高学歴ニートの就職活動のコツは?就職に踏み切れない原因と対処法

高学歴ニートの就職活動のコツは?就職に踏み切れない原因と対処法の画像

この記事のまとめ

  • 高学歴ニートとは、高い学歴を持っているにも関わらずニート状態にある人のこと
  • 大卒や大学院卒でニートになる人の割合が10%ほどと意外に多い
  • 高学歴ニートから脱出できないのは、「自己分析」ができていないことに原因がある
  • 高学歴ニートから脱出するためには、広い視野で就職活動を進めることが大切

高学歴ニートの方は、「なぜ内定がもらえないのか」「どうすれば高学歴ニートを脱出できるのか」などと思ったことはあるのではないでしょうか?原因は自己分析や企業研究といった就活の対策不足や就職に対するプレッシャーなどさまざま。このコラムでは、「高学歴ニート」という状況を脱し、希望の企業へ内定が貰えるような対策を紹介します。

こんなお悩みありませんか?
例えば
  • 向いてる仕事あるのかな?
  • 自分と同じような人はどうしてる?
  • 資格は取るべき?
経歴にかかわらず、ゼロからサポートします!
ハタラビット

ハタラクティブは
20代に特化した
就職支援サービスです

\もう学歴・経歴に困らない!/

自分に向いている仕事を
簡単に診断してみましょう

性格でわかる
私の適職診断

さっそく診断START

高学歴ニートの割合は?

文部科学省の「令和3年度学校基本調査」を見ると、大学卒業者数は583,518人。その内、進学も就職もしていない者の割合は約9.6%となっています。

卒業年月卒業後に進学・就職していない人の割合
令和3年3月9.6%
令和2年3月7.1%
平成31年3月6.7%
平成30年3月7.0%
平成29年3月7.8%
平成28年3月8.7%

引用:文部科学省「令和3年度学校基本調査

2016年以降の5年間で最も高い数値となっているため、高学歴ニートを含む大卒ニートの方は多くいることが予測できます。

さらに、同調査では、令和3年3月に大学院を修了した人のうち、就職も進学もしなかった人=ニートになった人の割合も示しています。

 卒業後に進学・就職していない人の割合
修士課程修了者12.0%
博士課程修了者18.6%

引用:文部科学省「令和3年度学校基本調査

修士課程・博士課程ともに学部卒に比べて卒業後に就職も進学もしなかった人の割合は高くなっていることが分かります。
ニートから就職できるかどうか気になる方は、支援機関を有効に使って就職する方法を解説した記事「ニートからの就職のコツを紹介!支援機関を使って就活を有利に進めよう」をご覧ください。

参照元
文部科学省
学校基本調査

「高学歴ニート」の定義

高学歴ニートとは、一般的に高学歴といわれる学歴を持ちながら会社に属していなかったり、働く志がなかったりする人を指します。そもそもニートとは、「ニートの定義とは?フリーターとの違いや就職を目指す際のコツも解説!」で説明しているとおり「15~34歳の若者で、仕事に就かず、家事も通学もしていない人」のこと。「高学歴」には明確な定義はありませんが、一般的に「有名大学出身」「偏差値の高い大学出身」「大学院に進学している」などが該当するようです。

高学歴ニートになる主な5つの理由

高学歴ニートになる主な5つの理由

  • 自己分析ができていない
  • 挫折した経験が少ない
  • 仕事の経験が少ない
  • 他人と比べてしまう
  • プレッシャーに押しつぶされる

高学歴ニートの方は、能力は高くても、仕事に対する自信や熱意が低い傾向にあります。そのため、就職活動に意欲的に取り組めないことも。ここでは具体的に高学歴ニートになる主な理由を5つ紹介します。

1.自己分析ができていない

高学歴ニートに限らず、自己分析が不十分で就職に苦戦することがあります。自己分析ができていないと自分自身で自分を把握できないため、自分に合った企業の選び方や面接での回答がうまくいきません。就活で重視されるのは学歴ではなく、応募者と企業の相性や仕事に対する熱意など。高学歴というだけでは採用を見送る企業が多いでしょう。
過去のエピソードから、自分にとって価値を感じるものや得意なこと、好きなことなどを把握して実際に紙に書き出してみたり、時間を置いてじっくりと考えることが重要です。自己分析のやり方を実際に知りたい人は、「自己分析のやり方が知りたい!ノートやツールを使って実践しよう」をご覧ください。

2.挫折した経験が少ない

高学歴の方は挫折した経験が少ない傾向にあるようです。難関大学や有名大学に入れるほどの学力を持っていれば、受験で不合格になることも少ないでしょう。そのため、失敗したときの立ち直り方がわからないまま1度でも就職活動に失敗すると、「自分は価値のない存在だ」などという極論にたどり着く可能性があります。その結果、就職に対して意欲的になれずにニートになってしまうのです。

3.仕事の経験が少ない

高学歴をもつ方は、寝る間も惜しまず勉強を必死に頑張ってきたために、社会経験に乏しいケースも。偏差値の高い高校や大学に行った方の中には、忙しくてアルバイトをする時間がなかったり、校則で禁止されていて働いたことがなかったりする方などもいるでしょう。

4.他人と比べてしまう

高学歴ニートの方は、幼少期から親や友人に勉強のできる人が多く、自然と他人と比べてしまう傾向にあります。就職を目指すなら、他人と比べることを止めて、過去の自分と比べましょう。成長を実感でき、就職活動へのモチベーションアップにつながります。

5.プレッシャーに押しつぶされる

高学歴だからこそ、プレッシャーに押しつぶされてしまうことも。なぜなら、高学歴と聞くと周囲の人の期待が自然に高まってしまうからです。「高学歴=大手企業」という価値観が世間に広がっているため、「大手企業に入らなければ」と義務感を覚えやすいのです。プレッシャーに押しつぶされそうになったら、世間より自分の価値観に合った企業を選ぶように意識を変えると良いでしょう。

未経験OK多数!求人を見てみる

高学歴ニートの3タイプ

高学歴ニートの3タイプ

  • 働く意思がない人
  • 働く意思はあるけど怖い人
  • 働く意思はあるけど就職できない人

高学歴ニートは働く意欲があるタイプとないタイプに2分されます。また働く意思がある方には、不安で押しつぶされる人や、書類選考は通るものの、面接に通らないといった課題がある人も。ここでは具体的に3つのタイプを紹介します。

1.働く意思がない人

高学歴故に働くことに意味を見いだせない人は一定数いるようです。高学歴な人は一般的に思考力に優れる傾向があるため、「会社に属して働く」ことに意味が見いだせていない可能性も。高学歴故に考えすぎて、実行に移せないケースもあるでしょう。

2.働く意思はあるけど怖い人

高学歴ニートの方のなかには、前述したように挫折経験が少なく働くことにネガティブな考えを持っている人も。「就職活動が思い通りいかなかった」「働くことが思っていたイメージと違った」ということがあると、ネガティブな考えを持ちやすいでしょう。
働く意思があるけど怖い人は、「なぜ怖いのか」という疑問を解決することを第一に考えるのがおすすめ。「仕事ができない」のが怖いなら、関連する本を読んで行動に移すことを意識します。時間はかかるかもしれませんが、変化を実感出来るはずです。

3.働く意思はあるけど就職できない人

高学歴でも就職できないケースは少なくありません。高学歴の方の中には書類選考に通っても、面接に苦手意識を覚えていたり、「大手企業に就職しなければ」という義務感から、自然と自分に制約を設けていたりすることが考えられます。
就職できないと悩んでいる高学歴ニートの方は、働くことに対してハードルを低く設定しましょう。たとえば、正社員にこだわらずにアルバイトやパートといったところから始めるのも一つです。正社員と比べて、責任の大きさや業務量の範囲などは変わりますが、「働く」経験をすることで、自信になり、次のステップへと進みやすくなるでしょう。

高学歴ニートから脱却する4つの方法

高学歴ニートから脱却する4つの方法

  • 周囲と比較をしない
  • 新しい目標を探してみる
  • 幅広い視野をもつ
  • 社会や周囲との接点を増やす

高学歴ニートから脱却するためには、これまでの自分としっかり向き合うことが重要です。ここでは、具体的な方法について解説します。

1.周囲と比較をしない

周囲と比較せずに自分の考え方について振り返ってみましょう。もし、「恥をかきたくない」と思っているなら、「何が恥ずかしいのか」をよく考えてみてください。自分自身を改めて見つめ直すことで、本当に大切なものが何なのかを理解できます。
「他人にどう思われるか」より「自分がどうしたいのか」を重視することがポイントです。

「高学歴」というプライドとうまく付き合おう

高学歴という経歴に対する自信から、「この学歴でこの仕事はできない」「この学歴があるんだから△△に就職して当たり前」など無意識にプライドを持っていたり、制限を設けていたりする可能性もあります。自分に自信を持つことは大切ですが、過度なプライドは就職の壁になることも。自分なりの妥協点を見つけましょう。

2.新しい目標を探してみる

「高学歴」を取り除いた「自分」を見つめて、新しい目標を探してみましょう。たとえば、「小さいころから好きだったこと」や「一番興味があること」は何なのかを思い出し、違う角度から自分を分析します。シンプルな考え方として挙げられるのは、「勉強が好き=地道に努力を続けられる」ということ。この大きな長所を活かせる仕事を探してみるのがおすすめです。
また、「勉強してきた経験・知識」を活かすことは、あなたの大きな武器になります。これまで努力してきた経験やノウハウを人に指導したり、多くの人に発信したりとさまざまなことにつなげてみるのも一つの手です。

3.幅広い視野をもつ

「高学歴=優秀」という考え方を取り払い、広い視野をもちましょう。
人間性や人柄、行動力など、世の中には学歴以外で評価されている人が多く存在することを理解することが大切です。
また、すべてにおいて完璧な人は存在せず、誰にでも「長所」があれば「短所」もあります。相手の悪い部分ばかりを探すのではなく、良い部分を積極的に探すことが重要です。そして、自分にも「短所」があると自覚しておきましょう。
「学歴って就活に本当に有利なの?学歴社会は今後も続く?」そんな疑問がある方は、学歴を見られる年齢や就活における高学歴のメリットを解説したコラム「「学歴社会」を就活時に感じる?影響を受けない採用方法についても解説!」こちらもあわせてご覧ください。

4.社会や周囲との接点を増やす

ボランティア活動などに参加してみるのも、高学歴ニートを脱却する有効な方法の一つ。特に「人と話すのが怖い」「社会とのつながりがなくなってしまった」と悩んでいる人におすすめです。
ボランティア活動などに参加すると、社会的に自分が存在する意義を再確認できます。また、複数人で作業を行うことが多いため、自然とコミュニケーション能力が鍛えられるでしょう。就活時のアピールポイントにも役立ちますので、積極的に参加してみるのをおすすめします。

高学歴ニートが就職するため取り組みたいこと

高学歴ニートが就職するため取り組みたいこと

  • 自己分析をする
  • 雇用形態問わず働く経験をする
  • 独立を考える
  • 就職エージェントを活用する

「高学歴ニートを脱出したい!」という思いがあるならば、小さなことから早めに行動に移しましょう。ここでは、高学歴ニートが就職に向けて取り組むべきことについて、それぞれ詳しく解説します。

1.自己分析をする

高学歴ニートの方は、自己分析をすることで自分に合った企業への就職が高まるでしょう。自己分析を行うことで、自分の考えや求めるものが明らかになります。働く目的や目標も再確認し、それが叶う会社を探してみてください。

2.雇用形態問わず働く経験をする

高学歴ニートの方は、雇用形態問わず働く経験をして、自信をつけましょう。なぜなら、出来ることから始めることで自信がつき、就職活動を有利に進めやすいからです。たとえば、アルバイトやパートなどから始めるのもよいでしょう。どうしても働くことに抵抗を感じるなら、雇用関係を結ばないボランティアから始めるのもおすすめです。高学歴ニートの方は、こだわりを緩めて妥協点を探し、働く経験をすることから始めてみましょう。

3.独立を考える

高学歴ニートの方は、起業をして独立することを検討するのもおすすめです。高学歴であるため、経営のために必要な能力を持っている方が多く、独立した方が大きく稼げる可能性もあります。自分が「これなら独立できそう」という分野を見つけて、徹底的にビジネススキルを磨くこともおすすめです。ただし、会社から離れたいといった理由や自己理解を伴わない独立は成功の可能性は低くなるため注意が必要です。

4.就職エージェントを活用する

高学歴ニートの方は、就職エージェントの活用をおすすめします。就活経験がなかったり、過去に就活で失敗していたりする方は、エージェントを使って就活の基本から確認しましょう。とくに20代の方であれば、書類作成や面接でのアドバイス、入社後のフォローなどを行ってくれるところを利用することをおすすめします。迷っている場合には、無料でカウンセリングを行っているところに、1度足を運んで見るのもよいでしょう。

「高学歴ニートを脱出したいけど勇気がない…」そんな方は、若年層向け就職エージェントのハタラクティブにおまかせください。あなたが不安に思っていることを、ハタラクティブで打ち明けてみましょう。プロの専任アドバイザーが一人ひとりの悩みや不安をヒアリングし、具体的な改善方法を提案していきます。また、企業選びから履歴書の添削、面接練習まで、就活に関するサポートを一貫して実施。空白期間が長い方でも安心です。 サービスの登録・利用料はすべて無料なので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

高学歴ニートに関するFAQ

高学歴ニートの方は、就職活動のコツやおすすめの仕事などに疑問を抱く人も少なくありません。ここでは、高学歴ニートの方の就職活動に関する悩みや疑問をQ&A方式でご紹介します。

高学歴ニートは簡単に就職できる?

会社の知名度にこだわる高学歴ニートの方の就職は難しい傾向にあります。大手企業は採用基準が高く、一度でもニートになってしまうと、内定をもらえない可能性が高いからです。しかし、大手や有名企業にこだわらなければ、就職の可能性は高まります。ただし、単に「高学歴」というだけで就職は決まりません。仕事への熱意や人柄、企業との相性が最も重要になると考えましょう。

高学歴ニートに将来ならないためには?

高学歴ニートにならないためには、「自己分析」をすることが大切です。
なぜなら、自分のことを知らないと、そもそも会社に属して働くことに目的を見いだせない場合があるからです。具体的には、過去に行ってきたことから強みを見出したり、興味のある仕事を探します。高学歴ニートにならないためにも、しっかりと分析しておきましょう。より詳しい自己分析の方法を知りたい方は、ヒントのたくさん詰まった「フリーターが自己分析するのは何のため?やり方がわからない方へのヒント集」を参考にしてください。

高学歴ニートが仕事を探すコツは?

高学歴であっても、ハードルを下げて就活することがおすすめ。なぜなら、高学歴ニートの方は、仕事に対して自信のないケースが多いからです。具体的には、未経験可の求人や、条件をこだわり過ぎないことなどがあります。ハードルを下げて就活することで、内定をもらったときに社会から必要されている感覚が得られ、自信につながることも考えられます。ニートで仕事を探すコツは「ニートの仕事の探し方とは?おすすめの職種や就活のポイントも紹介!」で具体的に紹介していますので、参考にしてみてください。

高学歴ニートにおすすめの仕事は?

高学歴ニートは試行錯誤して進める仕事に適性のある傾向があります。なぜなら、受験期から自分で考えることを習慣にしている人が多いからです。具体的には、WebエンジニアやWebマーケターなどがおすすめ。転勤に抵抗のある方は事務職に適性があるケースもあります。「自分に合う仕事がわからない」という方はハタラクティブにご相談ください。専任のアドバイザーが親身になってお話を伺い、内定までをサポートします。

ハタラクティブ
のサービスについて

こんな人におすすめ
  • 経歴に不安はあるものの、希望条件も妥協したくない方
  • 自分に合った仕事がわからず、どんな会社を選べばいいか迷っている方
  • 自分で応募しても、書類選考や面接がうまくいかない方

ハタラクティブは、主にフリーター、大学中退、既卒、そして第二新卒の方を対象にした就職・転職サービスです。
2012年の設立以来、18万人以上(※)の就職・転職をご支援してまいりました。経歴や学歴が重視されがちな仕事探しのなかで、ハタラクティブは未経験者向けの仕事探しを専門にサポートしています。
経歴不問・未経験歓迎の求人を豊富に取り揃え、企業ごとに面接対策を実施しているため、選考過程も安心です。

※2014年12月~2024年1月時点のカウンセリング実施数

この記事に関連するタグ