既卒者向けの自己PRの書き方や作成ポイントを解説!例文も紹介

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この記事のまとめ

  • 既卒者の自己PRからは人柄やポテンシャル、プレゼン能力などが判断される
  • 自分の強みがどのように企業に貢献できるかを自己PRに書く
  • 企業の目線を忘れて自分のアピールに終始した自己PRは評価されない
  • 既卒で自己PRに不安がある人は第三者に頼ろう

既卒者が自己PRを作成するとき、いざ書こうと思ってもどのように書いたら良いかわからないという人もいるのではないでしょうか。自己PRの内容は、面接官にとって採用の合否を判断する重要なポイント。そのため、採用担当者の印象に残る自己PRを書くことは必要不可欠です。このコラムでは、既卒者向けの自己PRの書き方を紹介しています。内定獲得に向けて、魅力的な自己PRを書けるようになりましょう。

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既卒者の自己PRからチェックされていること

既卒者の自己PRは、採用面接において重要なポイントの1つです。採用担当者は、自己PRの内容から主に下記の4つを判断しています。

・人柄
・物事に取り組む姿勢
・ポテンシャル
・プレゼン能力

そのほか、社風に合っているか、長く働いてくれそうか、自社に貢献できるかなど、入社後のことも踏まえて自社にマッチする人物かどうかも判断されます。特に既卒者は正社員経験がないため、人柄やポテンシャルを重視される傾向。自己PRはただ強みや成果をアピールするだけでなく、自分の人物像や雇うことで企業にどのようなメリットがあるのかを考えながら作成すると良いでしょう。キャリアを積んで転職活動にあたっている人や新卒と比べると既卒はやや不利になりやすいため、その点を特に意識しながら自己PRを作るのがベターです。
自己PRで判断されること、知っておくべきことについては「自己PRで転職の成否が決まる?押さえるべきポイントとは」でも紹介しています。こちらのコラムも参考にご覧ください。

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既卒はチェック!自己PRの考え方

自己PRは、「自分にできること」「志望企業を選んだ理由」「企業にどう貢献できるか」の3点から考えます。前項で説明したように、既卒者の自己PRは経歴や業務経験ではなく、パーソナルな部分を重視される傾向。学生時代やアルバイトの経験から、「自分は◯◯ができて、△△で××を実施して◯◯の成果を出した」「応募先企業では◯◯のスキルが重視されるので自分の強みを活用して××に貢献できると考えた」と組み立てることで、説得力のある自己PRになるでしょう。

既卒者が自己PRを作成するときの4つのポイント

ここからは、自己PR文を作成する際の具体的な注意点や文章構成など、4つのポイントを解説します。それぞれのケースに当てはめて紹介しますので、しっかりとおさえておきましょう。

1.自己PRと志望動機を混同しないように整理する

自己PRを作るときによくある失敗の一つが、志望動機と混同して書いてしまうこと。志望動機は「応募先の企業で働きたいと思う理由」、自己PRは「自分を雇用することで企業側が得られるメリットや、自分の魅力をアピールするもの」です。既卒の方は一緒に就活をする仲間がいないため、間違いに気付かないことも。それぞれの違いを確認し、混同しないよう注意しましょう。

2.短所を長所に置き換えた自己PRを作る

自己PRでは、短所は長所として置き換えることが大切です。面接は企業の採用担当者に自分を売り込む場。特に社会人経験がない既卒者にとっては、人柄やポテンシャルを効果的に伝えることが内定に繋がります。大事なのは、自分を雇うことで企業が得られるメリットをアピールすることです。

3.自己PRの文字数はスペースの8割程度を意識する

自己PRを書くときは、欄の8割程度を埋める文字数を意識しましょう。短過ぎると、「この人はアピールできるものがない人なのかな?」と思われてしまう可能性も。既卒者の場合、「卒業してから何もしてこなかった人なのか」となおさら悪い印象を持たれてしまうこともあります。
反対にスペースいっぱいに文字を詰め込んだ自己PRは読みづらく、読み手(採用担当者)への配慮に欠けると判断されてしまう恐れも。文量だけでなく読みやすさにも気を遣いましょう。

4.既卒のままでいた理由や原因を書く

既卒でいた期間が長い場合、その理由を書くようにしましょう。企業側からすれば、応募者がなぜ既卒となったのかは知りたいポイントだからです。そのとき気をつけたいのが、言い訳をしたり嘘をついたりしないこと。既卒となった事実に対して反省している意思を伝え、就職活動で一度挫折してしまった経験をバネに頑張りたいという態度が伝わるようにしましょう。きちんと説明ができれば、採用担当者は納得してくれるはずです。

既卒者向け!印象に残る自己PRの5つのポイント

面接の際、面接官の心に響かせる自己PRは志望動機と並んでとても重要です。思いつきで書くのではなく、自己PRの内容の組み立てを考えるなど、しっかりと準備することが必要となります。企業目線に基づいて、企業が採用したくなるような自己PR文にしましょう。ここからは、面接官に響かせるために重要な5つのポイントを紹介し解説します。

1.自己分析で自分の強みを洗い出す

自己PRを作るために行わなければならないのが、自己分析です。自己分析を行うことで見えてくるのは、長所や短所、強み、自分が今後どうなりたいのかといった点です。まずは、自分がどのような考えを持っていて、どういう風に行動を起こしてきたのかなどを洗い出します。既卒者だからこその経験やアピールポイントになりえることがあればなお良いです。そこから自己PRとして使える、自分の強みとしてアピールできる経験を整理していきましょう。

2.企業研究をしっかり行う

応募先が採用したい人物と自分をマッチさせるためには、企業分析も欠かせません。企業理念や行っている事業内容、採用情報を調べて、企業の特徴を理解しましょう。また、応募したい企業が所属している業界全体に目を向け、他社との違いを知ることも重要です。「同じ業界に数ある会社のうち、なぜこの企業でないといけないのか」を言語化できるようにしておきましょう

3.既卒になってから頑張ったことを書きだす

大学や高校を卒業してから頑張ったことを書き出してみましょう。頑張ったことといっても、人に自慢できるような経験でなくても構いません。大切なのは、その経験をした自分が何を学ぶことができたのかという点です。まずはアピールできそうなことを箇条書きでも良いので書き出し、自己PRとしての文章に膨らませていきましょう。

4.頑張ってきた理由を考える

自己PR文において、既卒になってから頑張ったことを書きだす場合は、まず思いつくことを箇条書きにして書いてみましょう。そして、自己PRに使用できそうなものを選択していきます。ここで大切なことは、頑張った理由を明確にすることです。その理由を伝えることにより、面接官に対して訴求効果のある自己PRとなるでしょう。

5.自己紹介は簡潔に分かりやすくまとめる

自己紹介は、自分の今までのキャリアを採用担当者に知ってもらえるため、自己PRの中に織り混ぜることは効果的です。しかし、そこに主眼を置くことによって本来の目的がかすんでしまうこともあり、肝心な自己PRの部分が疎かになってしまうことがあります。自己紹介を織り混ぜる際には本来の目的から逸脱しないように、簡潔に分かりやすくまとめることが重要です。

アピールポイントが何もない…自己PRで悩む既卒者は日常から考えよう

ここでは、「自己PRできることが何もない」とお悩みの既卒の方へ向けて、アピールポイントとしておすすめの項目を紹介します。以下の3点を意識して、自分の経験を見つめ直してみましょう。

1.日常で心掛けていること

既卒で企業にアピールできる経歴や成果がないという場合、毎日の心掛けを自己PRに含めると良いでしょう。たとえば、体力が衰えないように毎日腹筋をしているのであれば継続力のアピールになりますし、一日一善を目標に生活しているのであれば思いやりや心遣いのある人物像を印象付けることができます。また、それをするきっかけになったことや理由も話せるようにしておきましょう。

2.人より少しでも得意だと思うこと

特技とまではいえなくとも、人よりほんの少しでも得意だと思うことがあればそれも自己PRとして使えることがあります。得意なことを聞かれると、「人に自慢できるような立派な内容でないといけない」と思ってしまうかもしれませんが、些細なことで構いません。たとえば、「人には優しく、自分には厳しくできる」「初対面の人にも人見知りしない」といったことも、充分なアピールとなります。このようなことを仕事でどのように活かせるかを明確にするのがポイントです。

3.誰かに褒められた経験

誰かに褒められた経験も、既卒が企業に好印象を与える自己PRを作るための骨組みになります。些細なことで良いのでリストアップしてみて、企業が求める人物像とマッチしそうな内容を探しましょう。そこから詳細なエピソードを膨らませていくことで、小さなことでも企業にアピールできる内容になっていくでしょう。

自己PRで書けることがないとお悩みの既卒の方は、「自己PRで書く材料がない!書き方のポイントとは」もあわせてご覧ください。

既卒者向けの自己PRの例文7選

ここでは、既卒者向けの自己PRの例文をアピールしたい内容別に紹介します。例文を参考に、自分の経験に当てはまる自己PRを文章化してみましょう。

1.学生時代の取り組みをアピールする

「私は高校で陸上部に所属していました。最初は体力づくりのために始めたつもりでしたが、部活内で自分がほとんど最下位の成績であったがことが悔しく、部活以外の時間にもジョギングや筋トレの時間も設けて走力と持久力を身につけ、3年の引退試合では長距離走の県大会で上位の成績を収めました。自分の粘り強さや継続力を、貴社の営業職でも活かしていきたいと考えています。」

2.資格をアピールする

「私はMOS(マイクロオフィススペシャリスト)の資格を持っています。デスクワーク全般に活かせる資格を取得するために勉強を続け、先月検定に合格しました。アルバイトと並行しながらの勉強は大変ではありましたが、出勤前の早朝と終業後の就寝前に学習を続け、時間の使い方も以前より上手くなったと実感しております。今後も、1つの新しい学びで満足することなく、仕事に活かせることはどんどん吸収していきたいと考えております。」

3.アルバイト経験をアピールする

「私は大学時代から現在まで、小売店で3年間接客のアルバイトをしてきました。アルバイトで心掛けていたのは、お客さまのご要望に応じてスムーズに商品を提案できるようになることです。そのため、既存の商品に加えて、毎月30種類以上入荷する新商品の特徴や価格、陳列場所などを正確に把握できるように努めていました。また、売上げに貢献するため、季節や天気に合わせた商品の陳列、POPの作成を行いました。この経験を通じて身についた集中力や記憶力、状況に応じて行動できる柔軟性を、貴社でも活かしていきたいと考えています。」

4.留学経験をアピールする

「私は大学卒業後、アイルランド南部のコークという都市のカレッジへ1年間留学し、語学を学びました。そこでは多くの国々から留学生が集まっていました。留学生たちと交流する中で、それぞれの国の文化や歴史を学ぶことができ、英語以外の外国語も習得できました。留学経験で得た語学力や、誰とでも臆することなく会話できる経験を、貴社の仕事に活かしていきたいと考えています。」

5.行動力があることをアピールする

「私は大学時代に音楽のサークル活動に参加していました。あるとき、演奏会の会場が突然の事故により使えなくなってしまいました。困惑する仲間を励まし、先頭にたって会場探しに奔走したところ、幸いにも代替の会場を確保できました。自分を鼓舞しながら行動して、それが良い結果につながったものと考えています。このように、自分の信念に基づいて行動する力を貴社においても活かしていきたいと考えています。」

6.問題解決スキルがあることをアピールする

「私は大学時代のサークルの運営や、店舗のアルバイトの経験から、問題に直面したときに解決する方法を学びました。サークルの運営では、部員の減少でサークル自体の運営が厳しくなった際に、サークルの魅力を高め多くの部員の加入につなげました。また、アルバイトにおいては、クレームの対応を社員から学んでお客さまに納得してもらいました。このような経験により、問題解決のスキルを学び、貴社においても活かしていきたいと考えています。」

7.継続する力があることをアピールする

「私は学生時代から今日まで、自分で決めたことを毎日実行しています。それは、家の中を掃除することです。特に、トイレ掃除には力を入れています。きっかけとなったのは、高校時代の恩師からの教えです。恩師からは『小さいことの積み重ねが大きな成果につながります。継続することが大切です。』という教えを受けました。以来、自分の信念としており、貴社への入社以降も仕事に活かしていきたいと考えています。」

そのほか、就職活動でアピールできる自己PRの例文は「自己PRの例文を自分流にアレンジ!転職の面接で響くアピールとは」で紹介しています。ぜひ参考にご覧ください。

既卒者は注意!こんな4つの自己PRは避けよう

自己PRを書く際、以下のような内容になってしまわないように注意しましょう。

1.Webサイトからコピペした自己PR

既卒で周囲に就活仲間がいない、聞ける人もいないとインターネットで情報収集をすることになるでしょう。しかし、Webサイトの例文をそのまま用いた自己PRは、高確率で面接官に見抜かれてしまいます。また、コピペした自己PRには自分で考えた形跡がないため、内容を掘り下げられたときに答えられないという事態になる恐れも。例文はあくまで参考にする程度に留め、自分の経験に基づいて書くようにしましょう。

2.企業の求める人物像から離れた内容

企業の求める人物像から離れた内容の自己PRを書かないよう注意しましょう。たとえば、営業職に応募しようとしているにも関わらず「デスクワークで数字を正確に打ち込むことが得意です」とアピールするのは、求める人材から離れています。また、既卒者が企業に採用される場合、やる気やポテンシャルといった要素が重要視されることが多いです。そのため、やる気が感じられなかったり既卒であることの言い訳に聞こえたりする自己PRは、企業の求める人物像とは離れてしまうでしょう。自己PRを書き終えた後はよく見直し、自分が伝えていることと企業にアピールすべき内容が矛盾していないかを確認しましょう。

3.学生時代に取り組んだことしか書かない

既卒のままでいた期間が1年未満の場合は学生時代の経験を書いても構いませんが、1年以上間が空いていた場合はその期間に取り組んでいたことも書くようにしましょう。既卒の期間が長かったにも関わらず学生時代のアピールしかしない場合、企業側から見ると「卒業後は何もしていなかったのかな?」と感じてしまいます。アルバイトの経験や資格の勉強など、既卒の期間を経て自分がどう成長したのかをアピールできるようにしましょう。

4.「いろいろ」「さまざま」といった抽象的な言葉の多用

「いろいろ」や「ほとんど」など、抽象的な表現が多い自己PRは、面接官から見て応募者の人物像を想像しにくいアピールとなってしまいます。抽象的な言葉を使う場合は、その後に必ず具体的な例や数字のデータなどを示すようにしましょう。

自己満足ではなく会社目線での自己PR作成を意識しよう

自己PRを作成するうえでは「会社目線、または採用担当者の目線に立った自己PR作成」を意識しましょう。特に自己PRでは自分の長所や強みを特筆したくなる項目ですが、自己満足度ばかりを優先にした内容では、企業と応募者がマッチしているかを判断する情報としては不十分。自分の魅力や特徴をアピールすることは大切ですが、企業が求める人材やスキル、経験などをしっかりと確認したうえで、会社にとって必要な人材であるかを判断できる自己PR作成を意識しましょう。

既卒者向けの自己PRが作れないときは第三者に頼ろう

「どうしても自己PRが作れない」そんなときは、第三者に意見をもらうのも選択肢の一つ。自分では気付かないことも、第三者からの視点で見れば「こうすると熱意がもっと伝わりやすいかも!」と改善点が見つかることもあるでしょう。

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