高卒でも取れる資格はある?おすすめ31選と就活事情をご紹介

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高卒で就職する方のなかには、高収入・キャリアアップを目指すために資格を取りたいと考える方もいるでしょう。就職先や業務内容に適した資格があれば、同期よりも早く出世できたりより待遇の良い会社に転職できたりする可能性があります。そこで、このコラムでは高卒で取れる資格を紹介。就職に役立つおすすめの国家資格や民間資格を一覧でまとめているので、ぜひチェックしてみてください。

この記事のまとめ

  • 高卒でも取れる資格を探すなら、「国家資格」と「民間資格」の2種類をチェックしよう
  • 高卒で取れるおすすめの国家資格は、「宅地建物取引士」や「介護福祉士」など
  • 高卒で取れるおすすめの民間資格は、「秘書技能検定」や「MOS」などがある
  • 高卒から独学で効率的に資格を取りたいなら予備校や講座を利用するのもおすすめ
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高卒でも取れる資格はある?

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高卒から取得できる資格は多くあります。「宅地建物取引士」「中小企業診断士」「FP技能士」などは、学歴に関係なく取得可能です。志望する業界や職種の仕事に活かせる資格を取得すれば、スキルや熱意をアピールでき、就職・転職活動時にも役立つでしょう。

このコラムでは、国家資格を「高卒から取れる国家資格15選」、民間資格を「高卒から取れる民間資格16選」でご紹介するので、参考にしてみてください。

高卒者が資格を取るメリット

高卒の人が資格を取る主なメリットは、以下のようなものがあります。

  • ・職業選択の幅が広がる
  • ・選考でのアピール材料になる
  • ・身につけた知識を入社後も活かせる
  • ・収入アップが期待できる

求人募集のなかには、「資格必須」「有資格者優遇」としている場合もあるので、資格を取得すれば選べる仕事の幅が広がるでしょう。

また、資格を取得した理由やその過程で行った努力などを明確にしてまとめておけば、選考で有効なアピール材料になる可能性があります。取得した資格は入社後も活かせるので、身につけた知識を活かして活躍したり、さらなるスキルアップを目指したりすることも可能です。企業によっては、資格手当を支給している場合もあるので、収入アップも期待できるでしょう。

就職で資格があると有利に働くと知っていても、何を取れば良いのか悩むことも。実用性の高い資格が知りたい方は、このコラムとあわせて「就職に有利な資格とは?種類やアピール方法を紹介」をチェックしてみましょう。資格が就職活動でどのように有利に働くか、面接官に好印象を与えるアピールと一緒に紹介しています。

就職に資格取得は必須ではない

就職するために資格は必ずしも必須ではありません。応募条件で資格が必須と明記されていない場合は、働きながら資格を取得する方法もあります。資格取得に長期間かかるなら、先に就職を目指したほうが良い場合もあるので気をつけましょう。
詳しくは、「資格なしで就職可能!高卒や大学中退からの就活でも大丈夫?」のコラムでも解説しています。不安な方は、私たちハタラクティブのキャリアアドバイザーに、お気軽にご相談くださいね。
ハタラクティブアドバイザー後藤祐介

高卒から取れる国家資格15選

国家資格は、法律に基づいて個人の能力・知識を判断する試験に合格することで取得できます。大まかな分類は「業務独占資格」「名称独占資格」「設置義務資格」です。国家資格がないと就けない仕事や名乗れない職種があるので、応募の際の必須条件になる場合もあります
ここでは、高卒で取れる国家資格をまとめているので、チェックしてみましょう。

1.宅地建物取引士

不動産関係の仕事で働きたい高卒の方には、宅地建物取引士がおすすめです。宅地建物取引士は業務独占資格で、不動産取引の重要事項を説明したり、説明書や契約書に押印・サインしたりする業務を唯一認められています。建築や金融の仕事に携わるときも、宅地建物取引士の資格があると業務に役立つので取得を検討してみると良いでしょう。

宅地建物取引士の試験に受験資格はありません。そのため、高卒から受験可能です。マークシート方式の筆記試験で合格率は15%前後といわれています。難易度は高めですが、仕事に役立てられる資格なので興味がある方はチャレンジしてみると良いでしょう。

2.中小企業診断士

中小企業診断士は、高卒の方も取れる国家資格です。企業経営に関する知識を身につけられ、経営に関する知識や能力を習得できるため、将来的に起業したい方にもおすすめの資格です。

中小企業診断士になるには、1次試験と2次試験の両方に合格し、実習を受ける必要があります。1次試験は7科目の選択式筆記試験で、2次試験は4科目の記述式試験と面接です。すべての試験に合格したのち、15日間の実務補習を行うか、実務に15日以上従事すれば中小企業診断士として登録の申請を行えます。
中小企業診断士の合格率は、1次試験が30%前後、2次試験は20%前後で、試験全体の合格率は、4%前後と難易度が高い資格といえるでしょう。

3.FP技能士(ファイナンシャル・プランニング技能士)

FP技能士は、FP技能検定に合格すると得られる技能検定です。1級・2級・3級があり、学科試験と実技試験があります。FP技能士3級の受験は学歴や職歴を問わないため、高卒の方も取れる資格といえるでしょう。また、合格した等級によって、「△級ファイナンシャル・プランニング技能士」というように名乗ることが可能です。

経済的な面から個人、もしくは家庭の将来設計をアドバイスできるので、ファイナンシャルプランナーとして働きたい方は、FP技能士の取得を検討してみましょう。

FP合格後はステップアップとしてAFP・CFPに挑戦するのもおすすめ

FP技能士2級に合格すると、日本FB協会認定資格「AFP(アフェリエイテッド・ファイナンシャルプランナー)」の取得を目指せます。また、AFP認定者になると「CFP(サーティファイド・ファイナンシャルプランナー)」の受験が可能になるため、知識を極めたい方におすすめです。
CFPは世界25カ国・地域で導入されており、世界が認めるFPの頂点と位置づけられている資格です。ファイナンシャルプランナーのスペシャリストを目指したい方は挑戦してみると良いでしょう。

4.司法書士

司法書士は高卒の方も取れる国家資格。不動産登記や商業登記を行える業務独占資格です。司法書士は、主に登記業務や書類作成、供託業務、訴訟代理・支援などの仕事を行います。司法書士として経験を積んだあと、自分の事務所を構えて独立することも可能でしょう。

司法書士試験は、筆記試験と口述試験で構成されています。法律に関する国家資格なので、試験の難易度が高く合格率が4〜5%程度で、4%を下回る年もあるようです。

5.行政書士

行政書士は、「権利義務関係の書類」「事実証明に関する書類」「官公署に提出する書類」の作成、手続きの代理を唯一行える業務独占資格です。書類作成に関する相談業務も行政書士が担当します。個人にも企業にも必要とされる仕事で、就職先に困ることはないでしょう。

行政書士試験は難易度が高く、実施年度によっては合格率が10%を切ることも。1回の受験で合格するのは難しいかもしれませんが、高卒から目指せる資格なので、興味があればチャレンジしてみましょう。

6.弁護士

弁護士は学歴がなければ難しいイメージがあるかもしれませんが、高卒から取得することも可能です。弁護士になるための司法試験を受けるには、「法科大学院を修了する」「予備試験に合格する」のいずれかの条件を満たす必要があります。予備試験には学歴の制限がないため、高卒から受験が可能です

弁護士は、高収入が期待できる職業の一つであるため、「法律に関する仕事に興味がある」「高収入の仕事に就職したい」という方はチャレンジしてみても良いでしょう。
ただし、司法試験の受験資格を得るための段階である予備試験の時点で高難易度のため、「1回の受験では資格取得に至らない可能性がある」「資格取得の勉強に膨大な時間を費さなければいけない可能性がある」といった覚悟も必要になります。

7.介護福祉士

介護福祉士は介護職で働く際に役立つ国家資格です。実務者研修を修了し介護職等で3年の実務経験を積むことで試験の受験資格を得られます。学歴に関わらず取得できる資格なので、介護業界に興味のある高卒の方におすすめです。

介護福祉士の資格があると、資格手当がつく可能性があるため、収入アップを目指しやすくなるでしょう。介護職は無資格からチャレンジできるので、働きながら介護福祉士を目指す方法もあります。

なお、介護福祉士は合格率が高い国家資格で、毎年70~80%の人が試験に受かっています。日本の高齢化によって人手不足が深刻な介護職は、学歴問わず働ける需要の高い職種のため、高卒の方の就職先としておすすめです。介護職を長く続けるつもりなら、介護福祉士の資格取得を視野に入れておくと良いでしょう。

8.ITパスポート

ITパスポートとは、IT(情報技術)を利用する際の基礎知識が備わっていることを証明できる国家資格です。受験資格はないため、高卒の方も挑戦できます。取得する過程で、技術や管理、経営など幅広い分野におけるITに関する知識を身につけられるでしょう。

あらゆる業界でIT化が進んでいる昨今では、多くの企業でITリテラシーの高さが評価されます。企業によっては、IT業界でなくても従業員にITパスポート取得を推奨する場合もあるようです。IT関連の勉強をする入門編として、取得しておくのも良いでしょう。

9.基本情報技術者

基本情報技術者とは、高度IT(情報技術)社会を支えるために必要な、基礎知識・技術・活用能力を備えた人材であると証明する国家資格です。「ITパスポート」の上位試験といえます。
基本情報技術者試験に合格していると、IT技術職の就職が有利になることも
。そのため、IT技術職を目指す高卒の方におすすめです。
基本情報技術者試験は年に2回、上期・下期に実施されます。試験は午前と午後の2部制で、選択問題をマークシートで回答する方式です。

10.保育士

保育士試験に合格すると、保育士として働くために必要な国家資格を得られます。専門学校や短大、大学を出て保育士資格を得るのが一般的ですが、保育士試験に合格すれば高卒から保育士になることが可能です。

保育士資格の試験内容は、筆記試験と実技試験です。子どもの保育に必要な知識のほか、「音楽に関する技術」「造形に関する技術」「言語に関する技術」の実技試験があり、この3つのなかから2つ選択し試験を行います
保育士の仕事が気になる方は、「保育士の年収はどれくらい?活躍の場や今後の展望に言及!」のコラムもあわせてご覧ください。

11.調理師

調理師免許は飲食店のキッチンで働く際にあると役立つ国家資格です。調理師免許がなくてもキッチン業務に従事することは可能ですが、応募時の必須条件としている求人もあります
料理人として働きたい高卒の方は、必要な知識やスキルを証明するために取得を目指してみましょう。

調理師免許を取得するには調理師学校に通う方法が一般的ですが、2年以上調理業務を行った場合は、学校に通わず試験を受けて資格を取得することが可能です。資格手当がつく職場もあるので、収入アップを目指す高卒の方は、受験を前向きに検討してみましょう。

12.製菓衛生師

製菓衛生師の国家資格は、パティシエを目指す際に取得しておくと役立つ資格です。製菓衛生師の資格があると、飲食物を扱う職場に必要な食品衛生責任者になれます。また、店舗運営にも役立つ資格なので取得して損はありません。

製菓衛生師の試験は、指定の製菓専門学校で1年以上勉強しているか、「菓子製造営業」の営業許可を得ている施設で2年以上成菓業務に従事していれば受験できます。各都道府県で試験が行われるため、地域によって異なりますが70%程度の人が合格する試験なので、きちんと勉強していれば製菓衛生師の資格を取得できるでしょう。

13.クリーニング師

クリーニング師は高卒の方も取れる国家資格です。クリーニング所には、必ず1人以上のクリーニング師がいなくてはいけません。

クリーニング師の試験は学科試験と実技試験で構成されています。洋服のクリーニングに必要な知識と技術だけでなく、公衆衛生への理解度もチェックされるのでしっかり勉強しましょう。クリーニング師の試験は各都道府県ごとに行われるため合格率は一概にはいえませんが、50〜70%程度の自治体が多いようです。

14.旅行業務取扱管理者

国内旅行業務取扱管理者試験に合格すると、旅行業務取扱管理者という国家資格を得られます。旅行業務取扱管理者とは、旅行業界における唯一の国家資格です。旅行代理店が商品(旅行プラン)を販売するには、旅行業務取扱管理者を1名以上配置しなくてはなりません。

販売できる旅行商品の範囲によって、資格は「総合旅行業務取扱管理者(海外旅行含む)」「国内旅行業務取扱管理者」「地域限定旅行業務取扱管理者資格」の3種類に分類されます。試験によって実施元が変わるので注意しましょう。

旅行業務取扱管理者の資格を所有していれば、「旅行業を熟知している」という証明になります。そのため、旅行業界での就職・転職に役立ったりキャリアアップにつながったりすることも。受験資格は特に設けられていないので、高卒の方も受験可能です。

15.通関士

通関士とは、輸出・輸入などの手続きに関する国家資格です。この資格があると、貿易のスペシャリストであることを証明できます。受験資格は設けられていないため、高卒の方も取れる資格です。
取得できれば、貿易業界での就職を有利に進められるほか、海外との取引がある商社やメーカーなどの選考において、優秀な人材として判断される可能性があるでしょう

取りやすい国家資格とは?取得するメリットや選ぶときのポイントを解説」では、ほかにも挑戦しやすい国家資格をまとめているので、就職のために国家資格の取得を検討している高卒者は、あわせてチェックしてみましょう。

高卒から取れる民間資格16選

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ここでは、高卒の方におすすめの民間資格を紹介します。民間資格とは、企業や民間団体が独自の審査基準で認定を行う資格です。国家資格と同レベルで知名度が高かったり合格が難しかったりする民間資格もあるので、キャリアプランにあわせて受験することをおすすめします。

1.秘書技能検定

秘書技能検定は、どの仕事でも役に立ちやすい民間資格です。検定に合格すれば敬語や名刺の扱い方といったビジネスマナーなど、社会人として身につけるべき能力があることを証明できます
秘書検定には1級・準1級・2級・3級があり、社会人だけでなく大学生や高校生も受験可能です。初めて受験する方は、3級からチャレンジしてみましょう。

2.マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)

「マイクロソフトオフィススペシャリスト(通称:MOS)」は、PCを使う仕事に就く方におすすめの民間資格です。受験資格はなく、高卒の方も挑戦できます。WordやExcelを利用した資料作成業務は、職種問わず多くの社会人に必要なスキルです。基本的な操作やスキルを証明できるため、就職に役立つでしょう。
MOSの試験は、コンピューターで行う実技試験です。MOSの試験区分は全23種類。WordやExcel、PowerPointといったソフトがバージョンごとにレベル分けされているので、自分の能力に応じて受験しましょう。
毎月1〜2回開催されている「全国一斉受験」のほか、認定のパソコン教室や試験会場で随時募集している「随時試験」があります。どちらで受けても試験内容は同じなので、自分に合った方法で受験しましょう。

3.日商簿記検定

日商簿記検定は、企業の経営に関わる活動を記録して整理し、財政状況や経営成績を把握する技能を証明する資格です。企業の経理事務を目指す方は、簿記の取得を検討すると良いでしょう
簿記は1~3級があり、3級は職種を問わず身につけておくと便利な基礎知識、2級は経営管理に役立つ高度な知識、1級は公認会計士や税理士を目指す人の登竜門といわれています。

また、平成29年4月から入門級の「初級」も導入されています。「簿記の資格を取りたいけれど、知識が全くない状態から勉強するのは不安」という方は、初級で基礎的な知識を身につけるところからスタートするのもおすすめです。

4.インテリアコーディネーター

インテリアコーディネーターも高卒の方におすすめの資格です。インテリアコーディネーターは、お客さまの要望を聞きインテリアに関するアドバイスを行うほか、メーカーや建築士とお客さまの間に入り、家づくりのお手伝いなどを行います。インテリアショップや工務店、家具メーカー、住宅メーカーへの就職を検討している方はインテリアコーディネーターの取得を目指してみましょう。

また、インテリアコーディネーターとして採用されやすい傾向があるのは、建築や空間デザインを学んでいる大学生や専門学生です。無資格の高卒者は選考で不利になる可能性も考えられるので、インテリアコーディネーターの資格を取ったりスクールに通ったりするのがおすすめです

5.ベビーシッター(JADP認定)

ベビーシッター資格は、保育に携わるスペシャリストとしての知識やスキルを証明する資格です。日本能力開発推進協会(JADP)が運営しています。ベビーシッターとして働くのに、学歴や資格を求められることは少ないでしょう。そのため無資格の高卒の方もベビーシッターになれますが、信用できる情報がなければ依頼を得るのは難しいのが現実です。そこで、客観的にベビーシッターとしての能力を証明するために、資格が役立ちます

ベビーシッター資格の取得には、JADP指定の講座受講が必要です。試験は、カリキュラム修了後に自宅にて受験を行います。JADPのほかにも、「公益社団法人全国保育サービス協会」が運営する「ベビーシッター認定資格試験」という資格もあるようです。受験には、指定の研修を受講して修了証を有していなければなりません。ベビーシッターとして信頼度を高めたい方は、資格の取得をおすすめします。

6.介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は、介護の基礎的な知識やスキルを学ぶ研修を受け、修了試験に合格することで取得できる資格です。受講する際の条件に制限はないため、高卒の方も取得を目指せます

介護職には食事、入浴、排泄などの利用者さまの体に直接触れる「身体介護」と、買い物や料理などの身の回りのサポートを行う「生活援助」があり、身体介護を単独で行うには初任者研修以上の資格がないと行えません。そのため、ホームヘルパーの仕事に携わりたいと考えている方は、資格の取得を検討すると良いでしょう。
介護職については「未経験から介護職に転職したい!無資格でも大丈夫?志望動機の例文も紹介」のコラムで、未経験からの就職の仕方について紹介しているのでぜひご覧ください。

7.介護支援専門員(ケアマネジャー)

ケアマネージャーは、介護業界でキャリアアップを目指す高卒の方におすすめの公的資格です。ケアマネージャーの試験を受けるには、国家資格である介護福祉士などを取得し、5年以上実務経験を積む必要があります
無資格から実務経験を積んで介護支援専門員の資格を取得しようとすると最短で8年ほど必要になり長期間かかってしまうため、計画を立てて資格を取るようにしましょう。

なお、ケアマネージャー試験の合格率は例年20%前後とされています。取得を目指す方は、気を引き締めて試験勉強に臨む必要があるでしょう。

8.調剤事務管理士技能認定試験

医療系の民間資格に興味がある高卒の方には、調剤事務管理士技能認定試験の受験がおすすめです。調剤薬局で働く事務員は、処方箋受付や保険請求分の調剤報酬明細書の作成、そのほか事務を行い薬剤師をサポートします。未経験・無資格歓迎の求人もありますが、調剤薬局の事務員は専門性の高い仕事なので、資格があると就職の際に有利です

調剤事務管理士技能認定試験は学科試験と実技試験に分かれています。試験は年6回実施されるので、好きなタイミングで受験可能です。

9.医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)

「医療事務技能審査試験」とは、医療事務の基礎的な知識・スキルを確かめる試験です。医療事務の仕事自体は資格を必須とはしておらず、無資格で働けます。しかし、未経験や無資格者の求人は倍率が高くなるため、資格を取得しておいたほうが就職で有利に働くでしょう。

医療事務の知識があれば、病院や診療所に就職しやすくなります。そのほか、歯科や美容クリニック、調剤薬局など、幅広い施設から需要のある仕事です。医療事務の仕事内容については、「医療事務は高卒からもなれる!求人選びのコツや役立つ資格をご紹介」もご覧ください。

「医療事務技能審査試験」の試験内容は、学科と実技です。学科試験では、医療制度や医事業務などに関する問題が出題されます。実技試験突破には、窓口・電話対応や、カルテとレセプトの正誤チェックの技術が必要です。受験資格は不問なので、高卒の方も試験を受けられます。専門学校に行かなくても、独学で取れる民間資格なので、興味がある方はチャレンジしてみましょう。

10.ネイリスト技能検定試験

美容系の仕事に興味がある方は、ネイリスト技能検定試験の取得がおすすめです。ネイリスト技能検定試験には1級・2級・3級があります。3級は義務教育を修了していれば誰でも受験できるため、高卒の方も取れる資格です。3級に受かれば2級、1級と挑戦できるのでスキルアップも目指せます。

ネイリストとして働くのに資格は必須ではありません。しかし、資格があれば選考の際に有利になる可能性があるため、ネイリストを目指している人は資格を取得しておくと良いでしょう。

11.JNAジェルネイル技能検定試験

JNAジェルネイル技能検定試験は、お客さまが安心して施術を受けられるジェルネイルの知識と技術を持っていることを証明する資格です。
ジェルネイルとは、爪に直接ゲル状の樹脂を塗ってUVライトで固める施術方法のこと。仕上がりの美しさや軽いつけ心地から高い人気を得ています。
JNAジェルネイル検定には初級・中級・上級があり、初級はネイルケアやジェルネイルに関する基本的な知識とスキルを問う問題が出題されます。JNAジェルネイル検定はいきなり中級や上級から受けることはできないため、取得したい場合は初級から受けましょう

12.NSCA認定パーソナルトレーナー

NSCA認定パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)は、性別や年齢、経験を問わず、幅広い層の人々に健康や体力に応じた適切なトレーニング指導を行える知識とスキルを持った優秀な人材であることを認定する資格です。
トレーニング指導のスキルのほか、専門的な科学知識を持ち合わせていることも証明できる
ため、パーソナルトレーナーやフィットネスインストラクター、理学療法士などを目指したい方は取得をおすすめします。

また、NSCA認定パーソナルトレーナーは学校に通わなくても資格を取得できるため、高卒の方も資格取得が可能です。しかし、NSCA認定パーソナルトレーナーの資格を取るには、NSCAの会員になる必要があるのでよく確認しておきましょう。

13.TOEIC

TOEICは、日常生活や仕事における英語のコミュニケーション能力を測定する世界共通のテストです。聞く・読む能力を測定する「Listening & Reading Test」、話す・書く力を測定する「Speaking & Writing Tests」、話す力を測定する「Speaking Test」で構成されています。TOEICに合否や等級はなく、スコアで評価されるのが特長です。一般的に就活でアピールできるのは600点からとされているため、スタートラインとして600点を目指してみると良いでしょう。

TOEICには受験資格がないため、高卒の方も受験することが可能です。英語を使用する仕事に就きたい方は、TOEICで良い点数を取っておくと、就職で有利になる可能性もあるでしょう。

14.登録販売者試験

登録販売者は、薬剤師不足を補うために創設された公的資格です。公的資格とは国家資格に準ずる民間資格のことで、登録販売者試験は各都道府県が実施しています。もともとは薬剤師がいなければ薬の販売が禁止されていましたが、法改正により登録販売者がいれば第2類・第3類医薬品の販売が可能になりました。そのため、市販薬を扱う薬局やドラッグストアでは、登録販売者の資格を持つ人材は重宝されやすいでしょう。

大学の薬学部を卒業しなければ取得できない薬剤師と違い、登録販売者は高卒から取れる資格です。キャリアアップや高収入につながる資格なので、取得して損はないでしょう。ドラッグストア勤務を検討している方は、登録販売者試験の受験をおすすめします。

15.寿司職人

寿司職人も高卒の人におすすめの資格といえます。寿司職人になるには必須の資格は必要ありませんが、「すし検定」という寿司に関する検定があるようです。すし検定は、1〜4級までがあり、主にオンラインでの実技・筆記試験が行われます。

寿司職人を目指している人は、すし検定を受けて技術を証明できるものを持っておくのもおすすめです。しかし、就職するお店によってはすし検定で級を取得していても、職人になるまでに長い修行を要する場合もあるため、その旨を理解しておくことが必要といえます。

16.整体師

整体師は、体の不調があるお客さまの様子を見て、体の歪みを調整する業務を行います。整体師は、特に決められた受験資格がないため、高卒の方も受験することが可能です。
整体師として就職する際に資格は必須ではありませんが、資格を持っていると整体に関する知識や技術を習得していることを証明できるので、就職時に役に立ちやすいでしょう。

警察官や消防士などの公務員になる道もある

高卒から警察官や消防士などの公務員になる道もあります。警察官や消防士などの公務員試験は、要件を満たしていれば高卒の方も受検可能です。
警察官や消防士は、採用試験合格後に学校へ入り研修や訓練を受けて、卒業後に現場へ配属されます。高卒から公務員を目指したい人は、「国家公務員に高卒からなれる?大卒との給与の違いや試験の種類を紹介」のコラムで仕事内容や公務員の目指し方を詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。

高卒から独学で資格を取得できる?

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高卒で取れる国家資格・民間資格のなかには、独学で勉強して取得できるものもあります。独学なら学習費用を抑えられるので、経済的な理由で資格取得をあきらめる必要はありません。昨今では動画サイトを使った勉強方法もあるので、無理なく試験対策を行えます。無事に試験に合格し資格を取得したら、スキルを活かせる職場を探しましょう。

効率的に資格を取りたいなら予備校や講座もあり

経済的な余裕があるなら、予備校や通信講座もおすすめです。予備校や通信講座は資格を取得するために必要なカリキュラムが組まれているため、効率良く勉強を進めていけます。「独学では不安」「一人では勉強がはかどりにくい」という場合は、予備校や通信講座の利用も検討すると良いでしょう。

資格以外に知っておきたい高卒の就活事情

ここでは、資格以外に知っておくと良い高卒の就活事情を紹介します。「高卒で就活をするときは何から始めたらいい?」「高卒の就活は何に注意したらいい?」と不安に感じている方は、ぜひ参考にしてください。

高卒からの就活基礎知識

高卒からの就活基礎知識として気をつけるポイントは、大きく分けて下記の2つです。

履歴書は中学卒業から書く

履歴書を書く際は、中学校卒業から書くようにしましょう。「小学校から書いたほうが良いのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、小学校のときの学歴は就職に大きく関わるものではないため記載不要です。

面接は就職意欲と強みをアピールする

就活では、大卒の方も同じ就職面接を受けている可能性があるため、アピール内容が重要になるといえるでしょう。
高卒の方は学歴で不利になってしまう可能性があるため、「入社したい」という強い意志を伝えることが大切です。そのためには、企業研究と自己分析を良く行い、応募先企業で自分のどのような強みやスキルが活かせるかを具体的にアピールできるようにしておくと良いでしょう。

高卒者が不安になりやすいポイント

高卒の就活で不安になりやすいポイントに、「将来性」が挙げられます。高卒の方は、就職はできるものの、給与や生涯賃金などが、大卒と比べると低いのではないかと不安になる方もいるようです。しかし、高卒だからといって必ずしも大卒より給与や生涯賃金が低いとは限りません。
高卒の方のなかには高収入を得ている人もいるため、学歴をコンプレックスに思わず、資格取得やスキルアップなど、さまざまなことに挑戦していくのが重要といえます。

高卒で就職するメリット・デメリット

高卒で就職するメリットは、若いうちから社会人経験を積めることなどが挙げられるでしょう。社会人経験が長いと、その分多くの仕事を経験できます。同年代の大卒が入社するころには、ある程度の経験を積んで昇進している可能性もあるでしょう。

一方、高卒で就職するデメリットは、大卒以上を募集している求人に応募しても採用されにくいなど、選択肢の幅が狭まる可能性があることです。とはいえ、高卒から受け入れている企業で一度業務経験を積んでから転職する方法もあります。高卒から転職を考える際は、なるべく早めに行動をすると良いでしょう。

高卒だから…と不安なら就職・転職エージェントに相談しよう

高卒という学歴に不安を感じている人は、就職・転職エージェントに相談するのも一つの手です。就職・転職エージェントは、高卒の方におすすめの求人や、保有資格を活かしやすい求人を紹介してくれるため、学歴で悩んでいる方も安心して就職活動を行えます。

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「高卒でも取れる資格」関するよくある質問

ここでは、「高卒から資格はあったほうがいい?」とお悩みの方によくある質問をご紹介します。資格取得による就職活動への影響も紹介するので、参考にご覧ください。

高卒からの就職には資格があったほうが有利ですか?

有資格者は無資格者に比べて優遇される傾向にあります。特に、資格が業務に直結している場合は資格を持っていたほうが採用される可能性がアップするでしょう。また、就職後に資格手当がついたりキャリアアップしやすかったりするなど、メリットもあります。

高卒から独学で資格を取得するには?

1日のなかで学習時間を確保し、参考書や過去問題集を活用して勉強に取り組みましょう。動画配信サイトや学習アプリを利用して、繰り返し動画を視聴したり、問題を解いたりするのもおすすめです。
職種によっては、社会人になってから資格取得を目指す場合もあるため、学習習慣を身につけることは社会に出てからも役立つでしょう。勉強時間を確保する方法は、「社会人が勉強時間を確保するには?意識したいポイントなどもあわせて解説」のコラムで紹介しているので、あわせてご覧ください。

高卒でも取得できる女性におすすめな資格は?

結婚や出産、子育てなどライフスタイルの変化を視野に入れた資格を選ぶのもおすすめです。たとえば、保育士は人手不足による需要が多く、職場に女性が多い傾向があるため、産休や育休への理解が得られやすいでしょう。医療事務、登録販売者は全国に病院やドラッグストアがあり、地域を問わず就職しやすい傾向があります。有資格者や経験者が重宝されやすいため、社会復帰もしやすいかもしれません。

資格のない高卒でも正社員就職できる?

資格なしの場合も正社員就職は可能です。無資格の高卒者が正社員就職を目指すなら、営業職や介護職といった学歴不問・未経験者歓迎の求人が多い仕事から探してみると良いでしょう。
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