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わかものハローワークとはどんなサービス?利用内容や注意点を解説
更新日
この記事のまとめ
- わかものハローワークは正社員を目指す若年層の就職活動を支援する機関
- 初めて利用するときは求職者登録が必要で、登録後はインターネットでの求人検索も可能
- 事前予約すれば、担当の相談員が個別に適職診断や就職プラン作成をしてくれる
- わかものハローワークは拠点数が限られているので、場所や開庁日を確認する
- わかものハローワークと民間の就職支援を並行して利用すると、選択の幅が広がる
「わかものハローワークを初めて利用したいけど不安」という方へ。わかものハローワークとは、正社員経験が浅い、または経験のない若年層を対象に、職業紹介や職業訓練など就職に向けたサポートを受けられる機関です。このコラムでは、わかものハローワークの就職支援や利用の流れについてご紹介します。わかものハローワーク以外の公的支援や民間のサービスとの比較もあるので、就職活動の参考にしてみてください。
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わかものハローワークってなに?
わかものハローワークとは、全国に設置されている、正規雇用を目指す「わかもの」向けの就職支援施設です。地域により異なるものの、正社員経験がない、または浅い方のうち、おおむね35歳未満の方が対象とされています。
厚生労働省の「わかものハローワーク」によると、ハローワーク内の支援コーナーや窓口も含めると全国200ヶ所以上に設置されており、居住する地域で自分に合ったサービスを受けることが可能です。正社員経験者だけでなくブランクのある方やアルバイト・パート経験者、アルバイト未経験者など、フリーターやニートの方にもおすすめでしょう。
わかものハローワークが初めての方は、「わかものハローワークとは?対象年齢や初めて利用する際の流れを解説!」もあわせてご覧ください。
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わかものハローワークの基本情報
全国に点在している地域密着型のわかものハローワークは、平日に開庁しており、土日、祝祭日、年末年始は閉庁しているのが一般的です。ただし、各施設によって開庁日や営業時間などが異なり、在職しながら転職活動をする方向けに土日も開庁している場合もあります。
営業時間は、午前9時〜午後5時、午前10時〜午後6時といった公共施設と同じような利用時間帯を設けているところが多いようです。施設ごとの利用日や時間、受けられるサービスなどについては、厚生労働省の「わかものハローワーク・わかもの支援コーナー等一覧」を事前にチェックしておくと良いでしょう。
参照元
厚生労働省
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わかものハローワークでできること
わかものハローワークでは、以下のようなサービスを無料で実施しています。
1.就職相談
わかものハローワークでは予約担当制で、就職支援ナビゲーターと呼ばれる相談員による適職判断や就職に関する相談への対応、就職プランの作成などの個別支援を受けることが可能です。また、各種スキルを身につけたい方には、職業訓練制度へのあっせんも行っています。
2.職業紹介
職業紹介とは、全国の求人や若年層募集に特化した求人情報を検索でき、応募方法や求人探しに関する相談を窓口でできるサービスです。全国の求人や若年層募集に特化した求人情報の検索も可能で、就職後のアフターフォローも行っています。
3.各種セミナー・グループワーク
わかものハローワークでは、定期的に行われる就活に役立つセミナー・企業説明会への参加が可能です。応募書類の書き方や模擬面接による対策といった実践型のセミナーや、基本的なビジネスマナー、コミュニケーションアップセミナーなど、各施設によってさまざまなセミナーが開催されています。また、人との交流を通じて就職につながる経験を養うためのグループワーク活動を開催している施設も。活用することで、就職に必要な知識やスキルを身につけたり、求職中の仲間と切磋琢磨できたりするでしょう。
4.応募書類作成
わかものハローワークでは、スタッフによるポイントを押さえた書類の作成方法の紹介や、PCで書類を作るためのサポートも行われています。履歴書や職務経歴書などの応募書類は採用の可否を判断する材料となる重要なものです。就活が初めてで不安な方も、丁寧なサポートを受けながら書類作成を進められるでしょう。
5.適職診断
わかものハローワークのPCを使って、適性評価や適した職業などを調べることができます。一部で実施されているのは、約1時間ほどで診断結果が分かる「キャリア・インサイト」という職業適性診断システムです。企業研究や業界研究を行う前に、適職診断による自己分析を行っておくことで、就職後のミスマッチを防ぐこともできます。
6.心理カウンセリング
就活が長くなると、心理的負担も大きくなるもの。そのような心理面への支援を行うために実施されているのが、心理カウンセリングです。専門家によるカウンセリングを通して、気持ちを切り替えて就活に臨める体制を整えられます。
7.職業訓練
わかものハローワークでは、在職中でも受講できるものや再就職に必要なものなど、個人のニーズに応じて職業訓練の支援を実施。基礎部門ではビジネスパソコンや簿記3級、IT分野ではプログラミング科やアプリ開発、その他には介護福祉や医療事務、美容関係などの職業訓練も受講できます。上記のほかに、ジョブクラブ(応援塾)やマッチング支援、キャリアコンサルティング面接など、施設によって多種多様なサービスも展開中です。
東京では渋谷、新宿、日暮里の3施設が展開されており、新しい一歩を踏み出そうと考える方に、就活の基本から採用までを徹底サポート。早期就職の実現のために、計画的な就活支援を実施しています。
8.就職後のアフターフォロー
仕事が決まって実際に働いてみたら、思い描いていたイメージと違ったという場合もあります。わかものハローワークでは就職が決まった後も相談を受け付けているので、働き始めてからの不安に寄り添ってくれるでしょう。
わかものハローワークで利用できるサービスについては、「ヤングハローワークとは?サービス内容や利用方法をご紹介」でもご紹介しています。
わかものハローワークとほかの支援サービスの3つの違い
ハローワークやジョブカフェなど、公的な就職支援施設はほかにも存在します。それらとわかものハローワークを比較すると、主に以下のような違いが挙げられるでしょう。
1.ハローワークとの違い
ハローワークは求職者であれば誰でも利用可能である一方で、わかものハローワークは求職者の対象年齢が「35歳未満の正規雇用希望者」と定められています。わかものハローワークは主に20〜30代の若者が気軽に足を運べるよう、「入りやすい」をコンセプトにした就職支援を展開しているのです。
わかものハローワークでは、求人検索や求人紹介のみに限らず、担当の相談員による就職相談や応募書類の添削、面接対応、内定後のサポートなど、さまざまな個別支援を行っています。また、心理カウンセリングを実施している点も、わかものハローワークの特徴です。
2.ジョブカフェとの違い
厚生労働省の「ジョブカフェにおける支援」によると、ジョブカフェの管轄は各都道府県。それに対し、わかものハローワークはハローワークと同様、厚生労働省の所管となります。
また、35歳未満を対象としているわかものハローワークと同じく、ジョブカフェも対象年齢を原則15歳から34歳までとしていますが、地域によっては「29歳まで」や「39歳まで」などさまざまです。さらにジョブカフェはハローワークに併設されている場合もあり、地域性の高い支援体制も特徴として挙げられます。
3.新卒応援ハローワークとの違い
わかものハローワークとは別に、新卒応援ハローワークという機関があります。わかものハローワークの対象者が35歳未満なのに対して、新卒応援ハローワークは学生の就職支援を専門としているのが特徴です。厚生労働省の「新卒応援ハローワーク」によると対象は大学院や大学、短大、高専、専修学校などの学生で、卒業生もおおむね3年以内であれば利用可能となっています。
求職活動に関するサポートは、わかものハローワークと同様です。新卒応援ハローワークは、就職セミナーや面接会といったイベントを学校で開催することもあり、就活支援を学校と連携して行っています。「若者向け就職支援とは?若年層就職サポートの現状もご紹介」のコラムでも、新卒応援ハローワークとわかものハローワークについて解説しています。
「わかもの」にターゲットを絞り、開放的で若年層が相談しやすい就職支援施設であるわかものハローワーク。経歴や学歴を問わず利用できるので、正社員未経験やブランクがある方にもおすすめの施設です。
参照元
厚生労働省
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わかものハローワークを利用するには?基本の流れ
わかものハローワークを利用する際、登録から就職までは、以下のような流れになります。
登録
受付で、通常のハローワークの求職者登録を行います。
担当相談員による個別支援開始
相談員によるカウンセリングで出た結果をもとに、適性や希望に沿った求人を検索、または紹介を実施。そのほか、応募書類の作成、相談員による添削や模擬面接を行います。
個別支援を希望する場合は事前予約が必要
個別支援の際は、初めての相談時に相談員と作成した就職プランに沿って就活を進めます。2回目以降の利用には事前予約が必要なので、注意しましょう。
希望の企業への応募
希望する企業が見つかったら、応募書類を送付し、発行された紹介状を持参して企業での面接を受けます。個人差があるものの、約2ヶ月間で就職を目指すプランが一般的です。「就活って何から始めればいいの?」「どんな職業が向いているか分からない」という方も、担当の相談員とマンツーマンで就活を進められます。
求人検索はいつでもできる
ハローワークインターネットサービスの「求人情報検索・一覧」を利用すれば、いつでも求人検索ができます。パソコン、スマホ、タブレットに対応しているので、自宅で好きな時間に仕事を探せるのは便利な機能といえるでしょう。
求職者マイページの登録をすると、自分専用のページにログインできます。検索条件を保存したり求職活動の状況を確認したりすることが可能なため、仕事探しがよりスムーズに進むでしょう。
参照元
ハローワークインターネットサービス
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わかものハローワークのデメリット
わかものハローワークにはデメリットもあります。求人情報がハローワークと同じなので、一部の求人に質の悪いものがみられる点です。ハローワークに寄せられた問い合わせには、求人情報を見て応募しようとしたら無効になっていた、求人票に書いてあるのと実際の条件が違っていたという事例があります。企業がハローワークに求人を掲載するのは無料なので、求人掲載のハードルが低いのも原因の一つでしょう。
上記のようなデメリットもあるので、わかものハローワークで求人に応募する際は、注意して探す必要があります。
わかものハローワークを利用するときの5つの注意点
わかものハローワークは若年層向けに支援を展開しているため、若者で正社員の仕事を探している方には通常のハローワークよりも利用しやすい施設でしょう。わかものハローワークを利用するにあたって注意が必要な点がいくつかあるので、ご紹介します。
1.年齢はおおむね35歳未満まで利用可能
わかものハローワークの利用対象者は、おおむね35歳未満となっています。それ以上の年齢であれば通常のハローワークを利用することになるので、利用条件に気をつけましょう。
2.休日は基本休み
わかものハローワークが開庁しているのは平日が中心であり、日曜日と祝日は休みの施設が多くなっています。土曜日に関しては毎週開庁している拠点もあれば毎週休みの拠点もあるので、事前に確認が必要です。
3.拠点場所を確認する
わかものハローワークは全国で21ヶ所に設置されています。場所によっては住んでいる所から遠い可能性もあるので、利用したい方はお住まいの近くに拠点があるかどうか調べてみると良いでしょう。駐車場が広い場合は車で来場することも可能ですが、都心では公共交通機関の利用を推奨していることもあるので、交通アクセスを調べてから行くのがおすすめです。
ただし、「わかもの支援コーナー」「わかもの支援窓口」が設置されているハローワークは全国に200ヶ所あります。「まずは窓口で支援を受けてみたい」という方は、そちらも利用してみましょう。
4.その他の転職サイトや支援サービスを利用する
わかものハローワークで仕事を探して応募するには、平日の日中にハローワークまで足を運ぶ必要があります。忙しくて時間が取れない場合は、民間の転職サイトや支援サービスを利用する方法もおすすめです。オンラインの面談やチャットでの相談が可能な支援サービスを選べば、忙しい場合も就職活動を進められるでしょう。民間のサービスはハローワークには載っていない求人がある点や、面接練習など就職までのサポートが充実している場合もあります。
5.報告・連絡・相談は必ず行う
わかものハローワークで求職活動をするときは、報告・連絡・相談をこまめに行いましょう。仕事探しに限らずビジネス全般に共通することですが、スムーズに物事を進めるためにはコミュニケーションが欠かせません。やりたい仕事のイメージや条件が明確に伝えられると、職業紹介を受ける際に役立ちます。また、仕事探しに行き詰まって悩んだときは遠慮なく窓口に相談しましょう。
わかものハローワークと並行して使いたい4つの支援サービス
開庁日が平日だったり拠点が少なかったりして、わかものハローワークを使うのに都合がなかなか合わないこともあるでしょう。そこで、わかものハローワークとあわせて使うと便利な就職支援サービスを4つ挙げます。
1.地域若者サポートステーション
地域若者サポートステーションは通称サポステと呼ばれる機関です。働くことに悩みを抱える若者を対象に相談や就職支援をする機関で、厚生労働省から委託された会社が運営しています。サポステの対象年齢は15〜49歳です。対人関係が苦手だったり職場になじめなかったりといった不安を解決するために、コミュニケーション訓練や就労体験などの支援を提供しています。各都道府県に設置されているため、比較的利用しやすいでしょう。
2.ジョブカフェ
ジョブカフェは若者が気軽に立ち寄れることをコンセプトに、仕事探しのサポートをワンストップで受けられる場所です。ハローワークに併設されているところもあります。46の都道府県にあるジョブカフェは、就職セミナーや職場体験などさまざまなサービスを展開しているのが特徴です。ジョブカフェでは、より若い年齢層の求職者を支援しており、保護者向けのセミナーも開催しています。
3.求人サイト
若い求職者の方のなかには、民間の求人サイトで検索するという方もいるでしょう。ハローワークと異なる点は、 民間の求人サイトに企業が求人を出すときは料金が発生しているということです。求職者にとってはハローワークに載っていない求人に出会えたり、Webから求人の応募ができたりするのでメリットがあるでしょう。
4. 就職エージェント
就職エージェントはハローワークのように自分で仕事を検索しなくても、登録すればエージェントから求人を紹介してもらえるのがポイントです。募集している企業の詳しい情報や面接の傾向を教えてもらえるのも、就職エージェントならではの利点でしょう。無料で利用でき、仕事探しから選考のスケジュール調整、面接対策まで手厚くサポートしてもらえます。
民間の就職支援サービスの特徴は、一般では公開されていない非公開求人の取り扱いをしている場合があること。そのため、より幅広く就活をすることができます。また、特定の業界の求人を専門に扱うところもあるため、技術職や専門職への就職を考えている場合にもおすすめです。
「わかものハローワーク以外のサービスも利用したい」「きめ細やかなサポートを受けたい」という方は、20代を中心とした若年層に特化したハタラクティブをご利用ください。ハタラクティブの特徴は、さまざまな業界や職種の求人を保有していること。また、若年層を対象としており、正社員未経験やブランクがある方などへの就活支援、人柄重視で採用する企業の求人を多数取り扱っている点も当社ならではの特徴です。さらに強みとして、企業へ実際に取材して情報を得ていることが挙げられます。
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ハローワークで仕事を探す人に向けたQ&A
ハローワークの所在地や見つかる求人の種類など、これからハローワークで仕事を探す人が知りたい情報をお伝えします。
ハローワークは誰でも利用できる?
ハローワークでは、誰でも仕事を探すことが可能です。失業中の方だけではなく、初めて就職する方、在職中で転職を考えている方も利用できます。ハローワークで提供しているサービスは、パソコン端末での求人検索や窓口での相談、面接対策など。若年層向けに、「わかものハローワーク」「わかもの支援コーナー」を設置しているハローワークもあります。
ハローワークはどこにあるの?
ハローワークは日本全国に設置されているので、足を運びやすい施設を利用するのが良いでしょう。初回の登録や失業保険の手続きは住居地を管轄するハローワークで行う必要がありますが、求職の申込みや求人閲覧はどこのハローワークでも行えます。ハローワークの利用方法については、「ハローワークの使い方は?利用の流れとポイントを徹底解説」のコラムをご覧ください。
ハローワークにはどんな求人がある?
ハローワークは全国に拠点があり、日本各地の求人が集まっています。地元企業に就職する際はもちろん、IターンやUターンで就職・転職したい場合も活用できるでしょう。ハローワークは民間のサービスと異なり無料で求人が掲載できるため、採用コストを抑えたい中小企業の求人が多いのも特徴です。「ハローワークで県外の求人を紹介してもらえる?転職活動の注意点も解説!」のコラムでは、県外への就職を希望している方に役立つ情報を掲載しています。
ハローワークで仕事が見つからないときは?
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その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
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