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30歳無職からの就職は可能?職歴なしのリスクや就活成功のポイントを解説
更新日
この記事のまとめ
- 20代と比べると難易度は高まるが、30歳無職からの就職は可能
- 30代無職の割合は、毎年約2%ほどいる
- 30歳無職で職歴なしの場合は、「未経験歓迎」の求人に注目しよう
- 30歳無職からの就職では、未経験から挑戦しやすい営業職やIT関連職などがおすすめ
- 30歳無職からの就職活動が不安なら、就職エージェントに相談してみよう
「30歳無職からやり直しはきくのかな」「引きこもりから抜け出せないかも…」と不安を感じている方もいるでしょう。30歳で職歴がないと絶望を感じたり、将来が不安になったりするかもしれませんが、しっかりと選考対策をすれば、就職を実現することも可能です。このコラムでは、30歳無職の方が就職前に何をすべきかをご紹介するので、内容を参考にして就活の第一歩を踏み出しましょう。
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30歳無職から就職できる?
30歳無職での就職は可能です。ただし、30代は20代と比べ、就職の難易度が高まる傾向にあります。そのため、就職を目指す30歳無職の方は、「受かりやすい職種を知る」「未経験歓迎の求人へ応募する」「資格を取得する」などの対策をとることで就職成功の確率は高くなるでしょう。
以下では、30歳無職の方はどのくらいいるのかご紹介します。ご自身の立ち位置を把握するための参考にしてみてください。
30代無職の割合
総務省統計局の「労働力調査(基本集計) 2023年(令和5年)平均結果の概要」を参考に、2019〜2023年に30代で無職だった方の人数を以下の表にまとめました。
【無業者の人数と割合の推移:25~34歳】
年代 | 無業者の人数 | 人口に対する割合 |
---|---|---|
2023年 | 33万人 | 2.6% |
2022年 | 31万人 | 2.4% |
2021年 | 31万人 | 2.4% |
2020年 | 32万人 | 2.4% |
2019年 | 32万人 | 2.4% |
参考:総務省統計局「労働力調査(基本集計) 2023年(令和5年)平均結果の概要 表Ⅰ-15」
【無業者の人数と割合の推移:35~44歳】
年代 | 無業者の人数 | 人口に対する割合 |
---|---|---|
2023年 | 37万人 | 2.5% |
2022年 | 36万人 | 2.4% |
2021年 | 36万人 | 2.3% |
2020年 | 39万人 | 2.4% |
2019年 | 39万人 | 2.4% |
参考:総務省統計局「労働力調査(基本集計) 2023年(令和5年)平均結果の概要 表Ⅰ-15」
2023年に無職だった方は25〜34歳で33万人、35〜44歳は37万人でした。上記の表を見ると、どちらの年代も2022年まで無職の方の人数は減少傾向にありましたが、2023年ではどちらも増加していることが分かります。
参照元
総務省統計局
労働力調査(基本集計) 2032年(令5年)平均結果
30代の就職率
独立行政法人労働政策研究・研修機構の「「就職氷河期世代」の全体像を把握する-平成29年版「就業構造基本調査」の二次分析から-」を参考に、2017年に非正規雇用から正規雇用へ移行した人の割合を以下の表にまとめましたので、ご覧ください。
【非正規雇用から正規雇用へ移行した人の割合】
年齢 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
30~34歳 | 34.3% | 18.1% |
35~39歳 | 29.8% | 15.5% |
参考:独立行政法人労働政策研究・研修機構「「就職氷河期世代」の全体像を把握する-平成29年版「就業構造基本調査」の二次分析から-(p.5)」
男性・女性ともに、30代前半に比べ30代後半のほうが、正社員移行率が低いことが分かります。なお、このデータはアルバイトや派遣社員など、いわゆるフリーターから正社員へ移行した人の割合です。無職からの就職率ではないため、就活時の参考程度にとどめておきましょう。
参照元
独立行政法人 労働政策研究・研修機構
「就職氷河期世代」の全体像を把握する-平成29年版「就業構造基本調査」の二次分析から-
無職の期間はできるだけ短いほうが良い
無職の方は、できるだけ早めに就活を始めることをおすすめします。30歳で無職の期間が長いと、企業から「働く意欲が低いのでは?」「採用してもすぐに辞めてしまうのでは?」といった懸念を抱かれる恐れがあるためです。病気やケガ、家族の介護などやむを得ない場合を除き、できるだけ早めに行動を起こすことが就職成功のカギとなるでしょう。
フリーター継続期間と正社員就職率の相関関係
一つの参考として、独立行政法人 労働政策研究・研修機構の「労働政策研究報告書 No.213大都市の若者の就業行動と意識の変容―「第5回 若者のワークスタイル調査」から―」にある、フリーター継続期間と正社員就職率の相関関係を、以下の表でご紹介します。
【フリーター継続期間と正社員になれた割合】
フリーター継続期間 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
1年以内 | 74.7% | 64.6% |
1~2年 | 64.2% | 58.8% |
2~3年 | 68.9% | 47.5% |
3~4年 | 69.0% | 55.8% |
4~5年 | 51.4% | 28.8% |
5年以上 | 44.3% | 24.5% |
参考:独立行政法人 労働政策研究・研修機構の「労働政策研究報告書 No.213大都市の若者の就業行動と意識の変容―「第5回 若者のワークスタイル調査」から―(p.128)」
フリーター継続期間が1年以内であれば、74.7%の男性と64.6%の女性が正社員就職を実現していることが分かります。しかし、男性・女性ともにフリーター継続期間が長くなるにつれて、正社員就職率は低下傾向です。
「30歳職歴なしのニート・フリーターは正社員になれる?就職成功のコツは?」では、面接を成功させるコツや正社員就職を目指す方法について解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
参照元
独立行政法人 労働政策研究・研修機構
労働政策研究報告書 No.213大都市の若者の就業行動と意識の変容―「第5回 若者のワークスタイル調査」から―
30歳無職で職歴ありと職歴なしでは何が違う?
現在30歳無職で、正社員・アルバイト問わず社会に出て働いた経験がある場合は、これまでの仕事で培ったスキルや実績をアピールできます。前職と同じ職種に応募すると、即戦力として評価される可能性があるでしょう。
一方、職歴なしの場合は「未経験歓迎」の求人に注目したり、応募する職種の範囲を広げたりするのがポイントです。「自分は引きこもりだったから、いきなり正社員として働くのは不安」という方は、就職する前に自分のペースで働けるアルバイトや派遣などで社会に出てみるのもおすすめ。会社によっては、非正規雇用で経験を積んだあとに、正社員として雇用してもらえる場合もあります。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
- 向いてる仕事あるのかな?
- 自分と同じような人はどうしてる?
- 資格は取るべき?
30歳無職・職歴なしのまま年齢を重ねるリスク
ここでは、30代以降も無職で過ごすリスクをご紹介します。自分の理想の生き方や将来実現したいことと照らし合わせ、避けたい要素は何かを考えてみてください。
30歳無職・職歴なしのまま年齢を重ねるリスク
- 年齢を重ねるごとに就職の選択肢が狭まりやすい
- 独身の場合は結婚が遠のく場合がある
- 生活が苦しくなる可能性がある
- 家族から厳しい目を向けられる可能性がある
- 引きこもりがちになることもある
年齢を重ねるごとに就職の選択肢が狭まりやすい
就職・転職活動の際は、年齢を重ねると応募できる求人の選択肢が狭まるといわれています。なぜなら、人材育成に力を入れている企業では、ポテンシャルが評価されやすい20代の若者を積極的に採用する傾向があるためです。
また、一般的な企業では30代・40代の応募者に対し、年相応の社会人経験をはじめ、業務スキルや実績を求める傾向があります。職歴なしのまま年齢を重ねると、希望の企業がなかなか見つからず、無職またはフリーターから抜け出せなくなってしまう恐れもあるでしょう。
独身の場合は結婚が遠のく場合がある
30歳無職で職歴なしの方がそのまま年齢を重ねると、なかには結婚が遠のいてしまう場合もあるようです。近年では男性・女性にかかわらず、パートナーに対し「定職に就いてほしい」と願う方もいます。たとえ結婚する本人たちが無職であることに同意しても、経済面を不安視され家族に反対されてしまうことも考えられるでしょう。
30歳という年齢は、一般的な会社員であれば仕事で責任ある役職に就いたり、結婚したりする方も出てくるころです。同世代の知人と比較すると、無職の自分に劣等感を覚えてしまうこともあるでしょう。
生活が苦しくなる可能性がある
30歳無職で親の収入を頼りに生活している場合、将来的に生計維持が難しくなるリスクがあります。自分の年齢が30歳を超えると、親が定年退職をする時期も近付いてくるでしょう。なかには、年金や貯金が十分あり、自分が働かなくても生活できる人もいるようです。
しかし、多くの場合、親の高齢化とともに家庭内の収入が減るため、自分の力で収入を確保する方法を考えておくことが大切です。「収入源がなくても生活保護がある」と考えていたとしても、生活保護受給の審査は厳しく、必ずしも受けられるとは限りません。
家族から厳しい目を向けられる可能性がある
「30歳無職・職歴なし」という状況に、親や兄弟から厳しい目を向けられる可能性もあります。一般的に30代は、働き盛りで自分の家庭を築く人もいます。そのため、30歳無職の方に対し家族は、「このままで将来は大丈夫だろうか」と不安な気持ちになりやすいようです。
引きこもりがちになることもある
無職の期間が長くなると仕事をしている人に対し引け目を感じ、自分に自信がなくなったり、引きこもりがちになったりする場合があるようです。引きこもりがちになると、「30代で無職はやばい」「人生終わりだ」「もう就職なんてできない」と、悲観的な考えが頭をよぎってしまう恐れもあります。また、行動範囲が狭まることにより、就活で必要なモチベーションや体力が低下する可能性もあるでしょう。
ニートや引きこもりになる原因は、「ニートとひきこもりの違いは?このままだとどうなる?末路や脱出方法を紹介」のコラムでご紹介しています。ニートや引きこもりの状態から抜け出す方法も解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
30歳無職の方が就職する前に起こすべき行動
ここでは、30歳無職の方が就職前にできることを4つご紹介します。「30歳無職で職歴なしからの就職は手遅れなのでは」と不安な方は、就活の第一歩として以下の行動を起こしてみましょう。
30歳無職の方が就職する前に起こすべき行動
- 生活リズムを整える
- 今できることを探してみる
- 資格やスキルを習得する
- 就職・転職サイトで求人を見てみる
1.生活リズムを整える
30歳で無職の方のなかには、「仕事をしていない期間が長く、生活習慣が乱れてしまった」という方もいるかもしれません。そのような場合は、就職後に備えて生活習慣を見直すことが大切です。特に、夜型の生活をしているのであれば、早めに就寝してしっかり睡眠を取り、日中に活動する生活リズムへと切り替えましょう。
朝早く起きて朝日を浴びたり、散歩をしたりするだけでも気分がすっきりして活力が湧いてくるものです。一度に多くのことを変化させようとするのではなく、「就寝/起床時間だけ決める」「毎日1回は家から出る」というように、些細なことから生活習慣を変えてみましょう。
2.今できることを探してみる
無職の状態が続いている30歳の方のなかには、「やりたい仕事が見つからない」と感じ、なかなか就活をスタートできない人もいるでしょう。このような場合は、やりたい仕事よりも「今、自分にできること」「楽しめること」をもとに、仕事を探してみるのも一つの手です。
はじめは職種や企業をあまり限定せず、視野を広く持って求人を見てみましょう。また、就職後にスキルや実績を得れば、成功体験が重なって新たな目標が見つかることもあります。
「やりたい仕事がない」と感じている方に向けてハタラクティブ在籍アドバイザーからのアドバイス
30歳無職の方に限らず、「やりたい仕事がない」と感じている場合は、自己分析の徹底がおすすめです。自己分析とは、これまでの経験を振り返りながら自分の強み・弱み、好きなこと・苦手なことなどを洗い出す作業を指します。
自分を客観視できるようになると、仕事を選びやすくなるほか、自分のアピールポイントも明確になりますよ。自己分析の手順は、「自己分析のやり方が知りたい!ノートやツールを使って実践しよう」を参考にしてみてください。
ハタラクティブキャリアアドバイザー後藤祐介からのアドバイス
3.資格やスキルを習得する
応募できる求人の幅を広げるため、資格の勉強やスキルの習得を目指すのも30歳無職の方におすすめです。たとえば、介護関連やパソコン知識を証明する資格、簿記、調理師など30歳から学べるものは幅広くあります。
「仕事を辞めたばかりで転職活動をする気力がない」「働く自信が持てず就職に踏み切れない」といった方も、自分にできることが増えれば前向きな気持ちで就職・転職活動を進めやすくなるでしょう。
職業訓練でスキルを身につけるのもおすすめ
スキルや資格を得たい30歳無職の方には、ハローワークの職業訓練もおすすめといえます。パソコンや経理の知識を学べたり、介護関連の資格取得を目指せたりと、受講できるコースは時期・地域によってさまざまです。受講期間は3ヶ月〜半年、長いものだと1〜2年間のコースもあります。職業訓練にどのようなコースがあるか知りたい方は、ハローワークインターネットサービスの「訓練検索・一覧」で検索してみましょう。
職業訓練を受講する流れは、「ハローワークの職業訓練を受けるには?具体的な内容や受講給付金制度を解説」のコラムでまとめています。
参照元
ハローワークインターネットサービス
訓練検索・一覧
4.就職・転職サイトで求人を見てみる
なかなか就職・転職活動に踏み出せない30歳無職の方は、求人を見て世の中にどのような職業があるか知ることも大切です。そのなかから興味のある分野について詳しく調べたり、業務に活かせる資格を身につけたりするなど、少しずつ行動を起こし就活モードに切り替えましょう。
「求人サイトの情報だけでは自分に合うかどうか分からない」「応募する前に会社の雰囲気を知りたい」という場合は、就職・転職エージェントを活用してみるのもおすすめです。就職・転職支援サービスを行うハタラクティブでは、プロのキャリアアドバイザーが相談者の経歴や希望をヒアリングしたうえで、求人をご紹介しています。
企業に直接インタビューしている求人も取り扱っているので、応募前に社内の雰囲気をお伝えすることも可能。第三者のサポートを受けて就活を進めたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
就職に不安がある場合はアルバイトから始めてみよう
無職からの就職に不安がある30歳の方は、アルバイトで働くことに慣れてから、改めて就活をスタートするのも手です。アルバイトの働き方は、自分の都合に合わせて出勤日数や勤務時間を選択しやすいのが特徴。また、「土日だけ」や「1ヶ月だけ」といった短期間の求人もあります。
ただし、アルバイトでは正社員と同様の給与や待遇、キャリア形成などを望めません。アルバイトと正社員にどのような違いがあるか知りたい方は、「アルバイトと正社員の違いとは?メリット・デメリットや面接対策などを解説」をチェックしてみてください。
30歳無職から就職を目指しやすい仕事5選
以下では、30歳無職から就職を目指す方に向け、未経験から挑戦しやすい職業と、それぞれの特徴を5つまとめました。ハタラクティブで扱う「未経験OK」の求人もご紹介しているので、興味がある求人があればぜひチェックしてみてください。
30歳無職から就職を目指しやすい仕事
- 営業職
- 介護職
- ドライバー
- IT業界のエンジニア
- 接客業
1.営業職
営業職は、幅広い業界で必要とされているため、「未経験OK」の求人を見つけやすい傾向にあります。そのため、30歳無職の方も比較的挑戦しやすい仕事といえるでしょう。営業職ではコミュニケーション能力や提案力など、汎用性の高いスキルを身につけられるため、将来ほかの仕事へ転職する場合も役立ちます。「個人営業」か「法人営業」、「新規営業」か「ルート営業」かなど、営業スタイルは多岐にわたるので自分に合うものを見つけましょう。
厚生労働省の職業情報提供サイトjobtag「食品営業(食品メーカー)」を見ると、食品営業職の全国平均年収は約579万5,000円でした。また、同サイトの実際に働いている人へのアンケートによると、入職前の実務経験は「特に必要ない」と回答した人が69.0%と、半数以上いることが分かるでしょう。
営業職の具体的な仕事内容は、「未経験で営業職はきつい?厳しいといわれる理由とおすすめの業界」のコラムで解説しています。営業職に興味のある方は、あわせてご覧ください。
正社員
営業アシスタント
-
年収 360万円 ~ 576万円
-
未経験OK,昇給あり,諸手当あり
2.介護職
超高齢化社会における日本では、介護職の需要が年々高まりを見せています。介護関連の資格を持たない未経験者を受け入れている事業所も多く、働きながら知識と技術を身につけられるのがポイントです。
介護職では幅広い年齢の方が活躍しており、施設によっては60代以上の方が働いていることもあります。30歳という年齢は、若い戦力として歓迎される可能性があるでしょう。介護職は「年収が低い」「体力的に厳しい」というイメージを持たれがちですが、資格手当やボーナスが充実していたり、休みを多く取れたりする施設もあります。
職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtagによると、「施設介護員」の全国平均年収は371万4,000円、「訪問介護員/ホームヘルパー」は390万円でした。実際に働いている人の入職前の実務経験は、施設介護員の41.7%、訪問介護員/ホームヘルパーの49%の人が「特に必要ない」と回答しています。
介護職を目指す場合は、「未経験から介護職に転職したい!無資格でも大丈夫?志望動機の例文も紹介」に載っている志望動機の書き方や、介護職に就くメリットなどを参考にしてみてください。
正社員
訪問介護職
-
年収 317万円 ~ 374万円
-
大手企業,未経験OK,賞与あり,学歴不問,安定的な仕事,昇給あり,諸手当あり
3.ドライバー
ドライバーも年齢や職歴、経験を問わず始められることが多いので、30歳無職の方におすすめの仕事です。ただし、運転する車によっては、普通免許以外に二種免許や中型免許が必要な場合もあります。入社後に働きながら免許を取りたい方は、求人を見る際に「資格取得支援制度」がある会社を選ぶと良いでしょう。
また、一口にドライバーといっても、トラック運転手やタクシー運転手、ルート配送ドライバーなど、さまざまな種類があります。業務内容によって必要な体力に差はありますが、慣れてしまえば自分のペースで仕事を進められる傾向にあるので、一人で黙々と働きたい方に向いているでしょう。
一例として、職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtagの「ルート配送ドライバー」を見てみると、ルート配送ドライバーの全国平均年収は393万6,000円でした。実際に働いている人の入職前の実務経験は、「特に必要ない」と回答した人が72.7%にのぼっており、多くの方が未経験からルート配送ドライバーとして活躍していることが分かります。
30歳無職からドライバーを目指す際は、「正社員ドライバーになるには?転職成功のポイントや求人の探し方を解説!」で、就職成功のポイントやメリット・デメリットをご確認ください。
正社員
配達ドライバー
-
年収 345万円 ~ 439万円
-
大手企業,未経験OK,賞与あり,学歴不問,安定的な仕事,昇給あり,諸手当あり
4.IT業界のエンジニア
IT業界のエンジニアやプログラマーなどに対して、「高学歴が求められる」「理系出身でなければ就職できないのでは」というイメージを持つ方もいるでしょう。しかし、学歴や職歴を重視する企業がある一方で、過去の経歴に関係なく活躍している方もいます。
IT業界では未経験者を歓迎している企業や、手厚い研修を行っている会社もあるため、手に職をつけたい30歳無職の方にはおすすめの仕事です。キャリアを積めば積むほど活躍の場が広がっていき、やりがいも増すでしょう。
職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtagの「システムエンジニア(基盤システム)」によると、システムエンジニア(基盤システム)の全国平均年収は684万9,000円でした。なお、入社後は3ヶ月程度の研修を受けてから、実務に入るのが一般的な流れのようです。
「IT業界は未経験者も挑戦できる?おすすめな職種と転職成功のコツをご紹介」のコラムでは、未経験からIT業界への就職を成功させるコツを年代別に解説しています。就活におすすめの資格もご紹介しているので、IT業界への就職を目指す30歳無職の方はぜひ参考にしてみてください。
正社員
Webアプリケーションエンジニア
-
年収 550万円 ~ 851万円
-
未経験OK,賞与あり,学歴不問,昇給あり,諸手当あり
5.接客業
接客業も未経験者を歓迎する求人が多く、30歳無職から挑戦しやすい業界といえます。たとえば、アパレル・飲食店・ホテルスタッフなど、扱う商品やサービスは就職先によってさまざまです。自分の好きな分野で仕事を探してみると良いでしょう。
なお、接客業では来客数の多い土日・祝日の出勤を求められる傾向があります。週末はしっかり休みたいという方は、就業条件をよく確認しながら求人を探しましょう。
参考として、職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtagの「衣料品販売」「ホールスタッフ(レストラン)」「接客担当(ホテル・旅館)」で全国平均年収を見てみましょう。衣料品販売は361万円、ホールスタッフ(レストラン)が327万9,000円、接客担当(ホテル・旅館)は329万6,000円です。
入職前の実務経験を「特に必要ない」と回答した就業者は衣料品販売で75.4%、ホールスタッフ(レストラン)が78.4%、接客担当(ホテル・旅館)は64.4%と、いずれの仕事も比較的高め。多くの人が未経験から始めていることが分かります。
「接客業とは?どんな職種がある?必要なスキルや志望動機の書き方も解説」では、接客業の種類や仕事内容、やりがいなどについて詳しく紹介しているので、あわせてご覧ください。
正社員
買取営業職
-
年収 600万円 ~ 840万円
-
大手企業,未経験OK,残業少なめ,賞与あり,学歴不問,安定的な仕事,昇給あり
30歳無職から公務員になれる?
公務員試験に合格すれば、30歳無職から公務員になることは可能です。ただし、公務員試験では学歴や職歴は問われませんが、年齢制限が設けられています。自治体や試験の種類によって異なるものの、30歳前後に設定されていることが多いようです。30歳無職から公務員を目指す場合は、各自治体の募集要項をよく確認しましょう。
職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtagの「地方公務員(行政事務)」によると、地方公務員(行政事務)の場合、入職前の実務経験を「特に必要ない」と回答した人が68.9%いました。また、全国平均年収は478万3,000円です。
公務員試験に合格するコツについては、「ニートから公務員になるには?試験の内容や面接のコツ、注意点を解説!」のコラムで触れています。
参照元
厚生労働省
職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag
30歳無職から就活を成功させる4つのポイント
30歳無職の方が就活を成功させるには、前向きでいることに努めたり、面接時に就業意欲を積極的に伝えたりするのがポイントです。「30歳職歴なしからの就職は手遅れなのでは」「30代無職は人生終わりなのかな…」と後ろ向きに考えてしまう方は、以下を参考に就活への一歩を踏み出しましょう。
30歳無職から就活を成功させるポイント
- 前向きでいることに努める
- ブラック企業に応募しないよう気をつける
- 面接では熱意と就業意欲をアピールする
- 就職エージェントに相談する
1.前向きでいることに努める
30歳無職の方が就活を成功させるには、「職歴ないし…」「引きこもりだったから…」と悲観せず、前向きでいることが大事です。
30歳無職の方の就職を妨げているのは、「30歳で無職」という事実ではなく「30歳で無職のため、自分に自信が持てない」という点である場合も。自分に自信がなければ、それが態度にも表れ、面接でマイナスな印象を抱かれてしまうこともあります。
自分の将来に対し絶望を感じてしまうときは?
「将来に絶望している…」「無職のままだと人生終わりかも…」と不安に感じたときは、じっとしていても不安は増す一方です。求人を閲覧するだけでなく、応募企業に求める条件をまとめたり、興味がある職種の仕事内容を調べたりと、就職へ繋がる行動を起こしてみることが大切。「就職をきっかけに安定した生き方がしたい」と考えてはいるものの、気持ちが後ろ向きになってしまうという方は、「就活はなんとかなるって本当?ポジティブに考える方法やメリットを解説」で、就活を前向きに進めるコツを掴みましょう。
2.ブラック企業に応募しないよう気をつける
求人を探すときは「自分は30歳無職だから早く就職しなくては」といった焦りから、ブラック企業に応募しないよう気をつけることも大切です。ブラック企業には、「勤務時間が長すぎる」「同業他社と比べて給与が高すぎる/低すぎる」という特徴があります。「給与は仕事内容に見合っているか」「ワークライフバランスは保てるか」「離職率は高くないか」などを慎重に確認しましょう。
「ブラック企業の見極め方は?求人から分かることや面接で注意すべきポイント」のコラムでは、ブラック企業かどうかを見分けるポイントを紹介しているので、求人を探すときの参考にしてみてください。
3.面接では熱意と就業意欲をアピールする
30歳無職の方が面接を受ける際は、明るくハキハキと話し、志望企業への熱意や就業意欲をアピールすることを意識しましょう。面接で大切なのは第一印象です。明るい話し方や堂々とした立ち振る舞いは、面接官を安心させ「この人と仕事をしてみたい」と思わせる効果があります。
「面接の自己紹介で伝える内容は?基本項目や好印象を残すコツ、回答例を紹介」のコラムでは、自己紹介で伝えるべき項目や効果的なアピール方法を解説しているので、ぜひお役立てください。
4.就職エージェントに相談する
30歳無職からの就活には、就職エージェントの活用もおすすめです。就職エージェントでは求人紹介をはじめ、プロのアドバイザーから面接対策や応募書類の添削も受けられます。応募企業の絞り方や自分に合う仕事が分からない場合、就活そのものに不安がある場合は、就職エージェントを利用すると自信を持って選考に臨めるでしょう。
就職・転職エージェントのハタラクティブでは、フリーターやニート、第二新卒など若年層を中心とした就活サポートを行っています。専任のキャリアアドバイザーが、マンツーマンで丁寧にカウンセリングを行い、あなたの適性や経歴に合った求人をご紹介することが可能です。職場の雰囲気や福利厚生といった、詳しい情報を把握したうえで応募できるので、就職が初めての方も安心。1分程度でできる適職診断もおすすめです。サービスはすべて無料なので、「就活したいけど進め方が分からない」「自分に合う求人が見つからない」とお悩みの30歳無職の方は、お気軽にご相談ください。
30歳無職・職歴なしの就職に関するQ&A
ここでは、30歳無職で職歴がない方の就職に関する疑問をQ&A方式で解決していきます。
30代で無職の人はどのくらいいるの?
総務省統計局の労働力調査によると、2023年に無職だった方は25~34歳で33万人、35~44歳は37万人でした。同年代の約2%の人が無職という結果になっています。詳しくは、このコラムの「30歳無職から就職できる?」で解説しているので、ご一読ください。
参照元
総務省統計局
労働力調査(基本集計) 2032年(令5年)平均結果
30歳無職で職歴がなくても就職できる?
可能です。ただし、企業によっては30歳の応募者に対し、即戦力となる経験や実績を求める場合もあります。就活の際は自分の強みを活かせる仕事を探し、過去のアルバイト経験からアピールポイントを考え、履歴書を作成するのがポイントです。
詳しくは「フリーターから正社員を目指すうえでの履歴書の書き方やNG例」を参考にしてみてください。
職歴なしの30歳が就職しやすい仕事は?
介護職・飲食業・営業職など、人手不足の業界や未経験者を歓迎する仕事は、比較的就職しやすいでしょう。未経験者を受け入れている企業は研修制度が整っている場合が多く、働きながらスキルと知識を習得できる点も魅力です。
人手不足の業界については、「人手不足の業界とは?原因を考察するとともにメリット・デメリットも解説」のコラムでご紹介しているので、求人を探すときの参考にしてみてください。
無職・フリーターは何歳までが限度?
無職やフリーターに明確な年齢の定義はありません。しかし、正社員就職を目指すのであれば、なるべく若いうちに就活をスタートするのが得策です。20代よりも30代、30代よりも40代と年齢を重ねるごとに応募できる求人の選択肢が狭まる可能性があります。
30代無職からの就活に不安を感じている方は、求人サイトやハローワークとあわせて、就職・転職エージェントを活用するのがおすすめ。ハタラクティブでは、求人紹介や応募書類の添削、面接対策のアドバイスを行っているので、安心して就活をスタートしやすくなります。
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京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。
その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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