ポスドクの問題点や就職事情とは?その現状を解説します

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この記事のまとめ

  • 欧米ではトレーニング期間とされているポスドクだが、日本では不安定な雇用形態として定着してしまっている
  • 「ポスドク一万人計画」の対象者が、正規の研究員になれないまま「高齢ポスドク」となってしまうケースもある
  • ポスドクの中で研究にかかわる就職した人は、わずか約19.1%
  • 自分の研究に向き合い、進路をしっかり見据えることが大切
博士号を取得した人が、任期付きの研究員として働くことを、「ポスドク」と言います。
本コラムでは、ポスドクの就職問題や現状について、詳しく解説していきます。

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◆ポスドクとは

ポストドクター、通称ポスドクとは、博士研究員のことを言います。
博士号を取得後、大学などで任期付きで働いている研究者やその立場を指した言葉です。
欧米では、ポスドクはトレーニング期間として浸透しており、任期を終えた後は正規の研究員としてそれぞれの研究を進めていくのが一般的とされています。
日本では、院生と助教授の中間に位置づけられた任期付きのポジションであり、そこから正規の研究者になれるのは一握りと言われています。

◆ポスドク問題

日本では、欧米と違って安定したキャリアパスが確立されていないのが現状のようです。
博士課程(ドクター)修了者の数に対して、就職先である大学や研究機関、民間企業の研究員のポストには限りがあります。
そのため、就職が困難な博士課程修了者が当面の進路としてポスドクを選択する傾向にあり、ポスドクは任期制の非常勤という不安定な雇用形態となっているようです。
1997年に文部科学省が日本の研究技術を強化することを目的として施行した「ポストドクター等一万人支援計画(ポスドク一万人計画)」により、ポストドクターが急増しました。
しかし、その当時の対象者が正規の研究員になれないまま40代以上の「高齢ポスドク」になってしまうケースも多く、ポスドクの就職難は深刻な状態とえいます。

◆ポスドクの現状

次に、ポスドクの現状を見てみましょう。
文部科学省科学技術・学術政策研究所調べによると、2015年現在、日本のポスドクの全体人数はおよそ15,910人となっています。
また、ポスドクの分野や現在の進路は、下記のとおりです。

・分野
ポストドクターの分野は、最も多いのが約36.5%の理学、次点が約22.2%の工学です。
他には、約16.2%の保健、約8.7%の農学、約7.7%の人文、約4.5%の社会などがあります。

・進路
2016年にポスドクを継続している層は約70%、大学で教授やその他の研究開発職などに就職したのは、約19.1%となっており、依然厳しい状況といえます。

参照元:科学技術・学術政策研究所 - ポストドクター等の雇用・進路に関する調査 http://www.nistep.go.jp/archives/33979

◆研究か就職か

ポスドクの現状について触れていきましたが、いかがでしょうか。
このような実情を知ってしまうと、学部生の方は自分の将来について悩んでしまうかもしれません。
しかし、就活せずに大学院に進んだとしても、将来的にまた就活かポスドクかの選択を迫られるときが必ず訪れます。
前述の通り、日本のポスドクの就職事情は厳しいのが現状です。
自分のやりたいことが決まっていない場合、安易にポスドクへの道を選択することは、避けたほうがいいでしょう。
まずは今続けようとしている研究に向き合い、自分が本当にやりたいことなのか、将来性はあるのかどうかを吟味することが必要です。

研究職ではなくても、これまで培ったものを活かせる仕事はあります。
もし今、就活かドクターか、就活かポスドクかで悩んでいる方は、一度就職・転職エージェントのハタラクティブに相談してみてはいかがでしょうか。
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