企業選びの軸はどう見つける?人柄や社風から探すべき?例文も紹介

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この記事のまとめ

  • 企業選びの軸とは、自分が企業に就職する際に譲れない条件や判断基準のこと
  • 就活をスムーズに進めるためには、企業選びの軸をしっかりと定めることが大切
  • 面接で企業選びの軸を聞かれる理由は、応募者の意欲や企業との相性を見極めるため
  • 企業選びの軸は自己分析や企業研究から見つけるのがおすすめ

就職・転職で後悔しないために、譲れない条件「企業選びの軸」を決めることは非常に重要ですが、なかなか決められず悩む人も多いのではないでしょうか。企業選びの軸を定めると、面接で志望動機や企業でやりたいことなどを質問されても答えやすく、就職・転職活動を効率的に進められるメリットがあります。このコラムでは企業選びの軸を見つける方法や、好印象を与えやすい例文をご紹介。面接での具体的な回答例も載せているので、ぜひ参考にしてください。

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企業選びの軸とは?

就職・転職活動をスムーズに進めるために「企業選びの軸」と「就活の軸」は重要な要素です。いずれも決めておくことで面接での質問に答えやすくなったり、入社後のミスマッチを防げたりするメリットがあります。
とはいえ、同じ軸でもそれぞれ判断基準の範囲が異なります。2つの違いをきちんと理解して、就活のためにより明確な判断基準を決めておきましょう。

企業選びの軸と就活の軸の違いは?

「企業選びの軸」と「就活の軸」はニュアンスも似ており混同する方も多くいますが、以下の違いがあります。企業選びの軸は自分の価値観に合う企業を見つけることが目的であり、就職後のミスマッチを防ぐメリットがあります。一方、就活の軸は企業に絞る前の判断基準であり、業界や業種・働き方などを決めておくことで、より明確なビジョンで就職先を絞ることが可能です。
「企業選びの軸=どんな企業で働きたいか」「就活の軸=どんな業界でどんな職種に就きたいか」の判断基準、と理解しておくといいでしょう。就活の軸については「就活の軸の決め方を解説!考え方や答え方の例文を確認しよう」でくわしく解説しているのでぜひご覧ください。

若年層が企業選びで重視していることは安定性

厚生労働省の「令和元年版 労働経済の分析」によると、就職先を決めるにあたって若年層が重視していることは「企業等の安定性」が57.3%ともっとも高く、次いで「職場の雰囲気が良さそう」が52.2%「自分のやりたい仕事ができる(やりがいがある)」が49.8%となっています。
 

参照元
厚生労働省
令和元年版 労働経済の分析 -人手不足の下での「働き方」をめぐる課題について-

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企業選びの軸を決める重要性

企業選びの軸を就活時に考えておくことで、就活で迷わず志望先を決められたり、ミスマッチを防げたりという効果が期待できます。また、企業を選ぶ根拠がはっきりとしているため、志望動機に説得力が増すメリットもあります。

迷わずに就活を進められる

企業選びの軸を決めると、多くの企業から自分の価値観や特性に合った志望先を絞れます。軸を決めずに手あたり次第に就活を進めていけば、自分に合わない企業にもエントリーしてしまい、時間を無駄にしたり後悔につながったりする可能性があります。費用や時間を無駄にしないためにも、あらかじめ企業選びの軸を決めて就活を効率よく行いましょう。

入社後のミスマッチを防げる

企業選びの軸を決めずに就活を進めた場合、入社後に給与が低い、この業種は自分には合わないといったミスマッチが起こる可能性があります。なぜなら、企業選びの軸がなければ自分が重要視しているポイントが分からず、適性や興味・関心に合った企業を選べない可能性があるからです。
自分に合わない職場に決めてしまうと、早期退社・転職になることも。自分に合った業界や企業で長く働くためにも、企業選びの軸は定めておく必要があります。

志望動機に説得力が増す

企業選びの軸を決めると自分の価値観や重要視する基準が明確になるため、迷わずに理由を考えられます。加えて、企業の社風や価値観に沿った具体的なエピソードも盛り込むと、説得力のある志望動機を伝えられるでしょう。それでも志望動機に悩んだ場合は「履歴書の志望動機が思いつかない…書き方のコツは?例文でポイントを解説」を参考にしてください。

企業選びの軸は志望動機にそのまま使えないので注意!

志望動機に説得力が増す企業選びの軸ですが、そのまま使うことはできないので注意してください。関連付けて書くことはできますが「自分の判断基準」と「この企業でないといけない」理由は別の意味合いになるため、あくまで参考にしながら志望動機に反映させましょう。

面接で「企業選びの軸」を聞かれる理由

企業選びの軸は面接で聞かれる定番の質問であり、企業は回答から意欲の高さや自社との相性、長く働いてくれる人材かを見極めています。
面接官を納得させる回答をするためにも、質問の意図をしっかりと理解しておきましょう。

意欲の高さを知りたい

面接官は企業選びの軸を質問することで、応募者が自社のどんな点に惹かれて入社を希望したのかを確認して入社意欲の高さを判断します。軸がしっかりしていると「同業他社ではなく、この企業でなければいけない」理由が伝わりやすいため、意欲が高いと判断される可能性があります。
回答する際には企業選びの軸に加え、自分が入社後に挑戦したいことや、どのように貢献したいかを伝えるのもおすすめです。企業にうまく伝えられると、入社後に活躍する姿をイメージしてもらいやすく好印象につながるでしょう。

自社との相性が合うかを知りたい

応募者の価値観や特性から自社との相性を見極めるために、企業選びの軸について質問されることがあります。たとえば、業績よりも顧客満足度を大切にしている社風の企業に「若いうちからたくさん業績を上げて成長したい」と考える人は合わないかもしれません。入社後のミスマッチを防ぎたいのは企業側も同じですので、面接では企業と自分の価値観が一致していることをしっかりと伝えましょう。

長く働いてくれるかを見極めたい

企業側は価値観の合う人に長く働いてほしい、と考えています。価値観が合わなければトラブルや早期退社の恐れがあり、人手不足につながるだけでなく会社の損益に関わる可能性もあります。
リスクを避けて長く活躍してもらうためにも、企業選びの軸から応募者の価値観や特性を把握していると考えられます。長期雇用を求めている企業には、面接で入社後のキャリア展望についても伝えると好印象につながります。

企業選びの軸を見つける3つの方法

重要性が分かっても具体的に何をすればいいのか悩む方のために、企業選びの軸を見つける3つの方法を紹介します。それぞれの方法を確認して、自分だけの企業選びの軸を決めてください。

1.自己分析をする

企業選びの軸を考える前に必要なことは、自己分析です。自分の特性や価値観について深く知れば、企業選びで重要視する判断基準が見えてくるはず。以下は、自己分析で使える項目や考えるポイントです。

自己分析の項目考えるポイントの一例
過去の経験・何にやりがいを感じてきたか
・どんな成功体験があったか
未来の自分・どんな仕事がしたいか
・将来なりたい自分
譲れない条件・地元で働きたい
・英語が話せる仕事がしたい

過去を振り返ったり将来像を考えたりして、自分の価値観や特性をハッキリと認識しましょう。

自分史やツールを活用しよう

自己分析の方法には、自分史を作り印象に残るエピソードや自分に影響を与えた経験を掘り下げていく方法・Web上にある自己分析ツールを利用する方法などがあります。自己分析方法の詳細については「自己分析のやり方が知りたい!ノートを使った簡単でおすすめの方法をご紹介」のコラムで解説しているので、ぜひご覧ください。

2.企業研究・業界研究をする

企業選びの軸を見つける方法として、企業研究や業界研究をするのも効果的です。多くの企業や業界の情報に触れてそれぞれの特徴や違いを把握するなかで、自分が企業に求める内容もわかってきます。
「この企業の専門分野は自分が学生で培ったスキルが活かせるかもしれない」「この企業の社風は自分とは合わないかも」などと、自然と判断基準が生まれるでしょう。それを具体的に言語化できれば、企業選びの軸が明確になります。企業研究については「企業研究は転職でも必ず行おう!情報の集め方と活用のポイント」も、ぜひチェックしてください。

インターンもおすすめ

企業研究や業界研究をしても企業選びの軸が見つけられない場合は、インターンに参加するのもおすすめです。インターンではホームページやパンフレットを見るだけでは分からない、実際に働くことで分かる情報を数多く知れます。
企業の業務を直接聞いたり体験したりすることで、入社後のキャリアを具体的にイメージできるメリットもあります。インターンに参加するくわしいメリットは「インターンシップとは?参加のメリットや目的を解説!社会人は参加できる?」で解説していますので、ぜひ参考にしてください。

3.OB・OG訪問をする

企業選びの軸を見つけるために、同じ学校の先輩であるOB・OGを訪問するのもいいでしょう。実際に働いてみてわかる話を聞いたりアドバイスをもらったりすると、より多角的な視点で企業選びの軸について考えられます。
ほかにも、リアルな職場の雰囲気や仕事内容が分かる・社員の本音を聞くことができるといったメリットもあります。OB・OGを訪問するメリットは「OBとOGの違いは?就活時に訪問するメリット」も参考にしてください。加えて、無礼のないよう訪問前には「OB訪問後のお礼メールは鉄則マナー。その作法をご紹介」を確認しましょう。

好印象を与えやすい「企業選びの軸」一覧

ここでは、面接で好印象を与えやすい「企業選びの軸」の例を紹介します。企業選びの軸がまだ定まっていない人はぜひ参考にしてください。

・若いうちから責任のある仕事を任されたい
・成長できる環境がほしい
・積極的に挑戦したい
・公共性が高い仕事でやりがいを感じたい
・社会へより貢献したい
・社員の人柄を重視したい
・多様性に富んだ社風がいい
・大きな目標に対してチームで挑戦したい

上記はあくまで一例です。企業選びの軸はいくつか決めておき、エントリーする企業に合わせて選ぶのがおすすめです。

企業選びの軸は途中で変わってもいい?

最初に企業選びの軸を決めても、人の価値観は変動するため途中で変わることもあるでしょう。企業研究や面接を重ねることで、考え方や重要視するポイントが変わるのは自然な流れです。就活を進めるなかで「何か違うな」と感じた場合はもう一度考え直し、自分が納得いく企業選びの軸を定めてください。

面接で「企業選びの軸」を質問されたときの例文

ここでは、面接で「企業選びの軸」を質問されたときの返答例を、軸ごとに紹介します。それぞれの軸に対して2つの返答例を紹介するので、参考にして自分なりの回答を用意しておきましょう。

やりがいがある

やりがいがある仕事は仕事に喜びを感じられ、モチベーションの維持・向上にもつながります。ここでは、企業選びの軸を「やりがいがある」とする場合の例文を紹介します。

例文1

私の企業選びの軸は「人の成長を手助けできる企業であること」です。なぜなら、人のために働けることにやりがいを感じるからです。
私は高校時代、自分の殻にこもりがちで友人がなかなかできず、勉強にも身が入らない時期がありました。そんなとき、グループ活動やテスト勉強にさりげなく誘ってくれるようになったのが、一人のクラスメイトです。
彼の助けがあったことで私は徐々にクラスに馴染むことができ、友人が増え勉強にも前向きに取り組めるようになりました。この経験から、自分も彼のように人の背中を押し、成長の手助けをする仕事をしたいと考えるようになりました。ぜひ、御社が行う学習支援サービス事業で、学びによる成長の手助けをする一員になりたいです。

例文2

私の企業選びの軸は「働く人をサポートできる企業であること」です。私は高校時代にサッカー部のマネージャーをしていた経験があり、自分がメインで活躍するより陰で支えることに喜びを感じていました。
マネージャーは選手のサポートが重要であり、目立つ仕事ではありません。監督との連携や遠征業務など、業務も多く大変でしたが、自分のサポートによって選手たちが練習や試合に集中できたり感謝されたりすると非常に嬉しく、やりがいを感じることができました。
そのため、働く人を陰で支える仕事がしたいと、企業選びの軸に決めています。私が志望する事務職は「縁の下の力持ち」として、会社全体を支える必要不可欠な仕事です。私の価値観や性格に合っており、入社後は尽力する所存です。

自身の成長

長く働くうえで、業務を通してスキルアップしたいと思う人は多いでしょう。ここでは、企業選びの軸を「身の成長」とする場合の例文を紹介します。自身が成長することで企業にどのように貢献できるか、を踏まえて回答することが重要です。

例文1

私の企業選びの軸は「早くから活躍できる可能性が高い企業であること」です。なぜなら、早いうちから責任のある仕事に就き成長スピードをあげ、会社に貢献したいからです。
私はこれまで、部長や生徒会長・アルバイトリーダーとして人を取りまとめて組織に尽力してきました。価値観も考え方も違う人々をまとめるのは想像以上に大変でしたが、それ以上にやり遂げたときの達成感にやりがいや喜びを感じました。
また、人をまとめる経験をしたことで自分自身の成長にもつながったと考えております。その経験から、仕事でもチームをまとめ組織に貢献したいと考えるようになりました。御社は入社3年目の社員の方がプロジェクトリーダーとして活躍されていると説明会で伺い、年数に関係なく人間性から責任ある仕事を任せてもらえる企業だとお見受けしました。御社に入社して周囲から信頼されるようなリーダーとして活躍し、貢献したいと思っております。

例文2

私の企業選びの軸は「成長できる環境であること」です。その理由は、若いうちから成長して会社を背負って立てるような存在になりたいからです。
私は学生時代に家庭教師のアルバイトをしており、生徒の学力向上のためにも常に自分自身のスキルアップを求められていました。また、生徒の志望校合格のために自らの授業スタイルの改善や工夫に努めることはプレッシャーもある反面、日々成長できる実感があり大きな喜びを感じました。
御社ではお互いに切磋琢磨しあえる環境があると伺ったため、ぜひ新規事業に携わり日々会社から必要とされる人間に成長して貢献したいです。

社会に貢献できる

人に優しくすることにやりがいを感じる人は、社会に貢献したいと考えるのではないでしょうか。ここでは、企業選びの軸を「社会に貢献できる」とする場合の例文を紹介します。

例文1

私の企業選びの軸は「社会への貢献度が高い企業であること」です。なぜなら、私が一番やりがいを感じるのは、人の役に立っていると実感できたときだからです。そう思うようになったのは、2年前に足が不自由な隣人が日々の買い物に困っていると知ったときがきっかけです。
自分が買い物に行く際に「必要なものはないか」と声を掛けたところ、大変感謝され嬉しかったのを覚えています。はじめは「ついでに」と思ってしたことでしたが、自分が人の役に立っていることに喜びとやりがいを感じ、それ以来自分が買い物に行く際には隣人にも声を掛けるのが習慣になりました。この経験から、御社とともに社会生活に不自由を抱えている人々をサポートしていきたいと考えています。

例文2

私の企業選びの軸は「高齢者が暮らしやすい社会を実現できる企業であること」です。これからより深刻になっていく高齢化社会に向けた事業を支えることで、社会に貢献したい想いがあります。
私の祖母は現在老人ホームに入所していますが、それまではなかなか空きがなく、両親が祖母の自宅介護で苦労している様子を見てきました。高齢化社会は決して他人ごとではなく、この大きな社会問題に尽力したい、と考えるようになりました。
御社はデイサービスや老人ホームなどの介護事業のほかにも、高齢者向けの宅配サービスや介護の担い手に向けたサポート事業など、幅広く展開されています。御社に入社できた際には既存事業の拡大や新規事業の開拓に尽力し、総合的に高齢化社会を支えていきたいと考えております。

社風・企業理念

社風や企業理念は企業の価値観を知る要素の一つであり、ミスマッチを防ぐためにも自分の価値観と合っているか確認することは非常に重要です。ここでは、企業選びの軸を「社風・企業理念」とする場合の例文を紹介します。

例文1

私の企業選びの軸は「多様性に富む社風の企業であること」です。この軸にしている理由は、さまざまな価値観や思考を認められるなかで平等に働きたいからです。
私は大学時代、アメリカに留学した経験があります。アメリカの大学では国籍や文化・価値観が異なる学生ばかりいましたが、お互いを一人の人間として受け入れて共に学びました。多様性を認められる世界ではそれぞれがのびのびと成長することができます。
この経験から、多様性の違いを受け入れてお互いを尊重できる企業に魅力を感じ、企業選びの軸に決めました。御社の多様性に富む社風なら、物事を多角的に捉え広い視野を持って業務に取り組めると考えています。

例文2

私の企業選びの軸は「食の大切さを伝えられる企業であること」です。毎日取っている食事ですが、日本の廃棄率は1年間で約612万トンと非常に多く、社会全体で考えるべき問題だと思うからです。
私は学生時代に飲食店のキッチンでアルバイトをしていたのですが、廃棄する食材が多くてショックを受けていました。そのほとんどは、形が悪かったり基準の大きさに満たなかったりと、問題なく食べられる食材ばかりです。食べられるのにもったいないと考えていたところ、SDGs問題に取り組んでいる御社を知りました。御社の「すべての食材に感謝し、無駄なく使う」という企業理念に共感したため、ともに食糧問題に取り組んでいきたいです。

働きやすさ

長く働くうえで地元での就職や福利厚生など、働きやすさを重要視する人もいるでしょう。企業選びの軸を「働きやすさ」とする場合の例文を紹介します。企業にどのように貢献できるかも合わせて伝えることが重要です。

例文1

私の企業選びの軸は「ライフステージの変化があっても続けられる企業であること」です。なぜなら、妊娠・出産やパートナーの転勤など人生のイベントがあった際にもキャリアを諦めることなく長く会社に貢献したいからです。
私の姉は出産後も働くことを望んでいましたが、仕事と育児のバランスがうまく取れずキャリアを諦め退職してしまいました。身近な姉の経験から、私はライフステージが変わっても勤められることを企業選びの軸としています。
御社は社内保育所や時短勤務制度が整っているだけでなく、男性の育児休暇の取得率が高く、仕事と育児を両立しやすい環境だと認識しました。また、全国に支社があるためパートナーが転勤になった場合には融通を効かせてもらえると伺いました。御社でキャリアを積んで、長く会社に貢献したいと考えております。

例文2

私の企業選びの軸は「自分の育った地域に貢献できる企業であること」です。なぜなら、大好きな地元をもっと活性化させたいからです。私は生まれも育ちもこの町で、文化や観光地・名産品すべてに誇りを持っています。
進学や就職と同時に都会に出ていく人も多いなか、私は自分が好きなこの町と地域の人々にずっと恩返しがしたいと考えておりました。御社の事業は地域に根付き、住民を支え続けてきた印象があります。ずっと住民から愛されてきた御社で新事業である町おこしのイベントにも携わり、この地域を活性化させたいです。

チームワークがいい

業務を円滑に進めるためには、お互いを尊重してチームワークよく取り組むことが重要です。チームワークは人間関係にも関わるため、働きやすさにも直結します。ここでは、企業選びの軸を「チームワークがいい」とする場合の例文を紹介します。

例文1

私の企業選びの軸は「目標に対しチーム全員で取り組める企業であること」です。過去にお互いに協力することで大きな目標が達成できる喜びを経験したことから、軸にしています。
学生時代に吹奏楽部だった私は、大会で金賞を取るという目標を部員全員で掲げていました。部員全員が同じ目標を持つことで一人ひとりの役割が明確になり、よりいい演奏のために意見交換も活発になりました。結果的に金賞という目標を達成できたのは、全員が同じ目標に向かって取り組めたからだと思います。今でも強く印象に残るこの経験から、私の企業選びの軸は定まっています。
御社のインターンに参加した際、社員の方々が一丸となって業務に取り組んでいる姿勢を見て、私の企業選びの軸と一致すると感じました。御社に入社した際は、ともに同じ目標に向かって達成できるよう尽力いたします。

例文2

私の企業選びの軸は「社員の人柄がよく、お互いを尊重できる企業であること」です。仕事を円滑に進めていくうえで、共に働く仲間は大きな存在です。昔アルバイト先で一緒に働いていた仲間はみなさん人柄がよく、お互い助け合いながら仕事をしていました。仕事に真摯に取り組む姿勢を見て自分もそうありたいと思い、仕事への取り組み方やお互いを尊重する大切さを学びました。
企業でも同じように、人柄がよく相手にも仕事にも真摯に向き合える方たちと仕事がしたいと考えております。御社のインターンに参加した際、△△さんの人柄のよさと仕事に対する姿勢に感銘を受けました。△△さんにお話を伺ったところ、御社ではみなさん人当たりがよくいい雰囲気で仕事が進められるとのことでしたので、私もその一員になり会社の成長に尽力させていただきたいです。

企業の将来性

将来性のある企業への就職は、長く働けたり事業を牽引する存在になれたりするメリットがあります。ここでは、企業選びの軸を「企業の将来性」とする場合の例文を紹介します。

例文1

私の企業選びの軸は「専門的なスキルを身につけられる企業であること」です。高いスキルを身につけることで成長でき、会社や社会に還元できるからです。
私は大学でプログラミングを学んでおり、習得の難しさと楽しさを日々感じています。これからAI事業がますます発展していくなか、高いプログラミングスキルは将来性があり、さまざまな事業の展開にも役立つものだと考えます。御社にはプログラミングスキルが高い社員の方が多く、私も高いスキルを身につけて御社に貢献したいです。

例文2

私の企業選びの軸は「将来性のある事業に携われる企業であること」です。なぜなら、今後成長していく可能性のあるビジネスを牽引する存在になりたいからです。私は学生時代から試行錯誤することが好きで、アルバイト先やゼミ内の発表会でもPDCAサイクルを意識して物事に取り組んできました。効率よくいいものを作り上げられたときの喜びは大きく、やりがいにつながっています。
将来性のあるビジネスはまだ発展途上のシステムもあり、試行錯誤が好きな私の性格にはぴったりだと感じました。御社の新事業も試行錯誤を繰り返して、よりいいシステムにできるよう尽力いたします。

強みやスキルを活かせる

よりスキルアップしたい方や楽しく仕事したい方は、自分の強みやスキルを活かしたいでしょう。得意分野を活かせることで、会社から評価してもらいやすいメリットもあります。ここでは、企業選びの軸を「強みやスキルを活かせる」とする場合の例文を紹介します。

例文1

私の企業選びの軸は「持ち前の英語力を活かせる企業であること」です。得意の英語を活かし、海外と日本をつなぐ架け橋になりたいと考えています。留学経験のある叔父から海外の話をよく聞いていた私は、幼い頃から海外の人と交流したいと思うようになりました。そのため、特に英語に力を入れて学び、大学時代には4年間カナダへ留学をした経験があります。
日常会話はもちろん、ビジネス用語も理解しておりネイティブの発音やリスニングもできると自負しております。御社は海外と多数の取引がある商社で、グローバルに活躍できるとお見受けしました。英語力を活かして海外との取引を進め、海外と日本の橋渡しをして御社に貢献したいです。

例文2

私の企業選びの軸は「子どもたちの悩みに寄り添える企業であること」です。なぜなら、悩みに寄り添うことで、救われる子どもがたくさんいると思うからです。私は小学生の頃学校に馴染めず、よくスクールカウンセラーに話を聞いてもらっていました。今思えば些細な悩みも、当時の私にとっては重大な出来事で心に重くのしかかっていたのを覚えています。
当時のスクールカウンセラーは私に親身に寄り添って、心を軽くしてくれました。私も当時の自分のように悩んでいる子どもたちに寄り添いたいと思い、資格を取得したり子どもと関わるアルバイトをしたりして、少しですが経験を積んできました。御社では不登校の子どもへの支援を積極的にしており、私もその一員となって、経験を活かして子どもたちと真摯に向き合いサポートしていきたいです。

顧客に価値を提供できる

顧客に価値を提供する企業には「どのような価値を提供したいのか」「自分には何ができるのか」を合わせて伝えると具体的になり、好印象を与えられるでしょう。ここでは、企業選びの軸を「顧客に価値を提供できる」とする場合の例文を紹介します。

例文1

私の企業選びの軸は「苦しむ人に寄り添える企業であること」です。苦しんでいるときこそ、人とのつながりが必要だからです。私は昔から、よく友人に恋愛から進路・人間関係のことまで幅広く相談されるタイプでした。微力ながら真摯に答えると、友人はとても感謝してくれ、私も喜びを感じるようになりました。
たくさんの相談を受けて「誰でもいいから聞いてほしい」「第三者の方が話しやすい」場合があることに気が付き、私は現状が辛い人に少しでも元気になってほしいと「苦しむ人に寄り添えるかどうか」を企業選びの軸としています。
電話やSNSで匿名相談できる事業を展開している御社で、私もその事業に携わり利用者の悩みや苦しみを和らげることに尽力したいと思う所存です。

例文2

私の企業選びの軸は「働く人の負担を減らせる企業であること」です。効率的に仕事ができるシステムが作れれば、無駄な時間も省けて働く人の負担を減らせます。昨年、別企業のインターンに参加させていただいたのですが、データを入力する際や資料を作成する際に「こんなシステムがあればもっと効率的に進められるのに」と感じた場面が何度もあり、より効率的に業務を進められるシステムの開発に携わりたいと考えるようになりました。
御社ではさまざまなWebサービスを開発しており、どのシステムも働く人の負担を減らすことができる素晴らしいサービスだと知りました。私も御社で実用的なサービスを開発して、人々の負担を減らすのに尽力する所存です。

避けた方がいい企業選びの軸

企業選びの軸はマイナス評価につながる可能性がある以下の項目は、避けた方がいいとされています。順番に解説していくので、なぜ避けるべきなのか理解しておきましょう。

待遇面

給与や福利厚生などの待遇面を重視したいとしても、企業選びの軸にするのはおすすめできません。面接で質問されたときにその回答をすれば、面接官に「もっといい待遇の企業があれば転職するのでは?」「待遇面ばかり気にして仕事への意欲がないのでは?」と思われてしまう恐れがあります。
もちろん「少しでも給与が高い方がいい」「ワークライフバランスを大切にしたい」と考えるのは当然の権利です。しかし、待遇面のみ回答すると悪い印象を与えかねないので「自分のパフォーマンスを最大限発揮するために福利厚生が必要だ」という理由や、そう考えたきっかけ・経験も一緒に伝えましょう。

自分の興味

就活するうえで自分の興味・関心のある分野であることは大切ですが、企業選びの軸としては避けた方が無難です。「この職種に興味がある」「御社の商品が好き」だけでは企業選びの軸としては浅く、自己分析や企業分析が足りない印象を与える可能性があります。
抽象的な印象を避けるために「なぜ好きなのか?」「なぜこの企業でなければいけないのか」を深掘りしてみましょう。自分の興味であることが譲れない企業選びの軸である場合は、企業側もメリットを感じられる説明を加えて伝える必要があります。

知名度

「有名であればどこでもいいのでは?」と思われる可能性があるため、企業選びの軸に知名度の高さだけを入れるのは避けましょう。誰もが知る有名企業は魅力的に映るかもしれませんが「知名度がある=自分に合う企業」とは限りません。
知名度が低い企業でも自分の価値観と合う企業が見つかることもあります。知名度を重要視して入社してもミスマッチが起こる可能性があるため、もっと深掘りしてほかの企業との違いや社風と自分の価値観などを分析してみてください。

周囲からの評判

面接官に受け身で人任せである印象を与えてしまうため「親が認めていた」「アドバイザーに勧められた」など、周囲からの評判を企業選びの軸にするのは避けるのが無難です。実際に働くのはあなたであり、自分の価値観を主軸にしなければ入社後にミスマッチが起こる可能性もあります。やりがいを感じながら長く働ける企業に就職したいと考えるなら、自分の価値観や将来のビジョンから企業選びの軸を考えるのがおすすめです。
とはいえ、周囲の意見に耳を傾けるのは決して悪いことではなく、視野が広くなったり自分に合う企業を客観的に判断できたりするメリットがあります。周囲からの評判は企業選びの軸にするのではなく、一つの意見として受け止めましょう。

企業選びの軸を決められない…そんなときはどうする?

どうしても企業選びの軸を決められない場合は、ハローワークや就職エージェントなどで相談するのがおすすめです。就職エージェントには新卒向けからキャリアを積んだ方向けまで、さまざまな種類があります。

ハタラクティブは若年層に特化し、フリーターや既卒といった正社員経験がない人や、社会人経験が浅い第二新卒者に選ばれているサービスです。「企業選びの軸を決められず応募先企業を絞れない…」「そもそも何を企業選びの軸にしたらいいかわからない…」そんな風にお悩みの方は、ハタラクティブのアドバイザーにご相談ください。専任のアドバイザーがあなたの価値観や性格・適性をみながら一緒に企業選びの軸を考え、あなたにぴったりの求人をご提案します。

紹介するのは実際に取材した企業の求人に限られるので「応募してみたらイメージと違った…」ということもなく安心です。事前に仕事内容や職場の雰囲気といった詳しい情報を知ったうえで、納得して企業に応募できます。

企業選びの軸に関するお悩みQ&A

ここからは、企業選びの軸に関するお悩みをQ&A方式で解決していきます。企業選びの軸を定める際に多い質問なので、ぜひ参考にしてください。

企業選びの軸がないと就職できないの?

企業選びの軸がなくても就職は可能です。しかし、企業選びの軸をしっかりと定めておけば、応募する企業をスムーズに選択でき、入社後のミスマッチを防ぐことにも繋がります。『「どこでもいいから就職したい」を今すぐやめるべき理由!内定のコツも紹介』のコラムを参考にして企業選びの軸を考えてみることをおすすめします。

企業選びの軸以前に自分の軸がわからない…

まずは自己分析をしっかりと行いましょう。自己分析とは過去の経験や行動を分析して、自分についての理解を深める作業のことです。自分の価値観や特性を知れば、自分の軸も見えてくるはずです。くわしくは「自己分析とは?実施のメリットと就活や転職活動での必要性を解説」をご覧ください。

やりたいことがなく企業選びの軸も定まらない…

やりたいことが見つからないときには、過去にやりがいを感じたことや得意なことを思い返してみましょう。学校行事や部活動、アルバイトなどで成し遂げたことや得意だったことはありませんでしたか?過去を振り返ってみると、やりたいことが見つかり、企業選びの軸も見えてくる可能性があります。「自分にできる仕事がわからない原因は?適職を見つける方法を徹底解説」も参考にしてみてください。悩んだときはハタラクティブで就職・転職のプロに相談するのもおすすめです。

企業選びの軸と志望動機に違いはある?

混同しやすいですが、企業選びの軸と志望動機は異なります。企業選びの軸は企業を選ぶ上で重要視していることや判断基準のこと、一方で志望動機はその企業を選んだ理由であり、エントリーした企業ごとに変える必要があります。志望動機の書き方については「志望動機の書き方は?第二新卒から転職する場合の例文も紹介!」を参考にしてください。

転職の場合、企業選びの軸を決めるのに気を付けることはある?

社会人経験のないときに行う就活では企業選びの軸が抽象的になりやすい傾向がありますが、転職活動では社会人として働いてきたからこそ、より具体的に・明確に考える必要があります。転職時には面接で「新卒のときに定めた企業選びの軸は何でしたか?」と質問されることもあるので、就職活動と転職活動で定めた条件や価値観の違いを整理し、何を優先したのかを伝えられるようにしておくといいでしょう。くわしくは「転職軸の作り方を解説!面接時に聞かれた時の例文も紹介」を確認しましょう。

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