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面接は嘘つき大会ではない!虚偽回答のリスクと自分をアピールするコツ
更新日
この記事のまとめ
- 面接は「噓つき大会」ではなく建前をうまく利用している
- 「面接は噓つき大会だから」と虚偽を述べるのはリスクが高いので避ける
- 面接で嘘をつくとミスマッチが起こり自分も辛くなる可能性がある
- 面接で嘘をつくのではなく「自己分析」「企業研究」を行い企業が重視すること把握する
- 面接で嘘をつくのではなく、自分らしく働ける企業を見つけよう
面接で好印象を与えるために、虚偽の回答や実際に経験していることを誇張して伝えるケースも少なくないため、「面接は嘘つき大会」と感じてしまうこともあるでしょう。しかし、面接で嘘を述べるのはリスクのある行為。経歴に嘘があれば詐称となりますし、嘘の経験やエピソードで内定を得ても、ミスマッチが起こりやすくなります。このコラムでは、嘘をつかず自信を持って面接に臨むコツをまとめたので、ぜひご一読ください。
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転職面接は嘘つき大会ではない!
面接に対して「嘘つき大会」と感じてしまうのは、誇張表現や本意とは異なる内容を述べる人が多い印象を持っているからでしょう。面接を受けるということは、その企業へ入社を希望しているということ。少しでも魅力的な内容を伝えて、企業に好印象を与えたいという気持ちを持つのも無理はありません。
しかし、リスクを考えると、実際に面接で明らかな嘘を述べる人は少ないと考えられます。それでも「面接は嘘つき大会」と感じてしまうのは、「慣れない敬語を身につける」「自分の経験を棚卸しして企業にアピールできるポイントを探す」など、面接に向けて特別な準備をすることもあるためでしょう。少しでも好印象を与えたいと考えて身だしなみを整えたり、礼儀を身につけたりすることは、決して嘘ではありません。就活に向けた努力といえます。
「嘘をついている」「嘘をつかないと採用されない」という考えではなく、「自分を売り込むための工夫」という考え方に切り替えて取り組むことが大切です。
「嘘」と「建前」は違う?
嘘とは「事実ではない内容」を述べること。たとえば、本当は大学中退なのに卒業したと伝えたり、取っていない資格を取得したと述べたりするのは、嘘に該当します。本質に「人を欺く」「だます」といった悪意があるのが嘘といえるでしょう。一方、「建前」とは原則や基本、表向きの意見を表します。建前は、あくまでも相手の気持ちや立場に配慮した表現のこと。無理な依頼に対する「検討します」や、自分に原因がなくても謝るなど、本音を出すことで状況が悪くなりそうな場合に使うでしょう。
建前は、必ずしも悪意があるとは限りません。周囲との関係を良好に保つのが目的のため、嘘と建前では目的や本質が異なると考えられます。
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「面接は嘘つき大会」と感じる理由
就活では自己分析や企業研究を通じて、「就活向け」の回答を用意しなければなりません。さらに、応募先の企業に合った内容に調整する必要もあるため、「噓つき大会」と感じることが多いのでしょう。
ここでは、多くの人が「面接は噓つき大会」と感じてしまう理由についてまとめました。以下で、それぞれの詳細について解説します。
内定獲得に向けて企業に都合の良い内容にするため
前述したように、面接を受けるということは入社を希望していると考えられます。内定を得るためには企業に好印象を持ってもらう必要があり、好印象を与えるには企業に合わせた内容にするのが有効なため、「面接は噓つき大会」と感じてしまうのでしょう。
本音ではない自己PRや志望動機
本音は違っても、「私の強みは△△で~」「御社の△△に感銘を受け~」のように、企業に合わせた自己PRや志望動機を述べてしまうことは珍しくないようです。
しかし、志望動機の本音が「給料が良いから」「福利厚生が整っているから」という方も多いでしょう。これらを正直に伝えてしまうのは良くないとされているため、自己PRや志望動機に関しては「嘘」ではなく「建前」と捉えられます。
好印象を与えるため企業の求める人物に寄せた回答
接客のアルバイトをしていた応募者が、ある企業では「接客で培ったコミュニケーション能力が強みです」と答え、ほかの企業では「裏方の仕事を積極的に行うなど、人が嫌がる仕事にも取り組む姿勢が強みです」と答えるなど、強みの部分を使い分ける行為に対して、嘘っぽくて嫌だと感じる人がいるようです。
「第一志望ですか」という質問に対する回答
面接でよく聞かれる「弊社は第一志望ですか」という質問。これに対して「違います」と伝えてしまえば採用される可能性がなくなると考え、ほとんどの人が本当は第一志望ではなくても「第一志望です」と伝えるでしょう。
小さな経験や実績を大きくアピールするため
少しでも企業に強い印象を与えるために、小さな経験を誇張して伝えたり、実績の数字を大きくして伝えてしまったりすることも。確かに、インパクトのある経験や実績は面接官の印象に残るものの、その経験や実績そのものが評価対象になるわけではありません。
自信のなさから過大な表現をする人もいる
自分の経験や実績を振り返ったときに、「これでは印象が薄い」「もっと大きな実績を持つ人がいたらどうしよう」など不安を感じて過大表現をしてしまう方もいるようです。
面接で嘘をつくリスク
「面接は嘘つき大会」と思っていても、実際に嘘をつくのはリスクがあるため避けたほうが良いでしょう。また、嘘の内容で採用されても、本当の考えや理由、実績と異なるためミスマッチが起きる可能性が高まります。
嘘は企業にバレやすい
面接で嘘をついても、企業にはバレてしまうと考えましょう。採用担当者は数え切れないほどの面接を経験しているため、応募者の態度や話し方などから嘘や誇張に気づく可能性が高いからです。
また、志望動機や自己PRは深掘り質問をされることが多く、回答するなかで矛盾が生じたり詳しく説明できなかったりすれば、嘘とバレてしまうでしょう。
嘘の内容によっては内定取り消しになる恐れも
経歴詐称や資格に関する嘘など悪質性が高い場合は、嘘の内容で内定を得ても取り消しになる可能性があります。「経歴詐称は罪に問われる?バレる理由や嘘をつくリスクを解説!」でも説明しているとおり、必ずしも罪になるとは限らないものの、何らかの処分が下されるでしょう。信頼性も下がってしまいます。
面接や書類の内容は調べられる?
一部の企業では、応募者に対して前職調査やリファレンスチェックが行われます。前職調査とは、企業が応募者の経歴や勤務態度を調査すること。前職調査が実施されれば、経歴や実績に関する嘘はバレてしまうでしょう。なお、似た意味で捉えられる「リファレンスチェック」は、あくまでも応募者の人柄や仕事に対する姿勢を、前職の同僚などにヒアリングすること。応募者がヒアリング対象となる人を紹介します。詳しくは「前職調査とは?違法性の有無や内定取り消しになるパターンも解説」のコラムをご覧ください。
企業とのミスマッチにつながる
「内定が欲しいから」という理由で嘘をついて入社できても、実際の自分とは異なるのでミスマッチが起こりやすくなります。ミスマッチが起これば仕事の成績や評価に影響がでるほか、離職につながることもあります。
嘘をついて採用されると罪悪感に苛まれることも
「面接は噓つき大会だから」と、軽率な考えて嘘をついて内定を得ても、「嘘がばれたら処分されるのでは」「嘘の内容で内定を得てしまった」というストレスや罪悪感を覚えて辛くなってしまうでしょう。
入社しても早期離職を起こしやすい
嘘の意見や実績を評価されて入社しても、「本当はこんな経験はしていない」「この仕事は本当は苦手」といった乖離が生まれ、結果的に早期離職につながる可能性は高いです。
嘘の理由や結果を評価されて入社すると、入社後もずっと嘘をつき続けることに。嘘をつき続けること自体が辛くなったり、本来のスキルとは異なる仕事を任されたりと、働き続けることが難しくなってしまう可能性もあるでしょう。
面接で嘘をつくのがつらい…自信を持って面接に臨むコツ
面接で嘘を避けるには、自分の経歴や実績、アピールポイントに自信を持ってしっかりと伝えることが大切です。
ここでは、自信を持って嘘のない内容で面接に臨むコツやポイントをまとめました。
自己分析を徹底する
自分に自信を持つためにも、自己分析を徹底して行いましょう。自己分析を詳しく行って自分の強みやアピールポイントを、具体的なエピソードとともに明らかにできれば、根拠があるため企業にも納得してもらいやすくなります。
「就活で自信が持てない理由と対策をご紹介!面接で内定を勝ち取る振る舞い方」のコラムでも、自信を持つために自己分析を行うことを説いているので、参考にしてください。
企業研究をしてマッチするポイントを洗い出す
自己分析で自分について理解ができたら、同じように企業研究も行います。面接で自信を持って回答するには、「自分と応募先企業がマッチしていること」を伝えるのが大切です。その際に企業研究が浅いと納得感が薄くなってしまうので、「企業が求める人物像に自分が合致している」「企業が掲げるビジョンと自分が仕事に求めるものが同じ」など、根拠を見つけましょう。
企業が面接で重視している内容を正しく把握する
面接に自信を持って臨むには、企業が面接で重視する内容やポイントを把握することも大切です。企業によって、これまでの実績・経験や人柄・ポテンシャルなど、面接で重視する箇所は異なります。
また、応募者の経歴や年齢からも重視される箇所は変わるので、「この企業はどこを重視しているのか」「自分の経歴や年齢からは何を求められているのか」を正しく把握することで、より自信を持って面接に臨めるでしょう。
「面接官が見るポイントとは?合否の決め方や採用したい人の特徴を解説」のコラムでは面接で重視されることを、「転職に年齢の壁はある?未経験者が希望の職種につくためには」のコラムでは年齢ごとに重視されるポイントをまとめています。
企業は派手な経験やインパクトは求めていない
企業は、応募者に対して派手な経験やインパクトは求めていません。面接で知りたいのは、経験や実績そのものではなく、「その経験をした理由」「その実績を出した経緯」です。自己PRや志望動機から、応募者が持つ強みや自社で活躍するポテンシャルをチェックしていると考えましょう。自分らしく働ける企業を探すには
「面接で嘘をつかないと入社できない」「嘘をついて入社したけど取り繕うのがつらい」など、嘘の経験などが評価されても、自分らしく働くのは難しいでしょう。人生において仕事をしている時間は長いため、自分らしく生き生きと働けばストレスも少なく仕事を楽しめるはずです。
自分らしく働ける企業や仕事を探すには、前述したように自己分析と企業研究が大切。しかし、なかなか自分に合う企業が見つからないこともあるでしょう。そんなときは、求人を紹介してくれるエージェントを使うのがおすすめです。
若年層向けエージェントのハタラクティブでは、自己分析のお手伝いを行っています。専任担当者が経験や経歴、希望をヒアリング。導き出した傾向や性格などを踏まえて、ぴったりの企業をご紹介します。さらに、紹介する企業はハタラクティブのスタッフが訪問調査を行っているので、実際の社内の雰囲気や仕事内容を確認できるのが特徴です。「思っていたのと違った」を防げます。
面接についても、専任担当者が嘘をつかずに好印象を与えるコツやポイントをお伝えします。「ありのままの自分を評価してもらいたい」「自分らしく働ける会社を見つけたい」という方は、ぜひご利用ください。
面接での嘘に関するQ&A
ここでは、面接で嘘を述べることに対する疑問を、Q&A方式でまとめました。
面接で嘘をつくのは当たり前?
面接で嘘をつくのは当たり前ではありません。「面接は嘘つき大会」と思っている人は、「建前」を「嘘」と間違えてとらえている可能性があります。また、実際の経験をより効果的に伝えるテクニックを「嘘」と考えていることも。面接で明らかな嘘をつくのはリスクが高いため、避ける人が多いでしょう。
転職や就活の面接で嘘をつきたくないです…
面接では嘘をつかなくても内定をもらえます。「少しでも企業に好印象になるように」と、明らかな嘘を述べるのは逆効果になることも。真摯に仕事に向き合い、本音を伝えることを良いとする企業も多くあります。
どうしても自分の経験や実績に自信がなくて嘘をついてしまいそうなときは、「自分に自信が持てない原因とは?自己肯定感を高める方法を紹介」のコラムを参考に、自己肯定感を高める意識を持ちましょう。
内定をもらえるなら面接で嘘をついてもいいのでは?
嘘の内容で内定を得て入社しても、自分が困る可能性があります。たとえば、「前職では10名のチームをまとめる役割を担い、プロジェクトを成功に導いた」という嘘を話して内定を得た場合、「この経験があるから20名のチーム長もできるだろう」と思われてしまうことも。実際には10名のチーム長すら行っていないため、うまくいかずに自分の評価を下げることになりかねません。
嘘をついて入社しても、ずっと嘘をつき続けたりつじつまを合わせたりするのは辛いもの。ありのままの自分を評価してもらえる企業を見つけましょう。就職先・転職先探しなら「ハタラクティブ」にもご相談ください。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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