TOEICのスコアは就活でアピールできる?概要と学習方法について解説

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この記事のまとめ

  • TOEICは英語を母語としない人を対象に、ビジネスで使われる英語力を測るテスト
  • TOEICのスコアを採用時の評価基準としている上場企業は約7割
  • TOEICのスコアは600点から履歴書に記載して、英語力をアピールできる
  • 外資系企業では800点以上のスコアが求められることも
  • TOEICのスコアで高得点をとるためには、過去問練習が必須
  • 就活で最も重要なのは志望動機や企業研究なので、英語が苦手でも悲観する必要はない

就活時期に必ずと言ってよいほど就活生たちの話題にのぼるTOEICのスコア。グローバル経済の進行を背景に、採用試験の評価基準として英語力、とりわけTOEICのスコアを採用する企業は増え続けています。このコラムでは、企業へのアピールを狙う方のためにTOEICとはどういうテストなのか、どうやって勉強したらいいのか、その概要と学習方法についてまとめました。

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今さら聞けない、TOEICについて

TOEICの概要をご紹介します。

そもそもTOEICってなに?

TOEICとは、Test of English for International Communication(国際コミュニケーション英語能力テスト)の頭文字をとって「TOEIC」といいます。英語を母語としない人を対象に、主にビジネスシーンで使われる英語力を測るための世界共通のテストです。運営するのは、アメリカの非営利財団IIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)。英検のような合否はなく、獲得したスコアによって英語力を証明することができます。

どれくらいの人が受験するの?

TOEICは英語力を測るグローバルスタンダードとして広く認知されており、IIBC公式データによると世界約160ヶ国で実施され、年間700万人以上の人が受験。日本国内の受験者数も増加傾向にあり、2015年度にははじめて250万人を突破しました。

TOEICテストの形式は?

TOEIC Testsには「TOEIC Listening & Reading Test」「TOEIC Speaking & Writing Tests」「TOEIC Speaking Test」「TOEIC Writing Test」の4種類がありますが、多くの企業の採用基準に使用されているのは「TOEIC Listening & Reading Test」です。「TOEIC Listening & Reading Test」は100問のリスニング(45分)と、100問のリーディング(75分)の合計120分のマークシート方式のテストで、スコアは990点満点で示されます。TOEICは設問もすべて英語。2時間で200問の設問に解答しなくてはならないかなりハードな試験だと言えます。

TOEICテストはどこで受けられるの?

「TOEIC Listening & Reading Test」は年10回、全国の約80都市で実施されており、IIBCの公式Webサイトからも申し込みすることができます。受験者の数が多い場所には、複数の試験会場が設けられているので、抽選制でも基本的には受験することが可能です。これらの会場の多くは、高校や大学などの施設を使用。そのため、遠くまで受験する必要はほとんどありません。

どれぐらいの企業がTOEICのスコアを採用基準にしているの?

IIBCの公式データによると、採用時にTOEICのスコアを参考にしているという企業の割合は約5割。近年では、インバウンド市場が活況を呈しているホテル業界などを中心に、TOEICを採用基準にする企業が増え続けています。そのため、大企業や外資系企業への就職を目指す就活生にとって、TOEICのスコアを持っておくことは常識になりつつあるようです。

参照元
一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会
データでみるTOEIC Tests

TOEICと英検、就活アピールに使えるのはどっち?

前述のとおり、外資系企業への就職を目指すならTOEICテストのスコアは持っているのが当たり前になりつつあります。しかし、 TOEIC Listening & Reading Testで証明できるのは「聞く」「読む」の能力のみ。そのため、さらに英語力をアピールしたい場合は、「聞く」「読む」に加えて「話す」「書く」の能力まで問われる英検にチャレンジしてみても良いかもしれません。ちなみに、英検の難易度はTOEICスコアに換算すると、1級が955点、準1級が713点、2級が527点、準2級が402点とされています。

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TOEICのスコア、何点から履歴書に書ける?

グローバル企業に限らず応募時に英語力を求める企業は多いので、TOEICの高いスコアは就活・転職活動の武器になります。一般的には、履歴書にTOEICのスコアを書くなら、証明期間である2年以内に受けた600点以上のスコアが望ましいとされています。TOEICテストを受けて英語力アップの努力をしているとアピールしたいなら、600点に届かないスコアでも書くことはできますが、500点に届かないスコアは英語が苦手と判断される可能性があるので、履歴書に記載する際は注意が必要です。

企業によって求められるスコアは大きく違う

企業規模、業種によって求められるTOEICのスコアは大きく違います。日常的に英語を使う仕事の場合、目安となるスコアは750点以上と言われていますが、なかには900点以上のスコアを求める企業も。また、入社までに規定のスコア獲得を求める企業もあるので、募集要項などで必要なスコアを予め確認しておきましょう。

TOEICのスコアは自己申告

履歴書に記載するTOEICのスコアは自己申告で、面接時や入社後にも証明書の提示を求められることはほとんどありません。しかし、採用の合否に大きな影響を与える履歴書に虚偽を記載したことが発覚した場合、内定取り消しは免れないでしょうし、私文書偽造の罪に問われる可能性もあります。履歴書には必ず正確なスコアを記載しましょう。
英検やTOEICスコアを履歴書に書くときのポイントについては、「履歴書の資格欄の書き方とは?記載する順番や免許との違いも解説」のコラムでまとめていますので、参考にしてみてください。

TOEICのスコアで高得点をとるためには?

TOEICテストとのつきあいは、「内定がもらえればおしまい」ではありません。多くの企業が昇進や海外赴任の条件としてTOEICのスコアを評価基準に採用しています。社会人としてのキャリアアップを目指すなら、入社後も継続してより高いスコアを目指していくべきかもしれません。TOEICは初学者から熟練者までが同じテストを受けるため、難易度の異なる問題が混在しています。効率のよい勉強法をマスターして、就活やその後のキャリアアップに備えましょう。

苦手分野をはっきりさせる

TOEIC Listening & Reading Testは、パート1~4がリスニング、パート5~7がリーディングに分かれています。それぞれのパートの出題傾向はほぼ決まっているので、問題の形式に慣れておくことはとても大切です。もう少し勉強してからと思わず過去問にどんどんチャレンジして、まずは各パートで獲得できる点数を把握しておきましょう。
自分のおよそのスコアがわかったら、目標スコアまではあと何点必要なのか、各パートごとに上乗せで取るべき点数を設定します。各パートで取るべき点数を設定できたら、目標スコア実現に必要な学習を分析していきます。積み上げ学習が必要とされる英語ですが、TOEICは形式がとてもはっきりしたテスト。TOEIC対策にターゲットを絞った効率的な学習が可能です。

単語のおすすめ勉強法

TOEICテストはビジネスシーンを想定した試験なので、ときには見慣れない、聞き慣れない単語が出てくることも。まずは、TOEICテストのための単語集から自分のスコアに合ったものを選んで、使えるビジネス用語を増やしていきましょう。この時、意味や用法だけではなく発音も一緒に覚えてしまいましょう。TOEICテストではリスニングの比重が高いので、音声学習を疎かにすることはできません。音声を聞いた瞬間に意味が理解できるように、CDや音声データが付属している単語集での学習がおすすめです。
単語集はあまり時間をかけず1~2週間を目安に1冊を終わらせ、それを何度も繰り返します。語彙が定着したかどうかは過去問にあたって、聞き取れる、読める箇所が増えているかどうかで確認しましょう。また、TOEICテストの頻出単語には1つの単語に2つ以上の品詞や語法、異なる意味があるのが普通です。単語集に書かれている重要な単語情報はすべて覚える必要があります。TOEICテスト600点に必要な語彙数は派生語も含めると5000語以上と言われています。全てを覚えるのはなかなか大変ですが、TOEICではその単語さえ知っていれば得点できるという問題もたくさん出題されており、語彙力アップは得点アップに直結します。

文法のおすすめ勉強法

TOEICテストでは、細かな時制や冠詞、前置詞の問題などはほとんど出題されません。スコアが500を越えている人は、改めて文法を学習しなおす必要は特にないでしょう。文学作品のような複雑な構文の文章は、TOEICテストには出てきません。スコアがまだ500に届いていない人、苦手な文法の項目がある人は、TOEICテスト対策に特化した文法問題集などで基礎固めからはじめましょう。TOEICテストで500点を突破するためには、中学英語の文法を正確に理解し、使えるようにしておくことが大切です。文法や単語力の基礎固めができていないと感じる人は、習熟度によって級の分かれている英検問題集を使って学習するのも良いでしょう。

リスニングのおすすめ勉強法

TOEICの過去問、好きな洋画、アメリカのテレビ番組などを字幕などに頼らず繰り返し聞きましょう。内容がある程度わかる、ではなく、一字一句漏らさず聞き取れるというレベルを目指します。リスニング力アップには続けることが何より重要なので、一定の時間を毎日リスニング練習に充てるようにしましょう。スマートフォンの学習アプリなどを利用すれば、ちょっとしたスキマ時間もリスニング対策ができるので便利です。

リーディングのおすすめ勉強法

リーディングパートでは、75分で100問の問題を解くことになりますから、素早く文章を読む力が要求されます。TOEICテストでは、パターン化された文章、問題が繰り返し出題されています。過去問を読み込み、よく出る語彙や表現、場面設定を把握することで、話の流れを予測しながら読むリーディング力を磨きましょう。また、TOEICでは1つの形容詞や名詞の意味がわからなかったり、否定表現を見落としたりしただけで正しい選択肢を選べなくなる問題も出題されています。
そのため、TOEICでハイスコアを取るには正確なリーディングを目指す必要があります。時間がかかっても1度目は辞書を使って語彙を一字一句確認しながらの精読(英文解釈)、それから通読を繰り返すと良いでしょう。

勉強法についてご紹介しましたが、働きながら勉強時間を捻出するのは難しいとお考えの方もいるかもしれません。「社会人が勉強時間を確保する方法や勉強すべき内容とは?」のコラムの中で、勉強時間の確保の仕方についてご紹介していますのでこちらも参考にしてみてください。

英語力を証明できるテストはTOEICだけではない

英語力を証明できるテストはなにもTOEICだけではありません。受験する学生数が年々増加しているTOEFLについても、ここでご紹介しておきます。

TOEFLって何?

TOEFL(Test of English as a Foreign Language)は、英語を母語としない人々の英語でのコミュニケーション能力を測るテストとして、1964年にETS(アメリカの非営利教育団体)によって開発されました。大学のキャンパスや教室でのコミュニケーションに必要な「読む」「聞く」「話す」「書く」の能力を総合的に測定。国内外の多くの大学が留学生の入学基準などにTOEFLを採用しています。
Reading、Listening、Speaking、Writingそれぞれのセクションが30点の計120点満点で、留学のために必要とされるスコアはおよそ60点以上。TOEICスコアの550~600点に相当します。外資系企業ではTOEICよりTOEFLのスコアを重視する企業も多く、外資系を志望するならTOEFLを受験しておいた方が良い場合も。TOEFLで一定以上のスコアが取れていれば、英語による論理的な会話術を身につけていることや、海外勤務への強い意欲などをアピールすることができます。しかし、企業によってはTOEFLスコアの意味を理解していない面接官も珍しくありません。就活市場における一般的な知名度という意味では、TOEICの方が有利と言えそうです。
就活時のTOEICのアピールの仕方について詳しく知りたいという方は、「TOEICは就職に有利?取得しておきたい点数やアピール方法を解説」もご覧ください。

就活で重要視されるポイント

ここまで英語資格についてお話してきましたが、就活において最も重視されるのは志望動機や企業研究。英語力を重視する企業でもスコアの高さだけで採用が決まることはないので、英語が苦手だからと悲観的になる必要はありません。就活では、日本語で円滑なコミュニケーションがとれることが大前提。まずは自分が志望する企業が人材に求める能力を分析して、どんなアピールが有効かを考えましょう。志望動機や企業研究については「志望動機の作り方を解説!好印象な回答をするポイントとは」で、詳しく解説しているため、こちらもぜひチェックしてみてください。

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