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総合職とは?一般職との違いやキャリア選択のコツを解説!
更新日
この記事のまとめ
- 総合職とは、企業の幹部や管理職候補として採用されることが多いコース
- 総合職には理系の「技術系総合職」と文系の「事務系総合職」がある
- 一般職は給与や転勤の有無、昇進スピードなど総合職とは待遇の異なる面が多い
- 総合職に向いているのはリーダーシップがあり高収入を目指している人
- 一般職から総合職へのコース転換は、競争率や能力の面から難易度が高い傾向がある
このコラムでは、総合職とはどのような仕事か知りたい人のために、詳しい業務内容や待遇について解説します。一般職との仕事内容や給与、待遇などの違いも押さえておきましょう。また、自分にはどちらが向いているか知りたい方のために、適性を見極める際の注目ポイントも詳しく紹介します。ぜひキャリア選択の参考にしてみてください。
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総合職とは
総合職とは企業における採用コースの一種で、いわゆる「管理職」や「幹部候補」を目指すコースを指します。将来的には会社の中核として業務に携われるよう、幅広い部署で仕事の経験を積むのが一般的。そのため、企業の規模や展開地域によっては異動・転勤をともない、「全国型総合職」と呼ばれることも。
また、理系か文系かによって仕事内容は大きく異なり、「技術系総合職」と「事務系総合職」に分類されます。
理系分野を担当する技術系総合職
技術系総合職とは、研究・開発・生産・設計など、理系分野の仕事を担う総合職のことです。システムエンジニアやプログラマーといった職種があり、主に、ものづくりなど技術職としての活躍が期待されます。
文系分野を担当する事務系総合職
事務系総合職とは、人事、総務、経理、企画、営業などを担当する総合職のことです。多岐にわたる分野の仕事があり、企業が円滑に機能するために必要な業務を担当します。
「第二新卒は総合職になれる?必要な要素やなるためのコツを解説!」のコラムも、総合職について解説しています。総合職の正社員として就職をしたいと考えている人は、参考にしてください。
地域総合職とはどのようなもの?
最近では、仕事と私生活のバランスを大切にしながら働きたいと考える人も多く、総合職でありながら転勤がない「エリア総合職」「地域総合職」を設ける企業が増えています。「総合職としてキャリアを積みたいけれど転勤はできるだけしたくない」という方にもおすすめのコースです。総合職と一般職の違い
総合職と一般職の違い
- 仕事内容
- 研修制度
- 給与や待遇
- 異動や転勤の有無
- キャリアアップ
総合職と一般職では、仕事内容や給与面、転勤の有無などさまざまな違いがあります。詳しい違いを下記で解説するため、自分にはどちらが合っているか判断する際の参考にしてください。
仕事内容
総合職の仕事内容は、企業内で行っている幅広い業務が対象。前述した通り、総合職は将来的に会社の中核を担うことが期待されており、各部署の仕事に携わり経験を積むことが必要不可欠です。
一方、一般職の仕事内容は部署ごとに異なるものの、資料作成や顧客対応、備品管理などといった総合職のサポート業務が主な仕事です。
研修制度
一般職は業務の範囲が限られているのに対し、総合職には広い分野を担当する可能性があります。そのため、総合職はそれぞれの業務に必要な知識とスキルを身に付けられるよう、研修制度が充実しているのが特徴です。
一般職も、働くうえで必要とされる研修は受けられるものの、得られる知識の分野は総合職と比べると限定される傾向があります。
給与や待遇
総合職の給与額は、一般職より高く設定されているケースが一般的です。総合職には、仕事の成果や能力に応じ、明確な目標とそれに対する評価基準が設けられています。昇給に必要な条件が分かりやすく、会社から求められたことに対して結果を出せば、昇給できることが多いでしょう。
一方で、一般職は昇給制度があっても、総合職と同じ給与額まで上がる事例はあまり見られません。勤続年数が長くなるにつれて、総合職と一般職の給与額差は開くと考えられます。ボーナスや各種手当など待遇面については、企業ごとに設定されているため、応募の際に調べてみましょう。
異動や転勤の有無
一般的に、総合職として働く場合は一定期間ごとに部署の異動や転勤を求められます。企業によっては国内だけでなく、海外へ転勤する可能性もあるでしょう。転勤を望まないのであれば、「地域総合職」として働く選択肢もあります。しかし、「転勤がある総合職」と比べると会社から任される仕事や給与額に違いが生じる可能性もあるため、企業へ確認するようにしてください。
なお、一般職は転勤や異動は行われないケースが多いようです。勤務地や業務内容が変わらない環境を求めているなら、一般職を検討してみましょう。
キャリアアップ
総合職は企業経営の中核となる業務を担うことが多く、一般職より早いキャリアアップが目指せるでしょう。総合職は能力の指針となる階級制度を設け、階級ごとに実務的な試験を実施しています。試験の結果を昇進や昇給の目安としている企業も存在するようです。
一方で、一般職は一人ひとりが行う業務に対し一律の評価をしにくい傾向があります。そのため、総合職と同じ役職へのキャリアアップは難しい場合もあるでしょう。
上記のほか、総合職と一般職は採用方法にも違いを設けている場合もあります。入社後の業務内容がそれぞれ異なることから、選考のスケジュールや難易度も変わってくるでしょう。キャリアアップの具体的な方法やプランの描き方については「キャリアアップとは?社会人としての市場価値を高めよう」で紹介しています。
総合職と一般職に分けて採用する企業の意図
現在、総合職と一般職に分けた採用活動が行われている背景には、厚生労働省による「男女雇用機会均等法」の制定があります。採用が始まったきっかけや、総合職と一般職を分けた採用のメリットについては下記をご覧ください。
コース別採用が始まったきっかけ
1986年に男女雇用機会均等法が制定されるまで、多くの会社では男女区別された募集や採用が一般的でした。「働く人々を男女という性差ではなく、能力や成果で評価を行うべき」とする考え方もあったため、男女雇用機会均等法が施行されたころから総合職と一般職を分けたコース別採用がスタート。開始後も、しばらくは「総合職は男性の仕事」「一般職は女性の仕事」など男女区別の考え方が残りました。しかし、近年は女性が総合職に就くことや、その逆も珍しくありません。
コースが分かれているメリット
総合職と一般職を分けた採用のメリットは、自分のキャリアプランやライフプランに合った働き方を選べる点です。働く側は仕事の範囲や転勤の有無などを考慮したうえで、自分で総合職か一般職を選択できます。企業側も総合職と一般職それぞれの適性に合った人物を採用できるため、入社後のミスマッチを防ぎやすいといえるでしょう。
参照元
厚生労働省
雇用における男女の均等な機会と待遇の確保のために
総合職か一般職か迷ったときの選択方法
総合職か一般職か迷ったときの選択方法
- 自分の適性を踏まえて判断
- どのような仕事がしたいかを明確化
- 理想のキャリアプランを考える
総合職と一般職では会社での立ち位置や担当業務が異なるため、適性の違いがいくつかあります。それぞれの特徴を知り、自分が向いている仕事内容や、目指すキャリアから正しい選択をすることが大切です。選択する際のポイントを以下で紹介します。
自分の適性を踏まえて判断する
総合職と一般職では求められる素質が異なるため、自分の性格や得意なことを踏まえたうえで選択することが大切です。総合職に向いている人の特徴として挙げられるのは、リーダーシップやプレッシャーへの強さ、旺盛なチャレンジ精神など。積極的な性格で何事にも挑戦したい意欲がある人は、総合職に適性があるでしょう。
一方、一般職に向いている人の特徴として挙げられるのは、細かな作業が苦にならなかったり誰かのサポートを好んだりすること。一箇所に腰を据えて、着実に業務を行う人が一般職への適性があるでしょう。
どのような仕事がしたいか明確にする
総合職か一般職かの選択を行う際は、「自分が仕事から何を得たいか」「どのような内容の仕事がしたいか」を明確にしてみてください。
さまざまな分野の仕事に挑戦し、成長していきたい人は総合職、コツコツと仕事をしたり、人のサポートをしたりする仕事がしたい人は、一般職に向いている可能性が高いといえます。
理想のキャリアプランを考える
理想のキャリアプランから、総合職か一般職かを選択するのも1つの方法です。総合職と一般職では将来的に目指す役職や、キャリアアップのスピードに違いがあります。自分がどのようなキャリアを積んできたいのか、会社のなかでどのような役割を担いたいのかを考え、理想的な働き方を見つけていきましょう。
選択に迷う際はOB訪問で先輩社員の話を聞こう
総合職と一般職どちらを選ぶべきか迷ったときは、OB訪問をして先輩社員の話を聞くのもおすすめです。情報は、企業のWebサイトや会社案内からも収集できます。しかし、実際に働く先輩社員の生の声を聞くことでより詳細な情報を得られ、働くイメージもつかみやすいでしょう。OB訪問について詳しく知りたい方は、「OB訪問を行うメリットと質問するべきこととは?」をご覧ください。総合職と一般職はキャリア変更できる?
総合職と一般職を就業途中で変更すること(キャリアチェンジ)は、多くの企業において可能です。ただし、難しいケースもあるので下記で詳しく確認しておきましょう。
総合職から一般職へ
総合職から一般職へのキャリアチェンジは、比較的容易な傾向にあります。キャリアチェンジする方法は、勤務している会社内で「コース転換制度」を利用する、もしくは「転職」のどちらかです。
コース転換制度を利用する場合は試験が設けられていることが多く、結果が不合格であっても無職にはなりません。しかし、転職の場合は採用が決まるまで収入が途絶えることも考えられるため、慎重に判断する必要があります。なお、社内にコース転換制度がない企業もあるため、入社前によく調べましょう。
一般職から総合職へ
一般職から総合職への変更は難しい傾向にあります。特に、大手企業の総合職は競争率が高いうえ、即戦力となる高い能力を求められることが多いでしょう。
就活時に総合職と一般職で迷いがある場合は、「コース転換制度」を導入している企業へ応募する方法もあります。しかし、制度があっても実績がない企業や合格するには難関な場合もあるので注意が必要です。
同じ会社の総合職と一般職で併願はできる?
総合職と一般職で、併願が可能な会社もあります。総合職の採用活動終了後に一般職を採用するケースが多いため、まずは総合職にチャレンジし、結果によって一般職に応募してみるのも1つの方法です。しかし、中には併願ができない会社もあります。「一般職が第一志望なのに、総合職を受けてしまい応募できない…」などと後悔することがないよう、事前によく確認しましょう。総合職と一般職では、仕事内容や収入など異なる特徴がいくつもあります。どちらに応募すべきか迷っている人は、第三者の意見を参考にするのも一つの手です。
就職エージェントのハタラクティブでは、専任の就活アドバイザーがマンツーマンで丁寧にカウンセリングを行います。アドバイザーの客観的な視点から、「仕事を通して何を得たいか」「自分に向いている職種は何か」を理解できるでしょう。
また、応募書類の添削、面接対策のサポートも無料で行っています。企業に直接聞きづらいことも、アドバイザーが代わりに質問するのでご安心を。就活に不安がある方や、キャリアチェンジを検討している方は、ぜひハタラクティブにご相談ください!
総合職に関するQ&A
ここでは、総合職に関するお悩みをQ&Aで解決します。
総合職とは何ですか?
総合職とは、将来的に企業の中核業務を担う候補としての採用区分です。
異動や転勤をしながら、企業内の複数の部署で経験を積んでいくのが一般的で、採用条件として大卒以上の学歴を求められる場合が多くなります。高卒から総合職を目指せるかどうか気になる方は「高卒で正社員(総合職)は目指せるか?」のコラムをご参照ください。
フリーターから総合職を目指せますか?
フリーターから総合職を目指すのは十分可能です。
企業の中には、若くポテンシャルのある人材を未来の企業を担う候補として求めているところもあります。総合職を目指すのであれば、年齢が若いうちに行動するのが賢明です。「フリーターで総合職の正社員になれる?」のコラムで詳しく説明しているため、参考にしてみてください。
総合職と一般職の違いは何ですか?
企業の中核業務を担う総合職に対し、一般職は主に総合職のサポートをするのが仕事です。
総合職は企業内の複数の仕事に携わりますが、一般職の仕事内容は基本的に変わりません。また、転勤や異動がある総合職に対し、一般職は転勤や異動がない場合がほとんどです。一般職の概要に関しては「パン職って何?業務内容や給与事情を解説」のコラムをご参照ください。
総合職にはどのような人が向いていますか?
総合職に向いているのは、リーダーシップや旺盛なチャレンジ精神のある人です。長期的なキャリアプランを描いている人にも向いています。既卒から総合職を目指したい方は、「総合職になるには?就職するための方法や一般職との違いをご紹介」のコラムを参考にしてみてください。
総合職を志望しているものの、転勤が気になります…
総合職は転勤をともなう場合が多いのが特徴です。しかし、「エリア総合職」「地域総合職」など、その地域限定で勤務を行うものも。このような総合職は「限定正社員」とも呼ばれます。もし転勤をしたくないのであれば、条件を絞って求人を探してみましょう。限定正社員の求人について詳しく知りたい方は、ハタラクティブへお問い合わせください。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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