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大学院中退率と就職に与える影響を解説!就活で後悔しないポイントも
更新日
この記事のまとめ
- 大学院の中退率は、大学院生全体の数%程度に留まっている
- 大学院中退の理由には、「転学・進路変更」「学生生活不適応・修学意欲低下」などがある
- 大学院を中退すると、採用取り消しや大学院卒の場合に比べて給与が下がる可能性がある
- 大学院を中退した場合、中退理由を志望動機につなげて強みにできるというメリットがある
大学院の中退率や中退理由が気になっている方もいるでしょう。大学院の中退率は、全体の数%程度のようです。また、大学院を中退する理由として、「転学・進路変更等」や「学生生活不適応・修学意欲低下」などが考えられます。
このコラムでは、詳細な大学院の中退率や中退のメリット・デメリット、就活で注意すべきポイントなどをご紹介。大学院の中退を考えている方や、大学院中退後の就活にお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
大学院中退者は多い?大学院の中退率
2023年度に文部科学省が行った調査によると、大学院における中退率は、2.85%であることが分かりました。その内、修士課程・専門職学位課程においては2.60%、博士課程においては3.49%となっています。詳しい数値は以下のとおりです。
項目 | 大学院 | 修士課程・専門職学位課程 | 博士課程 |
---|---|---|---|
中退者数 | 7,647人 | 4,986人 | 2,661人 |
中退率 | 2.85% | 2.60% | 3.49% |
参照:文部科学省「令和5年度 学生の中途退学者・休学者数等に関する調査結果(令和6年6月28日公表)」
大学院の場合、博士課程の難易度に比例して中退率が上がっていく傾向があるものの、中退率は全体の数%程度に留まっています。とはいえ、大学院を中退した人が年間にして約7000人いることを考えると、決して少なくないといえるでしょう。
参照元
文部科学省
学生支援/学生の修学状況(中退者・休学者)等に関する調査
大学院の中退理由から考えうるそれぞれの事情とは?
前出した2023年度に文部科学省が行った調査によると、大学院中退者のみのデータではありませんが、大学院・大学・短期大学・高等専門学校の中途退学者における主な中退理由として、下記が挙げられています。
引用:文部科学省「令和5年度 学生の中途退学者・休学者数等に関する調査結果(令和6年6月28日公表)」
中途退学における主な理由は、「転学・進路変更等」「学生生活不適応・修学意欲低下」「就職・起業等」「経済的困窮」などです。なかでも、「転学・進路変更等」は22.0%で中退の大きな要因になっています。
1.転学・進路変更等
大学院を中退する人のなかには、転学・進路変更等を目的とする人も一定数います。研究内容のミスマッチや人間関係の問題、取り組みたい研究テーマの変化など、転学・進路変更を考える理由はさまざまです。
「大学院に進学したものの研究内容についていけない」「教授と研究方針が合わない」といった悩みや不満を抱えている場合は、転学・進路変更によって心機一転スタートできるでしょう。
2.学生生活不適応・修学意欲低下
学生生活不適応・修学意欲低下が原因で、大学院を中退するケースもあります。学生生活不適応・修学意欲低下の理由として、「研究室の雰囲気が合わなかった」「大学院に通うのが嫌になった」「研究に興味が持てなくなった」などが考えられるでしょう。
また、学生生活不適応・修学意欲低下を理由に中退したのち、転学や就職の道を選ぶパターンもあるようです。
3.就職・起業等
大学院を中退する理由の一つとして、就職・起業等が挙げられます。大学院に進学したものの、「研究が思ったように進まない」「自分より若い就活生が就職内定をもらっている状況への焦り」「ほかにやりたい仕事が見つかった」などの理由で、就職にシフトする人もいるようです。
特に、「とりあえず進学しておこう」と大学院を選んだケースの場合は、途中で研究に代わる興味を見つけた段階で、就職に気持ちが傾くこともあるでしょう。
また、「やりたい事業が見つかった」「大学院で学んだ内容を活かして会社を立ち上げたい」などの理由から、退学して起業する道を選ぶ方もいるようです。
4.経済的困窮
経済的な理由で、やむを得ず大学院を中退するしかないケースもあります。一般的に、大学院の授業料は安くはないため、大学院を卒業する前に経済的な限界を迎えてしまう場合があるようです。
また、経済的な理由で中退したことが、「就職」のきっかけになる場合もあるでしょう。
学力不振や病気・けがなどの中退理由も多い
大学院を中退する理由のなかには、「学力不振」や「病気・けが」といった内容も多いようです。大学院は、研究内容の難易度が高いため「学力不振」を理由に中退する方も少なくないでしょう。また、「病気・けが」などの事情で、大学院中退を選択せざるを得ないケースも存在しています。
参照元
文部科学省
学生支援/学生の修学状況(中退者・休学者)等に関する調査
大学院中退を後悔する前に!心残りなく決断する5つの手段
「大学院を辞めたい」と思ったら、すぐに中退の手続きをするのではなく、一度立ち止まって現状を改善できないかを考えてみましょう。中退以外の方法で問題を解決できる場合もあります。
1.中退をしたい理由を明確にする
「なんとなく中退したい」ではなく、「なぜ中退したいのか」を明確にしましょう。大学院を中退して正社員を目指す場合、高確率で中退理由を聞かれます。「今の現状から逃げたい」という気持ちだけでは、採用担当者に悪印象を与えかねません。
そうならないためにも、中退理由はできるだけ深堀りして考えておくのがおすすめです。たとえば、研究内容が自分に合わないと感じている場合は、「本来はどのような研究がしたかったのか」「中退して解決するのか」など、一つひとつ考えていきましょう。
2.家族や友人に相談する
大学院を中退したくなったら、1人で抱え込まず家族や友人に相談しましょう。周囲に悩みを相談することで気持ちが軽くなったり、有効なアドバイスを得られたりする可能性があります。
家族や友人に「迷惑を掛けたくない」と独りでつらい気持ちを溜め込んでしまうのは、心身の健康のためにもおすすめできません。
特に、家族に学費を出してもらっている場合は、中退したい旨を事前に伝えたうえで、今後についてよく話し合うのが望ましいでしょう。
3.自分の研究分野について振り返る
大学院を中退する前に、自分の研究について振り返ってみましょう。現在研究している内容に興味が持てない・合わないと感じているなら、教授に研究テーマの変更を相談してみるのも方法の一つです。研究テーマを変えてモチベーションを取り戻せれば、大学院を中退する必要はなくなるでしょう。
また、大学院での研究よりもやりたい仕事があるなら、就職活動に踏み切るのも一つの手です。大学院へ進学した場合、最短でも修士課程修了で24歳、博士課程修了なら27歳まで掛かります。就職は年齢が若いほうが有利な場合もあるため、どうしても研究に精が出ないなら早めに就活に踏み切るのがおすすめです。
4.休学を検討する
中退ではなく、休学するという選択肢もあります。休学すれば今後についてじっくり考える時間ができるうえ、大学院に籍も残ったままになります。休学している間にアルバイトをして学費を貯める、やりたい研究を模索するなど、有意義に過ごせるのがメリットです。
なお、しばらく休学する場合、「△月まで」のようにあらかじめ休養期間を決めておくと、復学へ向けて気持ちを切り替えやすいでしょう。
5.大学院中退のその後をイメージする
「中退後はなんとかなる」のように漠然と考えるのではなく、中退のその後をイメージしておきましょう。「大学院を辞めたい!」と考えるあまり、中退後について無計画なまま大学院を辞めてしまうパターンもあるようです。
その場合、いざ中退の手続きを終えたあと、「何をすれば良いか分からない…」と困る事態になりかねません。中退後に迷うことのないよう、その後の過ごし方について具体的なプラン形成が大切です。
大学院中退は逃げになるの?
「大学院を中退するのは逃げになるのか?」と不安に思う方もいるかもしれませんが、大学院中退は逃げではありません。無理に我慢してやり切ることだけが、正しい選択とは限らないためです。とはいえ、後から後悔のないようによく考えてから、学院を中退するかどうか決断しましょう。
大学院中退によって考えられる4つのデメリット
大学院を中退して就職活動をする際は、「内定後の中退は採用取り消しの可能性がある」「中退理由によっては不利になる可能性がある」などのデメリットが伴うリスクがあることも理解しておきましょう。以下では、大学院中退によって考えられる4つのデメリットについて、詳しく解説していきます。
1.内定後の中退は採用取り消しの可能性がある
企業側が、大学院卒業見込みとして内定を出していた場合、中退によって採用が取り消されてしまう恐れがあります。相談なしで勝手に中退してしまうと、経歴詐称を疑われる可能性もあるでしょう。
そのため、すでに企業から内定をもらっている場合は、採用取り消しの可能性を理解したうえで中退を検討しましょう。
詳しくは「大学院中退で内定取り消し?就職にどう影響するかを解説」のコラムでも解説しているので、参考にしてみてください。
2.大学院卒の就活生に比べると給与水準が下がる可能性がある
大学院を中退した場合の最終学歴は「大卒」になるため、大学院卒の就活生に比べると給与が下がる可能性があります。
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況/学歴別」によると、2023年度の学歴別にみた20~24歳の賃金は大学院卒者が約27万円なのに対し、大卒者は約24万円と3万円ほど低い結果でした。
なお、実際の給料は企業によっても異なるため、志望している企業の給料情報をよく確認しておきましょう。
3.中退理由によっては就活に不利になる可能性がある
大学院を中退したとしても、就職に大きな影響が出ることはないと考えられるでしょう。若年層の採用の場合、仕事の価値観や意欲、姿勢といったポテンシャルを重視している企業も珍しくありません。
また、大学院を中退しても大卒のため、学歴の面でも採用で不利になる可能性は低いといえます。
しかし、大学院の中退理由が、「やる気がなくなってしまった」「人間関係が合わなかった」など、ネガティブな内容の場合は不利になる可能性もゼロではありません。就職活動では、ネガティブな中退理由をできるだけ前向きな内容に変換して伝えるのがおすすめです。
4.新卒扱いではないため求人が少なくなる可能性がある
大学院を中退すると、新卒扱いではないため希望に合う求人が少なくなる可能性があるでしょう。大学院中退は既卒扱いになるため、基本的には中途採用の求人に応募する必要があります。なかには、新卒採用のみで中途採用は行っていない企業もあるため注意しましょう。
また、大学院を中退すると、大学院で開催される就活セミナーや教授からの推薦を受けられなくなるため、大学院卒業者と比べて就活の難易度が高くなる可能性もあります。
やりたい仕事や志望している企業などがある場合は、大学院を中退して本当に後悔しないか、慎重に判断しましょう。
既卒3年以内は新卒枠で応募できる求人もある
既卒3年以内であれば、新卒枠で応募できる求人もなかにはあります。そのため、大学院を中退して既卒になったとしても、志望先の企業によっては新卒枠として応募できる可能性があるでしょう。なお、すべての企業が学校卒業後3年以内の既卒者に対して新卒枠での応募を可としているわけではありません。求人に応募する前に応募条件をよく確認しておきましょう。
参照元
厚生労働省
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況
大学院を中退して就活する4つのメリット
大学院を中退して就活を始めるメリットとして、「既卒としてすぐに就活を始められる」「学費として使う予定だったお金を節約できる」などがあります。以下で、詳しく紹介するのでご覧ください。
1.既卒としてすぐに就活を始められる
大学院の研究内容とは関係のない職種でやりたい仕事があるのであれば、既卒としてすぐに就活を始められることは、メリットといえるでしょう。
大学院を中退した場合は、大学既卒になります。既卒は新卒の就活生と比べると就活の難易度が高くなる可能性も。とはいえ、企業によっては既卒3年以内であれば新卒として扱われたり、既卒を積極的に採用していたりするパターンもあるため、若いうちであればそれほど差はありません。
大学院を中退した場合は、なるべく早く就活を始めるのがおすすめです。既卒の就活については、「既卒とは?いつまでを指す?就活のやり方や成功のコツを解説します」で解説しているので、ぜひご覧ください。
時間を有意義に使える
自分の望む方向で時間を有意義に活用できるのは、中退のメリットといえるでしょう。大学院は修士課程だけでも修了まで最低2年掛かるため、研究に多くの時間を費やすことになります。進学後にミスマッチを感じた場合は、そのまま研究を続けるよりも、中退して就職や転学、夢を実現するための活動などに時間を使うほうが有意義と思える場合もあるようです。
また、大学院を中退して目指したい仕事や、新たに興味をもった分野があるなら、就職に向けて資格を取得するのもおすすめです。
2.社会に早く出るため卒業後よりも多くの経験を積める
大学院を中退するメリットとして、社会に早く出ることになるため、大学院を卒業した場合よりも多くの経験を積める可能性がある点が挙げられるでしょう。大学院は、一般的に修士課程で最短2年掛かり、博士課程に進むとさらに最短3年掛かります。大学卒業後に就職したパターンと比べると、大学院に進学した方は社会に出る時期が遅くなるでしょう。
そのため、大学院の研究内容に関係ない分野でやりたい仕事がある場合は、大学院を中退して早く社会に出るのも選択肢の一つです。
3.学費として使う予定だったお金を節約できる
大学院を中退すると、今後の学費として使う予定だったお金を節約できます。大学院は修士課程でも修了まで最短で2年掛かるため、その分学費を支払わなくてはいけません。「大学院では自分のやりたいことができない」と感じている場合は、早めに見切りをつけて学費を別のことに使うのも一つの選択肢といえるでしょう。
4.中退理由を志望動機につなげれば強みにできる
面接の際に聞かれる大学院の中退理由を志望動機につなげることで、自身の就業意欲や熱意などを伝えられる可能性があります。
たとえば、大学中退の理由を伝える際に「志望職種の△△な部分に惹かれた、だから大学院を中退してでも挑戦したいと思った」という構成で伝えれば、中退理由を志望動機につなげて入社への熱意をアピールできるでしょう。
大学院中退の理由を回答するときのポイントについては、「大学院中退の理由と就職活動で回答するときのポイント」のコラムでも紹介しているので、ぜひご覧ください。
大学院の中退理由をポジティブに伝えるコツ!
中退理由がネガティブな内容だった場合は、「就職後にどのようなことを成し遂げたいか」を伝えるのがポイントです。「少しでも早く入社して、△△で活躍したいから」のように、将来のビジョンにつなげれば、自然と前向きな理由に転換できるでしょう。詳しくは、「大学中退理由は嘘でもいい?面接で「経済的理由」のように伝えるべき理由」をご参照ください。
大学院中退者が企業に評価されるポイント
ここでは、大学院中退者が企業に評価されるポイントを詳しく解説していきます。大学院を中退したことで「マイナスな評価を受けるのでは?」と不安になっている方は、ぜひご覧ください。
大学院に入学した実績
結果的に中退してしまったとはいえ、大学院に入学したという実績は評価される可能性があります。大学院に進学できるだけの学力や、一般以上の教養力は企業にとって魅力的でしょう。
また、大学院に進むために努力を続けてきた継続力も、強みとしてアピールすることで評価されやすいポイントです。
大学院で学習した専門知識
大学院で身につけた専門的な知識も、企業から評価されるポイントです。特に、大学院の研究分野に関係するような職業であれば、専門的な研究をしていた経験は企業にとって魅力的でしょう。
大学院で行っていた研究内容や就職活動で活かせそうな知識などは、選考でしっかりとアピールすることで好印象につながります。
なお、大学院で作成したレポートや論文も、ポートフォリオとして就職活動で活かせる場合もあるでしょう。
大学院中退者が就活を成功させる6つのポイント
大学院中退者が就職活動を成功させるには、「具体的なキャリアを考える」「視野を広げて仕事を探す」といったポイントを押さえることが大切です。ここでは、大学院中退から就職を成功させるためのコツを6つ紹介します。
1.大学院中退後の具体的なキャリアプランを考える
大学院中退からスムーズに就職できるよう、就職活動を始める前に具体的なキャリアプランを考えておきましょう。企業によっては、大学院中退者や既卒者に対して「物事が続かない」「後先を考えていない」など、マイナスの印象を抱く場合もあります。
そのため、大学院で学んだことや中退に至った反省点も踏まえたうえで、今後どのように仕事につなげていきたいか、どのように貢献していきたいかなどを明確にしておきましょう。面接では、自身が描いているキャリアプランを自信をもって伝えるのがポイント。前向きな姿勢で臨めば、仕事への意欲も伝わりやすくなるでしょう。
2.大学院の経験を活かせる応募先を探す
就職成功率を上げたい場合は、大学院での経験を活かせる応募先を探しましょう。応募先の企業で大学院で身につけた知識を効果的にアピールできれば、即戦力として採用してもらえる可能性もあります。
応募先企業へ大学院での経験をうまく伝えるためには、自己PRを工夫することが大切です。自己PR作成のポイントは「既卒者向け自己PRの書き方や作成ポイントを解説!例文も紹介」のコラムにて詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
3.業界や職種を絞り過ぎず視野を広げる
就職活動を成功させるためには、業界や職種を絞り過ぎず視野を広げて仕事を探すことが大切です。大学院中退自体は就職に大きな支障はないとはいえ、新卒の就活生に比べるとやや不利になる可能性もあります。そのため、「大企業が良い」「大学院で学んだ分野でなければダメ」のように仕事の条件に固執し過ぎず、選択肢の一つとして広い視野をもちましょう。
業界や職種を絞り過ぎてしまうと、選択肢が狭まってしまいます。「自分にはこの仕事しかない」と決めつけず、さまざまな視点から仕事を探すのがおすすめです。これまで意識していなかったところから、自分の適性に合った仕事が見つかる可能性もあるでしょう。
視野を広げるには自己分析・企業研究が効果的
視野を広げるためには、自分について知るための自己分析と、企業や仕事について理解を深める企業研究を行うのがおすすめ。自己分析のやり方は、「自己分析とは?実施のメリットと就活・転職活動での必要性を解説」で紹介しています。企業研究のやり方は、「企業研究ってどうやるの?基本的なやり方と目的を解説」で詳しくご紹介しているので、チェックしてみてください。
4.就活期間を決めて早めに動き出す
年齢が若いうちは、ポテンシャルを評価する企業も珍しくありません。将来性のある若年層だからこそ狙える求人もあるので、大学院中退後はできるだけ早く就職活動を進めましょう。
大学院中退後の行動を決めていないと、次の行動をつい先送りにしてしまいがちです。一定期間リフレッシュするのは問題ないですが、目的なく休んでしまっては就職に対する意欲が落ちてしまったり、就職活動で不利になってしまったりする可能性もあります。
おすすめなのは、「△月△日までに正社員になる」といった目標を定め、逆算して目標スケジュールを立てること。そうすれば、就職活動における中だるみを防ぎ、効率良く就職活動を進められるでしょう。
5.大学院中退者に想定される質問の対策をする
大学院を中退した場合、面接で中退理由を聞かれることもあるでしょう。なぜ中退したのか疑問に思う面接官もいるため、中退理由を聞かれた際の回答を対策しておくのが大切です。
企業側が面接で中退理由を聞く背景には、「嫌な出来事があったら会社も辞めてしまうのでは?」「仕事に意欲的に取り組めるのか?」といった不安があると考えられます。企業側の不安を払拭するためにも、納得感のある中退理由をあらかじめ用意しておきましょう。
企業側から中退理由を聞かれた際、「マイナスな評価を受けたらどうしよう」と感じてしまうこともあるかもしれませんが、大学院に通っていた経歴は、企業側に強みとしてアピールできる部分です。中退してしまった事実を引け目に感じ過ぎずに、自信をもって面接に挑みましょう。
6.就職エージェントを活用する
大学院を中退後に、「就職活動の仕方が分からない」「就職活動がうまくいかない」などの不安を抱いている方は、就職エージェントに相談してみましょう。プロのアドバイザーが、マンツーマンで就職活動を徹底的にサポートしてくれるので、効率良く就職活動を進められます。
就職エージェントには「既卒向け」「キャリア・役職者向け」など種類がたくさんあるので、自分に合ったものを選ぶのがポイント。大学院中退者には、学んだことを活かせる業界特化型、もしくは若年層向けの就職エージェントがおすすめです。就職エージェントの利用方法やメリットについては、「就職エージェントとは?利用できるサービスやおすすめの活用方法を解説!」のコラムをご覧ください。
就職エージェントのハタラクティブは、20代を中心とした若年層特化型の就職支援サービスです。専任のキャリアアドバイザーによるカウンセリングや選考書類作成のレクチャー、面接の日程調整、面接対策、入社後のフォローなど幅広くサポートを受けられます。そのため、大学院を中退した方や既卒者、フリーターの方も安心してご利用可能です。
また、大手求人や未経験者を積極的に採用する企業の求人も、数多く取りそろえています。サービスはすべて無料なので、ぜひお気軽にご利用ください。
大学院中退に関するFAQ
ここでは、大学院を中退する方にありがちなお悩み・疑問をQ&A形式でご紹介します。
大学院を中退しても公務員になれますか?
大学院を中退しても、公務員を目指すことは可能です。
公務員試験は、一部の職種を除き基本的に学歴不問のため、大学院中退の経歴は不利になりません。ただし、公務員試験には年齢制限がある点に気をつける必要があります。
詳しく知りたい方は、「大学中退者は公務員になれる?面接の通過方法や給料事情をご紹介!」のコラムを確認してみましょう。
大学院を中退するのはやばい?末路はどうなりますか?
大学院を中退すること自体には、何も問題ありません。ただし、将来目指したい理想像があるのであれば、自分にとっての大学院中退のメリットとデメリットを踏まえたうえでよく検討することをおすすめします。
中退後の就職活動について悩んでいる方は、「大学院中退は後悔する?辞めるメリット・デメリットや就活への影響を解説!」のコラムも参考にしてみてください。
大学院を中退したら「ニート」に該当しますか?
大学院を中退したからといってニートになるわけではありません。
ニートとは、一般的に学業・家事・バイト・就職・求職活動などをしていない若者を指すため、これらの活動を行っている場合は、「ニート」に該当しないといえます。なお、大学院を中退して就職活動を行う際は既卒扱いになる場合が多いでしょう。
ニートになりやすい背景については、「大卒でニートになる割合や原因は?なりやすい人の特徴と就職のコツを解説!」でご紹介しているので、気になる方はチェックしてみましょう。
大学院中退者の就職はなんとかなるって本当ですか?
大学院中退者の就職は、一般的にそれほど難しいものとはされていません。
大学院中退後の期間を空けなければ、比較的スムーズに就職を成功できる可能性があります。しかし、「なんとかなるだろう」という楽観的な考えで就職活動を進め、必要な面接対策ができていない場合は、就職活動がうまくいかない恐れもあるでしょう。
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一人ひとりの経験、スキル、能力などの違いを理解した上でサポートすることを心がけています!
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。