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【このページのまとめ】
大卒で就職しない方は一定数います。令和元年度の文部科学省「学校基本調査」では、平成31年3月に大学を卒業した学生572,639人のうち、進学も就職もしていない方は38,232人。全体の6,7%という結果が出ています。就職に有利とされる大卒資格を持っていながら、就職しない人にはどのような理由があるのでしょうか。このコラムでは、大卒で就職しない理由、就職しないことのメリットとデメリットを解説します。
参照元
文部科学省
「学校基本調査 令和元年度結果の概要」
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日本の就職事情では、大学卒業後すぐに企業で働きはじめる新卒採用が一般的です。令和元年度の文部科学省「学校基本調査」でも、平成31年3月に大学を卒業した学生のうちに、正社員と就職した人数は全体(572,639人)の75.3%(430,897人)という結果が出ています。転職などでも大卒の資格は強く、ほかの学歴に比べて就職しやすいのが特徴といえるでしょう。
しかし、大学卒業者のうち6,7%は就職しない道を選んでいます。大卒ニートの方が就職しない理由とはなんでしょうか。以下で詳しく見ていきましょう。
自分の進むべき道が分からず、就職しない選択をする人もいます。「自分が何をしたいか分からない」「やりたいことがない」という人は、就活にも積極的になれないことが多いようです。
就活をしているなかで、自分に向いている仕事がない、と感じ就職を諦めてしまう場合もあります。また、成績が良く、難関と呼ばれる大学に入学した方は、就活を始めても「この仕事は自分の能力に合わない」と嫌厭することも。就職しても「自分はもっとできる、この仕事では物足りない」と考えて退職してしまうこともあるようです。
コミュニケーションを取ることに苦手意識を覚える方のなかには、就職に対し積極的になれない人もいます。「コミュニケーション能力」は、多くの企業が求める社会人の資質の一つとされており、人と接することが苦手な人にとって就職を妨げる壁となっているようです。
働かなくても生活できる場合、就職の道を選ばない人も多いです。両親が現役で働いている、ある程度裕福であるなど、働かなくでも実家で生活できるというのも、大卒の方が就職を避ける理由の一つに挙げられるでしょう。
就活中に大きな挫折経験をした、第一志望に落ちてしまったなどのトラウマを抱え、そのまま就活を中断してしまう人もいます。また、新卒で入社した会社で仕事や人間関係がうまくいかず、働かない道を選んでしまう場合もあるようです。
参照元
文部科学省
「学校基本調査 令和元年度結果の概要」
大学卒業後に就職する学生の割合が高いとはいえ、生き方は人それぞれです。現在は働き方も多様化しており、就職せずに生きる方法も多く存在します。この章では、就職せずに生活していく主な方法をご紹介。ぜひ自分に合った働き方を探すヒントにしてください。
就職しないで生きる選択として、アルバイトとして働くことが挙げられます。夢を追いながらアルバイトで生計を立てている人もいますし、現時点でやりたいことがなく、当面の生活費を稼ぐ目的でアルバイトをしている人もいるようです。また、最終的に正社員就職を目指している人も多く、正社員登用制度のある企業でアルバイトをしている方もいます。
フリーランスとは、社会的に独立し、自分のスキルを提供し報酬を得る働き方、またはそのような働き方をする人を指します。会社員のように特定の企業と雇用契約を結ぶわけではなく、依頼された案件ごとに契約を交わす働き方といえるでしょう。フリーランスに多い職種は、システムエンジニアやプログラマー、デザイナーなどのクリエイター職が多い印象です。自分の持つスキルに自信がある方にとってフリーランスは、就職という道を選ばなくても生活していける良い例といえるでしょう。
就職しないで生活する手段として、自分で起業して稼ぐ方法も挙げられます。その場合、大学在学中から起業に向け準備や分析をする必要はあるでしょう。起業をするうえで大切なことは、市場ニーズを敏感に読み取る分析力や、商品・サービスの売出しセンスなどが挙げられますが、特に重要なのは決断力です。素晴らしいアイデアや企画を思いついても、それを実現できなければ事業として成立しません。起業をするにあたって大切なのは、「まずはやってみる」という精神。行動することが起業家への第一歩でしょう。
ここでは、就職しないことで考えられるメリット、デメリットを紹介します。双方を比較し、自分にとって最善の道は何か考えてみましょう。
就職しないメリットの一つに、自分の時間を比較的自由に使える点が挙げられます。正社員就職すると、仕事の都合や業務状況によって自由に使える時間が減ってしまうこともあります。場合によっては、休日も仕事や職場の付き合いに参加しなくてはいけないことも。そのように、時間を自由に使えず仕事に縛られてしまうのを嫌い、就職しない選択肢をする人も多いのではないでしょうか。たとえばフリーランスの場合、納品期日に間に合えば、基本的に仕事をする時間や場所は自由です。定期的に病院へ通う必要がある方の場合、就職すると落ち着いて通院できる時間を作るのが難しくなることもあるでしょう。就職しない生き方であれば、気兼ねなく自分の必要な時間を作れるのは大きなメリットといえます。
就職しないことで、仕事での人間関係で悩むのも少なくなるでしょう。会社内で働く場合、毎日同じ人と顔を合わせるので、一度人間関係がこじれると気まずい思いをしながら通勤しないといけなくなることも。就職しない道を選んだ場合、たとえばフリーランスであれば毎回クライアントが変わったり、一度仕事をしてうまくいかなかった相手には今後依頼を受けないようにしたりと、ある程度仕事相手を自分でコントロールできます。
就職しないことでのデメリットは、収入の不安定さです。アルバイトはシフト制であることが多く、希望通りに勤務できないことも。また、フリーランスの場合は、案件の依頼がなければ収入が得られません。ある程度安定して収入が入る正社員と比べ、自分の働き方次第で収入が変化してしまうので、そうした生活に不安を感じる、まとまった収入を継続的に確保し続けたいという方は、就職の道が合っている可能性もあります。
大学卒業後、すぐに就職しなかった場合、再度就職活動をおこなった際に不利になる可能性もあります。就職活動を行わなかった時期を「空白期間」と捉えられ、マイナス評価を与えてしまう恐れも。ただし、その間充実した時間を過ごしていた、就職するために資格の勉強をしていたなど、自分なりに空白期間の使い方をポジティブにアピールできるなら問題ない場合もあります。
就職しないデメリットとして、社会的な信用を得られない恐れがあるというのが挙げられます。たとえば住宅ローンを組めなかったり、クレジットカードの審査が通らなかったりと、正社員でないことで日常生活に障壁を生んでしまう可能性も否めません。ただし、フリーランスやアルバイトとしてしっかり仕事をこなしている事実を証明できれば、問題なくローンが組める、審査が通ることも多いので、自分自身の働き方次第ともいえるでしょう。
大卒資格は、就職に有利です。自分の置かれている状況を再考した結果、就職に前向きになった方は、ぜひ思い立ったうちに就活をはじめましょう。
新卒ではない大卒者の方が就活するには、どのような方法があるのでしょうか。以下で詳しくみていきましょう。
ハローワークは、厚生労働省が管轄している職業安定所です。誰でも無料で就職相談から求人紹介、各種セミナーなどを利用することが可能。地域ごとに設置されているので地元の求人が集まりやすい、求人数が多いことなどがメリットとして挙げられる一方、条件によっては大手企業の求人は少ないこともあるのでその点は注意が必要です。
民間企業が運営している、求人情報を一括で掲載しているWebサイトを使うのも1つの方法。スマートフォンやパソコンからいつでも求人を検索することができます。求人サイトを利用するメリットは、情報量が多いことや気軽に応募できることなど。ただし、サポート体制が不十分で自分で企業とのやり取りをしなければいけないことをデメリットと捉える人もいるでしょう。
転職エージェントも、民間企業が運営する就職支援サービスです。ハローワークと同様に、就職相談やセミナー開催、求人の紹介などを実施しており、無料で利用できることがほとんど。エージェントのメリットは、企業に事前にヒアリングを行っている(情報が信頼できる)、専任の担当がつく、就職後のサポートが充実していることなどです。
地元で働きたいならハローワーク、気軽に求人を探したいなら求人サイト、第三者にアドバイスを貰いたいなら転職エージェントなど、自分の性格や目的に合わせて活用してみると良いでしょう。
求人の探し方が分からない、自分に向いている職種が知りたいなど、就職に関する相談はハタラクティブまでお問い合わせください。ハタラクティブは、フリーターや第二新卒などの若年層を対象としている転職エージェントです。転職のプロがあなた専任となって、相談から企業探し、書類作成など内定獲得に向けてサポートいたします。登録、ご利用はすべて無料です。首都圏で就職を考えている方はぜひご利用ください。
大卒ニートで就職に踏み出すべきか悩んでいる方に向け、よくあるお悩みをQ&A方式で解決していきます。
大卒ニートの割合は?
文部科学省が発表したデータ「平成30年度学校基本調査(確定値)の公表について」によると、大学を卒業した後に進学も就職もしていない方は7.0%を占めていることが分かりました。一方、正社員として就職した方の割合は74.1%です。詳しいデータを参考にして就職活動を進めたいという方は「大卒ニートはどのくらいいる?就職するための方法とは」をご参照ください。
就職するためにやるべきことはある?
第三者機関を頼って就職活動を始めるのはもちろんですが、そのほかにも生活リズムを整え、正社員になったときに問題なく働けるようにしておくことが大切です。特に昼夜逆転している方は毎朝同じ時間に起床し、朝食・昼食・夕食を摂るというようにリズムを作りましょう。アルバイトを始めてみるのもおすすめです。不安な方、やり方を知りたい方は「大卒ニートはもう嫌だ!次こそ就職を成功させる方法」もお役立てください。
資格も取得したほうが良い?
資格を取得してから就職活動を始めるとなると無職期間が長引く恐れがあるので、目的に応じて取得すべきかを決めたほうが良いでしょう。たとえば、応募・歓迎条件に資格の記載があったときなどは取得していると有利に働きます。しかし、特に記載なく無資格で挑戦できる仕事であれば時間をかけてまで取得する必要性は低め。「ニートの就職に免許・資格は必要?就活を成功させるには」では就職に役立つ資格をまとめています。
空白期間はどう書く?
空白期間はつい誤魔化したくなるものですが、嘘をつくと経歴詐称になるので実際の経歴を記載しましょう。当然、大学卒業から働いたことがない方は職歴欄は空白になります。ただし、アルバイト経験などがあれば記載してOK。特に志望先で活かせる経験があれば積極的に書いておきましょう。詳しい書き方は「ニートからの脱却を目指す方に履歴書の書き方を解説!」やハタラクティブでお伝えしています。
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