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転職に年齢の壁はある?未経験者が希望の職種につくためのコツ
更新日
この記事のまとめ
- 未経験での転職は年齢が若いほど有利なため、20代で始めるのがおすすめ
- 専門的な知識が必要な業界は、年齢を重ねると未経験での転職が難しくなる
- 未経験転職の場合、年齢よりスキルを重視する企業もある
- 未経験の転職では、年齢だけではなく職種によっても難易度が異なる
未経験職種への転職は年齢とともにハードルが上がるため、なるべく若いうちに挑戦するのがおすすめです。
このコラムでは、未経験職種への転職と年齢の関係、企業が未経験者に求めるものについてまとめました。また、4つの職種を例に、未経験職種に転職するときのコツもご紹介します。未経験職種への転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
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未経験者の転職に関する年齢の壁
「未経験者の転職は△歳までにするべき」という決まりはないものの、何歳がベストなのか迷う人も多いでしょう。
将来的に転職を希望しているのなら、早めに行動を始めるのがおすすめです。未経験者の転職は、年齢を重ねるごとに難しくなっていきます。なぜなら、企業が人を採用する場合、仕事を覚えるのが早くて伸びしろのある若年者を採用する傾向にあるためです。
一般的に、30歳を過ぎると未経験での転職が難しくなるといわれています。そのため、未経験の仕事にチャレンジするのであれば、なるべく20代の間に決断するのが賢明でしょう。
ただし、年齢の壁の問題は業種や職種によって異なります。
未経験での転職については「異業種への転職は若いほど有利?転職しやすい職種とは」のコラムがおすすめです。転職で未経験の職種に挑戦する場合のポイントについて詳しく説明しているので、確認してみてください。
28歳の壁
一つ目の壁となるのが「28歳の壁」です。キャリアにおいて、20代は自分自身の可能性を探る「探索期」、30〜40代が専門性を確立する「確立期」、40代以降は地位の安定を維持する「維持期」と呼ばれます。つまり、30代手前である28歳ごろに、今後のキャリアについて真剣に考え直す時期が来るのです。
たとえば、大学を卒業してそのまま就職した場合、28歳なら、社会人として5年程度の経験を積んでいるでしょう。伸びしろもある時期なので、転職市場でもニーズは高めです。未経験の仕事に転職する最後のチャンスというわけではありませんが、キャリアを見直す良い機会と捉えて、今後の働き方を考え直してみるのも良いでしょう。
28歳の壁に関しては、「28歳は就職できる?できない?職歴なしから正社員の仕事を得る方法とは」のコラムもあわせて読んでみてください。
29歳と30歳の違い
実際の転職では、29歳と30歳に大きな違いはありません。平成19年10月以降、雇用対策法の改正によって、求人募集で年齢制限を定めることは法律により禁止されているからです。
企業側は、29歳だから採用、40代だから不採用、といった年齢制限による採用決定は原則できません。
参照元
厚生労働省
募集・採用における年齢制限禁止について
29歳の転職における男女および既婚未婚での違い
「男女雇用機会均等法第9条」により、性別や婚姻、出産などを理由にした解雇は禁止されています。
しかし、実際は性別や婚姻の有無、妊娠・出産などを採用時に加味している企業もあるでしょう。特に、女性の妊娠・出産は、産休や育休との兼ね合いもあるため、採用時に気にする企業もあるのが現実です。
29歳の転職に関しては、「29歳で転職は遅い?未経験の業種も目指せる理由や求職活動のコツを解説」のコラムでも詳しく解説しています。参考にしてみてください。
参照元
e-Gov法令検索
雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律
32歳の壁
かつて「32歳は転職の限界だ」との説がありました。32歳での転職では、上司が年下になる可能性もあるためです。
しかし、現在では30代の人材が不足している企業も増えてきており、以前よりも転職しやすくなっています。経験やスキルを重視している企業なら、32歳の方も転職できる可能性は高いでしょう。
35歳の壁
世間一般で転職の壁といえば、35歳です。その理由には、定年を60歳と考えると残り時間が少なく十分にキャリアアップできないこと、上司がほぼ年下になってしまうこと、体力的にきつくなってくることなどが挙げられます。
ただし、現代は昔に比べて定年の年齢も上がっています。既存社員の年齢が高く、30代や40代が少ない企業は今後ますます増えていくでしょう。そうした時代の流れから、必ずしも35歳が転職の壁になるとはいえません。
35歳の壁に関しては、「35歳からの転職は厳しい?不利な理由と成功のポイント」のコラムでも紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
未経験の転職で企業がそれぞれの年齢に求めるもの
未経験からの転職を成功させるには、企業がそれぞれの年齢に何を求めているかを知っておく必要があります。
未経験の転職で企業がそれぞれの年齢に求めるもの
- 20代は将来性とビジネスの基本スキル
- 30代以降は即戦力としてのスキル・経験
- 40〜50代はベテランや管理職
20代は将来性とビジネスの基本スキルが求められる
20代の未経験転職者に期待されるのは、伸びしろを加味した将来性です。企業は業界未経験の若手の採用について、「新卒採用枠で取れなかった優秀な人材を第二新卒枠で採用したい」「新卒に一から教える余裕がなく、基本的なビジネススキルを身につけている人材を採用したい」と考えています。
そのため、今後の成長や活躍に期待できる、基本的なビジネススキルを身につけた人材が歓迎されるでしょう。キャリアの変更を考えている方は、スキルや経験がなくても採用されやすい20代のうちに挑戦しておくのがおすすめです。
30代以降は即戦力としてのスキル・経験が求められる
企業が30代に求めているものは、即戦力です。同じ業界で身につけたスキルや実務経験、新人の教育担当経験、マネジメントの経験など、幅広く専門的な経験やスキルが求められます。
30代で未経験の業界に転職したいと考えている方は、就職したい業界のスキルや経験を少しでも身につけておきましょう。
40〜50代はベテランや管理職を求められる
年齢が上がると難易度は高くなるものの、40~50代での転職も不可能ではありません。
40〜50代に対して企業が求めるのは、管理職としての活躍です。管理職採用の中でも、管理職経験のある求職者、またはその能力を持った人材を即戦力として求めています。マネジメントや管理の経験があれば、活用できると判断されて採用されやすくなるでしょう。
なお、管理職以外では人手不足の業界も転職しやすいといえます。
年齢別に転職の不安を解消する方法は「転職には不安しかない…20代・30代・40代の年代別と状況別に原因と解消法を解説」でご紹介していますので、ぜひご一読ください。
未経験者の転職で年齢よりスキルを重視する企業もある
労働人口が減っている現代では、年齢よりもスキルや経験に重きを置く企業が増えています。スキルさえ身につけておけば、年齢の壁を突破できる可能性があるのです。
一方で、業界で生き残るためには今までよりも高度なスキルが求められるようになっていきます。
20代のうちに、挑戦したい業種に挑戦しておくことと、今後やっていきたい業種のスキルと経験を磨いておくことをおすすめします。そのためにも、20代のうちに一度キャリアについて見直してみましょう。
「自分にはスキルがない」とお悩みの方には、「28歳での転職は厳しい?未経験・スキルなしで異業種に就く方法を解説!」のコラムがおすすめです。未経験から転職する際のコツを詳しく紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
【職種別】未経験転職を成功させるコツ
未経験転職が何歳まで可能なのかは、職種や業界によって違います。年齢に関係なく、未経験者が比較的転職しやすいものもあれば、年齢が上がるに連れて即戦力が求められるものもあるのです。
ここでは、4つの職種を例に挙げて、転職を成功させるコツを紹介します。
未経験からエンジニアとして転職するコツ
IT業界は急速なIT化によって慢性的な人材不足で、エンジニアの求人数が増えています。20代の方が未経験で転職する場合は、教育・研修システムが充実しているところを選ぶと良いでしょう。
30代以降の方がエンジニアに転職する場合は、未経験者よりも即戦力が求められます。しかし、前職でリーダーやマネージャーの経験がある、IT関連の資格を取得していてスキルがあるなどの場合は、未経験者も採用される可能性があるでしょう。
未経験から営業職として転職するコツ
営業は、年齢に関わらず、未経験者も転職しやすいといわれる職種です。専門スキルよりも、コミュニケーションスキルや体力などのヒューマンスキルが求められます。
20代の方は、ヒューマンスキルに加えてポテンシャルが求められるでしょう。営業経験よりも、仕事に対する意欲や将来性が評価されます。30代以降では、営業する商材への理解や前職での経験で積み重ねたスキルが必要になるでしょう。
未経験からコンサルタントとして転職するコツ
コンサルタントとは、クライアント企業の経営課題を明確にして、解決のためのアドバイスを行う仕事です。そのため、課題分析力やコミュニケーション能力、解決方法を相手に分かりやすく伝える力などが求められるでしょう。
20代の場合は、第二新卒枠での採用が多いといわれます。新卒とほぼ同じポジションでの採用となるため、意欲やポテンシャルをアピールするのがおすすめです。
30代は即戦力を求められるため、前職でコンサルタントに必要なスキルを身につけていると強みになるでしょう。
40代以降は、管理職としての採用が一般的なので、マネジメント経験があると強いとされます。
コンサルタントへの転職に関しては「コンサルタントは未経験から挑戦できる?目指すときのコツとは」のコラムもチェックしてみてください。
未経験から事務職として転職するコツ
事務職といっても、一般事務や経理事務など部門はさまざまです。
一般事務は年代関係なく転職しやすいといわれますが、基本的なパソコンスキルが求められます。経理事務の場合は20代までが有利とされていますが、30代以降でも簿記やファイナンシャルプランナーなどの資格があると、未経験転職が有利になるでしょう。
転職のハードルを下げるには経験が重要
年齢を重ねても異業種への転職は可能ですが、選択の幅が狭くなるのは確かです。興味がある職種への転職を考えているなら、できれば20代の間に希望職種の現場を経験しておきましょう。経験さえあれば、30代になっても転職の可能性が広がります。
一人での転職活動が不安なら、就職・転職エージェントを活用してみましょう。エージェントに登録すると専属の担当が付き、希望に沿った企業を紹介してくれます。未経験転職におすすめの業界について相談することも可能です。
転職エージェントは履歴書の書き方や面接のアドバイスもしてくれるので、ひとりで就職活動をするよりも大きな成果が期待できます。
転職エージェントについて詳しく解説しているコラム「転職エージェントの使い方を解説!利用時の基本の流れと賢く使い倒すコツ」も参考にしてみてください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。