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企業選びの軸はどう見つける?人柄や社風から探すべき?例文も紹介
更新日
この記事のまとめ
- 企業選びの軸とは、自分が企業に就職する際に譲れない条件や判断基準のこと
- 企業選びの軸を定めることが、就活をスムーズに進めるうえで大切
- 企業選びの軸を面接で聞かれる理由は、応募者の意欲や企業との相性を見極めるため
- 企業選びの軸は自己分析や企業研究から見つけるのがおすすめ
企業選びの軸をなかなか決められずに悩む人もいるでしょう。企業選びの軸を定めるためには、自分の特性や価値観を把握することが大切です。企業選びの軸を定めることで、「面接で志望動機を聞かれた際に答えやすい」「就職・転職活動を効率的に進められる」といったメリットがあります。このコラムでは、企業選びの軸を見つける方法や面接での具体的な回答例も載せているので、ぜひ参考にしてみてください。
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企業選びの軸とは?
企業選びの軸とは、自分が就職する際に譲れない条件や判断基準のことです。企業選びの軸を決めておくことで、面接での質問に答えやすくなったり、入社後のミスマッチを防げたりするメリットがあります。
ここでは、「就活の軸」との違いについてまとめました。2つの違いを理解して、就活のためにより明確な判断基準を決めておきましょう。
企業選びの軸と就活の軸の違い
企業選びの軸は、自分の価値観に合う企業を見つけることが目的で、就職後のミスマッチを防ぐメリットがあるようです。
一方、就活の軸は企業に絞る前の判断基準のことを指します。業界や業種・働き方などを決めておくと、より明確なビジョンで就職先を絞ることが可能です。
「企業選びの軸」と「就活の軸」はニュアンスが似ており混同する方もいるでしょう。
「企業選びの軸=どんな企業で働きたいか」「就活の軸=どんな業界でどんな職種に就きたいか」の判断基準と理解しておくのがおすすめです。就活の軸については、「就活の軸とは?大切な理由と答え方の例文を紹介」のコラムで解説しているのでぜひご覧ください。
若年層が企業選びで重視しているのは安定性
厚生労働省の「令和元年版 労働経済の分析 コラム1-2-④図 働く目的及び就職先を決めるに当たって重視していること(p.46)」によると、20~24歳の方が就職先を決めるにあたって重視していることは、「企業等の安定性」が57.3%ともっとも高く、次いで「職場の雰囲気が良さそう」が52.2%「自分のやりたい仕事ができる(やりがいがある)」が49.8%となっています。この結果から、若年層が企業選びで重視しているのは「安定性」であることが分かるでしょう。
参照元
厚生労働省
令和元年版 労働経済の分析 -人手不足の下での「働き方」をめぐる課題について-
企業選びの軸を決めるメリット
ここでは、企業選びの軸を決めるメリットについてまとめました。「企業選びの軸を決めることでどのような利点があるの?」と気になる方は、ぜひご一読ください。
企業選びの軸を決めるメリット
- 迷わずに就活を進められる
- 入社後のミスマッチを防げる
- 志望動機に説得力が増す
迷わずに就活を進められる
企業選びの軸を決めると、多くの企業のなかから自分の価値観や特性に合った志望先を絞りやすいというメリットがあります。軸を決めずに手あたり次第に就活を進めていくと、自分に合わない企業にエントリーして時間を無駄にしたり、「自分のやりたいこととは違った」と後悔につながったりする可能性もあるようです。費用や時間を無駄にしないためにも、あらかじめ企業選びの軸を決めて就活を効率よく行いましょう。
入社後のミスマッチを防げる
企業選びの軸を決めずに就活を進めた場合、入社後に「給与が低い」「この業種は自分には合わない」といったミスマッチが起こる可能性があります。なぜなら、企業選びの軸がなければ自分が重要視しているポイントが分からず、適性や興味、関心に合う企業を選べない場合があるからです。
自分に合わない職場に就職を決めると、早期退社・早期転職につながることもあるでしょう。自分に合う業界や企業で長く働くためにも、企業選びの軸は定めておく必要があります。
志望動機に説得力が増す
企業選びの軸を決めると、就活における自分の価値観や重要視する基準が明確になるため、志望動機を答える際に説得力が増すでしょう。加えて、企業の社風や価値観に沿った具体的なエピソードを盛り込むと、さらに説得力のある志望動機を目指せるためおすすめです。
それでも志望動機の作成に悩んだ場合は、「履歴書の志望動機が思いつかない…書き方のコツは?例文でポイントを解説」のコラムを参考にしてみてください。
企業選びの軸は志望動機にそのまま使わない
企業選びの軸をそのまま志望動機に使うことはできないので注意しましょう。志望動機を伝える際に自分の企業選びの軸を関連付けることはできます。しかし、「自分の判断基準」と「この企業でないといけない」理由は別の意味合いになるため、あくまで参考にしながら志望動機に反映させるのが良いでしょう。企業が面接で「企業選びの軸」を聞く理由
面接官は企業選びの軸から、意欲の高さや自社との相性、長く働いてくれる人材かを見極めているようです。
面接官を納得させる回答をするためにも、下記を参考に質問の意図をしっかりと理解しておきましょう。
意欲の高さを知りたい
面接官は企業選びの軸を質問することで、応募者が自社のどのような点に惹かれて入社を希望したのかを確認して、入社意欲の高さを判断しているようです。軸がしっかりしていると、「同業他社ではなく、この企業でなければいけない」理由が伝わりやすいため、意欲が高いと判断される可能性があります。回答する際には企業選びの軸に加え、自分が入社後に挑戦したいことや、どのように貢献したいかを伝えるのもおすすめです。企業にうまく伝えられると、入社後に活躍する姿をイメージしてもらいやすく好印象につながりやすいでしょう。
自社との相性を知りたい
応募者の価値観や特性から自社との相性を見極めるために、企業選びの軸について質問されることがあるようです。たとえば、業績よりも顧客満足度を大切にしている社風の企業であれば、「一人ひとりのお客さまを大切にしながら働きたい」と考える人を求めている可能性があります。入社後のミスマッチを防ぎたいのは企業側も同じですので、面接では企業と自分の価値観が一致していることをしっかりと伝えましょう。
長く働いてくれるかを見極めたい
企業側は「自社と価値観の合う人に長く働いてほしい」と考える傾向があります。価値観が合わなければトラブルや早期退社の恐れがあり、人手不足につながるだけでなく会社の損益に関わる場合もあるでしょう。
リスクを避けて長く活躍してもらうためにも、企業選びの軸から応募者の価値観や特性を把握していると考えられます。長期雇用を求めている企業には、面接で入社後のキャリア展望についても伝えると好印象につながりやすいようです。
企業選びの軸を見つける3つの方法
「企業選びの軸を見つけるには具体的に何をすれば良いの?」と悩む方もいるでしょう。ここでは、企業選びの軸を見つける3つの方法を紹介します。それぞれの方法を確認して、自分に合った企業選びの軸を決めてみましょう。
企業選びの軸を見つける3つの方法
- 自己分析をする
- 企業研究・業界研究をする
- 企業説明会やOB・OG訪問に参加する
1.自己分析をする
企業選びの軸を考える前に必要なことは、自己分析です。自分の特性や価値観について深く知れば、企業選びで重要視する判断基準が見えてくるはず。以下は、自己分析で使える項目や考えるポイントです。
自己分析の項目 | 考えるポイントの一例 |
---|---|
過去の経験 | ・何にやりがいを感じてきたか ・どんな成功体験があったか |
未来の自分 | ・どんな仕事がしたいか ・将来なりたい自分 |
譲れない条件 | ・地元で働きたい ・英語が話せる仕事がしたい |
過去を振り返ったり将来像を考えたりして、自分の価値観や特性をハッキリと認識しましょう。
自分史やツールを活用しよう
自己分析の方法には、自分史を作り印象に残るエピソードや自分に影響を与えた経験を掘り下げていく方法、Web上にある自己分析ツールを利用する方法などがあります。自己分析方法の詳細については、「自己分析のやり方が知りたい!ノートやツールを使って実践しよう」のコラムで解説しているので、ぜひご覧ください。2.企業研究・業界研究をする
企業選びの軸を見つける方法として、企業研究や業界研究をするのも効果的です。さまざまな企業や業界の情報に触れてそれぞれの特徴や違いを把握するなかで、自分が企業に求める内容も分かる可能性があります。
「この企業の専門分野は自分が学生で培ったスキルが活かせるかもしれない」「この企業の社風は自分とは合わないかも」などと、自然と判断基準が生まれるでしょう。それを具体的に言語化できれば、企業選びの軸が明確になります。企業研究については、「企業研究は転職でも必ず行おう!情報の集め方と活用のポイント」のコラムも、ぜひチェックしてみてください。
インターンもおすすめ
企業研究や業界研究をしても企業選びの軸が見つけられない場合は、インターンに参加するのもおすすめです。インターンではWebサイトやパンフレットを見るだけでは分からないことや、実際に働いてみなければ分からない情報などを知れる可能性があります。
企業の業務内容を直接聞いたり体験したりすることで、入社後のキャリアを具体的にイメージできるメリットもあるでしょう。インターンに参加するメリットは、「インターンシップとは?参加のメリットや目的を解説!社会人は参加できる?」のコラムで解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
3.会社説明会やOB・OG訪問に参加する
企業選びの軸を見つけるために、企業説明会に参加したり、同じ学校の先輩であるOB・OGを訪問するのもおすすめです。採用担当者や先輩社員から実際に働いてみて分かる話を聞いたりアドバイスをもらったりすると、より多角的な視点で企業選びの軸について考えられるでしょう。
ほかにも、「職場の雰囲気や仕事内容が分かる」「社員の本音を聞ける」といったメリットもあります。
OB・OGを訪問するメリットは、「OBとOGの違いとは?就活時に訪問するメリットや注意点」のコラムも参考にしてみてください。
企業選びの軸をES・面接で効果的に回答するコツ
ここでは、企業選びの軸をESや面接で回答する際の効果的なコツについてまとめました。ESの書き方や面接での回答に悩んでいる方は、ぜひチェックしてみてください。
結論ファーストで回答する
企業選びの軸についてESや面接で伝える際は、結論ファーストを心掛けましょう。前置きが長過ぎたり、結論がどこにあるか分からなかったりすると、言いたいことが伝わらない可能性があります。
回答に具体性をもつ
結論ファーストを心掛けたうえで具体的なエピソードを添えることで、より効果的に企業選びの軸を伝えられるでしょう。エピソードを述べることで採用担当者もイメージしやすいようです。
企業の特徴に沿った回答を心掛ける
企業選びの軸について述べる際は、その企業に合った回答を心掛けましょう。どの企業でも使いまわせる内容の場合、採用担当者に「うちでなくても良いのでは?」と思われかねません。企業ごとの特徴に沿った回答を用意しておくと安心です。
好印象を与えやすい「企業選びの軸」で重視する例文一覧
ここでは、面接で「企業選びの軸」を質問されたときの回答例を、軸ごとに紹介します。それぞれの軸に対して2つの回答例を紹介するので、以下を参考にして自分なりの回答を用意しておきましょう。
やりがいがある
やりがいがある仕事は業務に喜びを感じられ、モチベーションの維持・向上につながる可能性があります。ここでは、企業選びの軸を「やりがいがある」とする場合の例文を紹介するので、ぜひご一読ください。
例文1
「私の企業選びの軸は『人の成長を手助けできる企業であること』です。なぜなら、人のために働けることにやりがいを感じるからです。
私は高校時代、自分の殻にこもりがちで友人がなかなかできず、勉強にも身が入らない時期がありました。そんなとき、グループ活動やテスト勉強にさりげなく誘ってくれたのが、一人のクラスメイトです。
彼の助けがあったからこそ私は徐々にクラスに馴染むことができ、友人が増え勉強にも前向きに取り組めるようになりました。この経験から、自分も彼のように人の背中を押し、成長の手助けをする仕事をしたいと考えるようになりました。ぜひ、御社が行う学習支援サービス事業で、学びによる成長の手助けをする一員になりたいです」
例文2
「私の企業選びの軸は『働く人をサポートできる企業であること』です。私は高校時代にサッカー部のマネージャーをしていた経験があり、自分がメインで活躍するより陰で支えることに喜びを感じていました。
マネージャーは選手のサポートを行うため目立つ仕事ではありません。監督との連携や遠征業務などがあり大変でしたが、自分のサポートによって選手たちが練習や試合に集中できたり感謝されたりすると非常に嬉しく、やりがいを感じることができました。
そのため、働く人を陰で支える仕事がしたいと、企業選びの軸に決めています。私が志望する事務職は『縁の下の力持ち』として、会社全体を支える必要不可欠な仕事です。私の価値観や性格に合っており、入社後は尽力する所存です」
自身の成長
長く働くうえで、業務を通してスキルアップしたいと考える人はいるでしょう。ここでは、企業選びの軸を「自身の成長」とする場合の例文を紹介します。自身が成長することで企業にどのように貢献できるか、を踏まえて回答することが重要です。
例文1
「私の企業選びの軸は『即戦力になれる企業であること』です。なぜなら、早いうちから責任のある仕事に就き成長スピードをあげ、会社に貢献したいからです。
私はこれまで、部長や生徒会長、アルバイトリーダーとして人を取りまとめて組織に尽力してきました。価値観や考え方が違う人々をまとめるのは想像以上に大変でしたが、それ以上にやり遂げたときの達成感にやりがいや喜びを感じました。
また、人をまとめる経験をしたことで自分自身の成長にもつながったと考えております。その経験から、仕事でもチームをまとめ組織に貢献したいと考えるようになりました。御社は入社3年目の社員の方がプロジェクトリーダーとして活躍されていると説明会で伺い、年数に関係なく人間性から責任ある仕事を任せてもらえる企業だとお見受けしました。御社に入社して周囲から信頼されるようなリーダーとして活躍し、貢献したいと考えております」
例文2
「私の企業選びの軸は、『成長できる環境であること』です。その理由は、若いうちから成長して会社を背負って立てるような存在になりたいからです。
私は学生時代に家庭教師のアルバイトをしており、生徒の学力向上のためにも常に自分自身のスキルアップを求められていました。また、生徒の志望校合格のために自らの授業スタイルの改善や工夫に努めることはプレッシャーもある反面、日々成長できる実感があり大きな喜びを感じました。
御社ではお互いに切磋琢磨しあえる環境があると伺ったため、ぜひ新規事業に携わり日々会社から必要とされる人間に成長して貢献したいです」
社会に貢献したい
「人に優しくすることにやりがいを感じるため、社会に貢献したい」と考える方もいるでしょう。ここでは、企業選びの軸を「社会に貢献できる」とする場合の例文を紹介します。
例文1
「私の企業選びの軸は、『社会への貢献度が高い企業であること』です。なぜなら、私が一番やりがいを感じるのは、人の役に立っていると実感できたときだからです。そう思うようになったのは、2年前に足が不自由な隣人が日々の買い物に困っていると知ったときです。
自分が買い物に行く際に「必要なものはないか」と声を掛けたところ、大変感謝され嬉しかったことを覚えています。はじめは『ついでに』と思ってした行動でしたが、自分が人の役に立っていることに喜びとやりがいを感じ、それ以来自分が買い物に行く際には隣人にも声を掛けるのが習慣になりました。この経験から、御社とともに社会生活に不自由を抱えている人々をサポートしていきたいと考えています」
例文2
「私の企業選びの軸は、『高齢者が暮らしやすい社会を実現できる企業であること』です。これからより深刻になる可能性がある高齢化社会に向けた事業を支えることで、社会に貢献したい想いがあります。
私の祖母は現在老人ホームに入所していますが、それまではなかなか空きがなく、両親が祖母の自宅介護で苦労している様子を見てきました。高齢化社会は決して他人ごとではなく、『この大きな社会問題に尽力したい』と考えるようになりました。
御社はデイサービスや老人ホームなどの介護事業のほかにも、高齢者向けの宅配サービスや介護の担い手に向けたサポート事業など、幅広く展開されています。御社に入社できた際には既存事業の拡大や新規事業の開拓に尽力し、総合的に高齢化社会を支えていきたいと考えております」
社風・企業理念
社風や企業理念は企業の価値観を知る要素のひとつであり、ミスマッチを防ぐためにも自分の価値観と合っているか確認することは非常に重要です。ここでは、企業選びの軸を「社風・企業理念」とする場合の例文を紹介します。
例文1
「私の企業選びの軸は、『「多様性に富む社風の企業であること』です。この軸にしている理由は、さまざまな価値観や思考を認められるなかで平等に働きたいからです。
私は大学時代、アメリカに留学した経験があります。アメリカの大学では国籍や文化、価値観が異なる学生がいましたが、お互いを一人の人間として受け入れてともに学びました。多様性を認められる世界ではそれぞれがのびのびと成長できると考えています。
この経験から、多様性の違いを受け入れてお互いを尊重できる企業に魅力を感じ、企業選びの軸に決めました。御社の多様性に富む社風なら、物事を多角的に捉え広い視野をもって業務に取り組めると考えています」
例文2
「私の企業選びの軸は、『食の大切さを伝えられる企業であること』です。毎日取っている食事ですが、日本の廃棄率は1年間で600万トン程度といわれているようです。私は廃棄率について、社会全体の問題だと考えています。
私は学生時代に飲食店のキッチンでアルバイトをしていたのですが、廃棄する食材が多くてショックを受けていました。廃棄物のほとんどは、形が悪かったり基準の大きさに満たなかったりと、問題なく食べられる食材ばかりです。食べられるのにもったいないと考えていたところ、SDGs問題に取り組んでいる御社を知りました。御社の『すべての食材に感謝し、無駄なく使う』という企業理念に共感したため、ともに食糧問題に取り組んでいきたいです」
働きやすさ
長く働くうえで地元での就職や福利厚生など、働きやすさを重要視する人もいるでしょう。ここでは、企業選びの軸を「働きやすさ」とする場合の例文を紹介します。企業にどのように貢献できるかも合わせて伝えることが大切です。
例文1
「私の企業選びの軸は、『「ライフステージの変化があっても続けられる企業であること』です。なぜなら、妊娠や出産、パートナーの転勤など人生のイベントがあった際にも、キャリアを諦めることなく長く会社に貢献したいからです。
私の姉は出産後も働くことを望んでいましたが、仕事と育児のバランスがうまく取れずキャリアを諦め退職してしまいました。身近な姉の経験から、私はライフステージが変わっても勤められることを企業選びの軸としています。
御社は社内保育所や時短勤務制度が整っているだけでなく、男性の育児休暇の取得率が高く、仕事と育児を両立しやすい環境だと認識しました。また、全国に支社があるためパートナーが転勤になった場合には融通を効かせてもらえると伺いました。御社でキャリアを積んで、長く会社に貢献したいと考えております」
例文2
「私の企業選びの軸は、『自分の育った地域に貢献できる企業であること』です。なぜなら、大好きな地元をさらに活性化させたいからです。私は生まれも育ちもこの町で、文化や観光地、名産品すべてに誇りをもっています。
進学や就職と同時に都会に出ていく人もいるなか、私は自分が好きなこの町と地域の人々に恩返しがしたいと考えておりました。御社の事業は地域に根付き、住民を支え続けてきた印象があります。住民から愛されてきた御社で新事業の町おこしイベントに携わり、この地域を活性化させたいです」
チームワークがいい
業務を円滑に進めるためには、お互いを尊重してチームワーク良く取り組む必要があるでしょう。チームワークは人間関係にも関わるため、働きやすさにも直結します。ここでは、企業選びの軸を「チームワークが良い」とする場合の例文を紹介します。
例文1
「私の企業選びの軸は、『目標に対しチーム全員で取り組める企業であること』です。過去に周囲と協力して目標を達成できる喜びを経験したことから、軸にしています。
学生時代に吹奏楽部だった私は、大会で金賞を取るという目標を部員全員で掲げていました。部員全員が同じ目標をもつことで一人ひとりの役割が明確になり、より良い演奏のために意見交換も活発になりました。結果的に金賞という目標を達成できたのは、全員が同じ目標に向かって取り組めたからだと思います。今でも強く印象に残るこの経験から、私の企業選びの軸は定まっています。
御社のインターンに参加した際、社員の方々が一丸となって業務に取り組んでいる姿勢を見て、私の企業選びの軸と一致すると感じました。御社に入社した際は、ともに同じ目標に向かって達成できるよう尽力いたします」
例文2
「私の企業選びの軸は、『「社員の人柄が良く、お互いを尊重できる企業であること』です。仕事を円滑に進めていくうえで、一緒に働く仲間は大きな存在です。昔アルバイト先で一緒に働いていた仲間は人柄が良く、お互い助け合いながら仕事をしていました。仕事に真摯に向き合う姿勢を見て自分もそうありたいと思い、仕事への取り組み方やお互いを尊重する大切さを学びました。
企業でも同じように、人柄が良く相手や仕事に真摯に向き合える方たちと仕事がしたいと考えております。御社のインターンに参加した際、△△さんの人柄の良さと仕事に対する姿勢に感銘を受けました。△△さんにお話を伺ったところ、御社ではみなさん人当たりが良くいい雰囲気で仕事が進められるとのことでしたので、私もその一員になり会社の成長に尽力させていただきたいです」
企業の将来性
将来性のある企業への就職は、長く働けたり事業を牽引する存在になれたりするメリットがあります。ここでは、企業選びの軸を「企業の将来性」とする場合の例文を紹介します。
例文1
「私の企業選びの軸は、『専門的なスキルを身につけられる企業であること』です。高いスキルを身につけることで成長でき、会社や社会に還元できるからです。
私は大学でプログラミングを学んでおり、習得の難しさと楽しさを日々感じています。これからAI事業がますます発展していくなか、高いプログラミングスキルは将来性があり、さまざまな事業の展開にも役立つものだと考えます。御社にはプログラミングスキルが高い社員の方が多く、私も高いスキルを身につけて御社に貢献したいです」
例文2
「私の企業選びの軸は、『将来性のある事業に携われる企業であること』です。なぜなら、今後成長していく可能性のあるビジネスを牽引する存在になりたいからです。私は学生時代から試行錯誤することが好きで、アルバイト先やゼミ内の発表会でもPDCAサイクルを意識して物事に取り組んできました。効率良くいいものを作り上げられたときの喜びは大きく、やりがいにつながっています。
将来性のあるビジネスはまだ発展途上のシステムもあり、試行錯誤が好きな私の性格にはぴったりだと感じました。御社の新事業も試行錯誤を繰り返して、より良いシステムにできるよう尽力いたします」
強みやスキルを活かしたい
よりスキルアップしたい方や楽しく仕事したい方は、自分の強みやスキルを活かすのも良いでしょう。得意分野を活かせることで、会社から評価してもらいやすいメリットもあります。ここでは、企業選びの軸を「強みやスキルを活かせる」とする場合の例文を紹介します。
例文1
「私の企業選びの軸は、『持ち前の英語力を活かせる企業であること』です。得意の英語を活かし、海外と日本をつなぐ架け橋になりたいと考えています。留学経験のある叔父から海外の話をよく聞いていた私は、幼いころから海外の人と交流したいと思うようになりました。そのため、英語に力を入れて学び、大学時代には4年間カナダへ留学をした経験があります。
日常会話はもちろん、ビジネス用語も理解しておりネイティブの発音やリスニングもできると自負しております。御社は海外と多数の取引がある商社で、グローバルに活躍できるとお見受けしました。英語力を活かして海外との取引を進め、海外と日本の橋渡しをして御社に貢献したいです」
例文2
「私の企業選びの軸は、『子どもたちの悩みに寄り添える企業であること』です。なぜなら、悩みに寄り添うことで、救われる子どもがいると考えるからです。私は小学生の頃学校に馴染めず、よくスクールカウンセラーの方に話を聞いてもらっていました。今思えば些細な悩みも、当時の私にとっては重大な出来事で心に重くのしかかっていたのを覚えています。
当時のスクールカウンセラーの方は私に親身に寄り添って、心を軽くしてくれました。私も当時の自分のように悩んでいる子どもたちに寄り添いたいと思い、資格を取得したり子どもと関わるアルバイトをしたりしてきました。御社では不登校の子どもへの支援を積極的に行っており、私もその一員となって、経験を活かして子どもたちと真摯に向き合いサポートしていきたいです」
顧客に価値を提供したい
顧客に価値を提供する企業には「どのような価値を提供したいのか」「自分には何ができるのか」を合わせて伝えると具体的になり、好印象を与えられるでしょう。ここでは、企業選びの軸を「顧客に価値を提供できる」とする場合の例文を紹介します。
例文1
「私の企業選びの軸は、『苦しむ人に寄り添える企業であること』です。苦しんでいるときこそ、人とのつながりが必要だからです。私は昔から、よく友人に恋愛から進路、人間関係のことまで幅広く相談されるタイプでした。微力ながら真摯に答えると、友人は感謝してくれ、私も喜びを感じるようになりました。
さまざまな相談を受けて『誰でもいいから聞いてほしい』『第三者のほうが話しやすい』場合があることに気がつきました。そのため、『苦しむ人に寄り添えるかどうか』を企業選びの軸としています。
電話やSNSで匿名相談できる事業を展開している御社で、私もその事業に携わり利用者の悩みや苦しみを和らげることに尽力したいと思う所存です」
例文2
「私の企業選びの軸は、『働く人の負担を減らせる企業であること』です。効率的に仕事ができるシステムができれば、無駄な時間を省けて働く人の負担を減らせます。昨年、別企業のインターンに参加させていただいたのですが、データを入力する際や資料を作成する際に『こんなシステムがあればさらに効率的に進められるのに』と感じた場面があり、より効率的に業務を進められるシステムの開発に携わりたいと考えるようになりました。
御社ではさまざまなWebサービスを開発しており、どのシステムも働く人の負担を減らすことができる素晴らしいサービスだと知りました。私も御社で実用的なサービスを開発して、人々の負担を減らすのに尽力する所存です」
避けたほうがいい「企業選びの軸」一覧
ここでは、選考でマイナス評価につながる可能性がある企業選びの軸をまとめました。以下の4つの軸をなぜ避けるべきなのか理解しておきましょう。
避けたほうがいい「企業選びの軸」
- 待遇面
- 自分の興味
- 企業の知名度
- 周囲からの評判
待遇面
給与や福利厚生などの待遇面を重視したいとしても、企業選びの軸にするのはおすすめできません。面接で質問されたときにその回答をすれば、面接官に「さらに良い待遇の企業があれば転職するのでは?」「待遇面ばかり気にして仕事への意欲がないのでは?」と思われる恐れがあります。
「少しでも給与が高いほうが良い」「ワークライフバランスを大切にしたい」と考えるのは当然の権利です。しかし、待遇面のみ回答すると採用担当者に悪い印象を与えかねないので「自分のパフォーマンスを最大限発揮するために福利厚生が必要だ」という理由や、そう考えたきっかけ、経験も一緒に伝えましょう。
自分の興味
就活するうえで自分の興味・関心のある分野であることは大切。しかし、企業選びの軸としては避けるほうが無難です。「この職種に興味がある」「御社の商品が好き」だけでは企業選びの軸としては浅く、自己分析や企業分析が足りない印象を与える可能性があります。
抽象的な印象を避けるために「なぜ好きなのか?」「なぜこの企業でなければいけないのか」を深掘りしてみましょう。自分の興味であることが譲れない企業選びの軸である場合は、企業側もメリットを感じられる説明を伝える必要があります。
企業の知名度
「有名であればどこでも良いのでは?」と採用担当者に思われる可能性があるため、企業選びの軸に知名度の高さだけを入れるのは避けるのがベターです。誰もが知る有名企業は魅力的に映ることもあるでしょう。しかし、「知名度がある=自分に合う企業」とは限りません。
知名度を重要視して入社してもミスマッチが起こる可能性があるため、さらに深掘りしてほかの企業との違いや社風と自分の価値観などを分析してみてください。
周囲からの評判
「親が認めていた」「アドバイザーに勧められた」など、周囲からの評判を企業選びの軸にするのは避けるのが無難です。
面接官に「受け身で人任せ」という印象を与える可能性があります。やりがいを感じながら長く働ける企業に就職したいと考えるなら、自分の価値観や将来のビジョンから企業選びの軸を選ぶのがおすすめです。
周囲の意見に耳を傾けるのは決して悪いことではなく、視野が広くなったり自分に合う企業を客観的に判断できたりするメリットがあります。周囲からの評判で企業選びの軸を決めるのではなく、ひとつの意見として受け止めましょう。
企業選びの軸が変わったら
最初に企業選びの軸を決めても、人の価値観は変動するため途中で変わることも考えられます。企業研究や面接を重ねることで、企業選びに対する考え方や重要視するポイントが変わるのは自然な流れです。就活を進めるなかで「何か違うな」と感じた場合はもう一度考え直し、自分が納得いく企業選びの軸を定めてみてください。企業選びの軸を決められない…そんなときはどうする?
どうしても企業選びの軸を決められない場合は、ハローワークや就職エージェントなどで相談するのがおすすめです。就職エージェントには新卒向けからキャリアを積んだ方向けまで、さまざまな種類があります。
ハタラクティブは若年層に特化し、フリーターや既卒といった正社員経験がない人、社会人経験が浅い第二新卒者向けの就職・転職エージェントです。「企業選びの軸を決められず応募先企業を絞れない…」「そもそも何を企業選びの軸にしたらいいか分からない…」とお悩みの方は、ハタラクティブのキャリアアドバイザーにご相談ください。専任のアドバイザーがあなたの価値観や性格、適性をみながらぴったりの求人をご提案します。
紹介するのは実際に取材した企業の求人に限られるので「応募してみたらイメージと違った…」ということもなく安心です。事前に仕事内容や職場の雰囲気といった詳しい情報を知ったうえで、納得して企業に応募できます。
企業選びの軸に関するQ&A
ここでは、企業選びの軸に関するお悩みをQ&A方式で解決するので、ぜひ参考にしてみてください。
企業選びの軸がないと就職できないの?
企業選びの軸がなくても就職は可能です。しかし、企業選びの軸をしっかりと定めておけば、応募する企業をスムーズに選択でき、入社後のミスマッチを防ぐことにもつながります。「『どこでもいいから就職したい』を今すぐやめるべき理由!内定のコツも紹介」のコラムを参考にして企業選びの軸を考えてみることをおすすめします。
企業選びの軸以前に自分の軸が分からない…
まずは自己分析をしっかりと行いましょう。自己分析とは過去の経験や行動を分析して、自分についての理解を深める作業のことです。自分の価値観や特性を知れば、自分の軸も見えてくるはずです。詳細は、「自己分析とは?実施のメリットと就活や転職活動での必要性を解説」のコラムをご覧ください。
やりたいことがなく企業選びの軸も定まらない…
やりたいことが見つからないときには、過去にやりがいを感じた経験や得意分野を思い返してみましょう。学校行事や部活動、アルバイトなどで成し遂げた経験や得意分野を振り返ると、やりたいことが見つかり、企業選びの軸も見えてくる可能性があります。「自分にできる仕事がわからない原因は?適職を見つける方法を徹底解説」のコラムも参考にしてみてください。
企業選びの軸と志望動機に違いはある?
混同しやすいですが、企業選びの軸と志望動機は異なります。企業選びの軸は企業を選ぶうえで重要視している判断基準のことです。一方、志望動機はその企業を選んだ理由であり、エントリーした会社ごとに変える必要があります。志望動機の書き方については、「志望動機書の書き方は?第二新卒や未経験から転職する場合の例文も紹介!」のコラムでも紹介しています。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。