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大学院を中退したその後はどうする?進路や就活のポイントについて解説!
更新日
この記事のまとめ
- 大学院を中退したら、その後はできるだけ早く就職活動しよう
- 大学院中退者は、その後の就活で「既卒」扱いになる
- 「大学院中退理由」を聞かれるケースが多いので、事前に回答を用意しておこう
大学院を中退して、その後の進路や就活を悩んでいる方は多いでしょう。就職を希望する場合は、面接の際に「なぜ大学院中退したのか」を聞かれる可能性が高いため、具体的な理由を伝えるのが重要です。このコラムでは大学院中退者の就活におけるメリット・デメリットや就職を成功させる4つのコツをご紹介。就活のポイントを押さえ、社会人への一歩を踏み出しましょう。
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大学院中退後の就活はできるだけ早く行動しよう
大学院を中退したその後に就職を希望するなら、できるだけ早めに行動を起こしましょう。大学中退者は新卒ではなく中途採用となり、企業側は中途採用者に対して社会人としての経験や即戦力となる知識や能力を求める傾向があります。しかし、働いた経験のない大学院中退者は「若さ」や「ポテンシャル」がアピール項目となるでしょう。そのため、年齢が高くなってしまうと「将来性に期待できない」「経験のある人を採用したほうが良い」と思われてしまう可能性も。
また、大学院中退後に何もしない期間が続いてしまうとニートだと思われ、就活の際に「働く意欲があるのかどうか」を懸念されやすくなります。採用ハードルを下げるためにも、大学院中退後に就職を検討されている方は、「就職の方向性」を明確にしたうえで、できるだけ早く行動をはじめるのがおすすめです。
進学か就職どちらに進むかを決める
大学院を中退した後、別の大学院を受けて進学するか、就職するかどちらに進むかを決めましょう。進学を目指す場合は「なぜ、その学校でなければいけないのか」「その学校で何を学びたいのか」理由を明確にして進学対策を行うことをおすすめします。
先述したように、就職を考えている人はできるだけ早く就職活動を始めることをおすすめします。就職活動を始めるまでに空白期間が長くなってしまうと、企業側にマイナスの印象を与えてしまう可能性があるからです。空白期間に目標を立てて行動をしていたのなら問題はありませんが、何もしていなかった期間が長引くほど就職が難しくなることを知っておきましょう。
大学院中退は逃げ?
「大学院を中退したい…」と思ったり、実際に中退したりすることは逃げではなく、選択肢の一つといえます。その理由は、「大学院で身につけた経験や学んだ知識は無駄にならない」からです。たとえば、大学院で取り組んだ分野が就職につながらなかったとしても、そのときの臨機応変な対応や合理的な考え方などは社会でも活用できるでしょう。大学院の中退を考えている方は「大学院を中退したいのは逃げではない!就職までの流れや体験談も解説」のコラムで詳細を確認できます。
大学院卒業者と中退者ではその後の就職活動に違いはあるの?
大学院卒業者と中退者による就活の違いの一つは「就職活動を行う年齢」です。大学院を卒業する場合、就職活動を始めるときの年齢は20代半ばに差しかかっている人がほとんどでしょう。学部新卒よりも年齢が高くなるため、就活が難航する可能性も。もちろん、「専門的な知識や技術を身に着けて研究職や技術職などの専門職に就きたい」「そのまま大学に勤めたい」と思っている人にとっては、大学院卒業が有利に働く理由にもなりえます。
大学院を中退する場合は卒業者に比べて年齢が若い分、採用ハードルが低くなる可能性もあるでしょう。新卒採用枠で採用が進まなかった企業や職場の若年化を図っている企業、若い人材に対するニーズは高いようです。未経験者歓迎求人なども多く見られるため、積極的に求人を探してみると良いでしょう。
大学院卒業者と中退者の違いの詳細は、「大学院卒と学部卒の違いは?就活アドバイザーに詳しく聞いてみました!」でも解説していますので、ぜひご覧下さい。
大学院中退者の就活におけるメリット・デメリット
大学院中退者が就活を行う際のメリット・デメリットについて詳しく紹介します。メリットだけでなく、デメリットも踏まえたうえで就職活動に取り組みましょう。
大学院中退者の就活におけるメリット
大学院中退者の就活メリットは、「大学院で学んだ経験を活かせる」「時間やお金を使わないで済む」などがあげられます。大学院で学んだ経験は就職活動において役に立つでしょう。なぜなら、大学院では研究活動によって高度な知識を身につけているため、将来性を期待できるからです。
また、大学院では学部に比べて実験を行ったり論文を発表したりする機会が多いため、論理的に説明するためのプレゼンテーションスキルや、課題をクリアするための問題解決能力が身に付きます。これらは専門分野以外でも活用できるため、就活ひいては社会人生活で大いに役立つでしょう。
また、大学院は修士課程で2年間、博士課程まで修了すると合計5年間は学校に通うことになるので、その分の学費や時間がかかるのが一般的です。大学院に進学したものの研究に興味が持てず、「つまらない...」と思いながら通うより、思い切って中退し、時間とお金を活用する方が有意義な場合もあるでしょう。
大学院中退者の就職活動におけるデメリット
大学院を中退するデメリットのひとつに、応募先が少なくなることが挙げられます。大学院を中退すると、「学部の新卒」でも「大学院の新卒」でもなくなります。日本では新卒者を優先的に採用する企業も多いため、新卒を対象とした選考に参加するのが難しくなるでしょう。
また、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、大学卒と大学院卒では、以下のような差がでています。
性別 | 大学卒(千円) | 大学院卒(千円) |
---|---|---|
男女合計 | 237.3 | 276.0 |
男 | 240.3 | 283.2 |
女 | 234.3 | 260.8 |
参照:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査の概況 1 一般労働者の賃金 (9) 新規学卒者の学歴別にみた賃金」
大学院卒のほうが月給が高いのは、年齢と学歴が高いからと予想できます。また、学部卒に比べて専門性の高いスキルや知識を持っていることも影響すると考えられます。
もし給与が低くなることを懸念するなら、大学院中退を考え直す必要もあるでしょう。
参照元
厚生労働省
賃金構造基本統計調査
大学院中退者のその後は新卒・既卒のどちらになる?
大学院中退者は、一度も社会人経験がないことから就活市場において「既卒者」として扱われます。ただし、大学を卒業してから3年以内などの場合、企業によっては「新卒」として扱うこともあるようです。就職活動をするときは、企業の求人情報をよく確認し、既卒もしくは新卒の募集を行っているかどうかに注意して選考を受けるようにしましょう。
既卒とは
既卒とは法的な定義はありませんが、高校や専門学校、大学などを卒業してから一度も就業経験がない人(社会人経験がない人)のことを指すようです。主に新卒として就職せず、卒業後も継続して就活を行っている人やアルバイトをして働いている人が当てはまりますが、大学院中退の場合は「学部を卒業後に就職していない」という捉え方ができるため、「既卒」にあてはまるでしょう。
既卒について詳細を知りたい方は、「既卒とは?いつまでを指す?第二新卒との違いや就活成功のコツを解説」でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
新卒とは
新卒とは、高校・専門学校・大学など属している学校をその年の3月に卒業する見込みがあり、就職活動をおこなっている学生のことを指します。新卒は「新規卒業者」を略したものとなり、一般的に在学中の人が新卒扱いになります。新卒には基本的に年齢制限はなく、大学院を修了して3月に卒業する見込みがあれば「大学院の新卒」として就活が行えます。
新卒の定義や既卒との違いについて、詳細を知りたい方は「新卒と既卒の違いとは?就職活動に与える影響」のコラムもチェックしてみてください。
大学院中退のその後の就職を成功させる5つのコツ
ここからは、大学院中退者が就職を成功させる5つのコツを紹介します。大学院を中退して就職を考えている方は、就活を成功させる方法をチェックしていきましょう。
1.大学院を中退した理由を明確にする
大学院中退後から就活を行う際に重要なのは、「大学院を中退した理由」を明確にしておくことです。面接では大学院を中退した理由を聞かれることがほとんど。しっかりと答えられるよう、前もって詳細な中退理由を準備しておきましょう。
ただし、ネガティブな理由で中退しているとマイナスイメージが強まるので注意が必要です。たとえば、「勉強する気がなくなった」という理由なら、「別の分野についての興味・関心が増した」といったポジティブな理由に変換すれば仕事に対するアピールにもなり、面接官にも好印象を与えられるでしょう。
また、良く思われたいからと嘘をつくのは避けましょう。履歴書をはじめ内容を偽るのは経歴詐称にあたり、嘘が発覚した場合は内定取り消しとなる恐れがあります。詳細は、「面接は嘘つき大会ではない!虚偽回答のリスクと自分をアピールするコツ」のコラムを参考にしてみてください。
2.期間を空けず早めに行動を始める
「大学院中退後の就活はできるだけ早く行動しよう」でも解説したように、大学院中退後はできるだけ早く就職活動を始めましょう。空白期間が1〜2年と長くなると、働く意欲だけでなく「採用してもすぐに辞めてしまうのではないだろうか」と思われてしまう可能性があります。就活を行ううえで不利にならないためにも、空白期間が伸びる前に就活を始めることがおすすめです。
3.大学院中退から挑戦できる求人を見つける
求人を探す際は、「既卒」向けの就職サイトなどを利用しましょう。前述したように大学院中退者は既卒者になるので、既卒を募集している転職サイトや転職エージェント、求人内容に既卒と記載があるものに応募することをおすすめします。
なお、大学を卒業してから3年以内であれば新卒として応募できる求人もあるので、該当する方は新卒向けの求人で詳細を確認してみるのも良いでしょう。
4.転職サイトや転職エージェントサービスを活用する
大学中退者が就職活動を始めるなら、就職支援サービスで求人を探してみましょう。特に35歳未満の若年層向けの求人を多く取り扱っている「わかものハローワーク」や「転職エージェント」などがおすすめです。
わかものハローワークは、ハローワークの専門の担当者がマンツーマンで就職活動をサポートしてくれる機関です。また、職業相談やセミナーへの参加などさまざまなサービスを無料で受けることができます。わかものハローワークの所在地の詳細を知りたい方は、「わかものハローワーク・わかもの支援コーナー等一覧」から最寄りの窓口を探してみてください。
転職エージェントは、民間企業が運営する就職支援サービスです。一人ひとりに担当者が付き、企業に求人を紹介してくれるだけでなく、書類の添削や面接練習、企業の情報など就職活動を幅広くサポートしてくれます。就活の仕方が分からなかったり、悩んでいることがあったりしたら、気軽に相談できるのも魅力です。
大学院中退から就職を目指している方は、若年層向け就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。担当のキャリアアドバイザーがカウンセリングを行い、就職相談から求人提案、面接指導などのサービスをマンツーマンでサポートします。未経験者歓迎や学歴不問の求人なども扱っているので、大学院を中退し、経歴に自信が持てない場合も安心です。サービスはすべて無料なので、「大学院中退後の就活をどのように進めたら良いか分からない」という方は、ぜひ一度お問い合わせください。
参照元
厚生労働省
わかものハローワーク・わかもの支援コーナー等一覧
こんなときどうする?大学院中退者向け!お悩みQ&A
ここでは、大学院を中退した方向けのお悩みをまとめています。すべてQ&A形式で分かりやすく回答しているので、ぜひご参考にしてください。
大学院中退後にすべきこととは?
まず、大学院中退後にしたいことを明確にしましょう。
大学院を中退した後、将来何をしたいのかを具体的に考え、目標に合った業種や企業の求人を探します。また、大学院中退後の就職活動は1日でも早く行うことが大切。一般的に、就職の採用ハードルは年齢とともに上がっていきます。大学院中退後に空白期間が長くなってしまうと、いざ就職活動を始めたときに採用のハードルが上がり、就職することが難しくなる可能性があるでしょう。詳しくは「既卒で空白期間があっても就職活動に影響はないの?面接対応の仕方も解説!」のコラムをご覧ください。
理系の大学院を中退してしまったら就活で不利になりますか?
一概に「不利になる」とはいえません。
理系だからといって専門分野の仕事に就く必要はなく、専門分野以外の仕事では不利にならないことも。また、理系の「論理的思考力」や「数字に強い力」を求める企業も多くあります。ただし、希望職種では修了者が優遇されることもあるため、不利になってしまう恐れもあります。詳細は「理系の大学院中退から就職を目指すのは逃げ?就活のコツを解説!」をご確認ください。
大学院中退者は就活でどのように扱われる?
大学院中退者は、基本的に「既卒者」として扱われます。
既卒者とは、コラム内の「大学院中退者のその後は新卒・既卒のどちらになる?」前述したように、一度も社会人経験がない人のことを指します。また、大学を卒業して3年以内であれば、企業によっては新卒扱いになることもあるので、よく確認してから就職活動に臨みましょう。
大学院卒業と中退…就活での違いは?
就活を始める年齢が違います。
大学院卒業の場合、就活を始める年齢は20代の半ばの人がほとんどでしょう。新卒に比べて年齢が高いぶん、企業によっては採用ハードルが高くなることもあります。詳細は「大学院中退後の就職は厳しい?院卒者との違いやメリットを解説!」のコラムでご確認ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。