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志望動機のポイントについて解説!書き方や就活で使える例文などもご紹介
更新日
この記事のまとめ
- 志望動機で見られるポイントは、「自社とのマッチ度」「入社意欲の高さ」
- 志望動機を考える際のポイントは、採用担当者の意図を把握しアピール点を押さえること
- 志望動機を書く際のポイントは、「書き出し」「具体的なエピソード」「締めくくり」
- 志望動機で注意すべきポイントは、業務に関係のない内容や受け身な姿勢など
- 志望動機が書けないときは、自己分析や企業研究をやり直すのがポイント
「志望動機を作成するポイントはある?」と悩む方もいるでしょう。志望動機は、面接官に見られるポイントを押さえて考えることが大切です。また、志望動機を書く際も、書き出しや締めくくりといったポイントを押さえることで読みやすさがアップします。
このコラムでは、志望動機を作成するポイントについてまとめました。志望動機が書けないときの対処法や例文も紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
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志望動機で見られるポイントとは
志望動機とは、応募先企業で働きたい理由を伝える項目のことです。企業の採用担当者や面接官は、応募者の志望動機から「自社とのマッチ度」と「入社意欲の高さ」を見ています。そのため、志望動機を作成する際は、採用担当者や面接官に「自分は企業が求める人材だ」と伝わるような志望動機を作成することが重要です。
志望動機は使い回さず、企業ごとに内容を変えて作成するようにしましょう。忙しさや手間がかかることを理由に、ほかの企業にも当てはまるような内容の志望動機を使いまわしてしまうと、「自社でなくても良いのでは?」と思われてしまう可能性があります。志望動機では、応募先企業にしか当てはまらない内容を考えて、企業との相性や入社意欲をアピールすることが大切です。
新卒の場合
志望動機で見られるポイントは、新卒か転職かで異なります。新卒の志望動機で見られるポイントは、先述した「自社とのマッチ度」と「入社意欲」がメインです。新卒の場合、就職経験がないため、「入社後にやりたいこと」や「応募先企業でどんな活躍ができるか」が具体的であるほど、企業は応募者に対して「意欲が高い」という印象を抱きやすいでしょう。志望動機を作成する際は、学生生活やアルバイトで培った経験や能力などを内容に盛り込むのがおすすめです。
転職の場合
転職の場合は「自社とのマッチ度」「入社意欲」に加えて、「経験や能力」についても志望動機から見られます。そのため、前職で培った経験や能力を企業でどのように活かせるか具体的に説明し、企業に「この応募者は雇うメリットがある」と印象付けることが重要です。未経験の業界・職種に転職する場合は、未経験から挑戦しようと思った理由や意気込みもあわせて伝えることで、企業により好印象を与えられるでしょう。
志望動機を考える際のポイント
志望動機を考える際は、採用担当者の意図を把握し、アピールすべき点を押さえることが重要なポイントです。それぞれについて以下で詳しく解説します。
採用担当者の意図を把握する
志望動機は、採用担当者の意図を把握して考える必要があります。意図を把握せずに志望動機を作成した場合、「自社が求める人物像とマッチしていない」「熱意を感じられない」というようなマイナスな印象を与えてしまう恐れも。好印象を与える志望動機を作成するには、先述した企業とのマッチ度や入社意欲の高さ、過去の経験から得た能力といったポイントを押さえることが大切です。
志望動機を聞かれる理由や意図については、「志望動機はなぜ聞くの?企業側の意図と書き方を知ろう」のコラムでも詳しく解説しています。あわせてチェックしてみてください。
アピールすべき点を押さえる
採用担当者に自分をアピールする志望動機を作成するには、以下のポイントを押さえることが大切です。
- ・なぜ応募企業でなければならないのか
- ・求める人物像を把握しているか
- ・入社後、どのように活躍したいのか
- ・説得力ある具体的な理由があるか
- ・働くイメージができているか
志望動機では、「御社で働きたい」という言葉を伝えるだけでなく、「なぜ」「どのように」というように内容を深掘りすることで、より自分の熱意や本気度を企業に伝えられます。上記のアピールすべき点を志望動機に加え、企業に好印象を与えましょう。
志望動機の書き方とポイント
志望動機は、以下の流れに沿って書くようにしましょう。
- ・書き出しで志望動機を簡潔に伝える
- ・具体的なエピソードで根拠を示す
- ・締めくくりで自分を印象付ける
- ・セルフチェックを行う
書き出しで結論を簡潔に伝えることで、採用担当者が内容を理解しやすくなります。また、企業は履歴書やエントリーシートなどの応募書類から目を通すのが一般的です。そのため、志望動機の根拠や自己アピールが内容に含まれていれば、採用担当者に興味を持ってもらえるでしょう。
ここでは、採用担当者に「この人に会ってみたい」と思ってもらえる志望動機の書き方と、それぞれのポイントについて解説します。
書き出しで志望動機を簡潔に伝える
文章の書き出しによって、相手に与える印象は異なります。そのため、志望動機の書き出しでは結論を簡潔に伝え、採用担当者の興味を引き付けることがポイントです。書き出しで採用担当者が知りたい情報を先に伝えることで、内容を理解してもらいやすくなります。さらに、採用担当者の興味を引き付けられれば、そのあとの文章も読み進めてもらえるでしょう。
書き出しで採用担当者に興味を持ってもらうには、「自社にマッチしている人材だ」と印象付ける内容を書くことが大切です。採用担当者の目に留まりやすくなり、ほかの応募者との差別化も図れます。自分の経験や能力、志向、興味関心などを混ぜて志望動機を書ければ、より好印象を与えられるでしょう。
例文
ここでは、志望動機の書き出しの例文をパターン別にご紹介します。
業界・職種 | パターン | 書き出しの例文 |
---|---|---|
医療業界 | 知識や能力を活かせる | 看護師としての経験や医療に関する知識を活かし、より安全で使いやすい医療機器の開発がしたいと思い志望しました。 |
営業職 | 自分と企業の志向が合う | 前職では新規営業をしていましたが、より顧客に寄り添った提案を行いたいと思い、既存営業をメインに行う貴社を志望いたしました。 |
アパレル業界 | 興味・関心がある | 子どもの頃からデザイナーに憧れており、アパレル業界のなかでも自分が好きな素材やデザインが多い貴社の募集を見つけ、喜んで応募いたしました。 |
「志望動機の書き出しはどうする?なかなか書けない人向けにコツや例文を紹介」のコラムでも、志望動機の書き出しのポイントや例文を紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
具体的なエピソードで根拠を示す
志望動機の裏付けとして、具体的なエピソードで根拠を示しましょう。具体的なエピソードがあることで志望動機の説得力が増し、採用担当者を納得させられます。エピソードを選ぶ際は、どの企業でも当てはまるものではなく、応募先企業だからこそいえる内容にすることが大切です。
例文
ここでは、前述した書き出しの例文に具体的なエピソードを書き加えた例文を紹介します。志望動機のエピソード例をご紹介します。
業界・職種 | パターン | 書き出し・具体的なエピソードの例文 |
---|---|---|
医療業界 | 知識や能力を活かせる | 看護師としての経験や医療に関する知識を活かし、より安全で使いやすい医療機器の開発がしたいと思い志望しました。 前職では外科と消化器内科を経験しており、手術や検査の経験や扱う器械の知識は、幅広い医療機器を開発している貴社でこそ役立てられると思います。 |
営業職 | 自分と企業の志向が合う | 前職では法人向けの新規営業をしていましたが、より顧客に寄り添った提案を行いたいと思い、法人向けで既存営業をメインに行う貴社を志望いたしました。 前職の新規開拓は飛び込み営業が中心であり、顧客獲得後は別の担当者に引き継ぐため、顧客の役に立っている実感が得られませんでした。顧客との信頼関係を築きながら提案を行うスタイルの貴社であれば、強みであるコミュニケーション能力とヒアリング能力を最大限に発揮し、やりがいを感じながら業務を遂行できると思います。 |
アパレル業界 | 興味・関心がある | 子どもの頃からデザイナーに憧れており、アパレル業界のなかでも自分が好きな素材やデザインが多い貴社のデザイナー職の募集を見つけ、喜んで応募いたしました。 学校を卒業後、希望していた貴社のデザイナー職の応募がなかったため、貴社のターゲット層と同じ○○のショップ店員として働きながらデザインの技術を磨き、チャンスが来るのを待っていました。 |
医療業界のエピソードでは、前職で医療機器を扱う経験と知識が十分に備わっていることから、「入社後に活躍できる人材」と判断されやすいでしょう。また、応募先企業を選んだ理由が添えられているのもポイントです。
営業職のエピソードでは、「どう働きたいか」「なぜ企業を選んだか」「入社後に活かせる能力」について書かれており、即戦力として働けることがうまくアピールされています。
アパレル業界の「チャンスが来るのを待っていた」というエピソードからは、応募先企業への入社意欲と本気度が伝わるでしょう。
このように、具体的なエピソードは応募先企業の業界や職種、応募背景などを踏まえて適切なものを選ぶことが大切です。
締めくくりで自分を印象付ける
締めくくりは印象に残りやすいため、入社意欲があることや入社後にどう活躍するかなどを伝え、自分をアピールしましょう。「自分は企業が求めている人物像とマッチしている」と印象付けられれば、採用担当者に好印象を与えられるので、採用される可能性があります。
また、締めくくりを考える際は、「書き出しとエピソードだけでは足りないもの」を補うのもポイントです。どのように貢献できるか、どう成長していくかなど、状況に合わせて情報を補足し自分をアピールしましょう。詳しくは、後述する例文を参考にしてみてください。
例文
ここでは、これまでに紹介した書き出しと具体的なエピソードに、締めくくりの例文を書き加えて紹介します。
業界・職種 | パターン | 書き出し・具体的なエピソード・締めくくりの例文 |
---|---|---|
医療業界 | 知識や能力を活かせる | 看護師としての経験や医療に関する知識を活かし、より安全で使いやすい医療機器の開発がしたいと思い志望しました。 前職では外科と消化器内科を経験しており、手術や検査の経験や扱う器械の知識は、幅広い医療機器を開発している貴社でこそ役立てられると思います。 医療機器の開発は未経験ですが、業務について積極的に学び、一刻も早く多くの人を救う医療機器の開発に貢献できるよう努めます。 |
営業職 | 自分と企業の志向が合う | 前職では法人向けの新規営業をしていましたが、より顧客に寄り添った提案を行いたいと思い、法人向けで既存営業をメインに行う貴社を志望いたしました。 前職の新規開拓は飛び込み営業が中心であり、顧客獲得後は別の担当者に引き継ぐため、顧客の役に立っている実感が得られませんでした。顧客との信頼関係を築きながら提案を行うスタイルの貴社であれば、強みであるコミュニケーション能力とヒアリング能力を最大限に発揮し、やりがいを感じながら業務を遂行できると思います。 営業職で培ってきた経験とスキルを武器に、質の高い提案と献身的なサポートを行い貴社に貢献してきます。 |
アパレル業界 | 興味・関心がある | 子どもの頃からデザイナーに憧れており、アパレル業界のなかでも自分が好きな素材やデザインが多い貴社のデザイナー職の募集を見つけ、喜んで応募いたしました。 学校を卒業後、希望していた貴社のデザイナー職の応募がなかったため、貴社のターゲット層と同じ○○のショップ店員として働きながらデザインの技術を磨き、チャンスが来るのを待っていました。 前職で働くなかでお客さまから頂いた意見や、これまでに磨いてきたデザイン力を活かして、貴社の商品から得られる感動をより多くの人に届けられるよう貢献したいと考えております。 |
医療業界の締めくくりでは、「どのようにして貴社に貢献するか」が書かれており、「未経験者」という企業の懸念が払拭できているといえます。また、締めくくりから応募者が入社後に努力する姿が想像できるため、採用担当者に好印象を残せるでしょう。
営業職の締めくくりでは、営業に関する経験とスキルがあることを再度アピールしており、入社後の意気込みも伝えられています。そのため、採用担当者に「即戦力に期待できる」と印象付けられているでしょう。
アパレル業界の締めくくりでは、自分がどのように企業に貢献できるかが書かれており、自分の熱意が伝えられています。書き出しで憧れを伝えて採用担当者の興味を引き、締めくくりで入社意欲と熱意を印象付けることで、「自社とマッチしている」と判断されやすいでしょう。
志望動機の構成がなかなかうまくいかない場合は、「志望動機の作り方を解説!好印象な回答をするポイントとは」のコラムもあわせてご確認ください。志望動機の構成パターンやPRTP法についてご紹介しています。
セルフチェックを行う
志望動機の書き出しから締めくくりまで書けたら、内容や文字数が適切かどうかセルフチェックを行いましょう。セルフチェックを怠ってしまうと、志望動機の内容が自慢話に感じたり文字数が足らなかったりして、採用担当者にマイナスな印象を与えてしまう恐れがあります。時間をかけて考えた志望動機をプラスにするには、最後にしっかりと確認することが大切です。
志望動機の内容に不備がないか
志望動機の内容に不備がないかを確認する際は、以下の3点に注目しましょう。
- ・志望動機に説得力があるか
- ・自分を採用するメリットを感じる内容になっているか
- ・具体的なエピソードが自慢話になっていないか
志望動機が抽象的な場合、採用担当者に「自社への理解が足りない」「他社でも良いのでは?」と思われてしまう可能性があります。そのため、企業のWebサイトや募集要項などをよく確認して、企業の「どこに魅力を感じたのか」「入社後に何がしたいのか」などを具体的に書き、「企業でなければならない」と伝わるよう工夫することが大切です。
また、企業が自分を採用するメリットが伝えられているかどうかも重要です。選考において、採用担当者は企業に貢献してくれる人材を採用したいと考えています。「自分の持っている知識やスキルは何か」「入社後にどう貢献できるか」などを記載し、自分は採用するメリットがある人材だとアピールしましょう。
最後に、具体的なエピソードが自慢になっていないか確認が必要です。自分の強みや経歴、実績などが自慢になっていると、採用担当者にマイナスな印象を与えかねません。具体的なエピソードは強みや経歴、実績のすごさではなく、それが応募先企業でどのように活かせるのかが重要なポイントです。企業が求める人物像を想像してみると、自分をどうアピールすれば採用担当者に好印象を与えられるのかが見えてきやすいので参考にしてみてください。
応募書類を郵送する場合は封筒も要チェック
応募書類を企業へ郵送する場合は、自分の名前や企業名、住所などのミスや記入漏れについてもあわせて確認しましょう。志望動機を見るより先に、応募書類が入っている封筒を確認するため、そこにミスがあるとマイナスな印象が付いてしまう可能性もゼロではありません。
応募書類を入れる封筒の書き方や注意点については、「応募書類を入れる封筒は何を選べば良い?書き方や郵送時のマナーも紹介」のコラムで解説しています。ぜひご一読ください。
文字数は適切か
志望動機の文字数が適切かどうかもしっかりと確認しましょう。文字数が少な過ぎると、採用担当者に「熱意が少ない」「志望度が低い」と判断されてしまう可能性があります。反対に、文字数が多過ぎても、志望動機の見づらさや理解しにくさに繋がってしまうので注意が必要です。
なお、志望動機の文字数は提出方法によって異なります。主な提出方法は、「職務経歴書」「志望動機書(志望理由書)」「履歴書」の3つ。それぞれの書き方と文字数については、以下を参考にしてみてください。
提出方法 | 書き方 | 文字数 |
---|---|---|
職務経歴書 | 職務経歴の最後に書く | 300~500字程度 (5行程度) |
志望動機書・志望理由書 | A4用紙に書く | 800文字程度 (A4用紙の8割程度) |
履歴書 | 履歴書に志望動機の記入欄がある場合は簡潔に書く (職務経歴書や志望動機書などの書類と内容重複OK) | 200~300字程度 (記入欄の7割程度) |
職務経歴書に志望動機を書く場合は、「フリーターに職務経歴書は必要?書き方のコツや項目ごとの例文をご紹介」のコラムを参考にしてみてください。志望動機の記入例を紹介しています。
志望動機はオリジナリティが重要
志望動機はオリジナリティがあるかどうかが重要です。オリジナリティのある志望動機を作成できれば、多数の応募者との差別化を図れます。インターネットで調べた例文やよくあるエピソードを使うのは避け、自分にしかいえないことを志望動機に取り入れてみましょう。
志望動機で注意すべきポイント
ここでは、志望動機を作成するにあたって注意すべきポイントをご紹介します。注意すべきポイントを把握できていないと、採用担当者にマイナスな印象を与える志望動機になってしまう恐れがあるので、しっかりチェックしておきましょう。
福利厚生や待遇を志望理由にしない
志望動機の内容を福利厚生や待遇中心にするのは避けましょう。企業選びにおいて、福利厚生や待遇は重要なポイント。しかし、福利厚生や待遇を志望動機にしてしまうと、採用担当者に「仕事への熱意や意欲がない」と懸念されやすくなります。
志望動機では、福利厚生や待遇についてではなく、「自分の経験やスキルが企業でどう活かせるか」「企業で何を実現したいか」などを伝えることが大切です。
利便性を志望理由にしない
自宅からの通いやすさも企業選びでは重要ですが、志望動機には利便性について書かないようにするのが無難です。利便性で企業を選んだと記載してしまうと、「自社でなくてもいいのでは?」とマイナスな印象を採用担当に与えてしまいます。転勤がある企業の場合は、「転勤になったら退職してしまうのか」と懸念される可能性も。そのため、志望動機では利便性には触れず、業務に関する内容に留めるようにしましょう。
消費者目線で答えない
志望動機を作成する際、消費者目線で答えないよう注意が必要です。企業規模や競合他社との優劣は企業を選ぶうえで大切ですが、志望動機としては適切ではありません。企業は事業に貢献してくれる人材を求めているため、志望動機から応募者の経験やスキルを判断し、「自社に貢献してくれそうか」を見極めます。「企業規模が大きく安定しているから」といった消費者目線の志望動機だけでは、企業は採用するメリットを感じづらいでしょう。
企業の業界や職種によっては、企業の商品やサービスについて触れ、「自分の知識や技術を加えればこのように改善できる」といった提案をすることで、採用担当者に好印象を残せる可能性もあります。
「勉強したい・成長したい」は伝え方に気を付ける
「勉強したい・成長したい」という向上心は大切ですが、志望動機では伝え方に注意が必要です。企業は自社に貢献してくれる人物を求めているため、「入社後に○○について教えてほしい」と伝えてしまうと、「自ら学ぶ姿勢が見られない」「自社に貢献してくれるだろうか?」と不安視されてしまうでしょう。
未経験の仕事への挑戦では、「成長したい・勉強したい」という理由を志望動機にしがちです。「未経験の志望動機はどう書けばいい?」と悩んでいる方は、「未経験の志望動機作成のポイント!転職時の書き方や例文を職種ごとに紹介」のコラムを参考にしてみてください。
「企業理念に共感した」は具体的に答える
志望動機で「企業理念に共感した」と答える場合は、共感した箇所や自分の考えなどを具体的に伝えることが重要です。「貴社の○○という企業理念に共感しました」とだけ書いて終わってしまうと、「どこに共感したのか」「なぜ共感したのか」といった理由が読み取れません。そのため、採用担当者に「本当に共感しているのか」と懸念されてしまう可能性があります。
企業理念に共感した理由や自分の考えなどを具体的に示せない場合は、「企業理念に共感した」と書くのは避けましょう。
面接で志望動機を答える際に内容を変えない
面接で志望動機を答える際は、応募書類に書いた内容を変えないように注意しましょう。内容が変わってしまっていると、採用担当者に「一貫性がない人」とマイナスな印象を与えてしまう可能性があります。面接で志望動機を答える際は、一貫性を意識して答えることが大切です。
詳しくは、「面接の志望動機は履歴書と同じ内容で良い?意識すべきポイントも解説」のコラムをチェックしてみてください。
就活で使える志望動機の例文
「具体的にどんな志望動機を書けば良いのか知りたい」という方に向け、例文をご紹介します。以下を参考に、自分自身の志望動機を作成してみましょう。
業界別
まずは、業界別の志望動機を4つご紹介します。
IT業界
私は貴社の大規模SIに携わり、人々の暮らしを支えたいと考え貴社を志望しています。
学生時代、情報通信学を中心に勉強してきました。その知識を活かし、前職では業務効率化を目指すための社内システムを作成した経験があります。このシステムは非常に好評で、外出の多い営業の方からも感謝されました。この経験を通してITが持つ力の偉大さに気付き、ITの力で社会を支えたいと考えるようになりました。
入社後は、年金システム開発や金融システム開発に積極的に挑戦していきたいと考えています。多くのシステムインテグレーターの中でも、貴社は公共性の高い大規模システムの開発に注力しているため、貴社でこそ実現可能だと考えています。
アパレル業界
貴社を志望する理由は、ファッションを通じてお客さまを笑顔にしたいと考えるからです。
学生時代、アパレルショップの売り場作りを担当し、自分のアイデアやセンスを活かしてコーディネートしたマネキンがお客さまから好評で、その日の売上に貢献することができました。
常にトレンドを追求し、リーズナブルかつ多彩なアイテムを活かす貴社に入社後も、自分のアイディアとセンスを発揮して、業務に貢献できると考えています。世代や国籍問わず、ファッションで多くの人々を笑顔にできるよう努めます。
アパレル業界については、このコラムの「締めくくりで自分を印象付ける」で紹介した例文も参考にしてみてください。
建設業界
顧客に寄り添って建設を進めたいと思い、貴社を志望しました。現在の職場では、高層ビルの構造設計を担当しています。1年前に業務の効率化のために分業したため、顧客と実際に関わる機会がなくなり、「顧客を満足させたい」という自分の思いと現在の業務のミスマッチに気付き、転職に至りました。
貴社では、一つのプロジェクトを一貫して手がけられるため、「顧客を満足させたい」という自分の考えと合致しており、建設に全力投球できると考えております。転職を決意してから努力して取得した一級建築士の資格を活かし、これまで以上に建設に貢献していきたいです。
施工管理を目指している方は、「施工管理の志望動機のポイントは?未経験向けの例文も解説」のコラムで志望動機の例文を紹介しているので、参考にしてみてください。
広告業界
幅広い広告物に携わることができ、積極的に先端技術を取り入れている貴社で働きたいと思い志望しました。
現職では、アパレル業界のセールスプロモーションを担当しており、クライアントの業績を向上させる仕事にやりがいを感じています。しかし、働くうちにより幅広い広告物に携われる総合広告代理店に興味を持ち、転職を決意しました。
さまざまな総合広告代理店のなかでも、先端技術を積極的に取り入れて新たな取り組みを行う貴社には、今後より多くのクライアントが依頼してくると確信しています。転職を検討する前から、先端技術について独学していたため、貴社に入社後は早期から経験やスキルを発揮し、事業に貢献できると考えています。
広告業界に興味がある方は、「広告業界とは」をぜひご一読ください。経験者・未経験者別の志望動機もご紹介しています。
職種別
ここでは、職種別の志望動機を4つご紹介します。
事務
仕事の幅を広げてより社員を支えられる事務員になりたいと思い、スキルアップの制度や環境が整っている貴社を志望しました。
前職は小企業で一般事務をしており、主な仕事は電話対応と簡単なデータ入力でした。学生の頃から事務職を目指していたため、WordやExcelといった基本ソフトを扱えるのはもちろん、日商簿記2級、ITパスポートの資格も取得しています。仕事でさらに力を発揮して働きたいと思い、転職を決意しました。
入社後は社員のサポートを徹底して行い、働きやすい職場作りに貢献します。未経験の業務は、強みである物覚えの良さを活かしていち早く覚え、将来は事務のスペシャリストとして活躍するつもりです。
一般事務以外の種類の志望動機を知りたい方は、「事務職の志望動機はどう書く?未経験のアピールポイントや例文を紹介」のコラムで紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
営業
取り扱う保険が充実しており、来店されたお客さまの希望に寄り添って提案ができる貴社で働きたいと思い志望しました。
現在は保険会社に所属しており、アウトバウンドセールスを中心に行っています。顧客の悩みを引き出して提案を行う仕事内容にやりがいを感じている一方で、「この顧客には別会社の商品のほうが合っている」と思う場面も多く、自分にはインバウンドセールスのほうが合っていると気付き転職を決めました。
保険への興味関心が強く、競合他社の商品の知識理解も深めているため、貴社に入社後も即戦力として活躍できると考えております。
法人営業の場合の志望動機は、このコラムの「締めくくりで自分を印象付ける」の例文も参考にしてみてください。また、「営業職の志望動機はどう書く?好印象を与えるアピールポイントと例文を解説」のコラムでも、営業職の志望動機の例文をご紹介しています。
販売
強みであるコミュニケーション能力を活かして働きたいと思い、老若男女問わず人気のある貴社の販売員を志望しました。
現職では飲食店でホールスタッフをしているのですが、注文がタブレットになったことでコミュニケーションを取る機会が減り、仕事を通して人の役に立っている実感も減ってしまいました。
貴社に入社しましたら、取り扱っている商品や業務内容を速やかに覚え、お客さまの要望に笑顔で素早く答えられる販売員になれるよう努めます。
ほかの業種の販売職の志望動機が知りたい方は、「接客業の志望動機は?書き方と例文・転職成功のためのポイントを紹介!」のコラムを参考にしてみてください。
介護
前職では介護用品の製造に携わっていましたが、何度か貴社が運営する施設に伺う機会があり、利用者を近くで支えたいという思いが強くなり志望しました。
幼少期に見ていた、祖母が足腰の痛みで動きにくそうにしている姿が記憶に残っており、将来は身体の不調に悩む多くの方の役に立ちたいと考えていました。この思いは、介護士にも当てはまると考えます。
介護士としての業務は未経験ですが、前職で得た知識や技術、介護用品を作るうえで大切にしていた痛みの緩和と快適さといった考えは、現場でも活かせると思います。業務を積極的に学び、利用者の方が笑顔で過ごせるよう尽力します。
経験者の場合は、「介護職の志望動機はどう書く?未経験や転職など状況別の例文を紹介」のコラムで例文を紹介しているのでご一読ください。
シチュエーション別
このコラムの「志望動機で見られるポイントとは」で解説したように、新卒と転職では見られるポイントが異なります。そのため、それぞれのポイントを踏まえた志望動機にすることが大切です。以下で、新卒と転職それぞれの志望動機の例をご紹介します。
新卒
貴社の「年齢性別関係なく意見を交わし、プロジェクトを成功に導く」という働き方に魅力を感じ志望しました。
服屋でアルバイトをしていたとき、社員のみで決めていた商品の配置を、アルバイトも含めて話し合って決めることになりました。さまざまな意見が出るなかで、最後まで皆で話し合って配置を決め、完成した売り場になってからの売上は2倍以上に伸びました。「少人数より皆で力を合わせた方が良い結果になると思った」と言っていた店長の言葉が今でも胸に残っています。
憧れていたIT業界で、過去の経験のようにチームで協力し合って結果を出したいという思いは、貴社でこそ実現可能だと考えます。入社後は、多くの知識と技術を吸収して成長し続け、チームやクライアントと良好な関係を築き、プロジェクト成功に貢献できるよう努めます。
転職
これまでに培った知識やスキルを活かし、より大きなプロジェクトに携わりたいと思ったため貴社を志望いたしました。現職ではチーム規模での大きな開発業務が少なく、活かせていない知識が多々あります。BtoB企業として、クライアント企業の業務効率を向上させるシステム開発をメインに行う貴社であれば、Javaだけでなく、PythonやPHPといった言語スキルも活かして働けると考えています。現状に慢心せず、新たな情報や技術を取り入れて成長を続け、貴社に貢献し続けます。
未経験の業種への転職や第二新卒の転職の例文が知りたい方は、「就職で志望動機を魅力的にする書き方とは?例文やコツも詳しく解説!」のコラムをチェックしてみてください。志望理由別の例文もご紹介しています。
志望動機が書けないときの対処法
ここまで、志望動機の考え方や書き方などを紹介してきましたが、「自分らしい志望動機が書けない」と悩んでしまうこともあるでしょう。志望動機が書けないときは、自己分析や企業研究をやり直してみるのがおすすめです。それでも解決しない場合は、就職・転職エージェントの利用も検討してみましょう。以下で、それぞれの対処法について解説します。
自己分析をやり直す
自分の強みやアピールポイントが思いつかず志望動機が書けないのであれば、自己分析をやり直してみるのがおすすめです。しっかりと自己分析を行えば、今までの経験で学んだことや自分の強みなどが見えてきやすくなります。
「自己分析のやり方が知りたい!簡単にできる方法や就活に活かせるコツを紹介」のコラムを参考に自己分析をしっかりと行い、自分が企業にどう貢献できるかを考え直してみましょう。
企業研究をやり直す
「なぜ応募先企業を選んだのか」「入社後に何をしたいのか」などが思いつかず志望動機が書けない場合は、企業研究が不十分な可能性があります。まずは、企業のWebサイトや募集要項から企業のビジョンや業務内容を調べて理解を深め、企業の魅力を見つけましょう。
企業研究の詳しいやり方については、「企業研究ってどうやるの?基本的なやり方と目的を解説」のコラムで紹介しています。あわせてチェックしてみてください。
就職・転職エージェントを利用してみる
納得のいく志望動機が作れない場合は、就職・転職エージェントを利用してみるのも一つの手です。就職・転職エージェントでは、求人紹介だけでなく応募書類の作成や添削などのサポートも受けられます。そのため、自分の適性にあった企業を紹介してもらえたり、自分では気付けなかった強みを見つけられたりするでしょう。
就職・転職エージェントの利用を検討している方は、ぜひハタラクティブにご相談ください。就職・転職エージェントのハタラクティブは、若年層の求職活動をサポートする就職支援サービスです。専任のキャリアアドバイザーが丁寧なヒアリングを行い、求職者一人ひとりにあった求人紹介や選考対策を実施。就職・転職活動に関する相談も受け付けているため、プロからアドバイスを受けられます。仕事が自分に合っているか不安な場合は、適職診断を行うことも可能です。サービスはすべて無料で利用できるので、お気軽にご利用ください。
志望動機に関するお悩みFAQ
ここでは、志望動機についてよくある質問をQ&A方式でご紹介します。
履歴書に志望動機を書くときのポイントは何?
履歴書に志望動機を書く際は、内容と文字数を意識して書くのがポイントです。このコラムの「志望動機の書き方とポイント」で紹介しているとおり、書き出しで採用担当者を引き付け、締めくくりで自分を印象付けましょう。また、志望動機の文字数は応募書類の提出方法によって異なり、履歴書の場合は200から300字程度なので注意が必要です。
履歴書に志望動機を書く方は、「履歴書の書き方!【見本付き】職歴・学歴・志望動機などの作成方法を解説」もあわせてチェックしてみてください。
志望動機書に記載する場合、フォーマットはある?
志望動機書のフォーマットは決められていません。そのため、企業から指定されていないのであれば、自由に作成してOKです。手書きとPCのどちらで作成しても問題なく、Webサイト上にあるテンプレートを利用する方法もあります。
志望動機書の作成については、「志望動機書の書き方は?第二新卒や未経験から転職する場合の例文も紹介!」のコラムを参考にしてみてください。
志望動機が正しく書けているか分からない…
志望動機を書き終えたら、内容や文字数が適切かどうかセルフチェックを行ってみましょう。確認すべきポイントは、このコラムの「セルフチェックを行う」で解説しているので参考にしてみてください。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。