大学院を中退したい!就職活動はどうなる?メリットとデメリットを解説

大学院を中退したい!就職活動はどうなる?メリットとデメリットを解説の画像

この記事のまとめ

  • 大学院を中退すると、獲得している内定は取り消しになる可能性がある
  • 大学院を中退したいと思うのは、就職や経済的な理由が多い
  • 就職への影響が気になる人は、大学院中退ではなく留学や転学の道もある
  • 就活では、大学院の中退理由をポジティブに伝えると好印象

大学院に進学したものの、経済的理由や健康上の問題など、さまざまな理由で中退を考える人も多いでしょう。しかし、大学院を中退したらその後の就活はどうなるか不安に思うものです。このコラムでは、大学院中退の実態や、中退するメリット・デメリットについて解説しています。また、中退後に就職を選ぶ人に向けて、就活のポイントも紹介。進路を考えるときの参考にしてください。

ハタラビット

ハタラクティブは
20代に特化した
就職支援サービスです

求人の一部はサイト内でも閲覧できるよ!

大学院を中退したら就職できない?

大学院を中退していても、就職は可能です。ただし、大学や大学院を卒業した方に比べると不利になる可能性がある点には注意しましょう。また、大学院を中退した方は新卒ではなく、既卒になります。

大学院を中退したら内定取り消しになる?

大学院を中退したら、高確率で内定取り消しになると考えたほうが良いでしょう。基本的に企業は「卒業見込み」という条件を前提に内定を出します。そのため大学院を中退することで内定を取り消される可能性が高いでしょう。
大学院中退後の就活に不安を抱いている方は、「大学院中退後では就職できない?就活のコツを掴んで内定を獲得しよう」もあわせてご覧ください。

大学院を中退する主な理由

文部科学省の「経済的理由による学生等の中途退学の状況に関する実態把握・分析等及び学生等に対する経済的支援の在り方に関する調査研究」によると、大学院の中退理由で最も多いのは、修士課程・博士課程ともに就職となっています。

  修士課程 博士課程
学業不振 5.86% 8.03%
就職 36.26% 23.98%
転学 5.38% 2.23%
病気・けが 6.41% 2.76%
経済的理由 6.92% 5.42%
一身上の都合 18.61% 17.06%
その他 16.08% 29.20%

引用元:文部科学省「経済的理由による学生等の中途退学の状況に関する実態把握・分析等及び学生等に対する経済的支援の在り方に関する調査研究」報告書2(p199、p200)

また、病気・けが、経済的理由もあり、やむを得ず大学院を中退する人もいることが分かるでしょう。

参照元
文部科学省
経済的理由による学生等の中途退学の状況に関する実態把握・分析等及び学生等に対する経済的支援の在り方に関する調査研究

大学院中退率はどれくらい?

文部科学省の「経済的理由による学生等の中途退学の状況に関する実態把握・分析等及び学生等に対する経済支援のあり方に関する調査研究」では、大学と大学院(修士課程・博士課程)の中退率の平均値が公表されています。

大学院中退率

  大学(学部) 修士課程 博士課程
平均値 4.18% 5.53% 8.79%

引用元:「『経済的理由による学生等の中途退学の状況に関する実態把握・分析等 及び学生等に対する経済的支援の在り方に関する調査研究』報告書2(p182)

一番中退率が高いのは、博士課程です。内容が専門的になるほど、中退率が高くなると考えられます。

参照元
文部科学省
経済的理由による学生等の中途退学の状況に関する実態把握・分析等及び学生等に対する経済的支援の在り方に関する調査研究

大学院を中退しない3つの方法

ここでは、中退せずに大学院生を続ける方法を3つ紹介します。せっかく院試に合格して掴み取った大学院生の称号。大学院を中退しないで、今の環境から離れる方法もあるので、参考にしてください。

1.大学院を中退せずに休学する

中退するか悩んでいる方は、休学という形で大学院から距離をとるのも手です。少し休むことで、心身の回復が期待できます。大学院進学後に精神的・肉体的に不調を感じている場合は、十分な休養をとり、必要に応じて治療を受けましょう。
また、人間関係や研究意欲の減退によって中退を考えている場合は、休学すれば今後のことを考える時間になります。完全に除籍せずに一時的に大学院から離れられる休学制度を使って、今後の身の振り方を考えましょう。
大学院を休学し、既卒(学部卒)として就職活動を始める人もいます。狭き門ではありますが、先に進路を決められると将来の不安が軽減されるでしょう。

2.大学院を中退せずほかに編入する

今通っている大学院の環境や研究内容に不満があれば、ほかの大学院に編入するのも手です。ただ、国内では大学院の編入事例は少なく、難しい可能性があります。ほかに入りたい大学院があれば、受験し直すことも検討してみましょう。

3.大学院を中退せず留学する

中退せずとも、留学という形で大学院から離れることもできます。留学は、短期のものから研究やインターンシップを兼ねた長期のものまであるので、目的に応じて活用しましょう。留学経験は、大学院から離れる理由として受け入れられやすく、就職でも高評価されやすい傾向があります。金銭面や自分の興味関心があれば、検討してみてください。

大学院中退のメリットとデメリット

ここでは、大学院を中退することのメリットとデメリットを紹介します。良い面と悪い面を把握して、自分に合った判断をしてください。

大学院を中退するメリット

大学院を中退するメリットとしては、下記の2つが考えられます。

時間やお金が無駄にならない

大学院を続けていくことが難しい場合、中退すれば時間やお金が無駄になりません。大学院は修士課程だけでも最短で2年、博士課程を目指すとなると4年を要し、その分の学費もかかります。そのため、大学院が合わないと思ったら無理に続けようとせず、退学して就職活動に移行するのも一つの選択肢です。

就職への熱意をアピールできる

大学院の専攻分野と関係のない仕事に就職したい場合、研究を続けるよりも中退したほうが就職の熱意があることをアピールできる可能性もあります。また、企業によってはたとえ中退したとしても大学院に進学したことやその経験を評価してくれる場合も。そのため、大学院でどのようなことを学んできたのかを伝えられるようにまとめておくと良いでしょう。

大学院を中退するデメリット

大学院を中退するデメリットは、「大学院卒」の肩書を失ってしまうことです。具体的には、下記の2つが考えられます。

院卒より応募できる企業が少ない

大学院を中退すると、院卒よりも応募できる企業の幅が狭まってしまうのがデメリットの一つです。「大学院を中退したら就職できない?」でも述べたように、大学院中退者は既卒扱いになります。そのため、新卒を募集している企業はエントリーできないのが一般的。また、大学院での専攻分野を活かした専門職への就職は、院卒よりも選考が不利になるでしょう。

院卒より給与が低い

大学院を中退してから就職した場合、院卒の人より低い給与で働くことになるでしょう。大学院卒は、大卒より高い給与を設定している企業が多い傾向にあります。大学院を中退すると学歴としては大卒になるため、大卒の給与設定になるでしょう。

大卒と院卒の収入差がある

厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況」によると、大卒と大学院卒では収入に差があるようです。

  大学院卒 大卒
男性 46万5,200円 39万1,900円
女性 40万4,300円 28万8,300円

引用元:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況(第3図 学歴、性、年齢階級別賃金)

男性なら約7万円、女性なら約11万円の差があります。大学院中退を選ぶ場合は、就職後の収入差にも考慮したうえでよく考えましょう。

参照元
厚生労働省
令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況

後悔しないために!大学院中退後の就活のポイント

大学院を中退した後、就職活動をする場合には、下記のポイントを意識して取り組みましょう。

大学院中退後は視野を広げて仕事を探す

大学院に進学した方は、大学院で専攻していた分野を活かせる職種や業界を選びがちです。しかし、中退後の就活では、別の業界や職種に挑戦することで内定獲得のチャンスが高まるでしょう。特定の仕事に絞り込み過ぎず、広い視点を持つことが、内定獲得のコツです。
また、インターンシップへの参加もおすすめ。「フリーターがインターンに参加するのはあり?参加のメリットとデメリット」では、既卒生がインターンシップへ参加するメリットを解説しています。インターンシップへの参加は、選考に有利に働く可能性もあるのでぜひ検討してみてください。

大学院を中退した理由を明確にする

大学院を中退した人の多くは、面接時に中退理由を聞かれます。「人間関係が悪かった」「研究意欲がなくなった」といったネガティブな理由は、好印象につながりません。「人間関係が悪ければすぐ辞めてしまう」「仕事内容に興味がないとやる気を出してくれない」と捉えられてしまいます。経済的な理由や、家庭の事情が原因なら、言える範囲で素直に伝えましょう。
そのほかの理由で中退した場合は、できるだけポジティブな言い回しで伝えるようにしてください。「大学院中退の理由と就職活動のポイント」で、面接で中退理由を伝えるときの例文をご確認いただけます。

大学院中退後のキャリアプランを立てる

採用担当者は、大学院を中退したことを無計画と捉える可能性もあります。なぜ中退して就職することを選んだのか、今後はどのように活躍していきたいかなど、キャリアプランを明確にしておきましょう。また、キャリアプランとともに、どのようなスキルを習得していきたいかも明らかにしておけば、企業探しにも役立ちます。

大学を中退するか迷っている方、大学院中退後の就活に不安があるという方は、ぜひハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、既卒や第二新卒の就職活動をサポートしているエージェントサービスです。専任のアドバイザーが、一人ひとりの希望やスキルに合った求人を紹介します。サービスは無料で利用できるので、「まずは相談だけ」という方もお気軽にご利用ください。

大学院中退に関するお悩みQ&A

ここでは、大学院中退に関するお悩みにQ&A形式でお答えします。大学院を中退しようか迷っている方や、大学院中退後の進路に悩んでいる方は、ぜひご覧ください。

大学院を中退したら就職できない?

大学院を中退しても、就職できます。ただし、大学院中退者は既卒になるため、新卒枠での応募はできないのが一般的。また、企業によっては大学院中退の経歴にネガティブな印象を抱く場合もあるので、注意しましょう。詳しくは、このコラムの「大学院を中退したら就職できない?」をご覧ください。

大学院を中退する主な理由って?

文部科学省の「経済的理由による学生等の中途退学の状況に関する実態把握・分析等及び学生等に対する経済的支援の在り方に関する調査研究」によると、大学院を中退する理由で最も多いのは就職という結果が出ています。ほかにも、経済的理由や学業不振などによって大学院中退に至る方も多いようです。「大学院を中退する主な理由」で、大学院中退の理由を表でまとめています。ぜひ参考にしてください。

大学院中退したら内定はどうなる?

内定獲得後に大学院を中退した場合は、取り消しになってしまう可能性があるので注意しましょう。企業は基本的に卒業することを前提として内定を出すことが多いからです。ただし、企業によっては内定獲得後に大学院を中退する旨を事前に伝えておけば問題ない場合もあります。詳しくは「大学院中退で内定取り消し?就職にどう影響するかを解説」をご覧ください。

大学院中退後の就活にポイントはある?

大学院中退後の就活は、「広い視野を持って仕事を探す」「中退した理由をきちんと伝えられるようにしておく」「キャリアプランを明確にしておくこと」が大切です。大学院中退後はきちんと企画を立て、企業に好印象を与えましょう。大学中退後の就活に悩んでいる方は、就職エージェントのハタラクティブにご相談ください。プロのアドバイザーがマンツーマンでサポートします。

関連タグ