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ニートの末路とは?現状を打開する方法や就活のポイントを解説!
更新日
この記事のまとめ
- ニートを続けた末路としては、いざ就職したくても採用されにくくなる事が考えられる
- ニートが続くと、人との関わりが減ったりライフプランが立てにくくなったりすることも
- 「社会に出たい」「収入を得る必要が生じた」という理由でニートを脱出する人は多い
- 末路が不安なニートは、アルバイトから始めたり就職支援サービスを活用したりしよう
- ニートの就活では、基本的なマナーが備わっていることをアピールするのがポイント
- ニートからの就職におすすめの職種は「IT関連職種」「事務職」「営業職」など
- ニートの末路に不安を感じる場合は、就職・転職エージェントを活用してみるのも手
ニートの末路に不安を抱えている方もいるでしょう。ニートの状態が続くと、人との関わりが次第に減っていき、孤独を感じやすくなります。また、ライフプランが立てにくくなるというリスクが生じる場合もあるので注意が必要です。このコラムでは、ニートを脱出するきっかけや就活のポイント、おすすめの職種などを紹介しています。就職を目指している方はぜひご覧ください。
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ニートの末路とは
ニートの状態が長く続くと、「いざ就職しようと思ったときに採用されにくい」「ライフプランが立てにくくなる」といった状態になる可能性があります。以下で詳しく解説するので、参考にしてみてください。
いざ就職しようと思っても採用されにくくなる
ニート期間が長くなると、いざ就職しようとしたときに採用されにくくなる可能性があります。20代のうちは若さやポテンシャルが武器になりますが、30代、40代と年齢を重ねるにつれ、スキルや実績が求められるようになるからです。「空白期間が半年から1年以上あると転職に不利?履歴書にはこう書く!」では、空白期間が転職活動に与える影響を解説しているので、あわせてご参照ください。
人との関わりが少なくなる
ニート期間が延びるにつれて、人との関わりが次第に少なくなりがち。家族以外、誰とも会わなくなるというケースも少なくないでしょう。人付き合いが苦手な方にとってはメリットともいえますが、孤独を感じやすいというデメリットもあります。
ライフプランを立てにくくなる
ニートでい続けることによって、ライフプランを立てにくくなる場合もあります。たとえば、結婚や新婚旅行、マイホーム・車の購入といったライフプランには、まとまった資金が必要です。収入がない、もしくは少ない場合、そういった将来の展望を描きにくくなります。
周囲の視線が気になり外出しづらくなる
ニートを続けると周囲の視線が気になり、外出しづらくなることも考えられます。特に平日の昼間は、「なんでこんな時間に散歩しているんだろう?」と思われるのが不安で外出を控えるケースもあるでしょう。
生活保護は受けられる?
要件を満たしていれば、生活保護を受けることが可能です。厚生労働省の「生活保護制度」には、「世帯員全員が、その利用し得る資産、能力その他あらゆるものを、その最低限度の生活の維持のために活用することが前提」と記されています。
- ・預貯金、生活に利用されていない土地や家屋などがあれば売却して生活費に充てる
- ・働ける場合は働く
- ・年金や手当といったほかの制度で給付を受けられる場合はまずそれを活用する
- ・親族から援助を受けられる場合は援助を受ける
上記を行ったうえで、なお世帯の収入が最低生活費(厚生労働大臣が定める基準で計算)に満たない場合は、生活保護が適用されるようです。
参照元厚生労働省
生活保護制度
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ニート数の推移
総務省統計局の「労働力調査(基本集計)2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、ニート数は以下のように推移しています。
※総務省統計局の「16A-Q10 ニートの人数」では、若年無業者をニートに近い概念としているので、この項では若年無業者をニートとして扱います。
引用:総務省統計局「2023年(令和5年)平均結果の概要 図Ⅰ-10 若年無業者及び 35~44 歳無業者の数及び人口に占める割合の推移」
上記から分かるように、ニート数は横ばいの傾向です。2020年のニート数の上昇は、新型コロナウイルス感染症の流行で会社の経営状態が悪化したことによる「失業」が、原因の一つだと考えられます。
参照元
総務省統計局
労働力調査(基本集計) 2023年(令和5年)平均結果
ニートの末路が不安な方にこそ知ってもらいたい「就職のきっかけ」
独立行政法人労働政策研究・研修機構の「資料シリーズ No.217」のデータをもとに、ニートが就職したいと思うきっかけを割合が高い順にまとめました。
※15~34歳男女計
就職したい理由 | 割合 |
---|---|
社会に出たい | 22.9% |
収入を得る必要が生じた | 17.9% |
失業している | 16.2% |
知識や技能を生かしたい | 7.4% |
学校を卒業した | 5.4% |
健康を維持したい | 2.2% |
時間に余裕ができた | 1.3% |
参照:独立行政法人労働政策研究・研修機構「資料シリーズNo.217(2019年6月)若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状③―平成29年版「就業構造基本調査」より―図表3-5就業希望のある非求職無業者の就業希望理由(7p)」
「社会に出たい」「収入を得る必要が生じた」「失業している」といった理由でニート脱出を目指す人が多いことが分かります。正社員の採用面接では、「なぜ正社員になりたいのか」を聞かれる場合が多いので、スムーズに答えられるよう事前に回答を考えておきましょう。
参照元
独立行政法人労働政策研究・研修機構
資料シリーズ
ニートが就職に向けてできる3つのこと
就職を目指すニートには、「まずはアルバイトから始めてみる」「就職に役立つスキルを身につける」「就職支援サービスを利用する」といった方法がおすすめです。以下でそれぞれの方法を解説しているので、自分に合った方法を選んでみてください。
1.できそうなアルバイトから始めてみる
はじめから正社員になるのが不安なニートは、アルバイトから始めてみましょう。アルバイトの場合、職歴なしでも採用してもらえる可能性が高いです。シフト制のアルバイトであれば、自分の好きな時間帯・日数を選んで働けます。はじめは少なめにシフト希望を出し、慣れてきたら徐々に増やしていくのがおすすめです。アルバイトは正社員に比べて採用ハードルが低い傾向にあるため、「採用されるか不安…」という方も挑戦しやすいでしょう。「まずはバイトから!ニートからの脱却方法と就職のコツ」では、ニートにおすすめのアルバイトや仕事の探し方を紹介しているので、ぜひお役立てください。
2.就職に役立つスキルを身につける
就職活動をするにあたって、就職に役立つスキルを身につけるのもおすすめです。応募先の企業の業務に関連するスキルであれば、就職活動の際に評価してもらえる可能性があります。たとえば、事務職であればパソコンスキル、営業職であればコミュニケーション能力を身につけると良いでしょう。コミュニケーション能力の高め方は「コミュニケーション能力とは?スキルを鍛える具体的な方法をご紹介!」で紹介しています。
3.就職支援サービスを活用する
就職活動を効率良く進めたいニートは就職支援サービスを活用する方法もあります。就職支援サービスとは、ハローワークや就職・転職エージェントが提供するサービスです。求人紹介や書類の添削、面接対策などによって求職者の就職活動をサポートしているので、「就職に向けて何から始めたら良いか分からない」というニートの方も安心して利用できます。就職支援サービスの利用を検討している方は、「ニート向けの就職支援サービスとは?おすすめの支援機関や就活のコツを紹介」を参考にしてみてください。
ニートの就活における6つのポイント
ニートの就職活動では、「若さやポテンシャルをアピールする」「身だしなみやマナーに気を配る」「面接官と視線を合わせる」といったポイントを押さえましょう。
1.若さやポテンシャルをアピールする
若年層のニートは、就職活動で若さやポテンシャルをアピールできます。厚生労働省の「平成30年若年者雇用実態調査の概況」によると、企業が若年正社員の採用選考で重視する点は以下のとおりです。
引用:厚生労働省「平成30年若年者雇用実態調査 図2 正社員の採用選考にあたり重視した点別事業所割合(複数回答)(平成 30 年)(8p)」
若年正社員の採用選考では、経歴よりも「職業意欲・勤労意欲・チャレンジ精神」といった意欲面が評価されやすいことが分かります。ただし、ニートが中途採用枠で就職する場合、「業務に役立つ職業経験や訓練経験」を重視する企業が一定数あることも念頭に置いておきましょう。
就職に役立つスキルを身につけたい場合は、「ニートから受けられる職業訓練とは?受講方法や費用についてご紹介」をご参照ください。
参照元
厚生労働省
平成30年若年者雇用実態調査の概況
2.「未経験歓迎」の求人を狙う
職歴なしでもチャレンジしやすい「未経験歓迎」の求人を狙うこともおすすめです。「未経験歓迎」の求人を出している企業は、就職後に人材を育成する前提で採用活動を行う場合が多く、教育制度を充実させている傾向にあります。企業によっては資格取得支援制度を設けている場合もあるので、着実なステップアップを目指したい場合は応募前に制度の有無を確認しましょう。
3.過去よりも未来に焦点を当てる
ニートからの就活に手遅れということはありません。まずは、過去よりも未来に焦点を当ててアピールしましょう。過去を反省することは大切ですが、面接の場で「あのとき○○してしまったから」「自分は○○だから…」と反省してばかりいると、採用担当者にネガティブな印象を与えてしまうことも。そのため、反省は簡潔に述べ「その経験を今後どう活かすか」を具体的に伝えることが肝心です。
4.マナーに気を使う
ニートの就活ではマナーに気を使うことも大切。上述のとおり、正社員の採用面接ではマナーや社会常識が重視されるからです。就活中は、正しい敬語を使うのはもちろん、「何を問われているのか」を意識しながらコミュニケーションを取る、面接に相応しい身なりに整える、といった点に注意しましょう。「面接マナーは就活で重要?気を付けたいポイントを状況別に解説!」では、就活時に押さえておくべきマナーを紹介しているので、あわせてご覧ください。
5.面接官と視線を合わせる
面接中は、面接官と視線を合わせながらコミュニケーションを取るようにします。ずっと相手の目を凝視する必要はありませんが、適度にアイコンタクトを取ることが重要です。面接官の目を一切見なかったり、下のほうを見て話したりしていると、「熱意が感じられない」「自信がなさそう」といったマイナスイメージを持たれる可能性があるので気をつけてください。
6.すべてを他責にしない
就活中はすべてを他責にするのは避けましょう。たとえ、ニートになった原因が自分以外にあったとしても、面接で「○○のせいでニートになりました」「自分に責任は一切ありません」といった発言をすると、「仕事でも何か問題があったら全部ほかの人のせいにしそう」と思われ、採用を避けられる可能性があります。ニートになった理由を聞かれたら、事実だけを端的に伝え、「ニート期間に何を学んだか」「今後どのように活躍するか」というアピールにつなげましょう。
ニートから就職を目指したい方におすすめの職種5選
ニートから就職を目指したい方におすすめの職種としては「IT関連の職種」「事務職」「営業職」などがあります。下記ではそれぞれの仕事の特徴を解説するので、仕事選びにお役立てください。
1.IT関連の職種
プログラマーやエンジニアといったIT関連の職種は、近年のIT技術の急速な発展に伴って、採用を拡大している傾向にあります。企業によっては、将来性に期待してポテンシャルの高い未経験者を採用する場合もあるようです。未経験からチャレンジする場合は、教育制度が整った会社や「未経験歓迎」と書かれた求人を選ぶと良いでしょう。IT関連職種に興味がある方は「ニートから正社員のSEに就職できる?仕事内容と必要なスキルを解説」をご覧ください。
2.事務職
事務職も挑戦しやすい仕事の一つです。未経験の場合は、特別なスキルが不要な求人を選びましょう。時間に余裕がある場合は、基本的なパソコンスキルを身につけたり、MOSといった事務職に役立つ資格を取得したりすると、選考で有利になる可能性があります。なお、事務職とひと口に言っても、「一般事務」「営業事務」「貿易事務」など種類はさまざまなので、「ニートから事務職の正社員になれる?押さえておきたいポイントを紹介」を参考に、自分に合った事務職を選んでみてください。
3.営業職
営業職は、学歴・経歴やスキルよりも人柄やポテンシャルが重視されやすい傾向にあるようです。営業職には、「ルート営業」「新規開拓営業」「訪問営業」などさまざまな種類があり、営業の仕方はそれぞれ異なります。営業職に「ノルマがきつそう」「飛び込み営業が辛そう」といったイメージを持っている方は、ノルマや飛び込み営業がない営業を選ぶと良いでしょう。営業手法の違いは「ニートは営業職が狙い目!就職のコツやメリット・デメリットをご紹介」のコラムでご確認ください。
4.工場作業員
工場作業員はほかのスタッフと関わる機会が少なく、基本的に顧客と話すこともありません。そのため、工場作業員はコミュニケーションに苦手意識がある場合におすすめです。また、工場での仕事は作業がマニュアル化されている場合が多いので、能動的な仕事が苦手な方にも向いているでしょう。工場で働く魅力については、「工場勤務がおすすめな理由とは?製造業の職種名一覧と働くメリットをご紹介」のコラムでも詳しく取り上げているので、ぜひご一読ください。
5.介護職
就職を目指すニートは、介護職も選択肢に入れてみてください。介護業界は、高齢化の進行による人員不足が問題になっているため、未経験者も比較的採用されやすいといえます。「介護職員初任者研修」や「介護福祉士実務者研修」といった資格の取得支援制度を導入しているところもあるため、「いずれは資格を取って活躍の場を広げたい」と考えている方にもおすすめです。介護職に興味がある場合は、「ニートから介護職に挑戦できる?就職方法と業務内容」もチェックしておきましょう。
「ニートの末路が不安…」「就職したいけど何から始めれば良いか分からない」という方は、ぜひ就職・転職エージェントのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、フリーターやニート、既卒など若年層に特化した就職・転職支援サービスです。アドバイザーがマンツーマンで支援するので、就職・転職に対する不安を解消しながら選考に臨めます。求人紹介から就職後のフォローまで全面的にサポートするため、就職活動が初めての方も安心です。サービスはすべて無料なので、ぜひお気軽にご利用ください。
末路が不安なニートに関するQ&A
「ニートを続けるリスクは?」「ニートの末路が不安だけど働くのは嫌…」といった疑問やお悩みにQ&A形式でお答えします。将来に不安がある方は、ぜひご覧ください。
ニートを続けるリスクは?
ニートを続けると、「いざ就職しようと思っても採用されにくくなる」「ライフプランが立てにくい」といったリスクが生じる場合があります。また、人や社会との関わりが薄くなり、孤独を感じやすくなることも。ニートを続けるリスクは「ニートやひきこもりのままだとどうなる?末路や脱出方法をご紹介」にも載せているので、気になる方はご一読ください。
ニートが就職することは可能?
選考対策をしっかりと行えば、就職は十分に可能です。代表的な選考対策としては、「応募企業に合わせて履歴書の内容を変える」「面接で聞かれやすい質問の回答を考えておく」「面接の練習をしておく」などが挙げられます。ニートからの就職を成功させるコツは「ニートから就職は可能?どんな仕事がおすすめ?正社員になるコツを解説」でも詳しく解説しているので、参考にしてください。
ニート脱出のきっかけは?
ニートが就職を目指すきっかけは、「ニート期間を経て社会に出たいと感じるようになった」「頼る人がいなくなって、自分の収入が必要になった」などです。「健康を維持したい」「時間に余裕ができた」といった理由で就職を目指す人も一定数います。「ニートを脱出するきっかけには何がある?現状を変えるコツも解説!」でも一例を紹介しているので、就職のきっかけがつかめない方はチェックしてみましょう。
ニートの末路は不安だけど働きたくない…
「将来が不安だけど、働きたくない」というニートは、働きたくない理由を明確にしてみてください。「正社員になるのが怖い」という場合はアルバイトから始める、「人と関わるのが嫌」という場合は人と関わらない仕事を選ぶ、というように理由が分かれば対処法を考えられます。どうしても対処法が分からないときは一人で悩まず、就職エージェントの利用も検討してみてください。就職エージェントの「ハタラクティブ」は、就職を目指す方を全面的にバックアップします。
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その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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