大学院中退後に就職は可能?就活を成功させるための4つのポイントを解説!

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この記事のまとめ

  • 大学院を中退すると内定が取り消しになる可能性がある
  • 大学院中退者の最終学歴は「既卒」になる
  • 大学院を中退する理由としては、「経済的な理由」や「学業不振」などがある
  • 大学院中退後はできるだけ早く就活を始めることが重要

「大学院中退後に就職できる?」と不安に感じている方もいるでしょう。大学院中退後も就職はできます。ただし、面接の際に中退理由を聞かれることが多いため、明確な理由を答えられるようにしておくことが大切です。

このコラムでは、大学院中退後の就活を成功させる方法や中退理由の答え方を解説します。大学院中退後の就活方法を学び、自信を持って就職活動に臨みましょう。

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大学院を中退した場合の就職への影響とは?

大学院を中退した場合、「すでにもらっている内定が取り消しになる」「最終学歴が大学卒業になる」といった就職への影響が生じます。以下で詳しく解説するのでご参照ください。

1.大学院中退者は内定取り消しになる可能性がある

大学院在籍中に内定をもらっている場合、大学院を中退すると内定が取り消されることがあります。基本的に企業は、「卒業見込み」という条件を前提に内定を出す場合が多いからです。大学院を中退すると、企業が求める条件に合わなくなってしまいます。

ただし、場合によっては内定取り消しにならないこともあるので、大学院を中退した場合は必ず企業側へ確認しましょう。

すでに内定先企業がある場合は中退したことを報告する

前述したように、中退したら企業へ報告しましょう。中退したことを黙っていると、入社後にトラブルになる可能性があります。

トラブルを未然に防ぐためにも、まずは企業に報告し、その後の対処を待ちましょう。また、大学院の中退理由にやむを得ない事情がある場合は、その旨を伝え相談することをおすすめします。

2.大学院中退者の最終学歴は「大学卒業」になる

大学院を中退すると、最終学歴は大卒になります。「大学の既卒」または「第二新卒」として応募することになるでしょう。中途採用枠で応募する方法もありますが、近年では大学卒業から3年以内の場合は「新卒扱い」とする企業も増えています。

既卒について詳しく知りたい方は「既卒とは?いつまでを指す?就活のやり方や成功のコツを解説します」のコラムをご覧ください。

3.大学院中退者は「中退理由」に注目される

大学院中退の場合、採用担当者は「なぜ中退したのか」その理由に注目します。人間関係のトラブルや研究内容への不満といった理由だと、「採用しても人間関係のトラブルを起こすのでは」「仕事にも途中で興味をなくすのでは」とネガティブな印象を与えてしまう可能性があるでしょう。

中退理由を聞かれたときの答え方は、「面接で大学院の中退理由を聞かれた際の回答例」で後述するので、ご覧ください。

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大学院中退から志望企業へ就職することは可能?

大学院中退後も志望企業へ就職することは可能です。

しかし、そのためには一日でも早く就職活動を始めることが必要になります。とはいえ、志望企業が既卒や第二新卒の募集をしていないとそもそも応募ができないので、自分が応募条件を満たしているかを確認しておくことが重要です。

大学院中退者の割合と実態

文部科学省の「経済的理由による学生等の中途退学の状況に関する実態把握・分析等及び学生等に関する経済的支援の在り方に関する調査研究2(195p)」によると、大学院中退者の割合は、修士課程が2.6%で博士課程が5.4%でした。修士課程の中途退学者は比較的少なく、博士課程のほうが少しだけ多いといえます。

参照元
文部科学省
「経済的理由による学生等の中途退学の状況に関する実態把握・分析等 及び学生等に対する経済的支援の在り方に関する調査研究」報告書2(PDF:4345KB)PDF

大学院を中退した理由とは

大学院を中退する理由としては、「経済的な理由」「就職」「転学」「学業不振」「一身上の都合」などが挙げられます。

中退理由は人によってさまざまですが、大学院に進学後、学費を支払うことが厳しくなったり、研究内容に興味が持てなくなったりする理由が考えられるでしょう。そのほかに、自身が体調を崩してしまうことや家族の介護などの理由も推測できます。

大学院中退後の就活に関する3つのデメリット

ここでは、大学院中退後の就職活動に影響する3つのデメリットをご紹介します。大学院を中退するか迷っている人は、デメリットを知ってから決断すると良いでしょう。

1.大学院からの推薦をもらいにくくなる

大学院生の就活では、教授から推薦してもらい就職活動を行う場合があります。また、理系学部では研究室の先輩に就職先を紹介してもらう可能性も。

そのため、大学院を中退すると教授や先輩からの推薦や紹介を受けられなくなってしまいます。そうになれば、自力で就職活動を進めていかなければなりません。

2.大学院を中退すると既卒扱いになるため新卒より求人が少なくなる

大学院を中退すると「既卒者」に該当します。既卒は新卒に比べると求人の数が少ない傾向にあるので、注意が必要です。また、新卒は募集しているけれど既卒は募集していないという企業もあるため、自分が行きたい企業に応募できない可能性も考えられます。

大学院中退後の進路や就活で迷っている人は「大学院を中退したその後はどうする?進路や就活のポイントについて解説!」のコラムも参考にしてください。

既卒3年以内であれば新卒で応募できる可能性もある

厚生労働省の「青年雇用機会確保指針」で、卒業後3年以内であれば既卒者も新卒として応募受付をするよう企業へ呼びかけがされました。

そのため、大学院を中退して既卒になった人も、卒業後3年以内なら新卒枠で応募できるようになったのです。しかし、すべての企業に新卒枠で応募できるわけではないため、自分が受けたい企業の応募条件を確認してみましょう。

参照元
厚生労働省
3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を‼

3.大学院卒より収入が低くなる傾向にある

大学院中退者は、大学院を卒業した人に比べて収入が低くなる傾向にあります。厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況」によると、大学卒の平均初任給は22万8,500円、大学院卒は26万7,900円で、大学院卒のほうが約4万円高いことが分かります。

初任給だけで比べると、大学院を中退した場合、大学院卒より収入が低くなるデメリットがあります。

参照元
厚生労働省
令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概要 概況[653KB]

大学院中退後の就活に関するメリット

大学院を中退することには、メリットもあります。ここでは、大学院を中退するメリットをまとめました。

専門分野以外に就職しやすくなる

大学院に進学すると専門的な研究や勉強を行うため、専門分野での就職が有利になる傾向にあります。しかし、ほかの分野に興味を持った場合に、就職が難しくなる可能性が考えられるでしょう。「大学院に進学して専門的な勉強をしたのに、なぜこの分野に就職したいのか」と企業側に疑問を抱かれるからです。そのため、企業側に納得してもらえる志望理由を考える必要があります。

一方、大学中退者は「希望職種や業界へ就職するために大学院を中退した」と理由を説明できれば、その企業へ就職したいという意欲の高さをアピールできるでしょう。

より早く社会人経験ができキャリアを積める

大学院を中退後すぐに就職活動を始めると、大学院卒の人よりも早くキャリアを積めるメリットがあります。大学院で専攻している分野に進まない人や早く社会経験を積みたい人は、大学院を中退し、就職しても良いでしょう。

大学院中退者が就職するための4つのポイント

ここでは大学院中退者が就職するためのポイントを4つご紹介します。就職するポイントをしっかりと抑え、就職活動で活かしていきましょう。

1.中退後できるだけ早く就活を始める

大学中退後はできるだけ早く就職活動を始め、なるべく空白期間ができないようにしましょう。空白期間が長くなると、その期間に何をしていたのかを面接で質問されます。また、空白期間が長くなるほど、「この人は働く気がないんだろうか」と懸念されてしまうことも。

そのため、大学院中退後は1日でも早く就職活動を始め、企業側に働く意思を伝えることが重要です。

2.自己分析を行い、就活の軸ややりたい仕事を明確にする

就活を始める際に、まずは自己分析を行い自身のことをよく知り、就活の軸ややりたい仕事を決めましょう。自分のことを何も知らないまま就職活動を始めると、どのような仕事が合っているのかや、何をしたいのか分からないままで就活が難航してしまうことも。

就活をスムーズに進めるためにも、まずは就活の軸を決めて仕事や企業を選ぶことをおすすめします。また、自己分析を行い自分に合った仕事や企業を知ることで、入社後のミスマッチや早期退職を防げるというメリットにもつながるでしょう。

自己分析のやり方は「自己分析のやり方が知りたい!ノートやツールを使って実践しよう」のコラムを参考にしながら行ってみましょう。

3.既卒向けの求人を探す

大学院中退者が求人を探す際は、「既卒向け」の求人を探しましょう。前述したように、大学院を中退すると既卒扱いになります。

なお、大学卒業から3年以内の人は、新卒で応募できる企業がないか探してみるのもおすすめです。

4.選考対策をしっかりと行う

大学院中退後は大学のキャリアセンターが利用できなくなるので、一人で就活を進めていくことになります。そのため、選考対策を一つひとつしっかりと行う必要があるでしょう。

大学院を中退すると中退理由を聞かれる可能性が高いので、採用担当者に納得してもらえるよう、明確な理由を答えられるように準備しておくことが重要です。

履歴書や職務経歴書などの対策を行う

企業の選考を受ける際、まずはじめに履歴書や職務経歴書の提出が求められるでしょう。履歴書や職務経歴書は、企業が初めて応募者のことを知る重要な書類です。

そのため、書き方やルールを守り、丁寧に記入して提出する必要があります。採用担当者に「この人に会ってみたい」と思ってもらえるような履歴書や職務経歴書を書けるよう、対策を行っておきましょう。

「履歴書ってどうやって書くの?」と不安な方は、「履歴書を書く前に。自分に有利な履歴書の様式を知ろう」もご覧ください。

面接時の質問対策を行う

書類選考が通ったら、次は面接が行われます。面接は採用担当者と直接話すので、緊張しやすいでしょう。緊張していても冷静に判断して質問内容に答えられるよう、事前に面接対策を行っておくことが重要です。

あらかじめ聞かれそうなことを予測しておき、その答えを準備しておくと焦らずに答えられるでしょう。

大学院中退者が面接時に聞かれやすい質問3選

ここでは、大学院中退者が面接で聞かれやすい質問を3つ紹介します。実際の面接を意識しながら、答える練習を行ってみましょう。

1.大学院で何を学んだか

大学院まで進学すると、専門的なことを勉強したり研究したりします。そのため、「何を学んでいたのか」「何について研究していたのか」を面接で質問されることもあるでしょう。採用担当者に自分が学んできたことが伝わるよう、簡潔に伝えるのがポイントです。

また、学んだ内容だけでなく「大学院に進学した理由」や「その分野に興味を持った理由」なども合わせて答えられるようにしておくと良いでしょう。

2.なぜ大学院を中退したのか

大学院を中退した理由も聞かれやすいでしょう。理由次第では、就活に影響を及ぼす可能性も。そのため、採用担当者に納得してもらえるよう、前向きな回答を準備しておく必要があります。

しかし、嘘をついてしまうとあとから自分の首を締めることになってしまうので、理由自体は正直に答えるようにしましょう。

3.今後のキャリアプラン

面接では、今後のキャリアプランについて聞かれることもあるでしょう。企業側はキャリアプランを質問することで、「応募者が将来をどのように考えているのか」「この会社でどのように成長していきたいのか」を確かめています。また、大学院を中退している人に対しては、「入社後すぐに辞めてしまうのではないか」「続ける気はあるのか」を確認していることもあるでしょう。

意思の強さを伝えるためにも、今後のキャリアプランを具体的に立てておく必要があります。

面接で大学院の中退理由を聞かれた際の回答例

ここでは、面接時に聞かれることが多い「大学を中退した理由」についての解答例をご紹介します。自分の中退理由に合った解答例を見て、面接時の参考にしてみてください。

ほかにやりたいことが見つかって中退した場合

「大学院では建築学を専攻しており、一級建築士を目指していました。

しかし、去年母が入院しました。保険会社に保険金の請求を行った際に、保険会社の方が優しく寄り添って話を聞いてくださり、保険業界に興味を持ちました。その保険会社の方が話を聞いてくれたおかげで自分の心が少し楽になり、母を支えることができました。

私もその方のように、人に寄り添い誰かの支えになりたいと思ったのがきっかけです。1日でも早く保険の知識を学び、一人ひとりに合った保険商品の提案やお客さまとの対応方法を身につけたいと考え退学を決意し、就職活動を始めました。」

大学院に通っている途中で、ほかにやりたいことが見つかった人もいるでしょう。そのような人は、大学院の専攻分野以外にやりたいことが見つかった、と正直に伝えることをおすすめします。

また、専攻分野とは違う職業に就きたいと思った場合、「専攻分野ではなく、なぜその仕事に興味を持ったのか」「興味を持ったきっかけ」をエピソード形式で話すと、より具体的に伝わるでしょう。

経済的な理由で中退した場合

「大学院を中退した理由は、自営業を営んでいた実家の経営が厳しくなり、学費を払うことが厳しくなったからです。大学院を卒業できなかったのは悔やまれますが、家族のためにも1日でも早く就職し、両親を金銭面でも支えたいと思っています。

また、大学院で学んだことを御社でも活かし、少しでも貢献できるように精進していきます。」

経済的理由で中退した場合は、経済的に厳しくなった詳しい理由や就職への意気込みを伝えると、面接官にやる気が伝わりやすくなるでしょう。

精神的な理由で中退した場合

「大学院に入ってから研究内容が自分が思っていた研究と相違があり、興味が持てないまま大学院生活を過ごしていました。研究内容に興味が持てず、周りとの熱意の差を感じて精神的にきつくなってしまい、退学を決意しました。

大学院中退後は、自分がやりたいことと仕事のミスマッチがないよう自己分析や企業研究に力を入れ、就職活動を進めています。」

中退した原因が自分だった場合は、その反省点を活かし就職活動を行っていることを伝えると良いでしょう。

大学院中退者におすすめ!3つの就活支援サービス

ここでは、一人で就職活動を進めるのが不安な大学院中退者へ、おすすめの就活支援サービスを3つご紹介します。自分に合った就活支援サービスを見つけて利用してみましょう。

1.就職エージェント

転職エージェントは、企業の求人を紹介してくれるだけでなく、履歴書や職務経歴書などの添削や面接練習なども行ってくれるのが特徴です。また、一般的には一人ひとりに担当のエージェントがつき、個人に合った方法で就職活動のサポートをしてくれます。

一対一で対応してくれるので、就職をスムーズに進めやすいでしょう。

2.ハローワーク

ハローワークは就活サイトなどに比べ、小規模な会社や地域の会社などの求人が多いことが特徴です。

大学院中退者は、35歳未満の方が利用できる「わかものハローワーク」の利用をおすすめします。わかものハローワークには35歳以下を対象とした求人があるため、採用の幅が狭まり、通常の求人と比べて採用されやすい傾向にあるでしょう。

参照元
厚生労働省
若者への就職支援

3.職業訓練

職業訓練は、厚生労働省が管轄しているものです。通称「ハロートレーニング」といい、就職するためのスキルや知識を無料で習得できる公的制度です。

職業訓練には、パソコン系の講座や経理、機械、ITなどさまざまな分野のものがあり、コースによって講座を受ける期間が異なります。また、毎月同じ講座が行われているわけではないので、気になる方は確認しておくと良いでしょう。

参照元
厚生労働省
人材開発

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