような自分になっていたいかなど、将来について考えてみましょう。キャリアビジョンが定まると、今やるべきことが見えてきます。
2.業界研究、企業研究を綿密に行う
事前に業界研究や企業研究をしっかり行い、キャリアビジョンに合った企業を探しましょう。あらかじめ企業について深く調べておくと、入社後のミスマッチを防げるので転職成功に繋がります。多くの企業にエントリーする新卒時の就活とは違い、時間が限られている在職中の転職活動では、少数の企業に絞ってアプローチすることが有効。一社当たりの業界研究や企業研究に、より時間をかけられるメリットもあります。
3.転職までのスケジュールを立てる
転職活動を始める前に、全体のスケジュールを立てましょう。転職先の入社日を大まかに設定し、そこから退職日や面接日、応募期間、企業選びの日程などを逆算します。現職を退職するために行う業務引き継ぎや有給消化の期間も含めて、転職活動は3ヶ月程度かかるのが平均的です。事前にスケジュールを組んでおくと、転職活動をスムーズに進められるでしょう。
4.積極的に行動する
第二新卒や既卒が就職できないといわれる理由の一つとして、行動量の少なさが挙げられます。新卒時にエントリーして採用選考を受けた企業の数に比べて、既卒や第二新卒になると採用選考に応募する企業の数はぐっと少なくなるようです。よって、広い視野を持ち、積極的に行動すると就職可能性がおのずと上がるでしょう。
5.第二新卒は新卒で入った企業の退職理由を明確にする
第二新卒が面接で最も聞かれることの一つに、新卒で入った企業の退職理由があります。第二新卒は「またすぐに退職してしまうのでは…」という企業側の懸念を払拭することが必要です。そのため、なぜ退職したのか、それを踏まえて今度はどういう点に着目して転職活動をしているのかを明確にしておきましょう。採用担当者に「自社では長く働いてくれそうだ」と納得させるような、論理の明確な志望動機に繋げるのがポイントです。
6.既卒は就職しなかった理由と今後の抱負を述べる
既卒は、なぜ新卒で就職しなかったのかを明確にすることが重要です。資格や免許などを取得するために就職しなかった場合は「取得した資格や習得したスキル」、内定が出なかった場合は「新卒で内定が取れなかった原因の分析と反省」を述べると良いでしょう。そして、応募先企業でどのように頑張りたいのかという結論につなげます。そうすると、これまでの失敗を糧にして心機一転頑張ろうとするやる気をアピールできるでしょう。
第二新卒・既卒の就職活動の進め方
第二新卒や既卒の就職活動には、以下のようなサービスを利用する方法もあります。第二新卒と既卒のそれぞれの特徴も踏まえて、どのサービスが合っているのか検討しましょう。
転職サイトを利用する
転職サイトはいつでも利用できるうえに求人数が多く、自分でいくつも企業に応募できるのがメリットです。一方で、膨大な求人数のなかから自分に合ったものを探すのが大変、企業への応募ややり取りをすべて自分でこなす必要があるというデメリットもあります。
就職支援サービスを活用する
主な就職支援サービスは、国が運営するハローワークと民間企業の運営する就職エージェントの2つです。以下、それぞれの特徴とメリット・デメリットをご紹介します。
ハローワーク
ハローワークの特徴は、全国各地に所在し、主に管轄地域の求人を多く取り扱っている点です。メリットとしては、カウンセリングや就職セミナーを無料で受けられることが挙げられます。
一方デメリットは、職員の紹介がないと求人に応募できない、利用人数が非常に多いため、利用者一人ひとりとじっくり向き合ってもらえないという点が挙げられるでしょう。
就職エージェント
就職エージェントは、エージェントごとに求職者の対象や扱う業界が異なるのが特徴です。そのため、希望に近い求人に出会いやすいことがメリットといえます。さらに、専任の就活アドバイザーがカウンセリングや転職活動のサポートをしてくれるのもメリットの一つです。
デメリットには、紹介された求人でないと応募できないことや、自分自身で好きな求人を探せないことが挙げられます。しかし、アドバイザーが紹介する際はカウンセリングでしっかり希望を聞いたうえ、プロの目線でマッチした求人を選ぶため、安心といえるでしょう。
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第二新卒や既卒で就職できないというお悩みに関するQ&A
ここでは、第二新卒や既卒の方の「就職できない」というお悩みに関する疑問と回答をまとめました。
第二新卒は就職できないって本当?
第二新卒を若手の人材として評価する企業もあるため、就職できる可能性はあります。第二新卒が就職できないといわれるのは、新卒に比べて応募する企業の数が大きく減り、内定をもらえる機会が少なくなっていることも原因の一つ。視野を広げて、積極的に就活に取り組みましょう。「第二新卒とは?高卒も入る?転職するメリットと成功させる秘訣を紹介」のコラムでは、第二新卒の転職活動の秘訣について詳しく解説しています。
既卒の就職状況に変化はある?
近年、売り手市場が続いた影響や政府の要請により、既卒の採用を前向きに検討する企業は増えてきているようです。よって、既卒もかつての買い手市場に比べると、内定を得られるチャンスは大きくなっているといえるでしょう。「既卒の就活方法は?職歴の書き方やおすすめの支援サービスをご紹介!」のコラムでは既卒の就活について詳しくご紹介していますので、こちらも参考にしてみてください。
第二新卒や既卒の就活を成功させるポイントは?
主に「業界や職種の視野を広げて積極的に就活に取り組むこと」「以前の就活における失敗を冷静に分析し、未来を見据えるような前向きな内容につなげること」がポイントといえるでしょう。第二新卒や既卒の場合、企業側の懸念点を払拭するような志望内容が求められます。「これから積極的に仕事に取り組んでくれそうだ」という印象を与えるような内容を心がけましょう。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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