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仕事を休めないのはおかしい?休みがとれない原因や対処法を紹介
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この記事のまとめ
- 労働者の休憩時間や休日は労働基準法によって定められている
- 年中営業が多い飲食店や美容業界、ホテル業界は年間休日数が少ない傾向にある
- 仕事が休めない理由には、人手不足や業務量の多さなどがある
- 仕事が休めない場合は上司に状況を相談したり業務効率化を図ったりする
仕事が忙しくて休めない場合、疲れがとれなかったりストレス発散ができなかったりで「辞めたい」と考えることもあるでしょう。仕事を休めない理由は人手不足や膨大な仕事量、周囲の視線などさまざまですが勇気を持って休んだり対処したりが大切。このコラムでは、仕事を休めない人が休めるようになったり、転職を検討したりする際に知りたいポイントを紹介します。
仕事が忙しくても「休みがない」「休めない」のは違法
仕事が忙しいからといって、企業が従業員に休みを取らせないのは違法です。労働基準法によると、「使用者は、労働者に対して、毎週少なくとも1回の休日を与えなければならない。前項の規定は、4週間を通じ4日以上の休日を与える使用者については適用しない。」ということが定められています。
また、休憩時間については、「使用者は、労働時間が6時間を超える場合においては少くとも45分、8時間を超える場合においては少くとも1時間の休憩時間を労働時間の途中に与えなければならない。」と定められています。
そのため、どんなに仕事が忙しい場合でも、休憩が取れないことはもちろん休みが取れない状況は「違法」。企業が被雇用者に対して「一定の休日や休憩」を取らせないことは法律で認められていません。
参照元
e-GOV法令検索
労働基準法第三十四条、労働基準法三十五条
多くの人が休みを取りにくいと感じている
下記は厚生労働省が発表している日本の有給取得に関する情報です。
引用:厚生労働省「令和3年度厚生労働省 令和3年度我が国における過労死等の概要及び政府が過労死等の防止のために講じた施策の状況」
上記のデータを見ると、有給を使用している人の割合は5割程度にとどまっています。近年は有給取得を推進する動きが見られますが、まだまだ休みを十分に取れてない人が多いと判断できるでしょう。また、有給の使用については下記の情報も得られました。
引用:厚生労働省「なぜ年次有給休暇の取得率が低いのでしょうか?」
有給は労働者の権利にもかかわらず取得にためらいを感じる人が半数以上いることが分かります。ためらいを感じる理由として、他の人に迷惑がかかり、後で仕事が増えるというものが。
こういった理由を労働者が感じるのは、企業が十分な人材確保を行っていなかったり、企業内に休みにくい雰囲気があったりするため。休めない理由は次項でも詳しく解説します。
参照元
厚生労働省
令和4年版過労死等防止対策白書(本文)
なぜ年次有給休暇の取得率が低いのでしょうか?
人手不足だけじゃない!仕事が休めない4つの理由
仕事が休めない4つの理由
- 人手不足
- 仕事量が多い
- 代わりのいない仕事を担当している
- 休めない雰囲気がある
仕事が休めない理由として挙げられる代表的なものは人手不足ですが、それ以外にも「やるべき仕事が多すぎる」「休めない雰囲気がある」なども考えられます。
人手不足
人員を確保できておらず、ギリギリの人数で業務を行っている場合は一人が休むと全体に大きな影響が及びます。特に、シフト制で働く仕事は一人が休むことでシフトが成り立たなくなるケースもあるため休みづらさを感じるでしょう。
仕事量が多い
人員やスキルに対して過大な仕事を抱えている場合、休むとさらに業務が蓄積することに。「休んだぶんを取り返すために残業が続きそう」など、休んだ後のことを考えて休みづらくなるようです。
代わりのいない仕事を担当している
専門的な仕事などで職場に自分の代わりとなる人がいない場合、休む影響が大きくなりやすく「休みづらい」「休めない」となるでしょう。なお、代わりとなる人材を確保しないのも「人手不足」に該当します。
休めない雰囲気がある
社内に仕事を休めない雰囲気がある場合、休みたいといいづらいことも。人手が足りず常に業務に追われていたり、上司が休みを良く思わなかったりと、理由は職場によってさまざまです。先輩や上司が休みを取っていないことに対して遠慮を感じることもあるでしょう。
正当な理由で仕事を休むのは悪いことではない
休めない、休みづらいと感じることがあったとしても、正当な理由で仕事を休むのは悪いことではありません。近年では「体調不良は周囲にうつしたりパフォーマンスが下がったりする」と考えを改める傾向も見られるので、無理せず休むことも大切。仕事を休む理由については「仕事を休むときに使える33個の理由をご紹介!伝え方の注意点やマナーも」のコラムでご確認いただけます。
仕事が休めないのは年間休日の少なさも理由の一つ
人員が充足していたり、社内の雰囲気が良かったりしても、そもそも会社が定めている休日数が少なければ「仕事が休めない」「休みが少ない」となることも。
休みが少ない業種として挙げられるのは、「飲食業全般」「美容・理容・エステ」「ホテル業界」などです。これらの業界では年中無休やそれに近い営業をしていることが多く、年間休日は100日前後と少ない傾向にあります。
一般的に、平均的な年間休日は120日程度。土日休みの週休2日制の会社では、カレンダー通りの休日(祝日含む)と夏季休暇、年末年始休暇などを合わせると、年間休日は120日前後です。詳しくは「休みが多い仕事とは?年間休日数での業界ランキングや正社員求人の探し方」のコラムでご確認ください。
仕事が休めないときの対処法
ここからは仕事を休めないと悩む方がすぐに取り組める方法を3つ紹介します。
仕事が休めないときの対処法
- 有給を活用する
- 人材採用をお願いする
- 業務効率化を図る
- 提案しても無理な場合は転職を検討する
有給を活用する
仕事を休みづらくても、有給は労働者の権利です。企業は労働者から有給の申請を受けた際、基本的に拒否はできません。また、雇用形態などに関わらず、条件を満たす労働者すべてに付与されることが法律で定められているため、「うちの会社に有給はない」ということもありません。
有給を取得する際に理由の申請も義務ではないため、どうしても休みが必要な時は積極的に活用しましょう。有給については「労働者が取得できる有給休暇とは?日数や消化期限について解説」のコラムをご覧ください。
人材採用をお願いする
人手不足から仕事が休めない場合、人材の採用をお願いしましょう。足りていない部署や足りていない作業を上司に伝え「△人採用してください」と伝えると、求人を出すなど改善策を講じてもらえることも。諦める前にまずは一度提案してみましょう。
経営陣が現場のことを理解していない可能性もある
人手が足りない要因として、採用方針を決める人事や経営層が現場の状況を把握していない可能性があります。状況と困っていることを正しく伝えれば、必要に応じた対処を行ってくれるでしょう。
業務効率化を図る
仕事が忙しい理由の一つに、効率的に業務を進められていないことが挙げられます。業務効率化できそうな箇所があれば改善に取り組んでみましょう。毎日使用するものはデジタルツールを活用して自動化する、むやみに進めず優先度や難易度から取り組む作業を決める、その日にやるべきことをリスト化するなど。詳しくは「効率の良い仕事の進め方を知りたい!業務が早い人は何をしている?」のコラムを参考にしてください。
デスクやパソコン内の整理整頓も業務効率化の一環
仕事を進めようと思ったとき、必要な資料や情報が見つからず探すところから始める…という状況は良くありません。デスクや資料のファイル、パソコンの中なども整理整頓を心がけ、必要なものがすぐに取り出せる状態にしておきましょう。提案しても無理な場合は転職を検討する
採用をお願いしても受け入れてもらえなかったり、業務効率化を図っても改善が見られなかったりする場合は転職も視野に入れましょう。自分で努力しても一向に状況が変わらない場合、新天地でワークライフバランスを保ちながら働く方法がおすすめ。自分が働きやすいと感じる条件や環境に合った職場・働き方を見つけましょう。
休みがない仕事はブラック企業?
「休日や休憩がほとんど取れない」「就業規則を開示してもらえない」「有給を使えない」「休日手当が出ない」「残業時間が極端に多い」といった企業はブラック企業の可能性があります。「ブラック企業の見極め方は?求人から分かることや面接で注意すべきポイント」を参考に、判断してみてください。休めない仕事から転職するなら事前に労働環境を確認しよう
どんな理由があっても、仕事を休めない状況は起きてはならないこと。とはいえ、仕事の量や社内の雰囲気、人員配置などで「通常の休みは取れるけど有給を取りづらい」といったこともあるでしょう。
しかし、前述したように有給は労働者の権利です。希望しているにもかかわらず取得できなかったり、取得をためらってしまったりする職場は「良い職場」とはいえません。ワークライフバランスを保ち、自分らしく働くためも適切に休みを取れる企業に転職も検討してみましょう。
「次の職場も休みが取れないと困る」「自分で働きやすい企業を探せるか分からない」と不安な場合は、就職・転職エージェントを活用するのがおすすめです。第二新卒、既卒、フリーター向けの就職サポートサービスを提供するハタラクティブでは、スタッフが訪問調査をした信頼できる企業の求人のみをご紹介。求人情報だけではつかみにくい社内の雰囲気や有給に対する考え方、実際の仕事内容なども事前にチェックできるので、より希望に近い転職先が見つかります。
今の仕事に不満がある、適切に休みを取ってバランスよく働きたいという方は、ぜひハタラクティブにご相談ください。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。