履歴書の志望動機の書き方とは?思い浮かばないときの考え方のコツを紹介!

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この記事のまとめ

  • 履歴書の志望動機が書けない理由は、自分の仕事選びと企業の接点が見つからないから
  • 履歴書に志望動機を書かせる目的は、志望度と欲しい人材かどうかを知るため
  • 志望動機は経歴の次に重視されるので、大切なアピールポイントになる
  • 学ばせてもらうといった受動的な内容や待遇のことは志望動機として避けたほうが良い
  • 志望動機は300字程度で、履歴書の欄の8割を埋めるのが理想

「履歴書の志望動機なんて思いつかない!」「どう書いたら良いか分からない!」という方もいるでしょう。志望動機が浮かばない理由は、自分の仕事選びの軸と企業の接点が見つかっていないためであることが考えられます。まずは原因を振り返り、書き方のポイントを知ることでスムーズに志望動機欄を書けるでしょう。例文やマナーも紹介するので、就活中の人は参考にしてください。

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履歴書の志望動機が思い浮かばない3つの理由

「そもそも志望動機がない」「志望動機をどう考えたら良いか分からない」と思う理由として、自分の仕事選びに対するスタンスがあります。自分がどれに当てはまるか、振り返ってみましょう。

1.仕事選びの軸が定まっていない

「自分がどのような仕事を選んだら良いか分からない」「やりたい仕事が特にない」という人は、まず、自分のやりたいこと・できることを明確にしましょう。
例えば、やりたいことが「困っている人を助けたい」なら、「困っている人」はどういう人か、どういうことをして「助けたい」のかをはっきりさせます。また、「気配りができること」を強みとしているなら、「どんな場面で」「誰に対して」「どんな」気配りができるのか、できるだけ具体的に考えてみてください。
そこから、「自分が企業で実際にやりたいこと」「企業に貢献できること」と結びつけましょう。具体的な内容であるほど、説得力のある志望動機となるでしょう。

2.企業の事業内容や企業風土が把握できていない

なかには、「どのような事業をしている企業なのか」「どんな風土があるのか」を理解せずに応募している方もいるでしょう。具体的にどうすれば企業のことを理解できるのか、分からない方も多いはず。
事業内容は同じでも、経営理念や将来のビジョンは企業によって異なります。企業の特徴を知るには、パンフレットやWebサイトから、何度も使われている言葉に注目してみてください。企業の強調したいところは、何度も同じ言葉を使って表現することが多いので、一読しただけでも何となく伝わってくるものです。
しかし、使われている言葉をそのまま引用すると「ただ読んだだけなのでは…」とかえってマイナスの印象を与えかねません。得られたキーワードをもとに、自分なりの言葉で表現しましょう。

3.仕事選びの軸と企業の事業内容の接点がない

自分の仕事選びの軸は決まっていても、企業の事業内容と接点がなく、志望動機が書けないという方は惹かれたポイントを考えてみましょう。「仕事選びの軸に合った=惹かれるポイントがあった」ということ。応募先企業の競合他社と比べてみて、その企業のどこに惹かれたのか、一度原点に戻って考えてみるのがおすすめです。

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履歴書における志望動機の目的や重要性は?

ここでは、企業が履歴書に志望動機を書かせる目的とその重要性について解説します。
 

履歴書に志望動機を書く目的は?

履歴書の志望動機欄は、採用担当者が「応募者の志望度はどのくらいか」「募集要項に合った人材かどうか」を確認するためのもの。
応募先企業が知りたいのは「なぜ他社ではなく当社に応募したのか」です。採用を行う上で重要な「なぜ」という点について、明確に説明できるかどうかで応募者の志望度を測っています。
 

志望動機はどのくらい重要視される?

採用担当者がまず見るのは経歴。志望動機は、その次に重要視されるといっても良いでしょう。経歴に自信がない方でも、説得力のある志望動機であれば採用の可能性はぐっと上がります。
よって、志望動機の内容を充実させるのが就活成功のカギ。志望動機欄で自分を強くアピールしましょう。
 

「志望動機を重視しない」意見もある

転職など、本人のスキルを重視する場合には、志望動機をあまり気にしない採用担当者もいます。また、人柄重視というスタンスの採用においても、志望動機の重要度はさほど高くないといえるでしょう。しかし、これまでに就業経験がない場合や、応募者の業務に対する興味や志向が離れていないかどうかチェックする場合には、志望動機を活用しています。あくまでも「優先度が高くない場合もある」というだけで、必ず確認される部分であることは頭に入れておきましょう。

履歴書の志望動機の書き方

履歴書の志望動機欄は小さいので、簡潔に書くのがポイント。伝えたいことがたくさんあっても、要点を絞って読みやすいようにまとめましょう。
 

構成は「主張」「根拠(エピソード)」「展望」の順で書く

文章構成は、「志望先企業の何に興味を持ったのか」「どうしてそう思うのか(エピソードの説明)」「志望先企業でどう活かせそうか」という流れとなります。
なかなか志望動機が思い浮かばない方は、要素ごとに分けて考えてみると良いでしょう。
 

応募先企業の魅力と自分の志望理由を結びつける

先述したように、応募先企業の特徴や魅力を知ったあとに、自分の志望理由を結びつけて考えてみましょう。そうすることで、オリジナルの内容になり説得力が増します。
応募先企業の魅力として「社風」「事業・サービス内容」「業績」などがありますが、どこに惹かれて志望したのか、それらの魅力に対して自分がどう思ったのか、について書きましょう。
 

自分のスキル・強みと合わせる

自分の持つ「強み」や自分の持つスキルと志望動機を結びつけて書き「どのように応募先企業に貢献できるのか」について説明します。
前職の経験の中でも、仕事で活かせる自分の強みがあればそれをアピールしましょう。「○○の業務に尽力しました」というような曖昧な表現より「○○の業務で前年比120%の売上を達成しました」というように数字を出すことでより説得力が増します。
「これまでの経歴に自信がない」「具体的に数字を出せるような実績がない」という場合は、今後どのように成長したいか、どのように会社に貢献できるかというような意欲をアピールするのも効果的。自分の強みをアピールし、前向きな印象にまとめましょう。
 

詳しく書きたい場合は「志望動機書」を作成しても良い

履歴書のフォーマットにもよりますが、志望動機欄が小さすぎて書きにくかったり、より詳しく書いたほうがアピールに繋がると思ったりしたときには、A4ほどの大きさの志望動機書を別に作成しても良いでしょう。志望度の高さも相手に伝わります。
しかし、ただダラダラと同じことを繰り返しただけの文章とならないよう注意が必要です。あくまでも、志望動機欄だけではアピールが足りないと思うときだけにしましょう。

志望動機を書く際の4つのポイント

ここでは、志望動機を書くときのポイントをそれぞれ解説します。
 

1.応募先企業の求める人材を理解しているか

応募先企業の求める人物像を理解するのが大事です。企業の採用情報や企業理念で重視されている言葉・要素が「求められている人物像」に当たります。しかし、言葉だけでは漠然としているので、自分なりにどのような人物かを想像しなければいけません。「〇〇な人材だったらどのように考え、動くだろうか」ということまで、具体的に想像してみましょう。
 

2.応募先企業の強みを把握しているか

応募先企業にどのような強みがあるのか、具体的に書けるくらい理解しましょう。企業の社風や社員の魅力について書くよりも、競合他社と比べてどうなのかや事業内容・将来性について書くのがベター。企業理念への共感を持ち出す場合には「なぜそのような理念を持つようになったのか」を理解する必要があります。将来性について書く場合には、良い面しか見えていないのではと懸念を持たれないよう、課題や展望にも触れつつ、業界への理解を表しましょう。
 

3.将来、応募先企業でどうなりたいかが明確にされているか

「自分が応募先企業で将来どのように活躍したいのか」「どう企業に貢献できるのか」をはっきり書くのが大事です。「応募先企業で勉強し、成長したい」というアピールをするときには、受け身の姿勢に取られないよう「勉強し、早く成果を出して貢献する」ところに重きを置くと良いでしょう。
 

4.自分のスキルを応募先企業で活かせることが伝えられているか

自分の持っているスキルを、応募先企業でどのように活かすのか伝えるのがポイント。
「自分はどのようなスキルを持っていて、応募先企業にどう貢献できるのか」を分かりやすく書きましょう。
スキルは、いわゆる資格や技術などに限りません。人に対してどのような振る舞いができるのか、自分にはどんな良い面があるのかもスキルの一つです。
また、自分の体験がどう活かせるのかを具体的に説明しましょう。未経験の業界に応募するときには、仕事内容に関連するような体験を結びつけ、自分がどのように動けるのかを明確にすることでより効果的なアピールができます。

こんな志望動機は避けるべき!3つの例

志望動機を書くうえで、避けたほうが良い代表的な例をまとめました。
 

1.「経営理念に共感しました」

「経営理念に共感」というだけでは、理念のどこに魅力を感じたのかが伝わりません。
また、よく使われる表現でもあるので「うちの企業のことを理解していないのでは…」という印象を与えてしまうことも。志望動機では「経営理念」の内容を具体的に説明するのがポイントです。頻出の単語や話題をもとに、具体的な言葉で表現してください。
 

2.「貴社で学ばせていただきたく…」

企業は仕事をして貢献するための場なので、自分の「学び」を前面に押し出すと「自分のことしか考えられないのではないか」「受動的な人のではないか」という印象に繋がります。業務で学びながらも、どう企業に貢献していくのかについて書きましょう。
 

3.「給料がよいため」「福利厚生が充実しているため」

誰でも待遇が気になるもの。しかし、わざわざそのことを書くのは「他に魅力が見いだせない」という意味にも取られかねません。仮にとても魅力的に思ったとしても、業務内容など、別の内容でアピールしましょう。

履歴書の志望動機の例文

ここでは、志望動機の例文を応募者の状況や応募形態別にご紹介します。
 

同じ職種に応募する場合の例文

<一般事務から社労士事務所(労務事務)への応募>
「社会人として働くうち『人が快適に労働を続けていけるようなサポートをしたい』と考え、労務事務に興味を持ちました。貴事務所の『お客様の会社を自分の会社のことのように考えられる関係を作りたい』という顧客に寄り添った理念に共感を覚えています。
これまで一般事務の仕事をしていましたが、書類の作成やデータ入力が早く正確だとの評価をいただいています。効率を考えて動くのが得意で、ファイリングした書類をすぐ見つけられるように並び替えたり、関数を使ってデータ内容の呼び出しを行いやすくしたりするなど工夫をしていました。労務関係の書類には何よりも正確さと処理スピードが求められると考えていますが、前職での経験を活かし、労務の知識を得ながら、貴事務所の業務に貢献していきたいと思っています。」
 

未経験職種に応募する場合の例文

<接客から事務職への応募>
「『現場でのニーズをくみ取り、営業職をサポートする』という業務内容に興味を持ちました。
洋服店で接客販売の仕事をしていましたが、接客や伝票の管理・品出しなど複数の業務を効率よく進めるのが得意です。4年勤続し、メインのお客様対応よりも伝票管理や発注・商品整理など、仕事がうまく回るよう整える仕事の方が好きだと感じました。皆がすぐに伝票をチェックできるよう整えたり、商品が魅力的に見えるよう整理したりするなどと自分なりに工夫をした結果、業務効率が上がり、動きやすくなってとても助かると評価をいただきました。
私は自分で工夫し、円滑な業務のために環境を整えるという特技を活かして、営業職の業務を支えたいと考えています。」

未経験職種に応募する場合には、これまでの業務経験で何が活かせそうかを考え、アピールしましょう。「なぜ未経験の職種に興味を持つようになったのか」を、業務経験を織り交ぜながら説明すると効果的です。
 

これまで就業経験のない場合の例文

<病院の受付業務への応募>
「『患者様の笑顔を大事にする』という貴院の理念に基づき、医療・事務スタッフへのホスピタリティ研修を充実させていることに興味を抱きました。
医院の受付スタッフは患者様の記憶に残りやすく、医院の印象を決める大事な役割を担っています。私は、祖父の通院に1年ほど付き添いましたが、受付の方がいつも気遣ってくださり「医院に行って話すとほっとする」と、祖父の辛い闘病生活の支えの一つになっていました。
私は主に祖父の身の回りの世話の担当でしたが、いつも次の行動やタイミングを考えて行動し、とても快適で助かると言われていました。
私は気配りや対応力を活かして、貴院の受付スタッフとして患者様の一助になりたいと考えています。」

就業経験がない場合には、これまでの自分の経験で思ったこと・それを踏まえてやりたいことと結びつけるのがコツ。就業経験がないと不安になってしまいがちですが、自分の経験を交えて説明すると立派な志望動機になります。
 

パート・アルバイトに応募する場合の志望動機例文

<生協組合の配達担当ドライバーへの応募>
「『地域の新鮮で安心な食材を消費者に届ける』という貴組合の業務内容に興味を持ちました。
貴組合では地産地消にこだわりがあり『地元の生産者が価格競争に苦しむことなく安心して食材を生産でき、地元の消費者に安心安全な食材を届ける』という、双方にメリットがある経営を追求していることに、主婦として共感を覚えています。
主婦の目線や経験を活かして消費者に寄り添いつつ、丹精込めて作られた良い品物をご紹介・お届けできるような消費者担当ドライバーとして尽力していきたいと思っています。」

正社員での志望動機と同じように、「どうしてその仕事が良いのか」ということの明確な説明が必要です。しかし、パートの場合はライフスタイルとの両立が大きな割合を占める部分もあるので、そちらに触れながら書いても良いでしょう。

志望動機のマナーをおさらいしよう

ここで、改めて履歴書で志望動機を書くときのマナーを押さえておきましょう。
 

書面では「貴社」を使う

応募先企業の呼び方として「御社」と「貴社」があります。「御社」は口語で、面接など直接言うときに使う表現。対して、「貴社」は文語で、文章で書くときに使います。
履歴書で使う際には「貴社」と、正しく表現しましょう。
 

志望動機の基本的な文字数は300字程度

志望動機欄の大きさにもよりますが、基本的な文字数は300字程度です。30文字×10行くらいを目安にしましょう。志望動機欄に「応募先企業を選んだ理由」「自分の強み」「エピソード」「強みをどう活かすか」を盛り込みますが、どれかを入れられなかった場合、面接でしっかりアピールします。また、書いたことについて深堀りされることもあるので、口頭でも詳しく説明できるようにしておきましょう。
 

記入欄の大きさの8割程度を目安にする

記入欄の大きさの8割程度を埋めるのが理想です。
8割を下回ると少なく見え、「やる気がない」「伝える内容がない」という印象を与えかねません。
余白も考えつつ、全体的にバランス良く書くよう心がけましょう。
 

小さい文字でびっしり書くのはNG

なかには熱意を伝えたかったり、入社意欲を見せようとしたりして、小さい文字でびっしりと書く人も。
しかし、びっしりと書かれた志望動機欄は、見にくいうえに読み手への配慮ができない独りよがりな印象を与えてしまいます。相手への読みやすさを考えて、読みやすい字で、行間や字の大きさなどに気を配って書きましょう。
 

誤字脱字に注意

誤字脱字が多いと、「履歴書のような大事な書類を見直していないのでは」と思われてしまいます。
基本的に誤字脱字をした場合には、1から書き直すのがマナーです。履歴書という大事な書類に気を配らずに提出するのは、応募先企業の志望度が低いのではないかと受け取られるので、注意しましょう。
また、採用担当者が履歴書を読む時間はとても短いです。誤字脱字が多いと、それだけで採用を見送られる可能性もあります。限られた時間のなかで内容を把握してもらうためにも、読みやすさや正確さに最大限注意を払いましょう。
 

例文をそのまま使わない

志望動機や自己PRに悩んでしまうことが理由で、履歴書に苦手意識を持っている人も多いでしょう。
しかし、Webサイトや書籍で見た例文の丸写しは避けましょう。採用担当者は多数の応募書類に目を通しているので、丸写しした内容ではすぐに気づかれてしまいます。また、自分の考えた内容でないこともあり、面接時に矛盾が生じる可能性も。自分で考えた内容を使い、矛盾が生じないようにしましょう。

履歴書の志望動機FAQ

ここでは、履歴書で志望動機を書く際に想定される質問と回答についてまとめました。
 

「正社員になりたいから」という志望動機はダメ?

正社員になりたいというだけでは、「他の企業の求人でも良いのでは」と受け取られる可能性があります。正社員の求人に応募している時点で、正社員になりたいことは相手へ伝わっています。待遇のことはできるだけ触れずに、企業の魅力や業務内容について書きましょう。

貴社の将来性に惹かれた」という志望動機は?

「どのような将来性なのか」という内容まで説明したうえで触れるならOK。
漠然とした表現は、相手に「ちゃんと考えて応募してきたのか」と不安に思わせるので、できるだけ具体的に書きましょう。「将来性に惹かれた」という表現ではなく、「貴社の〇〇のところを魅力的に感じ、実現していくために△△で貢献したい」という書き方にすると良いでしょう。

「地元で働きたいから」という志望動機は?

「なぜ地元で働きたいのか」「応募先企業がどのように地元に貢献していて、自分は業務を通じてどう貢献していくのか」ということを明らかにしていれば、十分な志望動機になります。ただし、地元で働きたいからという理由をメインに持ってくると、他の地元企業との差別化が図りにくくなるので、あくまでメインは業務内容のことにしたほうが無難です。

「社会貢献をしたい」という言葉はダメ?

社会貢献について書くことは悪いことではありません。しかし「なぜ」「どのように」社会貢献をしたいのかを明確にしましょう。また、社会奉仕の精神を強くアピールすると、利益追求する企業への志望動機として違和感が感じられるので、メインにするよりも少し触れる程度にするのが無難です。
志望動機を考えるとき、給与や労働条件等、待遇に関する本音しか出てこずに悩んでいる方は「志望動機を考えるにはどうしたら良い?」もご覧ください。

 

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