未経験から経理職に就くには?志望動機例文や必要なスキルもご紹介

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この記事のまとめ

  • 経理職の競争率は高いが、未経験者を歓迎する企業もある
  • 経理の主な仕事は、「年次業務」「月次業務」「日次業務」の3つ
  • 経理に必要なスキルは、「正確さ」や「コミュニケーションスキル」など
  • 未経験から経理に応募するなら、簿記やMOSの資格を取得してやる気をアピールしよう
  • 未経験から経理職に応募する際は、業務内容や目標を実現できる環境かどうか確認しよう

「未経験から経理職へ転職するのは難しい…」と感じている方も多いでしょう。経理職は、簿記や会計の専門知識が必要な仕事です。しかし、未経験や無資格で応募できる求人も多く、自分の適性ややる気をアピールすれば、転職が目指せます。このコラムでは、未経験から経理職に就くためのアピールポイントや役立つ資格などをご紹介するので、参考にしてみてください。

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未経験から経理職は難しいの?

未経験者も経理の仕事に就くことは可能です。経理職は、専門性が求められるうえに競争率も高いため、難しいと感じる人も多いでしょう。
厚生労働省の「一般職業紹介状況(令和4年7月分)について『参考統計表7-1』」によると、「事務的職業」の有効求人倍率は0.41倍です。そして、経理職に含まれる「会計事務」は、0.63倍と事務的職業のなかでも数値が低くなっています。

職種 有効求人倍率
事務的職業 0.41倍
一般事務の職業 0.32倍
会計事務の職業 0.63倍
生産関連事務の職業 1.80倍
営業・販売関連事務の職業 0.96倍
外勤事務の職業 2.73倍
運輸・郵便事務の職業 2.57倍
事務的機器操作の職業 0.36倍

引用:「参考統計表7-1(7p)

参照元
厚生労働省
一般職業紹介状況(令和4年7月分)について

しかし、経理職の未経験者を募集している企業は少なくありません。経理の仕事は、実務を通して覚えていくことが多いため、経理についての知識やスキルがなくても応募できるようです。未経験から入社した場合は、簡単なデータ入力といった業務からスタートし、経験を積みながらキャリアアップすることになるでしょう。はじめから経理の仕事に就くのが難しい場合、経理補助を経験してから目指すのも一つの手です。

未経験から経理を目指すなら早めに行動しよう

未経験から経理職に挑戦する場合、早めに行動することがポイントです。20代は、年齢の若さから知識の吸収が早いとみなされ、未経験の職種に挑戦しやすいといえます。しかし、30代、40代になると、転職の際には一定のスキルを求められることが増えるでしょう。30代、40代の方が全く採用されないわけではありませんが、未経験の職種に転職するなら早いうちがおすすめです。

経理の主な仕事内容3つ

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経理の仕事内容は、大きく「年次業務」「月次業務」「日次業務」の3つに分けられます。未経験の場合、日次業務やその補助から始まることが多いでしょう。経験を積むと、徐々に日次業務から月次業務へ、月次業務から年次業務へとステップアップします。ここでは、経理が行う仕事内容についてそれぞれご紹介するので、参考にしてみてください。

1.日次業務

日次業務は、会社の各部署が日々行っている取引を記録する業務です。伝票の起票や経理システムへの入力作業、現金や預金の管理などが日次業務に該当します。また、納品書や請求書、領収書といった書類のチェック、経費精算も日次業務に含まれるでしょう。未経験で入社した場合は、まず日次業務やその補助に入るのが一般的です。会社によっては、経理が売上管理や売上集計、納品書の発行を担当することもあります。

2.月次業務

月次業務とは、従業員の給与や社会保険料、取引先との支払いや請求といった、1ヶ月締めで行う経理業務です。また、月ごとの予算や実績の管理を行うこともあります。支払日は取引先によって異なるため、支払いがそれぞれ行われているか確認することが必要です。請求が来ているものは、支払日までに正しく支払いを行います。

3.年次業務

年次業務とは、企業が年に一度行う、決算の取りまとめに関する業務です。決算日は企業によって異なりますが、3月31日とするのが一般的でしょう。仮に3月31日が決算日の場合、経理の仕事は4月1日から3月31日の1年サイクルで行います。
年次業務では決算日の2ヶ月以内に集計業務を済ませ、税務署へ決算申告を行わなくてはなりません。決算内容に準じて、税金の納付も必要になります。また、従業員の所得税や社会保険料を調整する年末調整も、年に一度の業務です。年末調整は、会社の決算日に関わらず12月に行います。

経理業務の3つの魅力・やりがい

ここでは、経理業務の魅力ややりがいについて紹介します。経理職に興味を持っている方は、志望動機の作成や自己分析に役立ててみてください。

1.給与水準が高い

経理職は、ほかの事務職と比べて平均時給が高めな職業といえます。経理の仕事はお金を取り扱うことから、一般的な事務職よりも専門的な知識が必要なためです。厚生労働省の「職業安定業務統計の求人賃金を基準値とした一般基本給・賞与等の額(時給換算)(6p)」によると、経理職の平均時給は下記のようになっています。

職種 基準値 1年目 5年目 10年目
経理事務員 1,143円 1,306円 1,537円 1,727円
事務職全般 1,085円 1,240円 1,408円 1,582円

引用:職業安定業務統計の求人賃金を基準値とした一般基本給・賞与等の額(時給換算)(5p・C事務的職業/6p・263経理事務員)

上記表から分かるとおり、経理職は一般事務に比べて給与水準が高い職種で、未経験者も高収入が望めます。また、資格があれば資格手当がついたり担当できる業務が増えたりして、さらなる高収入が見込めるでしょう。

参照元
厚生労働省
派遣労働者の同一労働同一賃金について

2.キャリアアップの目標を立てやすい

経理職は、「未経験から入社して△年以内に月次業務を担当する」といったように、キャリアアップの目標を立てやすい職業です。「経理の主な仕事内容3つ」で紹介したとおり、未経験から経理の仕事に就いた場合は、一般的な経理事務や日次業務がメインとなるでしょう。未経験者は、日商簿記やMOSなどの資格を取得したり、経理の経験を積んだりすることで担当できる業務の幅が広がります。ステップとしては、月次業務の補助や月次決算、月次・四半期・年次決算と、扱う期間が伸びるのが一般的です。

3.会社の経営を支えられる

経理職は、会社の経営に深く関わる仕事です。経理が記録しているデータは、会社の経営陣が事業方針を判断するために使用する材料となります。このように、経理の仕事は企業経営に必須の業務となるため、会社の経営を陰で支えているという誇りを持ちながら働けるでしょう。
さらに、経理職として高いスキルや専門性を持っていれば、企業経営を改善する施策を経営陣に提案するような立場になれる可能性もあります。決算や開示業務など、経営陣と近い距離で業務を行う職種のため、経営に携わりたい方には魅力的です。未経験者が入社してすぐにこのような業務に携われる確率は低いですが、将来的な可能性として認識しておきましょう。

未経験から経理へ正社員就職するのに役立つ資格

未経験から経理へ正社員就職するのに役立つ資格の画像

未経験から経理の仕事へスムーズに転職するには、資格を取得するのもおすすめです。特に日商簿記の1級や2級を取得しておくと、スキルや意欲を高く評価してもらえます。

日商簿記検定

日商簿記は、日本商工会議所・各地商工会議所が実施している試験で、1級〜3級、初級という4つの階級があります。簿記とは、経理の仕事に欠かせない「帳簿」を記載する際に必要な技能です。簿記検定を取得することで、帳簿記帳の基本的な知識を身に付けられます。帳簿記入は、企業規模に関わらずお金の流れを把握するための大切なものです。
未経験者は、初級や3級から学習してみましょう。簿記3級は、業種や職種に関係なく基本的な商業簿記のスキルを問うものです。小規模企業での経理関連書類の適切な処理ができるレベルとなります。合格率は40%〜60%程度なので、しっかり勉強すれば取得は難しくないでしょう。

転職活動では日商簿記2級以上がおすすめ

一般的に、転職活動では日商簿記2級以上を評価されるといわれています。簿記2級は、3級の試験範囲である商業簿記に加えて、工業簿記の知識も問われます。合格率は20%前後で、3級と比べると難易度が高い試験です。
さらに高度な知識を問う1級は、会計学のスペシャリストと呼べるレベルです。経理だけでなく、公認会計士や税理士などの資格取得を目指している方にもおすすめできます。経理関係でのスキルアップを考えている方は、1級の取得も検討してみましょう。
日商簿記検定に関しては、「簿記は就職で役に立たない?資格の活かし方や就活で有利になるわけを紹介」でもご紹介しています。

正社員

経理

  • 380万円 ~ 616万円

  • 慶弔休暇,介護休暇,年末年始休暇,育児休暇,有給休暇,夏季休暇

MOS

MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)とは、マイクロソフト社が認定しているWordやExcel、PowerPointなどの利用スキルを証明する資格です。WordとExcelに関しては、一般レベルと上級レベルの2種類があります。経理の仕事では、これらのオフィスソフトを活用するため、スキルがあれば業務に役立つでしょう。

未経験から経理に求められる4つのスキル

ここでは、経理の仕事に求められるスキルを4つご紹介します。経理の仕事はお金を扱うため、正確さや慎重さが求められるでしょう。また、パソコンでデータを管理したり資料化したりするので、PCスキルも必要です。未経験から経理職を目指す方は、応募書類作成や面接対策の参考にしてください。

1.正確さ

繰り返しになりますが、経理業務はお金を扱うため、正確な数字で処理することが非常に重要です。領収書の日付や取引先、入金や送金の金額などを正確に把握し、処理する力が求められます。

2.コミュニケーションスキル

経理職は、社内のさまざまな部署や人と関わりを持つ仕事です。円滑に仕事を進めるためには、高いコミュニケーションスキルが求められます。忙しい部署や人手不足の部署に、経費申請をお願いしなければならないこともあるでしょう。人当たり良く穏便に手続きを促す一方で、期限や請求内容は厳しくチェックする柔軟性が必要です。

正社員

経理

  • 296万円 ~ 338万円

3.オフィス系ソフトのスキル

先述したように、経理職の業務では文書作成ソフトや表計算ソフト、プレゼンテーションソフトなどを利用します。そのため、基本的なパソコンスキルやオフィス系ソフトを扱うスキルは必須です。表計算ソフトのExcelでは、関数を利用して計算したり、マクロ機能を利用して計算を効率化したりできると、企業から重宝されるでしょう。

4.プレゼンテーション能力

経理職は、経営に関する施策を経営陣にプレゼンテーションする機会もあるでしょう。経営陣に向けて課題や施策の内容が分かりやすい資料を作成したり、聞き手を意識したプレゼンテーションを行ったりすると、経理職として高く評価されます。プレゼンテーションソフトのPowerPointを使って、見やすい資料を作る能力も必要です。プレゼン力については、「プレゼン資料の作り方とは?転職面接で評価される構成づくりのコツをご紹介」もご一読ください。

未経験者が経理職に就くためにアピールする4つのこと

上記で紹介した経理職に必要なスキルを踏まえて、未経験者が経理の仕事に就くためにアピールすべきポイントを紹介します。経理職に求められているスキルや適性があることをアピールできれば、未経験も内定獲得を目指せるでしょう。

1.資格

未経験者が経理の知識があることをアピールするには、資格の取得がおすすめです。なかでも、「日商簿記検定」は経理の登竜門と言っても過言ではないでしょう。資格の詳細については、先述の「未経験から経理へ正社員就職するのに役立つ資格」でご紹介しています。
企業によっては、資格より経験が重視されることもありますが、取得した事実が無駄になることはありません。仕事内容と試験のための勉強には違いがあるからです。しかし、簿記の勉強を全くしていないのと基礎を勉強しているのとでは、仕事の吸収スピードが違うでしょう。
また、資格は「経理の仕事をしたい」という積極的な姿勢をアピールするのにも役立ちます。未経験から経理に挑戦する方は、資格の取得を検討してみてください。

2.システム活用の能力

システム活用の経験は、効率良く、かつ業務を正確にこなせるアピールになるでしょう。経理業務では、オフィスソフト以外にもさまざまなシステムを利用して業務を行うことがあります。また、業務効率化のために経理システムの導入を検討する場合もあるでしょう。システムエンジニアやプログラマーなどの技術職経験者であれば、システム面の知識やシステム活用による業務効率化ができることをアピールできます。

3.視野の広さ

企業全体を俯瞰的に見渡せる、広い視野を持っていることもアピールポイントになります。総務や人事といった会社を支えるバックオフィス業務の経験があれば、さらに説得力が増すでしょう。また、前職で経営面に視野を広げたことをアピールするのも効果的です。

4.業務への適性

経理の仕事は「正確さ」が重要なため、前職でそのようなことを意識して取り組んだ経験があれば、良いアピールポイントになります。また、数字を意識した業務経験も、経理職への適性をアピールするためには有効です。
たとえば、「営業事務として受発注や請求書発行を正確に行っていた」「営業職として在庫管理や利益率といった数字を意識していた」など、過去の職歴から適性につながるエピソードを考えてみましょう。

正社員

経理

  • 315万円 ~ 510万円

  • 年末年始休暇,育児休暇,産前産後休暇,有給休暇,慶弔休暇,介護休暇

未経験者が経理職を目指すときの志望動機例文

未経験者が経理職を目指すときの志望動機例文の画像

ここでは、経理職未経験の方へ志望動機の例文をご紹介します。志望動機を考える際は、上記で確認した求められるスキルやアピールポイントを意識しましょう。志望動機の基本的な作り方については、「就職活動の志望動機はどう書く?書き方やコツを例文付きで詳しく解説!」で詳しくご紹介しています。

フリーターの志望動機例文

私は高校卒業後、コンビニエンスストアでアルバイトを続けてきました。お客さまと直接お金のやり取りをしたり、商品発注を担当したりするなかで、お金の管理をする仕事に興味が湧きました。
先日、日商簿記3級を取得し、現在は2級の勉強中です。知識やスキルが不足していることは自覚しておりますが、研修に力を入れている御社でスキルアップしながら働きたいと思い、志望しました。

ほかの職種から転職する場合の志望動機例文

前職では、システムエンジニアとして顧客の会計システムの開発や運用に携わっていました。このプロジェクトを担当するにあたって、会計や経理の知識を一から勉強し、日商簿記2級を取得するまでになりました。簿記や会計への興味が深まったうえ、もともと数字やパソコン作業に自信があるため、経理職にも適性があるのではないかと思い、転職を決意しました。エンジニアの経験で培った効率的な考え方や作業の正確性を活かして、経理という新たなフィールドで活躍したいと考えています。

未経験から経理を目指すときの注意点

未経験から経理を目指すことは可能ですが、誰でも転職できるわけではありません。ここでは、未経験から経理を目指すときの注意点をご紹介します。これから経理職の求人に応募する方は、参考にしてください。

応募企業から求められるスキルを把握する

未経験から経理職への就職を目指す場合は、応募企業から求められるスキルを把握することが大切です。足りないスキルが分かったら、その差を補えるように資格を取得したり、勉強を始めたりしましょう。未経験から経理に求められる4つのスキル」と「未経験者が経理職に就くためにアピールする4つのこと」で紹介したとおり、経理職には経理の知識やPCスキルなどが求められます。

正社員

経理・財務

  • 315万円 ~ 510万円

  • 育児休暇,介護休暇,年末年始休暇,慶弔休暇,夏季休暇,有給休暇,GW休暇,産前産後休暇

資格取得=就職ではない

経理の仕事は日商簿記やMOSなどの資格が有効ですが、取得すれば必ず就職できるわけではありません。資格があることで、経理職への熱意や意欲、基本的な知識はアピールできます。しかし、実務は実際に経験しなければ分からないことも多いため、即戦力として活躍するのは難しいでしょう。

ミスマッチがない会社選びをする

未経験・経験者問わず、企業選びは重要なポイントです。応募する求人を選ぶ際は、その企業の「経理の業務内容」「目標とするキャリアを実現できるかどうか」を確認しましょう。
企業によって、経理の仕事や役割には大きな違いがあります。「自分が携わりたい業務であるかどうか」「キャリアを実現できる環境かどうか」を基準に選ぶことで、ミスマッチを防げるでしょう。「企業選びの軸の見つけ方!人柄や社風から探すべき?企業へはどう伝える?」でも応募先の選び方を解説しているので、ぜひ参考にしてください。

未経験歓迎や経験不問の求人を選ぼう

未経験者は、「未経験者歓迎」「経験不問」などと明記されている求人を選んで応募しましょう。同じ経理職の募集でも、経験者を募っている企業では、専門的な知識やスキルがあり即戦力として活躍できる人材を求めています。仮に採用されたとしても、研修がなかったり、未経験者には難しい業務を任されたりすることも考えられるでしょう。経理職の求人を選ぶ際は、未経験者を育てる環境が整っている職場を選ぶことが大切です。

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