研究職にはどんな種類がある?就き方や向いている人の特徴も解説

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この記事のまとめ

  • 研究職の種類は大きく分けて「基礎研究」と「応用研究」の2つがある
  • 研究職の仕事の大きなやりがいは自分の研究成果が活かされ世の中の役に立つこと
  • 研究職の種類には研究者以外に「研究補助者」「技能者」といった職業もある
  • 研究職に向いている人の主な特徴は「探究心がある」「失敗を恐れない」など
研究職と一口にいっても、実際にはどのような仕事なのか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。研究職の種類は一般に基礎研究と応用研究に分かれており、それぞれ研究内容や所属先などが異なります。

このコラムでは、研究職に向いている人の特徴や、就くための進路についてご紹介。「興味はあるけど、自分に向いているのか分からない」「自分にも目指せるだろうか」など、研究職を検討している方は必見です。
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研究職とは?

研究職とは、さまざまな研究や開発に携わる仕事です。一口に「研究職」といっても、研究段階は以下のような種類に分かれています。

・基礎研究
・応用研究
・開発研究

さらに勤務先も以下のように多岐にわたるのが特徴です。

・民間企業の研究所
・大学の研究室
・公的機関

研究職の概要について詳しく解説します。

大学と民間企業の研究職の違い

大学と民間企業の研究職の違いは、まさに基礎研究と応用研究の違いにあるといえるでしょう。大学は学術機関なので、大学に所属する研究職は、基礎研究を行います。大学教授が最も一般的な例でしょう。

一方、民間企業は、研究を活かして製品やサービスを開発し、利益を上げるのが目的。そのため、応用研究でより競争力のある製品開発を目指すのが一般的といわれています。化粧品会社の開発担当の研究者などが代表例です。このように、大学と民間企業の研究職では、たとえ同じ分野であったとしてもその研究内容と目的が異なるでしょう。

研究職の仕事のやりがい

研究職の最大のやりがいは、その研究成果が世の中に活かされ、社会の発展に役立つことともいえます。また、学術研究自体に貢献でき、自身の探究心を満たせるのも大きな魅力の一つです。

基礎研究と応用研究では目的は違えども、一つひとつ地道な研究を重ねて成果を上げ、学術的、社会的な発展に寄与できることにやりがいを感じるという点では共通しているでしょう。

研究職に必要なスキルと知識

研究職に必要なスキルは、第一にその分野の専門知識が挙げられます。企業では大学院の修士号取得を条件にしているところもあり、大学の研究職では、博士号取得を前提としているところが一般的です。

そのほか、大学の研究職と企業の研究職では、進路が少し異なることもあります。大学の研究職では、博士号を取得し、研究を続けながら、研究職のポストが空くのを待ったり、大学の公募に応募したりするのが一般的といえるでしょう。

研究者以外の研究にまつわる仕事は?

研究にまつわる仕事の種類としては、研究者以外にも、研究補助者や技能者といったものが挙げられます。

研究補助者

研究補助者は、研究プロジェクトにおいて研究者の業務補助をする仕事です。また、研究所に直接雇用されていれば、研究室で事務作業に従事している人も含まれる場合もあります。

契約期間に定めのある場合は、研究助手や博士号取得、修士号取得など、本人の実力によって時給が決定することも。博士課程に進んだ場合の就職について知りたい方は「博士号の就職は厳しい?主な勤め先や就活を成功させる方法を紹介」のコラムをチェックしてみてください。

また、実験補助者として器具の洗浄や滅菌・乾燥、計測作業やデータ入力といった仕事内容を行う場合もあります。

技能者

技能者は、実験で得られたデータの分析などを行います。研究者の指示のもと、研究室での作業を行うのが主な仕事です。

研究所関係の事務職

研究所でも、企業における事務職と同じように、一般事務、経理事務、医療事務など、さまざまな事務職の募集があります。

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研究職のメリットとデメリット

研究職のメリットは、自分の好きな分野を仕事にできる、デメリットは専門性が高くつぶしが効きにくいというものがあります。研究職のメリット・デメリットをそれぞれ見てみましょう。

メリット

研究職では、自分の関心のある分野を仕事にすることで、やりがいを感じやすいのがメリットといえるでしょう。

自分の好きな分野を仕事にできる

自分の興味のある専門分野について深く学んだあと、その知識を活かして仕事ができるのが一番のメリット。研究職の仕事には終わりがなく、新しい知識を学びながら研究を進めていけるので、ずっと続けられる仕事ともいえるでしょう。

また、研究者としてではなくとも、補助者や技術者として研究に関われるのも良い点です。技術者などの仕事には、深い専門知識を持たなくても就ける場合があるので、あとから興味を持って入職するということも可能といえます。

やりがいを感じやすい

上記で述べたことからも、自身の興味に直結した仕事なので、比較的やりがいを感じやすいでしょう。興味を持ち続けていれば、自身の関心がある専門知識を活かすこともできるので、仕事へのモチベーションも保ちやすいといえます。

デメリット

研究職のデメリットとしては、専門性が高いことゆえの転職しにくさや、成果主義であることから、大きな成果を求められることなどが挙げられるでしょう。

任期付きの研究職に就く場合のデメリットについて詳しく知りたい方は「【ポスドク問題】有能な研究員が抱える社会的不安とは?」のコラムも参考にご覧ください。

専門性が高くつぶしが効きにくい

研究職は、高い専門性を持つ代わりとして、その領域の狭さが特徴といえます。よって、自分の専門領域内の仕事なら良くても、その他の仕事となると専門外となってしまい、思うようなパフォーマンスを発揮できない可能性もあるでしょう。

ほかの仕事に転職したいと思っても、研究職は専門性が高いスキルが主なので汎用性に欠け、専門領域外のスキルや経験不足から転職が難航することもあるようです。「研究職はつぶしが効かないからやめとけと言われた」という場合は、その汎用性の低さを表しているといえるでしょう。

成果を厳しく求められる

研究自体は、企業では商品やサービス等を通じて利益を追求するものだったり、大学では論文や書籍の発表を通じて学術研究に貢献したりと、何かしらの成果を挙げることを目的としていることが一般的です。よって、所属機関は、研究者に成果を厳しく求める傾向があります。

成果が挙げられなければ、研究の意味に疑問符がついてしまい、研究費などの削減のため、プロジェクト自体がなくなってしまうことにもつながるでしょう。プロジェクト中止によって、研究者がその職を失ってしまう場合も。研究者は、日々「研究成果を挙げなくては」というプレッシャーとともに業務にあたっているともいえます。

研究職に向いている人の特徴

研究職に向いている人の特徴としては、探究心が強い、失敗を恐れないなどが挙げられるでしょう。

探究心が強い

研究職は、これまでの学説や実験データなどから、新しい知見やものを生み出すのが一般的。「どうしてこうなるのだろう?」「こうしてみるとどのような結果が生まれるのだろう?」と、飽くなき探究心が必要であるともいえます。探究心がなければ新しい視点が生まれにくく、そもそも研究を進めることが難しい傾向にあるからです。

同じ研究テーマについてずっと探究心を持ち続けられることが、研究者の資質として必要といえるでしょう。

失敗を恐れない

一般的に「自分が立てた仮説が間違っていた」「うまくデータが取れなかった」など、研究での失敗は日常的にあるもの。偉大な発見や発明の陰には数多くの失敗もあるでしょう。失敗を恐れず、プロジェクトや研究テーマに向かってひたむきに地道な作業を繰り返す忍耐力が必要なこともあります。

周囲と円滑なコミュニケーションが取れる

研究は、単独だけではなく同僚の研究者、他部署などと連携して行う場合もあります。周囲と良好な関係が築けなければ、研究がスムーズに進まない恐れも。また、同僚や他部署との連携などにより、業務上自分の研究だけでなく、他の研究者の研究内容への理解も必要となるでしょう。周囲に興味を持ち、周囲と足並みをそろえて業務にあたることが求められることも考えられます。

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研究職に就くためには

研究職に就くためには、理系、文系である程度決まった進路を踏んでいる必要があったり、活動実績を作っておいたりする必要があるでしょう。

理系・文系別の研究職への進路

ここでは、理系、文系別に、研究職への主な進路について解説します。

文系

文系の研究職では、まず大学教授や准教授、助教授といった大学教員が挙げられるでしょう。大学から大学院の修士課程、博士課程へ進み、学位を取得したのち、論文を書きながら各大学の募集を待つのが一般的です。

ほかには、経済産業研究所といった独立行政法人、金融庁の金融研究センターなどの公的機関では、文系の研究者を募集していますが、大学教員へ声がかかることが多く、一般からの採用はなかなか難しいという事情も。一方、民間企業でも金融業界のシンクタンクなど、文系研究員を募集しているところもあります。

また、文系であっても理系の内容の研究職に就くことも可能でしょう。企業の求人で理系内容の研究職を募集する場合、その多くは、理系を専攻していることを条件としていますが、全学部全学科対象など、とくに専門分野領域の指定をしていない場合があるためです。そのような求人から、研究職への道が拓けることも考えられます。

理系

理系の研究職は、その内容の特徴から、文系の項目で述べた大学教員のほか公的機関、民間企業の研究員など、幅広い募集があるため、文系より比較的目指しやすいといえるでしょう。学部卒業後、大学院に進んで学位を取得するほか、学部卒で研究職の求人に応募することも可能な場合があります。

そのほかの理系におすすめの職種について知りたい方は「理系出身者に人気の職業とは?就職しやすい業界について解説」のコラムも参考にしてみてください。

研究職の就活は活動実績も大切

研究職の就活に関しては、実験や研究のスキルを磨いておくことも重要です。
希望する研究対象が明確な人は、早い段階から専門分野領域の研究を深めておきましょう。実体験を持っていることは、研究職の就活において何よりも勝るアピールポイントになります。また、自己PRにも繋がるように、企業説明会やインターンなどにできる限り参加することも就活においては大切です。
面接では、自分自身の能力やこれまでの経験を活かして、今後どう活躍できるのかを伝えましょう。研究概要を説明するときは、分かりやすく伝えられるように意識することがポイントです。

研究職に就くかどうかを悩んでいる人は…

研究職に就くかどうか悩んでいる方は、まず、自分の専門分野での求人はないか、異なる領域の専門分野でも自分が応募できる求人はないか探してみましょう。

このコラムでご紹介してきたように、主に研究職では、専門分野領域の知識以外に適性が何より大切であるといえます。そのため、自分に研究職への適性があるか、じっくり検討するのが重要です。
また、研究者以外にも、技能者や事務職などいろいろな形で研究をサポートする職種もあります。興味があれば、求人を探してみると良いでしょう。

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研究職について知りたい人のためのFAQ

ここでは、研究職に興味がある人が抱きやすい疑問をQ&A形式で解決します。

研究職はどのような業務を行いますか?

研究職の主な業務は「基礎研究」と「応用研究」の2種類です。基礎研究は、大学などの学術機関で学術知識をもとに、技術や理論を発見するために行います。一方、応用研究は、民間企業で基礎研究の成果を製品やサービスに活かすために行われるものです。詳しくはこのコラムの「研究職とは?」をご覧ください。

研究に携われるのは研究者だけですか?

研究者以外にも、研究補助者や技能者として研究に携わることができます。また、事務職に就いて研究所を支える選択肢もあるでしょう。

どのような人が研究者に向いていますか?

探求心が強い人や、失敗を恐れず努力を続けられる人が向いているといえるでしょう。また、研究をスムーズに行うためのコミュニケーション力も求められます。詳しくはこのコラムの「研究職に向いている人の特徴」をご覧ください。

文系から研究職は目指せますか?

可能です。文系の主な研究職には、大学教授や准教授、助教授などの大学教員が挙げられます。独立行政法人や金融庁の金融研究センターなどの公的機関でも文系の研究員を募集することがありますが、やや採用難易度が高い傾向です。

また、理系の研究職であっても全学部対象の募集であれば、文系の人が応募することもできます。詳しくはこのコラムの「研究職に就くためには」をご覧ください。

研究職を視野に入れた就活のコツはありますか?

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また、仕事選びには知識だけでなく適性の有無が重要なので、研究者以外の仕事も調べ、自分に合っているかどうかをよく検討することが大切です。仕事選びに悩んでいる方はぜひハタラクティブのサポートをご利用ください。

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