理系の大学院中退から就職を目指すのは逃げ?就活のコツを解説!

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この記事のまとめ

  • 理系大学院を中退しても就職は可能
  • 理系大学院を中退したい自分の気持ちを整理して明確にしよう
  • 理系大学院中退後の就職活動では、正直かつ前向きな中退理由を伝えよう
  • 理系大学院中退を後悔しないように5年後、10年後のキャリアプランを明確にしよう
  • 就職を考えるなら、キャリアセンターや就職・転職支援エージェントの利用もおすすめ

理系の大学院を中退して就職しようか悩んでいる人もいるでしょう。大学院中退後に就活をするか迷っている場合は、中退したいと思うようになった理由を明確にしてから進路選択をするのがおすすめです。理系からの就職に有利となる情報や中退するタイミングなど、しっかりと事前に情報を集めておくと良いでしょう。このコラムでは、理系の大学院中退から就職活動をするために役立つ情報をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

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理系大学院を中退してからの就職は可能!

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理系大学院を中退したとしても、就職は可能です。「大学や大学院を中退したら、企業からの印象が悪そう」「中退は逃げだと思われるかもしれない」と不安に感じる人もいるでしょう。しかし、理系大学院を中退した経歴が、企業側から必ずしも「就職活動に逃げた」と評価されるわけではありません。

中退からの就活では、個々のキャリアプランが重視されやすいもの。大学院での研究を評価される場合や、現場での経験に焦点をあてて評価される場合など、思い描くキャリアプランによって「なぜ中退したのか」を評価する面接官の視点は異なるでしょう。

本格的に就職活動を始めるのであれば、企業の口コミや評判だけでなく、どのような進路を歩んでいきたいのか、そのためには何が必要かを考えることが重要といえます。5年後、10年後にはどうなっていたいのかというキャリアプランを立てておくことで、中退するタイミングや今何をすべきかも判断しやすくなるでしょう。

中退すると大学院卒が条件の仕事に応募できない

大学院を中退すると、理系・文系に関わらず大学院卒が条件の仕事に応募できない点には注意が必要です。文部科学省の「『経済的理由による学生等の中途退学の状況に関する実態把握・分析等及び学生等に対する経済的支援の在り方に関する調査研究』」によると、2014年の大学院の中退率の中央値は以下のようになっています。

 修士課程博士課程
昼間部1.81%3.23%
夜間部0.79%1.89%

引用:文部科学省「1 中退率の状況

修士課程よりも博士課程のほうが中退率は高いものの、それでも両者の中退率は5%未満と少数派です。大学院を中退する理由は経済的理由や病気・ケガ、そのほか個人的な理由など人によってさまざま。無理をしてまで大学院に通う必要はないものの、大学院卒が条件の職業を目指したいと考えている方は、中退の選択は慎重にするべきといえるでしょう。

参照元
文部科学省
「経済的理由による学生等の中途退学の状況に関する実態把握・分析等及び学生等に対する経済的支援の在り方に関する調査研究」

大学院を中退すると最終学歴は大卒になる

大学院を中退すると、最終学歴は大卒になります。大学院卒に限定された職種に就けなくなること・学歴に中退の経歴がつくこと以外に一見するとデメリットはないように見えるかもしれません。しかし、大学院を中退して大卒になる場合、新卒ではなく既卒として就活をする必要があるのです。企業は既卒よりも新卒を歓迎する傾向にあるため、本来就活に有利に働く新卒カードが使えない点は、中退した場合のデメリットとして覚えておきましょう。

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理系の大学院を中退して就職するか迷ったときは?

ここでは、理系の大学院を中退して就職するか迷ったときの対処法をご紹介します。中退を意識し始めている場合、現在の理系大学院に在学し続けることへの不満を抱えている状態だといえるでしょう。
理系の大学院を中退して就職することは問題ありませんが、中退理由を明らかにしたうえで進路を検討することが大切です。就職することを後悔しないためにも、中退したいと考えるようになった背景を明確にし、中退のメリットやデメリットもしっかり把握して就職に臨みましょう。

大学院を中退して就職したい理由を明確にする

大学院中退を迷ったときは、中退してでも就職したい理由を明確にしてみましょう。中退を考えるようになる背景は人それぞれですが、「不満を抱きながら大学院生活を送るよりも、より有意義なことに時間を費やしたい」と考えて就職活動を検討する人もいると考えられます。前述したように、大学院を中退したいと思う理由を分析し、今後どのような企業でどのような仕事をしたいのかまで明確にすることが重要です。
たとえば、中退したい理由には以下のような例が挙げられます。

  • ・魅力を感じる仕事を見つけた
  • ・経済的に学費の支払いが困難になった
  • ・学歴に意味を見出せなくなった
  • ・研究が自分の関心分野と合わない
  • ・専攻分野についていけなくなった
  • ・研究で成果が出せない
  • ・病気やケガをした
  • ・人間関係のトラブルがある
  • ・研究室/研究活動に馴染めない
  • ・教授と相性が合わない
  • ・ほかにやりたいことが見つかった

大学院を中退して就職したいと思った理由を明確に分析すると、就活の選考で志望動機や今後のキャリアビジョンを企業側に伝える際、中退から就職に至るまでの決断プロセスが一貫していることを伝えられるでしょう。
中退理由と就活時の志望動機の結び付け方は、「大学院中退の理由と就職活動のポイント」で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

大学院を中退した場合のメリット・デメリットを明確にする

大学院を中退して就職するべきか迷っている際には、中退後に就職するメリット・デメリットを明らかにしておきましょう。中退して就職をするメリット・デメリットを把握していないと、中退後に「思っていたよりも就活が大変」「大学院に戻りたい」と後悔する可能性があります。
大学院を中退して仕事を始めるからこそ得られるメリットと同時に、自分にとって中退は何がデメリットになるのかを考え、両者を比較したうえで決断しましょう。

自己分析をして進路を検討しよう

自分に合った進路選択をするために、理系の大学院で学んだことや、なぜ理系に進学したのかまで遡って振り返ってみることもおすすめです。大学院に進学した理由と、大学院中退をしたいと思うようになった現在の自分の状態を照らし合わせることで、解決策が見えてくることもあります。自己分析について詳しく知りたい方は、「自己分析とは?実施のメリットと就活・転職活動での必要性を解説」のコラムもぜひご一読ください。

理系大学院を中退した場合の就活の注意点

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ここでは、理系大学院を中退した場合の就活の注意点について解説します。大学や大学院を卒業予定の方が新卒として就活するのと、中退する人が既卒として就活するのとでは状況が異なるため、大学院を中退する場合は以下について認識しておきましょう。

民間企業への就職は時期を見極める

厚生労働省の「3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!! ~「青少年雇用機会確保指針」が改正されました~」によると、学部を卒業して3年以内であれば大学院中退をしても新卒枠に応募できることがあります。通年採用している企業も増加傾向にあるため、中退する時期を急ぐ必要はありません。ただし、学部卒業後3年以上経過している場合は、一般的に「中途採用枠」への応募になるので、注意が必要です。自分の応募資格と募集要項にズレがないかを確認して、就職までの計画を立てるようにしましょう。

参照元
厚生労働省
3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を!!~「青少年雇用機会確保指針」が改正されました~

公務員への就職を目指す道もある

多くの公務員試験には年齢制限がありますが、受験時の年齢に問題がなければ大学院中退後も公務員の就活に臨めます。しかし、大学中退後に試験を受けて落ちてしまうと、無職の期間が長引くことになるでしょう。自分が公務員試験を受けるタイミングがM1(修士1年生)かM2(修士2年生)かによって、合格した場合と不合格だった場合で、それぞれどのような進路にするかを事前に考えておくのがおすすめです。また、公務員として働くことの具体的なイメージがない場合は、口コミや評判を調べたり、就活・転職エージェントに相談してみたりすると良いでしょう。

大学院中退が内定取り消しになるかは企業による

大学院中退の経歴があることで内定取り消しになることは、基本的にはないといえるでしょう。しかし、内定獲得後に大学院を中退する場合にどのような対処があるかは、企業によって異なります。内定取り消しでもう一度就活をすることにならないよう、「大学院中退で内定取り消し?就職にどう影響するかを解説」のコラムも参考にしてみてください。

理系の大学院を中退して就職するためのコツ

ここでは、理系の大学院中退後の就職活動で気をつけると良いことをご紹介します。「理系の大学院を中退した経歴がネックに感じる...」という方は、ぜひご一読ください。

大学院を中退した理由を面接で正直に伝える

大学院中退の理由を面接で聞かれる可能性は高いですが、その際嘘をついたり誇張したりせず、中退の理由は正直に伝えましょう。内定を獲得できたとしても、あとから事実が判明した場合、周囲からの信頼や評判がダウンするリスクがあります。選考を受けるまでに、「大学院を中退することになった原因は何か」「その原因に対処するにあたって学んだこと・反省はあるか」などを、分かりやすく伝えられるようにしておくのがおすすめです。

中退理由は今後のキャリアプランを交えてポジティブに話そう

中退理由は、正直に話すことが大切です。ただし、自分が所属していた大学院や研究室、または周囲の人々の愚痴のようになってしまわないよう注意してください。前向きに将来を見据えたうえでの決断であると伝えることで、困難や逆境に陥っても、前向きに改善策を見つけられる人材であることをアピールするチャンスにもなるでしょう。

理系ならではの強みをアピールする

大学院を中退することになっても、それまでの学生生活で学んできたことはアピール材料になり得ます。専攻に特化した内容でなくとも、理系ならではの論理的思考力や分析力、視点などを求めている企業は多いでしょう。「これまでの学生生活で培ってきた思考力を活かし、物事を合理的に進められる」といった、強みを裏付けられるエピソードも伝えるのがおすすめです。詳しくは「理系の既卒者は就職できる?就活成功のためのコツを紹介」のコラムでも確認できるので、参考にしてみてください。

中退したことを踏まえてキャリアプランを立て直す

中退したことを踏まえて、キャリアプランを立て直すことも大切です。中退している方の場合、現在の状況と大学院を卒業していた場合の進路は異なっているでしょう。キャリアプランを軌道修正するには、改めて5年後・10年後になりたい自分や携わっていたい仕事などを考えてみてください。キャリアプランを立て直すことで、就職先として探すべき職種や業界、目標達成までの自身の課題が見えてきます。

早めの行動を心掛ける

大学院中退後は、できるだけ早く就職活動への行動を心掛けることでチャンスが広がります。企業の多くは採用活動で若い人材や即戦力を求める傾向にあるため、大学を中退して社会人経験が少ない場合は、若さを武器にポテンシャル採用を狙うのがおすすめです。また、中退後のニート期間が長引くほど就職が不利になる傾向があるため、自己分析や求人検索といった就活の準備は早めに始めておきましょう。

理系大学院中退後は就職支援サービスの利用がおすすめ

事前に企業の口コミや評判を調べて選考対策を行うのも一つの手ですが、エージェントからサポートしてもらうことでイメージや判断基準が変化する場合も。「第三者からの客観的なアドバイスが欲しい」「自分に合う求人を知りたい」という方は、就職・転職エージェンㇳへの登録がおすすめです。

就職・転職支援エージェントのハタラクティブは、20代の既卒・フリーター・第二新卒に向けた就職活動のサポートを実施しています。サポート経験の豊富な専任アドバイザーがマンツーマンで丁寧なカウンセリングを行い、一人ひとりの適性に合った求人をご紹介。就職するか決めかねている段階の悩み相談もOKです。理系分野で学んだ知識が活かせる企業探しや、口コミや評判の良い職場探しも行います。「理系の大学院を中退した場合、仕事は見つかるのか」「大手企業に就職できるか」という真剣な質問にも真摯に対応いたしますので、ぜひお気軽にご利用ください。

理系の大学院中退から就職に関するQ&A

専門分野以外での理系の強みはなんですか?

理系の強みは、研究や論文作成を通して身についた論理的に考える力や合理的に物事を進められる力です。「理系ならではの強みをアピールする」でも述べたように、論理的思考力や分析力、視点は、多くの企業が求めています。理系としての強みをアピールするだけでなく、自分ならではのエピソードを交えるとより良いでしょう。面接官にとっても、入社後にどのようなポジションで働ける人材なのかをイメージするきっかけになります。

研究職に向いてる人の特徴はありますか?

研究・開発に費やす時間は膨大であり、結果がはっきり見えにくい場合もあります。そのため、気の長い人や、冷静沈着な人、持続力・忍耐力がある人が向いているといえるでしょう。「研究職にはどんな種類がある?就き方や向いている人の特徴も解説」のコラムで詳細に説明していますので、ぜひ参考にしてください。

就職するか迷う場合、どうすれば良いですか?

どのような仕事に興味があるのかを考えて方向性を決めましょう。大学のキャリアセンターや就職・転職支援サービス、エージェントに相談してみるのもおすすめ。エージェント利用が不安な場合は、事前に口コミや評判を調べてみましょう。就職・転職エージェントのハタラクティブでは、サポート経験が豊富なアドバイザーがマンツーマンでカウンセリングを行います。就職するかどうかの悩み相談だけでも大丈夫なので、ぜひお気軽にご利用ください。

人間関係やうつが理由で大学院を中退したらやばい?

人間関係や病気で大学院を中退しても仕事が見つからないわけではありません。就職活動では、将来のビジョンとともに前向きに伝えられるようにしましょう。愚痴のようになると、面接官は「他人のせいにすることが多いのでは?」という印象を抱きかねません。どのような過程を経て中退を決め、どこに向かいたいのかを話せるようにしておきましょう。

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