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志望動機の書き方はどうする?履歴書で使える例文を新卒・転職別に紹介
更新日
この記事のまとめ
- 志望動機を書く際は、基本構成の型を使うのがおすすめ
- 志望動機は、企業に惹かれた理由や自分が貢献できる点を具体的に盛り込むことが大切
- 志望動機は書き方によって、面接官に響かない内容になってしまうため注意が必要
- 志望動機で「待遇中心の話」「具体性がない」「受け身の姿勢」などの内容は避けよう
- 志望動機は新卒や第二新卒などの立場によって書き方が異なる
「志望動機の書き方が分からない」とお悩みの方は多いでしょう。志望動機から入社意欲や熱意を判断されるため、基本ルールに従って正しく書くことが大切です。このコラムでは、志望動機の書き方や注意点などについてまとめています。状況別の例文もご紹介するので、これから志望動機を書こうと考えている方は参考にしてみてください。
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志望動機の書き方の基本ルール
志望動機の書き方には基本ルールがあります。基本ルールを知らずに書くと、読みにくい履歴書になってしまい、不採用につながることも。志望動機は、基本的な構成や文字数のルールを知ったうえで書くことが大切です。採用担当者に自分をアピールするためには以下の点に注意し、志望動機を書きましょう。
志望動機の基本構成
志望動機を履歴書に書くときは、基本構成の型を使いましょう。「志望する理由」「裏付けるエピソード」「入社後の展望に関する言葉」の順番に書くことがポイントです。以下で具体的に解説します。
1.志望する理由
まずは志望する理由を書きましょう。最初に結論を述べることで分かりやすい文章になり、採用担当者の印象に残りやすくなります。「応募先企業だからこそ入社したい理由」や「企業に入社して何を実現したいか」「応募先企業と共感していること」など、具体的に記載すると印象に残りやすいのでおすすめです。
2.裏付けるエピソード
次に裏付けるエピソードを書き足しましょう。裏付けるエピソードを伝えることで、志望動機の説得力が増します。たとえば、「アルバイトで飲食店のバイトリーダーをしていた経験がきっかけでこう思うようになった」「現職での経験からこんなキャリアビジョンができた」といった内容です。志望動機に関連する自分の経験やスキルなどを、洗い出してみると良いでしょう。
3.入社後の展望に関する言葉
最後に、応募先企業での目標やどのような自分になりたいかなど、入社後の展望に関する言葉を書きます。締めくくりの言葉によって、入社後に活躍するイメージや自分を採用するメリットを採用担当者に伝えられるでしょう。「5年後には貴社でこんな風になっていたい」「これまでの経験で培ったノウハウを活かし、貴社で即戦力として貢献したい」など、具体的に記載することがポイントです。
文字数に注意
採用担当者が読みやすいように、文字数に配慮しましょう。履歴書に書く志望動機は、約5〜6行程度、文字数にすると300字くらいが目安とされています。長過ぎると読みにくく、短過ぎると意欲がないような印象を与えてしまう可能性があるためです。300字前後で記入欄の8割程度が埋まるように、文字の大きさや書き方に注意しましょう。
志望動機の基本的な書き方については、「転職活動の志望動機の例文を紹介!履歴書の書き方と面接での伝え方を知ろう」も参考にしてみてください。志望動機の作成方法のほかに、面接での答え方についても紹介しています。
志望動機と自己PRが混ざらないように気をつけよう
「志望動機」と「自己PR」は似ているように思えますが、意味合いが異なるので注意が必要です。志望動機は、働くことに向けて「これからの自分」をアピールします。一方で自己PRは、過去の経験や実績といった「これまでの自分」をアピールするものです。同じタイミングで志望動機と自己PRを聞かれることもあるので、混同しないように気をつけましょう。志望動機とは
志望動機とは、「この会社で働きたい」と思った理由のことです。志望動機をしっかりと伝えられれば、面接官に意欲や熱意を評価してもらえる可能性があります。どの会社に対しても当てはまりそうな内容の志望動機は、「自社以外でも良いのでは?」と思われる恐れがあるため避けましょう。会社についてよく調べ、なぜ入社したいのかを具体的に説明することが大切です。
志望動機を聞かれる理由
企業が志望動機を聞くのは、「自社への志望度がどれくらいか」や「会社の方針や社風と合うか」を知るためです。志望動機から求職者の入社意欲や熱意を知り、自社との相性を判断しているといえます。
志望動機は選考で重要な判断材料なので、しっかり考えて書くことが重要です。志望動機が思いつかないときは、「転職の志望動機が思いつかないときの対処法とは?好印象な内容や例文を紹介」のコラムを参考にしてみてください。
魅力的な志望動機の書き方のポイント3選
魅力的な志望動機を書くために、おさえるべきポイントがあります。採用担当者は志望動機を見て、「なぜ自社なのか」「自社で叶えたいことは何か」「入社後どのように活躍してくれるか」を判断します。以下で詳細をご紹介するので参考にしてみてください。
志望動機は書き出しを意識する
志望動機を書くときは書き出しが大切です。採用担当者は数多くの応募書類に目を通すため、最初の印象が悪いとそれ以降の文章を読みたくなくなってしまう可能性もあります。一文目の文章で第一印象が決まり、採用担当者の興味を引けるかどうかを左右するので、結論を先に述べその後に理由を書くことを意識しましょう。抽象的な表現を避け、分かりやすくインパクトに残るような文章にすることが大切です。
締めくくりも意識しよう
志望動機の締めくくり次第で、志望度の高さや仕事への熱意を面接官により印象づけられます。面接官が志望動機を読み終えたあとに自社で活躍するイメージができるよう、伝え方を意識してみましょう。「入社後にやりたいこと」「なぜ自社なのか」「どのように能力を発揮できるか」などを具体的に記載して締めくくることで、好印象を与えやすくなります。応募先企業に惹かれた理由を盛り込む
志望動機は、その企業でなければならない理由を伝えることが大切です。同じ業界・職種の求人が多いなかで「なぜ応募先企業が良いのか」を記載することで、志望度の強さをアピールできます。未経験の業界や職種に応募する場合は、その業界に惹かれた理由も必要です。業界研究や企業研究をしっかりと行い、ほかの企業にも該当するような内容や使いまわしは避けましょう。
自分のスキルや実績をアピールする
今まで培ってきたスキルや経験、実績をアピールしましょう。採用するメリットが伝われば、魅力的な人材であると判断される可能性が高まります。応募先企業にどのように貢献できるか、どのような活躍ができるかを具体的に書いてみてください。
アピール例1
新しいツールを独自に開発し、開発期間を約3割短縮することに成功しました。この経験を活かし、貴社でも効率的・低コストの開発実現に貢献できると考えております。
アピール例2
1日最低15件以上の訪問を目標に掲げ、1年間飛び込み営業を続けた結果、月平均8件の新規開拓を実現しました。貴社においても、この行動力を武器に積極的な営業を行い、新規顧客開拓に貢献します。
上記のように、志望動機には自分の強みや入社後の目標などを盛り込んでアピールしましょう。魅力的な志望動機の書き方については「採用担当者が引かれる志望動機。そのポイントとは」も参考にしてみてください。
志望動機の書き方で気をつけたい5つの注意点
志望動機の書き方には気をつけるべき点があります。避けるべき書き方をしてしまうと印象を悪くしてしまう可能性があるため、以下の注意点を参考にしてみてください。
1.待遇の話を中心にしない
志望動機で給与や残業時間、福利厚生といった待遇ばかりをアピールするのは避けましょう。仕事探しにおいて待遇面は大切なポイントの1つですが、志望動機の話題がそれだけだと、仕事に対する意欲を疑われてしまう恐れがあります。どうしても給与や待遇面について表現したい場合は、「働きやすい環境が整っている」程度に留めましょう。
2.具体性がない内容は避ける
「憧れていたから」「人の役に立つ仕事がしたい」など、曖昧な志望動機では意欲が感じられません。「△△という理念に共感した」といった理由の場合も、具体的に説明できないようであれば避けるのが無難です。企業の扱っている商品や展開する事業、社風など、企業についてしっかりと研究し、より具体的な志望動機を考えるようにしましょう。
3.勤務地重視の内容は避ける
「生まれ育った△△県に貢献するため」「通いやすい立地だったから」など、企業の地理的な場所を志望動機に挙げるのも魅力的な志望動機ではありません。求職者側にとって勤務地は重要ですが、「同じ立地ならどの企業でも良かったのでは?」「もし転勤を命じられたら辞めてしまうのでは?」と思われる恐れがあります。
4.受け身過ぎる姿勢は避ける
「貴社で学びスキルアップしたい」「貴社で勉強したい」など、受け身な志望動機は避けましょう。一見意欲的でポジティブに見えますが、企業が求めているのは仕事において生産性のある人物です。「教育してもらう」ことが前提の姿勢では生産性があるとはいえず、採用担当者からは「自ら行動しない受け身な人」と思われてしまう可能性があります。自分の経験や実績、入社後の目標などをアピールして、自分を採用するメリットを伝えましょう。
5.顧客目線の内容にしない
応募先企業の商品やサービスを利用するのは良いことですが、「貴社の製品が好きだから」「貴社のサービスは使いやすいから」など、顧客目線の感想だけでは志望動機として不十分です。商品やサービスについて思ったことを伝えたい場合は、ただの感想にならないようにできるだけ具体的に記載しましょう。商品をより良くするための自分の知見を加えることで、分析力をアピールできる可能性もあります。
6.自慢話にしない
自分をアピールしているつもりが、自慢話になっていることもあるので注意が必要です。自分の経歴や実績などを書く際、自慢になっていないかよく確認しましょう。面接官の気持ちを考えてみて、採用したいと思う人物像をイメージしてみるのが効果的です。
志望動機の書き方の注意点については、「履歴書の志望動機が思いつかない…書き方のコツは?例文でポイントを解説」でも詳しく紹介しているので、あわせてご覧ください。
志望動機の書き方と例文
ここでは、「新卒」「未経験業種への転職」「同業種への転職」「第二新卒の転職・就職」の4つのパターン別に、志望動機の書き方のポイントを解説します。自分の状況と当てはまる項目を参考にしてみてください。
新卒で就活する場合の志望動機の書き方
新卒で就活をする場合、志望度やモチベーションの高さが伝わる志望動機にすることが大切です。採用担当は長期的に働いてくれる人を採用したいと考えています。企業研究をしっかりと行い、「何年後にはこんな活躍をしたい」というように、キャリアプランまで伝えられると良いでしょう。
新卒の志望動機の書き方の例文
年齢問わず挑戦する環境に魅力を感じ、貴社を志望しました。アルバイトをしている飲食店では、アルバイトや社員など立場に関係なく、新しいアイデアや商品の提案ができる環境です。私は、新人教育の時間を短縮するために、業務マニュアルを一から作りました。その結果、業務効率が上がったと社員や店長から評価をいただきました。この経験を活かし、貴社に入社後も積極的に提案し、売上に貢献したいと考えています。
未経験業種へ転職する場合の志望動機の書き方
未経験の業種への転職を希望する場合、入社後に活躍している姿を採用担当者がイメージできるような志望動機を作成しましょう。「応募先の企業や職種に興味を持ったきっかけ」「今までの経験やスキルを入社後にどのように活かすか」を志望動機に取り入れ、的確にアピールすることが大切です。そのためにも、自己分析を徹底的に行い、応募先の企業で活かせるアピールポイントを洗い出しておきましょう。
未経験業種へ転職する場合の志望動機の書き方の例文
一人ひとりのニーズを引き出し、住まいを提案する提案営業に引かれて貴社を志望しました。現職のウェディングプランナーでは顧客のニーズが明確でも、ご用意できる内容が限定されており、要望をすべて叶えられないことに悩んでいました。貴社であれば、お客さまの希望に沿って最適な住まいを提案できると考えております。現職で身につけたコミュニケーション能力とカウンセリング力を活かし、トップセールスとして活躍したいと思い、貴社を志望しました。
同業種へ転職する場合の志望動機の書き方
同業種へ転職する場合は、前職での経験やスキルを存分にアピールしましょう。アピール内容に具体性を持たせると、より説得力のある志望動機になります。同業種でも考え方や方針が異なる可能性もあるため、企業研究を行って応募先の企業が求めている人材を把握しておくことが大切です。自分の経験やスキルから、応募先の企業にマッチしたものをピックアップしてアピールすることで、面接官に興味を持ってもらえる可能性が高まります。
同業種へ転職する場合の志望動機の書き方の例文
現在は旅行代理店でカウンター営業をしております。そのなかで、興味を持ったお客さまに商品を提案するのではなく、より多くの人に旅行商品を広めたいと思うようになりました。5年間のカウンターセールスの経験を活かし、世間や顧客のニーズに合った旅行商品を企画し、より多くの人気商品を生み出したいと考えています。貴社であれば、老若男女のニーズに合わせ多くの商品の企画ができると考え志望しました。
第二新卒で転職する場合の志望動機の書き方
第二新卒で転職・就職する場合、自分の強みや転職で実現させたいビジョンを、企業の魅力と結びつけて志望動機を作成しましょう。企業は、第二新卒に対して「入社してもすぐに辞めてしまうのでは?」と懸念を抱く可能性があるため、懸念点を払拭できる内容にすることが重要です。第二新卒の場合は、志望動機に転職を決めた具体的な理由も取り入れると良いでしょう。また、早期退職したことに対する反省や入社後の目標を伝えると前向きさをアピールでき、好印象につながります。
第二新卒で転職する場合の志望動機の書き方の例文
新卒で入社し2年間、インサイドセールスの営業をしておりました。多くの顧客にアプローチできることにやりがいを感じていましたが、次第に電話やメールだけでなく直接対面して商品の魅力を伝えたいと考えるようになりました。貴社であれば、中小企業だけでなく大手企業への営業も可能であることから、自身のスキルアップを目指せると思い志望しました。
パターン別の志望動機については、「志望動機の書き方は?面接での答え方も例文付きでご紹介!」のコラムでも解説しているので、こちらもあわせて参考にしてみてください。
オリジナル性のある志望動機の書き方をしよう
志望動機は、自分ならではのオリジナル性を意識して書きましょう。多くの就活生に埋もれないためにも、独自の志望動機を作ることが大切です。また志望動機は面接でも聞かれることが多いため、履歴書を作成するときからしっかりと対策する必要があります。
そのために、応募先企業の理念や社風、事業内容などの企業研究だけでなく、デメリットやリスクなども把握すると良いでしょう。OB・OG訪問をして、実際の仕事で大変なことや辛いことを調査し、「こんな大変なことがあるだろうけど、私はこう乗り越えたい」と伝えることで、ほかの就活生と差別化ができます。
転職活動時に「職務経歴書や履歴書の作成が大変」と悩んでいる方は、転職エージェントを活用するのがおすすめです。
就職・転職エージェントのハタラクティブでは、求人紹介や応募書類の添削など、一人ひとりに合った就職支援を行います。プロのアドバイザーが応募企業に合わせて職務経歴書や履歴書などの添削を行うので、志望動機や自己PRに苦手意識を持っている方も安心です。
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志望動機の書き方に関するFAQ
ここでは、志望動機の書き方に関して、よくある質問にQ&A方式で回答をしていきます。
志望動機は何を書けば良いですか?
志望動機には、「その会社を選んだ理由」「その業界を選んだ理由」「その職種を選んだ理由」「入社後にどのように活躍していきたいか」などを盛り込みましょう。具体的に伝えることで、その企業に対する意欲や熱意が伝わり、働いているときのイメージもつかみやすくなります。魅力的な志望動機を書くために必要な要素については、「志望動機が書けない理由は?書き方のポイントと例文を解説」でも解説しているので、ご一読ください。
志望動機が書けない場合はどうしたら良い?
志望動機が思いつかず書けない場合は、改めて自己分析や企業研究をしてみましょう。志望動機が思いつかない原因として、自己分析と企業研究が不足している可能性があります。企業のことはもちろん、自分のこともきちんと理解していなければ、応募先に求めることや自分のやりたいことがなかなか見えてこないでしょう。志望動機が書けないときの対処法については、「履歴書に志望動機がないとダメ?書き方のポイントやマナーを紹介!」もあわせてご覧ください。
未経験の業種に転職する場合の志望動機はどうする?
未経験の業種に転職する場合の志望動機を作成する際は、その企業や業界、職種に興味を持った理由を整理してまとめましょう。さらに未経験であっても活躍できるよう準備していることや、これまでの経験を活かしていくことをアピールするのがおすすめです。未経験の志望動機については、「未経験の志望動機作成のポイント!転職時の書き方や例文を職種ごとに紹介」でも解説しています。未経験の業種への転職に不安がある方は、転職エージェントの「ハタラクティブ」にご相談ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。