薬剤師の年収はどれくらい?男性・女性別の平均や他職種との比較を解説!

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この記事のまとめ

  • 薬剤師の平均年収は企業規模による差が少ない
  • 女性の薬剤師は男性に比べて年収は低いものの、ほかの職種に比べると高い水準
  • 都市部よりも地方のほうが平均年収が高いのは、薬剤師の人数が足りないのが要因
  • 薬剤師の年収は日本の平均よりも高く、医療関係者のなかでも医師に次いで高い
  • 年収アップを目指すなら、管理薬剤師や認定薬剤師になるのも方法の一つ

薬剤師としての就職を検討する際、年収が気になる人もいるでしょう。薬剤師は大学で6年間の養成課程を修了しなければ資格試験が受けられないので、「難関資格で年収が高そう」というイメージがあるようです。このコラムでは、薬剤師の平均年収を男性・女性別、都道府県別に解説します。また、その他の医療関係者との比較や、薬剤師が年収アップを目指すための方法もご紹介。薬剤師の就職を目指す際の参考にしてみてください。

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薬剤師の年収はどのくらい?

厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、薬剤師の平均年収は486万4,200円です。さらに、「賞与その他特別給与」を加えると、580万7,700円になります。平均年収は企業規模によって異なるものの、大きな差はない点が特徴です。

男性・女性別の平均年収

薬剤師の平均年収を男性・女性別に分けると以下の通りです。以下の金額には、「賞与その他特別給与」も含んでいます。

企業規模 10人以上 10~99人 100~999人 1,000人以上 平均
男性 630万2,800円 637万2,700円 629万7,300円 628万8,800円 631万5,400円
女性 545万2,900円 653万7,900円 533万8,000円 546万200円 569万7,250円
男女計 580万5,400円 645万5,300円 572万200円 586万3,000円 596万975円

*月収×12カ月+年間賞与で計算しています。

引用:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査 職種別

上記の結果から、男性と女性で給与に差があることが分かります。また、企業規模が大きいからといって必ずしも平均給与が高いとは限らないのも分かるでしょう。

都道府県ごとの平均年収ランキング

都道府県によって、薬剤師の平均年収は異なります。同調査の年齢別のデータを見ると、上位5位のランキングは下の表のようになりました。

  都道府県 平均年収
1位 山口県 667万1,200円
2位 香川県 652万8,700円
3位 茨城県 649万2,200円
4位 滋賀県 639万6,200円
5位 石川県 638万1,800円

*月収×12カ月+年間賞与で計算しています。

引用:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査 都道府県別

山口県、香川県は月収、「賞与その他特別給与」ともに高い金額です。ただし、月収だけで見ると1位は高知県でした。また、「賞与その他特別給与」だけで見ると、1位、2位は平均年収ランキングと同じですが、3位は岐阜県、4位は島根県、5位は栃木県という結果でした。全国の平均年収は574万4,700円です。

特徴的なのは、東京都を含めた都市部が上位に入っていない点です。平均年収で見ると、埼玉県が6位、愛知県が11位、東京都は20位となっています。都市部よりも地方のほうが、ニーズに対して薬剤師の人数が少ないため、給与が高くなるようです。
年収アップを目指したい方は、地方の企業へ就職するのを検討してみましょう。

年齢別の平均年収

同調査の年齢別の平均年収を以下にまとめました。薬剤師は年齢が若いうちは、それほど年収が高くないものの、長く務めるほど昇給するようです。

年齢 勤続年数 平均年収
20~24歳 6カ月 378万1,950円
25~29歳 2年4カ月 484万5,700円
30~34歳 5年5カ月 545万2,250円
35~39歳 10年1カ月 604万8,600円
40~44歳 11年2カ月 632万675円
45~49歳 12年2カ月 641万4,025円
50~54歳 13年4カ月 680万4,800円
55~59歳 16年3カ月 648万7,300円

*月収×12カ月+年間賞与で計算しています。

引用:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査

勤続年数が伸びるにつれて、毎月決まって支払われる給料だけでなく、「賞与その他特別給与」も高くなるようです。ただし、50〜54歳をピークに、その後は下がる傾向にあります。
勤続年数に応じて昇給するのは定期昇給という制度です。「定期昇給ってなに?平均上昇率とアップに有効な方法とは」のコラムで、定期昇給による平均的な昇給率を紹介していますので、ご覧ください。

参照元
厚生労働省(データの掲載は政府統計の総合窓口e-Stat)
令和3年賃金構造基本統計調査

薬剤師の年収は就職先によっても異なる

厚生労働省の「第23回医療経済実態調査(医療機関等調査) 報告」によると、就職先による薬剤師の年収の違いは以下のようになっています。このデータは、常勤職員の平均年収です。

勤務先 平均年収
一般病院(国立) 571万7,085円
一般病院(社会保険関係法人) 598万5,523円
一般病院(医療法人) 524万6,915円
一般診療所(個人) 1203万0,174円
一般診療所(医療法人) 681万9,735円
保険薬局 472万402円

引用:厚生労働省の「第23回医療経済実態調査(医療機関等調査) 報告(p.296)

上記のほか、薬剤師の就職先は製薬会社や薬局、ドラッグストアなどがあり、業種によって平均年収に差があるようです。一般的に実力主義といわれる製薬会社は年収が高く、病院内の薬剤師は年収がやや低めといわれています。病院へ就職すると多種多様な知識を得られるため、就職希望者が多いのが要因の一つでしょう。年収が低めでも、スキルアップのために就職したい薬剤師が多いようです。
薬剤師の就職先の一つであるドラッグストアについて「ドラッグストア業界の仕事」のコラムで詳しく紹介していますので、こちらも併せてご覧ください。

参照元
厚生労働省
医療経済実態調査(医療機関等調査)

薬剤師の年収をほかの職種と比べてみよう

薬剤師になるには、国家資格に合格する必要があります。国家試験を受けるには大学の薬学部で6年間の養成課程を修了しなければならないうえ、試験は年に1回しかありません。合格率は高いものの、簡単になれる職種ではないため年収は高めといえるでしょう。
ここでは、薬剤師の年収がほかの職種に比べて高いのか、低いのかをデータをもとに解説します。

日本の平均年収との比較

国税庁の「令和2年分 民間給与実態統計調査(p.8)」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は433万円です。男性の平均給与は532万円、女性は293万円となっています。
薬剤師の年収はどのくらい?」で解説したとおり、薬剤師の平均年収は580万7,700円なので、147万7,700円もの差があると分かるでしょう。
薬剤師の年収はほかの職種に比べて高く、特に女性は年収の差が大きいといえます。

医療関係者との比較

ここでは、薬剤師以外の医療関係者の平均年収を紹介します。厚生労働省の「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、医療関係者の平均年収は以下の通りです。

職種 平均年収
医師 1589万2,175円
保健師 486万3,000円
助産師 555万5,100円
看護師 490万8,600円
准看護師 408万7,200円
診療放射線技師 549万8,275円
臨床検査技師 488万1,825円

*月収×12カ月+年間賞与で計算しています。

引用:「令和3年賃金構造基本統計調査

薬剤師の平均年収580万7,700円は、医師に次いで高い金額であることが分かります。薬剤師は、日本の平均年収に比べて高いだけでなく、医療関係の職種のなかでも年収が高いといえるでしょう。

参照元
国税庁
民間給与実態統計調査
厚生労働省(データの掲載は政府統計の総合窓口e-Stat)
令和3年賃金構造基本統計調査

薬剤師が年収アップを目指す方法

薬剤師が年収アップを目指すには、昇進を目指したり、資格を取得して専門性を高めたりするなどの方法があります。前述のとおり、20~24歳の薬剤師は平均年収が378万1,950円で、日本の平均年収に比べて低めです。長く働くほど年収は上がりますが、自分の努力次第で平均より高い年収を目指せるでしょう。

1.昇進する

製薬会社の管理職や病院の部長、薬局長などを目指すことで年収をアップする方法があります。ただし、就職先によって昇進制度や昇給率は異なるため、応募先の会社がどのような制度なのか確認しておくと良いでしょう。
昇進するためには、マネジメント能力やコミュニケーション能力といった、薬剤師以外のスキルも必要です。また、患者と接する機会が減るため、現場が好きな人には向いていない場合もあります。年収アップのために、やりたい仕事と異なる業務に就いても後悔しないか考える必要があるでしょう。

2.資格を取得する

管理薬剤師や認定薬剤師、専門薬剤師といった資格を取得することで手当が支給される場合があります。また、資格取得によって専門スキルが高まるため、昇給による年収アップがしやすくなるようです。

管理薬剤師

薬局などに設置が義務づけられている責任者としての資格です。一般の薬剤師が行う調剤や服薬指導のほか、管理業務や副作用情報の報告など、管理薬剤師にしかできない業務があります。
管理薬剤師になるためには、薬局で5年以上の実務経験、または同等の能力・経験が必要とされているため、誰でも取得できる資格ではありません。そのため、管理薬剤師になると役職手当がつくのが一般的です。

認定薬剤師

認定薬剤師は、医療における最新の知識や技術を持つ薬剤師です。資格を取得するためには、指定の研修に参加し、単位を得る必要があります。認定薬剤師認証研修機関に申請し、認定されれば合格です。さらに、認定後も定期的に単位を取得し、資格を更新する必要があります。そのため、常に新しい知識や技術を学んでいる証明になり、転職にも有利に働くようです。

専門薬剤師

認定薬剤師の上位資格といわれているのが専門薬剤師です。薬剤師として必要な知識は一通り身についているのを前提とし、さらに薬物療法の専門家として医師や看護士と連携できる能力が求められます。医師の右腕といわれるほど、高い専門知識を持つ薬剤師といえるでしょう。
資格を取得するためには、実務経験に加えて複数の講座を受けることや、実技研修、論文作成などが必要です。道のりは長いものの、専門薬剤師になれば職能給や手当がつき、年収アップができるでしょう。就職においても、需要は高いといえます。

3.転職する

薬剤師の平均年収は企業規模による差は少ないものの、賞与や福利厚生による年収アップを実現するなら大手企業が良いでしょう。
また、薬学部出身の人には製薬会社の研究職がおすすめ。特に大手企業の研究職は年収が高いといわれています。製薬会社の研究職は、薬学部の大学院を卒業した人が多く、就職は狭き門です。募集人数が少ないうえ、生物学や化学系の大学院卒もライバルになり、高い専門知識が求められます。しかし、製薬会社は実力主義といわれており、成果を出せば年収アップが可能です。
そのほか、薬剤師の平均年収が高い地域の企業へ転職するのも一つの方法といえます。「医薬品業界の仕事」のコラムでは、医薬品業界の志望動機の例文を紹介していますので、参考にしてみてください。

薬剤師の有効求人倍率は高い

厚生労働省の「一般職業紹介状況(令和4年4月分)について」によると、2022年4月の「医師、薬剤師」の有効求人倍率は2.82倍(パートは除く)です。全体の有効求人倍率は1.23倍なので、平均に比べて倍以上の求人があることになります。

参照元
厚生労働省
一般職業紹介状況(令和4年4月分)について

4.派遣薬剤師になる

派遣薬剤師の時給は2,500〜3,000円程度といわれており、一般的な派遣社員より高い水準です。フルタイムで働けば年収600万円も夢ではありません。ただし、雇用期間に定めがあり、正社員に比べて不安定な立場ではあります。その分、働き方の自由度が高いので、プライベートを大事にしながら働きたい人におすすめです。

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